日刊IWJガイド・非会員版「米国で若い民主党支持者が連呼! ジェノサイド・ジョー!! スリーピー・ジョーに次ぐイスラエル支持のバイデン大統領の新ニックネーム!」2023.11.25日号~No.4080


┏━━【目次】━━━━
■はじめに~米国で若い民主党支持者が連呼! ジェノサイド・ジョー!!! スリーピー・ジョーに次ぐバイデン大統領の新ニックネーム! 若い有権者たちがイスラエルを支持するバイデン大統領につけたブラックなニックネーム!

■11月は24日までに98件、117万2900円のご寄付をいただきました! これは毎月の活動費の月間目標額400万円の29%です。あと71%、284万100円が残り6日で必要となります! 現在のペースですと、今月は赤字必至となります! また、累積した赤字の返済と、金融機関からの借入の返済のためには、実際には毎月613万円が必要です! どうか引き続き、IWJ会員登録、YouTube登録、ご寄付・カンパ、協賛広告でIWJをご支援ください!

■【中継番組表】

■<インタビュー報告>急遽、岩上安身によるエコノミスト・田代秀敏氏のインタビューをライブ中継でお送りしました!「米国覇権の凋落と日本の転落は明らかだが、少子高齢化が始まった中国経済にも『翳り』が見え始めた? そして世界各地で続く紛争は台湾・東アジア情勢にどう影響するのか!?」

■【本日のニュースの連撃! 2連弾!】

■【第1弾! オランダ総選挙で極右の「自由のための党」が37議席で最大議席を獲得!】(『毎日新聞』2023年11月24日ほか)

■【第2弾! イスラエル軍の暴挙、止まるところを知らず! ガザ地区最大のシファ病院のムハンマド・アブサルミヤ院長ら幹部職員がイスラエル国防軍に拘束!】(『AFP』2023年11月23日ほか)

■<IWJ取材報告>イスラエルとハマスの4日間の戦闘休止について、「『停戦』に至るまでには、一つ一つの成果を積み重ねていくことが必要。今、我々がすべきことは、人道目的の戦闘休止及び人道支援活動が可能な環境の実現に向けた努力である」と上川大臣~11.24上川陽子 外務大臣 定例記者会見

■<IWJ書店>東京経済大学・早尾貴紀教授の直筆サイン入り『パレスチナ/イスラエル論』(有志舎)を新入荷、会員限定で販売中です! 10冊の数量限定ですので、お早めにお買い求めください! また、早尾教授らが翻訳した、イラン・パペ著『イスラエルの民族浄化』は、1948年のイスラエル建国時に、パレスチナ人を大量殺戮し、脅迫し、追放し、広大な土地を奪い取った「ナクバ(大厄災)」と呼ばれる民族浄化の事実を初めて実証的に明らかにした重要な書籍です。今もイスラエルは、ガザやヨルダン川西岸で、その民族浄化の続きを実行中! この『イスラエルの民族浄化』にも、早尾教授のサインを入れていただくべく準備中です!
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■はじめに~米国で若い民主党支持者が連呼! ジェノサイド・ジョー!!! スリーピー・ジョーに次ぐバイデン大統領の新ニックネーム! 若い有権者たちがイスラエルを支持するバイデン大統領につけたブラックなニックネーム!

 おはようございます。IWJ編集部です。

 バイデン大統領の人気がうなぎ下がりです。

 23日付『ワシントン・ポスト』は、「バイデン大統領の停戦への抵抗は、2024年の若者の有権者を遠ざける可能性がある」と題する記事を配信しました。

 この記事は、「中東で死者が増加するなか、バイデン大統領の対応に不満を持つ米国の若者有権者の一部は、第三者投票や投票見送りを検討している」と続きます。

※Biden’s resistance to cease―fire could alienate youth voters in 2024(2023年11月23日)
https://www.washingtonpost.com/politics/2023/11/22/biden-ceasefire-youth-voters-2024/

