┏━━【目次】━━━━
┠■はじめに~財政危機と全データ消滅危機のIWJに、岩上安身が「手術適応」の腰椎ヘルニアと脊椎管狭窄症を発症! 6月末に、IWJのキャッシュフローが底を尽き、岩上安身は新たに300万円の私財を投入せざるをえず! また、財政危機のIWJに、サーバー移転費用も加わる重大危機! 第16期の最後の月となる7月は16日までに151万8000円のご寄付をいただいています。皆様、ありがとうございます! この金額は、月間目標額350万円の43.4%に相当します! どうぞ皆様、IWJをお救いください!!
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┠■イランの報復攻撃を受けて、米中央軍は8日連続となるイランへの攻撃を実施! イランの攻撃によるフジャイラ港の機能停止、フーシ派の参戦による、ヤンブー港とバブ・エル・マンデブ海峡封鎖のリスク! ジョン・ミアシャイマー教授は、現在進行中の「水平的なエスカレーション」について、「(イランは)イラン産原油を世界の石油市場に流入させられないなら、中東からは一切の原油が出荷されない。我々はすべての原油の流れを遮断する」と主張しており、米国が攻撃を続ければ、ペルシャ湾・紅海から中東産石油は出られなくなると警告!
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┠■サッカーW杯であらわになった米国とイスラエルの「例外主義」!「腐敗した旧世界」から北米大陸に渡ったピューリタンが、「自由と民主主義の理想郷」であり、世界を正しく導く「救世主」として建国した米国と、「神に選ばれた」ユダヤ人が「神に与えられた土地」に建国したイスラエルの「選民思想」が「例外主義」の起源! 商業主義・米国は、長年の慣例を壊してW杯でボロ儲け! シオニスト・イスラエルは、世界の批判にもかかわらずFIFAからの除名を免れ、ガザでのジェノサイドで蓄積した技術で、W杯のセキュリティを一手に独占!
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┠■中東で米国抜きの安全保障体制、エジプト・パキスタン・サウジアラビア・トルコによる「新たな中東の四角形」が動き出す!?(その2)ユーラシア情勢に詳しいジャーナリスト、ペペ・エスコバル氏は、湾岸諸国はいずれ、米国に見切りをつけ、中国・パキスタンとの関係を深めていくと予測! 米・イスラエルとイランとの間の戦争再開を受け、湾岸諸国は「勝ち馬」を選ぶ!?
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■はじめに~財政危機と全データ消滅危機のIWJに、岩上安身が「手術適応」の腰椎ヘルニアと脊椎管狭窄症を発症! 6月末に、IWJのキャッシュフローが底を尽き、岩上安身は新たに300万円の私財を投入せざるをえず! また、財政危機のIWJに、サーバー移転費用も加わる重大危機! 第16期の最後の月となる7月は16日までに151万8000円のご寄付をいただいています。皆様、ありがとうございます! この金額は、月間目標額350万円の43.4%に相当します! どうぞ皆様、IWJをお救いください!!
IWJ代表の岩上安身です。
「悪いときには悪いことが重なる」と、ここで何度か書いてきましたが、本当に重なるものです。
7月15日、脊椎の専門病院へ行って来ました。
検査と診察の結果、腰椎ヘルニアと、かつ脊椎管狭窄症を発症していることがわかりました。
「手術適応」であるとドクターにその場で言われましたが、急に手術を受ける決断も下せず、鎮痛剤をもらって、安静にして3週間、様子を見ることになりました。
何も好転しなければ、手術を受けざるを得ないかもしれません。
IWJがピンチの時には、もっと自分が身を粉にして働かねば、と思うのですが、逆にどこかで負荷がかかっていたのかもしれません。
参ったな、という思いですが、IWJの経営がピンチという現実は、何も変わりません。
連日お伝えしていますが、IWJのサイトのサーバー運営を委託している会社(W社)が、「9月末にサーバーサービス事業を廃止する」と通知してきました。
大急ぎで複数社に見積もりを出してもらい、事前調査次第で、安く済むか、他社と同程度の約1000万円までかかるか、現時点ではわからない、というB社にお願いすることにしました。
進捗に関しては、またご報告させていただきます。
7月末が期末となるIWJの第16期は、残すところあと12日となりました。
7月は、1日から16日までの16日間で、31件、151万8000円のご寄付をいただいています。皆様、本当にありがとうございます。この金額は、月間目標額350万円の43.4%に相当します。
昨年8月から始まったIWJの第16期は、今年の2月のみ、ご寄付・カンパによるご支援の月間目標金額350万円を達成できましたが、それ以外の10ヶ月間は、月間目標額を大きく下回りました!
