日刊IWJガイド「独メルケル首相は安倍政権の暴走にクギを刺すか」2015.3.9日号 ~No.908号


■■■ 日刊IWJガイド「独メルケル首相は安倍政権の暴走にクギを刺すか」2015.3.9日号 ~No.908号~ ■■■
(2015.3.9 8時00分)

おはようございます。IWJでテキスト仕事などを担当している佐々木隼也です。

先月21日に、北海道で岩上さんが倒れてから2週間以上が経ちました。
その後も何度か体調が悪化したりなど、波がありましたが、医師の指示通り、なんとか療養に努めてきました。

このままいけば(医者の許可が降りればですが)、明日のテレビ朝日「モーニングバード!」で、復帰のご挨拶ができるかと思います。
ただ、復帰と言っても恐る恐るです。
しかも、心臓の爆弾とはこれからずっと付き合っていかなければならず、つまり何かの拍子に爆発する危険性を考慮にいれながらの復帰のため、以前のように精力的に取材をしたりインタビューをしたり、ということは、かなりセーブしていかなければなりません。
それ以上に、ジャーナリストと経営者の二足の草鞋を履いて一人二役こなしてきた負担を軽減しなくてはなりません。

組織の運営を一人で切り盛りしてきた負担は、未熟者ながら我々スタッフがその負担を担わなくてはなりません。しかし、我々が担えることには限界があり、トップとして判断が求められることがたくさんあります。

経営の一部、日常的なマネジメントの一部を、岩上さんが倒れた一時期、原佑介記者に権限移譲して託しました。
原記者は献身的にスタッフの間に分け入って、様々な指示の履行や調整などを行いましたが、あまりの大変さに「こんなこと毎日、やってたら、マジで死にます!」と悲鳴をあげていました。

中小企業の社長さんの大変さとは、どこでも、同じようなものなのかもしれませんが、創業者で、社歴が短く、その分、人材が育っておらず(これは、自戒を込めて、自分で自分のことを書いております)、岩上さんの右腕になるような、社会経験の長い、頼りになるマネージャー役とか番頭役がいないという状況では、その負担は、格別重いものだったと思います。

僕は3.11のタイミングでIWJに深入りしました。何もわからず最初から東電本店に連日、泊まり込み、24時間中継を、意地悪な他メディアのおじさん記者やカメラマンに妨害されながらも死守する、というのが、僕に与えられたミッションでした。

この4年、頑張ってきたと、我ながら思います。ですが、ただひたすら前線で頑張る、ということを続けるうち、IWJという企業の仕事とは、前線での仕事が全てなのだと錯覚するようになっていました。
会社を成り立たせるには、膨大な経営、管理、事務の仕事があるのだと、頭でわかっているつもりでも、本当にはわかっていませんでした。
「親の苦労子知らず」というのでしょうか、今も十分にわかっているとは言えないかもしれませんが。

僕ら若手スタッフは、猛スピードで、「取材現場」以外の場面でも、成長しなくてはなりません。そうすることで、岩上さんのエネルギーを、外部へ向けての情報発信と、この小さい会社のリーダーとしての経営判断の二つに特化させてもらわなくてはいけません。

岩上さんも、僕たちスタッフも、仕事の進め方、発信の仕方、取材の仕方、そしてアウトプットの仕方に、工夫が求められています。
発信力をいかに落とさず、むしろより効率的に、忙しくて時間のない方にも分かりやすく伝えるためにはどうすれば良いか。
岩上さんとスタッフ間で、話し合い、工夫し、今後、詰めていきたいと思います。
近いうちに、その結果をみなさんにお示しできるかと思います。

これからも、IWJへのご支援をどうぞ、よろしくお願い致します。

【IWJへの寄付・カンパのお願い】
http://iwj.co.jp/join/pleasehelpus.html

【岩上安身の体調の経過については、以下の記事にまとめて更新中です】
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/234906

…(後半へ続く)

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◆中継番組表◆

本日のIWJの中継番組表を送ります。
あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もありますのでご了承ください。

**2015.3.9 Mon.**

【Ch2】17:30~「東京電力 定例会見」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=2
※東京電力の定例会見

【Ch6】17:00~「NHK籾井会長 NO!~NHKを国策放送にするな~」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=6
※NHK申し入れ行動の報告、NHKのニュース報道批判、賛同者・賛同団体のリレートークなどを予定している

【IWJ_OSAKA1】18:30~「大阪なくさんといてよ!市民ネットワーク・スタート集会 ―講師 森裕之・立命館大学教授」
視聴URL: http://www.ustream.tv/channel/iwj-osaka1
※森裕之・立命館大学教授が講師。「徹底バクロ!都構想のウソ」と題し、講演が行なわれる

