日刊IWJガイド・番組表「人材の宝庫?それとも倉庫?東芝危機に見る組織凋落の構図/『森友学園』に次から次へと新事実!大阪府は『森友学園』からの要望を受け学校設置の規制を緩和していた?『塚本幼稚園』のPTA収支決算報告書に、昭恵夫人に対する『社会教育費』名の支出/本日『沖縄戦と心の傷』著者・蟻塚亮二氏インタビュー(後編)を中継します!」2017.3.1号~No.1629号~


■■■ 日刊IWJガイド・番組表「人材の宝庫?それとも倉庫?東芝危機に見る組織凋落の構図/『森友学園』に次から次へと新事実!大阪府は『森友学園』からの要望を受け学校設置の規制を緩和していた?『塚本幼稚園』のPTA収支決算報告書に、昭恵夫人に対する『社会教育費』名の支出/本日『沖縄戦と心の傷』著者・蟻塚亮二氏インタビュー(後編)を中継します!」2017.3.1号~No.1629号~ ■■■
(2017.3.1 8時00分)

★本日の日刊IWJガイドは以下の内容でお届けします!

┏━━【目次】━━━━━━━━━━━━
┠■<はじめに>人材の宝庫?それとも倉庫?東芝危機に見る組織凋落の構図(福田玲子)
┠■【中継番組表】
┠■<ニュース・フラッシュ!>
┠――【1】<昨日のトランプ大統領>「メディアは必要」あのブッシュ元大統領がトランプ大統領に諫言(福田玲子)
┠――【2】東芝、利益の8割を出す優良な半導体事業を売却して、最大2兆5千億円の資金調達を見込む?(福田玲子)
┠――【3】NHK中継もだめ、パネル使用もだめ、参考人招致もだめ!? 衆院予算委の理事会で与党側が野党提案をことごとく拒否!(ぎぎまき)
┠――【4】森友学園・「ごみを埋め戻した」との建設業者の証言に基づき豊中市が独自調査。ごみ保管が明示されておらず「廃棄物処理法」の保管基準違反が判明
┠――【5】大阪府は森友学園からの要望を受け学校設置の規制を緩和していた?(福田玲子)
┠――【6】次から次へと新事実!森友学園「塚本幼稚園」のPTA収支決算報告書に、昭恵夫人に対する「社会教育費」名の支出(福田玲子)
┠■<★昨日のインタビュー報告>福島入りした岩上さんが、『沖縄戦と心の傷』著者の蟻塚亮二氏にロングインタビュー!沖縄県民が今も苦しめられる「晩発性PTSD」とは?(平山茂樹)
┠■<★ハドルいちおしコーナー★>本日16:00より、「共謀罪を考える超党派の議員と市民の勉強会 第3回『共謀罪の問題点』」中継します!(中川友紀)
┠■<お知らせ>「継続的に情報提供していくために」寄付・カンパのお願い(福田玲子)
┠■わとはぷ~What happened today 「3・1ビキニデー」アメリカの水爆実験で死の灰を浴びた第五福竜丸、なぜ日本人は放射線にこれほどまで寛容なのか?(関根かんじ)
┠■お詫びと訂正(編集部)
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<はじめに>人材の宝庫?それとも倉庫?東芝危機にみる組織凋落の構図
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 おはようございます。IWJ記者の福田玲子です。

 「東芝は本当に良いリーダーがいて良い企業でした。そんな東芝がこうなるとは驚きです」――24日にIWJに届いた、起業家で経営コンサルタントでもある宋文洲氏のメルマガより(2017.2.24、第320号)

 宋氏によれば、「東芝の凋落の兆候は15年前からあった」といい、「東芝のある役員から『宋さん、当社には2千人も博士がいる。人材の宝庫だからもっと伸びてもいいはず』と言われたとき、私は『人材が多すぎて倉庫になったのでは。少しでも我々のような新興企業に分流すればお互いが助かります』と答えました」