会期末まであと半月を切りました。このままだと概算での予測ですが、今期第16期の赤字幅は、約1千600万円になってしまう見込みです。
今期、赤字転落を免れるためには、あと12日間で、1千600万円必要ということです。本当に深刻な事態です。
6月の月末には、IWJのキャッシュフローが底を尽きかけてきたため、私、岩上安身が個人的に300万円、急遽、工面して、会社に貸しつけることとなりました。
そうしなければ、資金ショートを起こして、IWJの運営ができなくなるところでした。
こうした赤字は、これまでも岩上安身個人の私財を投じてカバーしてきました。
しかし、このまま日毎に増えてゆく赤字を、私の私財で、ずっと埋め続けてゆくことはできません。
その上、上記のように、サーバーのデータの移転で、最小で約300万円、最大で約1000万円程度のコストがかかることとなってしまったわけです。
コロナの際に経営が危機に至った時に、私、岩上安身が会社に貸しつけたお金のうち、返済されていない残高がまだ約1千万円残っており、前記の新たな貸付金300万円を含めて、貸付金残高は、合計で1300万円となります。
また、コロナの時の特例で自治体が利子を補助してくれて、無利子で金融機関から借りたお金も返済し続けており、あと返済が約1800万円残っています。
金融機関からの借り入れは、会社がつぶれようが、待ったなしで返し続けなければいけません! 保証人は、岩上安身個人となっています。
つまり現時点で2850万円もの借入金が、まだ残っており、それが最終的には私、岩上安身個人の肩にのしかかってくる、ということです。
その上でさらに今期は、予測では、1600万円の赤字が出るかもしれない、ということになります。
合計すると4500万円弱の負債となります。プラスして、新たなサーバーへのデータの引っ越し代を含めると、最大で約5500万円が必要となります。個人としては、とてもではありませんが、背負いきれません!
それでも、この狂気に支配された歴史的な危機の時代に、IWJとして皆様にお伝えしたい正しい情報は山ほどあります!
未来の見通しを見誤るような、「正常化バイアス」のかかった「楽観的」な分析・情報・報道・論評が、日本では多すぎます!
そうした歪みをただす、カウンターの情報を、IWJは伝え続けていかなければならないと思っています!
エネルギー自給ができないのは、日本の宿命です! 日本は、何よりも石油危機に対しては、無為無策のまま、手をこまねいていてはいけません!
私もスタッフも、真実を伝えるために全力を尽くしていますが、今は、IWJの活動が続けられるかどうかの瀬戸際です!!
どうぞ皆様、IWJの存続のために、緊急のご支援のほど、どうぞよろしくお願いいたします!
岩上安身 拝
※以下は、IWJの活動へのご寄付・カンパを取り扱っております金融機関名です(各金融機関ごとに口座名が非統一ですが、どれも、各銀行の仕様に従ったもので、間違いではありません)。どうぞ、ご支援のほどよろしくお願いします!