 同日付『ワシントン・ポスト』は、バイデン大統領に反発する若い有権者の声を具体的に拾っています。

 「ブレア・マリー・ウィリー(19歳)は、2024年に初めて大統領選に投票することを以前は楽しみにしていたが、今は誰に投票すればいいのかわからないという。他の民主党議員がバイデンに挑戦することを期待していた彼女は、バイデンがアラスカでの大規模な石油開発であるウィロー・プロジェクトを承認したことに失望した。バイデン大統領の停戦に対する姿勢はさらに大きな亀裂を引き起こし、彼女の友人たちは彼を『ジェノサイド・ジョー』と呼ぶようになったという」

 「ジェノサイド・ジョー」という呼び名は、SNSでも爆発的に広がっており、#GenocideJoeも作られています。

※#GenocideJoe(X、2023年11月24日閲覧)
https://twitter.com/search?q=%23GenocideJoe&src=typeahead_click&f=top

 そればかりか、『TikTok』に「ジェノサイド・ジョー」という歌までアップされて、『X』で拡散しているのです。

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■11月は24日までに98件、117万2900円のご寄付をいただきました! これは毎月の活動費の月間目標額400万円の29%です。あと71%、284万100円が残り6日で必要となります! 現在のペースですと、今月は赤字必至となります! また、累積した赤字の返済と、金融機関からの借入の返済のためには、実際には毎月613万円が必要です! どうか引き続き、IWJ会員登録、YouTube登録、ご寄付・カンパ、協賛広告でIWJをご支援ください!

 11月も残り1週間となりました。

 11月は24日までに98件、117万2900円のご寄付をいただきました。誠にありがとうございます!

 これは毎月の活動費の月間目標額400万円の29%です。あと71%、284万円が残り6日で必要となります。現在のペースですと、今月は赤字必至となってしまいます。

 また、累積した赤字の返済と、金融機関からの借入の返済のためには、実際には毎月613万円が必要です!

 どうか引き続き、IWJ会員登録、YouTube登録、ご寄付・カンパ、協賛広告でIWJをご支援ください!

 前期第13期は、目標額に到達した月が1回しかなく、平均して半分程度だったため、大変大きな赤字を出してしまいました。私、岩上安身が自身の私財の中から、緊急でつなぎ融資を出し、その額2200万円となってしまいました。

 今期は、その轍を踏まないように、ぜひ、皆さまのご寄付・カンパが、毎月の月間目標額400万円に届きますように、よろしくお願いいたします!

 月間目標額400万円を超えた分は、これまでに累積した債務約5000万円の返済に回したいと存じます!

 債務を少しずつでも減らしていけば、IWJが経営破綻せず、存続する道が見えてきます! ご寄付いただいた方には、心から感謝いたします! 皆さま、本当にありがとうございます!

 これまでの前期1年間の累積の赤字2200万円(見方を変えると、個人岩上安身からの、会社IWJへの貸し付け)に加え、第14期スタートにあたっての銀行からの新たな借り入れ2500万円を考えると、まだまだ約5000万円近い累積の債務を返済できてはおらず、危機を切り抜けたなどとはとても言えません。

 第13期のこの事態は、IWJ創業以来初めての大ピンチです。これは私、岩上安身1人の力で乗り越えることは困難です。

 今期はもちろん、前期の第13期のうちから、支出を徹底的に削ってきました。今期第14期は、赤字を出さないだけではなく、黒字を出し、累積した債務への返済にあてていきたいと真剣に取り組んでいる最中です。今年は、私からの借り入れ2200万円を返済しきろうとすると、2200万円÷12ヶ月=183.3万円となり、この183.3万円の返済額と、直接の運営のための月間目標額の400万円とを合計すると、毎月583.3万円が必要になります。

 他方、金融機関からの借り入れ2500万円の毎月の返済額は約30万円ずつ7年間にわたることが決まっており、決して少額ではなく、毎月の返済負担は重いものとなります!

 前述の通り、毎月、583.3万円が必要であり、それに毎月30万円の銀行への返済額を合計すると、約613万円が毎月、必ず必要となります。

 そういうわけですので、月額400万円の目標額に到達して、ようやく、その月の活動費の収支がトントンということであり、累積した赤字を返済してゆくことは、それだけでは足りないということになります。特に金融機関への返済は待ったなしです!

