日刊IWJガイド・非会員版「第10期の会期末まで残りあと4日! 7月はIWJの第10期目の決算月。大幅な赤字に転落する可能性が濃厚です! 最後のセーフティネット、倒産防止共済の積立てを解約して赤字を補填することを決めました!IWJ設立以来、最大のピンチです! どうか皆様、IWJ会員への登録と、ご寄付・カンパでIWJをご支援ください! 」2020.7.28日号~No.2875号


┏━━【目次】━━━━━━━━━━━━━
■はじめに~第10期の会期末まで残りあと4日! 7月はIWJの第10期目の決算月。大幅な赤字に転落する可能性が濃厚です! 現状は未だたいへん厳しく、最後のセーフティネット、倒産防止共済の積立てを解約して赤字を補填することを決めました! IWJ設立以来、最大のピンチです! どうか皆様、IWJ会員への登録と、ご寄付・カンパでIWJをご支援ください! 1000円からクレジットカードの使用も可能です!
■ご寄付をくださった皆様からの温かい応援メッセージをご紹介させていただきます! これからもどうぞご支援をよろしくお願い致します!
■【中継番組表】
■東京の新規感染者131人、100人以上は19日連続!! 一方、熊本は、地震復興途上、豪雨、コロナの三重苦! 26日だけで新規感染者が21人! それまでの累積感染者数59人の3分の1相当の人数が1日で感染!!
■<新記事紹介>ジャーナリストまさのあつこ氏が豪雨被害の球磨川流域を現地取材! 【特別寄稿】球磨川の氾濫:これからの川と暮らし~川辺川ダムを論じる時代は過ぎた
■公選法違反、買収の罪で起訴された河井夫妻へ「資金提供」したと見られる自民党本部への捜査は「官邸との阿吽の呼吸」で終結? 公選法に従っていない日本の選挙を正すチャンスを検察は棒に振るのか!?
■ALS患者嘱託殺人事件続報 大久保愉一容疑者は、「安楽死」ではなく、「訴追されてプーになるリスクを背負う」「殺人」だと認識していた!! 「仏心」で「人を殺す」思想は、旧オウム真理教の「ポア」の思想・殺人と大同小異! 安藤泰至鳥取大学医学部准教授は「安楽死」ではないと言明! 松井一郎大阪市長はじめ、日本維新の会の有名議員らによる「尊厳死」問題へのすり替えは人倫にもとる最低最悪のポピュリズム政策!! 「どんな人も生きやすくなる社会」へ向かうには国民が声を上げ、真剣な政治選択を!!
■<本日の録画配信>本日午後7時より【「相模原殺傷事件から4年」今ここにある優生思想に向き合う シリーズ特集 3】「『津久井やまゆり園は誰のものか? 「検証委員会中間報告」を受けて利用者支援について改めて考える』―登壇: 石渡和実氏(東洋英和女学院大学教授、元やまゆり園事件検証委員会座長)」を録画配信します!
■【緊急スタッフ募集!! 一般事務】会員管理担当に急な欠員が出たため、エクセルを使える事務経験者を緊急募集します! 時給1200円から。熱意や経験、能力次第で順次昇給します!
■IWJから皆様にサイトのコンテンツ管理中につき、お知らせがあります。一時的にご不便おかけします。
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■はじめに~第10期の会期末まで残りあと4日! 7月はIWJの第10期目の決算月。大幅な赤字に転落する可能性が濃厚です! 現状は未だたいへん厳しく、最後のセーフティネット、倒産防止共済の積立てを解約して赤字を補填することを決めました! IWJ設立以来、最大のピンチです! どうか皆様、IWJ会員への登録と、ご寄付・カンパでIWJをご支援ください! 1000円からクレジットカードの使用も可能です!

