日刊IWJガイド・番組表「本日19時より、2010年収録、岩上安身による医学博士・小坂和輝氏インタビューを再配信!/相模原で起きた『ヘイトクライム』の思想的背景を紐解く~東京大学教授・石田勇治氏の『ヒトラーとナチ・ドイツ』を特別掲載!~『岩上安身のIWJ特報!』も編集中!」2016.8.29日号~No.1445号~


■■■ 日刊IWJガイド・番組表「本日19時より、築地市場移転は何が問題なのかのイロハ~岩上安身による医学博士・小坂和輝氏インタビューを再配信!/相模原で起きた『ヘイトクライム』の思想的背景を紐解く~東京大学教授・石田勇治氏の『ヒトラーとナチ・ドイツ』を特別掲載!~『岩上安身のIWJ特報!』も編集中!」2016.8.29日号~No.1445号~ ■■■
(2016.8.26 8時00分)

 芸能ニュースって興味深い、と最近思う城石エマと申します。
 
 「なんだそんな陳腐なものに手を出すのかIWJは!」とお怒りにならないでください。IWJはどこまでも、マスコミの報じない本当に大事な情報をお届けする姿勢を変えることはありません。

 芸能ニュースが興味深いというのは、芸能ニュースを報じるメディアとそれに対する世間の反応に、今の世の中の形が、歪みもいびつさも含めて非常によく映しだされるからです。

 女優・高畑淳子さんの息子・裕太容疑者が強姦致傷容疑で逮捕された事件に関する報道は、いかに日本社会が「個人の不祥事」が、「個人の追求」だけにとどまらず、親や家族の責任として追及する社会であるかを見事に見せてくれました。

 事件に関する報道を見てみると、高畑淳子さんの母親としての責任を問うものがずいぶん目立ちます。また、デイリースポーツは、高畑裕太容疑者が祖母に預けられて育てられたことや、高畑淳子さんがシングルマザーであったことをことさらに取りあげて書きたてました。
 
 働きながら息子を育てたシングルマザーである高畑淳子さんの生き方に、裕太容疑者の犯行の原因があるかのような書きぶりです。
※高畑淳子 裕太容疑者ら子供を祖母に「預けてた」と明かす…逮捕前収録TVで(2016年8月24日、デイリースポーツ)
http://www.daily.co.jp/gossip/2016/08/24/0009422274.shtml

 フジテレビ系『ワイドナショー』では、お笑い芸人の松本人志氏が「極論ですけど、女性が結構まわりに寄ってきて、自分が誘ってもそこまで嫌がる人なんてないだろうと思ってしまう時期でもあると思う」と強姦に及んだ裕太容疑者の「擁護」のような発言をしたり、TOKYO MX「バラいろダンディ」では、俳優の梅沢富美男氏が「(裕太容疑者が好きだったというタレントの橋本マナミさんに)お前(橋本)が一番悪いのかなと思ったよ」「高畑にもヤラせてもよかったんじゃないの」と、最低のセクハラ発言を生放送の番組で口にしました。

※松本人志、高畑淳子の会見に苦言(2016年8月28日、朝日新聞)
http://www.asahi.com/and_w/interest/entertainment/CORI2077496.html
※高畑裕太容疑者の逮捕で梅沢富美男「橋本マナミが一番悪い」 ネット上で批判相次ぐ(2016年8月26日、ハフィントンポスト)
http://www.huffingtonpost.jp/2016/08/25/takahata-hashimoto-umezawa_n_11710820.html

 母のせい、生育環境のせい、女性のせい…なぜか、裕太容疑者自身の責任を正面から問うものがほとんどありません。

 本人の責任が何故か曖昧なまま、本来は全面的な責任を問われるべきではないはずの人たちが、どこまでも公開の場で責めさいなまれています。高畑さんの育て方だの、謝罪の仕方だのを槍玉に挙げ続ける報道は、まるで高畑さんに「すべて私が悪いんです」とでも言わせたいかのようです。

