■■■ 日刊IWJガイド「第3次安倍改造内閣発表! 経・法・文・環・農、各大臣への質問を携えIWJは生配信を敢行! そしていよいよ本日! 16時からは共産党・志位委員長へインタビュー!」 2015.10.8日号~No.1121号~ ■■■
(2015.10.8 8時00分)
おはようございます! IWJで中継やテキスト関係のお手伝いをしながら報道現場の勉強をしています青木浩文と申します。
昨日は、安倍政権の第三次改造内閣の発表があり、夜には新たに就任した大臣たちの記者会見が行われました。IWJは今回、経産相、法務相、文科相、環境相、農水相の就任会見を取材・中継配信しました。もちろん、すべての大臣に対する質問を携えて…
結果はどうだったかと言いますと…
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まず法務省では、川島アンナ記者が岩城光英新大臣に対し、刑訴法改正案に含まれている盗聴法の改正について質問しました!
「盗聴の対象犯罪が4つだったのに対し、改正案はこの範囲を大幅に拡大します。さらに従来、盗聴時には通信事業者の立ち会いが必要とされ、盗聴場所も事業者の施設内とされていましたが、改正案では事業者の立ち会いを不要とし、将来的には警察施設内での盗聴も想定しています。これは、通信の自由の侵害にあたり、違憲ではないでしょうか?
また、不法な盗聴をしないという担保がどこにあるとお考えでしょうか?」
この本来、堂々と反論のしようのない的を射た質問に対し、岩城新大臣は「その件については十分に承知していないので、担当者から説明を聞き、ヒアリングを受けて考えたい」と「官僚頼み」であることをあっさりと認める回答をしました。予想通りといえば予想通りの回答ですが、それまでなんとか記者さんたちのいろんな質問に頑張って答えていた岩城新大臣が、川島記者の質問を皮切りに「その件については十分に承知していないので…」を頻繁に使うようになりました。緊張の糸がプッツリと切れたんでしょうか。
後日、改めて川島記者が、官僚のブリーフィングを受けたであろう新大臣に回答をいただきにいく予定ですので、引き続きご注目ください!
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続いて環境省では、鳩山元総理に「ルーピー!」と野次を放ち、子ども手当支給法案の強行採決の際には民主党に対し「愚か者めが!」と絶叫したことでおなじみの丸川珠代新大臣に対し、IWJの新人・浅野モエさんが福島第一原発事故で飛散した放射性物質の問題について質問しました!
「10月2日、足立区の住民が区役所に『高線量地帯がある』と通報し、足立区の職員が立ち会いのもと区内で放射性物質の計測を行いました。私たちIWJはこの模様を独自取材し、報じました。
計測結果は、地上50センチメートルの基準点での計測では、最大で毎時0.24マイクロシーベルト、平均値では毎時0.226マイクロシーベルトで、足立区の基準では除染する対象にはなりませんでした。しかし、放射性物質の地上50センチメートルから1メートルの高さでの空間線量が毎時0.23マイクロシーベルトあればチェルノブイリでは移住の権利を行使できるくらいの汚染地域で、チェルノブイリであれば『放射線管理地域』にあたります。それを超えるホットスポットがまだ首都のあちこちにあるわけです。また、除染する方法も、東京の中だけでも区ごとにバラバラで、除染の基準値も異なり、誰が責任を持つのかも不明です。
広域にわたり真剣で早急な測定と除染が必要かと思うのですが、大臣のお考えをお聞かせください」
【この質問の元ネタはこちら!】
・2015/10/02 毎時1マイクロシーベルト!福島第一原発事故から4年半以上たった今でも、東京都内にマイクロホットスポットが~足立区職員立ち会いのもとで行われた放射性物資計測の模様を取材!
