日刊IWJガイド・非会員版「英仏はウクライナにストームシャドウ・ミサイルの攻撃許可を与えるよう米国を説得! ウクライナが負ける場合、英国は軍隊を直接送る!?」2024.11.16号~No.4381


┏━━【目次】━━━━
■はじめに~ウクライナ紛争は終わらない! ウクライナ対ロシアから、欧州対ロシアの構図に! ウクライナが負けるようなことがあった場合、英国は軍隊を直接送る!? 英仏は米国に対し、ウクライナにストームシャドウ・ミサイルを、ロシア領深部への攻撃に使う許可を与えるように説得! ドイツ最大野党は、ウクライナが勝った形での停戦をロシアが飲まない場合、ドイツ製のタウルスを始めとした長距離ミサイルで、ロシアを攻撃する、と脅迫! バイデン政権は、トランプ氏が2025年1月に就任するまでに、議会が承認したウクライナ関連支出の予算を全て使い切る計画! さらには、米国と英国が新たなノルドストリーム型攻撃を検討中!?

■8月から始まったIWJの第15期も、11月に入り、4ヶ月目に! 1月からのコロナの後遺症を引きずっている岩上安身ですが、インタビューを11月から再開! とはいえIWJの財政状況は未達続きでピンチです! 11月からは支出をさらに削り、ご寄付・カンパの月間目標額を400万円から350万円に下げさせていただきます!「IWJしか報じていない情報」自体は激増中です! 目標を達成できるように、ぜひ、ご支援をお願いいたします!

■【中継番組表】

■<第2次トランプ政権人事・続報>国家情報長官に、元民主党下院議員で、アメリカ第一主義・孤立主義のガバード氏が指名される異色の人事! ガバード氏は、米国の介入主義を批判、シリアのアサド大統領を擁護し、イスラエルの利益に反する言動も! ウクライナ紛争ではNATOとバイデン政権を批判してきた、女性ながら「恐れを知らない不屈の精神」の持ち主と評される! ガバード氏は、バイデン大統領とカマラ・ハリス副大統領を批判して、米国運輸保安局(TSA)の監視対象リストに載せられていた!

■【本日のニュースの一撃!】

■【第1弾! フォロワー90万人以上の暴露系Xアカウント「Z李」の運営者らを、警視庁暴対課が逮捕!「トクリュウ」とみて実態調査へ!】SNSでは、総合格闘技の平本蓮選手が「『Z李』と大麻を売買していた」「警察の事情聴取直前に、米国に逃げるように出国した」との暴露情報も!?(『日テレニュース』、2024年11月14日)
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■はじめに~ウクライナ紛争は終わらない! ウクライナ対ロシアから、欧州対ロシアの構図に! ウクライナが負けるようなことがあった場合、英国は軍隊を直接送る!? 英仏は米国に対し、ウクライナにストームシャドウ・ミサイルを、ロシア領深部への攻撃に使う許可を与えるように説得! ドイツ最大野党は、ウクライナが勝った形での停戦をロシアが飲まない場合、ドイツ製のタウルスを始めとした長距離ミサイルで、ロシアを攻撃する、と脅迫! バイデン政権は、トランプ氏が2025年1月に就任するまでに、議会が承認したウクライナ関連支出の予算を全て使い切る計画! さらには、米国と英国が新たなノルドストリーム型攻撃を検討中!?

