日刊IWJガイド・非会員版「菅政権はコロナ無策の陰で独裁を可能にする改憲を着々と準備中! 4月も残り5日! IWJは経済的困難に直面しています! 皆さまからのご支援をお願いいたします!」2021.04.26号~No.3147号


┏━━【目次】━━━━━━━━━━━━━
■はじめに~菅政権はコロナ無策の陰で独裁を可能にする改憲を着々と準備中! 4月も残り5日となりましたが、23日までのご寄付は約205万円、月間目標額の46%と危険な水準です! 今月の目標額までまだあと244万4900円が必要です! IWJが潰れてしまわないよう、皆さまからのご支援をよろしくお願いいたします!
■【中継番組表】
■衆院総選挙の前哨戦と位置付けられる25日の国政3選挙で自民党が全敗! 菅政権への国民の不信明らかに! 名古屋市長選でも元自民市議候補が敗れるも、勝者は極右の河村たかし氏! 河村氏は選挙後だからこそ、大村県知事リコール署名偽造事件への関与の有無をフルオープンの記者会見で説明する義務あり!
■国民の命よりも商業化された五輪利権が大事な菅政権! 五輪組織委は4月9日付けで看護師500人の5日以上の動員を日本看護協会に要請! 菅総理は諮問委員会の懸念を振り切って、緊急事態宣言期間をわずか17日に決定! 国会答弁では3月18日の前回の緊急事態宣言解除会見時には「変異株はなかった」と驚きの事実誤認答弁! 言うことなすこと、メチャクチャ!
■<IWJ取材報告>弁護士と学者による集会で梓澤和幸弁護士が熱弁!「苦労して血と涙を流し、尊敬される弁護士だけが裁判官になるのが『法曹一元化』だ」~4.24_司法はこれでいいのか ―裁判官任官拒否・修習生罷免から50年― 出版記念集会
■<本日のタイムリー再配信>「『ナチスの手口に学んだらどうか』と発言した麻生副総理が、国政の中心に居座り続けている恐ろしさ」~岩上安身によるインタビュー、石田勇治・東京大学教授を20時から再配信!
■お知らせ! 欠員がありスタッフを緊急募集! インタビュー番組とは別に、岩上安身の単独YouTube番組をスタートします! その準備のためにもスタッフを募集!! IWJのテキスト班の新メンバーを1名、事務ハドル班の新メンバーを1名、ウェブ班の新メンバーを1名、緊急募集します! どうぞご応募ください。
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■はじめに~菅政権はコロナ無策の陰で独裁を可能にする改憲を着々と準備中! 4月も残り5日となりましたが、23日までのご寄付は約205万円、月間目標額の46%と危険な水準です! 今月の目標額までまだあと244万4900円が必要です! IWJが潰れてしまわないよう、皆さまからのご支援をよろしくお願いいたします!

 おはようございます。IWJ編集部です。

 4月も本日を含めて残り5日となりました。

 25日から東京都、京都府、大阪府、兵庫県で始まった緊急事態宣言では、酒類を提供する飲食店や大規模商業施設、映画館などへ幅広く休業を要請。前回の緊急事態宣言から「まん延防止等重点措置」へと時短要請が続く飲食店とあわせ、サービス業にとって書き入れ時のゴールデンウイーク中のこうした対応は、政府の無策のツケを国民が支払わされていると言わざるを得ません。

 しかも休業や時短営業が要請される事業者には、協力金が限定的に支払われるほかには、またも十分な補償がありません。その影響は、宣言の対象地域や休業要請のある業種にたずさわる方々から、それ以外の一般の人々の生活まで、広く悪影響が及ぶことは、これまでの経緯を振り返っても明らかです。

 サービス業は大打撃、GDPの6割を占める個人消費も冷え込み、GDPを押し下げるでしょう。何よりも、PCR検査の拡充がなく、100万人あたりの検査数が世界210ヵ国中145位という低さは「異常」という他はありません。安倍政権から菅政権へ、バトンタッチされても、この間違った政策が正される気配は皆無です。何度、緊急時短宣言を行っても、一時的に新規感染者が減ったところで、リバウンドすることは目に見えています。政権を変える以外にこの検査軽視の間違った政策を転換することはできないと思われます。

※Tests/1M pop(WorldoMeters、2021年4月25日確認)
https://www.worldometers.info/coronavirus/

 このようなコロナ禍の緊急事態宣言の渦中でも、自民党与党は憲法改正の手続きを定めた国民投票法の改正法案を着々と推し進め、GW連休明けの5月6日にも採決を行おうと動いています。

 ほとんどのメディアがこの国民投票法の改正(改悪)について、大きく取り上げないために、国民の関心は決して高くないのではないでしょうか。しかし、この国民投票法の改正により、改憲への道筋がほぼ整うことになります。この法案の採決は、絶対に阻止しなければいけません。

 後段でも記載しますが、この国民投票法の改正により、国民の投票機会が制約され、投票率が下がる可能性が高くなります。国民投票の成立のための条件として、投票率の下限が設定されていないため、投票率が下がれば下がるほど、組織票が多い改憲勢力にとって有利となります。

 また日刊IWJガイドでも繰り返し警鐘を鳴らしていますが、現行の国民投票法でさえ、改憲CMが誰でもカネさえ出せば、無制限にテレビ等でたれ流すことができるなどの、大きな問題を含んだままです。

※日刊IWJガイド・非会員版「岩上安身による緊急事態条項を含んだ改憲への道を開く国民投票法改正案反対の檄文!4月21日までのご寄付は約191万円、目標額まであと6割! IWJにご支援ください!」2021.04.22号~No.3143号
https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/48692

