日刊IWJガイド・番組表「本日、高江で抗議行動テントの強制撤去か!?高江で浮き上がる悪しき差別構造をIWJは徹底的に可視化!/本日20時より、岩上安身による石田勇治・東京大学教授インタビュー(前編)を再配信!安倍政権が『学ぶ』『ナチスの手口』とは何か?どうぞお見逃しなく!」2016.8.5日号~No.1421号~


■■■ 日刊IWJガイド・番組表「本日、高江で抗議行動テントの強制撤去か!?高江で浮き上がる悪しき差別構造をIWJは徹底的に可視化!/本日20時より、岩上安身による石田勇治・東京大学教授インタビュー(前編)を再配信!安倍政権が『学ぶ』『ナチスの手口』とは何か?どうぞお見逃しなく!」2016.8.5日号~No.1421号~ ■■■
(2016.8.5 8時00分)

 いよいよリオデジャネイロオリンピックが本日開幕!遠くブラジルに思いを馳せている、城石エマと申します。

 以前にもちょこっとお話したことがありますが、我が家には2011年頃からテレビがないため、私が最後にオリンピックをテレビで観たのは、2008年、北京オリンピックのときです・・・。

 当時、高校1年生だった私は、夏休みに自宅でテレビをつけ、水泳の北島康介選手が100m・200m平泳ぎで金メダルを獲り、日本人唯一の競泳2種目2連覇を達成し、「チョー気持ちいい!」を言い放つ瞬間を目撃しました。

 北京五輪から8年。今年はなんと、NHKや民放のネット中継に力が入っているそうなので、8年ぶりに私も五輪を観てみようかと思います!

 さて一方、本日は、沖縄・高江で抗議行動テントの強制撤去が行われるとされている日です。本土が沖縄に基地負担を押しつけ続けてきた結果、高江では今、抗議の村民が500人もの機動隊によって暴力的に排除されています。まさに、本土による沖縄差別の実態が、高江で浮き彫りになっているのです。

 間違いなくこの国の中で起きている、参院選後のこの信じがたい現実に、既存大手メディアはほとんど力を入れて報じません。まるで国による暴力的な権力行使を「黙認」するかのようです。

 IWJは、権力やスポンサーによる横並びの圧力に決して屈しません。当たり前に報ずべきことを、当たり前に報じます。

 昨日より、この差別の実態を可視化すべく、IWJの東京本部から原佑介記者、阿部洋地(ひろくに)カメラマンを、現地へ派遣しました。さらに、京都からは中継市民の北野ゆりさんが現地入りしてくださいます!北野さんは、一市民で一女の母ながら、IWJに関わりを持つ前から、高江への本土からの支援活動に携わってきました。現地では、沖縄の大姉御・沖縄中継市民のKEN子さんもご協力くださいます!

 総力体制で臨む高江取材、あますところなくお伝えするために、IWJでは機材の追加購入、航空券、レンタカーなどの費用など、急な出費に見舞われています。電波の悪い高江でもつながるようにと、新たに沖縄チャンネル用としてソフトバンクのWi-Fiの回線も契約しました。

 8月から新たな決算期が始まったばかりですが、どうぞ、この期を乗り越えるためにもぜひ、みなさまの会費でIWJをお支えください!

※IWJ定額会員へのご登録はこちらから
https://iwj.co.jp/ec/entry/kiyaku.php

 また、高江取材だけでなく、これから来る改憲の国民投票に向け、IWJは改憲の中身のおぞましさについて、多くの人々に伝えるべく、できることをあますところなくやっていく予定です。改憲勢力が3分の2をとり、安倍内閣が「超」のつくタカ派議員らで閣僚を固めた今、「自由に口のきけるうちに」、IWJがみなさまに大事な問題の一つ一つをお伝えできるよう、どうぞ、みなさま、IWJを改めてお支えいただけますよう、伏してお願い申し上げます!

