日刊IWJガイド「米国務省、日本への渡航警戒『レベル2』に引き上げ!」2020.2.24日号~No.2720号


┏━━【目次】━━━━━━━━━━━━━
┠■はじめに〜仰天!? 新型コロナウイルスが感染拡大の一途の都内で、某病院では、院内感染者が出れば、医師と看護師、職員全員がその日から病院に丸ごと「隔離」されると内部通達が!?  入院患者はどうなる!? 外来患者はどうなる!?
┠■米国務省、日本への渡航警戒「レベル2」に引き上げ! 日本への渡航制限、入国拒否続々と!! 新型コロナウイルスへの対応の無策・無能で国際社会から孤立していく日本!
┠■加藤厚労相が臨時会見で、現在が医療対応の限界を大きく超えるかどうかの分岐点だと現状認識を示す!昨晩 IWJが生中継!
┠■中国武漢の研究所が新型コロナウイルスが血液や大便からも検出されるとの論文を発表!
┠■1日2万人の大規模検査で韓国のコロナウイルス感染者は前日比210人増の556人に! 韓国で556人なら日本の“リアルな”感染者数は一体…!?
┠■ロシア上院議長が「ダイヤモンド・プリンセス」乗客・乗員への日本の検疫を「犯罪行為」と激しく批判!
┠■「ダイヤモンド・プリンセス」乗客に3人目の死者!
┠■イタリアでも感染者79人、死者2人。サッカーリーグ・セリエAの3試合が延期に
┠■南アフリカがサッカー代表の日本派遣を中止!「選手の命を危険にさらすことはできない」!これから感染拡大の「本番」を迎える日本に大きなショック! 五輪開催はありえない!? 強行しても誰も来ない!?  
┠■名古屋高速の事務員感染 濃厚接触とみられる同僚52人を自宅待機としたため人手不足で5料金所を閉鎖
┠■【中継番組表】
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■はじめに〜仰天!? 新型コロナウイルスが感染拡大の一途の都内で、某病院では、院内感染者が出れば、医師と看護師、職員全員がその日から病院に丸ごと「隔離」されると内部通達が!?  入院患者はどうなる!? 外来患者はどうなる!?  

 おはようございます。IWJ編集部です。

 新型コロナウイルスの市中感染が広がっています。そのような中、厚生労働省が新型コロナウイルスに感染しているかどうかを調べる検査を公的医療保険の適用対象とすることを検討していることがわかりました。共同通信が「政府関係者への取材でわかった」と報じています。

※ウイルス検査保険適用へ 流行に備え病院でも可能に(共同通信、2020年2月23日)
https://rd.kyodo-d.info/np/2020022201002052?c=39546741839462401

 共同によると、全国の設備の整った医療機関に検査に必要な試薬を送ることで、医療現場で広く検査に対応できるようにするとのことです。

 しかし、その病院内で職員や入院患者に感染者が出た場合はどうなるのでしょうか。
 
 以下は、現実の話ですが、プライバシーの問題もあり、詳細を伏せてお伝えします。

 東京近郊に住むある女性Aさんは、近隣の病院に勤めています。その病院は、内科を中心として地域医療に携わる病院で、特に高齢者の医療に力を入れており、入院病棟もあります。

 病院では、新型コロナウイルスの国内での流行にともない、全病棟で入院患者への面会が禁止になりました。

 さらにAさんの勤めるその病院では、院内で新型コロナウイルス肺炎の感染者が出た場合、病院の職員はその時点から14日間、病院から出られなくなり、病院内での勤務が続く、との通達があったそうです。病院自体を「閉鎖」して、自ら「隔離」するというわけです。「プリンセス・ダイヤモンド」の地域病院版のようなものです。連続勤務かどうか、休息はどうするかなどの詳細はわかっていません。

 しかし、これから全国の病院で、クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」のように、病院丸ごと閉鎖・隔離という事態が続出する可能性があります。その場合、当然外来も救急搬送も面会も受け入れられなくなるでしょう。入院患者がどうなるのか、という関心もあります。ただでさえ、インフルエンザの流行している季節です。そうなれば、地域医療に大きな影響を及ぼすことになるでしょう。

 Aさんの場合、病院に勤務してはいるものの、医師や看護師などではありません。しかし、普段から業務で入院患者さんとの接触が多いそうです。

 万が一、感染者が入院患者に出た場合、こうした職場も、病院内に「閉じ込められてしまう」というのです。

 その病院に勤務している医者・看護師やAさんのような一般の職員の方々にも、当然、ご家族がいます。院内で感染が発覚した場合、そうした方々のご家族への二次感染が心配されます。その時、そのご家族はどのように行動すればいいのでしょうか。三次感染の可能性があるまま、夫が会社へ、子供が学校に行けば、さらに感染を広げる可能性もあります。

 Aさんの夫は悩み、勤務先の社長に「妻が院内に隔離されたら自分も2週間、会社への出社を見送り、在宅勤務とすべきでしょうか」と相談したそうです。院内感染の広がりなど、その時の状況次第で2週間の在宅も含め、柔軟に対応しようという回答を得たとのことです。

 もし、自分の身の回りで感染者が出た場合どうするのか、家族や職場で話し合っておく必要があるのではないでしょうか。ご家族に入院患者がいる方なども、「万が一」の「病院閉鎖」に備えて、どうすべきか考えておく必要がありそうです。

■米国務省、日本への渡航警戒「レベル2」に引き上げ! 日本への渡航制限、入国拒否続々と!! 新型コロナウイルスへの対応の無策・無能で国際社会から孤立していく日本!

