日刊IWJガイド 「敗戦の日に桜島の噴火警戒レベルが初の「4」に~住民避難も完了、再稼働したばかりの川内原発は大丈夫か!? 九電は「何もしましぇ~ん」…オイッ!!」2015.8.16日号~No.1068号~


■■■ 日刊IWJガイド 2015.8.16日号~No.1068号~ ■■■
(2015.8.16 8時00分)

 おはようございます。IWJの原です。

 御嶽山が水蒸気噴火して以降、箱根をはじめ、全国で火山が活発化しているように思います(御嶽山以前のことはあまり詳しくないのですが…)。

※2015/05/10 【IWJブログ】「明らかなごまかしだ」――火山性地震が止まない箱根山 観光客離れを危惧する自治体が用いた「視覚的トリック」に火山学者が苦言
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/245186

 鹿児島県の桜島が昨日15日、噴火警戒レベルが3(入山規制)から4(避難準備)に引き上げられました。気象庁は、桜島直下のマグマだまりに供給されるマグマの量が増えたことで、地震や山体の膨張が起こっているとみています。これを受け、鹿児島市は噴石被害などが想定される地区の住民、計約110人に避難勧告を出し、午後6時までに住民避難が完了したということです。

 桜島は今年に入ってからすぐに山体膨張が確認されていました。近年は継続的に活発な活動を続けており、特に09年以降、「爆発的噴火」の回数が急増。2011年には、1955年の観測開始以来、最多の996回を観測しましたが、なんと今年は8月14日までに、すでに691回もの爆発的噴火が観測されています。

 この数字は、素人目にも「これはちょっとヤバイぞ」と感じますし、住民避難は妥当な判断ではないか、と思いますよね。

 これまでも桜島では人的被害が発生するような、大きな噴火が起こってきました。気象庁によると、桜島では中世~近代までに「文明大噴火」「安永大噴火」が発生。安永大噴火では死者が150人あまりに上ったとされています。

 また、日本の「20世紀最大の噴火」と呼ばれる「大正大噴火」では、噴火活動と地震により死者58人、負傷者112人が出たほか、村落そのものが埋没(!)。流出した大量の溶岩によって、桜島は大隅半島と陸続きになりました。大地が生まれたのです。この噴火の時の降灰は1000キロ以上離れた仙台市にも到達したとか(!!)。

 ふもとで観測を続ける井口正人・京都大火山活動研究センター長は「80年以降で最大規模の活動。今のような観測体制になってからは例がない状態で、いつ噴火してもおかしくない。今までの爆発より大きい規模を想定せざるを得ない。しかし、大正噴火のような規模は今のところ想定していない」と話しています。

※専門家ら「大規模噴火は想定せず」 桜島・警戒レベル4(朝日新聞)
http://digital.asahi.com/articles/ASH8H5JLMH8HULBJ001.html

 一方で井口さんは「大正噴火前の9割程度まで(マグマの)量が戻っている。あと10年くらいで100%に戻る」とも認めています。大正噴火のポテンシャルはある、ということでしょう。警戒が必要です。

 ・・・が、川内原発を再稼働させたばかりの九州電力は今回の噴火の前兆について「特別な対応は考えていない」とキッパリ。

九電によると、川内原発は桜島から約50キロの距離にあり、再稼働の前提となる原子力規制委員会の審査では、噴火による降灰を最大15センチと想定し、安全性は確保されると説明。規制委もこれを了承していました。

 巨大噴火が起きる可能性は十分に低いし、「もし破局的な噴火が起こるなら前兆はつかめるもん!」と豪語した九電には、是非とも今後、桜島がいつ、どのような規模で噴火するのか教えを乞いたいくらいですが、ちゃんと答えられるのでしょうか?

