■■■ 日刊IWJガイド 2015.1.3日号 ~No.843号~ ■■■
(2015.1.3 8時00分)
明けましておめでとうございます!IWJのぎぎまきです。
個人的に、ウズウズと待ちわびていた2015年がついにスタートしました!!!!
今日は三が日ですが、みなさま、どんな年明けを過ごされましたか。家族や大切な人たちとゆっくり過ごせましたか?
東京から一歩も出ない正月を過ごしている私は、毎日、娘に「今日はどこ行くのー?」「今日は何しよっかー?」とせっつかれています(笑)。
娘の友達もほとんどが、両親の帰省で東京を離れているので、毎日大変です。子供たちだけでもいいから、うちに全員泊まっていいから、早く東京に帰ってこ~~い!!!!(汗)
大晦日から元旦にかけては「紅白のサザン」で、ツィッターのタイムラインは大盛り上がりでしたね! みなさま、ご覧になりましたか?
私は紅白の生放送を観ることはできなかったのですが、後からタイムラインを遡って、「よくぞやった!」という視聴者の興奮ぶりに触れることができました。
ちょっと出遅れながらも、私なりに調べてみると、色々なことが分かってきました。
大晦日の直前の28日、横浜アリーナで行われたサザンオールスターズのライブを、安倍首相と昭恵婦人が来場して鑑賞しています。実は、その日も「ピースとハイライト」を披露しましたが話題にはならず、注目されたのは、「爆笑アイランド」という曲の歌詞を替え歌にしたくだりでした。
ボーカルの桑田佳祐氏は、歌詞の一部を変更し、「衆院解散なんてむちゃを言う」と安倍総理の前で熱唱しました。総理に面と向かって、権力の維持のための解散を批判したわけですね。
紅白では2曲を披露しましたが、「ピースとハイライト」の歌詞をご存知ですか? 歌詞の一節には「都合のいい大義名分(かいしゃく)で争いを仕掛けて」とあります。この曲が書かれたのは2013年の8月ですが、翌年7月に閣議決定された、集団的自衛権の行使容認における憲法解釈をまるで予見していたかのようです。
さらに、ライブ会場にいた桑田氏は紅白に中継がつながった途端、チョビ髭をつけて登場。これが「ヒトラー」を模していると話題になりました。あのチョビ髭は、ヒトラーを痛烈に風刺したチャップリンの「殺人狂時代」のパロディのようでもありました。
また、ライブ会場では、バックの映像にヘイトスピーチに対するカウンター映像が流れ、NHKの中継が終了するやいなや、桑田氏はおもむろに安倍首相の批判を始めたといいますから、当日まで、紅白の出演を発表しなかったことも含めて、サザンがこうした演出を用意周到に準備してきたことがうかがえます。単なるアドリブでもおふざけでもありませんよね。覚悟を決めてのプロテストでしょう。
そもそも「ピースとハイライト」という、タバコの銘柄のようでいて、「平和と極右」とも読み取れるタイトルの、痛烈な反戦・反権力の歌を、2013年中に作詞作曲しリリースしていたことも、紅白出演の承諾も、考えに考え、練りに練った作戦だったのではないかと思えます。
今の政府に対し、一言、言わずにはおれなかった心境を、ひそかにあたため、桑田氏らは40%超えする高視聴率番組の中で「やらかした」のでしょう。
すごい勇気だと思います。
サザンオールスターズの風刺が、ちょっとした思いつきなどではない証拠に、以下の「アベーロード」も、ご覧になってみてください。ビートルズの傑作アルバムのアビーロードをカバーして、全編、すごい批評精神にあふれた作品になっています。
アベーロードA: http://t.co/MDuSLRjXVr
天皇陛下も、新年のご感想を公表されました。苦しみや悲しみにある人々に寄り添う天皇のお気持ちが、短い言葉の中に溢れていると、私は感じます。
福島原発事故については、「放射能汚染」という言葉を盛り込まれました。今では、ほとんど耳にすることのないフレーズです。これについて、映画監督の想田和弘氏が、こう指摘されています。
「放射能汚染という言葉を使うのはもはや『サヨク』的であり、為政者は『福島を応援する』などという言葉でお茶を濁すのが通例」であり、天皇は一歩踏み出さざるを得なかったのではないかと。
また天皇陛下は、敗戦から70年という節目の年に当たる2015年に向けて、「満州事変に始まるこの戦争の歴史を十分に学び、今後の日本のあり方を考えていくことが、今、極めて大切なことだと思っています」とも述べられています。