 国民投票法改悪が成立し、改憲への道筋を歩み始めてしまえば、抵抗し、引き返すのはきわめて難しく、改憲が成立してしまえば不可逆的となり、もう後戻りはできなくなります。自民党が掲げている改憲4項目の中には、内閣の独裁が可能となる緊急事態条項が含まれています。いったん成立したら、何時でも発令することができます。そして、その緊急事態条項を解除する規定はありません。

 さらにその改憲の先にあるのは、米中代理戦争の矢面に日本が立たされる姿です。

 後段でご紹介する本日20時からの<本日のタイムリー再配信>、ドイツ近現代史が専門の東京大学教授、石田勇治(いしだ ゆうじ)氏のインタビューにも、ぜひご注目ください。

 前々回、前回の宣言時、IWJ会員の皆さまの生活への打撃も大きく、その後も生活の余裕のなさからの退会も続いており、昨年春から会員数が大きく減少しています。

 IWJが真のジャーナリズムを今後も継続していくためには、皆さまの会費とご寄付・カンパによるご支援が欠かせませんが、IWJは今、どちらも不足しており、経済的に苦しい状況に直面しています。

 4月のご寄付は23日現在、129件、205万5100円と、目標金額450万円の46%にとどまっています。

 月間目標額の450万円までは、あと244万4900円が必要です。4月が残り5日しかないことを考えると、非常に厳しい状況です。

 また昨年8月から今年3月までの、今期第11期・8ヶ月間のご寄付の実績は、目標額と比べてみますとマイナスで、累積の不足分は497万円にのぼります。このままですと、今月、また不足額を増やしてしまいます。7月末の期末は大幅な赤字転落となってしまう危険性があります。

 赤字が重なれば、これまでのような独立したジャーナリズム活動を維持して、IWJを存続させていくことは困難になってしまいます。

 IWJは独立メディアとして、特定スポンサーに依存せず、権力におもねることも、媚びることもなく活動し続けてきました。社名に独立を意味する「Independent」を入れたのは、日本の真の「自立」を願ってのことです。

 国家として「独立」すること、その国家の主権者は国民であること。「国民主権」は絶対に譲ってはならない。これはIWJの背骨を貫くポリシーです。

 冒頭に書いたように、コロナ禍の陰でこっそりと改憲へのステップを踏み、国家緊急権によって独裁条項の導入をしようなどという企みは、国民から主権を奪うものです。絶対に許してはなりませんし、他メディアが見逃しても、独立メディアであるIWJは見逃しません。

 なぜ、平和なはずの日本に、独裁体制を築こうとするのか。これは戦時体制を築くためです。何のため、どの国との戦争なのか。米国の思惑によって日本が「鉄砲玉」に仕立て上げられ、中国との戦争に駆り出されるためです。

 IWJは、この危険性を10年前から見越していました。IWJは独裁にも、米国の従属にも、当然ながら中国への従属にも反対し、「原発を抱えたまま破滅的な戦争」に突入することにも反対し、自由と民主主義・法の支配・人権だけでなく、極右・極左の両方の全体主義に反対し、平和を維持しながら国民主権にもとづく日本国家の自立を求めて報道・言論活動を行ってきました。

 そうした報道・言論活動を10年続けることができたのは、IWJの姿勢に共感してくださる一般市民の皆さまのご支援によって支えられてきたからです。本当にありがとうございます!

 現在、岩上安身は自身の報酬を100%カットし、今期末まで「ただ働き」のまま、「手弁当」どころか「持ち出し」で、日々の激務に取り組んでいます。しかし、岩上安身個人にしわ寄せをする「異常」な状況は、その先、長続きすることはできません。

 IWJは、岩上安身個人からこれまで993万5000円借り入れており、まったく返済できておりません。

 前期の第10期の期末の2020年7月末までは、岩上安身からの借入金残高は、233万5000円でした。

 その後、2度に分けて40万円を返済し、2020年9月末には岩上安身からの借入金の残高は193万5000円まで減らしていました。

 しかし、コロナ禍の急速な深まりとともに、会費が減り、ご寄付が減り、収入が急激に減ってしまって、資金繰りが非常に厳しくなってしまいました。

 そこで、2020年10月末と、明けて2021年1月20日にそれぞれ400万円ずつ岩上安身から借り入れを行い、残高は993万5000円にまで再び膨れ上がってしまいました。

 その後、IWJは岩上安身に返済できず、借入金残高は現時点まで、そのままの状態となっています。岩上安身が、IWJの危機に直面しても、これ以上私財を投入できないのは、すでに1000万円近い金額をIWJに貸しており、これ以上は、貯金が底を尽いてしまうからです。

 先月3月末までに、多くの方々からご寄付・カンパをいただきましたが、それらはすべてIWJの運営にあて、岩上安身への返済には1円も回しておりません。

 岩上安身も一人の人間であり、生活者であり、扶養しなければならない家族もいます。老後の貯えを削ることにも限界があります。

 IWJが赤字転落した場合、岩上安身がこれ以上個人でIWJを支えるのは不可能です。

 経理が、現時点で様々な要素(支出を必死に切り詰めたり、岩上安身の報酬を全額カットしたことなどもふくめて)を考慮に入れ、改めて試算し直したところ、今期の赤字転落を避けるためには、今後、第11期の期末となる、7月末までの約4ヶ月の間に、寄付・カンパが最低でもあと1800万円必要であるという結果が出ました。