無理、なんでしょうね、現実には。。

 先日も『日刊IWJガイド』で書きましたが、原子力規制委員会の田中俊一委員長は、核燃料の冷却には約5年かかると述べています。となると、最低でも5年前には破局的な噴火を察知しなければならないわけですが、本当にできるかは疑わしい。ほとんどの火山学者が「噴火は予知できない」と認めているのです。川内原発では使用済み燃料プールだけで1946体が保管されており、冷却も大変ですから、搬出先を探すのは容易ではありません。

 ちなみに、3万年前に破局的噴火を起こした鹿児島県の「姶良カルデラ」が再び巨大噴火を起こせば、鹿児島だけでなく、九州南部の方々を全員、避難させなければいけません。

 鹿児島大学准教授で火山学者の井村隆介さんは、昨年、僕のインタビューでその脅威を語ってくださいました。

 「3万年前の姶良カルデラの噴火では、半径80~100キロくらいまで火砕流が到達しています。半径100キロくらいとなると、200~300万人くらいが影響を受けます。カルデラの予兆がわかれば、燃料を運ぶと同時に300万人を避難させなければいけない。

 避難は1~2週間では絶対に無理で、200~300万人というのは、直接、火砕流で亡くなる人の数です。その規模のカルデラ噴火が起きれば、日本中に火山灰が積ります。そうなると、東京でも『避難した』とはいえないような噴火になります。東京には数十センチの火山灰が降り注ぎます。3万年前の火山灰は、東北地方で数センチの厚さで火山灰が見つかっています」

 300万人の避難と同時に、行き場のない使用済み核燃料の搬出…。カオス過ぎます。しかも東北で数センチの火山灰! 川内原発は15センチの火山灰に対応できるとしていますが、姶良カルデラの巨大噴火が起これば1000%15センチ程度じゃ済みませんよね。さらに井村さんは続けます。

 IWJ原「仮に言われているように、3万年前に姶良カルデラが噴火していたとして、この3万年の間にどれくらいのマグマが溜まっていて、これが噴出したらどれほどの規模の被害になるのでしょう」
井村先生「例えば、VEI(噴火の規模)7の巨大噴火の場合、『数百立方キロ』のマグマが出るんです。VEI6だと『数十立方キロ』、VEI5になると『数立方キロ』で、桜島の大正噴火のときは『数立方キロ』のマグマが出たんです。『数百年に1回』の噴火の規模だと言われています。
 そうなると、年に0.01立方キロずつ、カルデラの下にマグマが蓄えられているので、もし3万年間、毎年0.01立方キロずつ溜まってきたのであれば、今、300立方キロ溜まっていることになる。ときどき『数十立方キロ』のマグマを出しても、誤差の範囲くらいですよね」
IWJ原「すでにVEI7の噴火の準備はできている、ということですか?」
井村先生「かもしれない。だから九電も規制委も、(噴火前に)急激な変化があるはずだというが、もう急速な変化が必要ない、ということになる。キッカケがあれば動いてしまうかもしれない」
※2014/10/08 【鹿児島】川内原発、揺らぐ規制委の判断基準、火山地質学者が審査のありかたを批判~井村隆介・鹿児島大准教授インタビュー(聞き手:原佑介記者)
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/179508
 呆然・・・すでに巨大噴火の準備ができている可能性がある、ということです。

 無計画で無責任な川内原発再稼働。元規制委の島崎邦彦さんは「自然の声に耳を傾ける」と言っていましたが、今こそ自然の声に耳を傾けるべきではないでしょうか。

 いや、自然の声に耳を傾けるべきであると断言します! IWJは素直に自然の声に耳を傾け、本日、17時から、IWJ×FFTVのコラボ番組第二弾をIWJのスタジオから生中継します! 川内原発再稼働に反対し続けてきたFoE JAPANの満田夏花さん、フクロウの会の阪上武さん、そして原子力市民委員会 事務局の水藤周三さんをお迎えし、岩上さんが、桜島の今後と川内原発再稼働の問題について議論します! 絶対にお見逃しなく!

 第一弾もまさに原発の火山リスク&戦争リスクについて語っているので、ご視聴ください!

※2014/10/08 「原発と火山、原発と戦争。そのリスクは地球大に広がる!」 ~IWJ×FFTV(実験版) 満田夏花・福田健治・岩上安身
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/179531

 番組終了後には、井村さんの衝撃のインタビューを再配信します! そちらも続けて御覧ください!

