日刊IWJガイド・土曜版「中国、『逃亡犯条例』改正案をめぐる今日31日のデモを前に香港に人民解放軍を送る! 威嚇か、それとも軍事力による制圧か!? 香港の活動家と米国領事との密会も明らかに!」2019.8.31日号~No.2543号~(2019.8.31 8時00分)


┏━━【目次】━━━━━━━━━━━
┠■はじめに~ 「岩上安身のIWJ特報!」8月は2018年11月10日に行われた「岩上安身による元朝日新聞記者で現・週刊金曜日発行人の植村隆氏・小野寺信勝弁護士インタビュー」です! 昨日は先月に続き、第437号(その2)を発行しました! 本日は第438号(その3)と第439号(その4)を発行します!
┠■【中継番組表】
┠■中国、「逃亡犯条例」改正案をめぐる今日31日のデモを前に香港に人民解放軍を送る! 威嚇か、それとも軍事力による制圧か!? 香港の活動家と米国領事との密会も明らかに!
┠■8月1日より始まったIWJの第10期。 8月30日までのご寄付・カンパが月間目標額のわずか22%にとどまっており、いきなりの 大ピンチです! どうか皆様からの緊急のご支援をよろしくお願い致します!
┠■岩上安身の直筆サイン入りの書籍『【増補改訂版】前夜 日本国憲法と自民党改憲案を読み解く』とDVD「饗宴VI ――『国民』非常事態宣言! 露わになった『ナチスの手口』/国家緊急権を阻止せよ!――」を販売中!/『前夜』から、自民党改憲草案第9章「緊急事態」部分を急遽公開! ぜひ拡散を!!
┠■Facebookに、緊急事態条項に反対する公開グループ「 #ヤバすぎる緊急事態条項 の改憲発議を阻止する会」と「サポート会員限定コミュニティグループ」を作成いたしました! 日々コンテンツを投稿しています! 皆様、ぜひご参加ください!
┠■テキスト班(編集者・記者・リサーチャー、パワポ作成)・動画班(カメラマン・VTR編集者)・事務スタッフを募集中!! 特にハイライト動画を充実させるため、Youtubeの編集経験やスキルがある人、緊急募集!その腕次第で時給1200円~1300円からのスタートです! また、テキスト班スタッフは時給最低1300円からのスタートです! 腕が上がり次第、ここから順次上がります! IWJのコンテンツ内容に関心と理解があり、文章の読解力のある人、筆力のある人、ぜひご応募ください! 裁量労働制を撤廃したIWJに「サビ残」「残業代不払い」などは一切ありません!
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━

■はじめに~ 「岩上安身のIWJ特報!」8月は2018年11月10日に行われた「岩上安身による元朝日新聞記者で現・週刊金曜日発行人の植村隆氏・小野寺信勝弁護士インタビュー」です! 昨日は先月に続き、第437号(その2)を発行しました! 本日は第438号(その3)と第439号(その4)を発行します!

 おはようございます。IWJ編集部です。本日は土曜日につき簡易版でお届けいたします。ご了承ください。

 昨日、メルマガ「岩上安身のIWJ特報!」として、2018年11月10日に行われた「元朝日新聞記者・植村隆氏へ誹謗中傷した櫻井よしこ氏らを訴えた名誉毀損裁判一審の『悪夢のような判決』! 岩上安身による原告 植村隆氏、小野寺信勝弁護士インタビュー(その2)」を発行しました。

 元朝日新聞記者の植村隆氏(現・「週刊金曜日」発行人)が1991年8月、朝日新聞記者時代に執筆した元従軍慰安婦に関する記事をめぐり、植村氏はこの記事を「捏造」と繰り返し誹謗中傷した、ジャーナリストの櫻井よしこ氏と株式会社新潮社(週刊新潮)、株式会社ワック(月刊WiLL)、株式会社ダイヤモンド社(週刊ダイヤモンド)を名誉毀損で札幌地裁に訴えていました。しかし、2018年11月9日、岡山忠広裁判長は植村氏の請求をすべて棄却する判決を言い渡しました。