 昨日23日は、夕方5時半の時点で、国内で新たに4人の感染者が確認され、国内の感染者は、中国湖北省からの帰国者やクルーズ船の乗員・乗客、中国からの旅行者を含めて773人になりました。

※新型コロナ 国内感染者773人(クルーズ船含む)23日午後5時半
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200223/k10012298071000.html

 米国務省は22日、新型コロナウイルスの感染拡大を巡り、日本への渡航に関して警戒を1段階引き上げて、「レベル2」としました。

※日本への渡航警戒レベル、米国が引き上げ-韓国の感染例さらに123件(ブルームバーグ、2020年2月23日)
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2020-02-22/Q64IV5DWX2PS01

 ホームページでは、どこでどのように感染したのか不明のまま日本で感染が拡大していることを指摘し、高齢者や持病のある人は、なるべく日本への渡航の延期を検討するようにと注意を呼びかけています。

※米国務省ホームページ(2020年2月22日)
https://travel.state.gov/content/travel/en/traveladvisories/traveladvisories/japan-travel-advisory.html

 また、それでも日本へ渡航する場合には、病気の人との接触を避け、手洗い・アルコール消毒を徹底するようにと注意喚起しています。

 レベル2は、4段階のうちの「注意強化」レベルにあたります。米国務省は、中国への渡航に関しては、既に「渡航禁止」にあたる最高レベルの「レベル4」としています。

 このまま日本での感染拡大が進めば、米国で日本への渡航警戒が「レベル4」にまで引き上げられるのは時間の問題です。

 その他、世界各地で、日本への渡航制限を行う国々が増えています。茂木敏充外相は、21日の会見で世界9か国が日本への渡航抑制や日本人の入国拒否を呼びかけていることを明らかにしました。

 台湾は21日、日本への渡航警戒を「レベル1」の「注意」から、「レベル2」の「警戒」に引き上げました。インドネシアも21日、中国への渡航歴があり、感染の可能性があった日本人を含む外国人、118人の入国を拒否しました。

※台湾、日本への渡航警戒レベル上げ方針 米も注意情報(日本経済新聞、2020年2月21日)
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO55939530R20C20A2EA1000/

※日本人の入国を拒否 インドネシア政府 中国渡航歴理由か 新型肺炎で(毎日新聞、2020年2月22日)
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200222-00000051-mai-int

 日本政府の不手際な対応により、日本がじわじわと国際社会から孤立していることは自明です。

 茂木外相の21日の会見で発表された諸外国の対応について、石原伸晃衆議院議員は22日、「いわれなき風評被害」だとして次のようにツイートしています。

 「合理的な警戒であればともかく、わが国へのいわれなき風評被害は看過できない。日本の感染拡大阻止の取組みに関し、加藤厚労大臣の記者会見に英語の逐次通訳を入れて全世界に発信し、不安を払拭する必要がある」

※石原伸晃議員のツイート(2020年2月23日)
https://twitter.com/IshiharaNobu/status/1231107641071374337

 このツイートに対して岩上安身は23日、次のようにツイートしました。

 「言われなき風評被害⁉︎  福島原発の事故の後と全く同じセリフ。この先、検査件数そのものを抑え込んだ上で、『アンダーコントロール』と言い出すのだろうか?」

※岩上安身のツイート(2020年2月23日)
https://twitter.com/iwakamiyasumi/status/1231560021671985153

 他方、安倍総理は2月18日(火)、新型コロナウイルス感染症対策本部に12分出席した後、グランドハイアット東京で公明党幹部と会食。19日(水)は官邸で下関ふく連盟理事長らの表敬を受け、ふぐを試食。20日(木)は六本木の鉄板焼き店で評論家の金美齢氏、自民党議員らと会食、21日(金)は「ザ・プリンスパークタワー東京」で自民党議員と稲田朋美議員の誕生祝いの会食。22日(土)は官邸で1時間ほど過ごし、帰宅。23日(日)は、新型コロナウイルス感染症対策本部に17分出席しました。安倍総理の行動からは、何ら危機意識が感じられません。

※首相動静(2月18日)(時事通信、2020年2月18日)
https://www.jiji.com/jc/article?k=2020021800183&g=pol

※首相動静(2月19日)(時事通信、2020年2月19日)
https://www.jiji.com/jc/article?k=2020021900262&g=pol

※安倍首相 地元のフグ仲卸業者らと面会 天然トラフグを試食(2020年2月19日)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200219/k10012292411000.html

※首相動静(2月20日)(時事通信、2020年2月20日)
https://www.jiji.com/jc/article?k=2020022000268&g=pol

※首相動静(2月21日)(時事通信、2020年2月21日)
https://www.jiji.com/jc/article?k=2020022100283&g=pol

※首相動静(2月22日)(時事通信、2020年2月22日)
https://www.jiji.com/jc/article?k=2020022200314&g=pol

※首相動静(2月23日)(時事通信、2020年2月23日)
https://www.jiji.com/jc/article?k=2020022300234&g=pol

※稲田朋美氏の誕生日祝い首相ら会食 61歳を迎え中国料理店で(福井新聞、2020年2月23日)
https://www.fukuishimbun.co.jp/articles/-/1034710

 また、日本国内でパンデミックが起きれば、在日米軍に依存する日本の安全保障にも影響が出ることも考えられます。

 2006年の在日米軍再編計画により、航空自衛隊の航空総隊司令部は2012年に米軍横田基地内に移転しました。以来、日米は情報共有や合同行動を一層強化しています。

※「米軍化」を加速する日本の自衛隊(人民網日本語版、2012年3月27日)
http://j.people.com.cn/94474/7770244.html

 米軍基地の集中する沖縄では基地で働く日本人も多く、米軍人も街に出て生活しています。国内での感染が広がれば、自衛隊内、在日米軍内で感染が広がることも考えられます。集団生活を送る自衛隊や米軍でひとたび感染者が出れば、感染が爆発的に広がることも考えられます。

■加藤厚労相が臨時会見で、現在が医療対応の限界を大きく超えるかどうかの分岐点だと現状認識を示す! 昨晩IWJが生中継!