みずほ銀行
支店名 広尾支店
店番号 057
預金種目 普通
口座番号 2043789
口座名 株式会社インデイペンデント ウエブ ジヤーナル
城南信用金庫
支店名 新橋支店
店番号 022
預金種目 普通
口座番号 472535
口座名 株式会社インディペンデント.ウェブ.ジャーナル
ゆうちょ銀行
店名 〇〇八(ゼロゼロハチ)
店番 008
預金種目 普通
口座番号 3080612
口座名 株式会社インディペンデント・ウェブ・ジャーナル
IWJホームページからも、お振り込みいただけます。
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■イランの報復攻撃を受けて、米中央軍は8日連続となるイランへの攻撃を実施! イランの攻撃によるフジャイラ港の機能停止、フーシ派の参戦による、ヤンブー港とバブ・エル・マンデブ海峡封鎖のリスク! ジョン・ミアシャイマー教授は、現在進行中の「水平的なエスカレーション」について、「(イランは)イラン産原油を世界の石油市場に流入させられないなら、中東からは一切の原油が出荷されない。我々はすべての原油の流れを遮断する」と主張しており、米国が攻撃を続ければ、ペルシャ湾・紅海から中東産石油は出られなくなると警告!
7月19日午前7時(日本時間)、米中央軍は8日連続となるイランへの攻撃を開始したと、発表しました。
「本日(18日)、米東部時間午後6時、米軍は総司令官の指示のもと、イランに対する新たな空爆を開始した。これらの攻撃は、イランのホルムズ海峡における商業船舶への脅威能力をさらに弱体化させ、昨夜(米東部時間17日)、ヨルダンで米軍関係者に対する攻撃を開始したイスラム革命防衛隊の部隊を迅速に処罰することを目的とする」。
※米中央軍のXへの投稿(2026年7月19日)
https://x.com/CENTCOM/status/2078605013878710482
ここで「ヨルダンで米軍関係者に対する攻撃」とは、7月17日のイランによるヨルダンの米軍基地への攻撃を指します。この攻撃によって、ヨルダンに駐留する米軍兵士2名が死亡し、1名が行方不明になり、この戦争で、死亡した米軍兵士は16人となりました。
イランの弾道ミサイルとドローンによる攻撃を受けたムワッファク・サルティ空軍基地(MSAB)は、ヨルダン空軍の基地ですが、米空軍・米中央軍(CENTCOM)も共用しています。
※Iran War Live Updates: U.S. Launches Strikes After Iranian Attack Kills 2 American Soldiers(The New York Times、2026年7月19日)
https://www.nytimes.com/live/2026/07/18/world/iran-war-strikes-trump-hormuz?smid=url-share
ヘグセス戦争長官は、インスタグラムに「兵士達の犠牲は、我々の決意をさらに強固なものにする」と投稿しました。
「彼らの犠牲は、なぜ我々が世界最高の軍隊を常に支えなければならないのかを思い起こさせる。戦死した英雄達と、その家族に神の加護がありますように。我々は、この任務をやり遂げる。そして、彼らの犠牲を力強さと揺るぎない決意をもって称える」。
※ヘグセス戦争長官のインスタグラムへの投稿(2026年3月19日)
https://www.instagram.com/reel/DWEfahbuc0U/
イラン側も、米軍がこれ以上攻撃を続けるのであれば、本格的に攻撃を始めると警告しています。
革命防衛隊の元最高司令官であるレザエイ氏は7月17日、国営テレビに、「もし米軍の攻撃が、さらに数日間続くようなら、我々は本格的な攻勢作戦の段階に移行するだろう」と語りました。
※Iranian official threatens ‘full-scale offensive’ if US strikes continue(The Times of Israel、2026年7月17日)
https://www.timesofisrael.com/liveblog_entry/iranian-official-threatens-full-scale-offensive-if-us-strikes-continue/
イラン側は、バーレーン、 クウェート、ヨルダンの米軍基地を重点的に攻撃しています。
7月18日付『新華社』によると、イランは7月18日、クウェートのキャンプ・アリフジャン、アリ・アル・サレム空軍基地、アフマド・アル・ジャビル空軍基地、アル・アハマディ港(米海軍燃料補給桟橋)、クウェートの通信センター、アル・アディリ基地、複数の橋などを攻撃しました。
バーレーンでは、シェイク・イサ空軍基地、米国のデータセンター、航空機格納庫、燃料貯蔵施設、複数の橋などを攻撃しました。
ヨルダンでは、アル・アズラク基地の米国の燃料貯蔵施設を攻撃しました。
