日刊IWJガイド・番組表「今日も高江から目が離せない!今度は機動隊車両が「牛歩」で市民を妨害!元エリート陸上選手の阿部カメラマンが機動隊車両を猛追、デッドヒート展開で高江オリンピック金メダルを獲得!?/安倍総理へ『障害者や家族はメッセージを待っています』日本障害者協議会・藤井克徳代表が記者会見でナチスドイツの『T4作戦』に言及!」2016.8.11日号~No.1427号~


■■■ 日刊IWJガイド・番組表「今日も高江から目が離せない!今度は機動隊車両が「牛歩」で市民を妨害!元エリート陸上選手の阿部カメラマンが機動隊車両を猛追、デッドヒート展開で高江オリンピック金メダルを獲得!?/安倍総理へ『障害者や家族はメッセージを待っています』日本障害者協議会・藤井克徳代表が記者会見でナチスドイツの『T4作戦』に言及!」2016.8.11日号~No.1427号~ ■■■
(2016.8.11 8時00分)

 おはようございます。記者の原佑介です。

 昨日もオスプレイパッド建設で揺れる沖縄県・高江で取材・中継してきました!毎朝5時の集会を撮影するため、名護のホテルを3時半過ぎに出発。集会後には、ヘリパッド建設用の資材を積んだダンプカーの搬入阻止行動を中継。そして昼飯を食べ、夜の集会に備える…この1週間ほど、そんな毎日を送っています。

 一昨日、市民らがとった車による「牛歩戦術」が効いたのか、昨日は、市民による阻止行動を機動隊が事前に阻止するため、N1裏テントから県道に出る道が、機動隊によって封鎖されました。市民らがテントに閉じ込められ、外部から隔離されてしまったのです。

※一昨日の「牛歩戦術」の模様はこちら!
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/324721

 それでもなんとか市民らが迂回して県道に出ると、県道はすでに機動隊や県警によって封鎖されており、まるで米国大統領でも警護するかのような厳重警備。そんななか、砂利などの資材を積んだダンプカーが米軍北部訓練場へと向かっていきました。市民らは車で後を追いましたが、なんと、今度は機動隊車両が「牛歩戦術」を展開。超ノロノロ運転で市民らの車両の通行を妨害したのです。

 そこで打って出たのが、IWJの阿部洋地カメラマンとフリーカメラマンら3人。阿部カメラマンらは中継機材をまるで「聖火」のように片手で持ってダッシュ。先頭をノロノロと走る機動隊車両まで走って追いつき、「なんでこんなにノロノロ運転なのか」と直撃しました。

 すると、カメラマンたちの質問やムービーカメラやスチールカメラを嫌がったのか、機動隊車両は焦って速度を上げて走行。しかし、機動隊車両はしばらく先にいくとまた牛歩戦術を展開するため、再び阿部カメラマンらが追撃。阿部カメラマンらに追いつかれた機動隊車両がまた速度を上げて逃げる…という繰り返しが、高江の山道で数キロほど続きました。

 息切れしながら機動隊車両を追尾する阿部カメラマンの姿に、「大丈夫か!?」「倒れるぞ!?」と心配する声が現地でもネットでも殺到。しかし、阿部カメラマンは高校時代まで来る日も来る日も走りこんだ生粋の陸上選手。何度逃げられても「コノヤロウ…!」という気持ちで、最後まで追い続けたそうです。こういう現場はやはり、体力がものをいいます!さすがはIWJ駅伝部員の一人として、昨年の国際フレンドリーランを走っただけのことがあります。

 おかげで、速度を上げざるを得なくなった機動隊の牛歩戦術は総崩れとなり、いつしか渋滞は解消。汚い言い方になりますが、牛歩の尻を叩いて、牛歩を解消させてしまったわけです。ブラボー!!中継のタイムラインには、「阿部カメラマン頑張れ!」「高江オリンピック金メダル!」といった応援のコメントが溢れました。

 結局、北部訓練場のメインゲートで県道は封鎖され、ダンプカーの搬入が終わるまで市民らは足止めをくらうこととなりましたが、懸命の抵抗が機動隊やダンプカーによる資材搬入のスケジュールをジリジリと狂わせていることは確か。「明日こそは止められる!」と、市民も意気軒昂です。

 阻止行動終了後には、沖縄タイムスの記者が、ボロボロになった阿部カメラマンのもとを訪れ、「車から見てました!めっちゃ面白かったです!」と感嘆。市民からも「よくやった!」「笑った!」と、お褒めの声をたくさんおかけいただきました。