戦後世代は、学校の社会科で、近現代史の教育を全然受けませんよね。天皇陛下は、はっきりと「満州事変に始まる戦争の歴史」と言っています。これは、間違いなく、侵略戦争の歴史であり、過去を美化したがる安倍総理好みの「美しい国、日本」の歴史ではありません。リアルな、現実の、失敗にまみれた歴史です。それを学ぶべきだと、天皇陛下自らがメッセージを送っているわけです。
これは、憲法改正を進め、戦争ができる国づくりを進める安倍政権を牽制するカウンターメッセージではないでしょうか。
ピースとハイライトの歌詞の中にも、こんなくだりがあります。
…(後半へ続く)
◆中継番組表◆
本日のIWJの中継番組表を送ります。
あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もありますのでご了承ください。
**2015.1.3 Sat.**
【年末年始再配信・Ch4】16:30~「【饗宴アフター企画12】「『福島原発事故・吉田調書』報道で『記事全体を取り消した朝日新聞の判断を追認したPRC(人権委員会)見解こそ誤報』」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=4
視聴URL: http://iwj.co.jp/wj/open/archives/206493
※2014年11月17日に行われた記者会見を再配信します。海渡雄一弁護士は、「朝日新聞の当初の『命令違反による撤退』とする報道の方が正確なものであって、誤報とされるようなものではなく、記事全体を取り消した朝日新聞の判断は誤りで、これを追認したPRC見解こそが誤報である」と主張しました
【年末年始再配信・Ch5】18:30~「【饗宴アフター企画13】いまだに全村避難が続く飯舘村民の約半数2837人が決意のADR申し立て「誇りを捨てられない、捨てたくない、国に見放されたくない」」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=5
記事URL: http://iwj.co.jp/wj/open/archives/205859
※2014年11月14日に行われた、「『謝れ、償え、かえせふるさと飯舘村』原発ADR集団申立 記者会見&報告集会」。河合弘之弁護士は、「『謝れ、償え』に加え『なくせ原発』という闘いの一環としてでなければ、真の賠償も勝ち取れないと考えています。『石の上にも三年』といいますが、飯舘村の人たちは、もう充分に待ちました。そして、バラバラのまま、せいぜい東京電力に恐る恐る請求する、といった程度だった」と語っています
【会員限定配信】21:00~「【饗宴アフター企画14】岩上安身による河合弘之弁護士インタビュー」
記事URL: http://iwj.co.jp/wj/open/archives/20068
※2012年6月6日に行われた、岩上安身による河合弘之弁護士インタビュー。「日本から原発をなくすことが天から与えられた仕事」と自負する河合氏が、東電株主代表訴訟の目的や、原子力ムラの利権構造について、わかりやすく語りました
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3,ページに表示されているパスワードを、視聴画面に入力
以上の手順で、ご視聴いただけます。是非御覧ください。
(前半の続き)…
「教科書は現代史を
やる前に時間切れ
そこが一番知りたいのに
何でそうなっちゃうの?」
示し合わせたわけでもないのに、サザンと天皇陛下が、同じタイミングで、歴史に学ぼう、と呼びかけているわけです。
もちろん、その学ぶべき歴史は、都合よく修正されたものであってはならない、ですよね。
ところが、安倍政権は、歴史の修正を施したくてウズウズしているのが、見て取れます。
安倍総理の年頭所感を読んでも分かりますが、敗戦から70年という節目にあたる今年、「外交・安全保障の立て直し」を含めて、「戦後以来の大改革」を行うとしています。
先の衆院選で大勝したとして、安倍首相は乱暴にも「信任という大きな力」を得たとして、2015年は改革断行の年にすると、意気込んでいます。
その「大改革」の中には、米軍に追随して世界中の紛争に首を突っ込んでゆく集団的自衛権の行使も、かねがね狙っているのではないかとささやかれてきた「安倍談話」の発表も入っているのかもしれません。
それでいいんでしょうか?
