┏━━【目次】━━━━
┠■はじめに~世界同時株暴落! 世界はどう見ている?「円キャリートレード」を維持できないと、いつでも、世界同時株暴落が起きる可能性がある! しかし、それは米国の景気後退と日本のインフレが許さない!?「お盆明け」に大きな動きが起こる可能性あり!
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┠■8月、IWJの第15期が始まりました! 8月は1日から5日までの5日間で、11件、20万9000円のご寄付・カンパをいただきました! 第14期最後の月である7月のご寄付・カンパは390万9700円で目標達成率は98%でした! 前期第14期は、8ヶ月連続で目標未達、累積の赤字額は約1260万円。他方で、「IWJしか報じていない情報」が、増えてきています! どうか財政難のIWJが、独立メディアとして報道・言論活動を継続できるよう、皆さまのご支援をよろしくお願い申し上げます!
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┠■【中継番組表】
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┠■【本日のニュースの連撃! 2連弾!】
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┠■【第1弾! 移民2世の少年が英国人の子供を3人刺殺したサウスポート事件を契機として、英全土で右派による移民排斥暴動が勃発! その要因は「フェイクニュース」!?】英国の2022年移民流入数は76万4000人、出生数は60万5479人! 暴動拡大の背景にあるのは「本当の英国人とは何か」という問題!(『BBC』、2024年7月30日ほか)
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┠■【第2弾!「元男性」とのデマで誹謗中傷を浴びる女子ボクシング選手。トランスジェンダーと性分化疾患を混同した言説に批判の声も!「誤解された性分化疾患の人達が自殺するかも」】
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■はじめに~世界同時株暴落! 世界はどう見ている?「円キャリートレード」を維持できないと、いつでも、世界同時株暴落が起きる可能性がある! しかし、それは米国の景気後退と日本のインフレが許さない!?「お盆明け」に大きな動きが起こる可能性あり!
おはようございます。IWJ編集部です。
連日お伝えしている世界同時株暴落ですが、8月7日は、日経平均株価の終値が、前日比414円高(プラス1.19%)の3万5089円で取引を終えました。
TOPIXは、前日比55ポイント高(プラス2.26%)の2489ポイントで取引を終えています。
円相場は、対ドルで1.27円安、対ユーロで1.23円安で取引を終えています。
※市場サマリー(日経新聞、2024年8月7日)
https://www.nikkei.com/smartchart/?code=N151%2FT_D&timeframe=3m&interval=1Day&upperIndicators=sma&lowerIndicators=volume&eventsShow=1
世界の株式市場は、日本時間で8月7日の16時半時点で、次のようになっています。
・<米国>ダウジョーンズ(プラス0.76%)、S&P 500(プラス1.04%)、ナスダック(プラス1.03%)
・<ドイツ>DAX(プラス0.57%)
・<フランス>CAC40(0.55%)
・<英国>FASTE 100(プラス0.93%)
・<中国>上海(プラス0.09%)、Hang Seng (香港)(プラス0.99%)、FTSE China A50(上海)(プラス0.13%)
・<台湾>Taiwan Weighted (プラス3.38%)
・<ロシア>MOEX Russia(プラス0.14%)、RTS(プラス0.08%)
・<インド>Nifty 50(プラス0.86%)、BSE Sensex 30(プラス0.81%)
※Major World Market Indices(Investing.com、2024年8月7日16:30-17:00閲覧)
https://www.investing.com/indices/major-indices
日本のTOPIXは、前日比でプラス2.26%と、高い反発を示しています。
世界市場では、日本市場と関係が深く、しかもハイテク株の多い台湾市場がプラス3.38%と急騰しています。
米国市場は、前日比で1%程度高くなっています。
中国市場は、騰訊(とうしん)や中国移動有限公司(China Mobile)などハイテク株の多い、Hang Sengの反発が米国並みに大きくなっています。
多様な業種から成り立っているインド市場も、反発は、0.8%とほぼ米国並みの反発を示しています。