 おはようございます。IWJ編集部です。

 昨日もお伝えした、トランプ政権が誕生した後のウクライナ・欧州情勢の第2弾です。

 トランプ氏の、「大統領就任後24時間以内に戦争終結」という公約に対して、欧州からカウンターパンチが飛んできています。

 12日付『RT』は、「キエフが負ける場合、英国は軍隊派遣を行う」と英国の元首相、ボリス・ジョンソン氏が述べたと以下のように報じています。

 「英国は、ロシアとの継続的な紛争でウクライナが敗北するのを許してはならないと、ボリス・ジョンソン元英国首相が火曜日に公開されたGBニュースのインタビューで語った。

 ジョンソン氏は、キエフが『倒れる』場合、ロンドンは軍隊派遣に踏み切る可能性もあると警告した。

 ジョンソン氏によれば、ウクライナでロシアが成功を収めることは、米国とその同盟国に多方面で安全保障危機を引き起こすとされる。

 『バルト三国での問題となるだろう。ジョージアでも同様だ。ウクライナの敗北が、太平洋地域でどのような影響を及ぼすかを目にすることになる。そしてそれは南シナ海にも波及するだろう』と彼は述べ、具体的にその地域で何が起こるかについては言及しなかった。

 また、ジョンソン氏は、ウクライナへの軍事および財政支援を『合理的な投資』であり、『公共資金を使う良い方法』だと表現し、そうでなければ『復活したロシアが、ヨーロッパの様々な地域を脅かすことで、私たちの集団的安全保障が本当に弱体化する』と主張した結果、英国は、より多額の費用を負担しなければならなくなると述べた」。

※UK could send troops to Ukraine ― ex-PM(RT、2024年11月12日)
https://www.rt.com/russia/607547-uk-ukraine-trump-troops/

 ボリス・ジョンソン氏は、なにがなんでも、ウクライナに勝たせるため、キエフが負けるようなことがあったら、英国が軍隊を派遣するというのです。

 ジョンソン氏の「なにがなんでも、ウクライナに勝たせる」という異様に固い決意は、ロシア嫌悪(ルッソフォビア)や被害妄想と渾然一体です。しかも、この妄想が及ぶエリアは、欧州だけでなく、ロシアの南部、ザカフカス(外コーカサス)地方のジョージアや、遠く離れた南シナ海も含まれるというのですから、かなりクレージーです。おそらくはこれらのエリアも巻き込み、日本を含む周辺国の協力を取り付けて、ロシア包囲網を築こうという狙いでしょう。

 この発想自体は、これまでも、繰り返し、英国やフランスのマクロン大統領、NATO軍事委員会などから出てきたもので、新しいものではありませんが、問題は、ウクライナ軍がロシア軍に対して歯が立たず、敗色濃厚となり、しかも「代理戦争」の主役として、「絵」を描いた米国において、「即時戦争終結」を公約に掲げるトランプ氏と共和党が、大統領選、上下両院選挙に勝利しても、この狂気が変わらないどころか、トランプ新政権が、公約の「即時停戦」を実現できなくするような画策を含んでいるのです。

 ウクライナ紛争は、終わりを迎えつつあるかのように思われました。

 しかし、欧州の様子を見ていると、停戦や敗戦を迎えるどころか、ウクライナ対ロシアの「代理戦争」の構図から、欧州対ロシアの直接対決の構図へと、拡大しつつあるようにも見受けられます。米国だけは、一歩引いて様子見をするという構図です。

 兵士や市民など、労働者階級の利益を代弁するという表向きの看板を掲げ、その実、軍産複合体の利益の代弁者に成り下がっている英国労働党内閣のスターマー首相が、フランスのエマニュエル・マクロン大統領と、次期トランプ政権に備え、ウクライナへの兵器増強について協議しているというのです。

 10日付『テレグラフ』は、この英仏の画策をこう報じています。

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■8月から始まったIWJの第15期も、11月に入り、4ヶ月目に! 1月からのコロナの後遺症を引きずっている岩上安身ですが、インタビューを11月から再開! とはいえIWJの財政状況は未達続きでピンチです! 11月からは支出をさらに削り、ご寄付・カンパの月間目標額を400万円から350万円に下げさせていただきます!「IWJしか報じていない情報」自体は激増中です! 目標を達成できるように、ぜひ、ご支援をお願いいたします!

 10月の1日から31日までの31日間、120件、314万5240円のご寄付・カンパをいただきました! これは月間目標額の90%にあたります。目標達成まで、10%に迫りました。ご支援いただいた皆さま、本当にありがとうございます!