 2月23日午後6時過ぎから急遽、加藤勝信厚生労働大臣の緊急記者会見が行われました。

 同日、新型コロナウイルス感染症政府対策本部が開催され、安倍晋三総理から、国民に対し新型コロナウイルス対策の総合的な基本方針として提示できるよう、速やかに策定に当たるように指示があったと述べました。

 新型コロナウイルス感染症に関しては、すでに2月初旬の段階で必要な対策を講じるべきだという声が、様々な分野から多数上がっていたにも関わらず、いまだに基本方針さえ決まっていなかった、それどころか、これから基本方針を策定すると「宣言」するとは驚きです。つまり、政府はいまだに、基本方針をもたず、これからその策定のため検討に入る、ということです。

 また、加藤厚労相は会見で、「新型コロナウイルス対策の目的(基本的な考え方)」と題したパネルを提示。そこには、患者数のピークが「医療対応の限界(例:病床数)」を大きく超える赤い波線と、限界点を少しだけ超える赤い波線が書かれており、その二つの波線の分岐点が「今の私たちの立っているところだと認識している」と説明。その上で「まさに今、私たちはこの患者の増加のスピードを可能な限り抑制をしていくことが非常に重要」と強調しました。

 他方、元国立感染症研究所研究員の岡田晴恵白鴎大学教授は「既に隠れ感染者は万単位でいる」との見方を示しています。加藤厚労相の説明では、「患者の増加のスピードを抑制してゆく」とありましたが、これに現状を貼りあわせると、「検査の数を今まで通り抑制して、陽性患者の数を抑制してゆく」という意味なのではないかと、「邪推」さえしたくなります。

 IWJは、英国の学術誌(「Emerging Microbes and Infections」)が発表した、「新型コロナ感染患者の分子および血清調査」について質問。同論文によると、ヒトの血液や糞便の検体から新型コロナウイルスが発見されたとあります。論文内容が事実であれば、不特定多数が使う公衆トイレ、駅や会社や官庁やホテルなどのすべてのトイレの、衛生管理を見直さなくてはならないはず。また、血液感染となると、エイズの時の問題と同じで、性的接触の全ての場面への警告と、輸血からの感染も問題視しなければなりませんが、どのような対策を検討されているかを、問いました。

※中国研究陣「コロナウイルス、血液や大便からも検出」
(2020年2月21日、東亜日報)
http://www.donga.com/jp/article/all/20200221/1985103/1/%E4%B8%AD%E5%9B%BD%E7%A0%94%E7%A9%B6%E9%99%A3%E3%80%8C%E3%82%B3%E3%83%AD%E3%83%8A%E3%82%A6%E3%82%A4%E3%83%AB%E3%82%B9%E3%80%81%E8%A1%80%E6%B6%B2%E3%82%84%E5%A4%A7%E4%BE%BF%E3%81%8B%E3%82%89%E3%82%82%E6%A4%9C%E5%87%BA%E3%80%8D

 加藤厚労相は、「同論文を直接知っているわけではなく、一般論だ」とした上で「正直いろいろな可能性を指摘する論文はあります。大事なことは、それがどういう状況で、どういう頻度で起こっていくのかをしっかり分析していく必要がある」と述べるにとどまり、具体的な策は示しませんでした。

 続けてIWJは、一部のメディアが日本テレビの社員2人と番組制作会社の1人に感染の疑いがある、と報じていることについて質問。メディアに感染者が出れば、記者クラブ、ひいては中央官庁や政府にまで影響が及ぶと思われる。今後の対応についてはどのように考えているかを質問しました。

※日テレ新型コロナ3人が感染疑い 社員2人と常勤制作会社社員1人が自宅待機(東京スポーツ、2020年2月21日)
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200221-00000033-tospoweb-ent

 これに対して加藤厚労相は、「今の話は私共確認しておりませんから、それを前提にはお答えできない」と強調した上で、後半の指摘に対しては「マスコミは各会社が対応していただいていると思います。政府においては、しっかりとした感染防止を行うとともに、テレワークや時差通勤の実施など、それぞれが取りうる対策をとることによって、トータルとして先ほど申し上げた、感染増加のスピードを抑制することに効果のある様々な対策をとっていきたい」と述べました。

 最後にIWJは、厚生労働省のHPの「新型コロナウイルスを防ぐには」という情報の冒頭に、「ウイルス性の風邪の一種です」と発表しているが、これは読んだ人に対して過剰に油断させてしまうのではないか、と指摘しました。

 加藤厚労相は、「その文章は全体をよく知らないが、ある一部分だけではなくて、全体の中において、『そういうものではあるけれども、こうこうこうなんだ』という書き方がなされているものではないか」と説明し、「HPの中身をチェックしてみたいと」と述べました。

■中国武漢の研究所が新型コロナウイルスが血液や大便からも検出されるとの論文を発表!この情報の信頼性と、対策について、浜松医療センター副院長の矢野邦夫医師が解説!

 中国湖北省武漢のウイルス研究所が2月17日、新型コロナウイルスが血液や大便からも排出されると発表しました。

 英国の国際学術誌「Emerging Microbes and Infections」に発表された論文「新型コロナ感染患者の分子および血清調査」によると、感染後の時間の経過とともに、口腔から検出されるウイルスが減り、大便と血液から検出されるウイルスが増加したとのことです。

※中国研究陣「コロナウイルス、血液や大便からも検出」(東亜日報、2020年2月21日)
http://www.donga.com/jp/home/article/all/20200221/1985103/1/%E4%B8%AD%E5%9B%BD%E7%A0%94%E7%A9%B6%E9%99%A3%E3%80%8C%E3%82%B3%E3%83%AD%E3%83%8A%E3%82%A6%E3%82%A4%E3%83%AB%E3%82%B9%E3%80%81%E8%A1%80%E6%B6%B2%E3%82%84%E5%A4%A7%E4%BE%BF%E3%81%8B%E3%82%89%E3%82%82%E6%A4%9C%E5%87%BA%E3%80%8D

 先週20日、IWJ記者が取材を行った、浜松医療センター・感染内科の矢野邦夫医師は、取材の中で、ヒトの糞尿の検体からウイルスが発見されたことについては、以前から発表があったとの説明がありました。

※浜松医療センターの副院長で、感染症内科の権威である矢野邦夫医師に、新型コロナウイルスについての素朴な疑問をIWJ記者が質問!! 2020.2.20
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/468095

 IWJ記者が昨日2月23日、あらためて今回のこの論文に関してのコメントを求めたところ、次のような回答がありました。

 「(前略)ウイルスRNA(注:)が確認されることは従来から知られています。鼻腔や口腔にいるウイルスを飲み込むのですから、便のなかにそのRNAが検出されても、何ら不思議ではありません。また、RNAが検出されたからといって、それが感染性があるとも言い切ることはできません。
 