 IWJが高畑淳子さんの会見の中継に踏み切るまでには、IWJ内にも慎重意見があり意見が分かれました。が、最終的には代表である岩上さんの判断で決行しました。他のメディアと一緒になってメディアスクラムの輪に加わりたかったからではもちろんありません。マスメディアが恣意的な編集を行い、バイアスのかかったバッシング報道を行なった場合のことを考え、会見の全編を報じ、記録しておく必要があると考えたこと、もう一つは、こうしたメディアスクラムそのものを、社会現象として伝え、これでいいのか考える材料を提供する必要があると考えたからです(これは、岩上さんの判断の理由の要約説明です)。

 政治の行方がますます深刻さを増す中で、追うべきテーマは多岐に渡ります。時には、俗に「ワイドショーネタ」とされる今回のようなテーマも、必要とあれば取り上げることもあると思います。世の中がマスメディアによつメディアスクラムに流されて、「コロリ」といってしまわないよう、IWJだけの論評を続けていきたいと思います。

 一方で、IWJがマスコミとは一線を画する報道を続けていくためには、みなさまからのご支援が不可欠です。IWJは7月末で期末を迎えました。前期の途中では、3000万円の赤字になる見通しが出て、岩上さんが危機感をもって皆様にご寄付・カンパの呼びかけをしたこともありました。

※【岩上安身のツイ録】IWJの財政が悪化!このままでは7月末には3千万円の大赤字の見通し!皆様、ご寄付・カンパでの緊急のご支援をお願いします!IWJのピンチをお助けください! 2016.3.5
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/290545

 会員数は伸びてはいるものの少しずつであり、このままではどうしても大赤字は避けられないことがわかり、みなさまに緊急かつ切実なヘルプをお願いした次第です。大変ありがたいことに、思いがけずたくさんの方々からご寄付・カンパをお寄せいただき、なんとか前期は大赤字に陥りかねない窮地を乗り切ることができました。本当にみなさまのおかげです。ありがとうございます!

 今期は始まったばかりですが、これから9月の臨時国会、衆院補選、来る国民投票法…と、早くもたくさんのテーマを見据えており、これら全てを前期と同じ規模で追いかければ、また3000万円規模の大赤字の危機に瀕することは間違いありません。

 岩上さんは、片方でこれからのニュースの前線の行方を見ながら、迎え撃つ準備と手配を進めるとともに、もう片方の手で、厳しい支出カットに取り組んでいます。

 とはいえ、最大のコストは人件費だそうです。しかし、人をバサバサ切っていったら、IWJのマンパワーは急激にダウンしてしまいます。スタッフもブルーになり、モチベーションも下がるでしょう。岩上さんも「人を切ることを想像すると、それだけで胸が痛む」と弱音を吐いていました。

 今はそれぞれの事情でIWJを「卒業」するスタッフの、その抜けた穴に補充をしないことで、4人でやってきた仕事を3人で、3人でやってきたことを2人でやろうと様々な省力化、効率化、そしてスタッフ個々人のスキルアップと、より適性のある部署への人員の異動とで対処しようとしており、岩上さん以下、全員で取り組んでいます。

 でも、でも、でもです。もし、応援してくださるみなさまからのご寄付・カンパによるご支援があれば、IWJが活動規模を大幅に縮小するとか、さらには人員整理によって大事な仲間がいなくなる、なんて悲しい出来事が起こらずに、我々がやるべき報道を続けることができるかもしれません!
 
 切実なお願いです。これからも頑張って、IWJならではの、そして応援してくださる皆さま方へのご期待にこたええられるような報道に全力を尽くしますので、どうぞ、皆さまからのご寄付・カンパでのご支援をお願いいたします!