 しかし、ご寄付・カンパの月間達成率は、8月は39%、9月は58%に続いて、10月も90%と目標額には到達しませんでした。3ヶ月連続の未達です。IWJの財政状況は、まだピンチが続いています。

 今月からは、より一層、支出を絞り、ご寄付・カンパの月間目標額を400万円から350万円に下げることといたしました。

 また、今月11月は、14日までの14日間で、28件、36万5000円のご寄付・カンパをいただきました。ありがとうございます! この額は、単独月間目標額350万円の10%にあたります。残りの約半月で、月間目標額の90%を集めないと目標に未達となってしまいます! すでに現時点で見通しが厳しくなっています!

 第15期が、赤字とならないようにするために、無料でご視聴の方は、有料会員登録と、ご寄付・カンパによる、財政難のIWJへのご支援をよろしくお願い申し上げます!

 また、11月に入って早々には、5日に行われた米大統領選にあわせて、同日午後7時から、6月17日に最新刊『帝国主義アメリカの野望~リベラルデモクラシーの仮面を剥ぐ』(社会評論社)を上梓した、ウクライナ問題に詳しい評論家で、元日経新聞・朝日新聞記者の塩原俊彦氏への第5回となるインタビューを初配信しました!

 マスメディアが決して掘り下げない、両候補のダークサイドや、当選した時に起こりうる懸念点を先取りしてお伝えしています! ぜひ、会員となって、全編、御覧ください!

※米メディアは「トランプ憎し」で、現実とは違うゆがんだ報道をしている! 神に祝福されたかのようにふるまうヘゲモニー国家・アメリカの「超大国神話」と「悪」を真正面から暴く!~岩上安身によるインタビュー第1170回ゲスト 評論家、元日経新聞・朝日新聞記者 塩原俊彦氏(第5回)
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/525543

 今後の岩上安身のインタビューも、すでに動きはじめています。

 10月に『天使の並木道~ウクライナ人がウクライナ人をジェノサイドし続けた8年間の記録 2014~2022』を上梓された、拓殖大学日本文化研究所附属近現代研究センター元客員研究員であり、ロシア科学アカデミー東洋学研究所客員研究員である田中健之氏へのインタビューが決定しています。

 田中健之氏は、1963年福岡生まれ、明治14年に日本で初めて誕生した右翼団体ともいわれる「玄洋社」の初代社長・平岡浩太郎氏の曾孫で、黒龍会々長、政治団体「満洲国政府」最高顧問でもあります。

 これまで、ユーロマイダン・クーデターで樹立された親欧米のウクライナ政府が、ロシア系ウクライナ人を迫害し、虐待・殺戮してきたことは「タブー」として、日本を含む西側メディアで報じられることもなく、ほとんど公に語られず、「無かったこと」であるかのごとく、無視されてきました。

 しかし、田中健之氏編著の600ページ以上に及ぶ『天使の並木道』は、ドンバス地方で活動していたジャーナリスト(そのうちの何名かはすでにウクライナ政府の攻撃によって命を落としています)が撮り続けた、ウクライナ政府による暴力の現場を、豊富な写真で紹介し、ドンバス地方で行われてきたジェノサイドを明らかにしています。

 田中健之氏は『天使の並木道』の出版を阻止したい何者かによって、妨害を受けてきた、と述べています。

田中健之氏「この本は非常に危険な書であって、出る前から、ウクライナの駐日大使とかが、私に対して、中傷・誹謗を繰り返し、また、出ると言ってからは、私の家の電話線が切断されたり、そのようなことが起きています。

 とにかく『出ちゃいけないものが出た』。それがウクライナとかアメリカの、非常に、癇に障るのです」

 日本と西側のマスメディアは、ウクライナ政府によるマイノリティへの迫害を無視して、米国やNATOやEUの高官が繰り返した「ロシアによるいわれなき侵攻(unprovoked attack)」を、そのまま報道し続けてきました。