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/268176
これに対し丸川新大臣は、「ご意見ありがとうございます」「関係各所と連携して取り組んでまいりたいと思います」などと回答したのみ。いえ、ご意見ではなく、質問なのですが…。
東京でもこれだけの放射能が測定されていることに、人として普通に驚き、反応してもらいたいと願う岩城新大臣も丸川新大臣も就任したばかりなので仕方がないといえば仕方がないのですが…本当に適材適所で専門家を大臣職に充てていれば、そこそこ答えられそうな気もするのですが…それは安倍政権には高望みかもしれませんね。
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そして文科大臣には元プロレスラーの馳浩議員が就任! なんとその昔、まだ馳新大臣がプロレスラーだった頃、岩上さんはモスクワで馳さんとともにサウナに入ったことがあるとか! 分厚い大胸筋を誇っていたそうです。
しかしこの馳新文科大臣、なかなか偏った歴史認識をお持ちのようで…
実は馳大臣、今年6月19日、自身の公式facebookページで「河野談話で未来志向になるどころか『強制性』『20万人の性奴隷』という、史実に反するデマを世界に喧伝されている始末」と河野談話をデマという強い言葉で非難しておられました。
しかし、安倍総理は「河野談話を引き継ぐ」と語っていますよね。総理の見解と馳大臣の歴史認識では大きな違いがあると考えられます。文科大臣がどのような歴史認識をとっているか、国民にとっては重大な関心事ですし、なにより、歴史認識の不一致は閣内の認識の不一致ではないでしょうか?
そうではないなら、公式に前言を撤回、訂正するおつもりはないのか?…とIWJは質問する気でいました。
しかし、残念ながら最後まで指名されず…!
IWJの場合、大手メディアのように人手も、人手を雇う資金も足りているわけではなく、どうしてもひとりでUstカメラマンと記者の二役をやらなくてはいけません。ムービーカメラ席から手を上げても、やはり後回しにされてしまうんですね…。
馳大臣の会見は終始和やかに、笑い声も頻繁に上がる中で行われましたが、IWJは次こそ、空気を読まず、その歴史認識を問いただしたいと思います!
大臣会見にほんわかムードやなれ合いは無用です。そこは、記者が国民を代表して権力を監視し、追及する、真剣勝負の場なのですから。
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経産省でも、林幹雄(もとお)大臣に、IWJはTPPについて超重要な質問をする…予定でした。
今回、米アトランタでのTPP交渉では、日本は自動車分野で劇的な譲歩をしました。TPPに参加する国で生産された部品をどれぐらいの割合使えば自動車の関税をゼロにするのか、という基準を決める「原産地規則」というルールについて、組み立てや部品調達を中国やタイなど、TPP域外の国々に多く頼っている日本は、これまで、その割合を40%にするよう求めてきました。
しかし今回、日本は55%で大幅譲歩したのです。これは、自動車業界にとっては、死活的な、たいへんな問題です。
ということで、TPP交渉で自動車分野の交渉を担当していた経産省に、この譲歩が自動車業界に与える影響は試算されているのか?特に、関連業界まで含めて雇用への影響はどうなると考えているか? また自動車業界の理解を得られると考えているのか? について、聞く予定でした。
しかしIWJ記者が、いくら手をあげて、司会と何度も目が合っているにも関わらず、司会はIWJ記者を徹底スルーし、結局、最後まで無視されたままでした。
安倍総理大臣会見でも、記者クラブメディアが一切手を上げず、フリーや雑誌記者が目一杯、手を上げているにも関わらず、「他にはいませんか。ではNHKさん」と、手を上げてもいないNHKを指名する、という場面がありましたが、まったくこれと同じですね。
自分たちの味方・身内ではない記者クラブメディア以外の、少しでも批判的な質問がきそうな人は、徹底的に排除する。そんな安倍政権の、排他的で、民主主義を踏みにじり、かつ臆病で後ろめたい姿勢が、ここでも垣間見られました。
この質問、とても大事なので、次の定例会見では両手をあげてでも、聞きたいと思っています。
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最後に、森山裕・農水大臣です。森山大臣は、かつて自民党の「TPP参加の即時撤回を求める会」の会長であり、党のTPP対策委員長を務めた、いわばTPPの危険性をきちんと認識し、批判的な目線で交渉を見てきた人物…だったはずの人です。
今回の「大筋合意」は、絶対に「聖域(農産品の関税5品目の関税維持)」を守る!という国会決議を、大幅に違反した、譲歩譲歩のオンパレードです。今回、出動した佐々木隼也記者は、「こんな有り様で、本当に国会決議は守られたと言えるのか?」を問いただす予定でした。
会見開始、目立つようにカメラ席から手をあげましたがなかなか指されず。と、他の記者が上記の質問をしました。すると森山大臣「国会決議は守られた」と断言。まさか…こんな合意内容で!? 絶句です…。
幸運なことに、森山大臣は記者全員の質問に答えるという姿勢を見せてくれたおかげで、最後の方で佐々木記者も質問することができました。
「豚肉・牛肉などは一定期間後に関税を大幅削減するなど、JA・農家にとってはとても「聖域」を守れたとは言い難い内容、いったいどう申し開きをするのか?