 IWJは、会員の会費だけでは活動規模を支えきることはできません。IWJの収支の2~4割は、皆様方からのご寄付・カンパによって支えられています。

 言いかえると、皆様のご寄付が低迷すると、IWJはたちまち赤字に転落してしまいます。

 前期の決算については、7月末にしめたものを9月末までに数字を確定させ、会計法人の監査を受けて、皆様にご報告することができると聞いております。

 一時期、このままではIWJは3千万円の赤字になる見通し、と危機感を弊社代表・岩上安身がお訴えさせていただきましたが、多くの人から善意と励ましのカンパが寄せられ、なんとか前期の苦境は乗り越えられることになりました。詳しい数字は代表の岩上安身が後日、報告いたしますが、少し悩ましいのが、一時的なピンチがしのげても、その後また、皆さま、ご寄付・カンパによるご支援をお忘れになってしまうこと。会員が8000人くらいまでに増えればもっと安定するのですが、それまでは皆さまからのご寄付・カンパによるご支援が欠かせません!なにとぞよろしくお願いします!

※ご寄付・カンパをどうぞお願いいたします!
http://iwj.co.jp/join/pleasehelpus.html

 第3次安倍第2次改造内閣の「タカ派」ぶりについては、後ほど平山茂樹記者よりお伝えします。

 刻一刻と改憲にむけ準備を整えつつある安倍政権。その改憲のやり方は、まさしく麻生太郎副大臣が述べた通り、「ナチスの手口」に学んでいると言わざるをえません。

 おりしも、都知事選の終わり間近で、民進党の岡田代表が代表選に出ないことを表明。にわかに共産党との野党共闘路線を見直す(つまり共産党との協力を解消し右へとシフトする)自民党が主導する改憲論議に積極的な姿勢をみて長島氏、細野氏ら党内右派が勢いづいており、彼ら、「歴史にまったく学ぶアタマのない」民進党右派勢力が、これまでの野党共闘を実現させてきた市民の運動の結実を台無しにする可能性があります。

 民進党を右にシフトさせれば保守票を獲得できるなどと主張する民進党の右派は、そんな保守層はとっくに自民党に身を寄せており、民進党の右派は、民進党が与党との違いを見せることもできなくなった、存在価値がなくなり、雲散霧消することになるのを、まったく理解していません。そうさせてしまっていいのか。ぜひナチスの台頭を許したドイツの歴史から学んでいただきたいと思います。

 そんな「ナチスの手口」を徹底批判したのは、7月1日、岩上さんのインタビューに答えた、石田勇治・東京大学教授でした。石田さんは、「緊急事態条項」によってあっという間に独裁体制へと変わっていったヴァイマル体制末期・ナチス台頭期のドイツと、現在の日本があまりに似ていることを指摘してます。特に共産党と社会民主党(日本でいえば民進党)が、手を結べばナチスの台頭を防ぎえたのに、アインシュタインら当代随一の知識人が呼びかけたのにもかかわらず、両者はいがみあいを続け、「野党共闘」を実現させられず、ナチスが独裁権力を手に入れるのを防げませんでした。痛恨の極みです。

 必見・必読のインタビューです。

 その石田さんへのインタビューを、本日20時よりチャンネル1番で特別再配信いたします!本日の配信は前編です。後編は明日、再配信いたしますので、そちらもどうぞ合わせてご視聴ください!

【チャンネル1】
http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=1

 また、石田先生へのインタビューは、最新号の「岩上安身のIWJ特報!」でテキスト化、掲載していますので、ぜひ、こちらも合わせてご利用ください!

※メルマガ「岩上安身のIWJ特報!」のご購読はこちらから
http://www.mag2.com/m/0001334810.html

 メルマガ「岩上安身のIWJ特報!」は、「まぐまぐ」よりご購読いただけます。購読料は、月額864円で、初月無料となっています。テキスト版だけでなく、iPhoneやiPadなどのタブレット端末で読める電子書籍フォーマット・ePub(イーパブ)版ももれなくついてきます。

 原発、集団的自衛権、TPP、歴史認識、中東情勢など、現在の日本や世界が抱えている政治的課題について、より深く掘り下げて知りたい方には、毎号必読の内容となっています。ぜひ、ご購読ください!