(後半へ続く…)

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◆中継番組表◆
本日のIWJの中継番組表をお送りします。
あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

**2015.8.16 Sun.**

【特別再配信・Ch1】14:00~「~IWJ × UPLINK コラボ企画 第四弾!~ シネマトークカフェ vol.23『アルマジロ』in TOKYO」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=1
※2013年2月10日に開催された、IWJとアップリンクさんとのコラボ企画第四弾のシネマトークカフェ・トーク部分を、『アルマジロ』の予告編とともに特別再配信します。

【Ch1】17:00~「桜島は序章に過ぎない!? 『充電』された姶良カルデラの脅威! 日本全土を襲う巨大噴火と川内原発再稼働の『愚』~IWJ×FFTV特番第2弾!」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=1
※川内原発再稼働を受けて、満田夏花氏(FoE Japan)、阪上武氏(フクロウの会)、水藤周三氏(原子力市民委員会事務局)をゲストに迎えた特番を中継します。

【IWJ_AICHI1】17:30~「天白と昭和のママ行動(第2弾)」
視聴URL: http://www.ustream.tv/channel/iwj-aichi1
※戦争法案に反対するママ、パパを中心とした宣伝行動の模様を中継します。

【録画配信・IWJ_OSAKA1】20:00~「加害の歴史にしっかり向き合ってこそ 平和な未来を築くことができる ―午後の部」
視聴URL: http://www.ustream.tv/channel/iwj-osaka1
※昨日「戦後70年 東アジアの未来へ!宣言する市民」主催で行われた、高里鈴代氏、高橋哲哉氏らが発言した集会の午後の部を録画配信します。

【IWJ_KYOTO1】20:00~「2015 京都五山送り火」
視聴URL: http://www.ustream.tv/channel/iwj-kyoto1
※京都五山送り火の模様を、京都市営地下鉄松ヶ崎駅周辺から中継します。

【再配信・Ch1】20:00(17時からの特番終了後に配信予定)~「川内原発、揺らぐ規制委の判断基準、火山地質学者が審査のありかたを批判~井村隆介・鹿児島大准教授インタビュー(聞き手:原佑介記者)」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=1
記事URL: http://iwj.co.jp/wj/open/archives/179508
※川内原発再稼働を受け、2014年10月8日(水)、IWJの原佑介記者が鹿児島大学准教授で火山地質学者の井村隆介氏へインタビューした模様を再配信します。
「川内原発再稼働 特番 ~ゲスト・FoE Japan 満田夏花氏」終了後に配信するため、開始時間が前後する可能性がございます。何卒ご了承下さい。

【三夜連続 再配信・Ch1】21:00(再配信終了後)~「岩上安身による国立科学博物館・人類史研究グループ長・篠田謙一氏インタビュー 第二夜」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=1
記事URL: http://iwj.co.jp/wj/open/archives/245971
※岩上安身による国立科学博物館・人類史研究グループ長・篠田謙一氏へのインタビュー再配信・三夜連続の第二夜を再配信します。
配信開始時間が前後する可能性がございます。何卒ご了承下さい。

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◆明日の中継番組表◆

あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

**2015.8.17 Mon.**

【Ch2】17:30~「東京電力 定例会見」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=2
※東京電力による定例会見の模様を中継予定。

【三夜連続 再配信・Ch1】20:00(予定)~「岩上安身による国立科学博物館・人類史研究グループ長・篠田謙一氏インタビュー 第三夜」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=1
記事URL: http://iwj.co.jp/wj/open/archives/252671
※岩上安身による国立科学博物館・人類史研究グループ長・篠田謙一氏へのインタビュー三夜連続の第三夜を再配信します。

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(…前半の続き)

■人種による差別の馬鹿馬鹿しさを科学的に「論破」する、篠田謙一先生のインタビューを3夜連続再配信!

 さらに、井村さんインタビューの再配信の後には、昨日に続き、篠田謙一先生のインタビューを配信します! 「日本人はどこからきたのか」。人類の起源を解き明かした篠田先生のインタビューは大変な反響をいただきました!

※2013/08/15 「6万年前に同じ能力を持った人々がアフリカを出て、世界に広がった」――日本人はどこから来たか。DNAが語る系譜 ~岩上安身による篠田謙一氏インタビュー
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/96484

 篠田さんによれば、日本人のルーツは、5500年前に中国南東部の揚子江流域で稲作農耕を始めた人々に行き着くといいます。

 「我々は、『日本列島』というくくりで考えがちだが、南では南方系、北では北方系、本土では朝鮮半島や中国地域との関係があり、民族的な多様性が生まれている」

  また、篠田さんはここ数年ネットを中心に湧き上がっている「男系天皇維持論」の根拠となる、「Y染色体の継承」について「疑似科学だ」と喝破。篠田氏によれば、男親から男の子へしか継承されない「Y染色体」と言われるDNAは、突然変異しやすく、次の世代のY染色体は全く別物になる可能性があるといいます。