また、まだ『大筋合意』であって『最終合意』ではない。まだ協定テキストも各国の国会の承認手続きも済んでいない。つまり、まだ何も決まっていない状況なのに、もう決まったとばかりに農業対策などの予算化を進めるのは、他国に類を見ない前のめりなのではないか?」
これに森山大臣、1つ目の質問には、「神戸牛や黒毛和牛は需要が高まっている~」などと、論点をずらして回答。2つ目の質問にも、「色々な状況を精査している段階で~」「前のめりだが、これは『良い前のめり』だ~」などと、最終的には意味不明な回答に終始しました。
結局、TPP反対は農水族としての予算獲得のための、「ゴネ」パフォーマンスだったのでしょうか? さらなる追及が必要ですね。
このように、まったく納得のできない新大臣たちの回答、姿勢。しかしそんな彼らが、安倍政権の閣僚としてこの国を動かしていくのですから、しっかりとウォッチし、追及していかなければなりません。少し前とは比べようもないほど、会見での記者クラブメディアの「ヨイショ」質問や、痛い所をつつかない姿勢が蔓延しています。
これは、かなりまずい。末期的な状況だと感じます。IWJは、これからは大臣会見に積極的に出動し、風穴を空けていきたいと思っていますので、みなさまどうか、応援してください!
…(後半へ続く)
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◆中継番組表◆
本日のIWJの中継番組表をお送りします。
あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。
**2015.10.8 Thu.**
【Ch4】15:00~「日本外国特派員協会主催 津田敏秀・岡山大学教授 記者会見『福島第一原発事故後の小児甲状腺がんについて』」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=4
※日本外国特派員協会主催の岡山大学 津田敏秀教授の記者会見を中継予定です。
【Ch5】15:00~「TPPアトランタ閣僚会合出張報告」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=5
※「TPP阻止国民会議/TPPを慎重に考える会」主催の「TPPアトランタ閣僚会合出張報告」を中継します。
【Ch1】16:00~「岩上安身による日本共産党・志位和夫委員長インタビュー」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=1
※日本共産党・志位和夫委員長に岩上安身がインタビューします。
【Ch6】17:00~「安冨歩氏 講演会『マイケル・ジャクソン革命宣言』」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=6
※東京大学東洋文化研究所教授・安冨歩氏による講演を中継予定。
【Ch2】17:30~「東京電力 定例会見」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=2
※東京電力による定例会見を中継します。
【Ch4】18:00~「オールジャパン:平和と共生 総決起集会」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=4
※「オールジャパン:平和と共生」主催の総決起集会を中継します。IWJ代表・岩上安身もスピーチいたします!