 米軍の新オスプレイパッドという、圧倒的に巨大な存在と対峙するため、市民らはそれぞれ「微力」を持ち寄って、大きな力に変えてこの10年間、建設をどうにか阻止し続けてきています。すでに2つは新設されてしまいましたが、残る4つの新ヘリパッドはまだ作らせていません。今後も高江の闘いは続くでしょう。

※高江ヘリパッド建設予定地(沖縄タイムス、2016年4月13日)
http://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/27516

 長い闘いだからこそ、市民らは毎日歌い、過酷な抗議行動の中でも常にユーモアを忘れず、踏ん張り続けています。N1裏テントは、防衛局による撤去要請期限が過ぎてもまだ撤去されていません。お盆明けか来月には再び機動隊が襲いかかってくるだろうとみられています。

 IWJ本部の派遣チームは本日、一度撤退しますが、また緊急事態には高江に駆けつけたいと思います。しかし、高江取材にあたり、宿泊費やレンタカー代、Wi-Fiレンタル代、飛行機代など、出費がかさみ、小さな小さな市民メディアとしては、大きな負担となっています。今後もIWJが最前線から情報発信し続けるためにも、どうか皆さんのあたたかいご支援をよろしくお願いします!

 IWJの会員数は、8月10日の時点で、6,055名様となっています。昨日は3名の方が新たに会員となり、2名の方が再開手続きを行っていただきました。新たに本ガイドを受け取ったみなさま、そして引き続きガイドを受け取ってくださっているみなさま、本当にありがとうございます!

 IWJは、岩上さんが、マスコミでは歪められてしまう事実・真実を、昨日の日刊にもありましたが、そうした情報の「贈りもの」を受けとった方の「ありがとう、頑張って」がつながり続けて、岩上さんは、自分一代で終わらせるのではなく、次世代を育成し、チームをつくってメディアをつくろうと、IWJをつくることを決心しました。「自分の我やエゴを満たしたい」「名前を売りたい」などといった私心ではなく、無償で、1人で、情報をネットに投じ続けたのがすべての始まりです。岩上さんには、これをどうにかしていこうという計画はなかったそうです。

 岩上さんが事実をネットに投げ込んでゆく、それだけだったら、IWJとしてどうこれは?は誕生しなかったかもしれません。

 岩上さんはフリーのジャーナリストとして長いキャリアをもち、十分に「一人で食べていけた」ので、また、商業マスコミの世界へと戻っていったかもしれません。

 しかし、そこに、「もっとこうした情報発信を続けてください」という方々があらわれました。そうした人々が、同時多発的に岩上さんが求めてもいないのに、ドネーションをする、と言い出したのです。よほど、商業マスコミの権力とスポンサーの圧力に歪められた情報に嫌気が咲いた方々がたくさんいたのでしょうね。岩上さんの無心にして無償で送り出した情報が、そうした嘘はもう飽き飽きだ、という人々の心に届き、そして、積極的に応援しようと自ら言い出してくださったのです。

 そういう意味では、ドネーションするから続けてくれ、という人々の存在がいなければ、IWJは生まれなかったかもしれません。

 その思いの通り、岩上さんは自身の預貯金を切り崩し、自宅を抵当に入れ、まさに背水の陣で臨んでIWJを設立しました。そんな心意気に賛同したスタッフ、そしてそんな心意気に賛同したみなさまのご支援により、赤字の危機にたびたび襲われても、奇跡的に続けられています。

 僕らが現場で全力疾走できるのも、みなさまの継続的なご支援のおかげです。

 IWJは、みなさまのご支援がなければ、途端に立ち行かなくなってしまいます。それほど脆弱な財政基盤です。しかし、だからといって配信や取材の規模を極端に減らしてしまっては、今回のように高江に張り付いてその現状・惨状を伝える、という報道はできなくなってしまいます。これから先、秋の臨時国会ではいよいよ憲法改正の議論が行われる予定です。高江や辺野古への安倍政権の強行姿勢も、さらに強まるでしょう。

 改憲勢力で国会議席数の「3分の2」、自民党で単独過半数という強大な権力を手に入れてしまった安倍政権が、このあと、どんな暴力的で独裁的な本性を国民に見せるのか、想像もつかないほどです。だからこそ、その実態を多くの国民に知らせ、注意喚起するIWJが必要です。どうか、みなさまの会員登録やカンパ・ご寄付によるご支援で、IWJを生きながらえさせ、戦う力を与えていただければと思います。

※会員登録はこちら!
http://iwj.co.jp/join/pleasehelpus.html

※ご寄付・カンパも可能な範囲でよろしくお願いします!
http://iwj.co.jp/join/pleasehelpus.html

 …ちなみに昨日、その走りっぷりに感動した沖縄タイムス記者が、阿部カメラマンを取材。本日の沖縄タイムスの一面に載りました!!
本日はぜひ、IWJのHPや配信だけでなく、沖縄タイムスの紙面もご覧になってみていただければと思います!!