 「まぐまぐ」では、「岩上安身のIWJ特報!」のバックナンバーを購入することもできます。5月には、「緊急事態条項」に詳しい永井幸寿弁護士インタビューを、6月には、同じく「緊急事態条項」に強い警鐘を鳴らしている升永英俊弁護士インタビューを敢行しました。ぜひ、あわせてバックナンバーもチェックしてみてください!

※メルマガ「岩上安身のIWJ特報!」バックナンバーのご購入はこちらから
http://www.mag2.com/archives/0001334810/

★本日の日刊IWJガイドは以下の内容でお届けします!

┏━━【目次】━━━━━━━━━━━━
┠■【中継番組表】
┠■本日の新着記事
┠■<ニュース・フラッシュ!>老朽原発美浜3号機が新規制基準を「クリア」 関電、再稼働に向け加速/都知事選で惨敗した「都議会のドン」こと内田茂幹事長と石原伸晃会長が辞任表明/北朝鮮が中距離弾道ミサイル「ノドン」を発射 秋田県沖の日本の排他的経済水域(EEZ)に落下(城石エマ)
┠■<★本日の配信告知★>いよいよ本日は高江の抗議の行動テントの撤去期限!高江で浮き上がる悪しき差別構造を徹底的に可視化します!(原佑介)
┠■<第3次安倍第2次改造内閣>自民党きっての極右政治家・稲田朋美衆議院議員が防衛大臣として入閣!海外メディアはさっそく警戒感をあらわに!終戦記念日の靖国参拝はどうなる!?(平山茂樹)
┠■<お知らせ>Tシャツ“TALK ABOUT DEMOCRACY”復刻版を発売開始しました!!(太田美智子)
┠■<お知らせ>続々とご寄稿をいただいています!「みんなで語る『改憲への危機感』~Talk about Democracy and Constitution」のご紹介!(城石エマ)
┠■わとはぷ~What happened today?~今日はネルソン・マンデラさんが投獄された日(城石エマ)
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◆中継番組表◆

**2016.8.5 Fri.**

あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

【Ch4】13:00~「相模原事件を受けて ―― 差別殺人も『措置入院』の拡大も許されない!8.5緊急連続アクション」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=4
※「首都圏の介助・医療労働者有志」の呼びかけで行われる緊急連続アクションを中継します。

【Ch5】14:00~「小池百合子 東京都知事 定例記者会見」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=5
※小池百合子 東京都知事による定例記者会見を中継します。

【Ch6】15:00~「民進党 蓮舫代表代行 代表選出馬に関する記者会見」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=6
※民進党代表選 蓮舫代表代行による出馬表明会見を中継します。

【ツイキャス・IWJ_OKINAWA1】18:00~「ヘリパッド建設工事阻止 高江現地集会」
視聴URL: http://twitcasting.tv/iwj_okinawa1
※高江N1地区裏側ゲート前から現地集会の模様を中継します。

【再配信・Ch1】20:00~「参院3分の2議席で日本でも現実に!安倍政権が『学ぶ』『ナチスの手口』とは何か?絶対悪ヒトラー独裁政権の誕生過程を徹底検証!
~岩上安身による石田勇治・東京大学教授インタビュー(前編)」
UST視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=1
ツイキャス視聴URL: http://twitcasting.tv/iwakamiyasumi
※7月1日収録の岩上安身による石田勇治 東京大学教授インタビューを再配信します。

▲▽▲▽官邸前抗議関連 ▽▲▽▲

【Ch5】18:30~「再稼働反対!首相官邸前・国会正門前抗議」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=5

【IWJ_AOMORI1】17:30~「青森駅前金曜日行動」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=aomori1

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◆中継番組表◆

**2016.8.6 Sat.**

あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

【ツイキャス・IWJ_OKINAWA1】時間未定~随時「政府による高江での米軍ヘリパッド強行建設工事と市民による抗議の模様 <カメラ 1>」
視聴URL: http://twitcasting.tv/iwj_okinawa1
※沖縄県東村高江から現地の模様を中継します。

