■■■ 日刊IWJガイド 2014.11.10日号 ～No.789号～ ■■■
（2014.11.10 8時00分）

おはようございます！IWJで記事を書いたりしている佐々木隼也と申します。

昨日は、東京都新宿区長選の投開票日でした。候補者は、自公推薦で前都議会議員の吉住健一氏と、無所属・新人で弁護士の岸まつえ氏。新人二人の一騎打ちとなりましたが、結果はというと、25.80％という低投票率のなか、吉住候補が当選しました。

吉住候補とは真っ向から主張がぶつかりあった岸候補には、IWJのぎぎまき記者がインタビューしています。公平を期すため、対立候補の吉住候補にも取材申し込みをしましたが、断られました。

・2014/11/06 【東京・新宿区長選】区民は新しい区政を求めるか？！～「憲法を壊す安倍政権と新宿区から対決する」岸まつえ候補インタビュー（聞き手：ぎぎまき記者）
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/203946

吉住候補は日本会議のメンバーだということが、一部ネット上で話題となりました。

日本会議とは、日本最大の右翼組織とも呼ばれ、「憲法改正」や「自虐史観の是正〈それに伴う教科書の改訂〉」「愛国心を重視する教育」「自衛隊法の改正等による『有事法制』の整備」「選択的夫婦別姓法案の反対」などを掲げ、政府に対し提言してきた組織です。提言内容を見れば一目瞭然のように、安倍総理の思想に極めて近い。
この組織は今日の国会で強い影響力を持っています。

安倍総理はもちろんのこと、2013年2月時点で、自民党を中心に超党派で231人の国会議員が加盟しています。

今回の新宿区長選はまさに、安倍政権の右派的な思想の体現者と、それに反対する者との、いわば天下分け目の闘いでした。

この天下分け目の闘いは、今、全国の区や村から、市や県など、あらゆる場所で、あらゆるスケールで起こっているように思われます。

たかが区長選程度で大げさなのでは、という声もあるかも知れません。しかし戦前、世の中が右傾化していき、さあ戦争だ、となった時には、いつのまにか地方自治体の首長や地方組織のトップがほとんど、内務省・軍関係者にすり替わっていたそうです。区長選だからと侮るなかれ、そうした選挙の積み重ねが、大きな国政に着実に反映していきます。

みなさん、ぜひ、選挙にいきましょう。

10月3日に発売された書籍『選挙を盛り上げろ！』では、市民がどのように政治を見極め、投票行動につなげていけば良いのかを、9人の識者が寄稿しています。その識者の1人として、岩上さんも『IWJは都知事選で何を伝えたか――原発問題・特区・TPP・アメリカ』と題する原稿を寄せました。

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…（後半へ続く）

◆中継番組表◆

本日のIWJの中継番組表を送ります。
あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もありますのでご了承ください。

＊＊2014.11.10 Mon.＊＊

【Ch2】17：30～「東電会見」
視聴URL： http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=2
※東京電力の定例会見

【Ch6】15：00～「『秘密保護法 このまま施行していいの？』緊急 全国会議員アンケート結果 記者会見」
視聴URL： http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=6
※衆議院第二議員会館で行われる記者会見。海渡雄一弁護士、前田能成氏（出版労連）らが出席し、12月10日に施行予定の特定密保護法に関する国会議員へのアンケート結果について、会見を行う。「秘密保護法」廃止へ！実行委員会が主催

～関連記事～
・2014/09/10 強行採決ならぬ、強硬施行の可能性に高まる懸念 閣議決定は9月中？ 秘密保護法のパブコメ公開を求め市民らが抗議
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/168078
・2014/07/07 「開かれた政府をつくるプロジェクト」で作家・浅田次郎氏「密室の議論が良い結果を生まないのは歴史が証明している」
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/151284