※<米軍ヘリパッド>警察が「牛歩」で市民抑止 地元生活にも影響(沖縄タイムス、8月11日)
http://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/56971

※政府による高江での米軍ヘリパッド強行建設工事と市民による抗議・集会の模様
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/324756

※2015/11/08 第5回 国際大使館フレンドリーラン(動画)
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/274213

┏━━【目次】━━━━━━━━━━━━
┠■【中継番組表】
┠■<ニュース・フラッシュ!>落選・島尻安伊子氏が沖縄担当の大臣補佐官に!?/小池新都知事が「カジノ構想」推進の意欲!/リオ・パラリンピックにロシア選手団が丸ごと参加不可能に!(園田郁子・本多容子・佐々木隼也)
┠■<★本日の配信告知★>核関連再配信シリーズ~本日16時から岩上安身による共同通信編集委員・太田昌克氏インタビュー(前編)、19時30分から岩上安身による日米原子力協定の交渉担当者・遠藤哲也氏インタビューを再配信します!(城石エマ)
┠■<取材報告>「一日も早く築地市場移転日程の延期を決断してほしい」小池知事に要請書を渡しに来た市場関係者らを都庁は廊下で制止!(城石エマ)
┠■<★重要記事アップのお知らせ!>安倍総理へ「障害者や家族はメッセージを待っています」~日本障害者協議会・藤井克徳代表が記者会見でナチスドイツの「T4作戦」に言及!(ぎぎまき)
┠■<お知らせ>「眠ってる場合じゃねぇ!」5年の眠りから目覚めた、TALK ABOUT DEMOCRACY Tシャツ ! 絶賛発売中!
┠■<お知らせ>まだまだご寄稿を募集しています!「みんなで語る『改憲への危機感』〜Talk about Democracy and
Constitution」のご紹介!
┠■わとはぷ~What happened today?
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◆中継番組表◆

**2016.8.11 Thu.**

あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

【ツイキャス・IWJ_OKINAWA1】5:00頃~「政府による高江での米軍ヘリパッド強行建設工事と市民による抗議・集会の模様 <カメラ 1>」
視聴URL: http://twitcasting.tv/iwj_okinawa1
※沖縄県東村高江から現地の模様を中継します。

【ツイキャス・IWJ_OKINAWA2】時間未定~随時「政府による高江での米軍ヘリパッド強行建設工事と市民による抗議・集会の模様 <カメラ 2>」
視聴URL: http://twitcasting.tv/iwj_okinawa2
※沖縄県東村高江から現地の模様を中継します。

【CAS・IWJエリアCh1・愛媛】12:00頃~(開始時間変動の可能性有り。)「伊方原発再稼動抗議街宣・チラシ配りの模様」
視聴URL: http://twitcasting.tv/iwj_areach1
※伊方庁舎近郊で行われる抗議街宣・チラシ配りの模様を中継します。

【IWJ_KYOTO1】14:00~「放射性廃棄物問題学習研究会」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=kyoto1
※福島原発事故後の除染で出た8,000ベクレル/kg以下の汚染土の公共事業での利用について、この問題をより深く掘り下げるための学習研究会。

【核関連シリーズ特集8・再配信・Ch1】16:00~「『核』のプロフェッショナルが『沖縄発の核戦争が勃発する直前だった!』というスクープの裏側を語る!~岩上安身による共同通信編集委員・太田昌克氏インタビュー(前編)」
UST視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=1
ツイキャス視聴URL: http://twitcasting.tv/iwakamiyasumi
※2016年1月収録の、岩上安身による共同通信編集委員 太田昌克氏インタビューを再配信します。
[掲載記事はこちらから] http://iwj.co.jp/wj/open/archives/281578

【Ch5】18:00~「連続行動4日目 再起動予定日8/12前日!伊方原発3号機再稼働許すまじ!四国電力東京支社抗議行動」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=5
※四国電力 東京支社前で行われる抗議行動を中継します。