 また、どんなに天皇家が貴重なY染色体を持っていたとしても、統計上、同じY染色体を持つ人は日本に10万人はいるとのこと。岩上さんは、「(Y染色体の話は)結局は『血統の優位性』を言いたいのだろう。ナチスにも通じるこうした優生思想は、時に科学を蔑ろにする」と批判しましたが、ナチスのハーケンクロイツ旗を掲げながら安倍政権を支持する連中はこうした考えをやはり持っているのでしょうか。

 岩上さんは最初に篠田さんにインタビューした2013年の夏、お彼岸を迎えて以下のブログ記事を掲載しました。こちらは必見です。

・【IWJブログ】お彼岸を迎えて~誰しもが、20代さかのぼれば100万人のご先祖様を持つ
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/102215

 この記事で岩上さんは、誰しもに父母が2人、祖父母が4人、曾祖父母は8人いて、その上の代は16人、その上は32人…と増えてゆくとして、20代さかのぼると、なんと104万8576人になる、これを続けてゆくと28代目で1億人を突破するということを、電卓をはじきながら計算していったエピソードを振り返ります。

 そして、「血を分けた兄弟や親戚だからこそ、対立したり、感情がこじれたりすると、小憎らしいと思う気持ちも強く、こじれもしますが、何者かが、何者かよりも、生まれながらにして優越するということはありえない。高貴な血族や賤しい血族というものもない」と再確認し、「近隣の民族や諸国に対して、敵意をつのらせ、排他主義や戦意すら煽り立てて政治権力を結集しようという動き」が、いかに馬鹿馬鹿しいものであるかを綴っています。

 「すべての人類のルーツは、6万年前にアフリカから世界へひろがっていった同じ能力を持った共通の祖先にたどりつく」という、篠田先生が指摘する事実を、僕らは今一度、このお彼岸の機会に振り返ってみるべきなのかも知れません。とくに人種差別が公然と行われる今の日本では。

 ということで、三夜連続での、篠田先生へのインタビューの第二夜、再配信します!

Chは1で、時間は21時、今回は非会員の方でも動画全編をご覧になれます!!

【Ch1はこちら】
http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=1

■安倍談話はやはり村山談話の否定だった!浮かび上がる「積極的平和主義」と「TPP」の正体

 昨日は岩上さんが戦後70年の「安倍談話」の真意を読み解く記事「岩上安身のニュースのトリセツ」を発表しました! ご覧になっていただけましたか?

 談話には「先の大戦への深い悔悟の念」「戦後70年にあたり、国内外に倒れたすべての人々の命の前に、深く頭を垂れ、痛惜の念を表すとともに永劫の哀悼の誠を捧げます」といったような、一見すると、過去の日本の行いに対する謝罪とお詫びが書かれているように見えます。

 しかし、「誰」が「誰」に対して、その行いをし、具体的に「何」をし、「誰」が「何」に対して頭を垂れているのか、という「主体」や「客体」が、徹頭徹尾、曖昧にぼかされている、と岩上さんは分析します。

 例えば、「先の大戦のへの深い悔悟」。これが「先の侵略戦争と植民地支配への深い悔悟」という文言であれば、旧日本が行った、侵略戦争と植民地支配への、深い悔悟、ということであって、「悔悟」という言葉の意味が、クリアになる。村山談話の「反省」という言葉を、「悔悟」へと表現は変えながらも引き継いだのだということになります。

 しかし、「大戦への悔悟」であれば、誰がその大戦を始めたのかが曖昧になり、日本の侵略から始まった戦争への悔悟、日本の戦争責任というニュアンスは、うやむやにぼかされてしまう。安倍総理のいう「悔悟」とは、侵略戦争と植民地支配への「悔悟」をダイレクトに指すものではない、と指摘します。

 村山談話を出した村山富市元首相本人が「継承されていない」と言っていますが、結局、安倍談話とは「村山談話の否定だった」と結論づけた岩上さんの「ニュースのトリセツ」。安倍談話全文に対し、ひとつひとつ丁寧に批判していますので、未読の方は、是非ご覧ください。安倍総理の真意が見えてくるはずです。

※【岩上安身のニュースのトリセツ】安倍談話はやはり村山談話の否定だった!浮かび上がる「積極的平和主義」と「TPP」の正体 ~単なる米国の「属国宣言」に過ぎないという本質と本音
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/258098

■靖国のコスプレイヤーはそんなに戦前、戦中に戻りたいのか! どんな世界かわかっているのか!