 おはようございます。IWJ編集部です。

 いつもIWJをご支援いただきまして、誠にありがとうございます。

 連日お伝えしておりますが、7月末はIWJの第10期目の決算月。締め日まで、本日を含めて残りあと4日となりました。

 振り返ればIWJ創業10年目となった今期は、昨年秋に千葉県を始めとする東日本を襲った大雨台風被害の現地取材報告から始まり、連日のように国会で追及された「桜を見る会問題」の追跡レポートや、野党議員の方々への緊急インタビュー。

 そして年明けには日産自動車前会長カルロス・ゴーン被告がレバノンに無断出国したことが伝えられ、IWJも急遽カメラマン兼記者をベイルートに派遣し、現地から報道。また、3月には安倍総理会見で岩上安身が直撃質問するなど、少し振り返るだけでも、今期はここでは書き尽くせないほどの出来事がありました。地球上の覇権をかけた米中対立も深まるばかりです。

 そして、年明けから今なお続く、新型コロナウイルス感染症拡大の問題です。このコロナ禍によって経済が著しく停滞し、IWJも例外なくその影響を受け、会員数が減少し、皆様からのカンパ・寄付金が目標額を下回るなど、IWJの経営はかつてないほどに厳しい状況です。このままでは今期、大幅な赤字転落の可能性が濃厚です! IWJ設立以来、最大のピンチです!

 特定のスポンサーをもたないことで、誰にも、どんな党派にもおもねることなく、真の報道の自由を目指してきた独立メディアであるIWJは、活動経費の半分を皆様からのご寄付・カンパで、残りの半分を会員の皆様の会費で賄っています。

 7月15日時点の会員数は4493名様です。一般会員の方は、ぜひ、サポート会員への切り替えをご検討くださいますようお願いいたします!

※ぜひ、サポート会員にお切替えいただいてご支援ください!
https://iwj.co.jp/ec/mypage/changerank.php

 どうか皆さまからのご寄付・カンパによるご支援を、どうぞよろしくお願いいたします!

※ご寄付・カンパのご支援はこちらからよろしくお願いいたします!
1000円からクレジットカードの使用も可能です。ぜひご検討ください。
https://iwj.co.jp/join/pleasehelpus.html

 IWJでは、万一のために最後のセーフティネットとして、倒産防止共済を積み立ててきました。この積み立てを解約し、赤字を補填することに決めましたが、それでもなお、現状の試算では収支は厳しいと思われます。共済の積み立て解約後は、もうあとがありません! 窮状をご理解の上、ご支援をよろしくお願いいたします!

■ご寄付をくださった皆様からの温かい応援メッセージをご紹介させていただきます! これからもどうぞご支援をよろしくお願い致します!

 IWJへはご寄付をくださった皆様から、温かい応援のメッセージも届いています。本日はその中から、掲載のご承諾をいただいたメッセージをご紹介させていただきます。

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・岩上代表、スタッフの皆様へ、 少額ですが、カンパさせていただきます。さて、コロナ感染症について、マスコミの偏向報道が多い中で、徳島大学名誉教授の大橋眞(まこと)氏が、YouTube(学びラウンジ)で、大変興味深い情報を日々発信しておられます。この方は、今回の感染騒動を科学的な知見から非常にわかり易く説明されています。ついては、ご当人とコンタクトのうえ、取材・インタビューを申し込まれては如何でしょうか?(匿名希望)

・今まで定額会員のみで心苦しかったのですが、特別給付金10万円が入りましたので、ほんの一部ですが寄付させて頂きます。応援しています!(匿名希望)

・ただならぬ世の中、IWJに長く存続、大いに活躍してほしい(匿名希望)

・裁判に関しては残念な結果でした。上告断念は適切な判断だと思いました。裁判所が大変厳しい状況にあることは、岩上さんのインタビューをきっかけに知ることができましたが、今回の結果もそうした裁判所の厳しい状況が反映したものと受け止めています。どの分野についても、いきなり市民側に有利な判決は出ないわけだから、今回の取り組みは重要な提起になったのではないかと思っています。この残念な結果にめげず、独創的なインタビュー配信など続けていただければと思い、カンパした次第です。お体にはお気をつけください。(桑野和可 様)

・言論の自由を守るため。(匿名希望)

・ChooseLifeProjectのクラファンをみて、IWJを応援しなければと思いました。何とかこちら(自営業)は6月を乗り越え、借金しながらコロナをしのぐ計画です。IWJは事業規模も大きく運営していくのは大変だろうと思います。少額で本当にすみません。寄付したい団体が他にもいくつかある中でIWJは絶対にはずせない選択肢です。(匿名希望)

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 皆様、ご支援、応援のメッセージ、本当にありがとうございます! 励みになります。

 皆様からのメッセージを拝見するたび、IWJはこうした皆様お一人お一人に支えられて10年も活動を続けてこられたのだという事実に思いが至ります。そのたびに胸にこみ上げるものがあります。あらためて感謝申し上げるとともに、なお一層、皆さまのご期待にこたえるべく、奮闘しなければ、という思いを新たにします。