※U.S. bases in Kuwait, Bahrain, Jordan hit in retaliatory strikes, Iran’s armed forces say(Xinhua-huaxia、2026年7月18日)
https://english.news.cn/20260718/dbd0d561a357454390a75c54ae95cfcb/c.html
米国とイランの戦闘再開と並行して、7月中旬以降、イエメンのフーシ派も、従来の対イスラエル攻撃に加え、サウジアラビアに対するミサイルとドローンによる攻撃を再開しました。
2022年以来、サウジアラビアとフーシ派の間では停戦が続いていましたが、その停戦が事実上、崩壊しました。
7月初め、フーシ派は、サウジアラビアを非難する声明を出しました。イランの最高指導者アヤトラ・アリ・ハメネイ師の葬儀に参列するために、テヘランに向かっていたフーシ派代表団を乗せたイラン航空機の帰還を、サウジアラビアが阻止しようとしていると、フーシ派は主張しており、両者の間で緊張が高まっていました。
7月12日、サウジアラビア軍機がサヌア国際空港を攻撃すると、フーシ派は13日、サウジアラビアのアブハ国際空港にミサイルとドローンを発射しました。サウジ側はこれを迎撃したと発表しており、死傷者は報告されていません。
7月17日付『AP通信』によると、フーシ派指導者のアブドゥル・マリク・アル・フーシ氏は、「真の均衡はサヌア空港とリヤド空港の対決だ。空港と空港、港と港、包囲と包囲の対決だ」と述べ、リアド空港への報復攻撃を警告しました。また、サウジアラビアの石油施設への攻撃も示唆しています。
※Iran-backed Houthi leader in Yemen threatens escalation with Saudi Arabia(AP、2026年7月17日)
https://apnews.com/article/yemen-saudi-arabia-war-houthi-iran-70a8626c44a50a4f489a0b193788fd43
7月16日付『ロイター』は、イランはフーシ派を利用して、紅海への玄関口であるバブ・エル・マンデブ海峡を封鎖すると脅している、と報じました。
『ロイター』は、3人の情報筋(イラン高官と、地域の情報筋)が、「米国がイランの電力インフラを攻撃した場合に備えて、紅海の石油輸送ルートを封鎖する準備を整えるよう要請した」と報じています。現在、世界のエネルギー供給量の約7%が紅海を通行しています。
『ロイター』によると、フーシ派はすでに、バブ・エル・マンデブ海峡付近にミサイルやドローンを配備し、船舶への攻撃準備を完了しており、イランからの開始の命令を待っているとのことです。
サウジアラビアは、米・イスラエルによるイラン侵略戦争が始まって以来、ペルシャ湾岸の石油施設から、同国を東西に横断する石油パイプラインによって、紅海側のヤンブー港に輸送し、ヤンブー港からバブ・エル・マンデブ海峡を通行して輸出する石油を増やしてきました。現在、サウジアラビアのエネルギー輸出の70%は、ヤンブー港経由で輸出されています。
サウジアラビアの石油パイプラインやヤンブー港もまた、フーシ派の攻撃対象になるリスクを抱えています。
ホルムズ海峡が再封鎖され、サウジのパイプラインや石油関連施設、ヤンブー港、そしてバブ・エル・マンデブ海峡が封鎖されると、中東からの石油輸出が大きなダメージを受けることになります。
※Iran tells Houthis to close Red Sea gateway if US hits power network, sources say(Reuters、2026年7月16日)
https://www.reuters.com/world/middle-east/iran-tells-houthis-close-red-sea-gateway-if-us-hits-power-network-sources-say-2026-07-16/
6月17日の「覚書」への署名から1ヶ月、中東情勢は迷走しています。
ジョン・ミアシャイマー教授は、7月16日に公開されたグレン・ディーセン教授によるインタビューで、中東情勢について、「覚書」が崩壊した後、戦争は「水平に拡大している」と語りました。
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■サッカーW杯であらわになった米国とイスラエルの「例外主義」!「腐敗した旧世界」から北米大陸に渡ったピューリタンが、「自由と民主主義の理想郷」であり、世界を正しく導く「救世主」として建国した米国と、「神に選ばれた」ユダヤ人が「神に与えられた土地」に建国したイスラエルの「選民思想」が「例外主義」の起源! 商業主義・米国は、長年の慣例を壊してW杯でボロ儲け! シオニスト・イスラエルは、世界の批判にもかかわらずFIFAからの除名を免れ、ガザでのジェノサイドで蓄積した技術で、W杯のセキュリティを一手に独占!
