日刊IWJガイド・非会員版「プーチン大統領の再選を契機に、『ウクライナ対ロシア』から『欧州対ロシア』の図式に拡大! しかし欧州内部は四分五裂!」2024.3.22号~No.4181


┏━━【目次】━━━━
■はじめに~ロシア大統領選挙でのプーチン大統領の再選は、ウクライナ紛争と「欧州対ロシア」の図式に拡大! しかも欧州内部は分裂へ! 11月5日の米大統領選次第で欧米の好戦派同士の結びつきに変化が!?

■IWJへのご寄付・カンパの3月の月間達成率は18日までの18日間で、58万5518円、15%にとどまります! あと10日間で、目標額の85%、341万4482円が必要です! 11月は41%、12月は68%、1月は48%、2月は60%と、4ヶ月連続で目標額に達していません! この4ヶ月間の不足額は合計734万6300円になります。今月も目標未達となると、IWJは活動できなくなる可能性が出てきます! 今月3月こそ、有料会員登録と、ご寄付・カンパによる、財政難のIWJへの強力なご支援をよろしくお願い申し上げます!

■【中継番組表】

■【本日のニュースの連撃! 2連弾!】

■【第1弾! 米民主党上院議員トップでユダヤ人でもあるチャック・シューマー氏が「ネタニヤフ首相は平和の障害」と議会で演説!】ガザ南部ラファへパレスチナ人を追い詰めて、「最終」攻撃を行おうとしているネタニヤフ首相に手を焼くバイデン大統領も、シューマー氏の批判を支持! シューマー発言は、ネタニヤフ政権にとって痛手になるのか? シューマー氏が主張する「平和と安定の二国家解決」は、ネタニヤフ政権交代だけでは実現できない!?

■【第2弾! また日経平均株価が最高値を更新! 4万0815円66銭、令和バブルはまだ続く!?】岩上安身は数日中に、エコノミストの田代秀敏氏に、第2回目の緊急インタビューを行います! 18日に中継配信した第1回とあわせて御覧ください!(『日本経済新聞』、21日)
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■はじめに~ロシア大統領選挙でのプーチン大統領の再選は、ウクライナ紛争と「欧州対ロシア」の図式に拡大! しかも欧州内部は分裂へ! 11月5日の米大統領選次第で欧米の好戦派同士の結びつきに変化が!?

 おはようございます。IWJ編集部です。

 ロシア大統領選挙でのプーチン大統領の圧勝に対する欧州の反応は、ウクライナ紛争の停戦に結びつくのではなく、「ウクライナ対ロシア」の図式が拡大して、「欧州対ロシア」の図式となりつつあります。しかし、その欧州内部では、分裂がますますはなはだしくなりつつあります。さらに加えて、11月5日の米国大統領選挙は、これまでにないほど、世界情勢に大きな影響を与えることになると思われます。

 問題は、どのような影響をどの程度、与えるかです。

 ロシア大統領選挙の結果は、これまでもお伝えしてきたように、プーチン大統領が、過去最高の得票率87.28%の圧勝に終わりました。

※はじめに~プーチン大統領が87.28%の過去最高の得票率で圧勝! 注目は2022年以降に併合したザポロージエ州、へルソン州、ルガンスク人民共和国、ドネツク人民共和国の得票率が、なんと平均を圧倒的に上回っていた! これは、この併合の正当性を「民意」が証明し、「民意」を踏みにじった「侵略」や「違法な占領」、「一方的占拠」といった西側のテンプレがプーチンに「侵略者」というレッテルを貼るためのプロパガンダだったことをはっきり示している!(日刊IWJガイド、2024年3月19日)
会員版 https://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20240319#idx-1
非会員版 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/53317#idx-1

 この過去最高という、プーチン大統領の高得票率を記録したロシア大統領選挙について、日本を含む西側諸国は、評価ではなく、一斉に批判や揶揄を行いました。

 たとえば、ホワイトハウスのジェイク・サリバン補佐官(国家安全保障担当)は記者会見で次のように語っています。

 「現実には、#プーチン大統領 がロシアの大統領だ。我々はウクライナ戦争中ずっとこの現実の中で行動しなければならなかった……そしてこれからもこの現実の中で活動し続けるだろうが、この現実は選挙が自由と民主主義の基準を満たしていなかったという事実を変えるものではない」。

