日刊IWJガイド「加計学園問題のキーパーソンの柳瀬唯夫・前経済産業審議官が東芝の関連会社に『天下り』!? 東芝は経産省の『植民地』か!?」2019.1.12日号~No.2312号~(2019.1.12 8時00分)


┏━━【目次】━━━━━━━━━━━━
┠■はじめに~ 加計学園問題の「首相案件」発言でシラを切り通した柳瀬唯夫・前経済産業審議官(元安倍総理秘書官)が東芝の関連会社に「天下り」していた!? 柳瀬氏は東芝の原子力事業にも深く関与!? 東芝は経産省の植民地か!?
┠■【中継番組表】
┠■<本日の再配信>本日午後6時から「関西・沖縄戦を考える会 講演会『再び 沖縄を「捨て石」にする安保法制』 ―講師:琉球大学法科大学院教授 高良鉄美氏」を再配信します!辺野古新基地建設の賛否をめぐる県民投票は2月24日に実施されます!
┠■<新記事紹介>【IWJ検証レポート】民主党コルテス下院議員が新税制を提案し話題に!背景には米国の「1%」の超富裕層の驚異的な税逃れが! 米国の国家基盤がぐだぐだに! 日本の明日の姿!?
┠■<お知らせ>
┠―■岩上さんには、焦らず、じっくりと治療・養生に専念してもらうために、私たちスタッフが全力でサポートをします。どうか皆様、引き続きIWJの活動をご支援いただきますよう、よろしくお願いいたします。
┠―■新シリーズ「岩上安身のIWJインタビューDVDシリーズ」関良基氏と前川喜平氏へのインタビューDVDが先月12月20日より発売中!ぜひご購入をご検討ください!
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━

■はじめに~ 加計学園問題の「首相案件」発言でシラを切っていた柳瀬唯夫・前経済産業審議官(元安倍総理秘書官)が東芝の関連会社に「天下り」していた!? 柳瀬氏は東芝の原子力事業にも深く関与!? 東芝は経産省の植民地か!?

 おはようございます。IWJ編集部です。

 加計学園問題で「本件は首相案件」と愛媛県職員に対して発言していた記録が残されていた柳瀬唯夫・前経済産業審議官(元総理秘書官)が、昨年12月に東芝の関連会社に「天下り」していたことが報じられました。この愛媛県作成の文書には柳瀬氏が県職員や今治市職員と面会していたことが記されてましたが、柳瀬氏は「記憶にない」とシラを切って安倍晋三総理をかばってきました。その柳瀬氏は、昨年7月25日付で経産審議官を退任。国会での追及がより困難になることから、柳瀬氏退任の人事について野党は強く批判していました。

※加計問題で安倍首相を守った元秘書官、東芝関連会社に天下り(NEWSポストセブン、2019年1月11日)
https://www.news-postseven.com/archives/20190111_844822.html?PAGE=1#container

 NEWSポストセブン2019年1月18・25日号によると、柳瀬氏は昨年12月1日に東芝の関連会社・東芝クライアントソリューション株式会社(今年1月1日付で社名を「Dynabook株式会社」に変更)に再就職し、非常勤の取締役に就任したといいます。同社ホームページの会社概要を確認したところ、確かに役員の中に「柳瀬唯夫」という名前が掲載されています。

※東芝クライアントソリューション株式会社ホームページ
http://www.toshiba-tcs.co.jp/profile/outline.html

 加計学園問題のキーパーソンである柳瀬氏は、加計学園問題にからむだけでなく、政府が推進する原子力事業においても重要人物と目されています。

 柳瀬氏は、2004年に経産省の外局である資源エネルギー庁の原子力政策課長に就任し、2年後の2006年には「原子力立国計画」をまとめたメンバーの一人となりました。この時に官房長官を務めていたのは現在の安倍晋三総理でした。