※【速報】櫻井よしこ氏のずさんな取材を司法が追認!? 植村隆氏の名誉を毀損したが「捏造」と信じたのは仕方なかった!? 「言論で勝って裁判で負けた、悪夢のような判決」! 2018.11.9
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/435438

※櫻井よしこ氏は、なぜ司法に「特別扱い」されたか? 改憲運動を草の根で推進する「日本会議の広告塔」だからではないか!? 11.9 植村隆氏裁判札幌地裁判決後の報告集会でIWJ代表・岩上安身が緊急事態条項の加憲に警鐘を鳴らす! 2018.11.9
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/435398

 岩上安身はこの判決の翌日、札幌で植村隆氏と札幌訴訟弁護団事務局長の小野寺信勝弁護士にインタビューを行いました。昨日発行した第437号(その2)では、植村氏が朝日新聞時代に書いた朝鮮人従軍慰安婦の記事が、右派論客として知られる西岡力氏や櫻井よしこ氏らによって「捏造記事」の汚名を着せられ、不当なバッシングを受けて裁判にいたる経緯を追っています。デマ記事による激しいバッシングのために、植村氏は就任予定だった大学教授の職を失い、さらに当時高校生の娘までツイッターでの攻撃にさらされました。そんな中、非常勤講師として勤務していた北星学園大学は、脅迫にも屈せず、植村氏を全力で守り抜きました。

 詳しくはぜひ、「まぐまぐ」にご登録の上、「岩上安身のIWJ特報!」をご購読ください!
 
※「岩上安身のIWJ特報!」ご購読はこちらから(月額864円、初月無料)
http://www.mag2.com/m/0001334810.html

 「IWJ特報!」のアーカイブは、IWJサイト内から単品購入も可能です。会員以外の方は1本500円、一般会員の方は1本50円で、サポート会員の方はすべて無料でお読みいただけます。こちらもぜひご検討ください。

※シリーズ: IWJ特報
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/series/iwj-dispatch

※会員種別の切り替えはこちらから(ログインが必要です)
https://iwj.co.jp/ec/mypage/changerank.php

※会員登録がまだの方へのご案内はこちらです。ぜひご検討ください。
https://iwj.co.jp/ec/entry/kiyaku.php

「岩上安身による元朝日新聞記者で現・週刊金曜日発行人の植村隆氏・小野寺信勝弁護士インタビュー」の録画は、下記URLよりご視聴ください。

※「ジャーナリスト」櫻井よしこ氏への名誉毀損訴訟 まさかの不当判決!!「悪夢のような判決。言論で勝って、法廷で負けてしまった」~11.10岩上安身による元朝日新聞記者で現・週刊金曜日発行人の植村隆氏・小野寺信勝弁護士インタビュー 2018.11.10
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/435456

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

◆中継番組表◆

**2019.8.31 Sat.**

あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

【IWJ・Ch5】13:30~「シンポジウム『現代科学技術と人権』科学技術は私達生活にどのように関わってくるのか」 ―講演:『ゲノム編集技術による生物兵器製作の動きについて』ほか」
視聴URL: https://twitcasting.tv/iwj_ch5

 「ゲノム問題検討会議」主催のシンポジウムを中継します。これまでIWJが報じてきたゲノム問題関連の記事は以下のURLからご覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%E3%82%B2%E3%83%8E%E3%83%A0
——————-

【タイムリー再配信 411・IWJ_Youtube Live】18:00~「『脱亜入欧』のスローガンのもとでの朝鮮侵略と植民地支配が朝鮮人虐殺を生み出した! 山田朗 明治大学教授が『明治150年』の歴史認識を問う! ~ 6.16講演『明治150年』と関東大震災」
視聴URL: https://www.youtube.com/user/IWJMovie/videos?shelf_id=4&view=2&sort=dd&live_view=501