 今年もIWJは、敗戦の日の靖国神社、そして千鳥ヶ淵戦没者墓苑を取材しに行ってきました。安倍総理は、近隣諸国への配慮からこの日の参拝を避け、自民党の議員を通じて玉串料を納めるにとどめましたが、安倍内閣の閣僚からは、高市早苗総務大臣、山谷えり子国家公安委員長、有村治子女性活躍担当大臣の3人が参拝しました。

 靖国神社で取材した平山記者は、帰社後、「靖国神社への参拝者は、インタビューする人する人、みんな安保法案に賛成していた」と苦笑していました。

※2015/08/15 終戦の日、多くの遺族らが靖国神社を参拝 「安保法制には賛成」「憲法改正を」の声多数 「参拝する会」尾辻秀久参院議員、「総理は過ちのないかじ取りを」
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/258059

 僕も昨年、靖国神社で取材したからわかります。「隣国の脅威」を理由に、集団的自衛権の行使、果ては憲法改正して国防軍を持つべし、と主張する人が目立つんですね。なぜだろう・・・

 また、境内には軍服を着ている初老の方もいます。ご高齢の方が軍服を着ていると、「あ、元軍人の方なのかな」などと10年前くらいまでは素直に思っていたのですが、よくよく考えたら「いや、当時まだ小さな子どもだったか、もしくは生まれてさえいませんよね?」という方が軍服を着ているのです。つまり、単なるコスプレ。・・・何がしたいのか。死者への冒涜になるのではないかと僕は思うのですが。

 純粋にお参りにきている方々も多くいると思いますが、戦争を美化し、愛国心を満たすためにやってくる人も一部にはいます。

 そんなあなたにお薦めしたいのが『前夜』です! 岩上さんが梓澤和幸弁護士、澤藤統一郎弁護士とともに「自民党改憲草案」を読み解きました!

 この中には戦前・戦中の日本の話がたくさん出てきます! 思想弾圧され、拷問の末に死んだ小林多喜二さんの話や関東大震災で朝鮮人虐殺事件に加担した日本軍の話、天皇を利用した為政者による国民支配の実態などなど、軍人コスプレイヤーが読んだら「ううっ…」と絶句するであろう事実が凝縮されています。

 自民党改憲草案は、そうした世界に逆もどりする中身になっています。そんな時代錯誤な憲法が実現すれば絶句するだけでは済みません。うかうか軍服コスプレなどもできなくなるかもしれませんね。

 渾身の一冊『前夜』は、軍服コスプレイヤーの皆さんもぜひ、コスプレイヤー以外の皆さんもぜひ、ぜひ、お読みください!

※『前夜』はこちら!
http://iwj.co.jp/wj/open/%E5%89%8D%E5%A4%9C

■芹沢あんずから仲間募集のお知らせ!

 ここで、事務スタッフであり、かつレポーターとしてもメキメキ頭角を現しはじめている芹沢あんずから皆さんにお願いがあります。

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おはようございます!一般事務スタッフ芹沢あんずです!!

一般事務スタッフ、まだまだ絶賛大募集中です!

日頃より、IWJスタッフは、全員攻め、全員守りをモットーに、時には事務スタッフも現場に行くこと、お知らせしていますが、本日は、コツコツと、資料整理やファイリングなどを、事務所で専門的に取り組んでくださる方を大募集しております!

IWJの事務作業は、世の中の情勢と岩上さんの動きに合わせてのスピードとなりますため、とにかく早いです!そうすると、事務というポジションにつきながら、整理整頓まで手がまわらないというのが現実です。。。

他の事務スタッフが攻めの姿勢で、現場に出たり、アポ取りや、イベントの手配などを行っているなか、
安定した守りの姿勢で、IWJの資料をコツコツと、整理してくださる方、ファイリング作業といいますが、整理整頓の得意な方を、大募集しております。

出社日数は、週に数回、数時間で構いません。

資料整理は終わりがなく、ずっと続く作業です。また、同じような作業が続きます。
できれば同じ方に、細く、長く、継続的に続けていただきたい、という気持があります。

整理整頓や、コツコツとした作業に向いている方、そして、IWJを一緒に支えてくださる方、応募をお待ちしております。

一緒に頑張ってくださる、新しい事務スタッフの方とお会いできること、とっても楽しみにしています!!!