 2006年に東芝が米原子力大手ウェスチングハウスを買収しましたが、買収の背景には柳瀬氏の強い後押しがあったといわれています。

 柳瀬氏が関与した「原子力立国計画」では、「原子力政策立案に当たって5つの基本方針」として、「国、電気事業者、メーカー間の建設的協力関係を深化。このため関係者間の真のコミュニケーションを実現し、ビジョンを共有。先ずは国が大きな方向性を示して最初の第一歩を踏み出す」ことが明記されています。フリージャーナリストの大西康之氏は、この方針に従った企業が東京電力と東芝だったと指摘しています。

 しかし、この時のウェスチングハウスの買収は、東芝に大きな経営負担となり、しかも、ウェスチングハウスは2017年3月に破綻し、約1兆円もの負債を計上しました。この経営破綻に柳瀬氏の責任がなかったとは到底いえません。

※原子力立国計画(2006年8月、資源エネルギー庁)
http://www.enecho.meti.go.jp/committee/council/nuclear_subcommittee/pdf/nuclear_subcommittee_003.pdf

※加計学園で“時の人” 柳瀬元首相秘書官のライフワークは「原発推進」 経済ニュースの「裏」を読む(文春オンライン、2018年4月19日)
http://bunshun.jp/articles/-/7072

 柳瀬氏は先述した通り、安倍総理お気に入りの側近でもありました。

 第2次安倍政権が2012年12月に成立した際、安倍総理は柳瀬氏を総理秘書官に抜擢しました。

 また、2013年1月には、安倍総理が議長を務める経済財政諮問会議が始動した際に、東芝の佐々木則夫社長(当時)が同会議の民間議員となりました。佐々木氏は、東芝がウェスチングハウスを買収した当時、原発事業担当役員を務めており、経産省と非常に近い関係にあるといわれています。

※安倍内閣 原発推進シフト 経済財政諮問会議に東芝社長 側近に大飯再稼働暗躍の官僚(しんぶん赤旗、2013年1月10日)
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik12/2013-01-10/2013011001_01_1.html

※東芝、西田元社長直撃「WH買収は最適な判断。問題はマネジメントだ」 東芝の原発推進は「国策」だったのか(文春オンライン、2017年4月6日)
http://bunshun.jp/articles/-/2043

 佐々木氏は2009年6月に東芝社長に就任し、同年8月に原発を「2015年までに39基受注を見込む」ことを表明。東日本大震災と福島第一原発事故の発生から1ヶ月しか経っていない2011年4月には、原発の「減損リスクはほとんどない」と明言しました。

※焦点:原発で誤算、東芝の「失われた10年」 優良事業相次ぐ身売り(ロイター、2017年2月15日)
https://jp.reuters.com/article/focus-toshiba-idJPKBN15T2B3

 その後、東芝は2015年4月に不正会計が発覚し、2008年度から2014年度までの7年間で合計2248億円の利益を水増ししていたことが明らかになりました。この不正会計は、東芝が原子力事業にのめり込んでいったことが大きな要因であることも指摘されています。

 佐々木氏は原発の「減損リスクはほとんどない」と強気な姿勢を示していましたが、東芝は2015年度に、原子力事業で約2500億円の減損を実施することになりました。2017年3月にはウェスチングハウスが破綻し、東芝は約1兆円の赤字を出して債務超過に転落。2018年6月には、東芝の半導体子会社「東芝メモリ」を2兆円で売却しました。

 こうして東芝の「崩壊」へと至った根本には、ウェスチングハウス買収を後押しした柳瀬氏の責任が大きいことを忘れてはなりません。なぜ「戦犯」である柳瀬氏が、被害を被った企業の関連会社でのうのうと「天下り」して禄をはむのか、その厚かましさも理解できません。

 IWJは、柳瀬氏の「天下り」報道を受けて経産省と東芝関連会社のダイナブックに直接取材を試みましたが、いずれも「担当者が不在」とのことで、昨日の時点ではかわされてしまいました。しかし、この問題について、IWJは今後も粘り強く追及していきます。

 岩上さんは「東芝崩壊」について、『東芝解体電機メーカーが消える日』の著者でフリージャーナリストの大西康之氏に、2回にわたってインタビューを行っています。ぜひ、下記URLよりご覧ください。