※ご寄付・カンパをどうぞお願いいたします!
http://iwj.co.jp/join/pleasehelpus.html

 また、IWJがみなさまからのご寄付・カンパに頼らなくても、安定した運営を続けていけるよう、ぜひ、IWJの会員にご登録いただき、会費でIWJをお支えください!「もうとっくに会員だよ」という方は、ぜひひとつ、一般会員であればサポート会員にグレードアップを、サポート会員であれば周りの方にどんどんIWJを広めていただきますよう、心よりお願い申しあげます!

※IWJ定額会員へのご登録はこちらから
https://iwj.co.jp/ec/entry/kiyaku.php

★本日の日刊IWJガイドは以下の内容でお届けします!

┏━━【目次】━━━━━━━━━━━━
┠■【中継番組表】
┠■<ニュース・フラッシュ!>沖縄県警公安委員会が高江の市民を「犯罪勢力」と呼んでいたことが明らかに/マイナンバーカードを図書館利用カードやスポーツ施設利用カードと一体化!?超重要個人情報をひとまとめにしたカードの安易な推進/他(城石エマ、本田望)
┠■<★本日の配信告知★>本日19時より、築地市場移転は何が問題なのかのイロハ~岩上安身による医学博士・小坂和輝氏インタビューを再配信!移転先の豊洲から環境基準値の4万3000倍のベンゼン、930倍のシアン(青酸カリ)が検出!致死量の汚染、調査や分析は東京都が徹底独占!(城石エマ)
┠■<★新着記事★>相模原で起きた「ヘイトクライム」の思想的背景を紐解く~東京大学教授・石田勇治氏の『ヒトラーとナチ・ドイツ』を特別掲載!~「岩上安身のIWJ特報!」も編集中!(平山茂樹)
┠■<お知らせ>皆さまのご寄稿を募集中!IWJ特設投稿欄「みんなで語る『改憲への危機感』」と、「オープンで自由な政治論議を周囲の人と!」と呼びかけるIWJの新作Tシャツ「Talk about democracy and constitution」のご紹介!(本多容子)
┠■わとはぷ~What happened today?(青木浩文)
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◆中継番組表◆

**2016.8.29 Mon.**

あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

【ツイキャス・IWJ_OKINAWA1】6:00頃~「政府による高江での米軍ヘリパッド強行建設工事と市民による抗議・集会の模様」
視聴URL: http://twitcasting.tv/iwj_okinawa1
※沖縄県東村高江から現地の模様を中継します。

【ツイキャス・IWJエリアCh1・沖縄】随時~「政府による高江での米軍ヘリパッド強行建設工事と市民による抗議・集会の模様」
視聴URL: http://twitcasting.tv/iwj_areach1
※沖縄県東村高江から現地の模様を中継します。

【Ch4】11:30頃~「NHK全国退職者有志によるNHK経営委員会への申し入れ後の報告」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=4
※参加メンバーは、NHK全国退職者有志呼びかけ世話人(今井潤氏・門目省吾氏・田村安正氏・小滝一志氏)。

【Ch2】17:30~「東京電力 定例会見」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=2
※東京電力による定例会見を中継します。

【築地市場移転問題・シリーズ特集1・再配信・Ch1】19:00~「環境基準値の4万3000倍のベンゼン、930倍のシアン(青酸カリ)が検出! 致死量の汚染、調査や分析は東京都が徹底独占! ~岩上安身による医学博士・小坂和輝氏インタビュー!」
UST視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=1
ツイキャス視聴URL: http://twitcasting.tv/iwakamiyasumi
※2010年8月収録の、岩上安身による医学博士・小坂和輝氏インタビューを再配信します。
[掲載記事はこちら] http://iwj.co.jp/wj/open/archives/9877

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◆中継番組表◆

**2016.8.30 Tue.**

あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

【築地市場移転問題・シリーズ特集2・再配信・Ch1】19:00~「『新市場は単なる集配センター』になる!? 築地移転問題に隠された『新自由主義的改革』の恐ろしさとは? ~岩上安身による広島大学名誉教授・三國英實氏インタビュー!」
UST視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=1
ツイキャス視聴URL: http://twitcasting.tv/iwakamiyasumi
※2010年8月収録の岩上安身による広島大学名誉教授・三國英實氏インタビューを再配信します。
[掲載記事はこちら] http://iwj.co.jp/wj/open/archives/1406