ロシア市場は、およそ0.1%のプラスで、さほど大きな影響は受けていません。
IWJも先週末から起きている世界同時株価暴落について、原因分析とともに、連続してお伝えしてきています。
※はじめに~先週末日経平均株価が1987年の「ブラックマンデー」以来、史上2番目の大暴落! 米国では7月雇用統計の悪化を受け、景気後退との観測が強まり、ダウ平均もナスダック総合指数も下落! 世界同時株安へ!! 日銀の追加利上げで円高も急進! 日銀が大方の予想を裏切って利上げを発表! 逆に米国は金利を下げると匂わす! 高金利の米国と低金利の日本のギャップが縮まると思った外資の投機筋は利益確定に走る日本株売り! 問題は日米の金利のベクトルが、たまたま逆を向いただけの一過性の話なのか!? 米国では不況を懸念する声が!!(日刊IWJガイド、2024年8月5日)
会員版 https://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20240805#idx-1
非会員版 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/53758#idx-1
※はじめに~世界金融恐慌か!? 5日の東京株式市場は先週末に続き、3日連続の大暴落! 下げ幅は「ブラックマンデー」を超えて過去最大! 円高も急進し、7月3日の1ドル161.96円から、わずか1ヶ月で20円超高の141.67円に!! この暴落は世界中に波及し、韓国、トルコもストップ安! NY株も、前週末終値比で1200ドル超の急落!! 一転、6日の東京株式市場は急反発し、過去最大の上げ幅を更新!!(日刊IWJガイド、2024年8月6日)
会員版 https://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20240806#idx-1
非会員版 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/53766#idx-1
※【第1弾! 5日に過去最大の下げ幅を更新した日経平均株価が、翌日の6日には一転して過去最大の上げ幅を記録! 円高が進んでいた為替は1ドル144円台まで戻して安定! アジアの株式市場も上昇! 一方、続落で始まった5日のNY市場では、著名投資家のバフェット氏率いるバークシャー・ハサウェイが、アップル株の保有を半減させ、トップを走る半導体メーカー・エヌビディアは一時15%も暴落!】(FINANCIAL TIMES、2024年8月6日ほか)(日刊IWJガイド、2024年8月7日)
会員版 https://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20240807#idx-6
非会員版 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/53770#idx-6
IWJは、『日刊IWJガイド』8月5日号で、日本市場の株価暴落の背景の一つを次のように説明しました。
「前述の岩上安身による田代秀敏氏インタビューで田代氏が指摘しているように、これまでの円安局面では、日本の株価はドル換算で相対的に安いため、外資が積極的に買いに入っていました。
ところが米日の金利差が招いていた円安が、米利下げと日銀の利上げとで急激に円高に振れたため、外資が売りに出て、暴落」。
日米の金利差を要因とした円安が、米の景気減速懸念による利下げ観測と日銀の利上げとで急激に円高に振れたため、日本市場のメインプレイヤーである外資が、相対的に高くなった日本株を売りに出て暴落したのです。
この日米の金利格差是正が、即、世界市場の暴落につながった点が注目されます。
日銀の内田真一副総裁は7日午前、北海道函館市で開いた金融経済懇談会で講演し、「金融資本市場が不安定な状況で利上げをすることはない」と述べ、「当面、現在の水準で金融緩和をしっかりと続けていく必要がある」と語っています。
※日銀・内田副総裁「金融市場が不安定な状況で利上げせず」(日本経済新聞、2024年8月7日)
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB071TF0X00C24A8000000/
このメッセージが、東京市場の空気を一変させたと、7日『日経新聞』は次のように報じています。
「7日の東京株式市場では荒い値動きが続いた。
日経平均株価は朝方に一時前日比936円安まで下げたあと、急速に持ち直して1100円超上げる場面があった。
日銀の内田真一副総裁の『金融資本市場が不安定な状況で利上げをすることはない』との発言が伝わると空気が一変した。
外国為替市場で円相場が一時1ドル=147円台後半まで3円ほど円安・ドル高に振れ、日本株への買い戻しに弾みがついた」。
※日経平均乱高下、終値414円高 日銀・内田副総裁発言で(日経新聞、2024年8月7日)