※「米国は儲からない原発ビジネスを見切り、日本に押しつけた」〜「東芝崩壊」に見る日本電機メーカーの危機!『東芝解体電機メーカーが消える日』著者 ジャーナリスト 大西康之氏に 岩上安身が訊く! 2017.7.21
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/391825

※NTTと東電を「家長」とする東芝倒産危機の構造に迫る~半導体や原発で勝負する気など最初からなかった!? 『東芝解体電機メーカーが消える日』著者・大西康之氏に岩上安身が訊く、第二弾! 2017.8.10
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/395048

 また、加計学園問題に関する岩上さんによるインタビューは、以下のURLからご覧ください。

※「メディアは権力を忖度し、司法権力は政治のために動いている」〜加計問題の闇を告発した前川喜平・前文科事務次官に岩上安身がロングインタビュー!「独裁国家に近づいている」と危機感! 2017.12.5
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/406799

※「安倍一強」崩壊へのカウントダウン開始か!?相次ぐリークに制御不能の安倍政権にとどめを刺すか「森友・加計問題」!岩上安身による立憲民主党逢坂誠二衆院議員インタビュー 2018.4.12
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/417694

※「加計ありき」を示す新たな文書が明らかに! 国家戦略特区の「真っ暗闇ルール」に隠された真実に迫る!~5.18岩上安身による日本共産党・田村智子参議院議員インタビュー 2018.5.18
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/421634

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

◆中継番組表◆

**2019.1.12 Sat.**

あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

【「ゆ」党再編の要!?橋下徹と維新の「正体」シリーズ特集再配信 4・IWJ_Youtube Live】15:00~「市民社会フォーラム第142回学習会 緊急イベント・橋下維新から大阪を取り戻せ!!『大阪都構想はいらない…民意の声』代表 浅野秀弥氏 講演会」
視聴URL: https://www.youtube.com/user/IWJMovie/videos?shelf_id=4&view=2&sort=dd&live_view=501

 2015年3月収録。「民意の声」(※現在は「民意の会」)代表の浅野秀弥氏による講演会を再配信します。

[記事URL] https://iwj.co.jp/wj/open/archives/240326
——————

【タイムリー再配信 309・IWJ_Youtube live】18:00~「関西・沖縄戦を考える会 講演会『再び 沖縄を「捨て石」にする安保法制』 ―講師:琉球大学法科大学院教授 高良鉄美氏」
視聴URL: https://www.youtube.com/user/IWJMovie/videos?shelf_id=4&view=2&sort=dd&live_view=501

 参院選沖縄選挙区の候補者として沖縄社会大衆党が擁立することを決めた、オール沖縄会議共同代表・高良鉄美氏の講演会を再配信します。2016年3月収録。

[記事URL] https://iwj.co.jp/wj/open/archives/293441
——————

【「国家神道」のルーツを探る!島根大学名誉教授・井上寛司氏インタビューシリーズ特集再配信 5・IWJ_Youtube Live】20:00~「天皇制ファシズムと『国家神道』、そして柳田國男が温存した『神道』のドグマとは? 岩上安身による島根大学名誉教授・井上寛司氏インタビュー3日目(近代・現代編)前半」
YouTube視聴URL(冒頭以降は会員限定): https://iwj.co.jp/wj/open/archives/420867
ツイキャス視聴URL(冒頭のみ): https://twitcasting.tv/iwakamiyasumi

 2016年12月に収録した、岩上安身による島根大学名誉教授・井上寛司氏インタビュー3日目(近代・現代編)前半を、冒頭のみフルオープン再配信、その後は会員限定で再配信します。IWJがこれまで報じてきた井上寛司氏に関する記事は以下のURLからご覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%E4%BA%95%E4%B8%8A%E5%AF%9B%E5%8F%B8