【ツイキャス・IWJ_OKINAWA2】時間未定~随時「政府による高江での米軍ヘリパッド強行建設工事と市民による抗議の模様 <カメラ 2>」
視聴URL: http://twitcasting.tv/iwj_okinawa2
※沖縄県東村高江から現地の模様を中継します。

【再配信・Ch1】19:00~「参院3分の2議席で日本でも現実に!安倍政権が『学ぶ』『ナチスの手口』とは何か?絶対悪ヒトラー独裁政権の誕生過程を徹底検証!
~岩上安身による石田勇治・東京大学教授インタビュー(後編)」
UST視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=1
ツイキャス視聴URL: http://twitcasting.tv/iwakamiyasumi
※7月1日収録の岩上安身による石田勇治 東京大学教授インタビューを再配信します。

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■本日の新着記事

・小池百合子新都知事が、仰天の人事を発令!特別秘書に「我々臣民は国民主権という傲慢な思想を直ちに放棄」という思想を持つ極右を選任!
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/323507

・文部科学大臣には、初入閣・松野博一氏が就任~「下村・馳体制の“改革”を仕上げる」学校への政治的中立の実態調査、いわゆる“密告制度”については言及せず
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/323196

・食料自給率の上昇よりも、「お互い仲良くする」ことで食料の安定的確保を目指す山本有二・新農林水産大臣は、ごりごりの新自由主義者か9条護憲派か?
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/323207

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続いては、昨日より沖縄入りしている原佑介記者よりお伝えいたします!

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■<★本日の配信告知★>いよいよ本日は高江の抗議の行動テントの撤去期限!高江で浮き上がる悪しき差別構造を徹底的に可視化します!

 おはようございます。記者の原佑介です。

 僕と阿部洋地カメラマンは昨日4日夜、再び沖縄県に入りました。この原稿は、羽田空港の待ち時間に書いたものです。

 沖縄県の米軍北部訓練場では、地元・高江の住民や県民の民意に反するかたちで、米軍が使用するオスプレイパッドの建設が強行的に進められようとしています。先々週にも中継しましたが、建設に反対し、座り込む住民に対して、県外から派遣された約500名もの機動隊員らが牙を向き、暴力を伴う強制排除を繰り返しています。

 今日は、住民らが高江に設置した、抗議の行動の拠点となるテントの撤去期限に指定されています。もちろん、住民らは自発的にテントをたたむつもりはなく、国家権力による一方的な暴力に対し、徹底的に非暴力でたたかいきる覚悟を示しています。

 殴る、首を締める、肋骨を折る…高江で繰り広げられている、機動隊による暴力に憤った全国の市民たちが、今、続々と高江に集まりつつあります。日本という国が、日米安保と地位協定によって、まったくの軍事的属国として米国に従属しながら、もちろん、機動隊による暴力にのみ怒っているわけではありません。米軍基地という「膿」を沖縄に押しつけ、その他の地域にはまるで「膿」などないかのように振る舞う、そんな日本の根深い差別構造そのものに「No」の声をあげようとしているのです。

 多くの沖縄市民が、この差別は、歴史に根差す根深いものであると、沖縄は二級市民扱いされていること。沖縄を植民地のように差別的に扱い他の近隣民族を劣ったものとして見なし、戦争という力に訴えて「ヤマト」の武威を見せつけようとしているのではないか。そんな疑いも深く、色濃くなってきました。日本という偽装民主主義国は、その実は、かつてのように古代でも中世でも近代でもそうであったかのように日本はそんな「小中華」として地域帝国を目指しているのではないか。

 IWJは今回、高江で浮き上がるこの悪しき差別構造そのものを徹底的に可視化し、全国の国民に「これでいいのか?」と問題提起したいと考えています。機動隊は、あくまで米軍基地の建設を強行しようとする属国傀儡政府の「手足」に過ぎません。「頭」は永田町や霞が関をさらに飛び越えて、米国にあると言えます。

 現場に駆けつけることが難しい人にも、できることはあります。どうかIWJの動画を拡散し、それぞれができることに取り組んでほしいと思います。また、こうしたIWJの活動に、会員として、あるいはカンパで、ご支援ください!臨時カンパを本当に緊急で必要としています!