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 続いては、本日の配信告知です。

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■<★本日の配信告知★>本日19時より、築地市場移転は何が問題なのかのイロハ~岩上安身による医学博士・小坂和輝氏インタビューを再配信!移転先の豊洲から環境基準値の4万3000倍のベンゼン、930倍のシアン(青酸カリ)が検出!致死量の汚染、調査や分析は東京都が徹底独占!(城石エマ)

 移転予定日まで2ヶ月ほどとなった、築地市場の豊洲への移転問題。予定日とされる11月7日の移転が決行されるのか、延期されるのか、小池百合子都知事の決断に注目が集まります。

 岩上さんは、築地市場の問題をはるか昔、IWJ設立前の「WEB IWAKAMI」を主宰しているときから、取材し続けてきました。本日は、2010年8月16日に収録された、中央区議会議員であり、医学博士の小坂和輝氏へのインタビューを再配信します!小坂氏は、築地市場移転は何が問題なのか、そのイロハをわかりやすく説明しています!

 豊洲新市場の建設地には、1988年(昭和63年)まで東京ガスの製造工場がありました。そのため、工場の跡地である豊洲新市場建設地は、ベンゼン、シアン(青酸カリ)、ヒ素、鉛、水銀、六価クロム、カドミウムなど、猛毒による汚染が確認されています。

 岩上さんがインタビューをした小坂氏は、この猛毒のうち、ベンゼンが環境基準値の4万3000倍、シアンが検出限界値の930倍、検出されていることを明らかにしました。本来なら、微量でも検出されてはいけない猛毒です。それが、信じられないほどたくさん検出されているのです。

 当然、都民が口にする食品を扱う市場が、そのような汚染地に建設されることには、大きな不安が残ります。行政に任せっぱなしではなく、多くの専門家が調査に乗り出すべきですが、小坂氏は、「独自調査など夢のまた夢」と語りました。小坂氏によると、都はサンプルの分析すら外部の人たちには許可しないとのことです。

 岩上さんのインタビューから6年以上が経ちました。この間、東京都は汚染調査や対策を「やってきた」と強弁してきましたが、実際には、この調査がずさん極まりないものであることが発覚しています。行政による、堂々たる「不正」が行われているのです。
 
 ことは1200万都民の、食の健康に関わることです!いえ、築地市場を通じて卸された魚などの海産物は、首都圏はもちろん、広く全国に流通していきます。日本人なんですから、魚を食べないなんてムリ!と思う方々は、ぜひ本日からしばらく続く築地市場移転問題のシリーズ特集でご確認いただければと思います!

 小坂氏への岩上さんによるインタビューは、今、目の離せない築地移転問題を知る上で、とてもいい「入門編」ともなっています。これまで、この問題をあまりくわしくご存知なかった初心者の方にも、うってつけの内容です!ぜひ、本日19時からの配信に、ご注目ください!チャンネルは1番です!

【チャンネル1番はこちら】
http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=1
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 続いては、新着記事のお知らせです!

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■<★記事アップのお知らせ★>相模原で起きた「ヘイトクライム」の思想的背景を紐解く~東京大学教授・石田勇治氏の『ヒトラーとナチ・ドイツ』を特別掲載!~「岩上安身のIWJ特報!」も編集中!