・バイデン大統領「ロシア軍はいわれも正当性も必要性もない(without provocation, without justification, without necessity)にもかかわらず、ウクライナ国民に対する残忍な攻撃を開始した」

※Remarks by President Biden on Russia’s Unprovoked and Unjustified Attack on Ukraine(The White House、2022年2月24日)
https://www.whitehouse.gov/briefing-room/speeches-remarks/2022/02/24/remarks-by-president-biden-on-russias-unprovoked-and-unjustified-attack-on-ukraine/

・ストルテンベルグNATO事務総長(当時)「数え切れないほどの民間人の命を危険にさらしているロシアのウクライナに対する無謀でいわれのない攻撃(unprovoked attack)を、強く非難する」

※NATO Secretary General statement on Russia’s unprovoked attack on Ukraine(NATO、2022年2月24日)
https://www.nato.int/cps/en/natohq/news_192401.htm

・欧州理事会のプレス声明「我々はロシアによるウクライナに対する前例のない軍事侵略を最も強い言葉で非難する。ロシアは挑発も正当化もされていない軍事行動(unprovoked and unjustified military actions)によって国際法を著しく侵害し、欧州と世界の安全と安定を損なっている」

※Press statement of President Charles Michel of the European Council and President Ursula von der Leyen of the European Commission on Russia’s unprecedented and unprovoked military aggression of Ukraine(European Council)
https://www.consilium.europa.eu/en/press/press-releases/2022/02/24/press-statement-of-president-charles-michel-of-the-european-council-and-president-ursula-von-der-leyen-of-the-european-commission-on-russia-s-unprecedented-and-unprovoked-military-aggression-of-ukraine/

・「ロシアのウクライナ侵攻1周年を記念して、チャールズ3世は、同国への『いわれなき全面攻撃(unprovoked attack)』を非難し、世界は『団結』していると宣言した」

※King Charles Condemns ‘Unprovoked’ Attack on Ukraine(KYIV POST、2023年2月24日)
https://www.afpbb.com/articles/-/3452841

 2022年2月24日、米大統領とNATO事務総長と欧州理事会は、まったく同じ「unprovoked」という言葉を使って、ロシアを一斉に非難しました。

 なぜ「unprovoked(いわれのない、挑発されない)」だったのでしょうか。NATOの東方拡大をゴリ押しし、2014年以降ウクライナに軍事要塞をいくつも構築させ、ウクライナ政府が東部ドンバス地方に多く居住するロシア系住民を迫害しているのを見逃してきた「集団的西側」による「挑発」が、ロシアの「特別軍事作戦」を引き出したのではないでしょうか。あえて「unprovoked」などという皮肉な語り口を選んだのだとしか思えません。

 岩上安身による田中健之氏へのインタビューは、日本と西側のメディアの偏向報道の嘘を暴く、日本初のインタビューになります。

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 よろしくお願いします!

 岩上安身拝


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◆中継番組表◆

**2024.11.16 Sat.**

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◆中継番組表◆

**2024.11.17 Sun.**

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※米国政府と多国籍企業の意向・TPP条約で成立した種子法廃止法は、国民の食料への権利の侵害だと訴えた「種子法廃止等に関する違憲確認訴訟」の控訴審が結審し、来年2月の判決へ! 最終弁論で40分の意見陳述を行った山田正彦元農水相は、「米の供給不足が完全に解消されるなど、種子法制定当初における国家的要請への対応が完了した」との国側の主張に反論! 農水省の試算によれば「日本では2040年には359万トンもの米不足に陥る」と指摘!「種子法廃止は、私達を飢えに陥れかねない、天賦の権利を侵害するもので、絶対に認めてはならない」と熱弁!!(後編)
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自民党は39人処分するだけで幕引きをはかる!?「裏金問題はまだ始まったばかり」! 自民党議員らと岸田総理と後援会を次々と刑事告発!~岩上安身によるインタビュー 第1153回ゲスト 神戸学院大学法学部・上脇博之教授 2024.4.5
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/522485