[記事URL] https://iwj.co.jp/wj/open/archives/355952

========

◆中継番組表◆

**2019.1.13 Sun.**

あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

【IWJ・エリアCh1・兵庫】14:00~「<生きる権利を求めて> 阪神淡路大震災24周年集会に集まろう ―『原発事故と私たちの人権』 ~原発賠償関西訴訟で訴えていること~お話:森松明希子さん(福島からの避難者、原発賠償関西訴訟原告団代表)ほか」
視聴URL: https://twitcasting.tv/iwj_areach1

 「被災地反失業総行動参加団体連絡会」主催により開催される、阪神淡路大震災24周年集会を中継します。
—————–

【録画配信・大阪 IWJ_Youtube Live】19:00~「阪大外国語学部×みのお市民活動センター マンスリー多文化サロン『中国から注がれる熱いまなざし ~インバウンドツーリズムの可能性について~』講演:大阪大学言語文化研究科准教授・深尾葉子氏」
視聴URL: https://www.youtube.com/user/IWJMovie/videos?shelf_id=4&view=2&sort=dd&live_view=501

 大阪大学外国語学部、みのお市民活動センターの共同主催で開催されている「マンスリー多文化サロン」から、2018年12月に収録した、大阪大学言語文化研究科准教授・深尾葉子氏の講演会を録画配信します。IWJがこれまで報じてきた 深尾葉子氏に関する記事は以下のURLからご覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%E6%B7%B1%E5%B0%BE%E8%91%89%E5%AD%90
——————

【「国家神道」のルーツを探る!島根大学名誉教授・井上寛司氏インタビューシリーズ特集再配信 6・IWJ_Youtube Live】20:00~「天皇制ファシズムと『国家神道』、そして柳田國男が温存した『神道』のドグマとは? 岩上安身による島根大学名誉教授・井上寛司氏インタビュー3日目(近代・現代編)後半」
YouTube視聴URL(冒頭以降は会員限定): https://iwj.co.jp/wj/open/archives/420867
ツイキャス視聴URL(冒頭のみ): https://twitcasting.tv/iwakamiyasumi

 2016年12月に収録した、岩上安身による島根大学名誉教授・井上寛司氏インタビュー3日目(近代・現代編)後半を、冒頭のみフルオープン再配信、その後は会員限定で再配信します。IWJがこれまで報じてきた井上寛司氏に関する記事は以下のURLからご覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%E4%BA%95%E4%B8%8A%E5%AF%9B%E5%8F%B8

[記事URL] https://iwj.co.jp/wj/open/archives/355952

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

■<本日の再配信>本日午後6時から「関西・沖縄戦を考える会 講演会『再び 沖縄を「捨て石」にする安保法制』 ―講師:琉球大学法科大学院教授 高良鉄美氏」を再配信します!辺野古新基地建設の賛否をめぐる県民投票は2月24日に実施されます!

 沖縄県名護市辺野古の新基地建設計画をめぐり、安倍晋三総理が6日のNHK番組内で「土砂の投入にあたって、あそこのサンゴは移している」と発言したことに対し、事実と違うとの指摘がSNS上などでなされています。たとえば、毎日新聞は、実際に防衛省沖縄防衛局が移植したのは、土砂投入区域に入っていない場所の一部のサンゴである点を挙げています。

※辺野古移設 「サンゴ移植」実は土砂区域外 首相発言、不正確(毎日新聞、2019年1月11日)
https://mainichi.jp/articles/20190111/ddm/005/010/085000c?pid=14517

 現職の糸数慶子参議院議員に代わって来る夏の参院選に沖縄社会大衆党が擁立したオール沖縄会議共同代表として立候補することになったのは、憲法学が専門の高良(たから)鉄美教授(琉球大学法科大学院)です。高良教授は、安倍政権によって進められてきた安全保障政策における虚偽や改憲への動きを厳しく批判してきました。

※【IWJ_okinawa1】糸数慶子参議院議員による参院選に関する記者会見
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/439374

 そこで高良教授の2016年3月の講演を、本日午後6時より急遽タイムリー再配信します!ぜひ下記のURLよりご覧いただき、広く拡散をお願いします!と同時にぜひ、IWJの会員登録のお願いも、広く求めていただけると助かります。