 おはようございます。IWJで主にテキスト関係の業務を担当している平山と申します。

 神奈川県相模原市の障害者施設「津久井やまゆり園」で、入所者19人が殺害されるというあまりに凄惨な事件が発生してから、約1ヶ月が経過しました。施設前に設置された献花台には、事件から1ヶ月が経過した今も、被害者を悼む多くの人が訪れ、花をたむけています。

 この事件を取り上げる際、決して見逃してはならないのが、この犯罪が障害者という社会的マイノリティ(少数者)を狙った「ヘイトクライム」(憎悪犯罪)であるという視点です。逮捕された元職員の植松聖容疑者は、大島理森・衆院議長に宛てた手紙の中で、「私の目標は重複障害者の方が家庭内での生活および社会的活動が極めて困難な場合、保護者の同意を得て安楽死できる世界です」などと書き綴っていました。

 人類には、障害者に対する「ヘイトクライム」を、30万人という規模で行ったという歴史があります。それが、ナチス・ドイツによる「T4作戦」です。ナチスは、「ホロコースト」と呼ばれるユダヤ人の大量殺戮を実行に移す以前に、先行して、「優生思想」にもとづき、心身障害者や同性愛者といった社会的マイノリティーを強制収容し、ガス室で殺害する「T4作戦」を行いました。

 植松容疑者は、殺害を実行に移す前、「ヒトラーの思想が降りてきた」などと語っていたといいます。今回、「津久井やまゆり園」で起きてしまった「ヘイトクライム」は、「T4作戦」を引き起こしたヒトラーの「優生思想」に影響を受けたものだと考えることができます。

 なお、決して忘れてはいけないのが、先述した植松容疑者から大島理森衆院議長宛に宛てた手紙に、「是非、安倍晋三様のお耳に伝えて頂ければと思います」と記されていたことです。このことは、特筆すべきポイントであるはずですが、既存大手メディアではほとんど取り上げられていません。

 2012年末に発足した第2次安倍政権では、麻生太郎副総理が「ナチスの手口に学んだらどうか」(2013年7月28日)と発言したり、高市早苗総務相、稲田朋美防衛相がナチスを連想させる極右団体の男性とツーショット写真を撮っていたりと、何かとナチスとの関連性が取り沙汰されています。植松容疑者が、手紙の中で安倍総理に言及したのも、現在の安倍政権にはナチスを彷彿とさせる悪行が多々あるからではないでしょうか。

 さて、この「T4作戦」について詳述されているのが、岩上さんが7月1日にロングインタビューを行った東京大学教授・石田勇治氏の著書『ヒトラーとナチ・ドイツ』(講談社現代新書)です。そこでIWJではこのたび、「津久井やまゆり園」で起きた「ヘイトクライム」を二度と繰り返さないために、石田教授と版元の講談社のご厚意で、『ヒトラーとナチ・ドイツ』の中から、「T4作戦」と「優生思想」に言及した部分を特別掲載しました。

※【特別掲載!】30万人ものマイノリティーを虐殺した「ナチスの手口」を紐解く!相模原市のヘイトクライムの背景にあった「思想」とは!? 東大教授・石田勇治著『ヒトラーとナチ・ドイツ』を転載!
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/328093

 石田教授の『ヒトラーとナチ・ドイツ』は、他にも、「緊急事態条項」を悪用してヒトラーが独裁体制を確立するプロセスについても詳述されており、現在の日本の政治状況を考えるうえでも、非常に示唆に富む一冊となっています。全国の書店やAmazonなどで、ぜひ、お買い求めください(IWJ書店での販売分は完売しました)。

※石田勇治『ヒトラーとナチ・ドイツ』(講談社現代新書)
http://amzn.to/2bIjAOW

 なお、今月末には、岩上さんによる石田教授へのインタビューのフルテキストを掲載した有料メルマガ「岩上安身のIWJ特報!」を発行します!緊急事態条項と授権法(全権委任法)の特質、ヒトラー台頭を許したヒンデンブルク大統領の思惑、ヒトラーの側近・ゲッベルスによる「プロパガンダ」の手法など、ナチスに関する様々なトピックについて、石田教授にご解説いただきました。

