日刊IWJガイド・番組表「岩上さんが矢部宏治氏にインタビュー!対米従属の起源『マグルーダー原案』とは?/刑訴法改正案可決でマスコミが『アリバイ』報道!/渦中の舛添要一東京都知事が会見、辞職は否定」2016.5.21日号~No.1346号~


■■■日刊IWJガイド・番組表「岩上さんが矢部宏治氏にインタビュー!対米従属の起源『マグルーダー原案』とは?/刑訴法改正案可決でマスコミが『アリバイ』報道!/渦中の舛添要一東京都知事が会見、辞職は否定」2016.5.21日号~No.1346号~ ■■■
(2016.5.21 8時00分)

 おはようございます。IWJで主にテキスト関連の業務を担当している平山と申します。

 昨日、17時から中継・配信した岩上さんによる矢部宏治氏へのインタビューはご覧いただけましたでしょうか?この日のインタビューでは、矢部氏の新刊『日本はなぜ、「戦争ができる国」になったのか』の内容について、約2時間、駆け足ながらも、岩上さんがポイントを絞ってお話をうかがいました。

 この「日刊IWJガイド」をお読みいただいている皆さんであれば、昨年9月19日に行われた、集団的自衛権行使容認にもとづく安全保障関連法案を強行採決した、あまりにも強引なやり口は、いまだに怒りをもって胸に刻んでいるのではないでしょうか。

 SEALDsや「総がかり行動実行委員会」をはじめ、国会周辺で連日にわたり大規模な抗議行動・デモが行われ、「学者の会」を中心に全国の大学人が声をあげたのにも関わらず、安倍政権は、なぜ安全保障関連法案を、あのような無理筋を通してまで強行採決させ、日本を「戦争ができる国」にしなければならなかったのか。矢部氏は新刊の中で、大量の米公文書を読み解き、その謎を明らかにしています。

 矢部氏の新刊および昨日のインタビューの中でポイントとなるのが、「指揮権密約」そして「マグルーダー原案」です。矢部氏は、旧安保条約の原案の執筆にカーター・B・マグルーダー少将という軍人が関わっており、そこに現在に至る日本の対米従属構造の起源を見出します。

 そして、その後の安保改定は、「密約」を巧みに用いながら、この「マグルーダー原案」の「アピアランス(見かけ)」を変え続けたものに過ぎないということを、詳細に実証しています。

 詳しくはぜひ、インタビューの動画アーカイブをご覧いただくか、新刊『日本はなぜ、「戦争ができる国」になったのか』をお買い求めください!IWJ書店でも、一般の店頭に並ぶのと同じタイミングである5月26日に発売を開始しますので、IWJ会員の方は、ぜひ、著者のサイン入りの同書をお買い求めください!

※2016/05/20 岩上安身による『日本はなぜ、「戦争ができる国」になったのか』著者・矢部宏治氏インタビュー(動画)
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/302909

★本日の「日刊IWJガイド」は以下のラインナップでお届けします!

┏━━【目次】━━━━━━━━━━━━
┠■【中継番組表】
┠■<★今日のニュース・フラッシュ★>2020年東京オリンピック「裏金」問題続報/エジプト航空機が墜落、テロの可能性も/夏の参院選、香川選挙区で初の共産党の野党統一候補誕生へ(平山茂樹)
┠■参院で盗聴法拡大の「刑訴法改定案」可決!そして早速出た、マスメディアの「アリバイ報道」!(原佑介)
┠■<★取材報告★>舛添都知事が会見で「第三者に調査を依頼」することを発表、辞職は否定〜五輪不正疑惑、パナマ文書には目もくれず追及を強める大手メディア(佐々木隼也)
┠■いよいよ参院選目前!『前夜』を今こそぜひお読みください!(平山茂樹)
┠■岩上さんの今後のインタビューと講演会スケジュールのお知らせ
┠■わとはぷ~What happened today?(太田美智子)
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◆中継番組表◆

**2016.5.21 Sat.**

あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

【Ch4】12:30~「緊急シンポジウムin築地市場 ~築地市場の移転、本当にこれでいいのか?~」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=4
※「築地市場有志の会&守ろう!築地市場パレード実行委員会」主催のシンポジウムを中継します。

【IWJ_KYOTO1】13:30~「戦争法廃止!原発のない社会を!~政治を市民に取り戻そう!(第71回戦争への道を許さない京都・おんなの集い)」
視聴URL: http://www.ustream.tv/channel/iwj-kyoto1
※「戦争への道を許さない京都・おんなの集い連絡会」主催の講演会を中継します。講師は、福島みずほ氏(社民党・参議院議員)。