―――――――
【タイムリー再配信 309・IWJ_Youtube live】18:00~「関西・沖縄戦を考える会 講演会『再び 沖縄を「捨て石」にする安保法制』 ―講師:琉球大学法科大学院教授 高良鉄美氏」
視聴URL:
https://www.youtube.com/user/IWJMovie/videos?shelf_id=4&view=2&sort=dd&live_view=501
―――――――

 もとより沖縄の現状、とりわけ基地問題に対して声を上げてきたのは、憲法学者だけではありません。芸術家やタレントも、独自の感性や経験に裏打ちされた傾聴すべき発言や優れた表現活動を行っています。

 「ライディーン」などの楽曲で知られるYMOのメンバーで、現在は東日本大震災の被災地の子どもたちで編成する「東北ニューオーケストラ」の監督を務める、ピアニストの坂本龍一氏も、そうした感性と知性あふれる人物のひとりです。

 坂本氏は朝日新聞の取材に対し、ある米国人俳優による人権問題に関わる抗議活動にふれて、アーティストが発揮する「ここぞという場面でその影響力」について語っています。その上で、沖縄の自然を守るため、そしてウソだらけの日本政府の姿勢に対抗するために「リスクを背負って立場を明らかにし、これからも言いたいことは言わせてもらいます」と結んでいます。

※ローラ発言にクルーニー重ね 坂本龍一さんのカナリア論(朝日新聞、2019年1月9日)
https://www.asahi.com/articles/ASM184TCNM18UTIL026.html

 上記の朝日新聞で言及されているジョージ・クルーニーについては、下記のIWJのコンテンツをご覧ください。

※【特別掲載】戦争で儲けさせてはならない!(War Crimes Shouldn’t Pay)――米人気俳優ジョージ・クルーニー氏らの調査団体が紛争下の南スーダンの実情を伝える動画を公開! 2016.9.30
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/335266

 また、最近名護市辺野古近くを訪れたタレントの所ジョージ氏が、三線で「アメリカの飛行機 アメリカに降りてョ」と弾き語りする動画を動画サイトYouTubeにアップしたことで注目を集めています。

※所ジョージさんは何を感じたのか 沖縄で辺野古歌った動画を投稿(沖縄タイムス、2019年1月11日)
https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/370433

 なお、辺野古新基地建設に伴う埋め立ての賛否を問う県民投票について、11日に沖縄県庁で記者会見した玉城デニー知事は、2月24日の投票日を延期しない方針を表明にしました。この投票日に向けて展開や、現在投票事務の拒否を表明している県内市町村の首長に対しての、市民による抗議行動の行方が注目されます。

※デニー知事、一部市町村不参加でも実施 県民投票2月24日変えず(沖縄タイムス、2019年1月11日)
https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/370882

■<新記事紹介>【IWJ検証レポート】民主党コルテス下院議員が新税制を提案し話題に!背景には米国の「1%」の超富裕層の驚異的な税逃れが! 米国の国家基盤がぐだぐだに!

 日経平均株価が7年ぶりの下落を記録した2018年、海外の投資家が日本株を売った額は、買った額より5兆円以上も多かったと東京証券取引所が発表しました。この金額の差は、1987年以来、31年ぶりの規模になるとのことです。

※日本の株式 去年 海外投資家の売りが買いを5兆円超上回る(NHK WEB NEWS、2019年1月9日)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190109/k10011772421000.html

 この事実について様々な見方ができるでしょうが、外資が日本株(ひいては日本経済)の先行きに魅力を感じていないということに尽きると思われます。日本政府・日銀が市場原理を歪める不適切な株価操作を行わなければ、株価は今よりもはるかに低水準にまで落ちていたでしょう。言い換えるなら、不相応の株価は、急落するリスクが増大している、ということでもあります。