サッカーワールドカップ北中米大会は、本日未明、スペイン対アルゼンチンの決勝戦が行われました。0対0のままもつれ込んだ延長線の後半1分、スペインのトーレス選手が先制ゴールを奪うと、これが決勝点となり、スペインが4大会ぶり2回目の優勝を果たしました。
日本時間の7月19日朝に行われた3位決定戦では、激しい点の取り合いの末、イングランドが6対4でフランスを破りました。
「政治的・宗教的中立」をうたうFIFA(国際サッカー連盟)は、ピッチやユニフォームへのメッセージの持ち込みを、規程で厳格に禁止していますが、世界各国の代表同士の激突という性格上、ナショナリズムが高揚するのは当然ともいえます。
特に、1982年のフォークランド紛争から因縁の続く、準決勝のイングランド対アルゼンチンでは、それが顕著に現れました。
試合前のイングランド国歌「「ゴッド・セーブ・ザ・キング」斉唱時に、アルゼンチン側サポーターがチャント(応援歌)「ジャンプしない奴はイギリス人だ」を大声で歌い、イングランド国歌をかき消しました。
これに対してイングランド側サポーターも、アルゼンチン国歌斉唱時に、大ブーイングや罵声で、アルゼンチン国歌をかき消しました。
さらに、2対1でアルゼンチンが劇的な逆転勝利をおさめた試合終了直後には、アルゼンチンの選手が「マルビナス諸島(フォークランド諸島のアルゼンチン側の名称)はアルゼンチンのもの」という手書きの横断幕をピッチ内で掲げました。
アルゼンチン代表の世界的なスーパースター、リオネル・メッシ選手も、試合後のインタビューで、以下のように語りました。
「アルゼンチン人選手は、誰もこの試合に負けたくなかった。
今大会の展開は、信じられないほど素晴らしいものだった。特にイングランドとの準決勝の重要性を考えると、なおさらだ。他のどんな事情も抜きにして、誰も、今日は負けたくなかった」。
※Lionel Messi says win over England meant most to our fans(ESPN、2026年7月15日)
https://www.espn.com/soccer/story/_/id/49371461/lionel-messi-win-england-meant-most-fans
決勝戦は、旧宗主国のスペインと旧植民地のアルゼンチンという構図ですが、それ以上にイスラエルによるガザでの虐殺をめぐる、両国首脳の政治的な立場の対立も、大きな影を落としています。
2024年にパレスチナ国家を承認した、スペインのサンチェス首相は、欧州でも最もイスラエルに批判的な指導者として知られています。
また、スペイン代表の「神童」ラミン・ヤマル選手は、 今年5月に行われたバルセロナFCのラ・リーガ優勝パレードで、パレスチナ国家の国旗を振り、パレスチナへの連帯を示しました。
※Lamine Yamal waves Palestine flag during Barcelona title celebrations(MIDDLE EAST EYE、2026年5月12日)
https://www.middleeasteye.net/trending/lamine-yamal-waves-palestine-flag-during-barcelona-title-celebrations
一方、アルゼンチンのミレイ大統領は、今年3月にイスラエルの大学での講演で、自ら「私は世界で最もシオニスト的な大統領であることを心から誇りに思います」と述べた、「超」のつく親シオニストです。ピーター・ティール氏が移住先にアルゼンチンを選ぶのは、相応の理由があるわけです。
※Argentina’s Milei says ‘proud to be the most Zionist president in the world’ at Yeshiva University(The Jerusalem Post、2026年3月10日)
https://www.jpost.com/international/article-889514
イスラエルのネタニヤフ首相は、テレビのインタビューで「ミレイ大統領がいるから」「私はアルゼンチンを応援する」と公言しています。
※Netanyahu on the 2026 World Cup: “I support Argentina, Milei is a great friend of Israel”(i24NEWS、2026年7月10日)
https://www.i24news.tv/en/news/fifa-world-cup-2026/artc-netanyahu-on-the-2026-world-cup-i-support-argentina-milei-is-a-great-friend-of-israel
こうしたことから、SNS上のファンの一部では、この決勝戦をイスラエルとパレスチナの「代理戦争」のようにとらえる論調も見られます。
※Why the World Cup final has morphed into a debate on Palestine and Israel(MIDDLE EAST EYE、2026年7月17日)
