日刊IWJガイド・非会員版「プーチン大統領は改めてウクライナの関与を主張! 日本メディアは『根拠なくプーチン大統領がウクライナ関与を主張』と方向感のある報道!」2024.3.27号~No.4185


┏━━【目次】━━━━
■はじめに~モスクワ郊外のテロ事件に対して、プーチン大統領は改めてウクライナの関与を主張! 日本メディアは「根拠なくプーチン大統領がウクライナ関与を主張」と「根拠なく」否定的に強調して印象操作! IWJは、元米海兵隊情報将校・元国連査察官のスコット・リッター氏による説得力ある視点でこの事件を検証! リッター氏はエビデンスを示して断言!「はっきり言いましょう、これはウクライナ情報部の作戦です。手助けしたのはCIAです。なぜなら米国はロシアと戦争中だからです」!!

■IWJへのご寄付・カンパの3月の月間達成率は22日までの22日間で、99万6511円、25%にとどまります! あと5日間で、目標額の75%、300万3489円が必要です! 11月は41%、12月は68%、1月は48%、2月は60%と、4ヶ月連続で目標額に達していません! この4ヶ月間の不足額は合計734万6300円になります。今月も目標未達となると、IWJは活動できなくなる可能性が出てきます! 今月3月こそ、有料会員登録と、ご寄付・カンパによる、財政難のIWJへの強力なご支援をよろしくお願い申し上げます!

■【中継番組表】

■【本日のニュースの連撃! 2連弾!】

■【第1弾! 国連安保理のガザ即時停戦決議案を米国が棄権し、賛成14ヶ国で採択! イスラエルは反発し、米国でのラファ地上侵攻の対案協議を拒否!「停戦はせず、ハマスと戦う」と表明!!】米国はイスラエルによるジェノサイドの事実上の「共犯」! 必要なのは、米国によるイスラエルへの武器・弾丸供与や軍事・資金支援の中止!(ロイター、2024年3月26日)

■【第2弾! ドジャース・大谷翔平選手が通訳・水原一平氏の違法賭博と大谷選手の口座からの約6億8000万円の送金について記者会見!「彼(水原氏)が僕の口座からお金を盗んで、なおかつ、僕の周りにもみんなにうそをついていたというのが、結論」と表明!!】米国では賭博が違法な少数の州、合法な多数の州に分かれ、規定にも違いがあり、複雑! 日本でもオンライン・カジノの増殖で、賭博罪の黒と白の境界のグレーゾーンが広がる!(『NHK』、2024年3月26日)

■<IWJ取材報告 1>WHOのパンデミック条約と国際保健規則(IHR)改正をめぐり、上川大臣が「逐一、国会の承認は求めない」と国会答弁!「主権者・国民をないがしろにしていないか?」とのIWJ記者の質問に「IHRはWHO憲章の趣旨のもと国会承認を得ている」と上川外務大臣!!~3.26 上川陽子 外務大臣 定例記者会見

■<IWJ取材報告 2>裁判での国の責任逃れのための姑息な主張!「セクハラ対策の責任者は、現場の班長でなく隊長!」「しかし隊長は現場にいないので知らなかった!」「だから国に賠償責任はない!」そんな理屈が通るのか!?~3.25 現役自衛官セクハラ国賠訴訟 第6回期日後「裁判の報告集会」
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■はじめに~モスクワ郊外のテロ事件に対して、プーチン大統領は改めてウクライナの関与を主張! 日本メディアは「根拠なくプーチン大統領がウクライナ関与を主張」と「根拠なく」否定的に強調して印象操作! IWJは、元米海兵隊情報将校・元国連査察官のスコット・リッター氏による説得力ある視点でこの事件を検証! リッター氏はエビデンスを示して断言!「はっきり言いましょう、これはウクライナ情報部の作戦です。手助けしたのはCIAです。なぜなら米国はロシアと戦争中だからです」!!