 どうか、613万円近くにまで達するよう、皆さまのご寄付・カンパによる応援、ご支援をよろしくお願いします!

 下記のURLから会員登録いただけます。ぜひ、会員登録していただいてご購読・ご視聴お願いいたします!

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 ぜひとも、サポート会員様におかれましては、会員をそのままご継続いただき、一般会員様におかれましては、サポート会員へのアップグレードをお願いします!

 また、無料で日刊IWJガイド非会員版を読み、ハイライト動画を御覧になっている無料サポーターの皆さまにおかれましては、有料の一般会員登録をぜひともお願いいたします!

 また、休会中の皆さまは、メールやお電話をいただければ、すぐに会員を再開できます。一度退会された方でも、改めて申し込みをいただくことで再び会員になっていただくことが可能です!

※ご寄付・カンパはこちらからお願いします。
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※以下は、IWJの活動へのご寄付・カンパを取り扱っております金融機関名です。どうぞ、ご支援のほどよろしくお願いします!

みずほ銀行
支店名 広尾支店
店番号 057
預金種目 普通
口座番号 2043789
口座名 株式会社インデイペンデント ウエブ ジヤーナル

城南信用金庫
支店名 新橋支店
店番号 022
預金種目 普通
口座番号 472535
口座名 株式会社インディペンデント.ウェブ.ジャーナル

ゆうちょ銀行
店名 〇〇八(ゼロゼロハチ)
店番 008
預金種目 普通
口座番号 3080612
口座名 株式会社インディペンデント・ウェブ・ジャーナル カンリブ

 IWJホームページからも、お振り込みいただけます。

※ご寄付・カンパのお願い
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 どうぞ、皆さま、IWJを知人・ご友人、地域の皆さまへIWJの存在をお知らせいただき、米国に忖度し、隷従を深める日本政府、大手主要メディアの、連日の「情報操作」の積み重ねの恐ろしさと、権力に忖度しないで真実をお伝えする独立メディアの意義と必要性について、多くの人に口コミでも、SNSを通じてでも、広めてください!

 今後とも、ご支援のほど、どうぞよろしくお願い申し上げます!!

 岩上安身拝


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◆中継番組表◆

**2023.11.25 Sat.**

調整中

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◆中継番組表◆

**2023.11.26 Sun.**

あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

【IWJ・エリアCh3・京都】13:00~「第16回 沖縄フェスタ in 京都 ―講演:『京都と沖縄の遠くて近い関係史』仲村清司氏(沖縄大学客員教授・作家)」
視聴URL: https://twitcasting.tv/iwj_areach3

 「京都沖縄ファン倶楽部」主催のイベント(講演)を中継します。これまでIWJが報じてきた沖縄県関連の記事は以下のURLから御覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/area/okinawa

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◆中継番組表◆

**2023.11.27 Mon.**

あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

【撮りおろし初配信・IWJ_YouTube Live】19:00~「米国覇権は凋落から崩壊へか? ウクライナ紛争は、衰退する米国の軍事覇権、経済覇権、政治文化覇権衰退の加速! 岩上安身による 桃山学院大学法学部教授 松村昌廣氏インタビュー 第2弾(前半)」
視聴URL: https://www.youtube.com/user/IWJMovie/featured

 9月1日に収録した、岩上安身による松村昌廣氏インタビューを配信します。これまでIWJが報じてきた松村昌廣氏関連の記事は以下のURLから御覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%E6%9D%BE%E6%9D%91%E6%98%8C%E5%BB%A3

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■<インタビュー報告>急遽、岩上安身によるエコノミスト・田代秀敏氏のインタビューをライブ中継でお送りしました!「米国覇権の凋落と日本の転落は明らかだが、少子高齢化が始まった中国経済にも『翳り』が見え始めた? そして世界各地で続く紛争は台湾・東アジア情勢にどう影響するのか!?」

 11月24日夜7時から、岩上安身によるエコノミスト・田代秀敏氏への、怒涛の3時間半インタビューをライブ配信でお送りしました! 今回のインタビューは録画配信の予定でしたが、当日急遽ライブ配信に切り替えたため、日刊IWJガイドでインタビューの事前告知をすることができませんでした。気づかなかった方々には、申し訳ありません。YouTubeライブでの配信は週末フルオープンにしております。お見逃しになった方は、この期間にどうぞ御覧ください。