※『スプートニク日本』の19日のXへのポスト
https://x.com/sputnik_jp/status/1769876888145821961

 不承不承に、プーチン氏を大統領と認める西側諸国の往生際の悪い態度の代表です。

 元国連主任査察官スコット・リッター氏は、このロシア大統領選挙の投票率が、2020年の米国大統領選挙の投票率が過去最高でも66%だったことに比べて、77%と11ポイントも上回った点に注目し、ロシアでは民主主義が完璧に機能していると、次のように述べています。

 「西側諸国は、2024年のロシア大統領選挙を、見せかけのものと揶揄した。

 これほど、真実からかけ離れたことはない。

 2024年のロシア大統領選挙は、繁栄する民主主義の現れであったが、ロシア人によって定義された民主主義であった。

 西側諸国は、ウラジーミル・プーチンに投票した88%のロシア人に焦点を当て、国民に1つの選択肢しか与えなかったシステムにおける当然の結論に過ぎないと揶揄する。

 しかし、ロシアの民主主義は、77%の選挙参加率によって定義され、ウラジーミル・プーチンがもたらした強固な地位から脱却し、ポスト・プーチンの時代にもこの強さを維持するロシア国家の能力に対する国民の信頼を反映している。

 それは、過去を再認識することで定義された投票ではなく、むしろ、ロシア国家の未来のために必要な重要な変革を行う権限を政府に与えた投票だった。

 ロシア式民主主義の完璧な表現だった」。

※Democracy, Russian Style(スコット・リッター・エクストラ、2024年3月21日)
https://www.scottritterextra.com/p/democracy-russian-style

 スコット・リッター氏と同じ見方は、米ボーウィ州立大学のマシュー・クロストン教授からも出ています。

 クロストン教授は、今回の記録的な投票率は、ロシア大統領選挙に対する西側諸国の批判を事実上無効にしているとして、こう述べているのです。

 「だから、どんなに西側のマスコミや政府がこの選挙を『フィクション』だの、不適切だのと性格付けようとも、これだけ多くの人が実際に投票に行かない選択肢もありながら、投票に出かけた事実を説明することはできない。少なくともこのことは、プーチン氏が指導者としてこの国を率いていこうとしている道への賛意を示している」。

※『スプートニク日本』の18日のXへのポスト
https://x.com/sputnik_jp/status/1769594248318394755

 投票率の高さから言えば、欧米のどの国家よりも、ロシアで民主主義が実現しているとも言えるのです。

 しかも、この選挙の投票率の高さは、ウクライナ軍やCIAらによる、あからさまな選挙妨害にも関わらず、ロシアの有権者が政治に参加したことで実現されたのです。

 元CIA諜報員ラリー・ジョンソン氏は、米国は他国の選挙結果に影響を及ぼすためにメディア、武力を行使しているとして、次のように述べています。

 「既存の反体制グループを特定して資金を提供するか、反体制グループを作って資金を提供する。プロパガンダを作っておいて、それからドキュメンタリーや映画、テレビのニュース番組を作る。今はSNSが出現しているため、これを使って、同じミームを通して考えの拡大を図っている」。

 まさに、ジョンソン氏の述べていることは、CIAがナワリヌイ氏を米国のコントロール下に置き、プーチン氏の対抗馬として「作り出した」ことにまったくあてはまります。

 そして、2022年にCNN FILMSが制作したドキュメンタリー『ナワリヌイ』は、まさに、ジョンソン氏の言う、プロパガンダ映画でした。

 このドキュメンタリーの時間のスパンは、ナワリヌイの暗殺未遂事件前後の一時期だけを切り取り、プーチン=大悪党、ナワリヌイ=ヒーローの図式を、刷り込むことを目的としています。そこには、ナワリヌイ氏のイスラム差別主義者の姿も、極右との関りも、米国の資金を受けていたことも、描かれていないのです。

 スコット・リッター氏は、さらに、具体的に、ウクライナの国防省情報総局(GUR)とつながりの強い3つのロシア準軍事組織のネットワークが、ロシア国内で選挙妨害を行ったと次のように指摘しています。

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 いつもIWJをご支援いただきまして、誠にありがとうございます。

 IWJへのご寄付・カンパは、今月3月は、3月1日から18日までの18日間で、57件、58万5518円のご寄付をいただきました。これは、月間目標額の15%に相当します。言い換えれば、月間目標額に達するには、あと、10日間で、85%、341万4482円が不足しています!