https://www.middleeasteye.net/trending/pro-israel-vs-pro-palestine-world-cup-final-debate-palestine-israel
開催国のひとつである米国による、イラン代表チームへの理不尽な「いじめ」については、6月22日のこの『日刊IWJガイド』でもお伝えしました。
※日本代表、FIFAワールドカップ2026大会で、初白星! 主力選手を欠く苦境の中での勝利で、層の厚さを見せつける!(日刊IWJガイド、2026年6月22日)
会員版 https://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20260622#idx-4
非会員版 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/55630#idx-4
また、今大会直前には、アフリカサッカー連盟から、ワールドカップの審判員52名の一人に選出されたソマリア人のオマル・アブドゥルカディル・アルタン氏が、フロリダ州のマイアミ国際空港で米税関・国境警備局(CBP)に拘束され、11時間に及ぶ取り調べを受けた末、入国不許可とされ、強制送還されました。
FIFAは、3年間にわたる厳格な身元調査を経て、アルタン氏を選出しており、有効なビザとパスポートも持っていました。一方、ソマリアはトランプ大統領の渡航禁止対象国リストに含まれています。
ソマリアは、米ネオコン系(多くはユダヤ系)政策立案者達が作成した戦略文書「クリーン・ブレーク」で、「攻撃・打倒する」と標的にされた7ヶ国のひとつです。イスラエルのネタニヤフ政権は、この「クリーン・ブレーク」戦略文書にもとづいて、「大イスラエル構想」を軍事的に実現してきました。
※元国防次官補・元サウジアラビア大使、チャス・フリーマン氏インタビュー(その2)(日刊IWJガイド、2026年7月1日)
会員版 https://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20260701#idx-4
非会員版 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/55639#idx-4
※元国防次官補・元サウジアラビア大使、チャス・フリーマン氏インタビュー(その3)(日刊IWJガイド、2026年7月3日)
会員版 https://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20260703#idx-4
非会員版 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/55643#idx-4
米当局が、ソマリア人というだけでアルタン氏をテロリスト扱いしたと、批判が高まっています。
※US confirms it denied entry to Somali referee set to take part in World Cup(ALJAZEERA、2026年6月8日)
https://www.aljazeera.com/news/2026/6/8/us-confirms-denying-entry-to-somali-referee-set-to-take-part-in-world-cup
7月15日のこの『日刊IWJガイド』では、今回のワールドカップによって浮きぼりとなってきた「米国例外主義」についてお伝えしました。
※W杯サッカーでレッドカードを受けた米国エース選手の出場停止猶予問題で明らかになった「米国例外主義」! (日刊IWJガイド、2026年7月15日)
会員版 https://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20260715#idx-4
非会員版 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/55671#idx-4
「米国例外主義(アメリカン・エクセプショナリズム)」とは、「米国は、他国とは異なる特別な歴史、使命、運命を持っているから、世界共通の普遍的なルールや条約に従う必要はない」という思想や外交スタンスです。そうしたルールを自ら作り、他国には守らせ、守らないと制裁を課したり、政権転覆を行うにも関わらず、自分達だけは、「ルールを破ってもよい」とする身勝手な思想です。
米国はこれまでも、この「米国例外主義」にもとづいて、国際法や国際秩序よりも、自国の利益を優先してきました。
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■中東で米国抜きの安全保障体制、エジプト・パキスタン・サウジアラビア・トルコによる「新たな中東の四角形」が動き出す!?(その2)ユーラシア情勢に詳しいジャーナリスト、ペペ・エスコバル氏は、湾岸諸国はいずれ、米国に見切りをつけ、中国・パキスタンとの関係を深めていくと予測! 米・イスラエルとイランとの間の戦争再開を受け、湾岸諸国は「勝ち馬」を選ぶ!?