【IWJ_HYOGO1】15:30~「兵庫みなせん野党五党共同街宣」
視聴URL: http://www.ustream.tv/channel/iwj-hyogo1
※「連帯兵庫みなせん」主催の、市民と野党の共同街頭宣伝を中継します。

【録画配信・Ch5】17:00~「シンポジウム 『いま、そこにある人種差別の実態。―人種差別撤廃のための立法は「待ったなし!」』 ―パネルディスカッション部分」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=5
※5月16日に開催された、「東京弁護士会」主催によるシンポジウムのパネルディスカッション部分を録画配信します。パネリストは、アンジェロ イシ氏(武蔵大学教授)、鈴木 江理子氏(国士舘大学教授)、金 昌浩氏(第二東京弁護士会会員)。コーディネーターは師岡 康子氏(東京弁護士会会員)。

【Ch6】18:00~「被ばく労働を考えるネットワーク『原発労働者は要求する! 5・21春闘集会』」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=6
※被曝環境下で働くさまざまな労働者の権利と安全を求め取り組んでいる「被ばく労働を考えるネットワーク」主催による集会を中継します。

【IWJ_KYOTO1】18:20~「辺野古・高江のいま。~沖縄タイムス阿部記者にきく~」
視聴URL: http://www.ustream.tv/channel/iwj-kyoto1
※講師に沖縄タイムス北部報道部長(辺野古係長)阿部岳記者を招いて開催される、沖縄の米軍基地問題の現状を京都の若者と一緒に考える企画を中継します。

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◆中継番組表◆

**2016.5.22 Sun.**

あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

【Ch未定】13:15~「公正な税制を求める市民連絡会・設立1周年記念集会『人間の暮らしを支える税制への転換を求めて~財源を確保して社会保障の削減から充実へ~』」
※「公正な税制を求める市民連絡会」の設立1周年記念集会を中継します。代表の宇都宮 健児氏による講演のほか、佐藤 滋・東北学院大学教授による記念講演を予定。

【IWJ_HYOGO1】14:00~「政治を市民に取りもどす 福島みずほ×内田樹」
視聴URL: http://www.ustream.tv/channel/iwj-hyogo1
※福島 みずほ氏(社民党参議院議員・弁護士)と内田 樹氏(思想家・神戸女学院大学名誉教授)が登壇する国政報告会を中継します。主催は「国政報告会2016『政治を市民に取りもどす』実行委員会」ら。

【録画配信・Ch5】15:00~「『種たねSeed』種が危ない2」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=5
※5月4日に、講師として野口勲氏(野口のタネ・野口種苗研究所)、アーサー・ビナード氏(詩人・翻訳家)、天笠啓祐氏(ジャーナリスト)らを迎えて開催されたシンポジウムを録画配信します。

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■いよいよ参院選目前!今こそ、『前夜』をぜひお読みください!

 再び、平山です。昨日、17時から19時まで行われたインタビューの後、ゲストでいらした矢部宏治さんと、岩上さん、スタッフ数名で食事をする機会がありました。その中で矢部さんは、新刊の中でお書きになった日本の対米従属の構造について、「自民党が政権にいる間は、変わらない」とおっしゃっていました。

 安倍政権のもとで、解釈改憲どころか明文改憲し、緊急事態条項を新設して国民の基本的人権を停止させつつ、米国につき従って世界中で戦争する国になるのか、それともそうした「暴走」にストップをかけるのか。今年夏に行われる参議院議員選挙は、日本という国にとって、大きな分かれ目となる選挙です。

 その選挙が始まる前に、ぜひお読みいただきたいのが、矢部さんの新刊ももちろんですが、岩上さんと梓澤和幸弁護士、澤藤統一郎弁護士による共著『前夜~日本国憲法と自民党改憲案を読み解く』です。本書では、現行の日本国憲法と自民党改憲草案を、逐条で比較し、徹底的に分析しています。自民党が日本をどのような国に変えようとしているか、とてもよく分かる一冊となっています。

 昨年12月には、新書1冊分のボリュームを追加した『前夜・増補改訂版』も刊行されました。こちらでは、緊急事態条項の危険性を重点的に取り上げています。

 IWJでは他にも、岩上さんと植草一秀氏、木村朗氏、川内博史氏の4人によるクロストークを収録した『米国が隠す日本の真実~戦後日本の知られざる暗部を明かす』や、岩上さんの母校である早稲田大学での講義録を収録した『「今を伝える」ということ』も販売しています。ぜひ、あわせてお買い求めください!