【核関連シリーズ特集9・再配信・Ch1】19:30~「核燃料サイクルと『核技術抑止』政策のこれから 日米原子力協定の交渉担当者・遠藤哲也氏に岩上安身が聞く」
UST視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=1
ツイキャス視聴URL: http://twitcasting.tv/iwakamiyasumi
※2014年2月収録の、岩上安身による日米原子力協定の交渉担当者 遠藤哲也氏インタビューを再配信します。
[掲載記事はこちらから] http://iwj.co.jp/wj/open/archives/124876

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◆中継番組表◆

**2016.8.12 Fri.**

あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

【Ch未定】12:00~「伊方原発再稼働許せません!四国電力東京支社抗議行動」
※「さようなら原発1000万人アクション実行委員会」の呼びかけで行われる抗議行動を中継します。

【核関連シリーズ特集10・再配信・Ch1】16:00~「日米の核同盟の正体、そして沖縄 岩上安身による共同通信編集委員 太田昌克氏インタビュー(後編1/2)」
UST視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=1
ツイキャス視聴URL: http://twitcasting.tv/iwakamiyasumi
※2016年2月収録の、岩上安身による共同通信編集委員 太田昌克氏インタビューを再配信します。
[掲載記事はこちらから] http://iwj.co.jp/wj/open/archives/286835

【Ch未定】17:00~「最高裁上告棄却決定糾弾!テント撤去は許さない!」
※「経産省前テントひろば」主催の抗議行動を中継します。

【Ch未定】17:30~「連続行動5日目 再起動予定日当日!伊方原発3号機再稼働糾弾!四国電力東京支社抗議行動」
※四国電力 東京支社前で行われる抗議行動を中継します。

【核関連シリーズ特集11・再配信・Ch1】19:00~「米国からのプルトニウム返還要求『明らかな政治的メッセージ』~岩上安身による京都大学原子炉実験所助教・小出裕章氏インタビュー」
UST視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=1
ツイキャス視聴URL: http://twitcasting.tv/iwakamiyasumi
※2014年2月収録の、岩上安身による京都大学原子炉実験所助教・小出裕章氏インタビューを再配信します。
[掲載記事はこちらから] http://iwj.co.jp/wj/open/archives/123411

▲▽▲▽官邸前抗議関連 ▽▲▽▲

【Ch5】18:30~「再稼働反対!首相官邸前・国会正門前抗議」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=5

【IWJ_TOKYO8】18:00~「原発反対八王子行動」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=tokyo8

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 続いては、城石エマ記者より、本日の注目配信のお知らせです!!

■<★本日の配信告知★>核関連再配信シリーズ~本日16時から岩上安身による共同通信編集委員・太田昌克氏インタビュー(前編)、19時30分から岩上安身による日米原子力協定の交渉担当者・遠藤哲也氏インタビューを再配信します!

 おはようございます、記者の城石エマと申します!

 連日お届けしている「核関連再配信シリーズ」、みなさま、ご覧いただけていますでしょうか?本日も、注目の2本をお届けいたします。

 北朝鮮が「初の水爆実験に成功した」と発表したのは、今年1月6日のこと。隣国の予知不能な危険行動に、日本政府もマスコミも騒然としました。

 核戦争など起これば、その破壊の規模は想像を絶するものとなります。かつて、米アイゼンハワー大統領は、「核戦争は、敵を倒すことと、自殺することが一組になった戦争」と述べたと言いますが、まさに核戦争は、自らを含む地球上のあらゆるものを、長期間にわたって破壊し尽くすと考えられます。

 日本は世界で唯一、原爆という核兵器を落とされた「被爆国」です。その経験は、常に「被害者」として語られてきましたが、果たして、日本は「加害者」の側面について考える必要はないのでしょうか?

 「返還前の沖縄には1300発の核兵器があり、核搭載の巡航ミサイルを配備した基地が4ヵ所あった。1962年10月、キューバ危機で緊張が高まる中、沖縄の読谷村の基地に核ミサイルの発射命令が届いた。手順に従えば発射すべきところを、疑問を抱いた指揮官が『折り返し確認』をしたことで、命令が間違いだったことが判明、ことなきを得た」

 かつて戦後日本に核兵器があって、危うくそれを発射する寸前であった――。

 日本が、核戦争の「発火点」になっていたかもしれないと、衝撃的な事実を暴いたのは、共同通信編集委員の太田昌克氏でした。

 核兵器の根絶を訴える太田氏はインタビューの中で、「核の抑止力を高めることが、期せずして緊張を招き、偶発的に引き金がひかれる可能性は否めない」と警告を発しました。

 核にまつわる大スクープを暴いた太田氏へのインタビューは、本日16時からチャンネル1番で再配信いたします!