 さらに、財務省が11日発表した「対外及び対内証券売買契約などの状況(月次、指定報告機関ベース)」によれば、昨年末の情勢の重要さがうかがわれます。海外投資家の動きは2018年12月に2カ月連続で日本株を買った額より売った額のほうが多かった(売り越した)とのことです。その売越額は1兆249億円に上ります。要因としては、米中貿易摩擦への警戒感を理由に利益確定の売りが膨らんだことが考えられます。

※海外勢、日本株を2カ月連続売り越し 12月1兆249億円(日本経済新聞、2019年1月11日)
https://www.nikkei.com/article/DGXLASFL11H7M_11012019000000/

 さて海外投資家による利益確定のための日本株売り越しが生じているわけですが、そうした株式売買で生じた利益の行く末が気になるところです。大口の株式売買には縁遠く、会員の皆様の会費と小口のご寄付で成り立っているIWJとしては、そのような利益が所得として把握され、課税がまともに行われ、福祉・教育といった公的サービスの向上につながっているのかどうか、真っ先に考えてしまいます。

 そこで、2018年11月6日の米国中間選挙で、史上最年少の29歳で下院に当選した民主党のアレクサンドリア・オカシオ‐コルテス議員が、新しい税率区分を提案して米国で大きな話題になっていることに着目しました。その新税制案よれば、年収100億ドル(約1兆800億円)以上の超富裕層に税率70%を課し、税収の増額分はグリーンインフラ(再生エネルギーインフラ)や国民皆保険制度に充当することになっています。

 その上で、超富裕層の収入を捕捉して所得税や法人税といった直接税を課すこと、そしてその金額を、国家が実際に徴税することの困難さについても取り上げました。ぜひ下記のURLよりご覧ください。

※【IWJ検証レポート】民主党コルテス下院議員が新税制を提案し話題に!背景には米国の「1%」の超富裕層の驚異的な税逃れが! 米国の国家基盤がぐだぐだに!
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/439451

■<お知らせ>
■岩上さんには、焦らず、じっくりと治療・養生に専念してもらうために、私たちスタッフが全力でサポートをします。どうか皆様、引き続きIWJの活動をご支援いただきますよう、よろしくお願いいたします。

 いつもIWJをご支援いただきありがとうございます。

 ここ連日、岩上さんの病状のキーワードとなっています「冷え」ですが、漢方では、「冷え」を「重大な身体バランスの乱れからくる病態」ととらえるそうで、「未病(その状態を放置すると様々な病気が発症する状態)」として治療対象としているそうです。

 岩上さんには、場当たり的な対症療法ではなく、長年にわたる激務に起因する様々なバランスの乱れをじっくりと根治するために、焦らず、そして、じっくりと治療・養生に専念して欲しいと思っています。

 サポート会員の山本信彦様からいただきました梅醤番茶(うめしょうばんちゃ)ですが、岩上さんが出社されるときは、なるべく、熱々のお湯で割ったものを出すように心がけています。お出ししたものは残さず飲んでおり、こうしたお気遣いに心から感謝しています。

 山本様からは、「一日三回、毎食前に」とメッセージをいただいておりますが、一日三回は無理だとしても、出社時に「かけつけ一杯」が習慣となれば随分病状もよくなるのではないかと、スタッフとしては考えています。この<お知らせ>の場を借りて、岩上さんが全快するまでの間、岩上さんの病状・健康状態を定点観測して皆様にお伝えしていきます。

 皆様が健康について考えるひとつの材料としていただければと存じます。これは岩上さんの意思でもあります。「せっかく僕自身の病気のこと、治療や養生など、医療という個人情報をさらけ出すなら、それを皆様に役立てていただきたい」というものです。また、皆様からはアドバイスや情報提供などのフィードバックをいただければ大変幸いであります。

 岩上さんが休養中の現在、スタッフ一同は、【岩上安身不在の穴を埋めるピンチヒッター企画】で慣れないインタビューに挑戦するなどしています。昨年、第10弾まで行った【岩上安身不在の穴を埋めるピンチヒッター企画】を、元旦より順次再配信しました。今後の予定は、以下の配信カレンダーをご確認ください。