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB070PM0X00C24A8000000/
要するに、内田副総裁は、一定のペースで利上げをしないと利上げが遅れて物価上昇への政策対応が後手に回る「ビハインド・ザ・カーブ」に陥ってしまう状況ではないと述べていますが、現在の状況は、世界同時株価暴落のリスクから、日本のインフレ対応としては段階的利上げはできず、政府日銀は現行の0.25%で固定させるほかはない、ということです。
金融サービス企業のヴァンテージ・マーケットが、8月6日付で、レポート「ウォール街の危機:激動の2024年8月暴落の内幕」を出しました。
冒頭で、このレポートは、その目的を次のように述べています。
「2024年8月5日、世界市場は急降下し、急速かつ深刻な金融不況の火ぶたが切って落とされた。
本稿では、日本の予期せぬ政策変更から米国の懸念される景気動向まで、市場低迷を招いた様々な要因について掘り下げる。これらの要因がどのように相互作用したかを分析することで、市場の複雑なダイナミクスと世界経済のつながりがもたらす急激な影響をより深く理解することができる」。
※Crisis on Wall Street: Inside the Turbulent August 2024 Market Crash(ヴァンテージ・マーケット、2024年8月6日)
https://www.vantagemarkets.com/academy/market-crash-august-2024/
以下、ヴァンテージ・マーケットのレポートを抄訳します。
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■8月、IWJの第15期が始まりました! 8月は1日から5日までの5日間で、11件、20万9000円のご寄付・カンパをいただきました! 第14期最後の月である7月のご寄付・カンパは390万9700円で目標達成率は98%でした! 前期第14期は、8ヶ月連続で目標未達、累積の赤字額は約1260万円。他方で、「IWJしか報じていない情報」が、増えてきています! どうか財政難のIWJが、独立メディアとして報道・言論活動を継続できるよう、皆さまのご支援をよろしくお願い申し上げます!
いつもIWJをご支援いただき、ありがとうございます。
8月になりました。IWJ第15期の始まりです。
8月は1日から5日までの5日間で、11件、20万9000円のご寄付・カンパをいただきました。ありがとうございます。
第14期最後の7月のご寄付・カンパの金額は、177件、390万9700円で、目標達成率は98%でした! 惜しくも目標額に達成しませんでしたが、98%という高達成率です。誠にありがとうございました!
しかし、前期第14期の、IWJへのご寄付・カンパは、11月から6月まで、8ヶ月連続で目標金額に到達しませんでした。この8ヶ月間の不足額の合計は、1260万8589円です。零細な企業であるIWJにとっては、非常に厳しい数字です!
支出を期の初めより、大幅に削ってきましたので、全体の収支がどうなっているか、赤字転落か、ぎりぎり赤字を免れるか、すべての計算が出そろわないとわかりませんが、出そろい次第、皆さまにご報告いたします。
この8月1日から、新たに第15期が始まりました。今季の見通しは、7月中に立案するはずでしたが、岩上安身の体調不良と入退院を繰り返したことで、経理とのミーティングが十分にできておらず、ご寄付の月間目標額を今すぐただちにお示しすることができません。ご理解とご容赦をよろしくお願いいたします。
とはいえ、おそらくは、ほぼ変わらない金額が必要になるものと思われます。第15期こそは、赤字にならないようにするために、有料会員登録と、ご寄付・カンパで、財政難のIWJへのご支援をよろしくお願い申し上げます!
7月末現在、IWJ会員の総数は2277人、このうちサポート会員の方は852人でした。ぜひとも、サポート会員様におかれましては、会員をそのままご継続いただき、一般会員様におかれましては、サポート会員へのアップグレードをお願いします!
また、休会中の皆さまは、メールやお電話をいただければ、すぐに会員を再開できます。一度退会された方でも、会員番号は変わりませんので、改めて申し込みをいただくことで再び会員になっていただくことが可能です!
※会員の再開、新規会員登録はこちらからお願いします。
(会員登録済みの方)https://iwj.co.jp/ec/mypage/login.php
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※以下は、IWJの活動へのご寄付・カンパを取り扱っております金融機関名です(各金融機関ごとに口座名が非統一ですが、どれも、各銀行の仕様に従ったもので、間違いではありません)。どうぞ、ご支援のほどよろしくお願いします!
