日刊IWJガイド・非会員版「米国で可決した総額608億ドルのウクライナ追加支援の中身は、実際に前線のウクライナ兵士に渡る武器弾薬はたったの10億ドル分!!」2024.4.26号~No.4211


┏━━【目次】━━━━
■はじめに~総額608億ドルの「2024年ウクライナ安全保障追加歳出法」で前線のウクライナ兵士に渡る武器弾薬はたったの10億ドル分!! 砲弾や防空システム用の弾薬の流入は、「ロシアの前進を遅らせるのに役立つだろうが、止めることはできない」(ウクライナ高官)!

■<訂正とお詫び>ウクライナ追加支援608億ドルの追加予算案について、昨日4月25日号の記事の訂正とお詫び

■経済的にピンチのIWJへの応援・ご支援をお願いします!! IWJへのご寄付・カンパの月間目標額達成率は、先月3月は162万2511円、目標額の41%の達成率でした! 11月から3月までの5ヶ月間は連続して目標に未達で、不足額は合計972万3789円にもなります! 今後も目標未達となると、IWJは活動できなくなる可能性が出てきます! 4月こそは、月間目標額の400万円に届きますよう、また、できれば目標額以上のご支援をいただき、今期5ヶ月間の1000万円近い目標不足分を少しでも減らすことができるよう、有料会員登録と、ご寄付・カンパで、財政難のIWJへの強力なご支援をよろしくお願い申し上げます!

■【中継番組表】

■本日のニュースの連撃! 2連弾!

■【第1弾!「UNRWA職員にハマス協力者がいる」というイスラエルの言いがかりに対し、第三者調査グループが「証拠がない」との最終報告書を公表!】証拠を提出しなかったイスラエルは、横暴にも「UNRWA解体」と「他の人道団体への資金の移管」を主張! イスラエルに言いなりの米国は、調査結果を待たず、UNRWAへの送金を1年間禁止する法案を可決!!(『ロイター』、2024年4月23日)

■【第2弾! イスラエル軍撤退後のガザ南部ハンユニスのナセル病院で、340体以上の遺体が発見される! 4月1日にはガザ北部のアル・シファ病院で数百体の遺体が発見されたばかり!!】見つかった遺体には、女性、子供、患者、医療スタッフも! 国連報道官は「遺体の一部は手を縛られ、衣服を剥ぎ取られた状態で発見された」と表明! イスラエル軍は「人質や行方不明者の捜索の一環で埋葬されていた遺体を検視しただけ」だと主張!!(『AFPBB』、2024年4月24日)
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■はじめに~総額608億ドルの「2024年ウクライナ安全保障追加歳出法」で前線のウクライナ兵士に渡る武器弾薬はたったの10億ドル分!! 砲弾や防空システム用の弾薬の流入は、「ロシアの前進を遅らせるのに役立つだろうが、止めることはできない」(ウクライナ高官)!

 おはようございます。IWJ編集部です。

 米国上院でも、23日、「2024年ウクライナ安全保障追加歳出法」が可決されました。

 ウクライナへの追加軍事支援を可能にするこの法律は、上下両院に単独で提出されたものではなく、「2024年イスラエル安全保障追加歳出法」と、台湾への安全保障追加歳出を含む「2024年インド太平洋安全保障追加歳出法」と、パッケージで提出され可決されたものです。

※Here’s what’s in the foreign aid package for Ukraine, Israel(CNN、2024年4月24日)
https://edition.cnn.com/2024/04/17/politics/ukraine-israel-foreign-aid-bill/index.html

 22日付『フィナンシャル・タイムズ』が、この608億ドルのウクライナへの追加支援に関して、ウクライナ国内の声と前線にいるウクライナ兵士の衝撃的な声を報じています。

※Ukraine faces race against time to deploy US funding(フィナンシャル・タイムズ、2024年4月22日)
https://www.ft.com/content/099e668a-61c8-43c0-87a4-546dc09b73c2

 22日付『フィナンシャル・タイムズ』は、ウクライナ国内の声を次のように報じています。

 「ウクライナ政府関係者、兵士、軍事アナリストによれば、米国の援助が届いたからといって、前線におけるキエフの状況が劇的に変化することはなさそうだという。

 オレクサンドル・シルスキー司令官は、今月、ロシア軍が2月に工業都市アヴディフカを占領して以来、1000kmに及ぶ前線のいくつかの地点で攻撃行動を強化したため、状況は『著しく悪化した』と警告した。