 7月10日に投開票が行われた参院選の結果、自民党、公明党、日本維新の会(おおさか維新の会から党名を変更)、日本のこころを大切にする党の「改憲勢力」が、衆参両院で3分の2議席を占めるに至りました。

 安倍総理が、改憲によって最初に創設しようとしているのが、自民党憲法改正草案第98・99条に明記されている「緊急事態条項」です。自民党改憲草案の通りに「緊急事態条項」が発令されてしまえば、基本的人権が著しく制限される他、総理大臣が予算措置を行えるようになり、また、地方自治も停止させられてしまいます。「緊急事態条項」とは、まさに権力者が独裁を手に入れることができる「万能のジョーカー」とも言うべきものなのです。

 ヒトラーは、1933年2月27日の国会議事堂炎上事件を奇貨として「緊急事態宣言」を発令、共産党員ら「反ヒトラー派」をプロイセン州だけで5,000人も逮捕し、授権法(全権委任法)を制定して独裁体制を築きました。

 安倍政権はまさに、「緊急事態条項」を用いた独裁体制の確立という、「ナチスの手口」を利用しようとしているのです!9月中旬に召集される予定の秋の臨時国会では、憲法審査会で、本格的に改憲論議がスタートするものと見られています。現在の日本は、ナチスが台頭した第一次世界大戦後のドイツのように、「独裁」が目前に迫った、極めて危機的な状態だと言えるのではないでしょうか。

 岩上さんによる石田教授へのインタビューは、「ナチスの手口」を緻密に読み解き、危機的な現代日本の状況に対して処方箋を提示するものです。

 お読みいただければわかりますが、第一次大戦後、ナチスの台頭を許したヴァイマル憲法下のドイツと、現在の日本国憲法化の日本と、あまりにも共通点が多いことに驚かされます。万人必読のインタビューです!このインタビューのフルテキストがお読みいただけるメルマガ「岩上安身のIWJ特報!」は、「まぐまぐ」からご購読いただけます。月額864円で、なんと初月無料です!この機会にぜひ、ご購読ください!

※有料メルマガ「岩上安身のIWJ特報!」ご購読はこちらから
http://www.mag2.com/m/0001334810.html
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 続いては、テキスト班の本多容子スタッフからお伝えします!

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■<お知らせ>皆さまのご寄稿を募集中!IWJ特設投稿欄「みんなで語る『改憲への危機感』」と、「オープンで自由な政治論議を周囲の人と!」と呼びかけるIWJの新作Tシャツ「Talk about democracy and constitution」のご紹介!

 日刊ガイドをお読みのみなさま、おはようございます。IWJでテキストスタッフをしております、本多容子と申します。

 3年前の夏、野党時代の自民党が作った憲法草案を分析する『自民党憲法改正草案にダメ出し食らわす!』(小林節、伊藤真共著)という本で、あまりにひどい条文を読んだのですが、そのときは「こんなものを恥ずかしげもなく発表して――何を考えているのか…」という、ただただ暗い気持ちになりました。

 でも、その後、憲法改正を、「国民の議論や、議論の前提になる情報開示なしに、基本、自分たちだけで行ってしまいますよ」という安倍内閣の意図を知った今、ネットなどで安倍さんの顔を見ると「ちょっと、あなた、あとのこと考えてます?」と叫びたくなります。

 先の参院選の駅頭演説で、ある議員候補が「安倍さんはおじいさん(岸信介)やお父さん(安倍晋太郎)ができなかった改憲をしたいだけなのよ!!」とかすれる声を張り上げて訴えていたのをよく覚えています。草案を読むと、本当にそういう低次元の野心でことを動かしているのではないかとすら思えます。

 力の強弱ではなく「レベルの低さ」でこんな代物が作られてしまった可能性もあるのではないでしょうか?