「1994年の政治制度改悪が裏金作りを生み『米国の利益のための戦争をする国作り』に直結した!」~岩上安身によるインタビュー 第1154回ゲスト 神戸学院大学法学部・上脇博之教授 2024.4.18
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「『パンデミック合意』の中身は遺伝子製剤を使った儲け話の分け前。世界の保健とか、健康とか、ましてや命の話ではない! WHOは反社! 邪悪そのもの!! しかも日本はその主犯! WHOの親善大使・武見敬三氏が厚労大臣になって、バリバリ進めた!!」作られたパンデミックである「プランデミック戦争」から日本人の命を守るには!?~岩上安身によるインタビュー 第1167回ゲスト 立憲民主党・原口一博衆議院議員 2024.10.3
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/524918

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■<第2次トランプ政権人事・続報>国家情報長官に、元民主党下院議員で、アメリカ第一主義・孤立主義のガバード氏が指名される異色の人事! ガバード氏は、米国の介入主義を批判、シリアのアサド大統領を擁護し、イスラエルの利益に反する言動も! ウクライナ紛争ではNATOとバイデン政権を批判してきた、女性ながら「恐れを知らない不屈の精神」の持ち主と評される! ガバード氏は、バイデン大統領とカマラ・ハリス副大統領を批判して、米国運輸保安局(TSA)の監視対象リストに載せられていた!

 第2次トランプ政権の主要閣僚指名が矢継ぎ早に発表される中、ひときわ異色の人事が注目を集めています。

 ハワイ州選出の元民主党下院議員(2013~2021)で、2020年には民主党の大統領候補選に出馬し、バイデン氏に候補を譲った、トゥルシ・ガバード氏(1981年生まれ43歳)が、13日、国家情報長官(DNI)に指名されました。国家情報長官は、NSA、CIA、FBIをはじめとする米国の18もの情報機関を率いて、760億ドルの予算を管理します。

 トランプ氏の『トゥルース・ソーシャル』には、以下のようにトランプ氏の声明が投稿されました。

 「ドナルド・J・トランプ大統領による声明

 元下院議員のトゥルシ・ガバード中佐(※ガバード氏は退役軍人である)が、国家情報長官(DNI)に就任することを発表できることを嬉しく思う。トゥルシは20年以上にわたり、我が国とすべての米国人の自由のために戦ってきた。民主党の大統領候補であった彼女は、両党から幅広い支持を得ている。

 そして今、彼女は誇り高き共和党員となった。私は、トゥルシのその輝かしいキャリアを貫く、恐れを知らない不屈の精神が、我々の情報コミュニティにもたらし、憲法上の権利を擁護し、強さを通じて平和を確保してくれると確信している。

 トゥルシは、我々全員を誇らしく思わせてくれるだろう!」

※Donald J. Trump@realDonaldTrump(2024年11月14日 午前5:14)
https://truthsocial.com/@realDonaldTrump/113477477588190723

 『ABCニュース』は、ガバード氏が、2022年10月に民主党を離脱する際の言葉を紹介しています。

 「私はもはや、卑怯な目覚めに駆り立てられた、エリート戦争屋の陰謀団に完全に支配されている今日の民主党に留まることはできない。

 彼らはあらゆる問題を人種問題化して、我々を分断し、白人に対する人種差別を煽り、神から与えられた自由を侵害しようと積極的に働き、信仰と精神を持つ人々に敵対し、警察を悪者扱いして法を遵守する米国民を犠牲にして犯罪者をかばい、国境開放を信じ、国家安全保障国家を政治的反対者を追及するために武器化し、そして何よりも、我々を核戦争へとさらに引きずり込もうとしている」