※【IWJ YouTuve Live】岩上安身による エコノミスト 田代秀敏氏インタビュー 第3弾
https://www.youtube.com/watch?v=XApTbK76LoY

 田代秀敏氏は福岡県生まれ。一橋大学経済学部を卒業後、一橋大学大学院経済学修士を取得されました。一橋大学国際共同センター客員研究員、みずほインベスターズ証券、日本日興コーディアル証券大和総研主任研究員などを経て、現在、インフィニティのチーフ・エコノミストで、主に中国の経済分析を手がけていらっしゃいます。

 コロナ禍を経て、中国経済の成長に翳りが見える、少子高齢化が急速に進むなど、中国の「停滞」が喧伝されています。その実態はどうなのでしょうか。

 岩上安身は、すっかりグローバル化している中国経済の実態をつかむのは容易なことでないのでは、と田代氏に問いかけました。

田代氏「そうなんです。世界中のすべてが中国に絡んでいるわけなんであって、今、日本もアメリカもそうだけど、大部分の国が、最大の貿易相手国は中国。

 なのに、『デカップリング』とか、口にする人がいるのがびっくりする。最初からできないことだから、できなくても誰も責任取らなくていいかもしれないけれど」

岩上「でもギクシャクはしますよね。無駄なギクシャクがね。そして政治って、そういうところで不合理なことを起こしますから。人気をとるために」。

 インタビューでは、4年ぶりの中国上海訪問のご報告を、田代氏にうかがいました。上海は今や、130本(世界5位)もの超高層ビル(高さ150m以上)が林立する世界都市のひとつです。

岩上「さる11月10日から14日まで、中国・上海を訪れたばかりの田代さんのご見聞をおうかがいしたいとおもいます。(略)

 田代さんは『4年ぶりの上海の変貌ぶりに驚きの連続です』と。

 面白いことに、実は本日、ここ(IWJ事務所)は六本木5丁目なんですけれども、すぐそこが飯倉片町の交差点なんですね。その向こう側が麻布台ヒルズ(森ビル)で、今日、開業なんですね。本日、11月24日、おめでとうございます。

 私、行ってないので、どんな感じになっているのかちょっとわかりませんけれども、なんと、上海にも森ビルがあるんですね。

 (田代氏が上海で撮影した動画をみながら)上海国際金融中心(中国で最も高い超高層ビル)の、29階のオフィスから金融街を眺めた光景を、今映しています。超高層ビルでも、これは29階からですよね? ただ、もっと高いんでしょう?」

田代氏「もっと高いビルなんですけど、ここは一番眺めがいいというので」

岩上「緑(地)が、すごく広くとってあります」

田代氏「『007』の上海のシーンというのは、ここで撮ったと。確かに、これ、夜景は素晴らしいものですよ。これは実は日曜日なので、みんなビルはもうほとんど閉まっていて」

岩上「こういう風に森ビルが再開発するのは、この港区ではよくやるんですけれども、低層街を地上げして、その上に超高層ビルを建てるので、広場、公開空地をかなりとるわけですよね。

 上海も同じようにやってらっしゃるんですけれども、まずビル1本1本の高さが高いことが目につきますね。そして公開空地がすごく広いって感じがしますよね」。

田代氏「非常に空間の使い方がうまくて、見事ですよね。やっぱり絵になるのをよく考えてある。(略)

 膨大な緑地がとってあって。周りを、中国及び世界の名だたる金融機関のビルがズラってあって。これは上海のシンボル(電波塔)ですね」。

 ゆったりとした緑地に、国力のシンボルとも言える超高層ビルが立ち並ぶ上海の景色は圧巻です。

 24日のインタビュー当日にオープンした麻布台ヒルズの中心建物である『JPタワー』は地上64階地下5階、日本最高の高さは325.19です。一方、田代氏が動画を撮った上海中心は地上127階、高さは632mと、ほぼ『JPビル』の2倍です(※IWJ注)。