7月19日、米国によるイラン攻撃は、8日連続で行われています。
別項でお伝えした通り、ミアシャイマー教授は、米国とイランの戦争再開について、「水平的なエスカレーション」が広がっていると指摘し、ミサイルや弾薬が逼迫している米軍は、3月に実施したような大規模な空爆はできず、時間が経つにつれて、イランの優位性が強化されていくだろうと予測しています。
ミアシャイマー教授は、イラン戦争によって、ロシア・中国・イラン・北朝鮮は、「4ヶ国すべてにとっての敵である米国に対抗するために協力することに、切実な利害関係」があり、より緊密な関係を構築していると指摘しています。
サウジアラビアとフーシ派は、相互に相手国の国際空港を攻撃しあい、両国の間の停戦が事実上、崩壊しました。
湾岸諸国と、イラン・フーシ派との戦闘によって、中東情勢は複雑化しています。今後どのように展開していくか、不透明になっています。
そんな中、中東で米国抜きの安全保障体制が動き始めていると、 ユーラシア情勢に詳しいジャーナリスト、ペペ・エスコバル氏が指摘しています。
『日刊IWJガイド』7月17日号で(その1)をご紹介しました。本稿はその続編となります。
※中東で米国抜きの安全保障体制、エジプト・パキスタン・サウジアラビア・トルコによる「新たな中東の四角形」が動き出す!?(その1)(日刊IWJガイド、2026年7月17日)
会員版 https://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20260717#idx-4
非会員版 https://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20260717#idx-4
エスコバル氏は、米国によるホルムズ海峡の逆封鎖が始まった際、イランの最も南東部にあるチャー・バハール港と、そこから80kmしか離れていないパキスタン最南西にあるグワダル港が姉妹港となり、イランはグワダル港をチャー・バハール港の姉妹港として利用し始めている、と指摘しました。
チャー・バハール港は、イランにとってペルシャ湾の外、つまりホルムズ海峡の外に位置する重要な港です。米軍がホルムズ海峡を逆封鎖しても、チャー・バハール港からグワダル港へ、あるいはアラビア海へ出ることができます。
グワダル港は、中国・パキスタン経済回廊の重要な拠点であり、中国が開発に力を注いできた港です。
パキスタンは、海路だけではなく、陸路でイランへ物資を輸送することも始めています。
4月30日付『アルジャジーラ』は、パキスタンは、米国によるホルムズ海峡の逆封鎖のために足止めされているイラン行きの貨物(コンテナ3000個)の代替輸送路として、6つの陸上回廊を公式に指定した、と報じました。
パキスタン商務省は4月25日付で「パキスタン領土通過貨物輸送命令2026」を発布し、即日施行しました。
陸路でイランの石油輸出の代替はできないとしても、生活必需品などは輸送でき、「米国の対イラン封鎖に穴を開け、イランが米国による封鎖に対抗する時間をさらに稼げる」と評価されています。
※Pakistan opens up road trade routes into Iran amid Hormuz blockade(Al Jazeera、2026年4月25日)
https://www.aljazeera.com/news/2026/4/30/pakistan-opens-up-road-trade-routes-into-iran-amid-hormuz-blockade
エスコバル氏は、パキスタンは数週間前、イランとパキスタンの間の6つの陸路に配置される国境検問所が、24時間365日いつでも貿易に開放されていると発表した、それもまた、中国の提案によるものだった、と付け加えています。
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