 2018年6月に収録した、「9.1関東大震災朝鮮人犠牲者追悼式典実行委員会」主催の講演を再配信します。これまでIWJが報じてきた関東大震災虐殺事件関連の記事は以下のURLからご覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%E9%96%A2%E6%9D%B1%E5%A4%A7%E9%9C%87%E7%81%BD%E8%99%90%E6%AE%BA%E4%BA%8B%E4%BB%B6

[記事URL] https://iwj.co.jp/wj/open/archives/424796

——————-

【シリーズ特集・日韓関係悪化の起源 ―徴用工・従軍慰安婦・植民地の記憶 9・IWJ_Youtube Live】20:00~「関東大震災での朝鮮人虐殺は偶然ではない!王妃暗殺、日清・日露戦争を経て朝鮮を支配した近代日本の〈成功〉体験がさらなる暴力を生んだ!? ~岩上安身による明治大学・山田朗教授インタビュー 後編」
YouTube視聴URL(冒頭以降は会員限定): https://iwj.co.jp/wj/open/archives/420867
ツイキャス視聴URL(冒頭のみ): http://twitcasting.tv/iwakamiyasumi

 2018年8月に収録した、岩上安身による明治大学教授・山田朗氏インタビューを再配信します。これまでIWJが報じてきた山田朗氏関連の記事は以下のURLからご覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%E5%B1%B1%E7%94%B0%E6%9C%97

[記事URL]
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/430339

========

◆中継番組表◆

**2019.9.1 Sun.**

あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

【シリーズ特集・日韓関係悪化の起源 ―徴用工・従軍慰安婦・植民地の記憶 10・IWJ_Youtube Live】19:00~「日露戦争での軍国美談は軍トップの失策の責任回避のためにつくられた!? 一方でイギリスの支援なしには戦えなかった現実は都合よく忘却!~岩上安身による明治大学・山田朗教授インタビュー 前編」

 2018年9月に収録した、岩上安身による明治大学教授・山田朗氏インタビューを再配信します。これまでIWJが報じてきた山田朗氏関連の記事は以下のURLからご覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%E5%B1%B1%E7%94%B0%E6%9C%97

[記事URL] https://iwj.co.jp/wj/open/archives/431278

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

◆昨日アップした記事はこちらです◆

対韓輸出規制拡大反対!韓国除外「政令」撤回!安倍政権は「徴用工問題」の報復やめろ!対話で解決を!8・27官邸前緊急行動
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/456003

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

■中国、「逃亡犯条例」改正案をめぐる今日31日のデモを前に香港に人民解放軍を送る! 威嚇か、それとも軍事力による制圧か!? 香港の活動家と米国領事との密会も明らかに!

 「逃亡犯条例」改正案をめぐり市民の抗議行動が続く香港で、29日深夜、中国国営テレビは、人民解放軍の車列が、隣接する広東省深圳(しんせん)から香港へ入る場面を映し出しました。陸軍部隊を乗せた軍用車両や、香港の岸壁に到着した海軍部隊の様子を放送しています。

※中国、香港駐屯部隊を交代 装甲車などでデモけん制か(日本経済新聞、2019年8月29日)
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO49188120Z20C19A8000000/

 この行動について、中国国防省の任国強報道官は29日の記者会見で、例年と同様の定期的な人員交代だと説明しました。

 一国二制度に基づいて高度な自治が認められている香港に、そもそもなぜ本土から人民解放軍駐香港部隊が派遣されているかと言えば、外交と防衛は中国政府が担うことになっているからです。

※人民解放軍駐香港部隊(ウィキペディア)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%BA%E6%B0%91%E8%A7%A3%E6%94%BE%E8%BB%8D%E9%A7%90%E9%A6%99%E6%B8%AF%E9%83%A8%E9%9A%8A