（前半の続き）…
そして、安倍総理と右派の面々が、何を目論んでいるのか。日本会議が声高に提言する「憲法改正」。その中身を知れば、保守派の人でも唖然とすること請け合いです。基本的人権や報道・表現の自由など、ありとあらゆる国民の権利に制約をかけ、公務員による拷問や残虐な刑罰を「絶対に禁止する」という現行憲法の規定から「絶対に」をわざわざ削除してしまうのです。時には、拷問も残虐な刑罰もやりますよ、という宣言に等しいと言わざるをえません。

ファシズム国家を再現しようとするかのような「自民党改憲草案」。この改憲案と現行憲法を逐条で比較し、現行憲法のもとで保障されている人権の重要性を解説した、岩上安身・梓澤和幸弁護士・澤藤統一郎弁護士の共著である『前夜』を、ぜひご覧下さい。
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さて、この東京都知事選で当選した舛添都知事に今、「政治とカネ」の問題が急浮上しました。

舛添氏が参議院議員だった2011年2012年だけで、自身が代表を務める政治資金管理団体と政党支部から「調査研究費」の「資料代」という名目で、画廊やアートギャラリー、高級美術書専門の古書店などから物品896万円を購入していたというものです。

しかし、この舛添氏をめぐる「政治とカネ」の問題は、都知事選の頃から指摘の声があがっており、我々IWJはそれを伝え続けました。「政治とカネ」の問題だけではありません、他にも「女性問題」や、副反応被害が問題となっている「子宮頸がんワクチンの承認問題」など、数多くの問題点が明らかになっていました。

今回の「政治とカネ」の問題を含め、これまでの舛添氏の数々の問題について1本の記事にまとめて、以下、再掲しました。

・（再掲）舛添要一氏の嘘とごまかし 雇用、原発、福祉、そして「政治とカネ」 ～政策にも多くの矛盾点
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/123192

そして昨日は、千葉県松戸市議選の告示日でもありました。定数44人のところに60人の立候補者という激戦区です。松戸市は、原発（放射能）や戦争、差別、教育や医療福祉問題など、数多くの市民運動が盛んな地域でもあり、立候補者の顔ぶれも、かなり注目すべきものがあります。

そして忘れてはならない、日本の「米軍基地」のあり方を問う天下分け目の沖縄県知事選も、いよいよ16日投開票まで、一週間をきりました。

IWJは岩上さんが現地へ飛び、「考え方が合わない」と取材を拒否した仲井眞氏以外の候補者すべてにインタビューを行いました。

またそれだけではなく、基地問題や沖縄の選挙事情など、根深く、簡単には理解のできない問題について、多くの識者にインタビューし、分かりやすく解説しています。

この注目のインタビューたちは、以下の特集ページに整理整頓されているので、ぜひ見てみてください！

沖縄県の方はもちろん、本土の方も、必見です。基地問題が沖縄だけの問題だと思っていたら、大間違いです！

・2014年 沖縄県知事選挙（IWJ特集ページ）
http://iwj.co.jp/feature/senkyo/okinawaken2014

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そしてIWJ事務所には、岩上さんが過去にインタビューした方、お付き合いのある方、親しくさせていただいている出版社の方、ご支援いただいているIWJ定額会員のみなさま、サポーターの皆さまなどから、本が送られてきます。本はIWJにとっては貴重な情報資源であり、財産です。

感謝の意を込めて、そのなかの一部を、会員向け無料メルマガ「IWJウィークリー」で、編集部によるレビューと写真付きでご紹介し、Webに記事として掲載しています。

まだまだ数は少ないですが、今後は送られてきた本を、可能な限り余すことなく、紹介していきたいと思っています！記事は、以下のURLからご覧になれます。

・献本ありがとうございます！記事リスト
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%E7%8C%AE%E6%9C%AC

IWJに送られてくる本は、どれも素晴らしい本ばかりです。少しでも多くの人に知ってもらいたいと考えています。今後はページを拡充し、どんな本を買ったら良いか迷ってる人の決め手となるような本棚コーナーにしたいと考えていますので、ちょくちょく覗きにきてみてください！

それでは、本日も一日、よろしくお願い致します。

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