――――――――
IWJ 配信カレンダー
https://iwj.co.jp/channels/main/calendar.html
――――――――

 この企画は岩上さんが本格復帰するまで、今後も続けてまいります。岩上さんの体調は一進一退を繰り返していますが、本格的な快復と現場復帰に向け、これからもスタッフ一同、岩上さんを支えてまいります。

 ご寄付いただいた方から、応援のメッセージがたくさん寄せられています。岩上さんにとっても私たちスタッフにとっても、皆様からの応援は大きな励みとなっております。本日は、その中から3つご紹介させていただきます。

——————

応援したいからです。これからも真実の報道をお願いします。(匿名希望)

数少ない良識の発信源を末永く守って欲しい(匿名希望)

12/20  2000円寄付 気持ちだけです。IWJが存続して欲しいため。(匿名希望)

——————

 ご寄付いただき、そして温かいメッセージをお寄せいただき、本当にありがとうございます! 皆様のご期待に添えるよう精進してまいりますので、なにとぞ今後とも、IWJへのご支援をよろしくお願いいたします。

 さて、連日IWJスタッフから新年のご挨拶をさせていただいております。本日はIWJ京都中継市民の萩崎茂さんからご挨拶させていただきます。

——————

 皆様 昨年喪中につき、寒中お見舞い申し上げます。

 IWJ京都中継市民の萩崎茂と申します。ご挨拶するのは初めてと思います。

 IWJでの初回中継は2011年3月27日、東日本大震災直後最初の銀座反原発デモになります。以来、8年弱で中継・録画本数は約1,300本、北は新潟、福島、南は熊本まで30都府県にまたがり取材をさせていただきました。これもひとえに、会員の皆様から会費やご寄付・カンパから交通費・宿泊費・機材費等を捻出していただけたからであると深い感謝の念にたえません。

 2019年前半は山梨県知事選・衆議院沖縄3区大阪12区補選・統一地方選・参議院選と注目選挙が目白押しですが、注目する講演や街宣についてもお届けできればと思います。

 本年も昨年まで以上にIWJに対するご支援のほどよろしくお願い申し上げます。

——————

 ここで、ご寄付・カンパのご報告をさせていただきます。

 IWJの今期が始まった8月1日から1月10日までにお寄せいただいたご寄付・カンパの総額は1895万4560円、日割りの目標額の77%となっています。新年明けた1月1日から1月10日までのご寄付・カンパは84万7500円で、日割り目標額の56%にまだとどまっています。1月に入ってから上旬が過ぎ、低いペースでの新年スタートとなりました。このままでいきますと、また厳しくなってしまいます。ぜひ、ご寄付・カンパをいただけたらと存じます。

 ご支援くださった皆様には、本当に感謝の言葉しかありません! ありがとうございます! 頂戴いたしました会費やご寄付は、IWJの活動費として大切に使わせていただきます。

 2019年に入っても、この寒気同様、まだまだ厳しい経営状況が続いています。スタッフ一同粘り強く頑張りますので、IWJへのご支援を、どうぞよろしくお願いいたします。

※ご寄付・カンパのご支援はこちらからよろしくお願いいたします。
https://iwj.co.jp/join/pleasehelpus.html

 ここで、今までIWJのコンテンツを無料でご利用なさっていた方へのお願いがあります。

 どうか、岩上さんとIWJが苦しい状況にある今こそ、そして会員数がじりじりと漸減状態にある今こそ、有料会員になってIWJを支えてくださるよう、この機会にご検討いただけないでしょうか!

 一般会員にご登録していただくと、中継で見逃してしまったIWJの動画コンテンツを一ヶ月間、アーカイブでご都合のよい時にご覧いただけます! 入会金は無料。会費は月々1,000円ですが、1年分まとめてお支払いいただければ1万円と、年額にすると2ヶ月分お得になっています!