 世界は激動の転換点にさしかかりつつあります。その中で、日本はどうあるべきなのか、根本的な議論やそのための正確な情報が必要なはずなのに、それらが決定的に不足しています。

 そのあげく、至るところで苦い現実を直視しようとしない現実の否認、思考の停止、ファンタジーや幻想への耽溺、真に重要な課題から背を向けて、どうでもよい些事へ拘泥するといった事態が起きています。

 IWJはIndependent であることを設立以来、掲げ続けてきました。真実を伝えるためには、メディアとして「独立」していかなければなりませんし、日本が「独立」した主権国家であるためには、真実の情報が必要です。権力からにらまれるだけでなく、一般の人々にとって「心地よい甘い幻想」に対しても「それは幻想だ」と指摘し、不興を買うことになろうとも、人々に真実を伝えるのが「独立」メディアの使命であると思います。

 茨の道を歩くことになろうとも、IWJはこれからも真実を伝え続けてまいりますので、どうぞご支援をよろしくお願い致します!

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◆中継番組表◆

**2020.7.28 Tue.**

あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

【IWJ・エリアCh2・福島】13:30~「子ども脱被ばく裁判第27回裁判 学習会『内部被ばくの危険性~最新情報を語る』―講演:河野益近氏(第一種放射線取扱主任者)、青木一政氏(福島老朽原発を考える会)」
視聴URL: https://twitcasting.tv/iwj_areach2

 「子ども脱被ばく裁判の会」主催の学習会を中継します。これまでIWJが報じてきた子ども脱被ばく裁判関連の記事は以下のURLからご覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%e5%ad%90%e3%81%a9%e3%82%82%e8%84%b1%e8%a2%ab%e3%81%b0%e3%81%8f%e8%a3%81%e5%88%a4
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【IWJ・エリアCh2・福島】15:30~「子ども脱被ばく裁判第27回裁判 記者会見&報告集会」
視聴URL: https://twitcasting.tv/iwj_areach2

 「子ども脱被ばく裁判の会」主催の記者会見と報告集会を中継します。これまでIWJが報じてきた放射線被曝関連の記事は以下のURLからご覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%e6%94%be%e5%b0%84%e7%b7%9a%e8%a2%ab%e6%9b%9d
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【IWJ・Ch4】 15:30~「野党合同国対ヒアリング ―内容:感染実態解明」
視聴URL: https://twitcasting.tv/iwj_ch4

 野党合同国対ヒアリングを中継します。これまでIWJが報じてきた新型コロナウイルス関連の記事は以下のURLからご覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/special_new-coronavirus
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【IWJ・Ch4】 16:30~「野党合同国対ヒアリング ―内容:持続化給付金+GoToキャンペーンについて、経済産業省、国土交通省より」
視聴URL: https://twitcasting.tv/iwj_ch4

 野党合同国対ヒアリングを中継します。これまでIWJが報じてきた野党合同ヒアリング関連の記事は以下のURLからご覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%e9%87%8e%e5%85%9a%e5%90%88%e5%90%8c%e3%83%92%e3%82%a2%e3%83%aa%e3%83%b3%e3%82%b0
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【IWJ・Ch6】18:00~「『日本の政治と官僚制』連続講座(2)『霞が関改革をどうする:日本の官僚と官僚組織』―講演:前川喜平氏(現代教育行政研究会代表、元文部科学事務次官)」
視聴URL: https://twitcasting.tv/iwj_ch6

 「たんぽぽ舎」主催の学習会を中継します。これまでIWJが報じてきた前川喜平氏関連の記事は以下のURLからご覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%e5%89%8d%e5%b7%9d%e5%96%9c%e5%b9%b3
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【「相模原殺傷事件から4年」今ここにある優生思想に向き合う シリーズ特集 3・IWJ_YouTube Live】19:00~「『津久井やまゆり園は誰のものか? 「検証委員会中間報告」を受けて利用者支援について改めて考える』―登壇: 石渡和実氏(東洋英和女学院大学教授、元やまゆり園事件検証委員会座長)」
視聴URL: https://www.youtube.com/user/IWJMovie/videos?shelf_id=4&view=2&sort=dd&live_view=501