※Tulsi Gabbard announces she is leaving Democratic Party, calling it an ‘elitist cabal of warmongers’(ABC、2022年10月12日)
https://abcnews.go.com/Politics/tulsi-gabbard-announces-leaving-democratic-party/story?id=91326164

 ガバード氏は、2024年8月にトランプ氏への支持を明らかにしました。

 ガバード氏は、YouTubeなどで、積極的にトランプ支持を訴え、反カマラ・ハリスを打ち出してきました。トランプ大統領候補のラリーにも参加し、同じく元民主党のロバート・ケネディJr氏とともに、大統領選のキャンペーンを精力的に行ってきました。

 数値化はされていませんが、ガバード氏とケネディJr氏のキャンペーンは、民主党・共和党の分断政治に失望している無党派層や、民主党支持層の中で、バイデン政権を支持できない若い世代への訴求力を持っていたのではないかと推測されます。

※Tulsi Gabbard(YouTube)
https://www.youtube.com/results?search_query=Tulsi+Gabbard

 ガバード氏は、指名を受けて、『X』に以下のように投稿しました。

 「米国民の安全、安心、自由を守るために閣僚として働く機会を与えてくださった@realDonaldTrump(トランプ氏)、ありがとうございます。仕事に取り掛かるのを楽しみにしています」

※Tulsi Gabbard@TulsiGabbard(X、午前5:36・2024年11月14日)
https://x.com/TulsiGabbard/status/1856798431605657969

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 ガバード氏は、まだ民主党の現役下院議員であった2022年2月に、ロシア軍がウクライナに侵攻した直後に、NATOとバイデン政権の責任を糾弾するメッセージをXへポストしました。

 「もしバイデン政権とNATOが、ウクライナがNATOに加盟すること、つまり米国とNATO軍がロシア国境に駐留することに対するロシアの正当な安全保障上の懸念を、単に認めていれば、この戦争と苦しみは簡単に避けられただろう」

※Tulsi Gabbard@TulsiGabbard(午後0:57・2022年2月24日)
https://x.com/TulsiGabbard/status/1496695830715142148

 まさに、ウクライナ紛争の核心をついた発言ですが、当時の米国で、現役の下院議員が、NATOとバイデン政権の責任を糾弾することには、多くの困難があったはずです。トランプ氏がガバード氏を「恐れを知らない不屈の精神」の持ち主だと評価したのも、無理はありません。

 IWJも、このガバード氏の発言を2022年の時点で『日刊IWJガイド』にて取り上げました。

※米国内から好戦的なバイデン政権に対するきわめて真っ当な批判が出る! 米大統領選にも出馬した元下院議員トゥルシ・ガバード氏は「バイデン政権は軍産複合体に支配されている。ウクライナ危機を終わらせるのは簡単。ウクライナのNATO加盟はないと保証することだが、それをしないのはバイデン政権がロシアのウクライナ侵攻を望んでいるからだ」と批判!(日刊IWJガイド、2022.2.15号)
会員版 https://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20220215#idx-7
非会員版 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/50243#idx-7

 ガバード氏は、『FOXニュース』のインタビューで、ジョー・バイデン大統領とカマラ・ハリス副大統領を批判した翌日の7月23日に、米国運輸保安局(TSA)の「静かな空プログラム」監視対象リストに載せられました。

 ガバード氏は、その1ヶ月後となる8月26日に、トランプ氏を支持することを表明しました。

ガバード氏「現政権(バイデン政権)は、世界中のさまざまな地域で、さまざまな戦線で、さまざまな戦争に私達を直面させており、かつてないほど核戦争の瀬戸際に追い込んでいます。(中略)

 これが、私が、トランプ大統領をホワイトハウスに送り返し、再び我々の最高司令官として仕えてもらうために全力を尽くすと決意した主な理由のひとつです。彼の最初の任務は、私達を戦争の瀬戸際から引き戻す仕事を果たすことだと確信しているからです」

