■■■ 日刊IWJガイド 2014.10.11日号 ~No.759号~ ■■■
(2014.10.11 9時00分)
おはようございます。IWJで主としてテキスト関係の編集を担当している平山です。
昨日、出勤時に自動販売機で缶コーヒーを買ったら、今まで「つめた~い」だった表示が「あたたか~い」に変わっていました。気づかずにボタンを押したので、思わずヤケドをしそうになってしまいました(笑)。こういう日常の些細な出来事から、季節の移り変わりを感じます。
昨日、注目を集めていたノーベル平和賞が発表されました。受賞したのは、パキスタンでイスラム武装勢力に銃撃されながらも女性の教育権を訴えたマララ・ユスフザイさん(17)と、児童労働に反対する世界的な運動を組織しているインドのカイラシュ・サティアルティ氏(60)の2人。事前の予想では、「憲法9条を守っている日本国民」が筆頭にあげられていましたが、今回は惜しくも受賞を逃しました。
IWJでは、ノーベル平和賞授賞式の様子を、ノルウェーの首都オスロまで記者を派遣して中継。「IWJ・アムステルダム」として、ヨーロッパのからの中継やレポートを担っている鈴木樹里記者が、今回もフットワーク軽くアムステルダムからオスロに移動し、中継を成功させました。
※【オスロ】ノーベル平和賞 発表記者会見
http://www.ustream.tv/recorded/53781698
「憲法9条」といえば、岩上さんと、梓澤和幸弁護士、澤藤統一郎弁護士が12回にわたり鼎談し、自民党の憲法改正草案を徹底的に読み解いた『前夜』が、IWJのサイトでご購入いただけます。
本書では、日本国憲法の平和主義の素晴らしさと、それを覆そうとする自民党改憲草案の醜悪さを対比してお読みいただけます。今回、「憲法9条を守っている日本国民」がノーベル平和賞の受賞を逃したのは、安倍政権が憲法をないがしろにし、なし崩し的に改悪してしまおうとしているからではないでしょうか。本書を読めば、そのことがよく理解できること間違いなしです。
また、本書は、格好の「憲法入門」とも言える内容になっています。ぜひ、この機会にお買い求めください。
※IWJグッズのご購入はこちら
http://iwj.co.jp/shop/goods/main.html
ところで、今回の受賞者がイスラム教徒の少女であったということは、否応なく、世界の注目を中東に集めることになると思います。
中東、特にシリアとイラクは、「イスラム国」の台頭により、これまでにない混乱状態にあります。そしてこの混乱は、先日、北海道大学の男子学生が「イスラム国」に加わるためシリアに渡航しようとしたとして警視庁公安部に身柄を拘束されたことからも分かるように、日本にとって決して対岸の火事ではないのです。
混乱の極みにある中東情勢に関して、本日、元シリア大使である国枝昌樹氏に、岩上さんがインタビューを行います。
昨年の9月6日、そして年末の「饗宴IV」にもご登場いただいた国枝氏。今回は、国枝氏自らが取材を敢行して上梓されたご著書『報道されない中東の真実~動乱のシリア・アラブ世界の地殻変動』の内容を中心に、シリアで台頭する「イスラム国」の内情などについて、たっぷりとお話をうかがいます。
中継配信は、本日の17時から。夕方からの配信ですので、お時間のある方は、ぜひ、昨年のインタビューをご覧いただき、本日のインタビューの予習をされてみてはいかがでしょうか。
※2013/09/06 アルジャジーラの”偏向” 元シリア大使が重要証言 ~岩上安身による国枝昌樹氏インタビュー
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/100353
また、北大生が逮捕された件については、岩上さんが一昨日の深夜、イスラム法学者の中田考氏に緊急インタビューを行っています。参考人として、自らも家宅捜査を受けたという中田氏。北大生によるシリア渡航計画の実態とはどのようなものだったのか? 動画全編を10月12日まで公開していますので、ぜひ、TwitterやFacebookなどで拡散してください。
※2014/10/09 岩上安身によるイスラム法学者・中田考氏 緊急インタビュー
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/180659
さて、昨日は、IWJのテキスト班チーフである佐々木隼也記者が、中山武敏弁護士にインタビューを行いました。
…(後半へ続く)
◆中継番組表◆
本日のIWJの中継番組表を送ります。
あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もありますのでご了承ください。
**2014.10.11 Sat.**
【IWJ_EHIME1】10:00~「伊方原発ゲート前座り込み」