 米下院の極右共和党がここ数ヶ月、軍事援助パッケージの成立を妨げた一方で、ロシア軍は占領したウクライナ領土の約20%への支配を強化し、戦場で主導権を握ることができた。

 最前線にいる兵士たちは、今月訪問した『フィナンシャル・タイムズ』に対し、ロシアの執拗な攻撃にかろうじて持ちこたえている状態であり、それに対して適切な対応ができていないと語った」。

 さらに、ウクライナ高官は、こう述べていると、同紙は報じています。

 「武器、特に必要とされている砲弾や防空システム用の弾薬の流入は、『ロシアの前進を遅らせるのに役立つだろうが、止めることはできない』と、あるウクライナ高官は、戦場の状況について率直に話すために匿名を条件にFTに語った」。

※Ukraine faces race against time to deploy US funding(フィナンシャル・タイムズ、2024年4月22日)
https://www.ft.com/content/099e668a-61c8-43c0-87a4-546dc09b73c2

 同日付『フィナンシャル・タイムズ』は、ウクライナ軍とロシア軍では、砲弾の数と兵力に圧倒的な差があると次のように報じています。

 「ゼレンスキー大統領は今月初め、自軍は現在、敵が10発撃つごとに1発の砲弾しか撃てないと述べた。

 ウクライナ政府関係者によれば、このギャップは(ウクライナ追加支援で)部分的には解消されるが、完全には解消されないという。

 砲弾を提供することが確実なアメリカの支援パッケージは、『銀の弾丸(※)を含んでいない』とウクライナ高官は述べた」。

(※)銀の弾丸(“does not contain a silver bullet”)とは、文字通りの銀で作られた弾丸ではなく、状況を打開する「特効薬」の意味。

 さらに、同日付『フィナンシャル・タイムズ』は、ウクライナ軍とロシア軍の兵力の違いを次のように報じています。

 「米国とウクライナの推計によれば、ロシアは現在、毎月約3万人の兵士を(新たに)動員することができる。

 ウクライナは、この状況を緩和するための措置を講じている。今月、ゼレンスキーは、動員年齢を27歳から25歳に引き下げる法律に署名し、ウクライナ議会は、疲弊して減少する兵力を補充することを目的とした徴兵制に関する新法案を可決した。米国の支援策は、人手不足に対処するための時間稼ぎになるだろう、とアナリストは述べた」。

※Ukraine faces race against time to deploy US funding(フィナンシャル・タイムズ、2024年4月22日)
https://www.ft.com/content/099e668a-61c8-43c0-87a4-546dc09b73c2

 実は、米国が供与するウクライナへの追加支援の608億ドルは、全額が、ウクライナの軍事支援に回るわけではありません。ウクライナの最前線へ投入される武器・弾薬は、調べてみると、総額でたったの10億ドルなのです!

 そもそも、今回、米国議会で可決した追加支援予算608億ドルには、軍事支援以外に、エネルギー関連支援、健康・人的サービス支援、経済支援、安全保障支援などが含まれています。

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■<訂正とお詫び>ウクライナ追加支援608億ドルの追加予算案について、昨日4月25日号の記事の訂正とお詫び

 昨日の日刊IWJガイド「はじめに」において、ウクライナ支援608億ドルの内訳について、ESTAの説明にもとづいて、次のようにお伝えしました。

 「デイビット・サックス氏は、21日のXへのポストで次のように、この608億ドルの数字の意味を解き明かしています。

 『これは「ただの」610億ドルではない。ウクライナは完全な敗北を回避するために毎年巨額の資金注入を必要とするだろう。つまり、新たな永遠の戦争における年間予算の基準額は、610億ドルである』。

※デイビット・サックス氏の21日のXへのポスト
https://x.com/DavidSacks/status/1781760845166588358

 ただし、608億ドル全額がウクライナへの軍事支援に回るわけではなく、議会下院は今回の予算案の内訳について、ウクライナに対し263億ドル(約4兆600億円)、イスラエルへ264億ドル(約4兆800億円)、台湾を含むインド太平洋地域に81億ドル(約1兆2500億円)と発表しています。