 その金額を、残り4ヶ月で割ると、残りの各月のご寄付目標額は450万円となります。

 岩上安身の報酬を期首の時のまま支払っていたり、様々なコストカットをしていなかったら、残りの4ヶ月の目標額は1800万円では済まず、2000万円以上になっていたことは確実です。

 会費収入については、コロナ禍による会員の減少に伴い、前期比20%減の予想となっています。この現実は大変重くのしかかっています。

 前期の会費収入は8322万円でしたが、今期の予想はマイナス1672万円の6650万円になるだろうと予測しています。これは、あくまで現状で会員数が下げ止まり、維持されると仮定した予測です。会員数がさらに減れば、もっと状況は厳しくなるでしょう。

 会員数の減少に伴う会費の減少により、なおさら、ご寄付・カンパでのご支援が本当に重要になってきています。

 前述の通り、IWJが特定のスポンサーや権力に対して、顔色をうかがうことなく、独立した自由な報道と言論をこれまで展開できてきたのは、市民の皆さまのご支援があってのことです。

 私たちは、ご寄付や会費という形で、市民の皆さまから託された期待に、独立メディアとして使命を果たすことで、こたえたいと思っています。

 IWJは、岩上安身以下、スタッフ一同、IWJを必要としてくださる皆さまのご期待に沿えるように、これからも懸命に頑張ります! そのためにもIWJを支えてくださる市民の皆さまのご支援、ご協力が、どうしても必要です!

 ぜひ、ご支援、応援をよろしくお願いいたします!

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店番号 022
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◆中継番組表◆

**2021.4.26 Mon.**

あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

【タイムリー再配信 931・IWJ_YouTube Live】 20:00~「参院3分の2議席で日本でも現実に! 安倍政権が『学ぶ』『ナチスの手口』とは何か? 絶対悪ヒトラー独裁政権の誕生過程を徹底検証! ~ 岩上安身によるインタビュー 第663回 ゲスト 石田勇治・東京大学教授 前編(1)」
視聴URL(冒頭以降は会員限定): https://iwj.co.jp/wj/open/archives/420867

 2016年7月に収録した、 岩上安身による石田勇治氏インタビューを再配信します。これまでIWJが報じてきた石田勇治氏関連の記事は以下のURLから御覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%e7%9f%b3%e7%94%b0%e5%8b%87%e6%b2%bb

[記事URL] https://iwj.co.jp/wj/open/archives/313466

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◆中継番組表2◆

**2021.4.27 Tue.**

あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

【IWJ・Ch6】11:40メド~「『ミャンマーで拘束されているジャーナリスト 北角裕樹さんの釈放を求める』ネット署名3万2000筆超の署名提出後の囲み取材 」
視聴URL: https://twitcasting.tv/iwj_ch6

「ミャンマーで拘束されているジャーナリスト北角裕樹さんの釈放を求める有志の会」主催の囲み取材を中継します。これまでIWJが報じてきたミャンマー関連の記事は以下のURLから御覧いただけます。
視聴URL:https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/myanmar
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【タイムリー再配信 932・IWJ_YouTube Live】 20:00~「参院3分の2議席で日本でも現実に! 安倍政権が『学ぶ』『ナチスの手口』とは何か? 絶対悪ヒトラー独裁政権の誕生過程を徹底検証! ~ 岩上安身によるインタビュー 第663回 ゲスト 石田勇治・東京大学教授 前編(2)」
視聴URL(冒頭以降は会員限定): https://iwj.co.jp/wj/open/archives/420867
 
 2016年7月に収録した、 岩上安身による石田勇治氏インタビューを再配信します。これまでIWJが報じてきた石田勇治氏関連の記事は以下のURLから御覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%e7%9f%b3%e7%94%b0%e5%8b%87%e6%b2%bb

[記事URL] https://iwj.co.jp/wj/open/archives/313466

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◆昨日アップした記事はこちらです◆

弁護士と学者による集会で梓澤和幸弁護士が熱弁!「苦労して血と涙を流し、尊敬される弁護士だけが裁判官になるのが『法曹一元化』だ」~4.24_司法はこれでいいのか ―裁判官任官拒否・修習生罷免から50年― 出版記念集会
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/491308

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■衆院総選挙の前哨戦と位置付けられる25日の国政3選挙で自民党が全敗! 菅政権への国民の不信明らかに! 名古屋市長選でも元自民市議候補が敗れるも、勝者は極右の河村たかし氏! 河村氏は選挙後だからこそ、大村県知事リコール署名偽造事件への関与の有無をフルオープンの記者会見で説明する義務あり!

 4都府県に緊急事態宣言が発令されるほど、新型コロナ感染状況が全国的に悪化する中、昨日25日に菅政権初の3つの国政選挙と、愛知県名古屋市長選挙が投開票日を迎えました。

 収賄罪で起訴された吉川貴盛・元農水相の辞職に伴う衆院北海道2区補選は、立憲民主党の松木謙公氏が当選確実となりました。NHKは午後8時1分に松木氏の当選確実を報じました。松木氏は元衆議院議員で返り咲き。2015年には岩上安身によるインタビューを受けたこともあります。

※衆院北海道2区補選 立憲民主党の松木謙公氏 5回目の当選確実(NHK、2021年4月25日)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210425/k10012997001000.html

※「改革勢力の結集」という理念はどこへ カネと看板をめぐる前代未聞のゴタゴタ!内紛勃発の維新の党で今、何が?~岩上安身による緊急インタビュー 第592回 ゲスト 維新の党・松木謙公衆議院議員 2015.10.22
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/271577