 そしてこう続きます。

 「しかし、名門企業に入った社員が中小企業に来るはずが(なく)…(中略)…東電、東芝…(中略)など名門にいる社員たちは「自分が誰か」よりも「自分がどこに属するか」のほうが大切で…(中略)…どうやって無事に退職できるか、どうやって組織内のピラミッドをよじ登るかが彼らの目標です」

 東芝が現在のような危機に陥った最大の原因は「米国の原発事業」を抱え込んだことですが、その背景にあったのは、宋氏の指摘にあるとおり、大企業病とでもいうべき、「自己保身」と「組織内の出世」ばかりに終始する体質でしょう。

 リーダーたちが自己の保身や目先の利益しか考えなくなり、そうした体質が組織全体に蔓延していけば、組織の間違いを糺したり、歯止めをかけたりする機能は失われていきます。結果として、倒れることなどないと思えた巨大優良企業が、あっけなく凋落していきます。

 もちろんこれは東芝だけの話ではありません。たとえば東電について、宋氏はこうも述べています。

 「昨年、事故防止の義務を怠ったことで東電の旧経営陣が東京地裁に強制起訴されました。しかし、事故対応の詳細を調べてみると、事故の被害が拡大した最初の5日間に旧経営陣が頼ったのはまさに弁護士でした。どうやって事故の被害を止めるかよりも、どうやって法的リスクを減らすかを懸命に弁護士と相談していたのです」

 事故を収束させ、これ以上の被害を出さないことがトップの使命のはずですが、当時の経営陣たちの頭の中は、「いかに自分たちを守るか」でいっぱいだったようです。東電の経営陣は、原発が巨大事故を起こし、自分たちが法的リスクにさらされることを薄々予期していたからこそ、こうした「素早い反応」がとれたのでしょう。未曽有の人災は、起こるべくして起こったといっても過言でないでかもしれません。

 宋氏はこうも述べています。

 「凋落組織は凋落のリーダーを生み出し、凋落のリーダーがさらに組織を凋落させる。これはあらゆる組織が凋落する際の軌跡です」

 「組織」と書いてありますが、これを「国」と言い換えても意味が通じます。

 連日、国会で問題になっている極右学校法人・森友学園をめぐる疑惑。知れば知るほど、「政権が倒れてもおかしくないスキャンダル」であり、IWJも、次から次へと出てくる新証言に驚きながらも、連日、これを報道しています。リーダーが間違った方向に組織(国)を導こうとしているとき(すでに導いているとき)、これをやめさせたり、歯止めをかけたり、正していくことができるか。そしてリーダーにしかるべき責任をとらせ、リーダーを変えさせることができるか――。

 リーダーを監視する役割のメディアが、国のリーダー(しかも事件の関係者でもある)と密室で会食し、何事か「共謀」している場合でしょうか?

 メディアはもちろんですが、国民の真価が試されているともいえます。森友学園の新情報については「ニュース・フラッシュ」の項をご覧ください。

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◆中継番組表◆

**2017.3.1 Wed.**

あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

【Ch3】 14:30~「原子力規制委員会 田中俊一委員長 定例会見」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=3
※原子力規制委員会 田中俊一委員長による定例会見を中継します。

【Ch4】16:00~「共謀罪を考える超党派の議員と市民の勉強会 第3回『共謀罪の問題点』」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=4
※内容は、「刑事法から見た共謀罪の問題点」刑事法学者から(予定)、「治安維持法と共謀罪」海渡雄一氏(弁護士)など。

【IWJ_YouTube Live】18:30~「岩上安身による『沖縄戦と心の傷――トラウマ診療の現場から』著者・蟻塚亮二氏インタビュー 二日目」
YouTube視聴URL: https://www.youtube.com/user/IWJMovie/videos?shelf_id=4&view=2&sort=dd&live_view=501
ツイキャス視聴URL: http://twitcasting.tv/iwakamiyasumi
※『沖縄戦と心の傷――トラウマ診療の現場から』著者・蟻塚亮二氏に岩上安身がインタビューします。