 7月26日に収録した、「津久井やまゆり園事件を考え続ける会」主催の集会を録画配信します。これまでIWJが報じてきた相模原殺傷事件関連の記事は以下のURLからご覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/sagamihara

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◆中継番組表◆

**2020.7.29 Wed.**

あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

【「相模原殺傷事件から4年」今ここにある優生思想に向き合う シリーズ特集 4・IWJ_YouTube Live】20:00~「【相模原殺傷事件】「私たちは『障害者はなくしてしまえ』という優生思想と闘います」1000人の障害者が声をあげる 当事者の『声』を聞こうとしない日本社会に問題提起」
視聴URL: https://www.youtube.com/user/IWJMovie/videos?shelf_id=4&view=2&sort=dd&live_view=501

 2016年9月に収録した、「第22回ピープルファ-スト大会 in 横浜」を再配信します。これまでIWJが報じてきた相模原殺傷事件関連の記事は以下のURLからご覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/sagamihara

[記事URL] https://iwj.co.jp/wj/open/archives/333042

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◆昨日アップした記事はこちらです◆

西村大臣~鹿児島与論島での感染者発生について「お見舞い申し上げたい」「詳しい状況は聞いていない」「それぞれの地域の方が感染拡大防止策を採ることが大事」と冷淡~7.25西村康稔 全世代型社会保障改革担当大臣 記者会見
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/478693

ALS患者嘱託殺人事件 大久保愉一容疑者が「高齢者を『枯らす』技術」と題したブログで優生思想的な主張を繰り返していた!! さらに、山本直樹容疑者は医師免許を不正取得か!?
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/478789

「実は改憲五輪」!? 不退転の決意で五輪開催と在任中の改憲をと決意表明した安倍首相!「こんなにわかりやすい話はない」!~7.23 中止一択! 東京五輪 そしてオリンピック廃止へ 7.23集会
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/478569

「1983年からの34年間で、121人もの中・高生が柔道事故で亡くなっている!」「世界では20年間死亡事故はゼロ」!~7.22 日本外国特派員協会主催 記者会見 ―「日本のスポーツにおける子どもの虐待」
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/478522

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■東京の新規感染者131人、100人以上は19日連続!! 一方、熊本は、地震復興途上、豪雨、コロナの三重苦! 26日だけで新規感染者が21人! それまでの累積感染者数59人の3分の1相当の人数が1日で感染!!

 4連休が明けた7月27日、東京都は新規感染者数が131人に上ったことが報じられました。100人以上になったのは19日連続とのことです。

※東京 新たに131人の感染確認 100人以上は19日連続 新型コロナ(NHK、2020年7月27日)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200727/k10012534231000.html

 一方、26日の全国の新規感染者数は809人でした。

※新型コロナウイルス感染症の現在の状況と厚生労働省の対応について(令和2年7月26日版)(厚生労働省HP、2020年7月26日)
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_12623.html

 その中で、熊本県では26日に21人の新規感染者が確認されたことが熊本日日新聞等で報じられています。1日の感染者数としては、これまでで最多とのことです。熊本県内の感染確認者は累計80人になりましたが、26日1日で、それまでの累計の3分の1の新規感染が確認されたことになります。

 新規感染者21人のうち、16人は25日に感染した20代男性が勤務する企業の同僚と取引先だったとのことで、「県内初のクラスター(感染者集団)が発生したとみて、県は厚生労働省に対策班の派遣を要請した」とのことです。

※熊本県で21人感染確認、過去最多 新型コロナ、県内初のクラスターか(熊本日日新聞、2020年7月27日)
https://this.kiji.is/660126235355055201?c=92619697908483575

 熊本は、そもそも2016年に起きた大地震からの復興途上であり、そこに今回の豪雨、そしてコロナの感染拡大と、三重苦に見舞われている状態です。しかし、他の地域が同様の苦難に襲われる可能性も決して否定できません。熊本には、全国からの支援が必要です。と同時に地震や豪雨水害は日本全国どこでも起きそうな自然災害であり、そこにはコロナが蔓延していく事態も日本中どこでも想定されます。熊本の苦難は、決して他人事ではありません。

 本日の別記事で、ジャーナリストまさのあつこ氏による球磨川流域の豪雨被害の現地取材レポートをご紹介しています。まさの氏の特別寄稿をぜひご一読ください!