 おはようございます。IWJ編集部です。

 26日付『日テレNEWS』によると、プーチン大統領は、25日に治安機関トップや関係閣僚らと開いた対策会議で、「イスラム過激派が実行したと認めた上で、改めて、ウクライナの関与を主張」と報じています。

※銃乱射事件 プーチン大統領、改めてウクライナ関与主張(日テレNEWS、2024年3月26日)
https://www.youtube.com/watch?v=tZuXKTPN1JQ

 同日付『日テレNEWS』によると、実行犯4人と関係者3人(タジキスタン出身の父親とその息子2人)の計7人を、テロを企てた罪でロシア当局が起訴したということです。

 さらに、同日付『日テレNEWS』は、実行犯4人は、中央アジアのタジキスタン国籍またはその出身だと報じました。実行犯4人のうち、2人が犯行を認めたということです。

 26日付『毎日新聞』は、25日の対策会議で、ロシア連邦捜査委員会のバストルイキン委員長が、当局が把握したとする事件の詳細を報告した、と報じています。

 バストルイキン委員長によると、「実行犯4人は22日夜の事件発生約1時間前に現場のコンサートホールに到着し、午後7時58分に建物の外から発砲を開始。屋内に侵入してからは無差別に観客を銃撃し、ガソリンをまいて放火。午後8時11分には建物を出て車で逃走した――としている。一連の犯行時間はわずか13分間だったという」。

※プーチン氏、イスラム過激派テロと初言及 欧米「黒幕」説も主張(毎日新聞、2024年3月26日)
https://mainichi.jp/articles/20240326/k00/00m/030/208000c

 日本のマスメディアは、プーチン大統領の「ウクライナの関与」の主張について、「根拠なくそう主張している」という報じ方がほとんどです。しかし、プーチン大統領の主張に根拠がない、という点に関して、当の日本のマスメディアは、その根拠を示し得ていません。

 たとえば、26日付『読売新聞』の報じ方は、次のとおりです。

 「ロシアのプーチン大統領は25日、モスクワ郊外のコンサートホールで起きたテロに関する政府の対策会議で、テロは『イスラム過激派が実行した』と初めて明言した。ただ、『誰が依頼したのか』と疑問を呈して、ウクライナや西側諸国の関与の可能性をほのめかすなど独自の主張を展開した。

 プーチン氏は、イスラム過激派について『ロシアを攻撃することに本当に関心があるのか』とも語った。その上で、今回のテロは『2014年以来、ウクライナの政権の手で、ロシアと戦ってきた者による一連の試みと関連がある可能性がある』と述べ、ウクライナや西側諸国の関与について根拠を示さず訴えた」。

※プーチン氏が独自の主張展開、銃乱射テロで「ウクライナ関与」の可能性示唆(読売新聞、2024年3月26日)
https://www.yomiuri.co.jp/world/20240326-OYT1T50049/

 プーチン大統領の「ウクライナと西側のテロ事件への関与」という主張を、「独自の主張」であり、「根拠を示さず訴えた」と報じています。

 139人のロシアの一般市民が、コンサートホールという平和的な場所で虐殺されたこの凄惨なテロ事件に対して、世界の同情が集まり、この2年間にわたるウクライナ紛争のプロパガンダ報道によって、定着させてきた「プーチン、ロシア=悪」というバイアスが薄らいでしまうことへの警戒感があるようにすら思われます。

 他にも、多くの日本のメディアが、同様のニュアンスで、プーチン大統領の「ウクライナ関与説」を報じています。

※プーチン氏「イスラム過激派」の襲撃認める ウクライナ関与説は維持(朝日新聞、2024年3月26日)
https://www.asahi.com/articles/ASS3T7K7VS3TUHBI004M.html

※ゼレンスキー大統領 “プーチンは病的” テロの関与改めて否定(NHK、2024年3月26日)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240326/k10014402621000.html

※プーチン氏、ウクライナの関与示唆 ウクライナ側は否定(日経新聞、2026年3月26日)
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO79482570T20C24A3EA2000/