 立候補したのは、無所属の新人で医師の小林悟氏、立憲民主党元衆議院議員の松木謙公氏、無所属新人で元北海道放送アナウンサーの鶴羽佳子氏、無所属の新人で弁護士の長友隆典氏、日本維新の会の新人山崎泉氏、NHK受信料を支払わない方法を教える党の新人齊藤忠行氏の6人です。松木氏は自身が所属する立憲民主党だけでなく、共産党、国民民主党、社民党の支援を受けていました。事実上の野党統一候補です。共産党も含めた野党共闘が組まれた時、やはり選挙では強さを発揮する、と証明した形です。

 自民党は吉川元農水相が在宅起訴されるとすぐに候補者擁立見送りを発表。22日付け時事通信は、見送りによって保守候補が乱立し、「自主投票となった自民党関係者は思い思いに動き始めた」と報じました。次期総選挙での公認候補者選びに禍根を残しそうです。

 また、時事通信の記事は、「旧民主党支持の厚い地盤での戦いとあって、立憲は、支援を受ける共産党が前面に出て民間労組や支持層などの票が逃げないよう気をつかう」とも報じています。こうした報じ方は、共産党を含めた野党共闘にひびを入れる書き方です。現実の問題として、立憲を中心とする野党と共産党が分断され、共産党が独自候補を立てた場合、野党候補は確実に負けることでしょう。そうした方向に誘導するような報じ方です。こうした「情報操作」に、国民も、野党関係者や支援者も惑わされるべきではありません。

※自民、募る地元の党本部不信 立憲、避ける共産前面―衆院北海道2区補選(時事ドットコム、2021年4月22日)
https://www.jiji.com/jc/article?k=2021042100809&g=pol

 羽田雄一郎元国交相の新型コロナでの死去に伴う参院長野選挙区補選では、羽田氏の実弟で羽田孜元総理の次男である、立憲民主党の羽田次郎氏が当選確実となりました。NHKは午後8時の時報と同時に、羽田氏の当選確実を報じました。

※参院長野選挙区補選 立憲民主党の羽田次郎氏 初めての当選確実(NHK、2021年4月25日)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210425/k10012996981000.html

 立候補したのは自民党元衆議院議員の小松裕氏、立憲民主党の新人羽田次郎氏、NHK受信料を支払わない方法を教える党の新人神谷幸太郎氏の3人でした。公明党は小松氏を推薦、羽田氏は野党統一候補として、共産党、国民民主党、社民党の推薦を受け、事実上の与野党一騎打ちとなりました。

 公職選挙法違反で有罪が確定した河井案里元参院議員の当選無効に伴う参院広島選挙区再選挙では、午後10時18分にNHKが野党統一候補の宮口治子氏の当選確実を報じました。

※参院広島選挙区再選挙 立民など推薦の宮口治子氏 当選確実(NHK2021年4月25日)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210425/k10012996961000.html?utm_int=all_contents_just-in_001

 これで、次期総選挙の前哨戦といわれる3つの国政選挙すべてで、野党統一候補が全勝し、自民党候補の全敗という結果になりました。

 立候補したのは、無所属の新人でフリーアナウンサーの宮口治子氏、無所属の新人で介護職員の佐藤周一氏、無所属の新人で元会社員の大山宏氏、無所属の新人で医療法人理事長の玉田憲勲氏、自民党の新人西田英範氏、NHK受信料を支払わない方法を教える党の新人山本貴平氏の6人です。

 宮口氏は野党統一候補として、立憲民主、国民民主、社民が推薦し、共産党が支持、西田氏は公明党が推薦し、こちらも長野と同じく、事実上の与野党統一候補の激突となりました。

 しかし、同じ「政治とカネ」の問題でも早々とあきらめた衆院北海道2区に対し、参院広島再選挙では、与野党が競り合っていました。

※参院広島選挙区再選挙 諸派の宮口氏と自民の西田氏競り合う(NHK、2021年4月25日)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210425/k10012996961000.html

 25日付け記事で時事通信は、この参院広島再選挙を「9月に予定される自民党総裁選への出馬を目指す岸田文雄前政調会長の命運が懸かる」と報じました。

 時事は「広島は故池田勇人元首相以来の『宏池会の天領』(自民長老)とされ、現在も広島選出の自民党衆参議員の半数が岸田派所属だ」と報じ、「地元・広島の再選挙で同氏が主導して擁立した自民公認候補が敗れれば、『総理・総裁候補としての資格も失いかねない』(自民長老)」としています。

※【点描・永田町】広島再選挙での岸田氏の苦闘(時事ドットコム、2021年4月25日)
https://www.jiji.com/jc/article?k=2021042200309&g=pol

 宏池会はかつてはハト派で、しかも自民党内の保守本流とされていましたが、岸信介に源流をもつタカ派の清和会の天下にあって、党内では傍流扱い。しかも、第2次安倍内閣が急進的に右傾化してゆく際、何の歯止め役にもなりませんでした。しかも広島での自民党は、金をバラマキ放題の買収選挙を展開してきたことが、河井克行前法相と妻の案里前議員が逮捕・立件された事件で明らかになったわけですから、今さら、「宏池会の天領」も何もあったものではありません。連続して時事通信の記事を取り上げ、批判する形となりましたが、どこのマスメディアの政治部も似たりよったりです。記者クラブメディアの、とりわけ政治部の報道には、本当に注意を要します。