 沖縄の陸上の基地に核兵器が「あった」のは過去の話とされていますが、現在の日本は本当に核兵器と無関係なのでしょうか?

 この8月の広島・長崎原爆忌に現地を訪れた安倍総理は、「非核三原則の堅持」と「核兵器不拡散条約(NPT)体制の維持」を繰り返し強調しました。

 しかし、日本は原発の稼働によって、原爆数百個分、あるいは数千個分ものプルトニウムを現実に所有していると言います。技術的には、核兵器をもつことが十分に可能なのです。

 「NPTの目的とは、そもそも英米仏ソ中の5カ国で核保有を独占し、日本とドイツに核を持たせないというものであった」

 2014年、岩上さんのインタビューでそのように語ったのは、1988年に締結された日米原子力協定(包括協定)で外務省科学審議官として交渉の実務を担っていた、遠藤哲也氏でした。当時、IAEA(国際原子力機関)の本部があるウィーンに駐在していた遠藤氏は、原子力をめぐる各国の交渉の舞台裏を、その目で見ていたのです。

 遠藤氏は、日本が核兵器を持つ可能性について、「政治的、技術的には可能かもしれないが、米国がそれを許すはずがない」と、否定的な見方を示します。

 一方で、石原慎太郎元都知事、新都知事に就任した小池百合子氏、新防衛大臣に就任した稲田朋美氏など、日本の政治の中枢に、「核武装論者」が数多くいることも事実です。しかも、そうした「極右」で「核武装論者」である政治家らが、なぜか米国の右派との緊密なつながりを維持しています。

 2014年当時の目線で、遠藤氏は「核政策のこれから」を語ります。当時と現在で、日本の核問題はどのように見え方が異なってくるのか。どうぞ、本日のインタビューをご覧になってみてください!

 遠藤氏へのインタビューは、本日19時30分から、同じくチャンネル1番です!

【チャンネル1番はこちら!】
http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=1

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 続いては、事務スタッフの浅野もえから、重要なお知らせ2連弾です!!

■<お知らせ>まだまだご寄稿を募集しています!「みんなで語る『改憲への危機感』〜Talk about Democracy and
Constitution」のご紹介!
 おはようございます!大友克洋の漫画『AKIRA』を読み始めた、一般事務スタッフの浅野百衣(もえ)と申します!

 『AKIRA』は、核の比喩である、巨大な破壊力をもつAKIRAという存在が、東京が崩壊させるという物語なのですが、身の毛のよだつような、政府の中に核武装論者がいる今、洒落にならないほどリアルに感じられます。作中に「未来は一方向にだけ進んでいるわけじゃないわ。私たちにも選べる未来があるはずよ」という登場人物のセリフが出てきます。参院選・都知事選の結果を受け、気持ちが沈んでいた私は、その言葉に力強く励まされました。

 あの参院選投開票日から、あっという間に1ヶ月が経過してしまいました。改憲勢力が3分の2以上の議席数を獲得。次に、我々市民に未来選択の機会が与えられるのは、国民投票のときです。

 参院選・都知事選を通し、改憲やその他の本当に重要な問題は、ほとんど争点にされませんでした。政府もマスメディアも、意図的に隠してきたのは明らかです。「このままでは、私たちは未来を選択できないまま、基本的人権を奪われてしまうのではないか」と、不安にならざるをえませんでした。

 IWJでは、ファシズム一直線の日本が歩むベクトルを変えるため、「Talk about Democracy and Constitution」と題して、参院選の結果と改憲への危機感をテーマに、寄稿文を募っています。

 その中から本日は、「遠い雷鳴さん」からの御寄稿文『福祉も安保もともに必要 ─リベラル派がリーダーシップを取り返すために』を紹介させていただきます。
—————
 今回の参院選で、なぜ改憲勢力が前進したのか。二つ理由があると思う(メディアの問題等はここではおく)。

  一つは民主党を中心とした政権の仕事ぶりとその最後が、市民に深い失望と不信感を与えたためであろう。もう一つは、安全保障政策に関するきちんとした見識・対応能力の欠如が感じられることである。野党は、特に社民党や共産党は、福祉の充実や生活密着型の政治の重要性を訴えることが多い。それは勿論大切で切実な問題である。

 しかし、安全保障も全く同様に切実で重要な問題である。この二つの課題は二者択一ではない。同時に実現しなければならないことである。
(続く)
—————
【遠い雷鳴さんの寄稿文の全文は、こちらからお読みいただけます!】
http://iwj.co.jp/wj/open/consti-msg/1-029

 遠い雷鳴さん、ありがとうございました!