※【増補改訂版・岩上安身サイン入り】『前夜 日本国憲法と自民党改憲案を読み解く』
https://iwj.co.jp/ec/products/detail.php?product_id=171

※【岩上安身サイン入】『米国が隠す日本の真実~戦後日本の知られざる暗部を明かす』
https://iwj.co.jp/ec/products/detail.php?product_id=159

※【岩上安身サイン入り】『「今を伝える」ということ』
https://iwj.co.jp/ec/products/detail.php?product_id=194

■岩上さんの今後のインタビューと講演会スケジュールのお知らせ

・5月26日(木)13:30~ 春名幹男氏インタビュー 第3弾

▼1月28日、3月5日に引き続き、『仮面の日米同盟~米外交機密文書が明かす真実』の著者で、国際ジャーナリスト・早稲田大学客員教授の春名幹男氏に岩上さんがインタビューします。第3回目となる今回は、主に尖閣諸島の領有権問題について岩上さんがお話をうかがう予定です。過去2回のインタビューに関しては、下記URLより動画アーカイブをご覧ください。

※2016/01/28 「米軍は日本を守らない!」という事実が米公文書によって明らかに! 政府が日米新ガイドラインに施した翻訳上の姑息な仕掛けとは!? ~『仮面の日米同盟』著者・春名幹男氏に岩上安身が直撃インタビュー第1弾
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/284665

※2016/03/05 東アジアで5回の核戦争を起こそうとした米軍を押しとどめたのは、日本の市民の「反核運動」だった!『仮面の日米同盟』著者・春名幹男氏に岩上安身が直撃インタビュー第2弾
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/290501

・5月28日(土)14:30~ 富岡幸雄氏インタビュー

▼中央大学名誉教授で『税金を払わない巨大企業』著者の富岡幸雄氏は、昨年末の「饗宴VI」にもご登壇いただき、大企業優遇政策を痛烈に批判しました。約1年半ぶりに待望の再インタビューです!前回のインタビューは、以下の記事をご参照ください。今回は、大企業の租税回避を暴いた「パナマ文書」流出に伴い、富岡氏が新情報をまじえて「グローバル経済の闇のメカニズム」を徹底解剖します!

 前回2014年のインタビューは、ぜひ以下の記事をご覧ください。

※2014/12/01 【大義なき解散総選挙16】「所得税と法人税の欠陥を直せば、消費税はなくてもよい」――『税金を払わない巨大企業』著者、富岡幸雄・中央大学名誉教授に岩上安身が聞く
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/210287

・6月2日(木)19:30~ 尾松亮氏インタビュー

▼ロシア研究者の尾松亮氏は、「避難の権利」を明記したチェルノブイリ法を、日本において初めて体系的に紹介した方です。

 『世界』3月号に掲載された「『チェルノブイリ被災国』の知見は生かされているか―『ロシア政府報告書』から読み解く甲状腺癌の実態―」の中では、日本で通説として知られてきた、チェルノブイリ甲状腺がんの実態が、チェルノブイリ被災国のロシア政府が公式にまとめた報告書と明らかに異なっている実態を暴きました。福島原発事故を受け、甲状腺がんの問題が関心を呼ぶ今、必見のインタビューです!

・6月4日(土)15:00~ 杉尾秀哉氏インタビュー

▼参院選・長野選挙区から野党統一候補として立候補を表明している、元TBS報道局記者・解説委員の杉尾秀哉氏に、岩上さんがインタビューします。なぜ、TBS記者から政治家に転身しようと考えたのか。立候補を決断した理由や掲げる主な政策について、杉尾氏に岩上さんが迫ります。

・6月14日(火)15:30~ 大西聡氏インタビュー

▼夏の参院選で徳島・高知選挙区から出馬する大西聡氏は、安保法案を「違憲」と断じ、「安倍政権の暴走を止める」という一点での団結を呼びかけ民進党・共産党が推薦、社民党が支持を表明する、期待の野党統一候補です。5月10日には、支援組織として政治団体「立憲・平和・共生県民連合高知」も発足しました。

 中央構造線という日本最大の断層帯が東西を貫く四国には、伊方原発が存在します。熊本・大分大地震の際には、伊方原発の建つ愛媛県西部も震度4の地震に見舞われました。また、確実に来ることがわかっている南海トラフ巨大地震の際には、四国南部は地震だけでなく津波にも見舞われることが確実視されています。

 地震・津波の際、最も懸念されるのは、原発の事故リスクです。原発推進政策を「国策」として強硬に進めようとする政府・与党に対し、どうブレーキをかけられるのか。その覚悟をお聞きします。

※「日刊IWJガイド」のフルバージョンは以下のURLよりご覧ください。
http://iwj.co.jp/wj/member/20160521-2

 それでは今日も1日、どうぞよろしくお願いします!