■■■ 日刊IWJガイド 2015.2.26日号 ～No.897号～ ■■■
（2015.2.26 8時15分）

おはようございます。IWJの田口です。

岩上さんが2月21日（土）の夜、取材先の北海道・帯広で「冠攣縮性狭心症（かんれんしゅくせいきょうしんしょう）」の発作を起こし、病院に緊急搬送されてから、4日が経ちました。

岩上さんは、おととい火曜日には、東京で専門医にかかり、すぐに紹介いただいた心臓の専門の病院にも行って、その後は安静にして、基本的には自宅で休んでいます。「元気になった」とはとても言えません。まずはなによりも静養が第一の状態にあります。

ご心配くださっている皆様、お見舞いの言葉をお寄せいただいております皆様に、心からの感謝をお伝えしたいと存じます。

ただ、安静にしていなければならない状態が続きますので、通常のお仕事にはまだまだ戻れません。昨日も少しだけ、本当に少しだけ岩上さんと数名のスタッフが打ち合わせをしましたが、それが岩上さんのお身体に触ったのか、心拍数が上がり、頭痛にも襲われてしまいました。もちろんすぐに自宅に戻っていただき、安静にしてもらうようお願いしました。

仕事上の関係者の皆様には、原稿をお待ちいただいたり、もともとの予定を繰り延べさせていただいたり、仕事のご返事をお待ちいただいたりするなど、いろいろとご相談をさせていただいております。申し訳ございませんが、岩上さんの体調回復するまで、もう少しお時間をいただきますよう、何卒、ご理解をお願い申し上げます。

この4日、なんと長い4日間だったでしょうか。本当に、2月21日（土）の夜中…日付がかわって22日0時49分に、原くんから第一報となる連絡があったときは、ぞっとしました。

原くんのメールには「22:30頃、岩上さんから『すまないが水を買ってきてくれ』と、電話をもらい、水を持って岩上さんの部屋に行くと、顔を真っ赤にし、呼吸が苦しい、胸が痛いと、か細い声で訴えていました」と書かれていました。

すぐにホテルのフロントに救急車を呼ぶように手配してくれた原くんに、この場でも改めて感謝を伝えたいと思います。

東京にいて、不安でたまらないでいる私たちスタッフのもとに、夜のあいだに、何度も、新たにわかった情報を知らせるメールが原くんから届きました。

その連絡を受けて、事務スタッフの芹沢さんと、江本さんが、翌日以降のスケジュール上、影響が出てしまうであろう方々に対し、すぐに緊急の連絡をとってくれました。

原くんが水を買って届けるまでのあいだ、岩上さんは、ベッドで、もがいて、足をジタバタするほどの息苦しさに襲われていたそうです（；；）。

そんな状況でも、やはり、テレビのレギュラー出演などもある立場上、公になることで方々に迷惑がかかることを考え、救急車を呼ぶことは控えねばならない、と思ってしまうのが、この仕事を選んだ人としての性なのでしょうか…。とにかく、救急車に乗ってもらえて、本当によかったです。

ふり返ると、北海道に行く1～2週間前くらいから、岩上さんは、「たくさん眠ったはずなのに、まったく疲れがとれていない気がする。おかしいな」「風邪の症状があるわけではないんだけど、なんだかひどいだるさが取れなくて、おかしいな」と、私たちにもこぼしていました。

また、札幌から帯広に移動していく予定については、「帯広はマイナス20度にもなるらしい」と話し、出張の数日前から寒さを心配していました。

気温が低くなると血管が収縮して血圧が高くなるものだということを、以前、聞いたことがありました。どうしてそのことを、出張前に思い出してお伝えしたり、事前にかかりつけの医師に相談してもらったりということを考えつかなかったのか、悔やまれます。

IWJスタッフは必ず、最低でも週1～2日は休みをとるよう、岩上さんから強く言われています。しかし、これまで岩上さんは、起きている時間のほとんどすべてを仕事に費やしていました。心配ごとがつのって眠れなくても、翌日の仕事は動かせないため、まとまった睡眠が取れなくてもやむなし、という状況でした。

経営者である岩上さんは、スタッフ全員に休みをとらせる一方で、自分の休みだけは例外として、きちんと休もうとしませんでした。スタッフがちゃんと監視し、セーブできず、本当に申し訳ないと思っています。