 参院選・都知事選を振り返り、前進する上で、「(野党には)安全保障政策に関するきちんとした見識・対応能力の欠如が感じられる」という遠い雷鳴さんの指摘は、とても重要であるように感じます。

 昨年、安全保障関連法案の審議が進められている中、維新が対案を5案提出したことがありました。この維新の動きを支持する人たちが、私の周りにはいました。個人的には、「何か変える必要があるかどうか」という所から議論が始まり、「対案」はその次の段階なのではないか、と思うのですが、実際には、政府の意見に反対する野党を見て、「対案は?」と考える市民は多いようです。

 国民投票を目前に、「対案」を求める人たちを納得させる言葉も、必要になると思います。

 ちなみに、この維新案については、岩上さんのインタビューに憲法学者の水島朝穂教授も政府案・維新案を「違憲」と、徹底的に批判しており、維新の「対案」もダメダメであることを指摘しています。そうした小手先の「改革」とか「対案」に国民がだまされないためにも、「真の野党」を自認する政党には、頑張ってもらいたいものです。

※「自国が攻められたとき」という自衛権のハードルを下げ、戦争に突入した日本
水島朝穂・早大教授が岩上安身のインタビューで政府案・維新案を「違憲」と徹底批判! 2015.7.12
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/252583

 まだまだ寄稿文は募集中です!現在既に、いろいろな形で寄稿文をお寄せいただいています。中には川柳をタイトルに持ってきていらっしゃる方もいました。議論の輪を大きくするべく、さらなるご投稿、こころよりお待ちしております!

※投稿フォームはこちらから
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSc7bnfuZOlRy0S9o9HmEGQWgdgT7TYJJIth4J3GaWHMgUPAzw/viewform?c=0&w=1

■<お知らせ>「眠ってる場合じゃねぇ!」5年の眠りから目覚めた、TALK ABOUT DEMOCRACY Tシャツ ! 絶賛発売中!

 Talk about democracy and constitution!寄稿文企画と連動して、伝説のTALK ABOUT
DEMOCRACY Tシャツがリニューアルを経て、復活しました!
 ん?伝説?え?どこで?と言われたら、まぁ限られた範囲内なんですが、Talk about democracy Tシャツは大変人気で、発売中止後も、スタッフの中で「普段着としても着れる~」「かわいい~」「おしゃれ~」と評判のデザインなのです。

 そのTシャツを着て現場に行くと、「Tシャツかわいいね」と、老若男女色んな方から話しかけていただける、伝説のTシャツなのです。

 デザインは、Tシャツの真ん中に、濃くて太い鉛筆で描かれたような線で、向かい合って会話をしている男女の絵が描かれています。そこに、「Talk about Democracy」とひょろひょろっと書かれているのが旧デザイン。

 さらにそこに”openly” “constitution””for our freedom and future”の3つの文言が加わったのが、リバイバル最新作です!「開放的に」「民主主義と、それに憲法のことも話そうね」「私たちの自由と未来のために」――これはほとんど岩上さんの発案ですが、まさに岩上さんがそのようにみなさんに呼びかけている姿が脳裏に浮かびます。

 性別を問わないデザインに加えて、シンプルでおしゃれなこのTシャツ!!

 お色は、「ヘザーグレー」(灰色)と「バーガンディ」(ワインレッド)の2色をご用意しています。サイズは、YL(XS相当)、S、M、L、XLの5種類からお選びいただけます。

※復刻版!! Tシャツ TALK ABOUT DEMOCRACY 色:ヘザーグレー✕ブラック
https://iwj.co.jp/ec/products/detail.php?product_id=256
※復刻版!! Tシャツ TALK ABOUT DEMOCRACY 色:バーガンディ✕キナリ
https://iwj.co.jp/ec/products/detail.php?product_id=257

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本日の日刊IWJガイドはこちらからご覧ください。
http://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20160811

 それでは今日もIWJをよろしくお願いします。

IWJ 株式会社インディペンデント・ウェブ・ジャーナル
岩上安身サポーターズクラブ事務局
公式サイト 【 http://iwj.co.jp/