 1997年に香港が英国から中国へ返還される前に成立した「逃亡犯条例」を改正することによって、香港での中国批判を中国側が恣意的に取り締まることができるようになってしまうという懸念のため、香港では、改正案が提出された2019年2月13日から抗議活動が続いていました。6月9日には、3度目のデモにして103万人(主催者発表)が参加し、返還以来最大規模の抗議行動となりました。6月12日に、警官隊が催涙ガスやゴム弾を使用し負傷者が出る事態となったこともあり、15日には香港政府トップの林鄭月娥(キャリー・ラム)行政長官が記者会見で法案審査の延期を発表しました。

※2019年逃亡犯条例改正案(ウィキペディア)
https://ja.wikipedia.org/wiki/2019%E5%B9%B4%E9%80%83%E4%BA%A1%E7%8A%AF%E6%9D%A1%E4%BE%8B%E6%94%B9%E6%AD%A3%E6%A1%88#2019%E5%B9%B46%E6%9C%88%E3%81%AE%E5%8F%8D%E5%AF%BE%E9%81%8B%E5%8B%95

 「逃亡犯条例」延期決定にもかかわらず現在でもデモが続く理由は、延期があくまで先送りの応急措置でしかないからです。いつ再び改正に向けて政府が動き出すか分からない中で、多くの香港市民が今も抗議を続けています。

 29日の人民解放軍駐香港部隊派遣は、デモに対する威嚇でしょうか。それとも制圧準備の表明でしょうか。国営テレビが映像を公開したのは、抗議活動をけん制する思惑があるとみられています。忠告のためのパフォーマンス的報道であるならばまだしも、治安維持のために警察ではなく人民解放軍を用いるとなると、大量の犠牲者が出る最悪の事態になりかねません。1989年の天安門事件の悪夢が蘇り、中国政府は国際社会から激しい非難を浴びせられることになるでしょう。

 岩上安身は上記の日経の報道を受けて30日、次のようにツイートしています。

 「速報。29日深夜、中国国営テレビは、人民解放軍の歩兵を乗せた軍用車両が深圳から香港へ入る場面を映し出した。人民解放軍香港駐留部隊は定期的な人員交代と広報するも、香港入りした部隊がクローズアップされ、デモを牽制する狙いがあると見られる。威嚇か、制圧の準備か」

※岩上安身のツイート(2019年8月30日)
https://twitter.com/iwakamiyasumi/status/1167201121238245376

 そして、本日31日に予定されている大規模デモを前に、香港政府が通信や集会を制限できる「緊急状況規則条例」(緊急法)を発動するとの観測も広がっています。警察は31日の集会とデモ行進を認めないとしましたが、参加者は計画どおりデモを行う可能性が高く、戒厳令と大差ない緊急法の発動阻止を訴える計画です。

※香港で31日に大規模デモ 香港政府「緊急法」発動も(産経新聞、2019年8月29日)
https://www.sankei.com/world/news/190829/wor1908290021-n1.html

※香港 警察が集会とデモ不許可 「強行」の若者と衝突の懸念(NHK WEWS WEB、2019年8月29日)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190829/k10012055901000.html

 また、昨日30日早朝、2014年の民主化デモ雨傘運動の学生リーダーとして活動したことでも知られる民主活動家の黄之鋒氏らが、香港警察により拘束されました。彼は6月に服役を終えて出所したばかりですが、承認されていないデモへの容疑で拘束されたといいます。

※香港警察、雨傘運動元リーダーの黄之鋒氏と周庭氏を拘束(朝日新聞デジタル、2019年8月30日)
https://digital.asahi.com/articles/ASM8Z3D3WM8ZUHBI00X.html

 黄之鋒氏は中国政府系の香港紙で、米外交官と接触していたことも、写真入りで暴露されていました。中国当局は、香港の抗議デモは米国の肩入れがあるのではないか、つまり米国が裏から支援してきた「カラー革命」の疑いがあると指摘しています。これに対し米国務省の報道官は、「疑いがあるからといって米外交官の個人情報を流出させるのは国家がすることではない」と国営メディアを非難しました。1国2制度での対立に米中貿易戦争が加わり、問題が一層複雑化しています。

※米、中国政府系の香港紙を非難 民主派と接触した外交官の個人情報リーク(AFP、2019年8月10日)
https://www.afpbb.com/articles/-/3239393

 万が一中国政府が人民解放軍や武装警察によってデモ隊を弾圧することになれば、天安門事件の再来とも呼べる最悪の事態となり、中国の台頭を恐れる米国の思うつぼとなるのではないでしょうか。

■8月1日より始まったIWJの第10期。 8月30日までのご寄付・カンパが月間目標額のわずか22%にとどまっており、いきなりの 大ピンチです! どうか皆様からの緊急のご支援をよろしくお願い致します!

