■■■ 日刊IWJガイド「スクープ! 小西洋之議員が安倍政権の解釈改憲の『インチキ』を暴露! これはリーガルクーデターだ!」2015.5.22日号~No.982号~ ■■■
(2015.5.22 8時00分)
おはようございます! IWJで記者やテキスト関連の仕事をしている、佐々木隼也と申します。
昨日は、社民党の福島瑞穂議員と民主党の小西洋之議員に、岩上さんが三者鼎談インタビューを行いました。みなさま、ご覧になれましたでしょうか?
5時間にも及ぶ白熱の鼎談が繰り広げられたのですが、そのなかで小西議員の口から、とんでもないスクープが飛び出しました。
■集団的自衛権閣議決定の根拠が崩壊! まさかこんなインチキを使っていたとは…
安倍政権は2014年7月1日、憲法9条の範囲内で「集団的自衛権の行使容認」は可能とする、いわゆる「解釈改憲」を閣議決定しました。今の安保法制の国会論議は、この解釈改憲を含めた11本(うち10本は1本に束ねられているので実質2本ですが)の法律を通すか通さないか、というものです。
この安保法制の起点になっている「解釈改憲」の根拠について、安倍総理は昨年7月の閣議決定で、「昭和47年の政府見解で集団的自衛権を認めている!」と強弁しています。歴代の政権も、憲法9条に集団的自衛権を認めてきたから「アリ」なんだ、との主張なのですが、実はこれ、真っ赤な嘘だったんです。
そもそも昭和47年見解というものにどんな事が書かれているかというと…
「外国の武力攻撃によって国民の生命、自由及び幸福追求の権利が根底からくつがえされる場合は、個別的自衛権で武力行使が可能だけど、集団的自衛権は憲法上許されないよ」
ざっくりまとめるとこんな感じです。はて、これのどこが集団的自衛権を認める根拠になるのか? と普通の日本語を習ってきた方なら思うでしょう。
しかし安倍政権は、この冒頭の「外国の武力攻撃」の部分に、「誰に対しての武力攻撃か」という目的語が明記されていないことに着目。「わが国への武力攻撃」と読めるが、「同盟国である米国への武力攻撃」とも読める!! と強引に決めつけ、「ほら、歴代政府も認めているじゃないか!」と、閣議決定の唯一の根拠にしているのです。…あいた口が塞がらないとはまさにこのことですね…
「誰に対しての攻撃か」という目的語をあえて明記しなかった理由について、安倍政権は「当時の見解の作成者の意図について記録の資料は残っていない。でも、とにかく『同盟国である米国への武力攻撃』とも読めるじゃないか!」と強弁しました。そこで、小西議員は、作成者たちの意図を調べました。
すると、この政府見解の基となる国会質疑において、作成者である吉國一郎・内閣法制局長官(当時)は、「憲法9条をどう読んでも他国の防衛はできないよ」「他国が侵略されていることは、日本の生命、自由、幸福追求の権利が侵されている状態ではないので、まだ日本が自衛の措置をとる段階ではないよ」と明言していたのです。
つまり、「作成者たちの意図は不明だけど、とにかく、そう読めるんだ!集団的自衛権を認めていたんだ!」 と強弁する安倍政権ですが、その作成者たちは「集団的自衛権は憲法上は絶対認められない!」と言っていたのです。憲法違反を強行するために、勝手に「作成者の意図」を捏造する、というインチキが行われていたのです。
このインチキについては、以下の速報記事でつまびらかに報じているので、ぜひご覧ください!
・【スクープ!】「集団的自衛権行使容認の閣議決定」が覆る決定的根拠! 「昭和47年政府見解」の知られざる真実を小西洋之議員が暴露!!
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/246547
他にも小西議員は、この昭和47年見解のインチキを暴く証拠をいくつも提示しました。さらに安倍政権が、「専守防衛」の定義まで言い換えていることなど、「嘘とインチキのオンパレード」ぶりを、つまびらかに指摘しました。さらに福島みずほ議員も、この挨拶文で全てを紹介仕切れないのが悔しいですが、「戦争法案」発言の議事録削除要請問題や、TPPの条文案開示「検討」からの「撤回」、そして国民に襲い来る労働法改正などなど、様々な問題を指摘しました。
今、強力な権力を握った安倍総理に、国会の場で真っ向から立ち向かっているお二人のインタビューは、ぜひ多くの人に見てもらいたいと思います。この動画記事は今日中にもアップ予定なので、IWJのトップページの記事一覧より、ぜひご覧ください。また、近々再配信も予定していますので、見逃した方はぜひ!!