 一方、国政選挙とは別の意味で注目されてきたのが名古屋市長選です。NHKは午後9時55分、河村たかし氏の当選確実を報じました。

※名古屋市長選 現職の河村たかし氏 当選確実(NHK、2021年4月25日)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210425/k10012997021000.html

 立候補したのは、現職の河村たかし氏(減税日本推薦)、無所属新人でNPO法人理事長の押越せいいち氏、元自民党市議の横井利明氏(自民、公明、立憲民主、国民民主推薦、共産支援)、無所属新人で元会社員の太田敏光氏の4人。

 河村氏は大村秀章愛知県知事のリコールを主導したことで、リコール署名偽造という刑事事件への関与疑惑が浮上しているにもかかわらず、厚かましくも自ら公約で否定していた4期目を目指し、自民から共産までが相乗りする横井氏を相手に「優勢」とされており、その前評判通りの結果となりました。名古屋市における「河村人気」の高さがうかがえます。

※「バラマキ合戦」の名古屋市長選は自民から共産まで相乗りの元自民市議・横井利明氏に対して現職・河村たかし氏が「優勢」! リコール署名偽造問題での「関与疑惑」も「説明責任」も跳ねのけ、かつての公約「2期8年」を大幅に超える4期目まであと一歩!(日刊IWJガイド、2021年4月24日)
https://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20210424#idx-6

 開票開始直後に報道各社の出口調査をもとにした報道では、NHKが「河村氏やや優勢」、共同通信が「競り合う」、中日新聞が横井氏の優勢と報じていました。

※名古屋市長選 現職の河村たかし氏「やや優勢」 NHK出口調査
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210425/k10012997021000.html

※名古屋市長選、河村、横井両氏競り合う(共同通信、2021年4月25日)
https://this.kiji.is/759007702802448384?c=39550187727945729

※【名古屋市長選2021】期日前投票の出口調査結果(中日新聞、2021年4月25日)
https://www.chunichi.co.jp/article/242733

 名古屋市長選では自民党の元市議である横井氏を国政与野党が相乗りした形ですが、河村氏の勝利の一因に名古屋独特のアンチ中央政権という感情が作用したなら、これもまた、「自民の敗北」といえるかもしれません。

 しかし、選挙中には、リコール署名偽造事件への関与について、オープンな記者会見も開かず、自ら説明もせず、取材や追及に対しては「選挙妨害になる」と牽制していた河村氏ですが、当選したからには、公人として説明責任を果たさねばなりません。捜査がどのように進むのかにも要注目です。万万が一、関与していた疑いが出たら、今度は河村氏本人が「リコール」される番となるかもしれません。

■国民の命よりも商業化された五輪利権が大事な菅政権! 五輪組織委は4月9日付けで看護師500人の5日以上の動員を日本看護協会に要請! 菅総理は諮問委員会の懸念を振り切って、緊急事態宣言期間をわずか17日に決定! 国会答弁では3月18日の前回の緊急事態宣言解除会見時には「変異株はなかった」と驚きの事実誤認答弁! 言うことなすこと、メチャクチャ!

 しんぶん赤旗が4月25日付けで、「東京五輪・パラリンピック組織委員会が日本看護協会に対して、看護師約500人を大会の医療スタッフとして動員するよう要請したことが24日、本紙が入手した組織委の文書から判明しました」と、スクープ記事を報じました。

※看護師「5日以上を500人」 五輪組織委が看護協会に要請 本紙入手の文書で判明(しんぶん赤旗、2021年4月25日)
https://www.jcp.or.jp/akahata/aik21/2021-04-25/2021042501_01_1.html

 記事によると「要請は今月(4月)9日付で出されたもの」とのことで、「参加日数は原則5日以上。早朝、深夜も含め、1シフトあたり9時間程度としています。大会前の5~7月に予定されている役割別研修の参加は『必須』としています」と報じています。

※ここから先は【会員版】となります。会員へのご登録はこちらからお願いいたします。ぜひ、新規の会員となって、あるいは休会している方は再開して、ご覧になってください!

https://iwj.co.jp/ec/entry/kiyaku.php

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 緊急事態宣言初日の昨日25日、東京都の新規感染者は635人。直近7日間移動平均は727.1人まで上昇し、対前週比も124.0%と上昇し続けています。

※新型コロナウイルスに関連した患者の発生について(東京都福祉保健局、2021年4月25日)
https://www.fukushihoken.metro.tokyo.lg.jp/hodo/saishin/corona1969.html

 一方、大阪府の25日の新規感染者は1050人。また、25日に判明した死者は21人ということです。

※新型コロナウイルス感染症患者の発生状況について(大阪府、2021年4月25日)
https://www.pref.osaka.lg.jp/iryo/osakakansensho/happyo.html

 大阪では前日の25日時点で、重症病床の使用率が125.9%と、重症者が病床数を上回る状態が続いています。

 これについて東京新聞は24日付け記事で「神奈川県は24日、関西地方の府県から要望があれば、4月中に重症患者を5人程度、県内の病院で受け入れることを決めた」と報じました。

 前例がなく、空路による搬送を想定しているとのことですが、変異株による重症者の移動が、患者にどれほどの負担となるのか、また患者の移動がそのまま「変異株の移動と拡散」という事態にならないのかなど、様々な疑問も生じます。

※<新型コロナ>関西の重症患者を神奈川で受け入れへ 週明け空路搬送で5人程度 初の試みか(東京新聞、2021年4月24日)
https://www.tokyo-np.co.jp/article/100333

