2011年2月22日、海江田万里経産相により定例会見が行われた。リビアなど中東情勢の騒乱による原油高や、TPPに関して質問が集中した。海江田大臣は、原油高の日本への影響について、現時点ではアメリカやサウジアラビアの在庫が安定していることから、特に大きな変化はないとの認識を示した。
TPPに関しては、まず交渉に参加し、その中で24分野に関して個別の議論をしつつ、日本の立場をしっかりと主張していくべき、との考えを示した。なお、会見の最後(21分10秒〜)に、上関原発の工事着工についてIWJから質問を行った。大臣は「住民の同意を得つつ工事進めて欲しいとお願いした」と回答した。
Q: 昨日、山口県の上関原発で付近の島民の合意が得られぬまま、強行に工事が始まってしまったんですけれども、それについては経済産業省の方でどの程度把握されているのかということと、あと大臣のご見解をお伺いできればと思います。
A: 昨日工事が始まるということは私も承知をしておりましたし、その前の昨日、一昨日ぐらいからですかね、随分私の事務所にもたくさんファックスやメールが届いておりますので、その意味では反対する人たちがいるということは承知をしております。その上で、いま海上で作業をやっているところでありますから、私の方からはできるだけそういう海上の作業で反対する人たちの間で衝突などが起きないように、しっかりと住民の方たちの同意も得ながら、工事を進めていただきたいということをお願いしました。