みずほ銀行
支店名 広尾支店
店番号 057
預金種目 普通
口座番号 2043789
口座名 株式会社インデイペンデント ウエブ ジヤーナル
城南信用金庫
支店名 新橋支店
店番号 022
預金種目 普通
口座番号 472535
口座名 株式会社インディペンデント.ウェブ.ジャーナル
ゆうちょ銀行
店名 〇〇八(ゼロゼロハチ)
店番 008
預金種目 普通
口座番号 3080612
口座名 株式会社インディペンデント・ウェブ・ジャーナル
IWJホームページからも、お振り込みいただけます。
※ご寄付・カンパのお願い
https://iwj.co.jp/join/pleasehelpus.html
どうぞ、皆さま、権力に対し、一切忖度しないで真実をお伝えする独立メディアIWJの存在意義と必要性について、多くの人に口コミでも、SNSを通じてでも、広めてください!
よろしくお願いします!
岩上安身拝
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◆中継番組表◆
**2024.8.8 Thu.**
調整中
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◆中継番組表◆
**2024.8.9 Fri.**
【IWJ・エリアCh5・東京】18:00~「原発反対八王子行動」
視聴URL: https://twitcasting.tv/iwj_areach5
「キンパチデモ実行委員会」主催の原発反対八王子行動を中継します。これまでIWJが報じてきたキンパチデモ実行委員会関連の記事は以下のURLから御覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/kinpachi-demo-executive-committee
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◆「2024年8月15日」まで、フルオープン!◆
※安倍総理は「ジェンタイル・シオニスト」!? 米国の「イスラエルびいき」の背後にある「ジェンタイル・シオニズム」とは!? ~岩上安身によるインタビュー 第890回 ゲスト 「パレスチナの平和を考える会」事務局長・役重善洋氏 第1弾 2018.7.24
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/428159
※米国によるイスラエル「偏愛」の歴史的起源!「ユダヤ人帰還論」!? 誤解された「オスロ合意」の真実とは!?~岩上安身によるインタビュー 第909回 ゲスト 『近代日本の植民地主義とジェンタイル・シオニズム』著者・パレスチナの平和を考える会事務局長 役重善洋氏 第2弾 2018.8.24
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/430069
※新疑惑イスラエルゲート!? トランプ陣営が安保理で「イスラエルの入植地批判決議を行わせない」ようにロシアへ協力要請!? ~岩上安身によるインタビュー 第947回 ゲスト 『近代日本の植民地主義とジェンタイル・シオニズム』著者・役重善洋氏 第3弾 2018.10.12
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/433638
※キリスト教国家米国がなぜシオニズムを熱狂的に支持するのか!? ヨーロッパ・キリスト教国民国家の「建国」が生み出し、パレスチナに押しつけた「他者」イスラエル~6.25 岩上安身によるインタビュー 第950回 ゲスト 『近代日本の植民地主義とジェンタイル・シオニズム』著者・パレスチナの平和を考える会事務局長 役重善洋氏 第4弾 2019.6.25
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/451520
※イスラエルに肩入れしイランを敵視するトランプ米政権における「ネオコン復活」の象徴・ボルトン大統領補佐官が参院選翌日に来日! 日本政府は選挙直後から「改憲と戦争」に前のめり! ~岩上安身によるインタビュー 第951回 ゲスト パレスチナの平和を考える会事務局長・役重善洋氏 第5弾 2019.7.24
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/452366
※トランプ政権によるイスラエルのパレスチナ入植「合法化」!? は大統領選へ向けたシオニストへのアピール!? ~岩上安身によるインタビュー 第971回 ゲスト 『近代日本の植民地主義とジェンタイル・シオニズム』著者・パレスチナの平和を考える会事務局長・役重善洋氏 第6弾 2019.11.26
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/462056
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■【本日のニュースの連撃! 2連弾!】