 このほか、兵庫県では日曜日としては過去最多の473人の感染者が、京都府では150人の感染者が確認されました。25日付け京都新聞は「1日当たりの感染者数としては、過去3番目となった」と報じました。

※感染者の発生状況(兵庫県、2021年4月25日)
https://web.pref.hyogo.lg.jp/

※京都で新たに150人の感染確認 新型コロナ、25日夕速報(京都新聞、2021年4月25日)
https://www.kyoto-np.co.jp/articles/-/553982

 変異株と戦うには、PCR検査とともに、DNA解析が絶対に必要となります。政府は、予算をつけ、民間の力を借りるなどして、絶対に拡充すべきです。なのに、菅政権はまったく本気でやろうとしません。菅政権は、責任を果たせないならば、退陣すべきです。

 また、国民も、思想信条の右・左や平時の支持政党のいかんにかかわらず、自らと自らの愛する家族の「生存」がかかっているのですから、政権の退陣を強く求めるべきでしょう。

■<IWJ取材報告>弁護士と学者による集会で梓澤和幸弁護士が熱弁!「苦労して血と涙を流し、尊敬される弁護士だけが裁判官になるのが『法曹一元化』だ」~4.24_司法はこれでいいのか ―裁判官任官拒否・修習生罷免から50年― 出版記念集会

 4月24日午後1時30分より、東京都千代田区のアルカディア市ヶ谷(私学会館)にて、「司法はこれでいいのか ―裁判官任官拒否・修習生罷免から50年― 出版記念集会―」が開催されました。この集会は、「司法はこれでいいのか 23期弁護士ネットワーク」が主催し、「青年法律家協会弁護士学者合同部会」による共催でした。

 集会は2部構成となっており、約3時間半にも及ぶ、熱気に溢れたものでした。

 第1部では、「司法の現状把握と希望への道筋」と題して、明治大学政治経済学部教授の西川伸一氏、早稲田大学法学学術院教授の岡田正則氏、弁護士の伊藤真氏がパネルディスカッションを行いました。

 第2部は、「具体的事件を通じて司法の希望を語る」と題し、5人の弁護士が、「東海第二原発運転差止訴訟」や「東京大空襲訴訟」など、自らが弁護団の一員として携わった訴訟について語ったのち、フリーディスカッションを行いました。

 集会では様々なキーワードが語られましたが、「法曹一元化」もそのひとつでした。これは「弁護士経験者から裁判官・検察官を任用する制度、または法曹経験者から裁判官・検察官を任用する制度」のことです。

 閉会の挨拶の中で、弁護士の梓澤和幸氏は、この言葉をさらに厳密に定義して、次のように語りました。

 「弁護士をやって、苦労して、血と涙を流した人だけが、同僚の中で尊敬される。その人が『裁判官』になる。それを『法曹一元化』と呼ぶ」。

 司法が、政治力のもとに組み伏せられ、司法の独立が形だけに過ぎなかったのが戦前の明治憲法下の現実でした。戦後、天皇大権が退けられ、国民主権とともに立法・行政・司法の三権の分立が日本国憲法のもとで曲がりなりにも定められました。しかし、今、司法は本当に政治権力、行政権力から独立して機能しているでしょうか。司法が政治権力に従属するようになれば、独裁体制という「棺桶」に片足を突っ込んだようなものです。裁判沙汰には自分は無関係と思っているごくごく一般の市民の方々にとっても他人事ではありません。

 ぜひ、ご関心をもって、全編動画で、集会の一部始終を御覧ください。

※弁護士と学者による集会で梓澤和幸弁護士が熱弁!「苦労して血と涙を流し、尊敬される弁護士だけが裁判官になるのが『法曹一元化』だ」~4.24_司法はこれでいいのか ―裁判官任官拒否・修習生罷免から50年― 出版記念集会
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/491308

■<本日のタイムリー再配信>「『ナチスの手口に学んだらどうか』と発言した麻生副総理が、国政の中心に居座り続けている恐ろしさ」~岩上安身によるインタビュー、石田勇治・東京大学教授を20時から再配信!

 麻生太郎副首相は、2013年7月29日開催された国家基本問題研究所のシンポジウムで、耳を疑うような発言をしました。

 「憲法は、ある日気づいたら、ワイマール憲法が変わって、ナチス憲法に変わっていたんですよ。だれも気づかないで変わった。あの手口学んだらどうかね」

 その後、国内外からの非難を受け、麻生副首相は8月1日に発言の一部撤回をしています。

※【国会ハイライト】「ナチスの手口に学べ」麻生発言の真意を維新・柿沢氏が直接追及!「緊急事態条項はナチス独裁のプロセスにそっくりだ」〜麻生氏「おもしろいですな」と余裕を演じつつ議論からは「逃走」! 2016.2.19
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/287880

 同発言は撤回されたものの、「だれにも気づかれず」という麻生副首相の発言の通りに、改憲への準備は着々と進んでいるのではないでしょうか。

 憲法改正の手続きを定めた国民投票法の改正案をめぐり、自民党は大型連休明けの2021年5月6日に採決したいと提案。自民党の新藤義孝議員は「議論は既に尽き、採決の機は熟している」と主張しました。

 これに対し、立憲民主党は5月6日の審査会の開催には応じるものの、法案では全く無制限となってしまっている広告規制などを含め、さらなる審議が必要で採決は時期尚早だと主張し、引き続き与野党で協議することになったことが報じられています。

※国民投票法改正案の採決 自民は5月6日提案も 立民“時期尚早”
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210422/k10012989841000.html

