【安保法制反対 特別寄稿 Vol.5】「4歳の子供がいます。子供にも素敵な国だと伝えたい」 2015.7.14

記事公開日:2015.7.14 テキスト
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 4歳の子供がいます。911頃から薄々社会のあやしさを気にするようになり、311で確信するに至りました。そして直後に出産。今は故郷の東京からあてもない福岡に移住し暮らしています。

 私が悲しいのは、子にとって、国、日本人というアイデンティティーをもたせてやれないこと。私は育つ過程で、少なからず日本人としてうまれてよかった、日本はいい国だ、という感覚を持っていました。それはいろんな面で豊かな国といったことに加え、確実に「平和な国」というキーワードが含まれていました。

 しかし震災以降、私は国、日本(の政府)というものを全く信じる事ができなくなってしまった。

 できることなら、どこか安住の地へ、平和な国へ逃げたい、という気持ちがベースになって今日まで暮らしています。さらに安保法制問題。デモ。そんな環境の中で子供の中に日本を愛するベースが形成されるとは思えません。

 国、という存在は曖昧で、日常生活の中でつかみ所のないものかもしれないけど、人が育って行く過程では大切なものだと思うし、今後、日本を支えて行く存在になって行く時、祖国に対するアイデンティティーは、政治的な意味を含まずとも重要なものだとおもいます。

 いろいろデコボコはあるにしても、私は日本を愛したいとおもっています。子供にも素敵な国だと伝えたい。しかし今は食べ物から空気から、メディア、政治、何から何まで、信用できない。子供に言葉では伝えなくても、生活の中で伝わっていると思います。

 そんな国で育った人間がお国の為に戦争にいけと言われて納得できるはずもなく。そもそもお金の為に戦争に行け、が本音なわけで、絶対に、なにがあっても命は差し出しません。殺させません。

 国民の生命、財産を守るためだというなら、まず原発の問題を解決すべき。そこからひとつとったって、一切筋の通らない嘘つき政府の考えを信用しろという方が無理です。

 解釈改憲絶対反対。
 違憲法案絶対反対。
 強行採決絶対反対。
 安倍は辞めろ。

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