 いつもIWJをご支援いただき、ありがとうございます。何かと出費の重なる8月、ご寄付をくださった皆様には心より感謝申し上げます。

 8月も最終31日となりました。しかしながら、昨日8月30日までのご寄付・カンパは116件、99万2524円と、1ヶ月の目標額である450万円に遠く届かず、わずか22%にとどまっています。8月1日から始まったIWJの新しい第10期は、いきなり厳しいスタートとなってしまいました。

 現在、IWJを支えてくださっている会員の方は、8月25日時点で5188名様。まだまだ会員の皆様からの会費だけではIWJの活動をまかないきれず、経費の半分はご寄付・カンパに頼らざるをえない状況です。また、前期となる第9期より、活動経費を見直して緊縮財政を敷き、1年間の予算を大幅に引き下げた上で、1ヶ月のご寄付・カンパの目標額を450万円とさせていただいています。現在、IWJの経費はほとんどが人件費のため、これ以上削減する余地がありません。第9期より、岩上安身の役員報酬も50%カットしています。今期第10期も、役員報酬の50%カットを続けざるをえないと思われます。

 7月21日投開票の参院選の結果、自民党は9議席減らしましたが、安倍総理は「結果として(改憲の)議論をすべきではないかという国民の審判だったのだろう。私の使命として、残された任期の中で当然挑んでいきたいと考えている」と、自らの総裁任期である2021年9月までに憲法改正の国会発議と国民投票を目指すことを7月21日に表明しました。さらに「国民民主党の中には、少なくとも議論はしていくとの考え方を持っている方がいるだろうと思う」と、野党議員の一本釣り、多数派工作を示唆しました。

 実際、「NHKから国民を守る党」代表の立花孝志参議院議員は、参院選直後の7月23日「自民党がNHKのスクランブル化に賛成するのであれば改憲に賛成する」と、ネット番組で公言しました。参議院では改憲発議可能な3分の2議席である164議席まで、残りわずか4議席しかありません。N国が2議席分、改憲側につけば、あとは残り1人、2人、野党の中から一本釣りすれば、改憲発議が成立します。

 韓国の徴用工被害者に対する韓国大法院(最高裁)の日本企業に対する賠償判決に端を発した日韓関係の悪化は、輸出規制という経済面での応酬から、韓国による軍事情報包括保護協定(GSOMIA)破棄にまで発展。東アジアの安全保障環境にまで影響を与えています。日本は本日28日から、輸出管理の優遇対象国(ホワイト国)からの韓国除外を施行します。

 世耕弘成経済産業大臣は27日、会見で「(GSOMIAは)全く次元が異なる問題。両者を関連付ける韓国側の主張とか発言は全く理解できないし、当然、受け入れられるものではない」と突き放した口調で述べました。

※「輸出管理とGSOMIAは別次元」あす韓国を優遇国除外(テレ朝ニュース、2019年8月27日)
https://news.tv-asahi.co.jp/news_economy/articles/000162918.html

 しかし、その世耕氏は、韓国への貿易管理強化を発表した直後の7月3日、「経緯3 さらに今年に入ってこれまで両国間で積み重ねてきた友好協力関係に反する韓国側の否定的な動きが相次ぎ、その上で、旧朝鮮半島出身労働者問題については、G20までに満足する解決策が示されず、関係省庁で相談した結果、信頼関係が著しく損なわれたと言わざるを得ない」とツイートし、貿易管理強化が徴用工裁判判決への報復措置であることを明らかにしています。「全く次元が異なる問題」を、結びつけてきたのは、そもそもは安倍政権の方ではないでしょうか。閣僚の発言がこれでは、日韓が歩み寄るのは困難です。