※プーチン氏はウクライナの関与示唆 ゼレンスキー氏「責任転嫁」と非難(テレ朝NEWS、2026年3月24日)
https://news.tv-asahi.co.jp/news_international/articles/000342177.html

※プーチン氏、露銃乱射テロのウクライナ関与説に再び言及 新たに3人起訴 死者139人に(産経新聞、2026年3月26日)
https://www.sankei.com/article/20240326-7GHFX6PZXZNUDA4VHQS3DATE2I/

 また、26日付『NHK』の報道は、さらに悪質です。プーチン大統領が、ウクライナ関与の主張を口実にして、さらにウクライナへの攻撃を激化させると、それこそ、根拠もなく、次のように報じているのです。

 「ウクライナ側は、これまでテロへの関与を全面的に否定していますが、プーチン大統領は、ウクライナ側が関与したとする主張を一段と強めた形で、これを口実にウクライナへの攻撃をより激化させるおそれもあるとみられます」。

※プーチン氏 ウクライナがテロ関与疑いと主張 攻撃激化のおそれ(NHK、2024年3月26日)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240326/k10014402411000.html

 果たして、プーチン大統領のウクライナや西側が関与しているという主張は、独自の根拠のないもので、さらなる攻撃のための口実なのでしょうか。

 25日にYouTubeにアップされた英国の政治家、放送作家、作家のジョージ・ギャロウェイ氏のトークショー「MOATS(THE MOTHER OF ALL TALK SHOWS)」に元米軍海兵隊情報将校で元国連査察官のスコット・リッター氏が登場しました。

※MASS MURDER IN MOSCOW (1:32:07~、MOATS、2024年3月25日)
https://www.youtube.com/live/PhKM60XbolU

 このトークショーのタイトルは、「モスクワの大量殺人」です。

 22日にモスクワの北西にあるクラスノゴルスク市のコンサートホールで起き、139人が死亡したテロ事件について、ジョージ・ギャロウェイ氏が、スコット・リッター氏の見解を聞いています。

 ここでリッター氏は、明確に、ウクライナ側の関与を示すエビデンスがあると断言しています。日本のほぼすべての記者クラブメディアと正反対の見解です。

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■IWJへのご寄付・カンパの3月の月間達成率は22日までの22日間で、99万6511円、25%にとどまります! あと5日間で、目標額の75%、300万3489円が必要です! 11月は41%、12月は68%、1月は48%、2月は60%と、4ヶ月連続で目標額に達していません! この4ヶ月間の不足額は合計734万6300円になります。今月も目標未達となると、IWJは活動できなくなる可能性が出てきます! 今月3月こそ、有料会員登録と、ご寄付・カンパによる、財政難のIWJへの強力なご支援をよろしくお願い申し上げます!

 いつもIWJをご支援いただきまして、誠にありがとうございます。

 IWJへのご寄付・カンパは、今月3月は、3月1日から22日までの22日間で、74件、99万6511円のご寄付をいただきました。これは、月間目標額の25%に相当します。言い換えれば、月間目標額に達するには、あと、5日間で、75%、300万3489円が不足しています! IWJの財政は、本当に厳しいものです!!

 11月の月間目標の達成率は、162万1900円で41%、12月は271万8500円で68%、1月は192万5400円で48%、2月は238万7900円で60%と、4ヶ月連続で目標金額に到達していません。

 不足額の合計は、11月からの4ヶ月間で、734万6300円に達しています。今月もこれまでと同じく赤字となると、今期でIWJは活動できなくなる可能性が出てきます。今年3月こそは、月間目標額の400万円に届きますよう、また、積み重なっている赤字を少しでも減らすことができるよう、有料会員登録と、ご寄付・カンパで、財政難のIWJへの強力なご支援をよろしくお願い申し上げます!

 国内も不況で、元旦には能登半島地震にも見舞われ、厳寒の中、生活も厳しい方がいらっしゃると思います。

 特に被災された方々には、心よりお見舞い申し上げます。

 そうした状況下で、我々の経済的苦境を訴えるのは、心苦しくもありますが、どうか引き続き、IWJ会員登録、YouTube登録、ご寄付・カンパ、協賛広告でIWJをご支援ください!