【IWJのトップページはこちら】
http://iwj.co.jp/
…ちなみに、この昭和47年見解をめぐる「嘘」、IWJは「スクープ!」として報じましたが、本来はスクープでも何でもないのです。というのも、この問題、小西議員は国会で追及しまくっているのです。しかし驚くべき事に、メディアは一切これを報じていません。こんな重大な事実にも関わらず。
安倍政権に都合の悪い事はひた隠しにする、というメディアの腐敗がもう、こんなにも進行してしまっているのですね。僕らIWJは、最後の一兵になっても、政権にとって都合の悪い事実を報じ続けます。そうした報道、取材を、みなさまの手でお支えいただければと思います。
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…(後半へ続く)
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◆中継番組表◆
本日のIWJの中継番組表をお送りします。
あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。
**2015.5.22 Fri.**
【IWJ_TOKYO1】14:00~「舛添要一 東京都知事 定例会見」
視聴URL: http://www.ustream.tv/channel/iwj-tokyo1
※舛添要一東京都知事の定例会見を中継します。
【IWJ_NIIGATA1】18:00~「第5回 憲法カフェ ―マスター 酢山省三氏(新潟県憲法会議事務局長)」
視聴URL: http://www.ustream.tv/channel/iwj-niigata1
※新潟県憲法会議主催の「第5回 憲法カフェ」の模様を中継する予定です。酢山省三氏(新潟県憲法会議事務局長)が登場予定。
【Ch4】18:00~「緊急シンポジウム『これでいいのか?ダンス規制法改正』」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=4
※「Let’s dance 署名推進委員会」主催の緊急シンポジウムを中継する予定です。
岩村健二郎・早稲田大准教授(LD署名呼びかけ人)他が登壇。
~関連記事はこちら~
・2014/07/08 「ダンス規制は表現の自由に対する制約になりうる」 ~大阪地裁の無罪判決に見るダンス規制の問題点
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/151457
【「これが戦争のリアルだ!」再配信シリーズ 第2弾・Ch1】
20:00~「陸軍兵站総監が指令した『ことごとく殺戮すべし』~戦慄の殺戮作戦自体を陸軍公式の『日清戦史』から抹消した参謀本部~岩上安身による井上勝生氏インタビュー
後半」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=1
※2013年8月2日に行われた、岩上安身による井上勝生氏インタビュー の後半を、「これが戦争のリアルだ!」と題し、再配信します。
※昨日配信できなかったため、本日改めて再配信いたします。
▲▽▲▽官邸前抗議関連 ▽▲▽▲
【Ch5】18:30~「再稼働反対!首相官邸前抗議(首相官邸前/国会正門前)」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=5
【IWJ_AOMORI1】17:30~「青森駅前金曜日行動」
視聴URL: http://www.ustream.tv/channel/iwj-aomori1
【IWJ_IBARAKI1】19:00~「第137回原電いばらき抗議アクション」
視聴URL: http://www.ustream.tv/channel/iwj-ibaraki1
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(前半の続き)…
■ハワイで墜落・2名の死者を出したオスプレイ、横田基地導入して良いの? 舛添都知事!
日本時間18日午前6時40分ごろ、ハワイのオアフ島で訓練中のオスプレイが、着陸に失敗し、炎上。計2人の死者を出しました。
構造的に欠陥だらけと指摘され続けているこの輸送機ですが、米軍も日本政府も「問題ねーし」と、東京都の横田基地配備の姿勢を崩していません。相場の倍以上の1機200億円という高値で17機(計3400億円)購入する予定も崩していません。
この3400億円という金額は、安倍政権がここに来てカットしまくっている社会保障費の額に相当します。安倍政権は国民の暮らしを逼迫させ、弱者を困窮させる代わりに、役に立たないオスプレイを購入するのです。
いやこれ、国民が黙っていて良いの…? いや、言いわけないですよね。ということで、明日は舛添都知事の会見で、IWJ記者が横田基地配備について質問する予定です。
【このオスプレイの構造的欠陥については、以下の記事をご覧ください!】
・【オスプレイ着陸失敗で1人死亡】 普天間・横田基地配備に不安と怒りの声 「欠陥輸送機」の危険性を指摘し続ける真喜志好一氏インタビューを緊急再配信!