 現在、衆議院憲法審査会で議論されている国民投票法の改正案は、自民、公明、維新、希望の党の4党が、2018年に国会に提出したもの。2016年(平成28年)に行われた公職選挙法の改正の内容を、コピペするように国民投票にも取り込もうとするものです。次の7項目からなります。

 (1)「選挙人名簿の閲覧制度」への一本化
 (2)「出国時申請制度」の創設
 (3)「共通投票所制度」の創設
 (4)「期日前投票」の事由追加・弾力化
 (5)「洋上投票」の対象拡大
 (6)「繰延投票」の期日の告示期限見直し
 (7)投票所へ入場可能な子供の範囲拡大

 2021年4月23日にIWJ代表の岩上安身のインタビューを受けたこの立憲民主党の小西洋之参議院議員は、この「コピペ」には2つの大きな欠陥があると指摘します。この7項目のうちの2つは「憲法改正(の手続きを定めた国民投票法)の世界に持ち込むと完全な改悪法になってしまう」と警鐘をならしました。

 まず1つめは、(4)で定める期日前投票所についてです。2016年の公職選挙法の改正で、期日前投票所の数、あるいは開けている時間を自治体の裁量で短くできる規制緩和が行われました。この規制緩和を国民投票法にそのままに持ち込むと、期日前投票所が少なくできる、と小西氏は解説しました。

 「現に公職選挙法の世界では平成28年(2016年)に期日前投票所の規制緩和してから、もう日本中で期日前投票所の開いている時間が短くなっている。数も減ってる」。つまり、憲法の改定という重大な問題について、国民の賛否を問う大切な国民投票の機会が奪わる可能性があると小西氏は指摘したのです。これは確定に投票率の低下につながります

 もう一つは、(6)「繰延投票」の期日の告示期限見直しです。

 「繰延投票」とは、台風などで投票が出来なくなった場合、投票日を変更し繰り延べすること。そのことを有権者に事前に周知しなければなりませんが、2016年の公職選挙法改正でこの周知期間が、5日前から2日前に短縮されました。

 小西議員は「例えば市町村議会選挙だと、早く議会を作りたい。早く市長を作って早く行政を始めてもらいたいことがある」と説明。しかし、これを改憲のための国民投票法に持ち込むと、大切な改憲の賛否を問う国民投票も、「日曜日の代わりに火曜日を投票日にしましょうなどと、と言うことができてしまう」と解説しました。平日になれば当然、投票率は下がります。

 「これでは国民の投票する機会を奪う、制約する改悪となってしまう。また、そこには何の理由も合理性もない。平成28年(2016年)の公選法の改正でそうしたからという以外の理由は何もない」と、小西議員は同改正案を厳しく断じました。

 小西議員のインタビューは準備ができ次第、会員向けアーカイブで公開されます。全編をご視聴いただくには、会員登録が必要です。非会員の方はぜひこの機会にご登録ください。

 公共コンテンツのアーカイブや一部や独自コンテンツのアーカイブの閲覧・視聴ができる一般会員は、月々1,100円(税込)。まとめてお得な、1年分 11,000円(税込)もあります。

 また、すべてのコンテンツのアーカイブの閲覧・視聴できるサポート会員は、月々一口3,300円(税込)から、1年一口33,000円(税込)から、となっています。

 詳細は下記より御覧ください。

※IWJ会員のご案内
https://iwj.co.jp/ec/entry/kiyaku.php

 国民投票法改正を経て、自民党が成し遂げようとしている改憲とはどのような内容なのでしょうか。

 本日20時からは、ドイツ近現代史が専門の東京大学教授、石田勇治(いしだ ゆうじ)氏のインタビューを再配信します。

 「『ナチスの手口に学んだらどうか』と言う人が、国政の中心にいる恐ろしさ」「世界では、ナチスは絶対悪だ。少なくともナチスを肯定したら、常識的に先進国では信用を一発で失う」と石田氏は語ります。20世紀前半の第一次大戦後のドイツ、ワイマール共和国において、いかに国家緊急権が乱発され、その結果、議会制民主主義がいかに空洞化していったかを、岩上安身のインタビューのもと、わかりやすく解説しています。

 その上で、「ワイマール憲法がナチス憲法に変わった、というのは誤りだが、ワイマール憲法が大統領緊急令(緊急事態宣言)によって無効化されてしまったのは事実だ。ヒトラーが台頭していく過程や歴史的背景だけでなく、安倍政権がとろうとしている自らの権力強化と憲法改悪(どころか廃絶)への狂ったような情熱とその手段は、あまりにも酷似している」と注意を喚起しています。

 再配信は20時から。ぜひご視聴ください。
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【タイムリー再配信 931・IWJ_YouTube Live】 20:00~
「参院3分の2議席で日本でも現実に! 安倍政権が『学ぶ』『ナチスの手口』とは何か? 絶対悪ヒトラー独裁政権の誕生過程を徹底検証! ~ 岩上安身によるインタビュー 第663回 ゲスト 石田勇治・東京大学教授 前編(1)」
視聴URL(冒頭以降は会員限定): https://iwj.co.jp/wj/open/archives/420867

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■お知らせ! 欠員がありスタッフを緊急募集! インタビュー番組とは別に、岩上安身の単独YouTube番組をスタートします! その準備のためにもスタッフを募集!! IWJのテキスト班の新メンバーを1名、事務ハドル班の新メンバーを1名、ウェブ班の新メンバーを1名、緊急募集します! どうぞご応募ください。