 ガバード氏は、民主党大統領候補のカマラ・ハリス氏が、司法制度を利用して政敵(トランプ氏)に報復し、市民の自由を侵害し、米国の諸制度を、トランプ大統領と自分自身に対する武器として利用していると非難しました。

 IWJは、この顛末を『日刊IWJガイド』でお伝えしています。

※はじめに~<インターネット上の「言論の自由」と「検閲」(その3)>フランスで逮捕起訴される直前に行われた、『テレグラム』創設者パーヴェル・ドゥーロフ氏への、タッカー・カールソン氏によるインタビュー抄録! ロシア政府から反体制派メンバーや、2014年ユーロマイダン・クーデターに関与した人々の情報提供を求められ、ドゥーロフ兄弟はロシアを離脱! 欧米に活動拠点を求めるも、官僚主義に阻まれ、FBIの圧力を受ける! スコット・リッター氏の自宅家宅捜索、バイデン政権に批判的なトゥルシ・ガバード元民主党議員に対する監視を見ても明らかなように、米国もまた「自由」の国ではなくなってしまった!
(日刊IWJガイド2024.9.5号)
会員版 https://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20240905#idx-1
非会員版 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/53881#idx-1

 第2次トランプ政権の人事基準について、諸メディアが、トランプ氏個人への忠誠心だと指摘していますが、それだけではなく、司法長官に指名されたマット・ゲイツ氏や国家情報長官(DNI)に指名されたトゥルシ・ガバード氏を見ても、各自が苦しめられてきた米国の諸制度を管轄する部門の統括者に選ばれているという特徴をあげることができます。

 必然的に、これらの人事への反発は少なくないはずで、ゲイツ司法長官や、ガバード国家情報長官が議会の承認を得られるかどうかは、第2次トランプ政権の試金石となります。

■【本日のニュースの一撃!】

■【第1弾! フォロワー90万人以上の暴露系Xアカウント「Z李」の運営者らを、警視庁暴対課が逮捕!「トクリュウ」とみて実態調査へ!】SNSでは、総合格闘技の平本蓮選手が「『Z李』と大麻を売買していた」「警察の事情聴取直前に、米国に逃げるように出国した」との暴露情報も!?(『日テレニュース』、2024年11月14日)

 警視庁の暴力団対策課は、11月14日、X(旧ツイッター)で91万人以上のフォロワーがいるアカウント「Z李(ゼット・リー)」を運営しているとみられる、会社役員ら5人を、住居侵入の容疑で逮捕しました。

 11月14日付『日テレニュース』によると、逮捕されたのは、「会社役員の田記(たき)正規容疑者、職業不詳の沢口孝侑容疑者、現役の格闘家でRIZINやK-1に出場歴があるANIMAL☆KOJIこと宿輪(しくわ)幸治容疑者ら5人」とのことです。

※”暴露系”アカウント「Z李」運営の男ら逮捕後も…「X」更新され「よろしく哀愁」(日テレNEWS、2024年11月14日)
https://news.ntv.co.jp/category/society/a3992161bff04615a280b5161156fbd5

 逮捕容疑は、2022年11月2日に、江戸川区の40代男性宅に侵入し、1時間以上居座ったことです。

 「Z李」のXアカウントでは、2022年7月に、バイクが盗難にあったとして情報提供を呼びかけ、その後、「犯人」として浮上したこの男性宅に押しかける様子を、ライブ配信していました。

 11月14日付『ABEMAニュース』は、「当時、この被害男性は家にはおらず、家にいたのは被害男性の娘さん、小学4年生の女の子でした。田記容疑者らは、呼び鈴を何度も鳴らし、娘が扉を開けて出てきたところを、侵入したとみられています」と報じています。

※【“Z李”運営を逮捕】被害者宅には小4の娘のみ 1時間居座り配信まで…犯行の目的は?「トクリュウ」の可能性も|テレビ朝日社会部 加藤聖也記者(ABEMAニュース、2024年11月14日)
https://youtu.be/m8bjRuT4ZuU