■【第1弾! 移民2世の少年が英国人の子供を3人刺殺したサウスポート事件を契機として、英全土で右派による移民排斥暴動が勃発! その要因は「フェイクニュース」!?】英国の2022年移民流入数は76万4000人、出生数は60万5479人! 暴動拡大の背景にあるのは「本当の英国人とは何か」という問題!(『BBC』、2024年7月30日ほか)
英国では、移民2世の少年が英国人の子供を3人刺殺したサウスポート事件を契機として、全国で移民を排斥する暴動が起きています。
事件は、7月29日午前、英国イングランド北西部の、マージーサイド州(リヴァプールを中心都市とする州)のサウスポートで起こりました。
7月30日付の『BBC』によると、ハート・ストリートにある子供向けのダンス教室に、刃物を持った男が押し入り、6歳、7歳、9歳の少女3人を殺害し、複数の子供を負傷させました。子供達を守ろうとした大人2人も重体と報じられています。英国では、学校の夏休みが始まったばかりでした。
※ダンス教室に刃物持った少年侵入 子供3人死亡、多数負傷 英イングランド北西部(BBC、2024年7月30日)
https://www.bbc.com/japanese/articles/cy94zn1pqy3o
30日付『スカイ・ニュース』によると、悲痛な事件に、キール・スターマー首相やイヴェット・クーパー内務大臣も、同日現地を訪れ、花を手向けました。
※’How many more children?’: Starmer confronted as he visits scene(Sky News、2024年7月30日)
https://news.sky.com/story/uk-riots-latest-far-right-southport-live-13186819?postid=8046285#liveblog-body
上記『BBC』によると、警察は、近隣の村に住む17歳の少年を、殺人や殺人未遂の疑いで逮捕しました。両親はルワンダの出身ですが、少年は英国生まれです。少年はウェールズのカーディフで生まれ、2013年にサウスポートに引っ越してきました。
警察は、犯行動機は「不明」とし、テロ関連の事件としては扱っておらず、共犯がいるという認識もしていないということです。
事件の翌日、30日の夕方7時45分頃、サウスポートにあるイスラム教のモスクの外で、マスクやフード付きの上着を身につけた男達の集団が、モスクに瓶やゴミ箱などの物を投げ始め、暴動が発生しました。
暴動の鎮圧に入ったマージーサイド警察は、男達が暴動を始める前に「死ぬまで英国人だ(English til I die)」と声を掛け合っていたと報告しています。『スカイ・ニュース』が、31日付で報じました。
※Southport: Police officers injured in disorder outside mosque in wake of deadly stabbing attack(sky news、2024年7月31日)
https://news.sky.com/story/police-officers-injured-in-disorder-outside-southport-mosque-in-wake-of-deadly-stabbing-attack-13187710
暴動のビデオや写真には、放火されて燃え上がる車や、男達が警官に門を投げつける様子や、路上に散乱した瓦礫などが写しだされています。この事件で、警察官50人以上が負傷し、そのうちの27人は、病院に搬送されました。
警察は、暴動を起こした男性達は、極右組織「イングランド防衛同盟(English Defence League、※1)」のメンバーだと述べています。
(※1)イングランド防衛同盟(EDL、English Defence League)は、2009年に設立された反イスラム教・反イスラム主義の団体。イスラム教徒は、真の英国人にはなり得ないとの主張を持つ。EDL自体は2015年以降は衰退し、現在では組織としては消滅したと見られているが、EDLの支持者は、分散して残っているとされる。サウスポート事件に関連する暴動でもEDL支持者が参加していることが確認されている。
・English Defence League(Wikipedia)
https://en.wikipedia.org/wiki/English_Defence_League
サウスポートでの少年少女殺害事件をきっかけとして、モスクを襲撃する暴動が起きたとみられていますが、問題なのは、同『スカイ・ニュース』によれば、サウスポート事件の加害少年について、本人がイスラム教徒であるかどうかは確認されていないことです。仮に、この加害少年がイスラム教徒ではなかったとしたら、モスクの襲撃は言いがかりによる集団的な暴力行使ということになります。
少年であるため、実名ほか詳細な情報が公開されていないことから、多くの憶測が飛び交い、混乱が生じたと、マージーサイド警察のアレックス・ゴス副警視総監は分析しています。
ゴス副警視総監は、暴動に関わった人の多くは、マージーサイドの外部から集まってきたと付け加えました。
