まだまだご寄稿を募集しています!「みんなで語る『改憲への危機感』〜Talk about Democracy and Constitution」のご紹介!


 おはようございます!大友克洋の漫画『AKIRA』を読み始めた、一般事務スタッフの浅野百衣(もえ)と申します!

 『AKIRA』は、核の比喩である、巨大な破壊力をもつAKIRAという存在が、東京が崩壊させるという物語なのですが、身の毛のよだつような、政府の中に核武装論者がいる今、洒落にならないほどリアルに感じられます。作中に「未来は一方向にだけ進んでいるわけじゃないわ。私たちにも選べる未来があるはずよ」という登場人物のセリフが出てきます。参院選・都知事選の結果を受け、気持ちが沈んでいた私は、その言葉に力強く励まされました。

 あの参院選投開票日から、あっという間に1ヶ月が経過してしまいました。改憲勢力が3分の2以上の議席数を獲得。次に、我々市民に未来選択の機会が与えられるのは、国民投票のときです。

 参院選・都知事選を通し、改憲やその他の本当に重要な問題は、ほとんど争点にされませんでした。政府もマスメディアも、意図的に隠してきたのは明らかです。「このままでは、私たちは未来を選択できないまま、基本的人権を奪われてしまうのではないか」と、不安にならざるをえませんでした。

 IWJでは、ファシズム一直線の日本が歩むベクトルを変えるため、「Talk about Democracy and Constitution」と題して、参院選の結果と改憲への危機感をテーマに、寄稿文を募っています。

 その中から本日は、「遠い雷鳴さん」からの御寄稿文『福祉も安保もともに必要 ─リベラル派がリーダーシップを取り返すために』を紹介させていただきます。

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 今回の参院選で、なぜ改憲勢力が前進したのか。二つ理由があると思う(メディアの問題等はここではおく)。

  一つは民主党を中心とした政権の仕事ぶりとその最後が、市民に深い失望と不信感を与えたためであろう。もう一つは、安全保障政策に関するきちんとした見識・対応能力の欠如が感じられることである。野党は、特に社民党や共産党は、福祉の充実や生活密着型の政治の重要性を訴えることが多い。それは勿論大切で切実な問題である。

 しかし、安全保障も全く同様に切実で重要な問題である。この二つの課題は二者択一ではない。同時に実現しなければならないことである。
(続く)
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【遠い雷鳴さんの寄稿文の全文は、こちらからお読みいただけます!】

http://iwj.co.jp/wj/open/consti-msg/1-029

 遠い雷鳴さん、ありがとうございました!

 参院選・都知事選を振り返り、前進する上で、「(野党には)安全保障政策に関するきちんとした見識・対応能力の欠如が感じられる」という遠い雷鳴さんの指摘は、とても重要であるように感じます。

 昨年、安全保障関連法案の審議が進められている中、維新が対案を5案提出したことがありました。この維新の動きを支持する人たちが、私の周りにはいました。個人的には、「何か変える必要があるかどうか」という所から議論が始まり、「対案」はその次の段階なのではないか、と思うのですが、実際には、政府の意見に反対する野党を見て、「対案は?」と考える市民は多いようです。

 国民投票を目前に、「対案」を求める人たちを納得させる言葉も、必要になると思います。

 ちなみに、この維新案については、岩上さんのインタビューに憲法学者の水島朝穂教授も政府案・維新案を「違憲」と、徹底的に批判しており、維新の「対案」もダメダメであることを指摘しています。そうした小手先の「改革」とか「対案」に国民がだまされないためにも、「真の野党」を自認する政党には、頑張ってもらいたいものです。

※「自国が攻められたとき」という自衛権のハードルを下げ、戦争に突入した日本
水島朝穂・早大教授が岩上安身のインタビューで政府案・維新案を「違憲」と徹底批判! 2015.7.12

http://iwj.co.jp/wj/open/archives/252583

 まだまだ寄稿文は募集中です!現在既に、いろいろな形で寄稿文をお寄せいただいています。中には川柳をタイトルに持ってきていらっしゃる方もいました。議論の輪を大きくするべく、さらなるご投稿、こころよりお待ちしております!

※投稿フォームはこちらから

https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSc7bnfuZOlRy0S9o9HmEGQWgdgT7TYJJIth4J3GaWHMgUPAzw/viewform?c=0&w=1