※世耕弘成氏のツイート(2019年7月3日)
https://twitter.com/SekoHiroshige/status/1146394437121036289

 他方、「あいちトリエンナーレ」の『表現の不自由展・その後』中止問題では、第二次大戦中の従軍慰安婦をテーマにした『平和の少女像』と、昭和天皇のコラージュを燃やす描写のある動画作品が集中的に攻撃され、事務局や愛知県の諸施設に連日、テロ予告を思わせる脅迫や抗議が殺到しました。さらにこの問題では、実行委員会長代行の河村たかし・名古屋市長が、これらの作品を「日本国民の心を踏みにじるもの」だとして「即時中止を含む適切な措置」を公式に要請しました。

 日本人のネトウヨ化は、急速に進んでいるのではないでしょうか?

 現在、米軍は自衛隊基地の共同使用を進めており、INF全廃条約の失効により、日本は米国の中距離核ミサイル基地にされる危険さえあります。

 IWJは他の多くのメディアが積極的に報じようとしない、こうした問題をすべて互いに関連しあうものであるという視点に立ち、これまで報じてまいりました。独立メディアであるIWJは、権力に一切忖度せず、妥協せず、公共性・公益性・緊急性のある報道を貫きます!

 しかし、そのためには市民の皆様のご支援が欠かせません。「ジャーナリズムの本道をゆく」という志を貫き、旗を掲げて突っ走ろうとしても、活動費が集まらなければ、IWJは活動を大幅に休止するか、あるいは活動を停止せざるをえなくなるかもしれません。

 どうか、IWJヘ皆様からの緊急のご支援をよろしくお願い致します。 

※ご寄付・カンパのご支援はこちらからよろしくお願いいたします。
https://iwj.co.jp/join/pleasehelpus.html

※会員へのご登録はこちらからお願いいたします。
https://iwj.co.jp/ec/entry/kiyaku.php

■岩上安身の直筆サイン入りの書籍『【増補改訂版】前夜 日本国憲法と自民党改憲案を読み解く』とDVD「饗宴VI ――『国民』非常事態宣言! 露わになった『ナチスの手口』/国家緊急権を阻止せよ!――」を販売中!/『前夜』から、自民党改憲草案第9章「緊急事態」部分を急遽公開! ぜひ拡散を!!

 これまでに岩上安身とIWJは、緊急事態条項の危険性を広く知らせていくために、様々な分野の識者へのインタビューやイベントに取り組んできました。

 IWJでは、岩上安身が、梓澤和幸弁護士、澤藤統一郎弁護士と鼎談形式で2012年発表の自民党改憲草案を逐条的に読み解いた『【増補改訂版】前夜 日本国憲法と自民党改憲案を読み解く』を販売しています。緊急事態条項の危険性を詳しく、わかりやすく解説した貴重な書籍です。岩上安身の直筆サインも入っていますので、ぜひ、以下のURLよりお買い求めください。

※【増補改訂版・岩上安身サイン入り】前夜 日本国憲法と自民党改憲案を読み解く
https://iwj.co.jp/ec/products/detail.php?product_id=171

 関東大震災では、震災直後に「朝鮮人が井戸に毒を入れた」というデマが官憲によって広められ、それを多くの市民が信じ込んだ結果、首都圏に住む無実の朝鮮人が約千人という規模で殺害されました。にもかかわらず日本政府は、一度も公式の調書をおこなわず、一度も謝罪も補償もしていません。梓澤弁護士は「日本人として、多民族に対しておよそ90年前にこういうことをやったということは、記憶に留めておかなければならない」と述べています。