【シリーズ特集・マイナンバーの罠・Ch5】20:00~「マイナンバー法案で院内集会『被災者支援の現場から、「共通番号制」は不要 費用対効果も不明 数千億が空費に』」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=5
記事URL: http://iwj.co.jp/wj/open/archives/75631
※2013年4月23日に収録した、日本弁護士連合会主催の院内集会の模様を再配信します。
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◆明日の中継番組表◆
あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。
**2015.10.9 Fri.**
【Ch1】14:00~「岩上安身による元最高裁判事・濱田邦夫氏インタビュー」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=1
※元最高裁判事の濱田邦夫氏に岩上安身がインタビューします。
【会員・サポーター限定配信】20:00~「第44回 ロックの会 ―テーマ『シリア難民問題』」
会員の方はこちらからご視聴になれます→ http://iwj.co.jp/wj/member/limited
サポーターの方はこちらからご視聴になれます→ http://iwakamiyasumi.net/
※オーガナイザーは映画監督の岩井俊二氏。ゲストは安田菜津紀氏(studio AFTERMODE所属フォトジャーナリスト。カンボジアを中心に、東南アジア、アフリカの貧困やHIV、中東の難民問題を取材)。
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2,登録メールアドレスとパスワードを入力
3,ページに表示されているパスワードを、視聴画面に入力
以上の手順で、ご視聴いただけます。ぜひ、ご覧ください。
▲▽▲▽官邸前抗議関連 ▽▲▽▲
【Ch5】18:30~「再稼働反対!首相官邸前抗議(首相官邸前/国会正門前)」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=5
【IWJ_AOMORI1】 17:30~「青森駅前金曜日行動」
視聴URL: http://www.ustream.tv/channel/iwj-aomori1
【IWJ_TOKYO8】18:00~「原発反対八王子行動」
視聴URL: http://www.ustream.tv/channel/iwj-tokyo8
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(前半の続き)…
■共産党・志位和夫委員長インタビュー
「この可視化はボス(岩上さん)すごい」「IWJの真骨頂」――
ツイキャスなどの書き込みで、こんなお褒めの言葉もいただいた、10月6日に岩上さんが行なった民主党・長島昭久議員の単独インタビューは、ご覧になられたでしょうか?
これまで多くの局面で、まるで安倍総理に近い自民党議員であるかのような主張を繰り返してきた長島議員。今回の安保法制をめぐる動きでも、閣議決定での解釈改憲による集団的自衛権の行使容認を、「ぎりぎり合憲」と主張したり、安保法制については「安保法制が文字通り『戦争法』でないことを天下に示さねばならない」と語っていました。今回のインタビューでは、その真意について、岩上さんが、笑顔で、礼儀正しく、しかし鋭く遠慮なくスパスパと切り込みました。
また、最近、日本会議を辞めた理由や、共産党との連携に強く反対する理由についても、長島議員は丁寧に語ってくださいました。長島議員、お忙しい中お時間をとってIWJのインタビューに応じていただきましたこと、感謝申し上げます。お約束いただいた「続編」、ぜひよろしくお願いいたします。
IWJのこうした取材は、皆さんのご支援によって成り立っています。感謝申し上げるとともに、まだ会員でないという方は、ぜひ会員となってお支えていただければ嬉しく思います。長島昭久議員インタビューも、会員であればいつでもアーカイブをご利用いただけます
「政府広報テレビ局」「安倍チャンネル」などと揶揄されるNHKに年間受信料約25,000円支払うのであれば、IWJに一般会員として年間10,000円(サポート会員は30,000円)の投資は、とてもリーズナブルなのではと思います。
現在のIWJ会員数は5,657名様です。まずは年内に6000人を達成できれば嬉しいです。どうか、IWJへの会員登録がまだの方は、この機会にぜひよろしくお願いします。
※会員登録はこちら!
https://iwj.co.jp/ec/entry/kiyaku.php
また、ご寄付・カンパでの応援をよろしくお願いします!
応援してくださる皆様からお送りいただいたお米、うどん、野菜、お肉なども、心から感謝して、すべておいしくいただいています。引き続きご支援よろしくお願いいたします。
※ご寄付・カンパもどうぞお願いいたします!
http://iwj.co.jp/join/pleasehelpus.html
さて、岩上さんによる大物政治家インタビューは続きます。本日8日16時から、共産党・志位和夫委員長への単独インタビューを中継・配信する予定です。
志位委員長が「安保法制廃止の国民連合政府」の実現へ向け、提案されている「戦争法廃止で一致する政党・団体・個人が共同して国民連合政府をつくる」、そして「『戦争法廃止の国民連合政府』で一致する野党が行う、国政選挙での選挙協力」等について、また、これらを呼びかけるに至った理由と経緯。そして、すでに会談をされた民主党・岡田克也代表、社民党・吉田忠智党首、生活の党・小沢一郎代表などの手応え、そして一部の野党議員が口にする「共産党アレルギー」について等など。もちろん、時間は限られていますが、岩上さんがきっとスパスパとお聞きするはずです。ぜひ、ご覧いただければと思います!