※アメリカ議会下院 ウクライナへの支援予算案608億ドルを賛成多数で可決(ESTA、2024年4月21日)
https://esta-center.com/news/detail/066100.html

 米下院歳出委員会の文書を確認したところ、ウクライナへの追加支援総額は608億ドルで正しいことがわかりました。

 ここにお詫びして訂正します。

※UKRAINE SECURITY SUPPLEMENTAL APPROPRIATIONS ACT, 2024(下院歳出委員会、2024年4月25日)
https://democrats-appropriations.house.gov/sites/democrats.appropriations.house.gov/files/Ukraine.pdf

※H.R. 8035: Ukraine Security Supplemental Appropriations Act, 2024(govtrackus、2024年4月25日閲覧)
https://www.govtrack.us/congress/bills/118/hr8035/text

■経済的にピンチのIWJへの応援・ご支援をお願いします!! IWJへのご寄付・カンパの月間目標額達成率は、先月3月は162万2511円、目標額の41%の達成率でした! 11月から3月までの5ヶ月間は連続して目標に未達で、不足額は合計972万3789円にもなります! 今後も目標未達となると、IWJは活動できなくなる可能性が出てきます! 4月こそは、月間目標額の400万円に届きますよう、また、できれば目標額以上のご支援をいただき、今期5ヶ月間の1000万円近い目標不足分を少しでも減らすことができるよう、有料会員登録と、ご寄付・カンパで、財政難のIWJへの強力なご支援をよろしくお願い申し上げます!

 いつもIWJをご支援いただきまして、誠にありがとうございます。

 しかしながら、IWJの財政は、本当に厳しい状況にあります!!

 3月は31日間で、135件、162万2511円のご寄付・カンパをいただきました。ご支援してくださった皆さま、本当にありがとうございます!

 しかしながら、この金額は、月間目標額の41%の達成率にとどまっています。

 今期第14期、IWJへのご寄付・カンパは、11月から3月まで、5ヶ月連続で目標金額に到達しておらず、この5ヶ月間の不足額の合計は、972万3789円にもなってしまいました。

 もし、4月も目標未達となると、年の半分が未達確定となり、財源不足は深刻な上にも深刻で、IWJは、本当にこの先、活動できなくなってしまう具体的な可能性が出てきました。

 4月のご寄付・カンパの状況は、4月1日から25日までの25日間で、79件、332万9000円です。

 これは、月間目標額の83%に相当します。ご支援してくださった皆さま、本当にありがとうございます!

 4月こそは、なんとか月間目標額の400万円に届きますよう、また、できれば目標額以上のご支援をいただき、積み重なっている今期の1000万円近い目標不足分を少しでも減らすことができるよう、有料会員登録と、ご寄付・カンパで、財政難のIWJへの強力なご支援をよろしくお願い申し上げます!

 ぜひとも、サポート会員様におかれましては、会員をそのままご継続いただき、一般会員様におかれましては、サポート会員へのアップグレードをお願いします!

 また、休会中の皆さまは、メールやお電話をいただければ、すぐに会員を再開できます。一度退会された方でも、会員番号は変わりませんので、改めて申し込みをいただくことで再び会員になっていただくことが可能です!

※会員の再開、新規会員登録はこちらからお願いします。
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※以下は、IWJの活動へのご寄付・カンパを取り扱っております金融機関名です(各金融機関ごとに口座名が非統一ですが、どれも、各銀行の仕様に従ったもので、間違いではありません)。どうぞ、ご支援のほどよろしくお願いします!

みずほ銀行
支店名 広尾支店
店番号 057
預金種目 普通
口座番号 2043789
口座名 株式会社インデイペンデント ウエブ ジヤーナル

城南信用金庫
支店名 新橋支店
店番号 022
預金種目 普通
口座番号 472535
口座名 株式会社インディペンデント.ウェブ.ジャーナル

ゆうちょ銀行
店名 〇〇八(ゼロゼロハチ)
店番 008
預金種目 普通
口座番号 3080612
口座名 株式会社インディペンデント・ウェブ・ジャーナル

 IWJホームページからも、お振り込みいただけます。

※ご寄付・カンパのお願い
https://iwj.co.jp/join/pleasehelpus.html

 どうぞ、皆さま、権力に対し、一切忖度しないで真実をお伝えする独立メディアIWJの存在意義と必要性について、多くの人に口コミでも、SNSを通じてでも、広めてください!