 前期第13期は、大変大きな赤字を出してしまいました。私、岩上安身が自身の私財の中から、赤字の月のたび、その都度、緊急でつなぎ融資を出し、その累積額は、合計で2200万円となってしまいました。

 第13期の、赤字約2000万円というこの事態は、IWJ創業以来、初めての大ピンチです。第14期も同様の事態になると、もはや私、岩上安身1人の力で乗り越えることは不可能です。

 これまでの前期1年間の累積の赤字2200万円(見方を変えると、個人岩上安身からの、会社IWJへの貸し付け)に加え、第14期スタートにあたっての銀行からの新たな借り入れ2500万円を考えると、債務の累積は、約5000万円近くなります。

 前期13期はもちろん、今期14期も、支出を徹底的に削ってきました。また、現在、事務所の規模などをダウンサイズすべく、物件探しをしたりしているところです。

 以下、会員の方のメッセージに答えて、物件探しについて述べています。もし、ご協力いただければ、情報等お寄せください。

 「日常の支出カットは、できることはほぼほぼやったので、あとは、スペースを縮小することですが、資料となる書籍などが、私が長年溜めてきたものを含めて大量にあるので、それをどうにかしないと、より小さいスペースへの移動ができません。

 かなり、処分もしたのですが、知的財産というものは、我々にとっては、『製品』を生み出すための『仕入れ材料』のようなものです。どうしても、不可欠です。

 ひとつ考えているのは、今は全国的に空き家物件が増えていると言われているので、首都圏の外れにでも、そうした格安物件を見つけて、開架式の図書館状態にして、資料となる本の多くを移せないだろうか、ということです。

 また、我々は動画データが命なので、災害に備えて、安全なところに、バックアップデータを都心から疎開させておく必要性も感じています。

 探しているのは、地震や水に強い地盤の良い台地の物件。都心から最も遠くても、車で片道1時間半くらいまで。

 本の出し入れは、車を使うので、人気のある駅近くの物件である必要はなく、むしろ駅から遠いため、不人気ゆえに価格が安く、きちんとスペースのある空き家、もしくはビルの空室があれば、と思っています。

 そうすれば、今すぐ必要な資料、書籍だけ手元に置いておけばいいので、スペースを省けて、都心で今よりも狭いオフィスに引っ越しをして、賃料を抑えても、稼働可能だと思います。

 どなたか、良い物件に心当たりがある方、ぜひ、情報をお寄せください」。

※「今までに積み上げてきた、知、の財産としての、IWJ、を、何とか継続していただきたいと思います」「貴社の借金の額の埋め合わせにはほど遠いでしょうが、足しになればと送ります」「ウクライナ、ロシア戦争で優れた報道をしている」! ご寄付をくださった皆さまからの応援・激励メッセージに、岩上安身がご回答いたします!(日刊IWJガイド、2024.2.12号)
会員版 https://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20240212#idx-3
非会員版 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/53200#idx-3

 今期は、できれば赤字を出さないだけではなく、黒字を出し、累積した債務への返済にあてていきたいと真剣に考え、取り組んでいます。

 債務を少しずつでも減らしていけば、IWJが経営破綻せず、存続する道が見えてきます! ご寄付いただいた方には、心から感謝いたします! また、コロナ禍による消費不況の影響を受け、会員数もコロナ禍以前の3分の2に減っています! IWJの活動のために、まだ会員登録をされていない方は、あるいは再開したいという方は、ぜひとも会員登録をお願いします!

 下記のURLから会員登録いただけます。ぜひ、会員登録していただいてご購読・ご視聴お願いいたします!

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 ぜひとも、サポート会員様におかれましては、会員をそのままご継続いただき、一般会員様におかれましては、サポート会員へのアップグレードをお願いします!

 また、休会中の皆さまは、メールやお電話をいただければ、すぐに会員を再開できます。一度退会された方でも、会員番号は変わりませんので、改めて申し込みをいただくことで再び会員になっていただくことが可能です!