※Southport: Police officers injured in disorder outside mosque in wake of deadly stabbing attack(sky news、2024年7月31日)
https://news.sky.com/story/police-officers-injured-in-disorder-outside-southport-mosque-in-wake-of-deadly-stabbing-attack-13187710
30日のサウスポートでの暴動は鎮圧されましたが、31日夕方、ロンドンのダウニング街(首相官邸周辺)で、「ブリタニアを治めろ」「子供たちを救え」「ボートを止めろ」と叫ぶ数百人の抗議隊が、拳を空に突き上げてデモを行いました。
デモ参加者の中には、国会議事堂広場のウィンストン・チャーチル像に、照明弾を投げつけた者もいました。「帝国主義者」であることを自認していたチャーチル元首相に対して、なぜデモ隊の一部が照明弾を投げつけたのか、不明です。なかには親ウクライナ派のデモ参加者や、警察に罵声を浴びせた者もいた、と31日付『スカイニュース』は報じています。
※Flares thrown towards Downing Street gates as police clash with protesters(sky news、2024年7月31日)
https://news.sky.com/story/uk-riots-latest-far-right-southport-live-13186819?postid=8053969#liveblog-body
シュプレヒコールを上げ、缶やガラス瓶を投げるデモ参加者が、警官隊と揉み合っている映像もアップされています。
デモ隊は、サウスポート事件の容疑者が、亡命を希望するイスラム系移民であるとの誤った情報にもとづいて抗議をしていたと、31日付『スカイニュース』が報じています。
この暴動で、100人以上が警察に拘束されました。逮捕者の中には、ナイフや弾薬付きカタパルト、ヌンチャクなどの武器を所持していた者もいた、ということです。
※Watch violence erupt outside Downing Street(sky news、2024年7月31日)
https://news.sky.com/story/uk-riots-latest-far-right-southport-live-13186819?postid=8054129#liveblog-body
※Met Police officer ‘kicked multiple times’ and seven knives seized during protests(sky news、2024年8月1日)
https://news.sky.com/story/uk-riots-latest-far-right-southport-live-13186819?postid=8057514#liveblog-body
同じく31日、ハートリプール(イングランド北東部の都市)でも暴動が起こり、物が投げつけられる、警察車両が放火されるなどの暴力的な行為があり、クリーブランド警察は8人を逮捕しました。この暴動と、サウスポート事件との関係は不明です。
※Four arrested after protests in Hartlepool – as public advised to avoid area(sky news、2024年8月1日)
https://news.sky.com/story/uk-riots-latest-far-right-southport-live-13186819?postid=8055742#liveblog-body
8月1日、スターマー首相は記者会見を開き、一連の暴動について、「不当な暴力だ」と強く批判し、断固として「阻止する」と誓いました。
スターマー首相「極右は、自分達の正体を、この国に見せつけている。モスクがモスクだという理由で攻撃され、ウィンストン・チャーチルの像に照明弾が投げ込まれ、戦没者慰霊碑ではナチス式敬礼が行われている。
この暴力は抗議ではなく、正当なものでもない。犯罪であり、暴力的な無秩序であり、法の支配と正義の執行に対する攻撃だ」。
※Starmer condemns ‘gang of thugs’ and vows end to law and order crisis(sky news、2024年8月1日)
https://news.sky.com/story/uk-riots-latest-far-right-southport-live-13186819?postid=8058562#liveblog-body
しかし、イングランド中で、暴動は続きます。
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■【第2弾!「元男性」とのデマで誹謗中傷を浴びる女子ボクシング選手。トランスジェンダーと性分化疾患を混同した言説に批判の声も!「誤解された性分化疾患の人達が自殺するかも」】