たまに睡眠不足…というのならともかく、1日も休まず働き続けて、睡眠も満足に取れないという状況は、本当にひどかったと思いますし、今後はもう、ぜったいに避けねばなりません。

岩上さん自身も、「定期的に休みをとらなくてはいけないと考えている」とおっしゃっているので、スケジュール管理をお手伝いする事務スタッフとしても、しっかりお休みを確保してもらえるよう、支えていかなくてはと思っております。

そして、岩上さんがお休みをしっかり取れるようにするためにも、わたしたちスタッフが1日も早く、精進しなければならないと決意し、今、IWJで働くスタッフ全員が、身を引き締めて仕事に向かっています。

会員数が伸びず、5000人も切り、正念場のIWJですが、岩上さんの回復を最優先にしながら、ここまで多くの皆様にお支えいただいてきたIWJが崩れてしまわないよう、待ったなしで、皆で支えていかなければなりません。

微力ながら皆でがんばって参ります。

どうか、これからも、岩上さんとIWJを応援していただきますよう、何卒お願い申し上げます。

※IWJ定額会員のご登録はこちらから
http://iwj.co.jp/join/

※寄付・カンパのお願い
http://iwj.co.jp/join/pleasehelpus.html

岩上さん宛に、たくさんのお見舞いのメッセージが届いています。誠にありがとうございます。

ただ、恐れ入りますが、今すぐに岩上さん自身が、すべてのメッセージに目を通すことは、むずかしい状況です。

お寄せいただいたメッセージは、時間がかかっても、必ず、岩上さん本人が読ませていただきますので、今は、岩上さん宛のご連絡につきましては、スタッフのほうへお寄せいただけますでしょうか。

ご連絡は下記のメールアドレスのほうへお願いいたします。

※IWJオフィスのメールアドレスはこちら（ office@iwj.co.jp ）

…（後半へ続く）

◆中継番組表◆

本日のIWJの中継番組表を送ります。
あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もありますのでご了承ください。

＊＊2015.2.26 Thu.＊＊

【Ch2】18：30～「中長期ロードマップの進捗状況に関する会見」
視聴URL： http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=2
※福島第一廃炉推進カンパニー・プレジデントの増田尚宏氏、福島第一廃炉推進カンパニーの川村信一氏、原子力・立地本部長代理 菅野定信氏らが記者会見を行なう

【ツイキャス・IWJ_OKINAWA1】12：00～「ストップ辺野古新基地建設／K・イームス（在沖海兵隊報道部次長）の沖縄差別発言を許さない！」
視聴URL： http://t.co/m5NScjBRPF
こちらのアカウントからツイキャス中継予定→ @IWJ_okinawa1
※警察や海保との衝突で、辺野古新基地建設に反対する市民に怪我人が出てることを「バカバカしい」と発言した、K・イームス在沖海兵隊報道部次長に対する抗議集会

【Ch6】13：00～「第68回 日本の司法を正す会～高知白バイ・スクールバス事故の当事者・片岡晴彦さんを招く～」
視聴URL： http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=6
※「日本の司法を正す会」の第68回。今回のテーマは、「高知白バイ事件」について。元スクールバス運転手の片岡晴彦氏がゲストとして発言する。インタビュー及び進行は、ジャーナリストの青木理氏

【Ch4】15：00～「日本外国特派員協会主催 朝鮮学校への『ヘイトスピーチ』裁判事例に関する記者会見 ―冨増四季弁護士（京都第一初級学校嫌がらせ事件弁護団事務局）ほか」
視聴URL： http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=4
※日本外国特派員協会主催で行なわれる、朝鮮学校への『ヘイトスピーチ』裁判事例に関する記者会見。冨増四季弁護士（京都第一初級学校嫌がらせ事件弁護団事務局）らが登壇予定

【Ch5】16：00～「脱原発テントといのちを守る裁判 報告集会」
視聴URL： http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=5
※14時30分からの法廷で、判決が下される可能性のある経産省テント裁判。裁判のあとに行なわれる報告集会を中継します

【IWJ_OKAYAMA1】17：30～「福島県における甲状腺がん検出とリスクコミュニケーション」
視聴URL： http://www.ustream.tv/channel/iwj-okayama1
※津田敏秀・岡山大学教授が講師として発言。新医協岡山支部、岡山民医連が主催