(※IWJ注)東京西部地域に超高層ビルが少ない理由のひとつに、横田基地の存在がある。いわゆる「横田ラプコン(横田進入管制区・横田空域、RAPCON: Radar Approach Control の略)」のほかに、横田飛行場周辺には、建物等の高さが制限される制限空域がある。西は国分寺周辺から、南は八王子近く、北は仏子・所沢周辺まで、「飛行場基準」によって、建築物の高さが141mから最大で293mまでに制限されている。
・Airfield Criteria Map_Imaginary Surface Final v2.pdf(Yokota Air Base)
https://www.yokota.af.mil/Portals/44/Documents/Yokota_Journal/Miscellaneous/Airfield%20Criteria%20Map_Imaginary%20Surface%20Final%20v2.pdf?ver=pdJl7qVbCeca5_yfnpiJBQ%3d%3d

 このプロローグのあと、インタビューは本題に入っていきます。世界的な覇権闘争の最前線である3つの「ホットスポット」のうち、ウクライナと中東はすでに発火しました。3つ目の、台湾・東アジアはどうなるのでしょうか。

 そもそも米国は、3方面で「代理戦争」を戦う力があるのでしょうか。米国議会は、ウクライナ支援には消極的で、11月17日に成立した「つなぎ予算」からは、ウクライナ緊急支援とイスラエル軍事支援、人道支援、インド太平洋安全保障、国境警護すべて削減されました。

 今後、米国の追加予算審議で、イスラエル支援は間違いなく予算が組まれていくと思われますが、ウクライナ支援はどうなるか、予測がつきません。大幅に削減されるか、消滅するかもしれません。

 ウクライナ紛争の潮目は、ここにきて明らかに変わりつつあります。米国以外でも、欧州諸国各国では支援をやめるか、削減をし始めており、日本メディアと「専門家」だけは、ウクライナ軍が戦いを優勢に進めているかのように報じてきており、ウクライナは勝てない、支援はやめよとまでの急展開はできていませんが、「反転攻勢」を持ち上げてきた西側メディアは徐々に風向きが変わってきています。」

 米国の財政赤字も、大きな問題です。この10年間で米国の財政赤字はほぼ2倍となり、2022年12月末で31.35兆ドル(4690兆円)に達しました。格付け会社のフィッチは8月1日、米国の格下げを発表、「今後3年間に予想される財政悪化」、「高水準かつ増大する政府債務」、「他国と比較したガバナンスの低下」をその理由としてあげました。

 パレスチナで民族浄化を続けるイスラエルを支援するバイデン大統領に対して、若い民主党の有権者らが反発、「ジェノサイド・ジョー」と呼んでいます。21日は、NSCのジョン・カービー報道官が、記者会見で「ホワイトハウスの前でデモ参加者が『ジェノサイド・ジョー』と呼び、門の前にそう書いている」と質問され、「それは言論の自由だ(Free speech)」と苦しい回答をするまでになっています。

 インタビューは、中国と米国の現状、ウクライナの惨状の最新の情報に及んでいます。どうぞ、お見逃しになった方も、この週末に御覧ください。

※【IWJ YouTuve Live】岩上安身による エコノミスト 田代秀敏氏インタビュー 第3弾
https://www.youtube.com/watch?v=XApTbK76LoY

 岩上安身による田代秀敏氏へのインタビューの続編は、28日火曜日にお送りする予定です。詳細が決まり次第、日刊IWJガイドなどでお知らせします。

■【本日のニュースの連撃! 2連弾!】

■【第1弾! オランダ総選挙で極右の「自由のための党」が37議席で最大議席を獲得!】(『毎日新聞』2023年11月24日ほか)

 連立政権崩壊に伴うオランダ下院総選挙(下院の定数150)が22日、投開票され、開票率約98%段階で、イスラム教徒の移民制限・モスクとマドラサ(モスクと併設される学院)の閉鎖・反EUを掲げる「オランダのトランプ」ヘルート・ウィルダース党首の極右「自由のための党(PVV)」が37議席(前回の選挙で獲得した17議席の倍以上)を得て第1党となりました。