「元男性が、女子オリンピックボクシングに参加。元男性の余裕勝ち。金玉取った男性は、金玉取った男性です。女性ではないです。トランスジェンダーは、トランスジェンダーであって、女性ではない。女性の大会に元男性を参加させるのは、女性の機会を奪う」――。
これは8月1日、2ちゃんねる開設者で実業家のひろゆき氏が、X(旧ツイッター)に投稿したポストです。
※ひろゆき氏のXへのポスト(2024年8月1日)
https://twitter.com/hirox246/status/1819006795458773457
問題の試合は、8月1日に行われたパリ五輪・ボクシング女子66キロ級2回戦でした。
アルジェリア代表のイマネ・ケリフ選手(25)とイタリア代表のアンジェラ・カリーニ選手(25)の試合の第1ラウンドで、試合開始から46秒で、突如、カリーニ選手が棄権したのです。
勝利したケリフ選手は、昨年のボクシング世界選手権では性別適格性検査において「XY染色体(男性染色体)を持っていることが判明した」として失格になった過去がありました。
カリーニ選手は試合後、「自分の命を守らなければならなかった」とコメント。試合の動画を観た多くの人からは「男性が女性を殴っている」との批判が、SNS上などで沸き起こりました。
波紋は世界中に広がり、敗退したカリーニ選手の母国、イタリアのメローニ首相は「公平な試合ではなかった」とし、「男性の遺伝的特徴を持つ選手は女子選手の試合に出場すべきではない」などと投げかけました。
※Keep men out of women’s sports’: Donald Trump joins outrage at Imane Khelif’s Olympic boxing victory(テレグラフ、2024年8月1日)
https://www.telegraph.co.uk/olympics/2024/08/01/not-an-even-contest-italian-prime-minister-imane-khelif/
さらに米国のトランプ前大統領も自身のSNS「トゥルース・ソーシャル」への投稿で、「私は女子スポーツから男性を排除する!」と宣言。他にも世界中の著名人が、同様の発言をするなどして、この一件は国際的議論を巻き起こしています。
※ドナルド・トランプ氏の8月2日のTRUTH SOCIALへのポスト
https://truthsocial.com/users/realDonaldTrump/statuses/112888066089313688
そんな中投稿されたのが、冒頭のひろゆき氏の投稿でした。
ただこうした意見に対し、反発の声も上がっています。それはケリフ選手のことを「生まれたときの身体的性別と性自認が異なる『トランスジェンダー』だと決めつけて中傷している」というものです。
ひろゆき氏の投稿にいち早く異論を唱えたのが、先天性の染色体異常を公表した「元男の子ユーチューバー」の青木歌音さんです。
青木さんは、性発達が一般の人と異なる「性分化疾患」により、男として生まれ、一般の男の子よりも男らしくなるように教育され、本人も甲子園出場をめざして、名門・高知高校に進学して野球部に入り、球速142キロの球を投げていたほどだったのに、染色体異常によって第二次性徴期ごろから声変わりが起きず、胸が膨らんで女性化していったことを明かしています。
※僕が女に突然変異して女子校に通った時の話しをします。【性分化疾患】(青木歌音のほのぼの劇場、2024年7月18日)
https://www.youtube.com/watch?v=x40Tv19toZ4
カミングアウトした動画で、「女の子になりたいわけじゃなかった」と当時の苦悩を赤裸々に語っていた青木さんは、一般の男性の染色体がXY、女性の染色体がXXなのに対し、青木さんの場合は、XXY染色体をもっていること、「性分化疾患」あるいは「クラインフェルター症候群」といっても、様々なケースがあり、ひとくくりにできないことも明らかにしてきました。
今回のケリフ選手についても、「性分化疾患」によって女として生まれてきたのに、染色体異常によって男性ホルモンが多くなり男性化してしまったケースであると指摘しています。
昨年の世界選手権でケリフ選手から「XY染色体(男性染色体)」が検出されたのも、この「性分化疾患」によるものと推測されており、男性ホルモンの分泌量が多い「ハイパーアンドロゲン」という特異体質の持ち主だといわれています。
青木さんは8月2日、ひろゆき氏の投稿に対し、次のように反論しています。
「ひろゆきさんにドン引きした、、平気でデマ流してるヤバい。これ冗談抜きで誤解された性分化疾患の人達が自殺するかもよ」(原文ママ)
「女子ボクシングでオリンピックに出てる性分化疾患の女性の事をトランスジェンダーだ! ってデマ流すの死ぬほどヤバい。私も性分化疾患なんだけどデマに恐ろしく感じてる」
※青木歌音さんのXへのポスト(2024年8月2日)
https://twitter.com/memory_kanon/status/1819084769130639502
こうした批判に対し、ひろゆき氏は敏感に反応。次のような訂正文を、投稿しました。
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