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みずほ銀行
支店名 広尾支店
店番号 057
預金種目 普通
口座番号 2043789
口座名 株式会社インデイペンデント ウエブ ジヤーナル

城南信用金庫
支店名 新橋支店
店番号 022
預金種目 普通
口座番号 472535
口座名 株式会社インディペンデント.ウェブ.ジャーナル

ゆうちょ銀行
店名 〇〇八(ゼロゼロハチ)
店番 008
預金種目 普通
口座番号 3080612
口座名 株式会社インディペンデント・ウェブ・ジャーナル

 IWJホームページからも、お振り込みいただけます。

※ご寄付・カンパのお願い
https://iwj.co.jp/join/pleasehelpus.html

 どうぞ、皆さま、IWJを知人・ご友人、地域の皆さまへIWJの存在をお知らせいただき、日本だけでなく、世界にとって危機的な状況に直面している今、不都合なことをごまかす権力に対し、一切忖度しないで真実をお伝えする独立メディアIWJの存在意義と必要性について、多くの人に口コミでも、SNSを通じてでも、広めてください!

 岩上安身拝

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◆中継番組表◆

**2024.3.27 Wed.**

調整中

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◆中継番組表◆

**2024.3.28 Thu.**

あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

【IWJ・Ch5】10:30~「ニュー山王米軍センター(ニュー山王ホテル)前『日米合同委員会廃止』抗議街宣」
視聴URL: https://twitcasting.tv/iwj_ch5

 甲斐まさやす氏による抗議街宣を中継します。これまでIWJが報じてきた日米合同委員会関連の記事は以下のURLから御覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%E6%97%A5%E7%B1%B3%E5%90%88%E5%90%8C%E5%A7%94%E5%93%A1%E4%BC%9A

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◆昨日アップした記事はこちらです◆

何が何でも米国の手先として破滅的戦争へと走り抜く、岸田政権の暴走!! 高田健氏が指摘!「岸田首相は、自分の任期中(今年9月まで)に改憲発議ではなく、国民投票までやると言っている! ほとんど妄想に近い!!」~2.22 緊急院内集会「憲法審査会は、今!」―登壇:浅倉むつ子氏(早稲田大学名誉教授)、高田健氏(許すな! 憲法改悪・市民連絡会共同代表)
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/521727

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■【本日のニュースの連撃! 2連弾!】

■【第1弾! 国連安保理のガザ即時停戦決議案を米国が棄権し、賛成14ヶ国で採択! イスラエルは反発し、米国でのラファ地上侵攻の対案協議を拒否!「停戦はせず、ハマスと戦う」と表明!!】米国はイスラエルによるジェノサイドの事実上の「共犯」! 必要なのは、米国によるイスラエルへの武器・弾丸供与や軍事・資金支援の中止!(ロイター、2024年3月26日)

 国連安全保障理事会は、3月25日、イスラエルによるパレスチナ自治区ガザへの攻撃について、即時停戦とイスラエル人の人質全員の即時かつ無条件の解放を求める決議案を採択しました。15ヶ国の理事国のうち、米国は拒否権を発動せず棄権したため、残りの14ヶ国すべての賛成で可決されました。

 3月26日付け『ロイター』は、棄権した米国のトーマス・グリーンフィールド国連大使が「米国は決議案の全てに同意したわけではなく、ハマスを非難する内容が含まれていなかったため、投票を棄権したと述べた」と報じています。

 この『ロイター』の記事によると、「決議案はまた『ガザ地区全体への人道支援の流れを拡大し、市民の保護を強化する緊急の必要性を強調し、大規模な人道支援の提供に対するあらゆる障壁の撤廃を改めて要求する』とした」とのことです。

 他方でこの記事は、イスラエルのネタニヤフ首相が、拒否権を発動しなかった米国に反発し、「イスラエルは予定していたワシントンへの代表団派遣を取りやめると発表した」と報じています。