※会員へのご登録はこちらからお願いいたします。
https://iwj.co.jp/ec/entry/kiyaku.php

 また、一度会員に登録されて以降現在お休みになっている方は、ぜひもう一度会員登録の再開をご検討いただきたいと存じます! 会費の支払いをつい忘れがちという方は、クレジットカードでのお支払いが大変便利ですので、ぜひご検討ください。クレジットカードをお持ちでない方は、自動引き落としサービスもご用意していますので、こちらのページをご覧ください!

※クレジットカード・自動引き落としでのお支払いへの変更はこちらから(※ログインが必要です)
https://iwj.co.jp/ec/mypage/login.php

※よくある質問と回答 年会費をクレジットで支払いたい
https://iwj.co.jp/info/faq.html#idx-18

 そして、現在一般会員でいらっしゃる方はぜひサポート会員へのお切り替えをご検討ください! サポート会員の方は、過去のインタビューも含めすべてのIWJのコンテンツをいつでもご覧いただけます。

 さらに、サポート会員にご登録いただくと、メルマガ「岩上安身のIWJ特報!」をすべて無料で閲覧することができます。「IWJ特報!」は、岩上さんによるインタビューを文字起こしし、詳細な注釈をつけたメルマガで、すでにお伝えしたように「まぐまぐ大賞2018」におけるジャーナリズム部門で、5位に入賞しています! インタビュー動画を見る時間をなかなか取れない、インタビュー動画の内容をもっと詳しく知りたいという方には特におすすめです。

 サポート会員へ移行してくださる方が増えれば、IWJの活動は今よりもずっと安定したものになります。サポート会員の人数が4,000名に達すれば、それだけでご寄付やカンパをいただかなくても、活動資金をまかなえることになります。

 どうか、ぜひサポート会員になってIWJの活動をお支えいただけますよう、ご検討ください。

※サポート会員へのご登録はこちらからお願いいたします。
https://iwj.co.jp/ec/entry/kiyaku.php
(会員登録いただいたメールアドレスとパスワードでログインの上、MYページの「会員登録内容変更」をクリックし「会員登録内容変更(入力ページ)」へ移動してください。そこに「会員種別の変更はこちら」とございまして、青字になっている「こちら」をクリックすると「会員種別変更申請」のページが表示されます。その画面で「サポート会員への変更を申請します」の前にあるチェック欄をクリックし、申請ボタンを押してください。)

 またIWJの記事は、単品で購入していただき、ご都合のよい時にゆっくり購読していただくことも可能です!

 岩上さんのインタビューは会員以外の方は1本500円、一般会員の方は1本50円でご購入いただけます。また、一般の記事は会員以外の方は1本300円でご購入いただけます。こちらも、ぜひご利用ください。

■新シリーズ「岩上安身のIWJインタビューDVDシリーズ」関良基氏と前川喜平氏へのインタビューDVDが先月12月20日より発売中!ぜひご購入をご検討ください!

 昨年12月20日より、新シリーズ「岩上安身のIWJインタビューDVDシリーズ」の発売を開始しております! 今回、発売しているのは、『赤松小三郎ともう一つの明治維新――テロに葬られた立憲主義の夢』(作品社、https://amzn.to/2NwCHL8)の著者・関良基氏へのインタビューDVD全3巻と、元文部科学省事務次官・前川喜平氏へのインタビューDVD全3巻です!

 DVDは1巻につき、販売価格(税込み)5184円で、数量限定販売です。DVDのパッケージは以下のURLからご確認いただけます。現在もご注文を承っておりますので、ご購入のご検討、どうぞよろしくお願いいたします!

※IWJグッズ DVD
https://iwj.co.jp/ec/products/list.php?category_id=5

 なお、関氏のインタビューDVDは大人気につき、残りわずかとなっております。購入ご希望の方は、どうかご検討をお急ぎください!

 それでは本日も1日、よろしくお願いいたします!

IWJ編集部(岩上安身、浜本信貴、萩崎茂、小野坂元、川上正晃)

IWJ 株式会社インディペンデント・ウェブ・ジャーナル
岩上安身サポーターズクラブ事務局
公式サイト 【 https://iwj.co.jp/