2012年1月13日(金)、文部科学省会見室で、野田佳彦首相による内閣改造に伴い、新たに文部科学大臣に就任した平野博文前国対委員長が記者会見を行った。平野新大臣は、福島第一原発事故に関し、文科省が管轄するモニタリングや除染事業に触れ、「子供を放射能から守りたい」と自身の決意を述べた。
(IWJ・原佑介)
2012年1月13日(金)、文部科学省会見室で、野田佳彦首相による内閣改造に伴い、新たに文部科学大臣に就任した平野博文前国対委員長が記者会見を行った。平野新大臣は、福島第一原発事故に関し、文科省が管轄するモニタリングや除染事業に触れ、「子供を放射能から守りたい」と自身の決意を述べた。
■ハイライト
平野大臣は、日本の根幹を成す「教育」、「科学技術」、「スポーツの振興」、「文化」の4つの柱を担当する文科省を統括するに当たり、「緊張もあるが、この重みある職務を務めていく」と抱負を語った。
また、昨年の東日本大震災からの復旧・復興が野田政権の大方針であり、文科省としては、「将来の宝である子供を放射能から守るため、学校の除染を進め、街全体の除染にも文科省の技術を提供することで対応したい」とするとともに、「科学技術の振興、高校の無償化、学校改革、大学のあり方の改革を進めていきたい」と述べた。
さらにエネルギー問題に関しては、「我が国が健全に経済活動、国民生活を送るには、安定的なエネルギーが不可欠である。未来永劫、原子力発電がいいとは思っていないが、再生エネルギー等の研究を推し進め、原子力とのベストミックスを探りたい」と自身の見解を示した。また、「原子核のパンドラの箱を開けたわけだから、閉じていく。つまり、使用済み燃料を処分するため、テクノロジー開発のための人材育成はしていく」と述べ、核燃料サイクルなどのさまざまな課題については、事故調査委員会などの報告を待ちたいとした。