※オランダ総選挙 極右が第1党 連立交渉難航か(毎日新聞、2023年11月24日)
https://mainichi.jp/articles/20231124/ddm/007/030/083000c

 ウィキペディアによると、PVVのヘルート・ウィルダース党首は、親イスラエル派で、これまで、40回にわたりイスラエルを訪問しています。「クルアーン(コーラン)は、ファシストの書物」と述べるなど、強硬な反イスラム主義者として知られています。また、母親は、インドネシア人とオランダ人のハーフで、自らの金髪は染めたものということです。

※ヘルート・ウィルダース(ウィキペディア、2023年11月24日閲覧)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%98%E3%83%AB%E3%83%88%E3%83%BB%E3%82%A6%E3%82%A3%E3%83%AB%E3%83%80%E3%83%BC%E3%82%B9

 22日付『RT』によれば、「オランダの主流政党のほとんどが、PVVとの協力を否定しているため、彼が政権を樹立する可能性は低い」とのことです。

※Right-wing party set for Dutch election victory ― exit poll(RT、2023年11月22日)
https://www.rt.com/news/587824-dutch-parliament-election-wilders/

★オランダ下院で第1党になった「自由のための党」のヘルート・ウィルダース党首は、24日に、イスラエルのエリ・コーヘン外相からのお祝いの言葉をXにリポストしています。

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■【第2弾! イスラエル軍の暴挙、止まるところを知らず! ガザ地区最大のシファ病院のムハンマド・アブサルミヤ院長ら幹部職員がイスラエル国防軍に拘束!】(『AFP』2023年11月23日ほか)

 イスラエルの暴挙が止まるところを知りません。

 23日付の『AFP』によると、ガザ地区最大のシファ病院のムハンマド・アブサルミヤ院長ら幹部職員が、イスラエル国防軍に拘束されました。

※イスラエル軍、ガザ最大病院の院長ら拘束か(AFP、2023年11月23日)
https://www.afpbb.com/articles/-/3492786

 拘束の目的は、23日付『ロイター』によると「イスラム組織ハマスの司令部として利用されていたとの疑惑に関連して、同病院のムハンマド・アブルミヤ院長が尋問のために拘束されている」ということで、司令部だったというイスラエルの主張を裏付ける証言を引き出すことが狙いと思われます。

※イスラエル、シファ病院長拘束 ハマス司令部巡り尋問 軍が確認(ロイター、2023年11月23日)
https://jp.reuters.com/world/mideast/2MM7ZPMXQ5PIJEMRM4E2NX4OQY-2023-11-23/

★米国の独立系メディア『グレイゾーン』のマックス・ブルーメンタール氏は、24日、「証拠隠滅の後、イスラエルはシファ病院長を拉致し、拷問や脅迫で虚偽の自白をさせようとしている。#ジェノサイド・ジョーとトニー・ブリンクスクレイグは、この残虐行為を最初から最後まで仕組んだ」と、Xに投稿し、イスラエル国防軍の真の狙いを暴露しています。

※Max Blumenthal@MaxBlumenthal(X、2023年11月24日)
https://x.com/MaxBlumenthal/status/1727825985855197241?s=20

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■<IWJ取材報告>イスラエルとハマスの4日間の戦闘休止について、「『停戦』に至るまでには、一つ一つの成果を積み重ねていくことが必要。今、我々がすべきことは、人道目的の戦闘休止及び人道支援活動が可能な環境の実現に向けた努力である」と上川大臣~11.24上川陽子 外務大臣 定例記者会見

 2023年11月24日、午後2時10分頃より、上川陽子外務大臣の定例記者会見が東京都千代田区の外務省にて開催されました。

 冒頭、上川大臣より、11月25日から26日までの予定で、第10回日中韓外相会議に出席するため、韓国・釜山を訪問(※)することについて報告がありました。

 ※上川外務大臣の第10回日中韓外相会議出席(外務省報道発表2023.11.24)
https://www.mofa.go.jp/mofaj/press/release/press1_001629.html