 しかし、生きたウイルスが便に確認されれば心配になります。その部分の確認は必要です。原文は読んでいないので、確認していませんが、それの評論にはRNAと記載されていました。ただ、2003年のSARSでは糞便にウイルスが含まれていて、それが集団感染の原因となったという事実があるので、RNAではなく、本物のウイルスが入っている心配はでてきますね」

 「ウイルスRNAが存在しても、生きているウイルスが存在していなければ、何ら心配は必要ありません。また、生きているウイルスが存在したとしても、それが他の人々に感染するほどの数が存在しなければ、心配ありません。

 過去に、エイズパニックになったときは、HIV感染者の唾液などが電車の釣り革に付着し、それに触れて感染するのではないかと心配された時期がありました。確かに、エイズ患者の唾液や涙に極く少数のHIVがみられることがあります。しかし、極く少数なので、唾液や涙には感染性がないことが知られています。

 また、HIVは体外で増殖できません。さらに唾液、涙、汗への接触によるHIV感染は証明されていないし、HIVが環境表面を介して伝播することも証明されていません。そのため、環境などのごく少数のHIVは気にしなくなったのです。

 病原体が人間の体内に侵入して、感染症を引き起こすためには、相当数の病原体が一気に体内に入りこむ必要があります。便内に生きたウイルスが少数いたとしても、それが人間に感染する主な感染経路になることはないでしょう。やはり、飛沫感染と手指を介する感染が最も大切です」

注:)RNA:リボ核酸、遺伝情報の伝達やタンパク質の合成などを担う。 

■1日2万人の大規模検査で韓国のコロナウイルス感染者は前日比210人増の556人に! 韓国で556人なら日本の“リアルな”感染者数は一体…!?

 昨日の日刊IWJガイドでもお伝えしましたが、日本のメディアの多くは韓国の新型コロナウイルス感染者数が「日本を抜いた」と報道しています。そんな韓国への渡航についても、米国務省は22日、感染経路の分からない感染拡大が続いているとして、警戒を「レベル2」としました。

 イスラエル保健省は22日、日本と韓国からイスラエルを訪れる外国人の入国を認めないことを発表しました。この発表は同日深夜に撤回されましたが、入国を拒否され、引き返すように命じられた韓国人も一部いるとのことです。

※韓国で感染123人増 イスラエルが一部入国拒否(テレ朝news、2020年2月23日)
https://news.tv-asahi.co.jp/news_international/articles/000177015.html

 韓国の疾病管理本部によると、22日午前9時の時点で346人だった韓国国内の新型コロナウイルス感染者数は、翌日23日午前9時には210人増え、556人となりました。死者も2人から4人に増えています。

※疾病管理本部ホームページ(2020年月23日)https://www.cdc.go.kr/board/board.es?mid=a20501000000&bid=0015&list_no=366304&act=view

 韓国では22日も23日も、約2万人が検査を受けています。厚生労働省は22日、日本国内の感染者数は132名と発表しましたが、韓国と同様の大規模な検査を行えば、たちまち感染者数は跳ね上がるでしょう。

※新型コロナウイルスに関連した患者の発生について(92~113例目)(厚生労働省ホームページ、2020年2月23日)
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_09702.html

 元国立感染症研究所研究員で感染症学・公衆衛生学の専門家である白鴎大学の岡田晴恵教授は一昨日22日、テレビ朝日の報道・情報番組「サタデーステーション」で「すでに隠れ感染者は万単位でいる」とコメントしています。

※「国内感染者は万単位」新型コロナウイルスを説明する岡田晴恵教授が的確と話題 #サタデーステーション(NAVERまとめ、2020年2月23日)
https://matome.naver.jp/odai/2158238644594357901

■ロシア上院議長が「ダイヤモンド・プリンセス」乗客・乗員への日本の検疫を「犯罪行為」と激しく批判!

 ロシアのマトビエンコ上院議長は21日、クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」乗客への日本政府の対応について、「犯罪行為以外の何物でもない」と激しく批判しました。

 マトビエンコ氏は「健康な乗客を避難させず半数が病気になるまで留めおいた」と避難しています。

※日本の対応は「犯罪行為」クルーズ船でロシア議長(テレ朝ニュース、2020年2月22日)
https://news.tv-asahi.co.jp/news_international/articles/000176971.html

 この報道を受けて岩上安身は、次のようにツイートしています。

 「ロシアは、何の忖度もせずにありのままに率直にモノを言う。日本人がもはや退化させてしまった能力を失わずにもつ。犯罪には報いが当然、あるだろう。それがプーチンが凄んでシンゾウからカツアゲして金を巻き上げるという形ではなく、正義の実現という形で現実になることを願う」

※岩上安身のツイート(2020年2月23日)
https://twitter.com/iwakamiyasumi/status/1231439218171236352

 「ダイヤモンド・プリンセス」への日本政府の対応については、10日、ザハロワ報道官がラジオ番組のコメントで「正直言って、日本政府は我々が期待していたイノベーションの奇跡を発揮しなかった」と述べた上で「カオスで無秩序、大いに疑問の余地がある」と批判しています。

※横浜港沖のクルーズ船に対する政府の対応を疑問視 「期待はずれ」=ザハロワ報道官(スプートニク日本、2020年2月11日)
https://jp.sputniknews.com/world/202002117096788/

■「ダイヤモンド・プリンセス」乗客に3人目の死者!

 クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」の乗客で、5日に肺炎を発症して入院していた80代の男性が、昨日23日、肺炎で死亡しました。厚労省は、この肺炎が新型コロナウイルスによるものかどうかは、今の段階でははっきり言えないとしています。

 「ダイヤモンド・プリンセス」の乗客の死者は20日の80代の男女2人に続き、3人目となりました。

※横浜港で検疫中のクルーズ船に関連した患者の死亡について(厚生労働省、2020年2月23日)
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_09707.html

■イタリアでも感染者79人、死者2人。サッカーリーグ・セリエAの3試合が延期に

 BBC Newsなど複数のメディアが報じたところによれば、2月22日までイタリアの新型コロナウイルスの感染者は79人。ミラノがある北部のロンバルディア州では同日までに46人への感染が確認され、州内に住む77歳の女性患者が自宅で死亡しているのが確認されました。

 最初に感染が見つかったのは38歳のイタリア人男性で、中国から帰った友人と会っていたとのこと。州当局が同男性の同僚や医療従事者などの濃厚接触者を集中的に検査したところ、男性の妻、友人や、同州の医療関係者などから、次々と感染が発覚したとのこと。しかし、詳しい感染経路は分かっていません。

 また、ベネチアのあるベネト州でも78歳の男性の死亡が確認。イタリアでの死者は2名となりました。

 イタリアのジュゼッペ・コンテ首相は、ロンバルディア州とベネト州内の複数の地域の住民約5万人に対して、外出を控えるよう呼びかけ、飲食店や学校などが閉鎖されました。また、ミラノ南郊の10カ所の村で一切の公共行事が中止されたとのことです。

※Coronavirus: Italy imposes strict lockdown in outbreak hotspots(2020年2月23日、BBC NEWS)
https://www.bbc.com/news/world-europe-51602007

 2月23日に開催を予定していたイタリアサッカーリーグ・セリエAの試合延期を決定。対象の試合は、インテル対サンプドリア、アタランタ対サッスオーロ、ベローナ対カリアリの3試合と、セリエBのアスコリvsクレモネーゼの1試合。インテル戦では今冬サンプドリアに加入した日本代表DF吉田麻也のデビューが期待されていたとのことです。その他、上記の2州で行われるすべてのスポーツイベントが延期となったとも、報じられています。

※吉田麻也のデビューはお預け…セリエA、コロナウイルスの影響で3試合延期へ(ゲキサカ、2020年2月23日)
https://web.gekisaka.jp/news/detail/?298522-298522-fl

 ロンバルディア州の州都ミラノは、経済の中心都市。イタリア最大の州で、人口約1千万人。ベネト州は約480万人です。イタリアの対処の仕方は、日本とは違って、徹底しています。コロナウイルスの「怖れ」「警戒感」としては、これが「国際標準」と考えたほうがいいと思われます。従って日本政府のユルすぎる対応は、相当厳しい目で見られることでしょう。五輪の開催国として、各国の選手団や観客を招くにふさわしいリスクマネジメントのできている一流国とは、誰もみなさないと思われます。

 IWJは日本国内の各スポーツ団体に、新型コロナウイルスの感染拡大への対応について記事にしています。ぜひあわせてご一読ください。

※IWJが新型コロナウイルス対応について各スポーツ主催団体に直撃取材! メジャーなスポーツの団体が一番対策を考えていないお寒い現状の中、主体的にコロナ感染の問題を考えて自らの考えを公表した団体とは? 2020.2.21
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/468102

 日本では、コンタクトスポーツであるラグビーのトップリーグが開幕していますし、サッカーのJリーグも21日に開幕し、全国でゲームが繰り広げられました。全国でコロナウイルスの感染が広がりつつある時だというのに、イタリアのような警戒感や緊張感はありません。

■南アフリカがサッカー代表の日本派遣を中止!「選手の命を危険にさらすことはできない」!これから感染拡大の「本番」を迎える日本に大きなショック! 五輪開催はありえない!? 強行しても誰も来ない!?

 BBCによれば、3月に日本で国際親善試合を予定している南アフリカ代表について、同国サッカー協会が新型コロナウイルスの感染拡大を理由にチームを日本に派遣しない意向を示したとのことです。

 日本側にも意向を伝えているとのことで、南アフリカ協会幹部は「選手の命を危険にさらすことはできない」などと話したとしています。

 他方、3月30日に同じく日本代表と親善試合を予定しているコートジボアール五輪代表は現時点では来日予定とのことです。

※SA pulls Olympic team out of Japan friendly over coronavirus fears(2020年2月21日、BBC NEWS)
https://www.bbc.com/sport/africa/51585878

※日本でのサッカー親善試合、南アが派遣中止か…「選手の命を危険にさらせない」(2020年2月23、読売新聞)
https://www.yomiuri.co.jp/sports/soccer/20200223-OYT1T50000/

 日本では、スポーツイベントが何事もなく開催されていますが、その感覚は「国際標準」の感覚からかなりズレていると思われます。日本だけが「五輪を何としてもやる!」と言い張ろうとも、観客だけでなく、選手をも守ろうとする姿勢が見られないようでは、五輪開催の資格はないのではないでしょうか。

※新型コロナ スポーツ各競技で影響・対策広がる(NHKニュースWEB、2020年2月23日)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200223/k10012298021000.html

■名古屋高速の事務員感染 濃厚接触とみられる同僚52人を自宅待機としたため人手不足で5料金所を閉鎖

 名古屋高速道路公社は2月22日、料金収受会社に所属する60代男性事務員が新型コロナウイルスに感染したと発表しました。名古屋市は同日に市内在住で新たに4人の感染を発表していますが、同男性はそのうちの1人とのこと。

 同事務員本人は料金所に勤務していませんが、同事務員と濃厚接触したと推定される同社の料金収受員等 52 名については、22 日までに業務から外し、自宅待機を指示しました。

 それに伴う人手不足で、22日9時から5料金所(六番南入口、木場入口、六番北入口、船見入口、烏森入口)を閉鎖、23日9時からは東海新宝入口も加えた計6料金所を閉鎖しています。自動料金収受システム(ETC)用の入り口も使用できないとのことです。名古屋高速によると、潜伏期間を考慮し2週間ほど閉鎖が続く見通しとのことです。

 名古屋高速は全9路線で、総延長は81.2キロ。料金所は今回閉鎖された6箇所を含め全部で126箇所あります。

※料金収受会社事務員の新型コロナウイルス感染について
(2020年2月22日、名古屋高速)
https://www.nagoya-expressway.or.jp/files/news/file/39ab7fb358403e0a9d72114dce369004.pdf