 IWJでは現在、『前夜』から、自民党改憲草案第9章「緊急事態」部分を急遽公開しています。ぜひご一読ください。

※今年も追悼式に追悼文を出さない小池百合子都知事!『前夜』の自民党改憲草案第9章「緊急事態」を全公開! 関東大震災直後に起こった朝鮮人虐殺の真相を追った日弁連の調査報告について、梓澤弁護士による解説は必見! 2019.8.12
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/455337

 また、2015年12月20日にIWJ主催で開催されたシンポジウム「饗宴VI ――『国民』非常事態宣言! 露わになった『ナチスの手口』/国家緊急権を阻止せよ!――」のDVDも販売しています! こちらも、岩上安身の直筆サイン入りのDVDをご用意しています。ぜひ、『前夜』とあわせてお買い求めください!

※饗宴VI DVD
https://iwj.co.jp/ec/products/list.php?category_id=25

 どうか皆様、緊急事態条項の危険性について拡散していただけるよう、ご協力をお願いいたします!

■Facebookに、緊急事態条項に反対する公開グループ「 #ヤバすぎる緊急事態条項 の改憲発議を阻止する会」と「サポート会員限定コミュニティグループ」を作成いたしました! 日々コンテンツを投稿しています! 皆様、ぜひご参加ください!

◇<Facebookに、緊急事態条項に反対する公開グループ「#ヤバすぎる緊急事態条項 の改憲発議を阻止する会」を作成いたしました!>

 「IWJファンドレイジングシンポジウム・2019 改憲か否か!? 運命の夏」でも大きなテーマに掲げているのが、緊急事態条項の危険性の問題です。

 自民党の改憲4項目の中でも緊急事態条項ほど危険な条項はありませんが、その危険性、恐ろしさは、一般世間にいまだに周知されていません。

 緊急事態条項は参院選では表立った争点にはなりませんでした。今回の改選で改憲勢力による3分の2議席確保はぎりぎりで阻止できましたが、安倍晋三総理は投開票が行われた7月21日夜、「国民民主党の中には、少なくとも議論はしていくとの考え方を持っている方がいるだろうと思う」と発言しており、緊急事態条項を含む改憲4項目が発議されてしまう可能性は十分にあります。少しでも、この危険な条項について警鐘を鳴らすため、このオープンコミュニティを開いています。

※ #ヤバすぎる緊急事態条項の改憲発議を阻止する会
https://www.facebook.com/groups/337211516972771/

 こちらは会の趣旨に賛同する方であれば、どなたでもご参加いただけるオープンなコミュニティです。ぜひご参加ください!

◇<サポート会員への特典・サービスの一貫として、Facebookに、非公開グループ「サポート会員限定コミュニティグループ」を作成いたしました>

 以前から、会員同士で交流したいというお申し出もいただいておりました。個人情報保護の観点から、慎重に検討してきましたが、このたび、サポート会員限定ということで、Facebookで非公開のコミュニティグループを始めることにしました。

 このグループは、岩上安身をはじめ、IWJスタッフとサポート会員との交流、そしてIWJサポート会員同士の交流を深めることを目的に、今後は交流会などの特典イベントも企画する予定です。グループへの参加申請には会員番号をお知らせください。また、一般会員の方や、まだ会員登録されていない方は、この機会にぜひ、サポート会員へのご登録をお願いいたします。

※IWJサポート会員限定コミュニティ
https://www.facebook.com/groups/674215856426347/

※サポート会員へのご登録はこちらからお願いいたします。
https://iwj.co.jp/ec/entry/kiyaku.php

※一般会員から、サポート会員へのお切り替えのご希望などもありましたら、お気軽にご連絡ください。

※種別変更のご申請、お問い合わせはこちら
office@iwj.co.jp

 現在、岩上安身のFacebookには1000人近い方から友達リクエストをいただいており、お待ちいただいている状態となっています。友達承認はIWJ会員の方を優先とさせていただいております。友達申請の際にはIWJ会員番号とご登録時のお名前をお知らせください。