 続いて、大臣と各社記者との質疑応答となりました。

 IWJ記者は、ウクライナ紛争について、ウクライナの敗色が濃厚との見方も出てきている中、今、求められるのは、犠牲者を出し続ける戦争を継続するための支援ではなく、停戦を進めることではないか、と上川大臣に問いかける質問を準備して臨みましたが、時間切れとなり、残念ながら質問することはできませんでした。

 他社の記者からは、大臣から報告のあった「日中韓外相会議」、「元慰安婦訴訟」、「イスラエル・パレスチナ情勢」についての質問がありました。

 アナドル通信社の記者より、日本時間の24日午後2時から、イスラエルとパレスチナ・ガザ地区を実効支配するイスラム組織ハマスの間で始まった「4日間」の戦闘休止について、日本政府の評価を問う質問がありました。

 この質問に対し、上川大臣は、「ガザ地区の状況につきましては、深刻化の一途をたどって」おり、「事態が早期に沈静化され、地域にテロと暴力のない平和と安定が実現することを強く望んでおります」とした上で、「『停戦』に至るまでには、引き続き、一つ一つの成果を積み重ねていく必要」があり、「今、我々がすべきことは、人道目的の戦闘休止及び人道支援活動が可能な環境の確保をイスラエル側に求め、その実現に向け努力尽力をすることである」と答弁しました。

 質疑応答の内容など、記者会見の詳細については全編動画をご確認ください。

■<IWJ書店>東京経済大学・早尾貴紀教授の直筆サイン入り『パレスチナ/イスラエル論』(有志舎)を新入荷、会員限定で販売中です! 10冊の数量限定ですので、お早めにお買い求めください! また、早尾教授らが翻訳した、イラン・パペ著『イスラエルの民族浄化』は、1948年のイスラエル建国時に、パレスチナ人を大量殺戮し、脅迫し、追放し、広大な土地を奪い取った「ナクバ(大厄災)」と呼ばれる民族浄化の事実を初めて実証的に明らかにした重要な書籍です。今もイスラエルは、ガザやヨルダン川西岸で、その民族浄化の続きを実行中! この『イスラエルの民族浄化』にも、早尾教授のサインを入れていただくべく準備中です!

 岩上安身は11月13日、録画収録で東京経済大学の早尾貴紀教授にインタビューを行いました。

※イスラエルがパレスチナ・ガザ地区に対して行なっているのは「民族浄化」! イスラエルによる「報復」でもなければ、ハマスとの戦争でもない!~岩上安身によるインタビュー第1138回 ゲスト 東京経済大学教授 早尾貴紀氏
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/519713

 早尾教授には、ご著書『パレスチナ/イスラエル論』(有志舎、2020年3月)にサインを入れていただきました。IWJ書店にて、会員限定で販売中です。10冊と数に限りがありますので、ぜひお早めにお求めください。

※【早尾貴紀さんサイン入り】パレスチナ/イスラエル論
https://iwj.co.jp/ec/products/detail.php?product_id=474

 また、早尾教授が田浪亜央江氏と共訳した、イラン・パペ著『イスラエルの民族浄化』(法政大学出版局、2017年)にも、早尾教授のサインを入れていただくべく準備中です!

 イスラエル人の歴史家であるイラン・パペ氏は同書で、イギリスやイスラエルの軍事・外交文書や政治家の日記、パレスチナ人の証言など、多彩な資料を活用して、イスラエル建国当時の1940年代後半、パレスチナ全土でどのように住民は殺され、郷土を追われたのか、なぜ世界はそれを黙認したのか、といった、シオニストによる民族浄化計画の組織的犯罪の真相を解明しました。

 イスラエルは、この「ナクバ(大厄災)」と呼ばれる民族浄化を、今もガザやヨルダン川西岸で続けており、私たちを含む全人類は、この殺戮の続きをリアルタイムで目撃させられているわけです。目撃者には、目撃者なりの責任が伴います。見た以上、なかったことにはできませんし、ましてや殺人と土地の略奪を犯し続けているイスラエルを支持することも、支援することもあり得ません。

 早尾教授のサイン入り『イスラエルの民族浄化』は、準備ができ次第、改めてお知らせいたします。

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 それでは、本日も1日、よろしくお願いします。

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IWJ編集部(岩上安身、六反田千恵、尾内達也、浜本信貴)

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