※【特別寄稿】球磨川の氾濫:これからの川と暮らし~川辺川ダムを論じる時代は過ぎた
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/478859

■<新記事紹介>ジャーナリストまさのあつこ氏が豪雨被害の球磨川流域を現地取材! 【特別寄稿】球磨川の氾濫:これからの川と暮らし~川辺川ダムを論じる時代は過ぎた

 全国的に梅雨明けが例年より遅れ、日本列島の上空に停滞する梅雨前線が各地に深刻な被害をもたらしています。

 中でも7月3日から4日にかけて記録的な雨量をもたらした「令和2年7月豪雨」は、球磨川流域(熊本県)だけで死者65名、行方不明者2名(7月24日現在、消防庁発表)の被害を出しました。しかし、孤立集落の被害実態も含め、被害の全容調査はいまだ終わっていません。

 著書『水資源開発促進法―立法と公共事業』(2012年、築地書館 https://amzn.to/3hF2hwI)や、共著『ダムを造らない社会へ―八ッ場ダムの問いかけ』(2013年、新泉社 https://amzn.to/3jKvusb)『社会的共通資本としての水』(2015年、花伝社 https://amzn.to/3f4NKJd)などのある、河川行政に詳しいジャーナリストのまさのあつこ氏は、豪雨から20日目の7月24日、最も大きな洪水被害のあった球磨川流域を現地取材し、その報告をIWJに寄稿してくださいました。

 2015年の関東・東北豪雨、2016年の台風10号、2017年の九州北部豪雨や2018年の西日本豪雨、2019の台風19号など、毎年のように大雨により、堤防決壊やダムの緊急放流などによって人命が奪われる事態が続いています。

 球磨川の支流、河辺川の上流にはかつて河辺川ダムの建設が計画されていましたが、住民や蒲島郁夫県知事の反対で、2009年に計画が中止されました。

 今回の洪水被害でもSNS上では、「川辺川ダムが必要だった」などの意見が見られました。しかし現地を取材したまさの氏は、次のように書いています。

 「住民討論集会当時、国土交通省は川辺川ダムがあれば人吉市で2.5mの水位低減効果があると説明した。

 しかし、これは、あくまで川を水路のように考え、洪水の大きさを想定して、ダムで貯める量と、堤防で海まで1滴も溢れさせずに流す量の配分を決めた机上の治水論だ。

 現実には、球磨川上流の市房ダムが10時間の事前放流で備えてなお、緊急放流寸前となり、すでに浸水が始まっていた流域各地の人々を恐怖に陥れた。

 そして、山田川、小川、川辺川との合流地点で逆流し、溢れ、さらに下流でも数十kmに渡って溢れ、道路、線路、橋、そして集落を破壊した。川辺川ダムがあったとしても、想定を超える雨が降れば、緊急放流リスクは常に存在する。

 想定を超える豪雨が毎年のように被害をもたらす昨今、ダムによる治水では、もはや人々の命は守れない」

 詳しくはぜひ、下記URLより記事をご一読ください。

※【特別寄稿】球磨川の氾濫:これからの川と暮らし~川辺川ダムを論じる時代は過ぎた
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/478859

■公選法違反、買収の罪で起訴された河井夫妻へ「資金提供」したと見られる自民党本部への捜査は「官邸との阿吽の呼吸」で終結? 公選法に従っていない日本の選挙を正すチャンスを検察は棒に振るのか!?

 河井克行被告(元法相、自民党を離党)と杏里被告(参議院議員、同)夫妻が昨年7月の参院選における公職選挙法違反(買収)の罪で起訴されてから20日が経過しました。夫妻の公判は、公選法の定めにより、起訴から100日以内の判決をめざす「百日裁判」となる見通しとなっています。

※東京地検特捜部がついに河井議員夫妻を公職選挙法違反(買収)で起訴!! 計2900万円の現金を配布していたことが明らかに!!(日刊IWJガイド、2020年7月9日)
https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/45681#idx-7

 しかし、検察当局は起訴の直前となる4日に、案里容疑者を支援していたと見られる鶏卵生産会社本社を家宅捜索した一方、この事件の本丸とも言える、通常の10倍もの破格の選挙資金を夫妻に提供した自民党本部への捜索を行っていません。

※鶏卵会社本社を捜索 河井前法相の買収事件―検察当局(時事ドットコムニュース、2020年7月4日)
https://www.jiji.com/jc/article?k=2020070400308&g=soc