 イスラエルは、米国を、自分の思い通りに動かせる国家であると見做しているかのような態度です。

※国連安保理、ガザ即時停戦決議案を採択 米は棄権(ロイター、2024年3月26日)
https://jp.reuters.com/world/us/GRUZHHQYPJJ3DOOKRMLIRMYCGY-2024-03-25/

★3月26日付け『CNN』によると、この停戦決議案は、非常任理事国10ヶ国が同日共同で提出したもので、「イスラム教のラマダン(断食月)期間中の即時停戦や即時かつ無条件の人質の解放、ガザへの支援物資流入の緊急拡大を求める内容となっている」とのこと。

 この『CNN』の記事は、国連のグテーレス事務総長が、決議案を実行しないことは「許されない」との見解を示したにもかかわらず、「イスラエルのカッツ外相はSNSのX(旧ツイッター)への書き込みで、決議案に従うつもりはないと言明。停戦はせず、人質が全員帰国するまでイスラム組織ハマスとの戦いを続けると述べた」と報じています。

※国連安保理、ラマダン中のガザ停戦求める決議案を採択 米国は棄権(CNN、2024年3月26日)
https://www.cnn.co.jp/world/35216914.html

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■【第2弾! ドジャース・大谷翔平選手が通訳・水原一平氏の違法賭博と大谷選手の口座からの約6億8000万円の送金について記者会見!「彼(水原氏)が僕の口座からお金を盗んで、なおかつ、僕の周りにもみんなにうそをついていたというのが、結論」と表明!!】米国では賭博が違法な少数の州、合法な多数の州に分かれ、規定にも違いがあり、複雑! 日本でもオンライン・カジノの増殖で、賭博罪の黒と白の境界のグレーゾーンが広がる!(『NHK』、2024年3月26日)

 米大リーグ、ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平選手の通訳を長年務めた水原一平氏が、違法賭博による借金450万ドル(約6億8000万円)を大谷選手の口座から、ブックメーカー(賭け屋)に送金したことが明らかになり、ドジャースを解雇された問題で、大谷選手が3月26日、問題発覚後初めて、ロサンゼルスのドジャースタジアムで記者会見を行いました。

 26日付け『NHKニュース』が報じた声明の全文によると、大谷選手が事件について初めて知ったのは、3月20日に韓国のソウルで行われた開幕戦のあとのチームミーティングで、メディアから「スポーツ賭博に関与しているのではないか」という取材依頼があったことについて、水原氏が英語で話した時だとのことです。

 大谷選手は、水原氏の英語での説明は完全には理解できなかったものの、ホテルに戻って改めて、水原氏がギャンブル依存症であり、借金返済のために水原氏が、大谷選手の口座から勝手にブックメーカーに送金したことを知らされたとのことです。

 大谷選手は、「現在進行中の調査もありますので、今日、話せることには限りがあるということをご理解いただきたい」と述べ、声明を読み上げただけで、記者からの質問には応じませんでしたが、声明の中で自分自身は一切賭博には関与していないし、送金も依頼したことはないと述べ、「彼(水原氏)が僕の口座からお金を盗んで、なおかつ、僕の周りにもみんなに嘘をついていたというのが、結論からいうとそういうことになります」と語りました。

 また、大谷選手はミーティング後にホテルで話し合うまで、水原氏がギャンブル依存症だったことも、多額の借金があることも知らなかったとのことで、このホテルでの話し合いが終わってすぐに、大谷選手の代理人や、ドジャースのスタッフ、弁護士らを呼び、水原氏を窃盗と詐欺で警察に引き渡すことを決めたとのことです。

※【動画・声明全文】大谷翔平 自身の関与否定 水原氏の賭博問題(NHK、2024年3月26日)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240326/k10014402101000.html

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■<IWJ取材報告 1>WHOのパンデミック条約と国際保健規則(IHR)改正をめぐり、上川大臣が「逐一、国会の承認は求めない」と国会答弁!「主権者・国民をないがしろにしていないか?」とのIWJ記者の質問に「IHRはWHO憲章の趣旨のもと国会承認を得ている」と上川外務大臣!!~3.26 上川陽子 外務大臣 定例記者会見