※2015/10/8 16:00~「岩上安身による日本共産党・志位和夫委員長インタビュー
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=1
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■濱田邦夫弁護士・元最高裁判所判事インタビュー
「今は亡き内閣法制局」――
2015年9月15日に、安全保障関連法案を審議する参院の特別委員会が開いた中央公聴会に、野党が推薦した公述人として出席した濱田邦夫弁護士・元最高裁判所判事は、こんな表現を使って安倍政権下の内閣法制局を痛烈に皮肉りました。
濱田氏は、政府・与党が安保法制の合憲の根拠として持ち出した砂川判決について、「個別的であろうが集団的であろうが、そういう自衛隊そのもの、元は警察予備隊と言っていたそういう存在について、争われた事案ではないという意味において、これを理由とするということは非常に問題がある」と厳しく断じました。
その上で、「政治家の皆様には、知性と品性と、そして理性を尊重していただきたいし、少なくとも、それがあるような見せかけだけでも、これはやっていただきたい」と皮肉とユーモアたっぷりに呼びかけ、安全保障関連法案の強行採決を行わないよう議員たちに呼びかけました。
果たせるかな、濱田氏が訴えた「政治家は知性、品性、理性を尊重すべき。せめてそのような見せかけだけでもしてもらいたい」という思いとは正反対の力ずくのやり方で、同法案は採決されてしまいました。
濱田氏は1936年生まれ。1945年6月19日の静岡空襲の際に満9歳だった濱田氏は、静岡県の東鷹匠町にある実家でひとり留守番をしていました。この大戦で、家族や親族から死傷者はでませんでしたが、空襲の直後には、自宅近くの路上で上半身の無い焼死体を見たことは今でも忘れられないそうです。「戦争はもうたくさんだ」との思いの原点がこれらの体験にあると、濱田氏は語ります。
濱田氏が法曹を目指した理由は、「自由に生きたい。そして、世の中の仕組みを変えたい」という思いからだそうです。当時の日本は、占領が終わって復興がこれから始まろうという時代。他方、憲法9条があるのに自衛隊の前身がつくられていました。そうした社会の矛盾を、法律を勉強することで変えられるのではないかと考えたそうです。
また当時、東大の法学部を出て官僚にならずに弁護士になるのは珍しいことでした。濱田氏は自身の選択を「組織に埋没するのが嫌だったから」と説明します。
また、弁護士活動を始める際には、自分でなければやれないことをやってみたいと思い、その頃は国際的な分野で仕事をする日本の弁護士というのはほとんどおらず、日本が関わる国際的な分野での法律事務を、日本人の法律家の手に取り戻したいという強い思いを抱きます。
そして、法廷にはほとんど出ずに、国際的な企業法務を専門にやっていた人間で最高裁判事になったのは濱田氏が初めてでした。「私がなぜ最高裁判事になったかという理由は自分でもよくわかりません」と自身のキャリアを振り返る濱田氏ですが、「いわゆるグローバリゼーションの時代が到来して、国際的なビジネスの経験を持っていると思われた私が、時代に呼ばれたということもあるのではないでしょうか」と語っています。
・中央公聴会で「今はなき内閣法制局」と痛烈な皮肉をユーモア込めて語った濱田邦夫・元最高裁判事のマニフェストとブログを、単独インタビューの直前、特別掲載!
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/269454
安全法制が強行採決されてしまった今、濱田氏はどのようにお考えなのでしょう。そして、今何を伝えたいと思われているのでしょうか。岩上さんのインタビューをぜひご覧いただければと思います。
・10月9日(金):14時~
濱田邦夫弁護士・元最高裁判所判事インタビュー
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=1
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■岩上さんが「オールジャパン総決起大会」でスピーチ
岩上さんが本日10月8日17時55分開演、憲政記念館大ホールで開催される「オールジャパン総決起大会」で、4分間ですが、スピーチをすることになりました。
「主権者が日本を取り戻す!」をメインテーマに、日本政治を「戦争と弱肉強食」から「平和と共生」に転換するための、主権者による連帯運動を本格始動させる決起集会です。
岩上さんの他に、元内閣総理大臣の鳩山由紀夫氏をはじめとして、(以下、50音順)弁護士の伊東章氏、政治経済学者の植草一秀氏、生活クラブ生協連合会会長の加藤好一氏、作家の鎌田慧氏、慶應義塾大学名誉教授の小林節氏、民主党・衆議院議員の篠原孝氏、政治学者の白井聰氏、民主党・衆議院議員の鈴木克昌氏、元衆議院議員の辻恵氏、元日本医師会会長の原中勝征氏、元参議院議員・平野貞夫氏、元外務省国際情報局長の孫崎亨氏、山田正彦元農林水産大臣、前主婦連合会会長の山根香織氏というそうそうたる面々が登壇される予定です。
【会の詳細に関しては、下記のサイトを御覧下さい】
http://bit.ly/1Ljx5ew
IWJでも中継・配信の予定です。ぜひ、ご覧ください!