【3.11から丸4年再配信プログラム第2弾・Ch1】18:00~「三陸の津波被害と復興の歴史を記録した重要資料『津浪と村』が誕生した理由とは?――復刻を手がけた編集者・川島秀一氏に岩上安身が聞く」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=1
記事URL: http://iwj.co.jp/wj/open/archives/63779
※2012年3月に行われた「岩上安身による、宮城教育大学非常勤講師で文学博士、リアス・アーク美術館副館長の川島秀一氏インタビュー」を、「3.11から丸4年再配信プログラム」と題し、再配信します

【会員・サポーター限定配信】20:00~「第40回 ロックの会 ―『福島から闘う。そして、調書を読み解く。原因を探り、考える。あの日、なぜ被害は拡大したのか』」
会員の方はこちらからご視聴になれます→ http://iwj.co.jp/wj/member/limited
サポーターの方はこちらご視聴になれます→ http://iwakamiyasumi.net/
※第40回を迎えるロックの会のゲストオーガナイザーは、掘潤氏。テーマは「福島から闘う。そして、調書を読み解く。原因を探り、考える。あの日、なぜ被害は拡大したのか」。馬奈木厳太郎弁護士、服部浩章氏、後藤政志氏らが登壇予定

会員ログインはこちら
https://iwj.co.jp/ec/mypage/login.php

IWJ会員登録はこちら
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~~会員限定配信の視聴方法~~

1,会員限定視聴ページ( http://iwj.co.jp/wj/member/limited )へアクセス
2,登録メールアドレスとパスワードを入力
3,ページに表示されているパスワードを、視聴画面に入力

以上の手順で、ご視聴いただけます。ぜひ、ご覧ください。

【メルケル首相来日・再配信企画・Ch1】22:00~「メルケル首相『ホロコーストを忘れてはいけない』ドイツ政府をあげて『二度と反ユダヤ主義を許さない』ベルリン大規模集会で」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=1
記事URL: http://iwj.co.jp/wj/open/archives/169062
※2014年9月14日(日) 22:00(日本時間)から行われた、ユダヤ人差別に反対する大規模集会を、メルケル首相来日にあわせて、再配信します。集会にはメルケル首相の他、多くの閣僚、ガウク大統領も参列。参加者は5000人規模となりました

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(前半の続き)…

■独メルケル首相来日で、ますますウクライナ危機が「対岸の火事」ではなくなった

本日、明日と、「欧州の盟主」ドイツのメルケル首相が、来日します。
今回の訪日は、ドイツで開かれる 先進国首脳会議(サミット) の参加国行脚の一環と言われています。
メルケル首相は今日、安倍総理と会談後に共同で記者会見に臨みます。
時間は18時半めどで、岩上さんも「可能であれば」会見に出席します。やる気は満々のようですが、夕方以降、調子を崩すことが多いので身体の様子を慎重に見極めてからの判断になります。

安倍総理との会談では、ウクライナ危機がメインテーマになるのではないかと言われています。
「プーチン=悪」を掲げる米国をはじめとした西欧社会にあって、メルケル首相はプーチン大統領と緊密に連絡を取り合い、「第3次世界大戦」の幕が切って落とされないよう、米国によるウクライナ軍への武器供与を封じつつ独自外交を進めています。
米国の圧力に屈し、ロシアへの対立姿勢に舵をきりつつある安倍政権ですが、この機会にドイツと協調して対ロシアの独自外交を見出すことができるか、非常に注目されています。

ウクライナ情勢をめぐっては、今も、めまぐるしく動いています。
メルケル首相来日で、ますます日本にとって問題は「対岸の火事」ではなくなりました。

今、ウクライナをめぐり世界では何が起きているのか。
一面的にした伝えられないウクライナ問題の真相は何か。
分かりやすく記事でまとめ、近く掲載する予定ですので、ぜひご覧いただければと思います。

そしてその前に、ぜひ読んでもらいたい寄稿があります。
複雑化するウクライナ情勢をいち早く見極め、「プーチン悪玉論」という単純な見方では解決しないと指摘していた、ドイツの元バイエルン州行政裁判所裁判官、ペーター・フォンナーメ氏の論文です。

・2015/02/12 第三次世界大戦前夜!? もはや「プーチン悪玉論」は通じない! ウクライナ危機の解決へ向け、「最後の協議」が始まる
元バイエルン州行政裁判所裁判官・フォンナーメ氏特別寄稿!
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/232350

岩上さんが昨年9月のドイツ取材の際、「プーチン悪玉論」の大合唱の欧州メディア状況に驚き、そんな中で筋の通った論陣を張っていた論客として着目した知識人でした。
岩上さん自身がインタビューしたかったのですが、都合をつけるのが難しく、残念ながらインタビューには至りませんでした。
しかし、連絡を取る過程でその熱意が通じ、フォンナーメ氏より、2本の論文の邦訳・掲載許可をいただきました。
岩上さんも、「この秀逸な寄稿を多くの人に読んでもらいたい」とプッシュしてきました。
ぜひ、ご覧ください!!