 IWJの特設投稿欄「みんなで語る『改憲への危機感』」に寄せられた文の中に、この安倍政権とその追従者の「現実の運営はすべて他人任せであるような現実感のなさ」への怒りと、それを反面教師に自分の行動を「自分ごと」「地に足つけたものにする」という、決意文がありました。

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(国民)を含め、安倍、安倍の周囲。多数が現実を知り自分の事として切実に思い巡らせる事が停止している。
怒りをエネルギーに、自分の事家族の事として行動する。
(会社員 大塚結さん)
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 今度の内閣改造で目玉人事だった稲田朋美防衛相。稲田防衛相は、安倍さんに聞こえる場所ではさんざん「国民皆兵!」と連呼しながら、母として徴兵制について聞かれると、「私にも大学生の息子がいますが、赤紙で徴兵されるのは絶対に嫌」と答えたそうです。

※稲田朋美議員 待機児童問題、夫婦別姓、徴兵制への思い(2016年5月13日、NEWSポストセブン)
http://www.news-postseven.com/archives/20160513_411471.html

 「息子を徴兵されるのは絶対に嫌」というのが本音なのでしょう。一方で、国民に対しては、「国民皆兵!」と叫ぶ。しょせん、政治は絵空事というわけでしょうか?その結果、血や汗、涙を流すのは私たち国民です。そんな分業があるでしょうか?しかもその絵空事に、私たちは多額の税金を「払って」いるのです。

 稲田大臣の発言については、こちらの記事をご参照ください!

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※【IWJ検証レポート~稲田朋美・新防衛大臣の研究 第1回】稲田朋美氏の防衛大臣就任を海外メディアがこぞって警戒! 2016.8.12
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/325240
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【会社員 大塚結さんの投稿文はこちらでご覧になれます】
http://iwj.co.jp/wj/open/consti-msg/1-005

 「考えていること」「感じたこと」など誰かに言いたいこととともに、「自分はこうする」と決めたことも、ぜひお寄せください。まだまだ募集中です。

※寄稿の投稿フォームはこちらから
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSc7bnfuZOlRy0S9o9HmEGQWgdgT7TYJJIth4J3GaWHMgUPAzw/viewform?c=0&w=1

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 「思うまま、いろんなことを言い合える友人、知り合い、家族があなたの周りにどんどん増えるといいですね」

 そんな願いもこめて、投稿欄のコラボ企画として、IWJが作った新デザイン(実は復刻版)のTシャツをご紹介します。

※復刻版!! Tシャツ TALK ABOUT DEMOCRACY 色:ヘザーグレー
https://iwj.co.jp/ec/products/detail.php?product_id=256

※復刻版!! Tシャツ TALK ABOUT DEMOCRACY 色:バーガンディ
https://iwj.co.jp/ec/products/detail.php?product_id=257

 色は、「ヘザーグレー」(灰色)と「バーガンディ」(ワインレッド)の2色。サイズは、YL(XS相当)、S、M、L、XLの5種類です。

 どちらも100%コットンの地に「TALK openly ABOUT DEMOCRACY and CONSTITUTION for Our FREEDOM and FUTURE」――民主主義と憲法についてどんどん話してみようよ、私たちの自由と未来のために――というメッセージが。

文字の下ではポップなイラストの男女がかなり大きな声で、「こう思う!」と言い合っています。

 男の人のほうが首は太い。でも、なんとなく声は女性のほうが大きいかも――といろいろ想像してしまいますが、イラストが軽いタッチだからお洒落な感じ。そして、質のいい地厚のコットン100%です。

 Tシャツって結構機能優先ですよね。そしてこれはその吸汗機能に加えて、「しゃべる」Tシャツ!ぜひぜひ毎日の1枚の中にお加えください!
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 そして、今日も皆様、IWJをどうぞよろしくお願いいたします。

※日刊IWJガイドのフルバージョンは下記URLより御覧ください。
http://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20160829

IWJ 株式会社インディペンデント・ウェブ・ジャーナル
岩上安身サポーターズクラブ事務局
公式サイト 【 http://iwj.co.jp/