 1人の感染者が出たことで、公共交通インフラがこれほどマヒしてしまう、想像を超える事態です。東名高速や、阪神高速、首都高速などで、このような事態になった時、人・モノの流れはどれほど阻害されてしまうのでしょうか。

 公共インフラへの影響の話題が続きます。

 関東地方で運行する12の大手鉄道事業者のうち、西武鉄道、東武鉄道、京王電鉄、相模鉄道の4事業者が、多くの乗務員や駅員が感染して人員が確保できない事態に備え、運行本数の削減などの検討を開始していることが、東京新聞の調査で判明したとして、2月22日付で同紙が報じています。

 西武鉄道は「乗務員などの確保が難しくなった場合には、運行本数の削減の可能性はあり得る」、東武鉄道は「欠勤者が多数発生した場合は、出勤可能な人員や状況に応じた運行をする可能性があるため、検討を始めている」と答えたとのこと。京王電鉄は「乗務員などの確保が困難な場合を想定した検討に着手している」、相鉄は「出勤できる従業員が減った場合にどんなダイヤが組めるか、検討している」と回答したとのことです。

※鉄道4社が本数減検討 西武・東武・京王・相鉄~人員不足備え(2020年2月22日、東京新聞)
https://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/202002/CK2020022202000254.html

 2018年度の乗客数はそれぞれ1日あたり、西武鉄道は約3.6百万人、東武鉄道は約5百万人、京王電鉄は約3.6百万人、相模鉄道は約1.4百万人。運行本数の削減が行われた場合は、1千3百万人以上の移動に影響が出ることになります。

 憂慮されるのは、本数の削減によって、ただでさえ超満員の通勤ラッシュが、さらに混みあうことになることです。コロナウイルスは、飛沫感染だけでなく、空気中の微粒子であるエアロゾルとして漂って感染してしまう「エアロゾル感染」も、確実視されています。密閉された超満員電車の中では、全員がマスクをして、くしゃみや咳をこらえたとしても、飛沫感染を最小限におさえこんでも、エアロゾル感染を防ぎきれません。
 
 大胆な時差出勤や、フレックスタイム制、在宅テレワーク制などを一刻も早く各企業が進める必要があります。
 
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◆中継番組表◆

**2020.2.24 Mon.**

あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

【タイムリー再配信 548・IWJ_Youtube Live】20:00~「パンデミック前夜!? 日本人間で感染爆発!? 2月13日からフェイズが変わった!『不要な』水際対策で『ダイヤモンド・プリンセス』が犠牲に!~岩上安身によるインタビュー 第983回 ゲスト 医療ガバナンス研究所理事長・上昌広氏(後編)」
YouTube視聴URL(冒頭以降は会員限定): https://iwj.co.jp/wj/open/archives/420867
ツイキャス視聴URL(冒頭のみ): http://twitcasting.tv/iwakamiyasumi

 2月16日に収録した、岩上安身による医療ガバナンス研究所理事長・上昌広氏インタビューを再配信します。これまでIWJが報じてきた新型肺炎関連の記事は以下のURLからご覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%e6%96%b0%e5%9e%8b%e8%82%ba%e7%82%8e

[記事URL] https://iwj.co.jp/wj/open/archives/467819

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◆中継番組表◆

**2020.2.25 Tue.**

あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

【IWJ・Ch4】16:00~「共同会派 第4回『新型コロナウイルス合同対策本部会議』―内容:新型コロナウイルス感染症対策の現状について、内閣官房、厚生労働省よりヒアリング」
視聴URL: https://twitcasting.tv/iwj_ch4

 共同会派「新型コロナウイルス合同対策本部会議」を中継します。これまでIWJが報じてきた新型コロナウイルス関連の記事は以下のURLからご覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%e6%96%b0%e5%9e%8b%e3%82%b3%e3%83%ad%e3%83%8a%e3%82%a6%e3%82%a4%e3%83%ab%e3%82%b9
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【IWJ・Ch7】16:15~「立憲民主党 福山哲郎 幹事長 定例会見」
視聴URL: https://twitcasting.tv/iwj_ch7

 立憲民主党 福山哲郎幹事長による記者会見を中継します。これまでIWJが報じてきた福山哲郎氏関連の記事は以下のURLからご覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%E7%A6%8F%E5%B1%B1%E5%93%B2%E9%83%8E

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◆昨日アップした記事はこちらです◆

浜松医療センターの副院長で、感染症内科の権威である矢野邦夫医師に、新型コロナウイルスについての素朴な疑問をIWJ記者が質問!!
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/468095

加藤勝信 厚生労働大臣 記者会見 ―内容:新型コロナウイルス感染症について
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/468281

【特別寄稿】なぜ「原発ゼロ宣言」ではないのか!? 福島県大熊町「ゼロカーボン宣言」に疑念! 小泉進次郎環境大臣は安倍政権の原発推進政策から目をそらす役割を果たす「忖度大臣」で終わるのか!?
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/468319

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■ウインドウズ7のサポート終了と、OSの更新に伴い、IWJの創業時から使い続けてきたPCが一度に6台使用不可能に! 買いかえが必要となりました! IWJの財政は大ピンチです! 2月1日から20日までのご寄付・カンパの実績は126万9178円で、すでに2月の下旬に入りながら、月間目標額の23%にとどまっています! コロナ危機と戦い、NHKが決して報じない安倍政権の腐敗ぶりについての真実の情報をお届けするIWJがこの財政危機を乗り越えられますよう、皆様からの緊急のご支援をよろしくお願い致します!