※岩上安身のFacebook
https://www.facebook.com/iwakamiyasumi

■テキスト班(編集者・記者・リサーチャー、パワポ作成)・動画班(カメラマン・VTR編集者)・事務スタッフを募集中!! 特にハイライト動画を充実させるため、Youtubeの編集経験やスキルがある人、緊急募集!その腕次第で時給1200円~1300円からのスタートです! また、テキスト班スタッフは時給最低1300円からのスタートです! 腕が上がり次第、ここから順次上がります! IWJのコンテンツ内容に関心と理解があり、文章の読解力のある人、筆力のある人、ぜひご応募ください! 裁量労働制を撤廃したIWJに「サビ残」「残業代不払い」などは一切ありません!

 IWJではテキスト班スタッフ、動画班スタッフ、事務スタッフを募集しています。

 動画班はカメラマンとして岩上安身のインタビューや、現場に出向いて中継、録画取材を行うほか、動画の編集を担当していただきます。IWJがYouTubeにアップしているハイライト動画を、今以上にインパクトと拡散力を持ったものに変えていきたいと思っていますので、動画編集作業の得意な方は大歓迎です。動画班の時給は、1100円からのスタートになりますが、編集スキルのある方、経験者はより高い時給からのスタートと、優遇いたします!またYoutubeの編集経験やスキルがある人、緊急募集します!その腕次第で時給1200円~1300円からのスタートも可能です!

 テキスト班はIWJのサイトにアップされる記事や毎朝発行しているこの日刊IWJガイドの編集者、記者として働き、同時に記事のリサーチ、執筆、編集を担当していただきます。また、岩上安身のインタビューのためのパワーポイント作成も重要な仕事になります。

 IWJは政治、経済、社会、外交など広範なテーマを扱っています。テキスト班では、文章力、読解力を備えた優れた人材を求めているとともに、こうした分野に広く関心を持っている方を歓迎します! 専門的な知識が必須なわけではありませんが、世の中に対して幅広く関心を持ち、意欲的に学ぶことが、テキスト班スタッフとして大事な心構えです。

 しかしご承知のように、昨今はどの業界でも人手不足が叫ばれています。IWJは皆様にご寄付・カンパをお願いしている厳しい状況ではありますが、コンテンツのクオリティを維持するため、テキスト班の時給を1300円からのスタートに改定しました。

 事務スタッフは、電話やメールでの外部の方との連絡、岩上安身のスケジュールを把握してのインタビューのアポイント調整や、スケジュール管理、イベント開催の準備やその他、諸々発生する、庶務的なことなど、IWJの活動のまさに屋台骨となる重要なお仕事です。事務スタッフの時給は、1100円からのスタートになります。

 いずれも残業が発生した場合は法令にのっとり、きちんと残業代をお支払いし、22時以降は深夜割増も加算されます。メディア業界はどこも、裁量労働制をとっているところがほとんどですが、この裁量労働制は過労死に至るほどの長時間労働の根源です。NHKや電通でも長時間労働の果てに過労死・過労自殺などの痛ましい事件が起こっていることは、みなさんご承知の通りです。IWJでは、記者職であっても、裁量労働制はとっていません。長時間残業はさせず、週2回の休みも必ずとらせています。IWJでは「サビ残」や「残業代未払い」などはありません!

※【岩上安身のツイ録】まずは賃金不払い労働や残業代不払いをなくすべき!! ブラック企業撲滅、労基法の再強化、そしてタックスヘイブンを利用する租税回避者に追徴課税を! 2019.7.11
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/452547

 詳しくはぜひ、以下のスタッフ応募フォームよりご応募ください! お待ちしております。

※スタッフ応募フォーム
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSdbeeE8cGfuFucSge58KaR0vRQF5-uYoc52DeRCENG4u3_1mg/viewform

 それでは、本日も1日よろしくお願いします。

IWJ編集部(岩上安身、神山樹乃、城石裕幸、中村尚貴)

IWJ 株式会社インディペンデント・ウェブ・ジャーナル
岩上安身サポーターズクラブ事務局
公式サイト 【 https://iwj.co.jp/