 3月26日午前11時30分頃より、東京都千代田区の外務省にて、上川陽子外務大臣の定例記者会見が開催されました。

 上川大臣との質疑応答で、他社記者は、ロシアにおけるテロ事件、北朝鮮の金与正副部長の談話、UNRWAの中間報告、ラマダン期間中の海外渡航・滞在に関する注意喚起、自民党次期総裁にふさわしい政治家、そして政治資金問題などについて、質問しました。

 IWJ記者は、WHOのパンデミック条約と国際保健規則(IHR)の改正について、以下の通り、質問しました。

 「WHOの『パンデミック条約』、及び、IHR改正について質問します。

 上川大臣は、2月27日の衆議院予算委第三分科会で、WHOのパンデミック条約とIHR改正について、『逐一、国会の承認は求めない。我が国としては、これらを締結するという行為を取らずに、その拘束力を受け入れることになる』旨の答弁をなさいました。

 国会での審議・承認が行われないのであれば、国家の主権者である我々国民は、どうやって意思表明をすればいいのでしょうか。

 このような進め方は、主権者・国民をないがしろにしていないでしょうか。

 ご見解をお聞かせください」。

 この質問に対し、上川大臣は、以下の通り答えました。

 「今、私の答弁をご指摘いただきましたけれども、これにつきましては、国際保健規則(IHR)の改正について述べたものです。

 1951年に、国会で承認されたWHO憲章は、疾病の国際的蔓延を防止するためには、できる限り多くの加盟国が採択された規則を同時に実施することが望ましいとの考えのもと、加盟国から構成される『保健総会』により採択された規則は、全加盟国に対して効力を有することとされています。

 先ほどの国際保健規則(IHR)でありますが、そのような規則の一つで、このような手続が採用されていることを含めて、WHO憲章の締結について、国会のご承認をいただいてきているとの趣旨を申し上げたものです。

 一方、『パンデミック条約』についてですが、協議は、今、継続しているところでありまして、内容、また、文書の具体的な形式を含めて確定していないことから、我が国として締結するかを含めて、現時点で予断を持ってお答えすることは、なかなか困難です。

 仮に締結する場合には、その内容や文書の具体的な形式に照らして、適切に対応してまいる所存です。

 『パンデミック条約』の作成及び国際保健規則(IHR)の改正については、様々な御意見があると承知をしています。

 私自身、申し上げてきている通りですが、国民の皆さまのご理解と、そして、ご支持があっての外交であると考えております。

 今後とも、可能な限り、丁寧に、正確な情報提供に努めてまいりたいと考えています」。

 上川大臣の冒頭発言、及び、各社記者の質疑内容など、会見の詳細については、ぜひ全編動画を御覧ください。

※WHOのパンデミック条約と国際保健規則(IHR)改正をめぐり、上川大臣が「逐一、国会の承認は求めない」と国会答弁!「主権者・国民をないがしろにしていないか?」とのIWJ記者の質問に「IHRはWHO憲章の趣旨のもと国会承認を得ている」と上川外務大臣!!~3.26 上川陽子 外務大臣 定例記者会見
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/521727

■<IWJ取材報告 2>裁判での国の責任逃れのための姑息な主張!「セクハラ対策の責任者は、現場の班長でなく隊長!」「しかし隊長は現場にいないので知らなかった!」「だから国に賠償責任はない!」そんな理屈が通るのか!?~3.25 現役自衛官セクハラ国賠訴訟 第6回期日後「裁判の報告集会」

 航空自衛隊の現役女性自衛官(以下、原告)が、ベテラン隊員からのセクハラに関して国を訴えた、国家賠償請求訴訟の第6回裁判期日が、2024年3月25日に東京地裁で行われました。

 同日、その報告会が、千代田区の専修大学で開催され、原告本人と支援する弁護士らが出席しました。主催は、現役自衛官セクハラ国賠訴訟の支援 クローバーの会です。

※3/25 第6回期日+報告集会&イベントのお知らせ(現役自衛官セクハラ国賠訴訟の支援 クローバーの会)
https://ameblo.jp/clover-jieikan/entry-12843307765.html