 11月の月間目標の達成率は、162万1900円で41%、12月は271万8500円で68%、1月は192万5400円で48%、2月は238万7900円で60%と、4ヶ月連続で目標金額に到達していません。

 不足額の合計は、734万6300円に達しています。今月もこれまでと同じく赤字となると、今期でIWJは活動できなくなる可能性が出てきます。今年3月こそは、月間目標額の400万円に届きますよう、また、積み重なっている赤字を少しでも減らすことができるよう、有料会員登録と、ご寄付・カンパで、財政難のIWJへの強力なご支援をよろしくお願い申し上げます!

 国内も不況で、元旦には能登半島地震にも見舞われ、厳寒の中、生活も厳しい方がいらっしゃると思います。

 特に被災された方々には、心よりお見舞い申し上げます。

 そうした状況下で、我々の経済的苦境を訴えるのは、心苦しくもありますが、どうか引き続き、IWJ会員登録、YouTube登録、ご寄付・カンパ、協賛広告でIWJをご支援ください!

 前期第13期は、大変大きな赤字を出してしまいました。私、岩上安身が自身の私財の中から、赤字の月のたび、その都度、緊急でつなぎ融資を出し、その累積額は、合計で2200万円となってしまいました。

 第13期の、赤字約2000万円というこの事態は、IWJ創業以来、初めての大ピンチです。第14期も同様の事態になると、もはや私、岩上安身1人の力で乗り越えることは不可能です。

 これまでの前期1年間の累積の赤字2200万円(見方を変えると、個人岩上安身からの、会社IWJへの貸し付け)に加え、第14期スタートにあたっての銀行からの新たな借り入れ2500万円を考えると、債務の累積は、約5000万円近くなります。

 前期13期はもちろん、今期14期も、支出を徹底的に削ってきました。また、現在、事務所の規模などをダウンサイズすべく、物件探しをしたりしているところです。

 以下、会員の方のメッセージに答えて、物件探しについて述べています。もし、ご協力いただければ、情報等お寄せください。

 「日常の支出カットは、できることはほぼほぼやったので、あとは、スペースを縮小することですが、資料となる書籍などが、私が長年溜めてきたものを含めて大量にあるので、それをどうにかしないと、より小さいスペースへの移動ができません。

 かなり、処分もしたのですが、知的財産というものは、我々にとっては、『製品』を生み出すための『仕入れ材料』のようなものです。どうしても、不可欠です。

 ひとつ考えているのは、今は全国的に空き家物件が増えていると言われているので、首都圏の外れにでも、そうした格安物件を見つけて、開架式の図書館状態にして、資料となる本の多くを移せないだろうか、ということです。

 また、我々は動画データが命なので、災害に備えて、安全なところに、バックアップデータを都心から疎開させておく必要性も感じています。

 探しているのは、地震や水に強い地盤の良い台地の物件。都心から最も遠くても、車で片道1時間半くらいまで。

 本の出し入れは、車を使うので、人気のある駅近くの物件である必要はなく、むしろ駅から遠いため、不人気ゆえに価格が安く、きちんとスペースのある空き家、もしくはビルの空室があれば、と思っています。

 そうすれば、今すぐ必要な資料、書籍だけ手元に置いておかばいいので、スペースを省けて、都心で今よりも狭いオフィスに引っ越しをして、賃料を抑えても、稼働可能だと思います。

 どなたか、良い物件に心当たりがある方、ぜひ、情報をお寄せください」。

※「今までに積み上げてきた、知、の財産としての、IWJ、を、何とか継続していただきたいと思います」「貴社の借金の額の埋め合わせにはほど遠いでしょうが、足しになればと送ります」「ウクライナ、ロシア戦争で優れた報道をしている」! ご寄付をくださった皆さまからの応援・激励メッセージに、岩上安身がご回答いたします!(日刊IWJガイド、2024.2.12号)
会員版 https://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20240212#idx-3
非会員版 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/53200#idx-3

 今期は、できれば赤字を出さないだけではなく、黒字を出し、累積した債務への返済にあてていきたいと真剣に考え、取り組んでいます。

 債務を少しずつでも減らしていけば、IWJが経営破綻せず、存続する道が見えてきます! ご寄付いただいた方には、心から感謝いたします! また、コロナ禍による消費不況の影響を受け、会員数もコロナ禍以前の3分の2に減っています! IWJの活動のために、まだ会員登録をされていない方は、あるいは再開したいという方は、ぜひとも会員登録をお願いします!