 いつもIWJをご支援いただき、ありがとうございます。岩上安身とIWJスタッフ一同、心から感謝申し上げます。本日は、IWJの財政状況とともにIWJの創業時から使い続けてきたパソコンの寿命が尽きかけており、機材の状況もピンチであることをお伝えさせていただきたいと思います。

 皆様から頂いた大切なご寄付・カンパによって活動しているIWJでは、できる限り経費を節約するために、2010年12月の創業時にまとめて買い入れたパソコン(PC)をずっと大切に使い続けてきました。

 ところがこれらの古いPCに搭載されている基本ソフト(OS)のウィンドウズ7のサポートが、今年1月に終了となりました。サポートが終了すると、ウイルス対策のためのアップデートがされなくなります。セキュリティー上、非常に危険になるので、そのまま古いOSでPCを使い続けるわけにはいかなくなります。

 会員の皆様の個人情報も多数扱うIWJでは、セキュリティー重視の観点から、先日、専門家の手によってこれら古いPCのOSを最新のウィンドウズ10に更新しました。

 ところがウィンドウズ10をインストールした直後から、起動や使用中の安定性などに不具合の起きるPCが続出。6台のPCは専門家から寿命と判断され、早急に買い換えなければいけなくなってしまいました。

 現在、社内で問題なく使えるPCの数が限られてしまい、通常業務にも大きな支障が起きています。

 また、「岩上安身によるインタビュー」を社外で行う場合、パワーポイントを映し出すためのモニターを持ち出しているのですが、視聴者の方から「画面が小さく、文字が読みにくい」というご意見をいただき、先日、画面の大きなモニターを1台、新たに購入いたしました。

 第10期の後半に入り、特に1月、2月に入ってからの、IWJの財政はますます厳しくなっています。そのような中で、今回のPC機材の新規購入は、セキュリティー確保のために、絶対に必要な設備投資なのですが、財政上は大きな負担となっています。

 どうか、皆様からの温かいご支援をよろしくお願い致します!

※ご寄付・カンパのご支援はこちらからよろしくお願いいたします!
https://iwj.co.jp/join/pleasehelpus.html

 先日ある会員様より、ご寄付を下さるにあたり、IWJの収支決算報告はあるのかというご質問をいただきました。

 IWJでは毎期、決算報告をホームページ上に公開しており、いつでもご覧いただけます。

 IWJホームページの上端のメニューバーにある「ガイド・お知らせ▼」をクリックしていただき、プルダウンメニューから「IWJ決算報告」をご覧ください。

https://iwj.co.jp/join/about.html#overview

 今期第10期となるIWJは、昨期第9期に引き続き、あらゆる支出を見直し、岩上安身の報酬もそれまでの50%に削減した上で、1年間のご寄付・カンパの目標額を5400万円に設定しています。

 この5400万円を12か月で割ると、1か月あたりは450万円となります。期首の8月1日から1月31日までの6か月間のご寄付・カンパの目標額は、2700万円ですが、この間のご寄付・カンパは2065万8919円にとどまり、約634万1081円の不足となっています。

 このため、2月1日以降の今期第10期の残り6か月間で、3334万1081円が集まらなければ、今期の目標額は達成できません。これは、1か月あたりの平均にすると、555万6847円となります。2月からのご寄付・カンパの目標額は、毎月約556万円となります。

 2月1日から20日まで20日間のご寄付・カンパの実績(暫定)は126万9178円で、すでに2月の下旬に入っていますが、月間目標額の23%どまりです。これは大ピンチであると言わざるをえません。期首の8月1日から2月20日までの総額で見ても2192万8097円と、この期間の目標額の72%の達成率にとどまっています。

 特定のスポンサーをもたないことで、真の報道の自由を目指してきた独立メディアであるIWJは、活動経費の半分を皆様からのご寄付・カンパで、残りの半分を会員の皆様の会費で賄っています。2月18日現在の会員数は4758名様です。会員の人数が増えれば、IWJの経営はそれだけ安定します。早く5000名様に再到達したいと願っています。

 IWJの一般会員へご登録いただければ、岩上安身によるインタビューなどのIWJオリジナルコンテンツを1か月間何度でもご覧いただけます。まだIWJ会員へのご登録がお済みでない方はぜひ、この機会に会員登録をお願いいたします!

 現在一般会員の方は、ぜひサポート会員へのお切り替えをご検討ください!

 サポート会員にご登録いただくと、全てのIWJのコンテンツをいつでもお好きな時に何度でもご覧いただけます。また、サポート会員の比率が高まれば、その分だけIWJの経営は安定します!

 また現在、会費未納等でいったん休眠会員となられている方は、ぜひこの機会に再開をご検討ください!会員番号はすべて保存してありますので、会費をご納付いただければ、着金が確認され次第、いつでも再開できます!

 会費の支払いをつい忘れがちという方は、クレジットカードでのお支払いが大変便利ですので、ぜひご検討ください。クレジットカードをお持ちでない方は、自動引き落としサービスもご用意していますので、こちらのページをご覧ください!

※クレジットカード・自動引き落としでのお支払いへの変更はこちらから(※ログインが必要です)
https://iwj.co.jp/ec/mypage/login.php

※よくある質問と回答 年会費をクレジットで支払いたい
https://iwj.co.jp/info/faq.html#idx-18

 IWJの有料会員制度は1ヶ月1000円、支払いをまとめてお得な1年1万円の一般会員と、1ヶ月3000円、まとめてお得な年3万円からのサポート会員の2種類です(全て消費税別)。会費は、クレジットカード、銀行振込(ゆうちょ銀行を含む)でお支払いいただけます。

※会員へのご登録はこちらからお願いいたします。ぜひ、新規の会員となって、あるいは、サポート会員にお切替えいただいて、あるいはかつて会員だった方は再開して、ご支援ください!
https://iwj.co.jp/ec/entry/kiyaku.php

■【スタッフ募集・テキスト班】「岩上安身によるインタビュー」のパワポ作成に責任を持って関わって頂ける方:時給1500円~にアップしました!/日刊IWJガイドや記事の執筆、編集業務他:時給1300円~

 テキスト班で「岩上安身によるインタビュー」のためのパワーポイント作成に責任を持って携わっていただける方の時給は、これまで1350円からのスタートとしていましたが、新年より1500円からのスタートと、大幅にアップすることにいたしました!

 パワポ作成には書物や資料を読み砕いていく読解力やリサーチ能力が必要なため、基礎的な学力や広範な教養・知識力が必要です。優れた人員を募集しています。

 日刊IWJガイドや記事の執筆、編集などの作業は、パワポ作成の担当にかかわらず、すべてのテキスト班スタッフの共通の仕事となります。パワポ作成には関われないが、他のテキスト班の業務は可能という方は、時給1300円からのスタートになります。

■【スタッフ募集・動画班】YouTube用動画編集の経験者優遇! 時給1300円~にアップしました!