 本日18時からは、 高江N1地区裏側ゲート前からツイキャス配信もしますので、ぜひそちらもご視聴ください。

【ツイキャスはこちらからご視聴いただけます!】
http://twitcasting.tv/iwj_okinawa1

 …実は、IWJは今回の高江取材に、沖縄県外から僕を含めて3名の取材者を投入し、さらに、その後も現地の中継市民が安定した中継し続けられるよう、新たにLiveShell2(税込みで40000円超)という中継用の機材も購入し、高江で最も電波がよいとされているソフトバンクのWi-Fiも沖縄用として新たに契約しました(毎月支払いがあります)。

 かなりの経費がかかっています。また、ご存知のように、沖縄では高江だけでなく、辺野古でも新基地建設が進められています。辛い話ですが、現実的に、沖縄に穏やかな日がくるにはまだ遠いと思われます。

 IWJは沖縄に対する差別がなくなるその日まで、沖縄の皆さんとともに、「差別をやめろ」という声を全国に届けたいと思っています。どうかIWJへのご支援をよろしくお願いします!

※IWJ定額会員へのご登録はこちらから
https://iwj.co.jp/ec/entry/kiyaku.php

※ご寄付・カンパをどうぞお願いいたします!
http://iwj.co.jp/join/pleasehelpus.html
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 続いては、太田美智子記者より、最旬トレンドファッションのご紹介です。

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■<お知らせ>Tシャツ“TALK ABOUT DEMOCRACY”復刻版を発売開始しました!!

 おはようございます。テキスト班の太田美智子です。

 一昨日、新しい内閣が発足しました。総理官邸の階段での記念写真を見ると、安倍総理の後ろに女性閣僚3人が並び、総理に“華を添えて”います。「女性が輝く社会」を目指す安倍政権が、どんな女性にどのように輝いてほしいのかがよく分かる写真だと思います。さすがです!

 さて、内閣20人のうち、19人が神道政治連盟国会議員懇談会のメンバーです。例外は、自民党と連立を組み、創価学会を支持母体とする公明党の石井啓一国土交通大臣だけですから、事実上、神道政治連盟のメンバーになることが、閣僚になるための踏み絵のようなものです。

 現行憲法20条は、「信教の自由は、何人に対してもこれを保障する。いかなる宗教団体も、国から特権を受け、又は政治上の権力を行使してはならない」とあります。これは、明治憲法下で、神道が事実上国教化され、国家神道として国民(ではなくて当時は臣民でした)の内面を完全に支配し、臣民は天皇に、即ち国家に命を捧げて忠を尽くすべきことが最上位の道徳的徳目とされました。このように宗教を利用して国家に国民を洗脳して隷従させ、内面の自由まで奪う、おそろしい国家神道を解体するために、政教分離や信教の自由、内面の自由が現在の憲法に書き込まれたのです。

 ところが自民党改憲草案では、「何人に対しても」と「又は政治上の権力を行使してはならない」が憲法20条から削除されています。神道が国家神道化し、創価学会が政治上の権力を行使するのを、合憲にしようという算段でしょうか。

 もうひとつの踏み絵は、7月の参院選での結果かもしれません。今回、新任された11閣僚のうち、先月の参院選で、改選数1の1人区で野党統一候補と戦い、勝利した秋田、福井、和歌山、愛媛、高知の5県から6人が閣僚に選ばれました。これは、野党共闘の候補を勝たせた県、特に秋田をのぞく東北5県へのあてつけのようなものでしょう。

 このうち4人が初入閣です。長らく自民党の支持組織として機能してきた農協の政治運動組織、農政連(農業者農政運動組織連盟)がTPPへの反発で自民党候補への推薦を見送った東北(福島県を除く)で、唯一、自民党候補が勝利した秋田からは、金田勝年氏が法務大臣に就きました。金田氏は、まったく法務についてわからないと就任会見は完全に「白旗」状態でした。