以下の応募フォームよりお手続き願います!お待ちしています!

【スタッフ応募フォーム】
http://bit.ly/1ALJypQ

■皆さん、会員さんとしてIWJをご支援ください! どうかよろしくお願いします!

 皆さんのご応募、僕も首を長くしてお待ちしています! 思えば、IWJは驚くほどスタッフ間の壁がなく、人の陰口とかもサッパリ聞きません。結構珍しい職場だと思います。かなり働きやすい環境だと思いますよ!

 そしてIWJは、スタッフを増員するためにも、会員の皆さんの支えを必要としています!

 戦後70年の節目に、日本のあり方を変えようとする「戦争法案」が国会に上程され、とにかく毎日がニュースだらけです。もちろん原発再稼働、TPP、問題は他にも山積みです。

 もっと幅広く、深く取材し、報じるためにも、どうか皆さん、会員になって、IWJを支えてください! IWJの取材活動は皆様の会費、カンパで成り立っています。新たなスタッフを迎え、さらに報道量をアップするためにも、どうかよろしくお願いします! もっともっと頑張りますので、どうかよろしくお願いします!

※会員登録はこちら
https://iwj.co.jp/ec/entry/kiyaku.php

※カンパもお願いします!
http://iwj.co.jp/join/pleasehelpus.html

■復刻版「TRUE DEMOCRACY」Tシャツ、再入荷&追加サイズ好評発売中!!

 大好評につき多くの方にお買い求めいただいている「TRUE
DEMOCRACY」シリーズの復刻版ですが、この度、追加生産分も発売を開始し、全サイズお求めいただけるようになりました。

 発売開始早々、完売欠品していたサイズや、XS相当の新サイズYLへ、続々とご注文いただいております。大変、お待たせいたしましたが、素早く反応してくださり、ありがとうございます。

 また、完売してしまっていたサイズの再入荷連絡のご要望いただいていたお客様にはご連絡を差し上げております。
引き続き、よろしくお願いいたします。

 「華奢な女性でも着やすい、もう少し小さいサイズが欲しい」という声が上がっていたため、再生産に併い、新たに作成したXSサイズ相当のYLサイズ(着丈63cm、身幅46cm)は、特に多くのご注文をいただいております。

 現在のところはまだ、各色・各サイズ、すべて揃った状態で、ご検討、お求めいただけます。

 まだまだ残暑の厳しさも、「TRUE DEMOCRACY」を求めて抗うべき状況も続いています。是非「TRUE DEMOCRACY」を着て、力強く元気にお出かけください!!

 無謀な大量生産は出来ないため、再入荷分とYLサイズはそれぞれ10枚程度ずつの少数の入荷の中、早速ご注文いただいておりますので、ご検討下さっている方は、お早めにご注文ください。サイズは大きめですので、1サイズ下でもいけるかもしれません!

ブラック?レッド
https://iwj.co.jp/ec/products/detail.php?product_id=140

生成り(ナチュラル)?エンジ
https://iwj.co.jp/ec/products/detail.php?product_id=141

ネイビー?イエロー
https://iwj.co.jp/ec/products/detail.php?product_id=142

■安保法制に反対する全ての人からメッセージを募集しています!

 IWJでは今、安倍政権が進める安保法制に「一言いわせて!」という方のメッセージを大募集しています。そして多くの方から日々寄せられるこれらの声を、鮮度バッチリで毎日、記事としてHPに掲載させていただいています。

 現在200件以上寄せられているこうしたメッセージは、以下の特集ページにまとめています。「立憲主義を守れ」「戦争反対」…皆さんの純粋な思いです。この法案に反対する大多数の方の声を、引き続き募集します! 僕たちには意思があります。ここで示さなければいつ示す! という勢いでご寄稿ください!

・安倍政権の集団的自衛権にもとづく「安保法制」に反対するすべての人からのメッセージ
http://bit.ly/1HGpCHI

 昨日は理系研究者で「安全保障関連法案に反対する学者の会」賛同者のYuki さんのメッセージをアップしました!