 動画班ではYouTubeにアップする動画の編集経験者を募集しています。取材内容を把握し、必要なカットを無駄なくつなぐ編集センス、視聴者の目を引く効果的なサムネイルデザイン、発言者のセリフを伝える字幕、場面を盛り上げる効果的な音楽などでIWJのYouTubeアカウントを盛り上げてください!

 経験・技術のある方はこれまで時給1200円からのスタートでしたが、新年から時給1300円からのスタートにアップしました!

■【スタッフ募集・取材カメラマン・記者】動画未経験者:時給1100円~/記事執筆できる方:時給1200円~

 IWJではカメラを持って現場へ行き、中継と取材を行う記者を募集しています。機動力が求められますので、運転免許をお持ちの方、特に運転に慣れている方は大歓迎です。体力のある方であれば、男女は問いません。

 動画未経験の方は時給1100円からのスタートになります。また、取材した動画に添える記事も書ける方は、時給1200円からのスタートとなります。

■【スタッフ募集・事務ハドル班】時給1150円~/特に秘書・マネージャー業種の経験のある方は時給1200円~

 事務班は電話やメールでの外部の方との連絡、岩上安身のスケジュールを把握してのインタビューのアポイント調整や、イベント開催の準備など、IWJの中核となる岩上安身のスケジュール管理という、まさに屋台骨となる重要なお仕事です。

 ハドル班は岩上安身以外の記者・カメラマンの中継のアポ取りや取材の手配をしたり、再配信や録画配信の予定を立てるのが主なお仕事です。こちらのお仕事の希望者も募集しています。IWJのヘビーユーザーで過去のコンテンツをよく知っているという人には有利な職種です。

 時給1150円からのスタートですが、特にスケジューリングの実務経験のある方、企業の秘書・マネージャー業種の経験のある方は、時給1200円以上からのスタートと、さらに優遇します!是非ご応募ください!

■【スタッフ募集・その他条件】週休2日、深夜割増あり、契約社員・正社員制度有り、社保あり、退職金制度有り、交通費・経費は別途支給、PCやカメラ、中継機材はIWJが用意します!

 すべての班に共通して、スタート時はアルバイトとなりますが、実績次第で契約社員、正社員への昇格が可能です。正社員の定年は65歳で退職金も会社として積み立てています。

 また、通勤交通費や業務中に移動した交通費、および仕事上必要になった経費やカメラ・PCなど必要な備品も会社が別途支給します!

 なおIWJでは、全職種で、残業が発生した場合は法令にのっとり、きちんと残業代をお支払いし、22時以降は深夜割増も加算されます。

 メディア業界はどこも、「裁量労働制」(注)をとっているところがほとんどですが、この裁量労働制は過労死に至るほどの長時間労働の根源です。NHKや電通でも長時間労働の果てに過労死・過労自殺などの痛ましい事件が起こっていることは、みなさんご承知の通りです。

 IWJでは、記者職・編集職であっても、裁量労働制はとっていません。長時間残業はさせず、6時間ごとの休息もとらせ、週2回の休みも必ずとらせています。IWJでは「サビ残」や「残業代不払い」などはありません!

(注)「裁量労働制」は何時間働いても一定時間の労働と「みなす」制度です。専門職など労働者の裁量で時間管理するとされますが、経営側に都合の良い「定額働かせ放題」になりがちなのが実態です。「みなし残業」も、何時間残業しても一定時間の残業と「みなす」制度です。要するに労働者を長時間「働かせホーダイ」にし、その賃金を支払わずにすませるトンデモない制度なのです。

 裁量労働制の問題については、岩上安身による明石順平弁護士へのインタビューをご覧ください。

※「低賃金・長時間労働」その結果としての「過労死」の元凶は「残業代不払い」!! ~「裁量労働制」が労働者を殺す!~岩上安身によるインタビュー
第979回ゲスト『人間使い捨て国家』著者・明石順平弁護士 前編
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/465264

■【スタッフ募集・在宅テレワーク】IWJでは在宅テレワークのスタッフも募集します!
地方にお住いの方、東京近郊で週のうち何日かは出勤、残りは在宅で、という働き方も可能です。ぜひご応募ください!

 IWJではテキスト班、動画班、事務ハドル班などの一部で在宅テレワークでの働き方を進めています。

 テキスト班はリサーチや記事執筆、岩上安身のインタビューのパワーポイント作成や、この日刊IWJガイドの執筆などをお願いします。

 動画班は、お住いの地域での中継スタッフをお願いします。動画編集が得意な方であれば、YouTubeのIWJアカウント「Movie
Iwj」用の動画編集をお願いいたします。

 事務ハドル班は、岩上安身のインタビューのアポイントやIWJの日々の中継の手配、取材交渉などをお願いいたします。

 首都圏近郊にお住まいであれば、週のうち何日かは事務所に出勤、残りは在宅テレワークという働き方も可能です。地方にお住いの方でも、また、首都圏でも都心までは遠距離で毎日通うのは大変、という方でも、ぜひご応募ください!

 詳しくはぜひ、以下のスタッフ応募フォームよりご応募ください! お待ちしております。

■【スタッフ募集・インターン】IWJでは現在大学院生や大学生のインターンも活躍しています!
報道メディアに興味ある学生の方はぜひご応募ください! 就職の相談にも乗りますし、もちろんペイワークです!

 IWJでは現在大学院生や大学生のインターンも活躍しています! ポストドクターの方も含めて、報道に興味ある学生の方は、上記応募フォームより、ぜひご応募ください!

※スタッフ応募フォーム
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSfXmrohCgSv4wxA-iWUk227Ber03r14GPhDoJgu4xyFyxKiCA/viewform

 それでは、本日も1日よろしくお願いします。

IWJ編集部(岩上安身、神山樹乃、城石裕幸、中村尚貴)

IWJ 株式会社インディペンデント・ウェブ・ジャーナル
岩上安身サポーターズクラブ事務局
公式サイト 【 https://iwj.co.jp/ 】