そして、明日の番組告知となりますが、メルケル首相来日企画として、昨年末に行われたカレル・ヴァン・ウォルフレン氏のインタビューを、会員限定配信予定です!
ロシアのルーブル通貨大暴落のカラクリや、ウクライナをめぐる米国や欧州、そして日本の動きと、その真相について、とても分かりやすく解説いただきました。

まずは下記の記事ページにて、イントロ動画だけでもご覧ください。全編に字幕を入れていますので、観やすくなっています。

・2014/12/18 岩上安身による『日本に巣喰う4つの“怪物”』著者 カレル・ヴァン・ウォルフレン氏インタビュー(動画)
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/214711

さらに、このウォルフレン氏のインタビューの全文文字起こしを読みやすくリライトし、さらに分かりやすい解説や注釈を加えたものを、有料メルマガ「岩上安身のIWJ特報!」で発信予定です!!

近々発信予定なので、今のうちにぜひ、購読の登録をお願い致します。

【「IWJ特報!」ご購読登録はこちら】
http://www.mag2.com/m/0001334810.html

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■メルケル首相は安倍政権の暴走にクギを刺すか

3.11直前のこのタイミングで、3.11をきっかけに脱原発を進めたメルケル首相が、3.11原発事故の要因を作っておきながら脱原発の動きを潰すどころか、再稼働や原発輸出まで目論んでいる安倍総理を「たしなめる」のかにも、注目が集まっています。

ドイツを含め、今世界中で脱原発が進んでいる状況を以前、記事にまとめています。

・「世界の潮流は原発推進だ」という細田博之・自民党幹事長代行発言を徹底検証
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/95965

そして今まさにドイツのフランクフルトでは、世界中から宗教者や専門家、ジャーナリストが集まり、現実的な脱原発について考える大規模な国際会議が3日間にわたり行われていました。
IWJは当初、予算的に記者を派遣しての取材・中継は難しいと考えていましたが、取材経費のカンパを募ったところ、「ぜひやって欲しい!」とご支援をいただき、こうして可視化し、記事として形にすることができました。

・2015/03/03 【フランクフルト】世界中の宗教家がドイツに結集、脱原発から再生可能エネルギーへの展開について考える国際会議が開幕
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/236622

・2015/03/04 【フランクフルト】キリスト教、仏教、イスラム教の宗教家やNGO、ジャーナリストらが脱原発への取り組み、福島原発事故の現状、再生可能エネルギーについて提言
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/236760

・2015/03/05 【フランクフルト】原発問題をめぐり仏教界が抱えるジレンマとは?――日本、韓国の脱原発を目指す取り組み、福島からの短期滞在型保養「セカンドハウスプログラム」を紹介
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/237231

この重要な取材を実現させていただき、ありがとうございます。
IWJはこうしてみなさまに直接支えられることで、多くの取材を成り立たせることができます。
引き続き、会員登録やカンパによるご支援をお待ちしています。
大手メディアが報道しない、しかし可視化しなければならない情報を伝えるべく、フルに活用させていただきます。

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■安倍総理は、まともな歴史認識をメルケル首相から学ぶことはできるか

本日、メルケル首相の講演会が朝日新聞社(浜離宮ホール)で行われます。
残念ながらIWJは講演を取材することが叶いませんでした。
しかし、この講演の中身はとにかく注目すべきものであり、僕たちも、その内容を何らかの形でお伝えしたいと思います。

なぜここまで注目されているのか。
それは、ドイツ側が大手メディア各社からの講演要請の中で、あえて「朝日新聞」を選択したことにあります。
朝日新聞の歴史認識に関する報道を見たうえでの判断であると言われており、この講演でメルケル首相は、安倍総理の「歴史修正主義」にクギを刺すのではないかと、注目されているのです。

岩上さんの昨年9月のドイツ取材で訪れた、ベルリンでの「ユダヤ人差別に反対する大規模集会」では、参列したメルケル首相が「ホロコーストの歴史を忘れてはならない」と力強く訴えました。

・2014/09/14 【ベルリン】メルケル首相「ホロコーストを忘れてはいけない」 ドイツ政府をあげて「二度と反ユダヤ主義を許さない」ベルリン大規模集会で
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/169062

日本では、慰安婦問題などを中心とした歴史修正主義が蔓延しています。関東大震災時の朝鮮人虐殺さえなかった、という言説まで飛んでいます。
ホロコーストの過去を認め、国をあげて「二度と同じ過ちを繰り返さない」との姿勢を強調するドイツとは対照的に、「戦後レジームからの脱却」というレトリックを用い、都合の悪い過去を覆い隠そうとする日本の安倍政権の姿が浮き彫りとなっています。

こうした安倍政権の歴史修正主義的な姿勢の後押しを受け、朝日新聞の「誤報」を攻撃する「右派メディア」の問題性について、能川元一先生が昨年8月15日に行われたインタビューで指摘しています。こちらもぜひ、ご覧ください!