 得票率69%と鶴保庸介氏が圧勝した和歌山は、鶴保氏(沖縄及び北方対策大臣)と世耕弘成氏(経済産業大臣)の2人が初入閣。野党統一候補との得票差わずか8400票の激戦を制した愛媛からは、山本公一氏が環境大臣になりました。閣僚経験者ですが、やはり1人区を制した福井からは稲田朋美氏が防衛大臣に、高知からは山本有二氏が農林水産大臣に選ばれました。

 このうち、先月の参院選で勝利した本人は鶴保氏だけですから、選挙区が同じというだけで、まして衆院議員に大臣のポストを与えることで報いていると考えるのは、おかしな話かもしれません。しかし、衆院選挙でも参院選挙でも有権者は同じですから、有権者の“やる気”には、確実に関わってくるはずです。

 総務省のウェブサイト「選挙の意義」によると、「日本は国民が主権を持つ民主主義国家です。選挙は、私たち国民が政治に参加し、主権者としてその意思を政治に反映させることのできる最も重要かつ基本的な機会です」とあります。
http://www.soumu.go.jp/senkyo/senkyo_s/naruhodo/naruhodo01.html#chapter4

 しかし、国民が主権者としてその意思を政治に反映させるための、教育や情報が圧倒的に欠如しています。その最たる原因は、他ならぬ自民党にあります……。

 あっ!Tシャツの宣伝でした!“TALK ABOUT DEMOCRACY…and CONSTITUTION”!「民主主義、そして憲法について話そう」Tシャツ!

 「話そうTシャツ」に書かれた言葉は、「私たちの自由と未来のために」と続きます。憲法19条は「思想及び良心の自由は、これを侵してはならない」。そして自民党改憲草案の19条は「思想及び良心の自由は、保障する」です。国家権力に「侵してはならない」と定めているものを、国家権力が国民に「保障する」と書き換えしまっているのです。

 このような改憲草案を認めてしまえば、「公の秩序」を理由に、いつなんどき「いつも保障するとは限らない」に書き換えられかねません。政治家にオマカセしているうちに、いつのまにか民主主義や憲法がおかしなものに変えられてしまわないように、みんなで、知りあいとも、知りあいじゃない人とも、話し合いましょう!権力は国民が監視しましょう。できることから行動していきましょう!赤ワインを飲みながら!(意味不明の方は、昨日の佐々木記者のお知らせをご覧ください!)

「話そう」Tシャツは2色あり、いずれも税込み4,320円です!

※ヘザーグレー
https://iwj.co.jp/ec/products/detail.php?product_id=256

※バーガンディ
https://iwj.co.jp/ec/products/detail.php?product_id=257
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 続いては、城石エマに戻りお伝えします。

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■<お知らせ>続々とご寄稿をいただいています!「みんなで語る『改憲への危機感』~Talk about Democracy and Constitution」のご紹介!

 太田記者がご紹介した待望の新作「Talk about Democracy」Tシャツをよく見ていただくと、そこにはこれまでのデザインと少し違い、次のように書かれています。

 ”Talk about Democracy…and CONSTITUTION for our FREEDOM and FUTURE”

 「民主主義、そして憲法について、オープンに話そう。私たちの自由と未来のために」

 ここには、先の参院選に際し、改憲勢力による3分の2議席獲得を防ごうと、あれだけ多くの市民の方々が声をあげ、IWJが緊急事態条項の危険性を訴えてきたにも関わらず、改憲勢力が3分の2を獲得してしまったことに対する、危機感と、いやいやまだまだ、反撃はこれからですよ、そう簡単にへこたれてたまるもんですか、というポジティブな思いが込められています。

 改憲勢力が3分の2議席を獲得したのはなぜか。さまざまな理由が考えられますが、一つの大きな理由は、メディアをはじめ、日本社会に漫然と漂う、「政治に声を上げるのはタブー」という雰囲気ではないでしょうか?