 下記のURLから会員登録いただけます。ぜひ、会員登録していただいてご購読・ご視聴お願いいたします!
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 ぜひとも、サポート会員様におかれましては、会員をそのままご継続いただき、一般会員様におかれましては、サポート会員へのアップグレードをお願いします!

 また、休会中の皆さまは、メールやお電話をいただければ、すぐに会員を再開できます。一度退会された方でも、会員番号は変わりませんので、改めて申し込みをいただくことで再び会員になっていただくことが可能です!

※会員の再開、新規会員登録はこちらからお願いします。
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※以下は、IWJの活動へのご寄付・カンパを取り扱っております金融機関名です(各金融機関ごとに口座名が非統一ですが、どれも、各銀行の仕様に従ったもので、間違いではありません)。どうぞ、ご支援のほどよろしくお願いします!

みずほ銀行
支店名 広尾支店
店番号 057
預金種目 普通
口座番号 2043789
口座名 株式会社インデイペンデント ウエブ ジヤーナル

城南信用金庫
支店名 新橋支店
店番号 022
預金種目 普通
口座番号 472535
口座名 株式会社インディペンデント.ウェブ.ジャーナル

ゆうちょ銀行
店名 〇〇八(ゼロゼロハチ)
店番 008
預金種目 普通
口座番号 3080612
口座名 株式会社インディペンデント・ウェブ・ジャーナル

 IWJホームページからも、お振り込みいただけます。

※ご寄付・カンパのお願い
https://iwj.co.jp/join/pleasehelpus.html

 どうぞ、皆さま、IWJを知人・ご友人、地域の皆さまへIWJの存在をお知らせいただき、日本だけでなく、世界にとって危機的な状況に直面している今、不都合なことをごまかす権力に対し、一切忖度しないで真実をお伝えする独立メディアIWJの存在意義と必要性について、多くの人に口コミでも、SNSを通じてでも、広めてください!

 岩上安身拝

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◆中継番組表◆

**2024.3.22 Fri.**

あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

【IWJ・エリアCh2・福島】13:30~「第22回 甲状腺検査評価部会」
視聴URL: https://twitcasting.tv/iwj_areach2

 「福島県県民健康調査課」主催の甲状腺検査評価部会を中継します。これまでIWJが報じてきた甲状腺検査評価部会関連の記事は以下のURLから御覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%E7%94%B2%E7%8A%B6%E8%85%BA%E6%A4%9C%E6%9F%BB%E8%A9%95%E4%BE%A1%E9%83%A8%E4%BC%9A

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◆中継番組表◆

**2024.3.23 Sat.**

調整中

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■【本日のニュースの連撃! 2連弾!】

■【第1弾! 米民主党上院議員トップでユダヤ人でもあるチャック・シューマー氏が「ネタニヤフ首相は平和の障害」と議会で演説!】ガザ南部ラファへパレスチナ人を追い詰めて、「最終」攻撃を行おうとしているネタニヤフ首相に手を焼くバイデン大統領も、シューマー氏の批判を支持! シューマー発言は、ネタニヤフ政権にとって痛手になるのか? シューマー氏が主張する「平和と安定の二国家解決」は、ネタニヤフ政権交代だけでは実現できない!?

 米民主党上院議員トップのチャック・シューマー氏が、14日朝(EDT、米東部夏時間)、上院議会で演説を行い、イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相と極右閣僚らが「平和の障害」になっているとして、イスラエルでの選挙、つまりネタニヤフ政権の交代を呼びかけました。

※Top Democrat Schumer calls for new elections in Israel, saying Netanyahu is an obstacle to peace(AP、2024年3月15日)
https://apnews.com/article/schumer-netanyahu-israel-palestinians-elections-1ebf21e4c9c0f6f42478bb26e1db7a9b

 上院議会では、民主党が多数派です。シューマー氏は、その院内総務、つまりリーダーであり、その発言は重要な意味を持ちます。

 シューマー氏自身がユダヤ人であり、最も強力なイスラエル支援の推進者でもあります。そのシューマー氏が、イスラエルの政権交代を支持する発言をしたことが、米国や英国などで衝撃を呼んでいます。

 また、バイデン大統領も15日、シューマー氏の演説について「彼は良い演説をした」「彼は彼だけでなく、多くのアメリカ人が共有する深刻な懸念を表明したと思う」と述べました。15日付『ロイター』、16日付『AP』などが報じています。

 バイデン大統領自身は、ホワイトハウスでアイルランドのバラッカー首相と会談した際に、ネタニヤフ政権の交代については言及していませんが、シューマー氏の発言を支持することで、ネタニヤフ首相への不満を表明し、圧力をかけた形です。