経済政策も失敗し、少子化にも歯止めをかけられず、財政も再建できず、ひたすら一般大衆にしわ寄せをしておいて、過去の歴史を都合良く塗り替え、米国に従属して戦争に向かおうとする。そんな動きを放置しておいて、いいんでしょうか。
2015年は安倍政権の暴走の歯止めにならなければいけません。サザンの桑田佳祐氏が紅白で、天皇陛下が年頭のおことばで、一歩踏み出さざるを得なかったように、安倍政権に異議を唱える必要性を感じるならば、一人一人が今までとは違った一歩を踏み出さなければいけないのだと思います。
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さて、本日の配信予定のお知らせです。
5日までは【饗宴アフター企画】シリーズをはじめとして、再配信が中心となります。明日の16時30分からは、昨年11月17日に取材した「福島原発事故・吉田調書」報道で「記事全体を取り消した朝日新聞の判断を追認したPRC(人権委員会)見解こそ誤報」を再配信します。
朝日新聞は、昨年5月、これまで非公開だった「吉田調書」の内容を報道し、注目を集めました。その中で、吉田所長の命令に違反し、1Fの作業員が撤退した、と報じましたが、後に朝日新聞はこれを「間違った表現だった」として謝罪。記事の取り消しを発表しました。
しかし、これは誤報ではなく、記事を取り消した朝日新聞の判断こそが誤りであったこと、そして、誤報ではないのに誤報であると認めてしまうこと自体が恐ろしいと、この問題を重く受け止めた日弁連の海渡雄一弁護士らが会見を開きました。これは、とても大事な指摘です。海渡雄一弁護士は、饗宴Vの第一部にも御登壇いただきました。ぜひ、この会見をご覧になってください。
その他、18時30分からは、未だ全村避難が続く福島県飯館村の2837人が11月に、ADR申し立てをした際の記者会見や、東電株主代表訴訟の弁護団長でもあり、昨年、満を持して映画「日本と原発」を初監督した河合弘之弁護士のインタビューを再配信します。インタビューは2012年6月に行われたもの。岩上さんが河合弁護士に、原子力ムラの利権構造についてじっくりお聞きしています。河合弁護士も饗宴Vに御登壇いただきました。
昨日の日刊ガイドでもお知らせしましたが、再度、IWJのホームページに追加された新しい機能についてお知らせします!
これまで、見たい記事・アーカイブが探しづらいという声がしばしば届いていました。リクエストにお応えすべく、ずっとリフォームに取り組んでまいりましたが、その成果の一部として、内容やカテゴリー別に記事を探しやすい新機能、「NEW!!カテゴリーメニュー」が元日からスタートいたしました。
この新機能は、IWJトップページ< http://iwj.co.jp/ >の画面一番右端の上部(9面パネルの右)に、新設いたしました。並んでいる項目名の上に、マウスをのせると、左にさらに詳細な項目があらわれ、選択いただけます。
私も実際に試してみましたが、確かに使いやすいです! 日々、ホームページを利用していただいているみなさまからの声に、少しでも応えることができたら、と思っています。
班が違えば、お互いの仕事の詳細までなかなか知ることはできません。この作業に日夜、Web班のスタッフが地道に取り組んできたことを、外へ出ることの多い私もよく知りませんでした。聞いてみると、本当に苦労を重ねてきたようです。下記ページで、Web班より詳細な報告を掲載していますので、ぜひ、お読みいただければと思います。
【岩上安身とWeb班からの大事なお知らせです。検索がしやすくなりました!】
http://iwj.co.jp/info/whatsnew/post/21508
アーカイブの再アップや大整理、検索システムのリフォームなどの改良事業は、まだまだ今後も続きます。今年一年かけて、順次、その成果をお届けしていくことになると思います。皆さんにとって、見やすく、使いやすいサイトになるように、頑張ります!
今日は土曜日ですね。明日の日曜日まで、仕事がお休みの方も多いのではないでしょうか。2015年、本格的なスタートを切る前のラストホリデー、ゆっくりと満喫できますように。
今日も一日、IWJをどうぞ宜しくお願い致します。
IWJ 株式会社インディペンデント・ウェブ・ジャーナル
岩上安身サポーターズクラブ事務局
公式サイト 【 http://iwj.co.jp/ 】
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