【ツイキャス・IWJエリアCh1・大阪】19:00~「『第2のTPP?』RCEP交渉の現状と問題点 ~医薬品特許、農民の種子の権利、ISDS~ アジアのNGOからの問題提起」
視聴URL: http://twitcasting.tv/iwj_areach1
※2月27日から3月3日まで神戸で開催される「第17回RCEP交渉会合」を機に、国内外からNGOが集結しておこなわれる「国際市民会議」の模様を中継します。「RCEPに対する国際市民会議」、「RCEPに対する国際市民会議・神戸実行委員会」共催。

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◆中継番組表◆

**2017.3.2 Thu.**

あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

【Ch2】17:00~「東京電力 定例会見」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=2
※東京電力による定例会見を中継します。

【Ch未定】18:30~「信頼を裏切らないで、東京新聞さん! デマで沖縄への偏見をあおった『ニュース女子』」司会の長谷川論説副主幹は謝罪と訂正を」
※「沖縄への偏見をあおる放送をゆるさない市民有志」による東京新聞本社前での抗議の模様を中継します。

【ツイキャス・IWJエリアCh1・兵庫】20:00~「ドキュメンタリー映画 『薬は誰のものか エイズ治療薬と大企業の特許権』上映&学習会:RCEP交渉会合@神戸」
視聴URL: http://twitcasting.tv/iwj_areach1
※ドキュメンタリー映画 『薬は誰のものか エイズ治療薬と大企業の特許権』上映後におこなわれる、内田聖子さんとゲストによるトーク、会場からの質疑応答を中継します。

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◆昨日アップした記事はこちらです◆

2号機に続きロボットによる1号機格納容器内部調査を3月実施!吊り下げ型カメラで水中の燃料デブリの状態把握なるか!?~東京電力定例会見
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/365480

◆昨日テキストアップした記事はこちらです◆

安保国会を欠席したあの日、安倍総理は大阪入りしていた!森友学園側と行政の接触や安倍昭恵夫人の名誉校長就任まで!9月3日~5日の疑惑の3日間を検証!~「極右学校法人の闇」第21弾!
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/365372

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<昨日のインタビュー報告>福島入りした岩上さんが、『沖縄戦と心の傷』著者の蟻塚亮二氏にロングインタビュー!沖縄県民が今も苦しめられる「晩発性PTSD」とは?
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 おはようございます。IWJの平山茂樹です。

 「森友学園問題」に関する取材で関西出張から帰京したばかりの岩上さんですが、昨日は一路福島県相馬市へ。18時30分から、相馬市内にある「メンタルクリニックなごみ」で院長を務めている精神科医の蟻塚亮二氏にインタビューを行いました。

 沖縄県民に対する無理解によって生じた、TOKYO MX「ニュース女子」による「ヘイトデマ報道」。しかし、蟻塚氏が沖縄での診断と治療の過程で発見した「晩発性PTSD」の症例の数々は、沖縄県民が今も1945年3月〜6月の沖縄戦の記憶に苦しめられている事実を明らかにしています。

 「足が柔らかい死体にのめり込み、足を持ち上げると腐敗した肉がべっとりとくっついてくる感覚が頭に侵入してくる」――。記憶の奥底に刻まれた「戦争トラウマ」は、こうした「晩発性PTSD」として、沖縄のおじい、おばあにとっては今も「リアル」なものであり続けているのです。

 インタビューでは沖縄戦の問題だけでなく、今まさに問題となっている塚本幼稚園の「軍国教育」が園児に与える影響についても、精神医学の観点から岩上さんが蟻塚氏に詳しくお話をお聞きしました。インタビュー動画は準備が整い次第、IWJのホームページに掲載しますので、どうぞご注目ください!

 蟻塚氏には、引き続き明日も18時30分より分岩上さんがインタビューを行います。2011年3月11日に起きた東日本大震災と福島第一原発事故にともなうトラウマやPTSDの症状についてお聞きしますので、ぜひ、ご視聴ください!