 米国とイスラエルの蜜月関係に、亀裂が生じた兆候だと指摘する声も出てきました。

※シューマー氏のイスラエル懸念「多くの米国民が共有」=バイデン氏(ロイター、2024年3月15日)
https://jp.reuters.com/world/security/XCR355AWWVLVNIPS4QOLE2HMZM-2024-03-15/

※Biden backs Schumer after senator calls for new elections in Israel(AP、2024年3月16日)
https://apnews.com/article/joe-biden-netanyahu-israel-gaza-schumer-de9cc522cdce548469578a4be48c7349

 シューマー氏の14日の演説は、『C-SPAN』(米連邦議会を中心に、政治を専門とするケーブルチャンネル)で見ることができます。

 「2024年3月14日 上院セッションの映像――シューマー上院院内総務、イスラエルの新たな選挙を要求。

 チャック・シューマー上院院内総務が、2国家解決による中東和平の実現に向けた道筋を示し、イスラエルの新たな選挙を呼びかけた。シューマー氏は、和平達成には4つの障害があると述べた。ハマス、右派イスラエル人、パレスチナ指導者アッバス、そしてイスラエルのネタニヤフ首相である」

 イスラエルメディア『タイムズ・オブ・イスラエル』も15日、シューマー氏の演説の全文書き起こしを公開しました。

※MARCH 14, 2024 CLIP OFSENATE SESSION ―― Senate Majority Leader Schumer Calls for New Elections in Israel(C-SPAN、2024年3月14日)
https://www.c-span.org/video/?c5110206/senate-majority-leader-schumer-calls-elections-israel#

※Full text of Senator Chuck Schumer’s speech: ‘Israeli elections are the only way’(Times of Israel、2024年3月15日)
https://www.timesofisrael.com/full-text-of-senator-chuck-schumers-speech-israeli-elections-are-the-only-way/

 以下、40分に及んだシューマー氏の演説を、抜粋で読んでいきたいと思います。

 シューマー氏は、冒頭、「私の名字はシューマーで、ヘブライ語の『シャルマー(守護者)』に由来します」「ユダヤ人初の合衆国上院多数党院内総務として、また米国史上最高位のユダヤ人議員」であると、米国におけるユダヤ人・イスラエルの「高位」にある代弁者として、自己紹介をしました。

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■【第2弾! また日経平均株価が最高値を更新! 4万0815円66銭、令和バブルはまだ続く!?】岩上安身は数日中に、エコノミストの田代秀敏氏に、第2回目の緊急インタビューを行います! 18日に中継配信した第1回とあわせて御覧ください!(『日本経済新聞』、21日)

 21日の東京株式市場で、日経平均株価が前日比812円06銭高の4万0815円66銭となり、4日につけた史上最高値(4万0109円23銭)を更新しました。

 今週明けて18日月曜日に前週末比1032円80銭高の3万9740円44銭と急反発し、続伸しています。以下に史上最高値をつけた4日以降の日経平均株価の終値の推移を示します。

4日(月) 4万0109円23銭 △前週末比198円41銭(0.5%)終値として史上最高値
5日(火) 4万0097円63銭 ▼前日比11円60銭(-0.0%)
6日(水) 4万0090円78銭 ▼前日比6円85銭(-0.0%)
7日(木) 3万9598円71銭 ▼前日比492円07銭(-1.2%)
8日(金) 3万9688円94銭 △前日比90円23銭(0.23%)
11日(月) 3万8820円49銭 ▼前日比868円45銭(-2.2%)
12日(火) 3万8797円51銭 ▼前日比22円98銭(-0.1%)
13日(水) 3万8695円97銭 ▼前日比101円54銭(-0.3%)
14日(木) 3万8807円38銭 △前日比111円41銭(0.3%)
15日(金) 3万8707円64銭 ▼前日比99円74銭(-0.3%)4日以降の終値として最安値
18日(月) 3万9740円44銭 △前週末比1032円80銭(2.7%)
19日(火) 4万0003円60銭 △前日比263円16銭(0.7%)日銀がマイナス金利政策を解除、植田和男総裁「当面は緩和的な金融環境が継続する」
20日(水) 3万8363円61銭 ▼前日比106円77銭(-0.28%)ニューヨーク市場でダウ工業株30種平均が史上最高値を更新
21日(木) 4万0815円66銭 △前日比812円06銭(2.0%)終値として史上最高値を更新