 Yukiさんは、「政府は、違憲であることを意に介していない」とし、その理由を「彼らの論理の一つに、自衛隊だって違憲だと言われているではないか(だから今回も我々の判断で法案は通す)、というものがある。だから、既に違憲であることを主張しても大きな力にはならないのではないか。私たちは、違憲であることだけではなく、先の山本太郎議員の国会質問にもあったような、多彩な議論、発想で相手に問いかけていく必要がある」と説きます。
 さらに「この法案に賛成の一般の人たちの中には、第二次世界大戦前夜のような状況になった時に、相手が本気で武力を使うような状況に事態が流れた時に、『やはり実力をそなえておくべきだった』と後悔したくない、というのもあると思う。私たちは、このような意見に対して、他国の軍事力も脅威だが、自国の政府が国民を守るとは限らない、という危険性があるという例を上げるべき」であると提案されています。

 ごもっともです。むしろネトウヨの皆さんは、なぜ集団的自衛権を「自分たち」のために行使してくれると考えるのでしょう。政府が日本人を守らないのは、ISに殺害された後藤健二さん、湯川遥菜さんの例を見ても明らかですし、内乱が激化したイエメンから邦人を救出したのも日本政府ではなく、米国政府でもなく、中国政府でしたよね。

 ネトウヨの皆さん、僕もこんな現実は認めたくはありません。でも、これは事実なんです。IWJにお寄せいただいたご寄稿をお読みになってください。学者の皆さんのみならず、多くの市民の皆さんが気づいています。もちろん、ネトウヨではない皆さんも、意見交換する気持ちで、ご寄稿いただいた記事をご覧いただけましたら幸いです。

・メッセージの送付先はこちら!
office@iwj.co.jp

■わとはぷ!のコーナー

 本日はメジャーリーガー・ダルビッシュ有(1986年)選手の誕生日であり、2013年に東北楽天ゴールデンイーグルス投手(当時)の田中将大が、2012年8月から続く21連勝で日本プロ野球記録を更新した日でもあります!

 甲子園が大変な盛り上がりを見せています。早稲田実業出身の岩上さんは興奮しながら早実を応援しているようです。昨日はついにスーパー一年生の清宮幸太郎君がホームランを打ちました。清宮人気はすさまじく、今回の甲子園の早実の初戦は、なんと2年前の甲子園の決勝戦の視聴率を超えたとか(!)。甲子園は早実人気で人が溢れかえっているといいます。

2006年、ハンカチ王子こと、斎藤佑樹投手を擁して、早実が優勝した時に、岩上さんは甲子園のアルプススタンドで目撃できたのだそうです。

母校の野球部が、甲子園で優勝し、それを目撃できる確率って、どのくらいのものなのでしょうか。

かつてのPL学園などは、出れば優勝していたようなイメージがありますが、甲子園常連校でも、優勝までは至難のわざで、100年前の第一回大会に東京代表として出場した早実は、何度も出場している常連校ですが、夏の大会の優勝は、この一度きりだとか。

早実ほどの常連校でも、100年に一回の確率だと、優勝を目撃できるチャンスは一生に一回、ということになります。

今回はどうなるか。清宮、加藤の3、4番で、優勝までいけるか。順当にいけば、準決勝で、ドラフト上位指名確実といわれる大会ナンバーワンの好投手・小笠原投手を擁する東海大相模高校と対戦します。強豪です。早実の運命やいかに。

 「生で応援したいなぁ…」と東京で遠い目をしながらボソッと仕事の合間につぶやいている岩上さんですが、夢は叶うのでしょうか。母校優勝は、100年に一回の出来事。人生でもう見られない、次は100年後、と言っていましたが、ひょっとしたらひょっとするかも。。

それにしても、何百年に一回とか、何万年に一回などという噴火の確率と、原発再稼働のタイミングが重なり合う確率を心配するよりも、ずっと楽しみな確率です。

球児の皆さん、猛暑ではありますが、今日も元気に白球を追いかけまわしちゃってください! 僕たちも負けずに元気にいきましょう!

 それでは今日も1日、よろしくお願いします!

IWJ 株式会社インディペンデント・ウェブ・ジャーナル
岩上安身サポーターズクラブ事務局
公式サイト 【 http://iwj.co.jp/

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