★岩上安身による蟻塚亮二氏インタビュー2日目
[日時]2017年3月1日(水)18:30〜
[YouTube Live]
https://www.youtube.com/user/IWJMovie/videos?shelf_id=4&view=2&sort=dd&live_view=501
[CAS] http://twitcasting.tv/iwakamiyasumi

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<ハドルいちおしコーナー>本日16:00より、「共謀罪を考える超党派の議員と市民の勉強会 第3回『共謀罪の問題点』」中継します!
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 おはようございます。ハドル班の中川友紀です。

 与党内からも異論の声があがり、閣議決定がずれ込む可能性が報じられている共謀罪(テロ等準備罪)ですが、昨日2月28日に明らかになった法案の条文のなかには、なんと「テロ」の文言が全く表記されていないことが判明しました…!

※テロ準備罪に「テロ」表記なし「共謀罪」創設の改正案を全文入手
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201702/CK2017022802000125.html

 政府は今回、共謀罪の名前を「テロ等準備罪」に変えてオリンピックを控えた日本には法案の新設が必要不可欠であると強調していたにもかかわらず、この改名が野党や国民の目を欺くためのものだったことがよくわかります。

 さて、本日16時からは、福島みずほ参議院議員を始めとする超党派の議員と市民による勉強会を中継します!

★共謀罪を考える超党派の議員と市民の勉強会 第3回「共謀罪の問題点」
[配信日時] 2017年3月1日(水)16:00〜
[視聴] 【IWJ・Ch4】http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=4

 第3回目の開催となる本日は、講師に立命館大学の浅田和茂教授、海渡雄一弁護士、ジャーナリストの永田浩三氏を迎えての勉強会です。

 講師の一人である海渡雄一弁護士は、IWJがおこなった2月18日の緊急インタビューで、私たちが普段よく使用するLINEについて、「共謀の道具としては非常に使いやすい」と説明。相手の誘いなどに答えず、そのメッセージを読んだだけ――いわゆる「既読スルー」の状態でも共謀罪が成立してしまうことを指摘しました。

※「既読スルー」だけでも共謀罪は成立する!? 日本に迫る監視+密告社会の恐怖!海渡雄一弁護士インタビュー
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/365265

 「共謀罪を考える超党派の議員と市民の勉強会」は第1回、第2回ともIWJで中継をおこない記事がアップされていますので、こちらも是非ご覧ください!

※「現行の法体系でも共謀罪は存在している」――新設する必要はなし!
海渡雄一弁護士・平岡秀夫弁護士と超党派議員らが結集!第1回「共謀罪を考える超党派議員と市民の勉強会」
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/360607

※「戦争を実施する国では自由と民主主義体制は維持できない」~安倍政権が「共謀罪」で民主主義を壊す「理由」を元外務省国際情報局長の孫崎享氏が解説!
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/363648

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<IWJからのお知らせ> 「継続的に情報提供していくために」寄付・カンパでIWJを支えてください。どうぞよろしくお願い申し上げます
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 IWJでは、継続的に情報提供を続けていくための活動資金が、まだまだ不足しております。市民の皆さまに直接支えられるメディアとして、皆さまからのより一層のご支援が必要です。

今がいちばん苦しい時期かもしれませんが、会員数1万人に向けて、これからも頑張ります。

 活動資金の寄付・ご支援に、皆さまのご協力を、どうぞよろしくお願い申し上げます。皆さまからお預かりした寄付・カンパは、私たちの活動資金として、大切に使わせていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。

*寄付・カンパの送り先など詳細はこちらです。
http://iwj.co.jp/join/pleasehelpus.html

■お詫びと訂正

 2月28日発行の日刊ガイドにて、城石裕幸記者の記事の記載に誤りがありました。

(誤):誇示
(正):固辞

 訂正の上、読者ならびに関係者の皆さまには深くお詫び申し上げます。今後、こうした校正ミスのないように、注意してまいります。

 それでは今日もIWJをよろしくお願いいたします。

※日刊IWJガイドのフルバージョンは下記URLより御覧ください。
http://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20170301

IWJ 株式会社インディペンデント・ウェブ・ジャーナル
岩上安身サポーターズクラブ事務局
公式サイト 【 http://iwj.co.jp/