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■ALS患者嘱託殺人事件続報 大久保愉一容疑者は、「安楽死」ではなく、「訴追されてプーになるリスクを背負う」「殺人」だと認識していた!! 「仏心」で「人を殺す」思想は、旧オウム真理教の「ポア」の思想・殺人と大同小異! 安藤泰至鳥取大学医学部准教授は「安楽死」ではないと言明! 松井一郎大阪市長はじめ、日本維新の会の有名議員らによる「尊厳死」問題へのすり替えは人倫にもとる最低最悪のポピュリズム政策!! 「どんな人も生きやすくなる社会」へ向かうには国民が声を上げ、真剣な政治選択を!!

 2人の医師が、全身の筋肉が動かなくなる神経難病の筋萎縮性側索硬化症(ALS)の京都市の女性に薬物を投与して殺害した事件は、患者を助けるはずの医師が殺害の実行犯だったことで、知的障害者福祉施設の元職員が入居者を殺害した「津久井やまゆり園」事件と共通の問題点が浮かび上がってきました。

 元医系技官として厚生労働省に勤めた経験もある大久保愉一容疑者は自身のTwitterやブログで、手塚治虫のマンガ『ブラックジャック』に登場し、高額で安楽死を請け負う医師「ドクターキリコ」になりたいと語っていたこと、山本直樹容疑者が医師免許を不正に取得した可能性、その著書『扱いに困った高齢者を「枯らす」技術』については、すでにIWJ記事でもご報告しました。

※ALS患者嘱託殺人事件 大久保愉一容疑者が「高齢者を『枯らす』技術」と題したブログで優生思想的な主張を繰り返していた!! さらに、山本直樹容疑者は医師免許を不正取得か!? 松井一郎大阪市長は、なぜこの殺人事件を契機に「尊厳死の議論を」などと言えるのか!? (IWJ、2020.7.26)
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/478789

 大久保容疑者の母親は25日、北海道釧路市で取材に応じ、「(被害者や遺族らに)おわびしたい。本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです」と謝罪しました。産経新聞によると、「人に感情を伝えるのが苦手で内向きな性格だったため、母親は医師になることは勧めなかった」ということです。

※嘱託殺人事件 容疑者の母「おわびしたい」(産経新聞、2020年7月25日)
https://www.sankei.com/west/news/200725/wst2007250029-n1.html

 大久保容疑者は、自らのブログ「高齢者を『枯らす』技術」において、大久保容疑者が「ゾンビとなって生きている」と感じる、病状が進んだ高齢の患者に対しては「医療行為を続けるのもためらわれる」が、「変に仏心を出して手を下せば殺人犯」と記しています。「仏心」によって、「人を殺す」という表現は、仏教をベースに「生きていて世の中のためにならない人を殺すことで救済する」という思想で殺人を肯定し実行した、オウム真理教の「ポア」の思想・殺人をも想起させます。テロを行う政治目的や教団維持発展の邪魔者は消すといった利害動機がオウムにはありましたが、殺人を「善行」のようにとらえる身勝手な思考は共通しています。

 また、神経難病などで「日々生きていることすら苦痛だ」という患者には「一服盛るなり、注射一発してあげて、楽になってもらったらいい」とし、またしても病に苦しむ患者を「楽にさせる」という「偽善」を記したうえで、「バレると医師免許がなくなるばかりか、訴追されれば家族ともども路頭に迷います」と自分の「犯行」が法に触れるものであることを十分理解している記述を残しています。

※キリコ先生に学ぶ「安楽死」(高齢者を「枯らす」技術:長生きを素直に喜べない人へ、2019年5月2日)
https://mhlworz.blogspot.com/2019/05/blog-post.html

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■<本日の録画配信>本日午後7時より【「相模原殺傷事件から4年」今ここにある優生思想に向き合う シリーズ特集 3】「『津久井やまゆり園は誰のものか? 「検証委員会中間報告」を受けて利用者支援について改めて考える』―登壇: 石渡和実氏(東洋英和女学院大学教授、元やまゆり園事件検証委員会座長)」を録画配信します!