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/246029
・(再掲) 強行配備された「空飛ぶ恥」オスプレイ ~普天間ゲート完全封鎖してまで沖縄県民が阻止したかった理由(IWJ特報 58号
2012/10/28+67号 2013/01/15)
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/64626
また可能であれば、もう一つの国民の税金の無駄遣いである、国立競技場の問題についても、質問する予定です。
国立競技場をめぐっては、当初予算1300億円が、その後一気に膨らんで3000億円になり、その後1600億円になり…と、かなりいい加減な計画でずるずる進んできています。旧国立競技場の解体作業が5カ月遅れたり、そのおかげで開閉式屋根がオリンピックに間に合わない、さらに予算足りないから500億円を東京都が払え、と国が要請してくる始末…。さすがの舛添都知事も、「500億円の根拠が理解できない」「非常に危機感を持っている」と怒り心頭です。
この国立競技場をめぐる杜撰な計画と、国のいい加減な税金の無駄遣いについては、IWJはこれまでずっと報じてきました。
以下の特集ページより、ぜひご覧ください!
・【特集】スポーツのためのスタジアムか、景観を破壊する「要塞」か~新国立競技場建設問題を考える
http://bit.ly/1nOIwiZ
■世界が禁止を進めるネオニコチノイド系農薬、日本ではさらに基準緩和!
世界中のミツバチが消失する現象の原因であることが判明した、ネオニコチノイド系農薬。ハーバード大が発表したその研究結果は、世界中を駆け巡りました。しかしそれ以前から、これは危険だということで、EU諸国などでは禁止が相次いでいる曰く付きの農薬です。
・2015/02/18 世界中の「ミツバチ大量死」 原因はネオニコチノイド系農薬と米ハーバード大が特定! ~日本は規制なし、農水省は「実態調査中」
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/233754
しかし日本では、この15年間で使用量は3倍に増え、その残留農薬の基準は、EUはもとより、米国と比較しても産品によっては20倍以上緩い、という有り様です。単位面積あたりの農薬使用量は、米国やオーストラリアをおさえ、日本と韓国がダントツのトップなのです。
このネオニコチノイド系農薬が、ミツバチだけでなく、人体に対しても影響を及ぼす、特に発達障害の原因となるという研究結果が出てきています。これを指摘しているのが、北海道がんセンター名誉院長の西尾正道医師と、環境脳神経科学情報センター代表の黒田洋一郎氏です。
先日、岩上さんがこのお二方にインタビューしたのですが、その内容は衝撃的なものでした。まさに「化学物質汚染大国・日本」。国産のお米や野菜、フルーツなどに大量に使われ、さらに他の農薬と違って、洗っても落ちない、という…とても厄介な農薬なのです。
・2015/04/18 農薬大国・日本の現実 ネオニコチノイド系農薬で、発達障害が急増する!? ~岩上安身による西尾正道氏、黒田洋一郎氏インタビュー
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/242962#neonicotinoids
・2015/05/08 「TPPの最大の狙いは医療」日本を襲う医療費高騰と、すでに見舞われている危険な農薬・化学物質汚染の実態に迫る
~岩上安身による西尾正道インタビュー 第二弾
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/244873
そして厚労省は一昨日5月19日、このネオニコチノイド系の農薬の基準値を、さらに緩和したのです。ほうれんそうで従来の13倍の基準値引き上げという、もはや狂気の沙汰としか言いようのない、日本の食の安全管理。しかしこの基準値緩和を、どのメディアも一切報じていません。どうしたんでしょうか!? みんな沈黙の夏を迎えているのでしょうか!? 冒頭の47年見解のスクープといい、ネオニコチノイドの基準緩和の問題といい、IWJだけが独走していていいわけがないのです。
IWJはこの件について、取材・追及を進める予定です。ちょっとこれから厚労省に取材してきます。ということで、IWJを今日もよろしくお願い致します!!
IWJ 株式会社インディペンデント・ウェブ・ジャーナル
岩上安身サポーターズクラブ事務局
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