・慰安婦問題、朝日「誤報」で高揚する「右派メディア」の主張を徹底論破~岩上安身による哲学者・能川元一氏インタビュー
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/161862

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■ぎぎまき記者・辺野古取材敢行中!

皆様のご支援のおかげで、ぎぎまき記者が辺野古で取材を続けています。

昨日は、辺野古基地反対の現場を少し離れ、街を歩き、現場にはいない沖縄県民のリアルな声を、聞いてまわりました。
現場も確かに重要ですが、一歩離れたところにいる人々の声を聞き、それを可視化することも、問題を論ずる上でとても重要だと思います。
いったい、「街の声」は、今辺野古で起きていることをどのようにとらえ、感じているのか。
僕もまだ原稿を見ていないので、非常に興味があります。

まとめた記事は、今日中にアップできればと思っていますので、IWJのトップページをぜひご注目ください!
(9面パネルから下に一回スクロールしていただくと、新着記事一覧が掲載されています)

辺野古の問題は、ぎぎ記者が東京に戻った後も再度追加取材できるよう検討していますので、継続的なご支援をよろしくお願いします。

※カンパのお願い
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【これまでのぎぎ記者による沖縄取材記事はこちら↓】

・辺野古ゲート前で起きた「おとり作戦」で2度目の逮捕劇?!~ぎぎまき記者による沖縄取材1日目(3月5日)
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/237406

・新基地建設で揺れる沖縄県辺野古 ~カヌー隊を発案した東恩納琢磨名護市議に聞く――ぎぎまき記者による沖縄取材2日目(3月6日)
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/237450

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■スタッフ募集のお知らせ!

IWJでは、この3月をもって、卒業するスタッフが数名います。

そこでIWJでは、経理、事務、テキスト編集の3つの分野で、新しくスタッフを募集することになりました。
IWJの仕事、報道、追っているテーマに関心がある方、ぜひ応募していただきたいと思います。初心者の方にも、丁寧にレクチャーいたします。
IWJを手伝いたい、岩上さんの力になりたい、噂のIWJオフィスを見てみたいという方、ぜひ、一緒に働きましょう!

※IWJレギュラースタッフ募集フォーム
http://bit.ly/1ALJypQ

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■わとはぷ!のコーナー

4年前の今日3月9日、宮城県北部を中心とするM7.2、震度5弱の地震が11時45分頃に発生しました。
その2日後に起きた、2011年の東日本大震災の前震と見られています。

3.11は、この時から始まっていました。
僕たちは、こうした規則性やメカニズムを研究し、分析し、未来に生かす必要があります。
それは、原発事故の教訓だけでなく、地震や津波の被害の教訓からも学んでいかなければなりません。

本日は、ちょうどこの前震から1年後、今日から3年前の2012年3月9日に行われた、『津浪と村』復刻編集者・川島秀一氏へのインタビューを再配信します。

三陸は、過去に何度も津波の被害に見舞われてきました。明治29(1896)年の被害のあと、昭和8(1933)年にもまた津波に見舞われたこの地で、柳田國男の弟子である山口弥一郎は当時、なぜ、人々は悲劇を忘れて元の土地に戻るのだろう、という疑問から、三陸で聞き取り調査をしました。

そして長い歳月をかけて研究と分析をまとめたのが、この『津浪と村』です。

昭和8(1933)年の大津波の経験から、宮城県は、高台への宅地造成を進める規則を作りました。低地で家を建てると、罰金、拘留罰もありました。しかし、時間が経つとうやむやになって、人々は再び低地の沿岸へ移り住むようになりました。結果、3.11の津波被害につながっています。

なぜ、低地への移動が再び起こってしまったのか。三陸の人々は、教訓から学ばなかったのか?
その答えを、このインタビューのなかで川島氏が解き明かしています。

本日のインタビュー再配信、ぜひご覧ください。

サポート会員の方であれば、以下の記事ページより、いつでもアーカイブ全編を観ることができます。
この機会に会員に登録し、他にもまだまだある、重要アーカイブをご覧になってください。

・2012/03/09 三陸の津波被害と復興の歴史を記録した重要資料『津浪と村』が誕生した理由とは?――復刻を手がけた編集者・川島秀一氏に岩上安身が聞く
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/63779

※会員登録はこちら
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それでは、本日もIWJもよろしくお願い致します!!!(佐々木隼也)

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岩上安身サポーターズクラブ事務局
公式サイト 【 http://iwj.co.jp/

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