 IWJでは、欠員が出たため、テキスト班の新メンバーを1名、ハドル班の新メンバーを1名、ウェブ班の新メンバーを1名、緊急大募集します! また、Youtube番組制作のための動画編集・エフェクトなどが得意な人材も募集! 外注も含めて検討します。

 財政難に苦しんでいるIWJですが、スタッフ雇用は継続し、賃下げも行っていません。これまでの支えてきてくださったサポート会員の皆さま、会員の皆さま、ご寄付カンパをいただくなど支援してくださった皆さまの期待に応じるべく、前を向いて新たな番組作りに挑んでいきます! そのために、新たな息吹をもたらしてくれる人材を求めたいと思います。

 IWJには正社員制度があり、週休2日制を徹底しており、残業時間を三六協定の範囲内(月45時間、年360時間)に抑えることに全力を注いでいます。スタッフの残業時間が過剰にならないためにも、コンテンツの質と量を向上させていくためにも、人材の確保が急務となっています。

 真に公共性、公益性のある報道を目指すIWJに共感される方、お待ちしています!

<テキスト班>
 テキスト班では新メンバーを1名募集します。正社員として週5日フルタイム勤務のできる方を最優先で募集しますが、週3日などの変則勤務にも、優秀な方の場合、できるだけ対応いたします。

 テキスト班スタッフには、日刊IWJガイドの編集、記事や特報の作成といった業務がありますが、その中で最も重要な業務は岩上安身のインタビューで使うパワーポイントの作成です。リサーチをした上で、岩上と構成やディテールを詰め、パワーポイントに落とし込むという仕事です。資料を読み込み、読解してゆく能力が必要となります。

 パワポ作成など、番組制作のアシスト作業ができる方は時給1500円からのスタートとなります。

 インタビュー用パワーポイントの作成まではできないという場合には記者としての仕事が中心となり、その場合、時給は1300円からのスタートとなりますが、今回は上記の番組制作アシスタントの方を優先して採用します。

 今回は、岩上安身によるインタビュー番組だけではなく、時事問題の分析や解説などをする、岩上安身単独のYouTube番組もスタートする予定なので、そうしたアシストをする意識を明確に持つ方を求めます。

 IWJのポリシーを理解し、共感している人材を求めます。IWJが常に警鐘を鳴らしている「原発を抱えたまま米国の属国として改憲によって緊急事態条項を導入し、米国の戦争を肩代わりとして、中国等と戦争する」リスクなど、米国の単独覇権の時代から、米中の国力が接近して覇権を巡る対立が激化し、日本が悪い形で巻き込まれてゆくリスクについて関心を持つ方、ベースの知識がある方、さらに学ぼう、知ろうという意欲のある方、ぜひいらしてください。

 知的好奇心が旺盛でリサーチ力のある方、地道に粘り強く仕事のできる方、気力・体力・機動力のある方、そして、チームワークを大事にできる方、何よりも、ジャーナリストとしての岩上安身のアシスタント、サポートをしたいという気持ちのある方、歓迎いたします!

<事務ハドル班>
 事務ハドル班は、中継スタッフやテキストスタッフと連携して、IWJの活動予定を組み立てて指示を出すという、重要な役割を担っています。翌日以降の中継・配信予定と、撮影後に記事化された動画の情報を整理し、翌日の日刊ガイドでの番組表へ反映させる、IWJのコンテンツ構成の要ともなる部署です。

 ご応募の資格は第一に穏やかな性格で、明るく協調性のある方。第二にトラブルなく対外的な交渉をできるコミュニケーション能力の高い方、そして第三にPCスキルがある方です。

 事務ハドル班は、時給1200円からのスタートとなります。もちろん、仕事の習熟に伴って、昇給していきます。

<ウェブ班>
 ウェブ班では欠員のため、新メンバーを1名募集します。ウェブ班で必要なスキルは、HTML、CSSの知識およびWordPressでの実務経験ですが、IllustratorやPhotoshopといったグラフィックソフトが扱える方、PHP、JavaScriptなどが使える方は歓迎します。

 また、ウェブ班ではYouTube動画のサムネイルデザインなども行っています。さらに、前述のように岩上安身の単独YouTube番組をスタートするにあたり、映像編集ソフト(Premiere、After Effects)で、社内で撮影した動画に、短時間で素早く字幕スーパー、効果音、BGMなどを入れていただきます。ある程度、アニメーションが使えたり、ビデオカメラで撮影ができる方は、歓迎いたします。

 経験・技術のある方は、時給1400円からのスタートになります。

 皆さまのお知り合いで、ネットメディアの仕事に強い興味をお持ちの方などもおられましたら、ぜひお声をかけていただければと存じます。いずれのセクションも能力と実績によって順次昇給していきますが、2ヶ月の研修期間があり、本採用に至らないこともまれにはありますので、その点はご承知おきください。

 他の仕事と兼業したい、あくまで独立業者として関わりたい等のリクエストにも柔軟に応じて、パートタイム、兼業、業務委託、外注などの働き方もあります。お迷いの方も、ぜひご応募ください!

 ご応募は、以下のフォームからお願いいたします!

※【IWJレギュラースタッフ募集フォーム】
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSfXmrohCgSv4wxA-iWUk227Ber03r14GPhDoJgu4xyFyxKiCA/viewform

 それでは、本日も1日よろしくお願いします。

IWJ編集部(岩上安身、浜本信貴、城石裕幸、木原匡康、六反田千恵、中村尚貴)

IWJ 株式会社インディペンデント・ウェブ・ジャーナル
岩上安身サポーターズクラブ事務局
公式サイト 【 https://iwj.co.jp/