【陸山会事件再配信シリーズ5・Ch1】18：00～「岩上安身による郷原信郎弁護士インタビュー（2011年2月収録）」
視聴URL： http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=1
記事URL： http://iwj.co.jp/wj/open/archives/106
※2011年2月9日に収録した「岩上安身による郷原信郎弁護士インタビュー」を再配信します。郷原弁護士は、「検察側は、石川議員（当時）の政治資金規正法違反のみならず、水谷建設からの裏献金をも証明しようとしている」と指摘しました

【初公開・撮りおろし・録画配信・Ch1】19：00～「岩上安身による元朝日新聞記者・植村隆氏インタビュー」
視聴URL： http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=1
※2015年2月20日に収録した「岩上安身による元朝日新聞記者・植村隆氏インタビュー」を録画配信します。IWJ代表・岩上安身が北海道取材中に収録したインタビューを初公開いたします

（前半の続き）…

さて、昨日、ドイツのメルケル首相が3月上旬に訪日することが報じられました。首脳会談では、ウクライナ問題を中心に討議をする予定だといいます。ウクライナは今、ウクライナ、ロシア、ドイツ、フランスの4カ国首脳会談を経て、改めて「停戦合意」が結ばれましたが、今も衝突は続いているとされています。

アメリカは、ウクライナ危機が激化することでウクライナ政府に武器を支援しようと狙っているようですが、安倍政権は、メルケル首相を前に、どのように振る舞うのでしょうか。また、ドイツは、右傾化する日本への警戒心も持っていると言われているため、会談内容は多岐にわたるかもしれません。

昨日、安倍総理が今夏に発表する「戦後70年談話」に関する有識者の初会合が、官邸で開かれました。

座長代理に就任した北岡伸一・国際大学学長は、「歴史を全体の流れの中で捉えることがマスト」と話したそうですが、歴史修正に走るのではないかと、世界中から注目が集まっていると思います。メルケル首相はこうしたことにも触れるのでしょうか。大日本帝国とナチス・ドイツ。並べて語られることも多い日独の首相同士ですが、立ち位置は対照的である気もします。

そして、有識者会議の座長には、なんと、西室泰三・日本郵政社長が選ばれました。なんとも不気味なつながりですよね。

日本郵政グループといえば昨年末、持ち株会社の日本郵政と、傘下のゆうちょ銀行、かんぽ生命保険の株式を、今夏をめどに、同時上場する方針を固めました。大手メディアは「上場時の時価総額が7兆円を超えた98年のNTTドコモに匹敵する大型上場」と歓迎していますが、実態はどうでしょう。

ゆうちょは貯金残高177兆円を誇る日本最大の金融機関で、かんぽの総資産85兆8000億円も、日本の保険業界でトップだといいます。財務省は、日本郵政株を上場する際、海外市場にも株を放出する方針です。そして、その主幹事は、米国のゴールドマン・サックスとJ.P.モルガンが担うと決定しているそうです。日本最大の金融機関と、日本最大の保険資産が、アメリカの資本に飲み込まれつつあるということで、こちらにも注意が必要です。

皆さん、この数日、ご案内ができずにおりましたが、2月中のあいだ、新規会員登録のキャンペーンを開催しております。

もしこの機会に会員に登録してくださったら、抽選で『饗宴V』のDVDを贈らせていただく、お得なご案内となっております。
ご検討中の方は、ぜひこの機会にお願いいたします。
http://iwj.co.jp/info/whatsnew/post/21833

『饗宴V』のDVDは、おかげさまで、刷るスピードを上回るご注文をいただき、お届けまで少しお待ちいただいている状況ではございますが、ご注文の1件1件に、岩上さんをはじめ、スタッフ皆、とても励まされております。
こちらからお求めいただけますので、よろしければぜひご注文ください。
http://iwj.co.jp/feature/symposion5/archives/434

『前夜』も発売中です。
岩上さんのサイン入りも選べますが、事情が事情であるため、お待ちいただくお時間をすこし長めに頂戴するかもしれません。何卒ご了承ください。
https://iwj.co.jp/ec/products/list.php?category_id=11

それでは本日も、何卒よろしくお願いします！

IWJ　株式会社インディペンデント・ウェブ・ジャーナル
岩上安身サポーターズクラブ事務局
公式サイト 【 http://iwj.co.jp/ 】

※このメールマガジンの配信解除をご希望の方は、お手数ですが、題名を変えずに、その旨を記載の上、こちらのメールに返信してください。なお、手作業で解除の手続きを行っておりますため、返信後も数回、当メールマガジンが届く場合がありますが、ご了承ください。