 2016年7月26日に神奈川県相模原市の障害者施設「津久井やまゆり園」で元職員・植松聖(さとし)死刑囚が入所者19人を殺害、26人が重傷を負いました。

 事件から4年目となる今月26日、神奈川県相模原市緑区にあるソレイユさがみで、「津久井やまゆり園は誰のものか? 『検証委員会中間報告』を受けて利用者支援について改めて考える」と題したシンポジウムが行われました。「津久井やまゆり園事件を考え続ける会」が主催しました。

 講演を行ったのは、神奈川県が設置した「やまゆり園事件検証委員会」の元委員長で、東洋英和女学院大学で障害者福祉や人権を専門とする石渡和実教授。
 
 神奈川県立の大規模福祉障害者施設「津久井やまゆり園」は、県の委託を受けた社会福祉法人かながわ共同会が指定管理者として運営しています。

 障害者福祉をめぐっては、大規模福祉施設での集団生活が広く知られていますが、一方で大規模施設での問題点を指摘し、地域の中で、グループホームや自立生活を行うことをすすめる動きもあります。

 神奈川県は、事件の検証を進める中で、津久井やまゆり園での利用者の拘禁や虐待などの処遇について指摘されたことを受け、2020年1月に「津久井やまゆり園利用者支援検証委員会」を設置し、5月にその中間報告が発表されました。

※津久井やまゆり園利用者支援検証委員会の設置について(神奈川県)
https://www.pref.kanagawa.jp/docs/f7x/prs/r1729469.html

※津久井やまゆり園利用者支援検証委員 中間報告書(神奈川県)
https://www.pref.kanagawa.jp/documents/62352/r20518kousei01_2.pdf

 石渡氏の講演ではこの中間報告の内容を検証。さらに津久井やまゆり園にご子息和己さんを預けた経験のある平野康史氏が、やまゆり園からグループホームでの生活に移行した和己さんが、新生活で表情豊かに変化したことを紹介しました。

 詳しくはぜひ、本日の録画配信をご視聴ください!

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【「相模原殺傷事件から4年」今ここにある優生思想に向き合う シリーズ特集 3・IWJ_YouTube Live】19:00~
「津久井やまゆり園は誰のものか? 『検証委員会中間報告』を受けて利用者支援について改めて考える」―登壇: 石渡和実氏(東洋英和女学院大学教授、元やまゆり園事件検証委員会座長)
視聴URL: https://www.youtube.com/user/IWJMovie/videos?shelf_id=4&view=2&sort=dd&live_view=501

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■【緊急スタッフ募集!! 一般事務】会員管理担当に急な欠員が出たため、エクセルを使える事務経験者を緊急募集します! 時給1200円から。熱意や経験、能力次第で順次昇給します!

 
 会員管理とは、主としてエクセルを使い、会員の方の情報管理等の作業をしていただくお仕事です。PCの操作に慣れており、一般的な事務経験のある方、エクセルの操作ができる方を募集します。

 時給1200円以上からのスタートですが、経験と能力次第では、相談に応じます! ぜひご応募ください!

 詳しくはぜひ、下記のスタッフ応募フォームよりご応募ください! お待ちしております。

※スタッフ応募フォーム
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSfXmrohCgSv4wxA-iWUk227Ber03r14GPhDoJgu4xyFyxKiCA/viewform

■IWJから皆様にサイトのコンテンツ管理中につき、お知らせがあります。一時的にご不便おかけします。

 日頃から、IWJをご支援下さり、様々なコンテンツを、ご視聴、ご覧いただきましてありがとうございます。

 現在、IWJのサイト上で一部のコンテンツが閲覧できない状態になっています。

 コンテンツの大がかりな整理を行っているためで、皆様にはご不便をおかけしており申し訳ありません。復旧まで少々お時間がかかるとは思いますが、もうしばらくお待ちください。

 これからも、激しく流動する「現代」という時代をくっきりと浮かび上がらせるために、IWJならではの視点、切り込み、深堀りで、記事、中継、録画配信、インタビューなどを、皆様にお届けしていく所存です! そのため様々な企画も進行中です。

 ぜひ、これからも、IWJがお届けする様々なコンテンツにご期待ください。よろしくお願いいたします。

 それでは、本日も1日よろしくお願いします。

※日刊IWJガイドのフルバージョンは下記URLよりご覧ください。
https://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20200728

IWJ編集部(岩上安身、仲川正紀、城石裕幸、六反田千恵、中村尚貴)

IWJ 株式会社インディペンデント・ウェブ・ジャーナル
岩上安身サポーターズクラブ事務局
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