 私たちの憲法に定められた国民主権と基本的人権と平和主義を守りきれるか否か、ぎりぎりの大事な闘いであった参院選のとき、テレビや新聞が狂ったように報じたのは、舛添元都知事の「血税乱費の”ケチジ”」問題でした。

 いまだに多くの国民にとって、主要なメディアはテレビであり新聞です。そのマスメディアは、国民の目をわざと参院選からそらすかのように、ケチジ問題に終始したのでした。

 参院選直前、久々に会った大学時代の友人から、「参院選あるの?オレ全然知らなかったわ~」と言われたことがありました。自ら知ろうとしている人とそうしていない人の間に、ここまで大きなギャップがあるのかと、大きな衝撃でした。

 「いやいやいや、今度の参院選はどれだけ大事かと言うとね…」と口を開いた私に、別の友人が、「仕事の話は今度にしようよ」とさえぎってきました。しかし、私の話は「仕事の話」扱いにされてしまったわけです。たしかに一部はそうかもしれないけれど、一部はそうではない。あらゆる人に関わりのある、話のはずです。しかし「政治の話はタブー」なんですね。その現実を目の前に、さらに大きなショックでした。

 でも、この「タブー」の雰囲気を少しずつ少しずつでも薄めていかなければ、改憲勢力の勢いを止めることは、もはや不可能です。

 「タブー」の雰囲気を壊していくには、どうすれば良いのか。

 「民主主義、そして憲法について、オープンに話そう。私たちの自由と未来のために」――。

 やはり、言葉で語り、1人でも多くの人の共感を呼んでいくしかないのだと思います!

 IWJでは現在、みなさまの「言葉」を募集しています。参院選を振り返り、みなさんが今、改憲に対しどのような危機感をお持ちなのか。ぜひ、たくさんのお声をお待ちしています!

※【特集】「国民投票」で自民党改憲草案が現実に!? みんなで語る「改憲への危機感」Talk about Democracy and Constitution~寄稿文特別掲載!
http://iwj.co.jp/wj/open/consti-msg

 すでにたくさんの方々からご応募いただいております。本日は、吉塚晴夫さんからのご投稿を、一部ご紹介いたします!

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 参院選の結果、改憲勢力は2/3の議席を取りました。

 ここ神奈川選挙区では4議席のうち、3議席を改憲勢力が奪取し、八紘一宇で神武天皇教信者の三原じゅん子氏に、神奈川県民は100万票を投じました。

 民度というのは曖昧で嫌な言葉ですが、日本人の民度、神奈川県民の民度というのは結局の所こういうものであって、自らの投票によって私達日本人は、神奈川県民は、敗戦を否認し歴史修正主義路線を進む最悪の自己中勢力を選択したということでしょう。国民は自身に相応しい指導者を選ぶことが、ここに示されました。

 私は自分なりの危機感から、連日の「選挙に行って政治を変えよう」スタンディングアピール行動、各種チラシのポスティング、投票依頼の電話などをやりましたが、この選挙結果にはかなり参っています。もちろん私ごときの行動で、変わるものなどない訳ですが。

 ネット上には、落選はしたがこの選挙応援の経験は良かった、必ず次につながる。という意見も散見されますが、選挙は結果が全てであり、次点であろうが、最下位であろうが、落選に変わりはない。良い経験とは、応援した候補者が当選してこそ言えることじゃないのか、と思います。

 そもそも今後、日本国憲法の下での選挙が行われるかどうかも分かりません。
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 吉塚晴夫さんでした!「そもそも今後、日本国憲法の下での選挙が行われるかどうかも分かりません」。本当にそのとおりだと思います。「絶望的」とも思える表現ですが、「現実的」な表現でもあります。あの参院選を最後の国政選挙にさせないために、きたる国民投票に備え、IWJもきちんと報じていきたいと思います!
 
 みなさまからの寄稿文は、下記のフォームより受け付けております。「改憲への危機感」について、皆様の思いをどしどしお寄せください!

※投稿フォームはこちらから
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSc7bnfuZOlRy0S9o9HmEGQWgdgT7TYJJIth4J3GaWHMgUPAzw/viewform?c=0&w=1
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 本日の日刊IWJガイドのフルバージョンはこちらからご覧ください。
http://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20160805

 今日も一日、よろしくお願いします!

IWJ 株式会社インディペンデント・ウェブ・ジャーナル
岩上安身サポーターズクラブ事務局
公式サイト 【 http://iwj.co.jp/