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■10月、11月の岩上さんのインタビューや講演情報!
一部はすでにご紹介をしているものもありますが、10月と11月に決定している、岩上さんのインタビューや講演情報は下記の通りです。どうぞ、ご期待ください。
【インタビュースケジュール】
・10月8日(木):16時~
共産党・志位和夫委員長インタビュー
・10月8日(木):17時55分~
オールジャパン総決起大会
・10月9日(金):14時~
濱田邦夫弁護士・元最高裁判所判事インタビュー
・10月13日(火):16時~
水上貴央弁護士インタビュー
・11月5日(木)(現在調整中)
元自衛官・末延隆成氏インタビュー
【講演情報】
・10月25日(土) 17:30~(1時間程度)
独り芝居公演「おわりのはじまり」の後に単独講演
(場所:箱根湯本 箱根菜の花展示室)
http://owahajihakone25.peatix.com/
・11月06日(金)18:30~20:15(内講演は90分)
これから日本はどこに向かうのか~改憲前夜~
参加料無料、会場は現在調整中です。
主催:北海道教職員組合 函館市部/平和運動フォーラム
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■「戦争法案」に関する寄稿・コメントをお寄せください!
安保法制が「強行採決」されてからもうすぐ4週間が経ちます。しかしその後も、多くの安保法制抗議デモや集会が全国各地で行われ、さらに同法案に賛成した議員の落選運動なども始まってきています。
IWJは今後も、安保法制に対する反対のメッセージを募集していきます!
本日はその中から、滋賀大学経済学部教授である青柳周一さんの寄稿を紹介します。
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「安全保障関連法案に反対する滋賀大学人有志の会」の賛同者です。安全保障関連法案は戦争放棄を定めた日本国憲法第9条に違反しており、平和主義と立憲主義を踏みにじるものです。
しかもこの法案は、2度にわたる強行採決という、民主主義を否定する数の暴力によって衆議院を通過しました。学問の自由と良識の名のもとに、我々は安全保障関連法案の撤回と廃案を強く要求します。そして、戦争によって他国の人々を殺し、私たち自身が殺されることに意を払わない安倍政権に断固として抗議します。我々は大学人として、戦争が起これば最も被害を蒙るであろう若い人たちの未来を守るためにも、いま、声を上げなくてはならないと考えています。
「安全保障関連法案に反対する学者の会」賛同者
滋賀大学経済学部教授・青柳周一
http://iwj.co.jp/wj/open/anti-war-msg-00349
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安倍首相は2015年5月15日に記者会見を開き、パネルを使って集団的自衛権の行使が必要だと国民に訴えました。その理由は、「紛争国から逃れようとしているお父さんやお母さんや、おじいさんやおばあさん、子どもたちかもしれない。彼らの乗っている米国の船を今、私たちは守ることができない」と、母親が乳飲み子を抱いて紛争地から米国艦船で脱出しようとしている様子を描いたパネルを指して説明していました。
ところが、8月26日の安全保障関連法案を審議する参院特別委員会で、中谷防衛大臣は「(集団的自衛権の行使において、輸送中の米艦に)邦人が乗っているかは絶対的なものではない」と述べ、邦人保護が集団的自衛権行使の理由にならないことを認めたのです。国民の中から「安倍総理の言葉は、もう信用しません!」という声があがるのも、至極当然のことだと思います。
他方、毎日の様に教壇に立ち、学生さんたちと顔をあわせ、時間を共有している大学教授から、「若い人たちの未来を守る」という言葉をお聞きすると、学生の顔を一人ひとり具体的に思い浮かべながらおっしゃっていることを感じ、とても説得力があります。貴重なご意見、ご寄稿ありがとうございました。
IWJはまだまだ学者の皆さん、市民の皆さんの寄稿を募集しています! ぜひお寄せください!