 「Z李」は、11月14日付でXにバイクの写真を掲載し、以下のように投稿しています。

 「お互い、悪いことをしあったのはたしか。

 向こうも務めを果たし、こっちも果たした。それだけのこと。

 もうこの件、彼のご家族についてとやかく言うのはやめよう、関係の無い人達を、虐める奴は、お兄さん達が、説教しに行くからな、よろしく哀愁」。

※Z李のXへの投稿(2024年11月14日)
https://x.com/ShinjukuSokai/status/1857007629773467737

★「Z李」は、「暴露系」「アウトロー系」のインフルエンサーと呼ばれ、ガーシー元参議院議員や、元官房副長官の木原誠二氏の妻の元夫の不審死事件などでの発言が、注目されていました。

 また、オンラインサロン「新宿租界」でギャンブル情報を発信し、収益の一部にしていたとのことで、田記容疑者は競馬の馬主だったとの報道もあります。

 他方で、Xのプロフィールには「炊き出し保護猫ひとり親家庭支援」とあり、保護猫カフェの運営や、都庁下での炊き出し、ひとり親家庭への食糧配布などの活動も行っていました。

 前述の『ABEMAニュース』は、警視庁暴対課が、逮捕された5人について、SNS上で集散する「匿名・流動型犯罪グループ(トクリュウ)」とみて、今後、組織の実態を調べる、と報じています。

 「トクリュウ」は、近年急激に増加している特殊詐欺事件などで、SNSなどの闇バイト求人で集めた実行役に、犯罪を繰り返し行わせている犯罪グループです。メンバー間の役割が細分化され、テレグラムやシグナルなどの匿名性の高い通信手段を使って指示を行い、メンバーの入れ替わりも激しいため、グループの上層部を特定しにくいのが特徴です。

 「Z李」をめぐっては、今年7月に行われた総合格闘技イベント「超RIZIN.3」における対朝倉未来戦でのドーピング疑惑が取り沙汰された、平本蓮選手との関連も指摘されています。このドーピング疑惑については、2024年9月時点で、IWJは報じています。

※7月に行われた総合格闘技「超RIZIN.3」のメイン朝倉未来vs平本蓮で、1R2分18秒でTKO勝ちの平本に持ち上がったドーピング疑惑! 総合格闘家の赤沢幸典が、平本から「RIZINの尿検査で陽性が出ないドーピングの方法を教えてほしい」と依頼された通話の動画や、薬物の見積もりと同額の平本からの入金明細を公開し、平本の「黒」はほぼ確定! RIZINの榊原信行CEOが、ドーピング検査の結果発表を先延ばしする中、平本は本日記者会見を行うと表明!(日刊IWJガイド、2024年9月2日)
会員版 https://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20240902#idx-5
非会員版 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/53869#idx-5

※ドーピング疑惑の平本蓮選手、弁護士を伴っての独自記者会見を実施!「自分は一切、ドーピングに違反するようなことはやっておりませんし、自分からドーピングをお願いしたような事実はまったくありません」と、疑惑を完全否定!(日刊IWJガイド、2024年9月3日)
会員版 https://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20240903#idx-5
非会員版 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/53877#idx-5

※【RIZINドーピング疑惑の平本蓮選手が記者会見で語った「右膝の靱帯損傷で、自分で数回、注射を打った」とのコメントに、さくらライフグループの中田賢一郎総院長が「100%あり得ない」と断言!】会見に同席した弁護士は、元東京地検特捜部の「ヤメ検」! ドーピングを告発した赤沢幸典選手への、刑事告訴も含めた牽制か!?(『病院グループ総帥 中田総院長』、2024年9月2日)(日刊IWJガイド、2024年9月4日)
会員版 https://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20240904#idx-7
非会員版 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/53879#idx-7

 「小説家、ライター、出版社経営者」だという、匿名のXアカウント「nano」は、「Z李」逮捕が報じられた前日の11月13日、以下のようにXに投稿しています。

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