 支援の会によれば、原告は2010年の自衛隊入隊後、着任した那覇基地で、ベテラン隊員Aからの「お前、本当はチンコ付いてるだろ」「Tシャツを着てるとちゃんとオッパイがついているが、上着を着ると、お前、リバーシブルだよ」「セックスしなきゃだめだぞ」「やらないと乾くぞ」等々の性的発言に悩まされ続けたとのことです。

 交際相手がいるとわかると、「お前、○○(交際相手の名前)とやってんのか?」と言われたり、業務の問題で原告に非がないにもかかわらず、立腹したAが「○○とやりまくって業務を疎かにするんじゃねえよ」等と、繰り返し怒鳴ったといいます。

 原告は、自衛隊組織内でセクハラを申し出ましたが、Aからの謝罪や、異動し隔離する等の対策は行われず、隊長からは「加害者にも家庭がある」、セクハラ相談員からも「我慢するしかない」と言われて、体調を崩しました。

 さらに、原告への相談もないままに、原告は実名、Aは匿名で、被害事実が記載されない不適切なハラスメント研修が実施され、原告は他の隊員から厄介者扱いを受けるようになりました。

 たまりかねた原告が、Aの責任を問い、那覇地裁に提訴しましたが、「仮に違法であったとしても、公務員個人である被告が不法行為責任を負うことはない」と、請求棄却されました。

 一方、Aが「セクハラは事実無根」と損害賠償請求した反訴に対しては、「違法なセクハラ発言に当たると判断される可能性は十分にある」として、請求棄却されました。

 なお、原告からのセクハラの申し出を一蹴した自衛隊内の法務班は、Aに肩入れし、そのアドバイスによって、隊員15名が「セクハラはなかった」という陳述書を提出しています。

 その後も原告は、河野克俊(元)統合幕僚長など、様々なところに相談しましたが、抜本的解決はなされず、逆に、裁判で組織の文書を提出したとして警務隊に告訴されたり、昇進や給与面などでも不利益を受けました。

 こうした経緯を踏まえ、原告は、「(自衛隊の)組織が被害者回復や不利益防止措置を取らなかった」として、国の「安全配慮義務違反」を主張し、2023年2月、東京地裁に国家損害賠償訴訟を起こしました。

 この裁判で、国は加害隊員によるセクハラをほぼ認める一方で、分離措置・加害者処罰により、安全配慮義務は果たしているとして、請求棄却を求めています。

 報告会で説明を行った、原告側弁護団の田渕大輔弁護士によれば、今回「被告(国)は、事実関係でがっぷり四つで争っているわけではなく」、「(安全配慮義務違反に関する)責任を負う『履行補助者』の範囲を非常に限定することで、自分たちは損害賠償責任を負わないという、逃げの主張をしてきている」とのことです。

 「国という抽象的組織」に代わって、「安全配慮義務」遂行のために実際に動く人間が「履行補助者」です。

 田渕弁護士によれば、原告側は「現場の責任者として、隊員のそばで執務する班長が『履行補助者』だ」と主張しているとのことです。

 これに対して国は、「『履行補助者』は法令上の指揮監督権限を持つ人だから、班長ではなく、隊長だ」と反論しています。

 ところが、「隊長は日常的に隊員のそばにはいないので、『隊長は知らなかった。だからしようがない』」と、国は弁解しているというのです。

 責任回避のみが目的の、驚くべき主張としか言いようがありません。

※裁判での国の責任逃れのための姑息な主張!「セクハラ対策の責任者は、現場の班長でなく隊長!」「しかし隊長は現場にいないので知らなかった!」「だから国に賠償責任はない!」そんな理屈が通るのか!?~3.25 現役自衛官セクハラ国賠訴訟 第6回期日後「裁判の報告集会」 2024.3.25
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 それでは、本日も1日、よろしくお願いします。

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