※【 宛先はこちら! 】
office@iwj.co.jp
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■IWJスタッフ募集のお知らせ
連日の掲載で恐縮です。本当に人手が足りないのです! IWJでは引き続き、スタッフを大募集中です!事務スタッフ、経理スタッフ、テキストスタッフを募集しています。
<一般事務および会員管理スタッフ>
一般事務は電話やメールでの外部の方との連絡、岩上さんのスケジュールを把握してのインタビューのアポ取りや、スケジュール管理、イベント開催の準備、ファイリングやその他、諸々発生する、庶務的なことなど、IWJの活動の軸となる重要なお仕事です。
会員管理事務のスタッフは、会員様からのお問い合わせなどの接点になりますので、人当たりのよい方(メール対応中心です!)、メールなど、PC操作に慣れている方(エクセルができるとありがたいです!)、募集しています!
それぞれあと1人ずつ、お願いしたいと思っています! ぜひ、よろしくお願いします。応募条件などは、下記を御覧下さい。
◆応募条件
※「【職種1】 -事務スタッフ-」を御覧下さい。
http://bit.ly/1ALJypQ
<経理・総務スタッフ>
IWJでは経理・総務スタッフも募集しています。現状の人員ですと、処理すべき事務量が多く、経理と総務事務をこなしきれません。現在のスタッフが悲鳴をあげており、ヘルプしてくださる方を急募いたします。IWJの屋台骨を支える、とても大事なお仕事です。
経理および総務の実務経験がある方、経理ならば簿記などの資格をお持ちの方を歓迎いたしますが、経理の経験がなくても、真面目、几帳面、注意力がある、数字を扱うことや計算することが苦ではない、という方、初めて経理を覚えてみたいという方でもやる気があれば大丈夫です。ご応募、お待ちしています!
応募条件などは、下記を御覧下さい。
◆応募条件
※「-経理・総務スタッフ-」を御覧下さい。
http://bit.ly/1ALJypQ
記者およびテキストスタッフも募集しています。これは「テキスト」全般に関わる仕事で、現場に出て取材をし、記事を書く、いわゆる「記者」だけにとどまりません。文字起こし、各種リサーチ、パワーポイントの作成、Twitterでの実況、原稿のリライトや注釈付けといった具合に、幅広い作業が含まれます。そのすべてを一人でこなせないといけない、というわけではありません。その人の適性や置かれた条件に合わせて、部分的に業務に携わっていただくことも可能です。
勤務形態は、在宅でも可能ですので、地方在住でもパソコンさえあれば、テキストスタッフとしてお手伝いいただくこともできます。現に、多くの皆様に文字起こしやサマリーライターなど、様々な仕事をしていただいています。
また、英語をはじめ、中国語、フランス語、ドイツ語など、外国語に堪能な方も募集しています。IWJは、日本国内だけでなく、情報をワールドワイドに発信していきたい、と考えています。翻訳などの能力に長けている方の応募をお待ちしています。
また、IWJはマルチなテーマを追い続けています。だからこそ、この分野なら詳しい! このテーマはずっと追いかけてきた!
といった専門分野や強みを持つ人も大歓迎です!
一人で、全部マルチに詳しくなければならない必要はありません。IWJはそれぞれの強みを生かして分業・協力体制を敷いています。他の仕事と兼業で、という場合は、なおさら、得意分野がある方は頼りになります!
◆応募条件
※「【職種2】 -テキストスタッフ- (記者・ライター・リサーチャー・編集者etc)」を御覧下さい。
http://bit.ly/1ALJypQ
各募集スタッフのその他の詳細の項目に関しましては、以下のページよりご確認ください。上記の応募条件は、すべて当てはまっている必要はありません。ぜひ、ふるってご応募ください!
※【 スタッフ応募フォーム 】
http://bit.ly/1ALJypQ
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先日インタビューを行った元レンジャー隊員・井筒高雄さんのサイン本をIWJ書店にて販売開始いたしました!
「成立」した安保法制の問題点をおさらいしましょう! 他にも貴重な書籍が山ほどありますので、合わせてご利用ください!