視聴URL: http://www.ustream.tv/channel/iwj-ehime1
※愛媛県の伊方原発ゲート前で行なわれる、抗議行動。
~関連記事はこちら~
・2014/05/24 【愛媛】「国のやり方に抵抗しようと思ってきたし、今後もそうしたい」 ~小出裕章氏講演「原子力発電所という機械」 http://iwj.co.jp/wj/open/archives/141606
・2013/02/11 【愛媛】2・11伊方原発ゲート前 再稼働許さず廃炉へ!座り込み http://iwj.co.jp/wj/open/archives/57163
【IWJ_IBARAKI1】13:00~「第2回 東海第二原発再稼働に反対するデモ」
視聴URL: http://www.ustream.tv/channel/iwj-ibaraki1
※茨城県東海村で行なわれる、東海第二原発再稼働に反対するデモ。東海第二原発入口に集合した後、16:30頃までサウンドデモが行なわれる予定
【IWJ_EHIME1】15:45~「ながえ孝子のふれあいトーク ―ゲスト 蓮舫参議院議員」
視聴URL: http://www.ustream.tv/channel/iwj-ehime1
※松山市で行なわれる、ながえ孝子元衆議院議員の「ふれあいトーク」。民主党・蓮舫参議院議員がゲストとして登壇予定。
【Ch1】17:00~「岩上安身による元シリア大使 国枝昌樹氏インタビュー」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=1
※元シリア大使の国枝昌樹氏へ岩上安身がインタビュー。『報道されない中東の真実 動乱のシリア・アラブ世界の地殻変動』を著した国枝氏へ、中東各国の現状についてお聞きします
~関連記事はこちら~
・2013/09/06 アルジャジーラの”偏向” 元シリア大使が重要証言 ~岩上安身による国枝昌樹氏インタビュー http://iwj.co.jp/wj/open/archives/100353
・2014/08/01 世界の「いま」は欧米中心主義の断末魔/繋がりあう尖閣・マレーシア・ガザ・ウクライナ ~岩上安身による東京大学名誉教授・板垣雄三氏インタビュー http://iwj.co.jp/wj/open/archives/159297
(前半の続き)…
中山弁護士は、朝日新聞による「吉田調書」の報道をめぐり、記者を処分しないよう、朝日新聞社に対して申し入れを行っている方です。
もう一つの「吉田」、すなわち「吉田証言」問題とあわせて、大きく揺れている朝日新聞。会社としての朝日新聞社の姿勢はともかく、言論において、リベラルの側が保守・右派から連日のように論難を受けていることは確かです。
今回のインタビューでは、佐々木記者が、申し入れの経緯や、申し入れ書の詳しい内容、異常な「朝日バッシング」が招く「報道の自由」の萎縮、この記事取り消しによって危機感を持った現場の記者や多くの市民から賛同の声が寄せられていることなどについて、詳しくうかがいました。
※中山武敏弁護士インタビュー(聞き手:佐々木隼也記者)
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/180908
二つの「吉田」問題に関しては、今後、連続して記事をリリースしていく予定です。従軍慰安婦問題に詳しい能川元一氏への岩上さんによるインタビューも、近く、メルマガ「岩上安身のIWJ特報!」として発行しますので、どうぞ、ご期待ください。
※メルマガ「岩上安身のIWJ特報!」
ご購読はこちらから:http://www.mag2.com/m/0001334810.html
先週もご案内しましたが、過去の「IWJ特報!」バックナンバーの中から、私、平山のオススメをご紹介します。
・【第119~122号】旧日本軍による隠されたジェノサイドの真実 ~北海道大学名誉教授・井上勝生氏インタビュー
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/118560
※「栄光の明治」の一部として語られる日清戦争、その最大の被害者は、朝鮮人だった! 北海道大学で発見された「髑髏」をきっかけに、日清戦争に隠されたすさまじいジェノサイドの真実に迫るインタビューです。
・【第165~169号】何よりガザ封鎖解除を 尊厳ある生への戦い~京都大学教授・岡真理氏インタビュー
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/172310
※イスラエルによるガザ侵攻、その歴史的背景とは何か。イスラエルがパレスチナを入植する際に用いる「シオニズム」のロジックを、岡氏は「神話」であるとして解体していきます。中東情勢がよく分かる、必読の内容です!