 岩上安身拝

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◆中継番組表◆

**2024.4.26 Fri.**

あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

【IWJ・エリアCh5・東京】18:00~「原発反対八王子行動」
視聴URL: https://twitcasting.tv/iwj_areach5

 「キンパチデモ実行委員会」主催の原発反対八王子行動を中継します。これまでIWJが報じてきたキンパチデモ実行委員会関連の記事は以下のURLから御覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/kinpachi-demo-executive-committee

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◆中継番組表◆

**2024.4.27 Sat.**

調整中

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◆昨日アップした記事はこちらです◆

障害者を不審者と誤認、警官5人が押さえつけ死亡!「間違って死んだが、警官は正当」の判決!?~4.17 上映会フォーラム「障害のある人と警察のあり方を考える ~警察官は私たちをどれくらい理解してくれているのでしょうか~」
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/522661

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■本日のニュースの連撃! 2連弾!

■【第1弾!「UNRWA職員にハマス協力者がいる」というイスラエルの言いがかりに対し、第三者調査グループが「証拠がない」との最終報告書を公表!】証拠を提出しなかったイスラエルは、横暴にも「UNRWA解体」と「他の人道団体への資金の移管」を主張! イスラエルに言いなりの米国は、調査結果を待たず、UNRWAへの送金を1年間禁止する法案を可決!!(『ロイター』、2024年4月23日)

 昨年10月7日の、ハマスらパレスチナ抵抗勢力によるイスラエルへの奇襲攻撃に、国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)の職員が参加したとのイスラエルの主張を、UNRWAの中立性を検証していた第三者グループが、4月22日に「証拠がない」との最終報告書を公表しました。

 4月23日付け『ロイター』は、報告書が「イスラエル側からは『相当な数のUNRWA職員がテロリストグループのメンバーだ』との主張を裏付ける証拠は提供されていない」と指摘していると報じています。

※UNRWAのテロ組織関与、イスラエルは証拠提供せず=評価グループ(ロイター、2024年4月23日)
https://jp.reuters.com/world/security/WB73KTXQIJNCVC5IRBKAMA5Z74-2024-04-22/

★イスラエルは、今年1月26日に、国際司法裁判所(ICJ)がイスラエルに対し、ガザ地区での「ジェノサイドを防止するためにあらゆる措置を講じる」よう、仮処分命令を出すと、その翌日の1月27日に、「10月7日のイスラエルに対する攻撃にUNRWA職員が加わっていた」と主張しました。

 このイスラエルの一方的な主張により、日本を含め、欧米の16ヶ国・組織が、何の検証もなく、即座にUNRWAへの資金提供を一時停止しました。このうち、欧州委員会、カナダ、オーストラリア、スウェーデン、フィンランド、日本は、資金提供の停止をすでに解除しています。

※国際司法裁判所(ICJ)がイスラエルに対して「パレスチナのガザ地区でジェノサイドを防止するためにあらゆる措置を講じる」よう命じる仮処分命令! 17人の裁判官のうち米国や日本を含む15人の裁判官が支持! ただし「停戦」は盛り込まれず、「ジェノサイド」判断は保留! それでも、ガザのアル・アクサ大学のハイダル・イード准教授は「新しい世界秩序が作られつつある」と、暫定判決の影響に期待! 上川陽子外務大臣もICJの判決を支持すると表明!(日刊IWJガイド、2024年1月29日)
会員版 https://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20240129#idx-5
非会員版 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/53152#idx-5

※【国際司法裁判所がイスラエルに命令を出した同じ日、イスラエルが10月7日のハマスによる攻撃に国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)の職員が関与していたと告発! 調査も待たずに即日、米国初め西側諸国がUNRWAへの資金提供を凍結!日本もただちに追随して資金拠出を当面停止!】これはただの「偶然」か!? イスラエル系米国人ジャーナリストが「ガザでの大量虐殺に関するICJ判決から目をそらすための試みであるように思われる」と指摘!(『AP』、2024年1月28日ほか)(日刊IWJガイド、2024年1月30日)
会員版 https://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20240130#idx-7
非会員版 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/53155#idx-7