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【井筒高雄さんサイン入り】 日本と日本人を危うくする 安保法制の落とし穴
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【山口二郎さんサイン入り】 徹底討論 日本の政治を変える―これまでとこれから
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【山口二郎さんサイン入り】 いまを生きるための政治学
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【森まゆみさんサイン入り】異議あり! 新国立競技場――2020年オリンピックを市民の手に
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【水島朝穂さんサイン入り】ライブ講義 徹底分析! 集団的自衛権
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【笹山尚人さんサイン入り】ブラック企業によろしく 不当な扱いからあなたを守る49の知識
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【笹山尚人さんサイン入り】パワハラに負けない!―労働安全衛生法指南
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これらのサイン入り書籍は、IWJ定額会員(サポート会員・一般会員)の方のみご購入可能の商品です。IWJへの会員登録がまだの方は、この機会にぜひよろしくお願いします!
※会員登録はこちら!
https://iwj.co.jp/ec/entry/kiyaku.php
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■復刻版「TRUE DEMOCRACY」Tシャツ、大好評発売中!&プラカード作製のお知らせ!
大好評をいただいている「TRUE DEMOCRACY」Tシャツ、まだまだ発売中です!
10月に入り、だいぶ肌寒い季節となってきました。衣替えをして、夏物をしまい、秋物を出した、という方も多いのではないでしょうか。
しかし、夏が終わったからといって、この「TRUE DEMOCRACY」Tシャツがお役御免になる、ということはありません!
秋でも冬でも、皆さんにはぜひ着ていただきたいと思います。
着心地バツグンのこの「TRUE DEMOCRACY」Tシャツ。色は、ブラック×レッド、生成り(ナチュラル)×エンジ、ネイビー×イエローの3色を用意しています。サンプルはIWJのホームページからご覧いただけますので、ぜひチェックしていただきたいと思います。
IWJのホームページで絶賛発売中です!この機会にぜひ、お買い求めください!
★お買い求めはこちらから
https://iwj.co.jp/ec/products/list.php?category_id=3
また、IWJでは、このたび、この「TRUE DEMOCRACY」Tシャツのプリント図案を使った、プラカード用の画像を作製いたしました。
画像の種類は、販売中のTシャツの3色(黒×赤、紺×黄、生成り×エンジ)に加えて、白×赤の4色と、さらに、岩上さん直筆の「真の民主主義を!」のメッセージバージョンと、余白を残してご自由にメッセージを書き入れていただけるバージョンの計6種となります。
画像はこちらからご覧ください
↓
http://iwj.co.jp/info/whatsnew/post/22589
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■わとはぷ!のコーナー
今日10月8日は「木の日」です! 「十」と「八」を組み合わせると「木」の字になることから、日本木材青壮年団体連合会が1977年に提唱したそうです。
私は木が好きです。自分の名字に「木」の文字が含まれていることも関係しているのかもしれません。森に中で風が吹いて葉が擦れる音や、力強く弾かれた弦が共鳴するアコースティックギターの音が心地よいと感じるのも、木が好きだからなのだと思います。
そう言えば、このIWJのオフィスは、床も机も本棚も全部木製という、こちらも素敵な空間です。建築現場の足場に使われる安くて目の粗い、野性味のある木材を、岩上さんが選んで使用したものだそうです。今年の夏、抗議活動を撮影・中継するために何度となく足を運んだ国会正門前ですが、憲政記念館から伸び出したたくさんの木々が木陰を作って、いつも熱中症で倒れそうになる自分を、真夏日の日差しから守ってくれていたような気がします。
かつて林業を生業としていた人から聞いた次の言葉が印象に残っています。
「まだ見ぬ孫のために木を植え、祖父を想いながら木を切る」――
さて、今の私たちの日々の営みは、無謀な侵略戦争や人権概念が未発達だった旧憲法下で苦労させられた祖父の世代を想っているでしょうか。また、これから先の世代、子どもだけでなく、孫の世代、その先の世代まで思いやっての営みとなっているでしょうか。樹齢100年、200年と続く木々たちが、私たちの姿をじっと見つめているような気がしています。
それでは皆さま、今日も1日、よろしくお願いいたします!
IWJ 株式会社インディペンデント・ウェブ・ジャーナル
岩上安身サポーターズクラブ事務局
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