最近、佐々木記者の他にも、原佑介記者が、御嶽山の噴火と川内原発再稼働をめぐって、静岡大学の小山真人教授と鹿児島大学の井村隆介准教授にインタビューを行いました。
※【御嶽山噴火】桜島噴火の前兆の可能性も!? 現在の火山予知の限界「モニタリングで川内原発周辺の巨大噴火を予知するなど夢物語」と火山学者・小山真人氏が緊急直言(聞き手:原佑介記者)
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/171482
これらのインタビューは、いずれも岩上さんの指示によるものです。
岩上さんによると、原発の再稼働や噴火、集団的自衛権の行使容認にヘイトスピーチ、そして中東での「イスラム国」の台頭など、あまりに多くの出来事が起きすぎて、経営者とジャーナリストの二足のわらじを履く身としては、すべてシュートを打つことが物理的に困難になってきた、とのこと。
このような事情のなかで、今回の佐々木記者と原記者のインタビューは、「若手の成長機会を慎重に見定めての起用だった」とのことです。私自身も、期待に応えて、現場の取材でも、記事の執筆でも、与えられたチャンスを活かして頑張りたいと思います。
なお、原記者は、川内原発の取材のため、単身、鹿児島で取材を続けています。鹿児島は、IWJにとって、比較的手薄な地方です。鹿児島在住の方、あるいは地縁・血縁のある方、ぜひ、鹿児島現地で取材を受けたり、協力してくれる方がいましたら、ご連絡ください。
このたび、東京電力からリリースがあり、10月16日(木)、福島第一原発の現場公開が行われることになりました。IWJとして9回目となる今回の入構取材では、増設多核種除去設備(ALPS)やサブドレン浄化設備などが取材ポイントとして指定されています。
今回、IWJからは、記者兼レポーターとして私、平山が、普段はカメラマンとして活躍している石川優が音声として入構することになりました。
福島第一原発の入構取材で収録した動画は、USTREAMで配信した後も、どなたでもフリーでダウンロードできるような状態でアップしています。
※特集:福島第一原発入構取材アーカイブス
http://220f1.iwj-beta.com/
ただ、取材には、機材の他に、移動や宿泊など、多大な経費がかかります。福島第一原発の入構取材は、IWJのアーカイブの中でも、トップクラスに公共性が高いものであると自負しています。ぜひ、皆さまからご支援いただけますよう、改めてお願いいたします。
※寄付・カンパのお願い
http://iwj.co.jp/join/pleasehelpus.html
IWJでは現在、「ユーストリームアーカイブ保存・再アップ対策本部」が設立され、毎日多くの方にお手伝いしていただきながら、作業に取り組んでいます。
通常業務に加え、10月末は決算の期末です。そこにこの「ユーストリームアーカイブ保存」プロジェクトが重なり、スタッフの業務はパンク状態です。
しかし、報道メディアとして、取材や中継の量を減らすわけにはいきません。そこでIWJでは、現在、取材を行ったりテキストの取りまとめを行う記者・編集者、アップロードを行うWeb動画スタッフ、経理スタッフ、そしてバックヤードで全体の業務を支える事務スタッフを募集します。以下の応募フォームから、ご応募ください。
※IWJ臨時スタッフ募集フォーム
http://bit.ly/1hVsSCe
IWJの活動は、定額会員の皆さまの会費と、カンパ・ご寄付によって成り立っています。市民に支えられた独立メディアとして、今後も精一杯、情報発信に努めたいと思っています。どうぞ、IWJの定額会員にご登録いただき、IWJの活動を支えてください。
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それでは本日も、どうぞよろしくお願いいたします。
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