※日経平均(0000)<時系列(かぶたん、2024年3月21日閲覧)
https://kabutan.jp/stock/kabuka?code=0000

 21日付『日本経済新聞』は、「米連邦準備理事会(FRB)による米連邦公開市場委員会(FOMC)の決定内容がほぼ市場想定通りと受け止められ、前日の米国市場で買いが広がり、ダウ工業株30種平均などの主要株価指数が最高値を更新した流れを引き継ぎ、日本市場でも幅広い銘柄が買われた」と分析しました。

※日経平均、終値も最高値更新 812円高の4万0815円(日本経済新聞、2024年3月21日)
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB2159J0R20C24A3000000/

 『かぶたん』の「日経平均の寄与度ランキング」では、上位10社のうち、1位東京エレクトロン(寄与度203.8)、4位アドバンテスト(寄与度36.76)、5位信越化学工業(寄与度28.97)、7位レーザーテック(寄与度17.85)と、4社が半導体関連株が、牽引役になっていることがわかります。

 また、円安の恩恵を受けて、6位トヨタ自動車(寄与度20.65)、8位豊田通商(寄与度15.98)、10位三井物産(寄与度11.29)などの商社株も3銘柄入っています。

※日経平均の寄与度ランキング(かぶたん、2024年3月21日閲覧)
https://kabutan.jp/stock/kabuka?code=0000

★21日付『日経』によると、東証株価指数(TOPIX、Tokyo Stock Price Index)も5日続伸しています。

 日経平均株価が225銘柄を選定しているのに対し、東証株価指数は、東証に上場している銘柄を広く網羅しています。東証株価指数は、昭和43年(1968年)1月4日の時価総額を100として、その後の時価総額を指数化したもので、金額ではなく、指数で示されます。

 東証株価指数は、21日、終値は45.24ポイント(1.64%)高の2796.21と、1990年1月以来およそ34年2ヶ月ぶりの高値をつけました。東証プライムの値上がり銘柄数は1121、値下がりは484、横ばいは51でした。

※東証大引け 日経平均は最高値更新 値がさの主力株に買い(日本経済新聞、2024年3月21日)
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOFL2147F0R20C24A3000000/

 今週は、19日の日銀のマイナス金利政策の解除表明、20日の米FRBの金利据え置き決定が続き、日米で株高が進みました。

 3月18日に岩上安身がインタビューした、エコノミストの田代秀敏氏は、令和のバブルの株高について、以下の問題点を指摘しました。

1)日経平均株価に踊らされてはいけない。日経平均株価は優良上場企業の225銘柄しか扱っていない。

2)東京証券取引所に上場している全銘柄を対象にする東証株価指数(TOPIX)で見れば、1989年12月18日の2884.80ポイントが市場最高値で、現在(18日)はまだ2721.99ポイント(21日は2796.21ポイント)でしかない。まだ昭和バブルのピークには届いていない。

 つまり、いいところ取りをした日経平均株価だけをみて、史上最高値と浮かれてはいけない、ということです。

※<昨日の岩上安身による緊急インタビュー報告>日経平均株価4万円超えと急落・反転は「令和バブル」の始まりか!? 終わりか!? 都心を中心に広がる地価高騰が家賃上昇や、さらなる物価上昇を招く! 鍵となったのは、半導体株! その最先端の戦いが米中で火花を散らす!~岩上安身によるエコノミスト田代秀敏氏緊急インタビュー(その1)(日刊IWJガイド、2024.3.19号)
会員版 https://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20240319#idx-4
非会員版 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/53317#idx-4

 この令和バブルは、どこまで続くのでしょうか。岩上安身は、数日中に再度、田代秀敏氏にインタビューの(その2)を行う予定です。どうぞ、(その1)とあわせて、御覧ください。(IWJ)

※日経平均株価4万円超えと急落・反転は「令和バブル」の始まりか!? 終わりか!? 都心を中心に広がる地価高騰が家賃上昇や、さらなる物価上昇を招く! 鍵となったのは、半導体株! その最先端の戦いが米中で火花を散らす!~岩上安身によるインタビュー第1149回ゲスト エコノミスト田代秀敏氏(その1) 2024.3.18
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/522258

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 それでは、本日も1日、よろしくお願いします。

※日刊IWJガイドのフルバージョン(会員版)は下記URLより御覧ください。
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IWJ編集部(岩上安身、六反田千恵、尾内達也、木原匡康)

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