※【上川外務大臣がUNRWA(国連パレスチナ難民救済事業機関)への資金提供停止を解除すると発表!】「ガザの人道状況が悪化の一途を辿っていることへの強い危機感」を理由に「UNRWAの関与がやはり不可欠」だと表明! それならなぜ、何の根拠も示さないイスラエルの「UNRWAスタッフがテロに関与」との主張に従って、資金提供を停止したのか!? 何人の子供達が餓死したのか!?(『外務省』、2024年4月2日)(日刊IWJガイド、2024年4月3日)
会員版 https://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20240403#idx-7
非会員版 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/53361#idx-7

 イスラエルの主張を受けて、国連のアントニオ・グテーレス事務総長は、UNRWAの中立性の検証を、第三者グループに委託しました。スイスのメディア『スイスインフォ』の4月24日付け記事によると、調査委員長は、フランスのカトリーナ・コロナ元外相で、「北欧の3つの研究機関が調査を支援した」とのことです。

※UNRWAのハマス関与めぐる報告書 信頼回復には不十分(スイスインフォ、2024年4月24日)
https://www.swissinfo.ch/jpn/%E5%9B%BD%E9%9A%9B%E9%83%BD%E5%B8%82%E3%82%B8%E3%83%A5%E3%83%8D%E3%83%BC%E3%83%96/unrwa-%E3%83%8F%E3%83%9E%E3%82%B9-%E3%82%A4%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A8%E3%83%AB/76333335

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■【第2弾! イスラエル軍撤退後のガザ南部ハンユニスのナセル病院で、340体以上の遺体が発見される! 4月1日にはガザ北部のアル・シファ病院で数百体の遺体が発見されたばかり!!】見つかった遺体には、女性、子供、患者、医療スタッフも! 国連報道官は「遺体の一部は手を縛られ、衣服を剥ぎ取られた状態で発見された」と表明! イスラエル軍は「人質や行方不明者の捜索の一環で埋葬されていた遺体を検視しただけ」だと主張!!(『AFPBB』、2024年4月24日)

 イスラエル軍がハマスの拠点だと主張し、今年2月に突入した、パレスチナ自治区ガザ南部のハンユニス最大(ガザ地区では2番目に大きい)のナセル病院の敷地内で、イスラエル軍撤退後に300体以上の遺体が発見されました。

 4月24日付け『AFPBB』は、「(ガザの)民間防衛当局は23日、回収された遺体は340体近くになったと発表した」と報じました。

※ガザ病院敷地に遺体埋めていない イスラエル軍(AFPBB、2024年4月24日)
https://www.afpbb.com/articles/-/3516447

★発見された遺体をめぐっては、パレスチナ側は、イスラエル軍に殺害され、埋められたパレスチナ人だと主張しています。

 これに対し、この『AFPBB』の記事は、「イスラエル軍は声明で、『軍がパレスチナ人の遺体を埋めたとの主張には根拠がない』と反論。『軍はナセル病院の一帯で作戦を実行した際、人質や行方不明者の捜索の一環でパレスチナ人によって敷地に埋葬された遺体を検視した』」と説明したと、イスラエル側の言い分を報じています。

 つまり、ハマス側に人質として拘束された行方不明者かどうかを確認するため、もともと埋葬されていた遺体を掘り起こし、検視した結果、人質ではないと判定された遺体を、再び元の場所に埋葬した、というのです。ハマスは、イスラエル軍に追われ、逃げるのに精一杯の状況のはずであり、そんな悠長なことをしていられるでしょうか? 常識的に考えて、無理がある主張です。

 これに対して4月24日付け『アルジャジーラ』は、現地の特派員の情報として、「見つかった遺体には、女性、子供、患者、医療スタッフが含まれていた」と報じています。

 さらにこの特派員は、イスラエル軍が撤退する前にナセル病院から逃げ出すことができた医療スタッフや避難者らが、「病院全体が巨大な墓場となるほどの、恐怖と大量殺人と逮捕拘束の光景を見た」と証言していると報じているのです。

※Uncovering of mass grave at Gaza’s Nasser Hospital: What you need to know(ALJAZEERA、2024年4月24日)
https://www.aljazeera.com/news/2024/4/24/uncovering-of-mass-grave-at-gazas-nasser-hospital-what-you-need-to-know

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 それでは、本日も1日、よろしくお願いします。

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IWJ編集部(岩上安身、六反田千恵、尾内達也、木原匡康、浜本信貴)

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岩上安身サポーターズクラブ事務局
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