■■■ 日刊IWJガイド 「民主党京都府連が活動方針に『共産党とは共闘しない』を明記~IWJが日本共産党京都・渡辺委員長に直撃取材!『民主党京都府連はそういう傾向が強いのは分かっていたが・・・』」2016.3.17日号~No.1281号~ ■■■
(2016.3.17 8時00分)
おはようございます。IWJの原です。安倍・自民党がまたとんでもないスキャンダルで世間の失笑と怒りを買っているようです。
昨日3月16日発売の週刊新潮が報じました。新潮によると、自民党の石崎徹衆院議員(新潟一区選出、慶応義塾大学法学部卒)は一昨年、嫌がる女性秘書に対してキスを迫り、身体を触り、ホテルに誘ったとか。秘書はセクハラに耐えられず、採用からわずか1カ月で退職。さらに、地元新潟のTV局で働く女性記者と同棲中、自民党の丹羽秀樹衆院議員の秘書とも交際していた“二股”疑惑も浮上しているとか。
本人は否定していますが、石崎議員は「ゲス不倫」の宮崎謙介元議員や、未公開株を巡る金銭トラブルや未成年男性に対する買春疑惑が浮上して離党した武藤貴也議員と同じく、「2012年衆院選当選組」。自民党議員の質の低下は、とどまるところを知らないようです。
さらに今度は、待機児童問題の現実を言い当てて話題を呼んでいる匿名ブログ「保育園落ちた日本死ね!!!」について、自民党の東京・杉並区の田中裕太郎区議が、自身のブログに「『日本死ね』などと書き込む不心得者や、そんな便所の落書きをおだてる愚かなマスコミ、便所の落書きにいちいち振り回される愚かな政治家があとをたちません」などと書き込み大炎上。田中議員は「『死ね』というほど日本が嫌なら、日本に住まなければ良いのです」と、議員とは思えない、よくあるネトウヨ並の低レベルな主張を展開しました。
目の前にある社会問題を痛烈に風刺し、多くの国民の共感を得て国会をゆさぶるに至った匿名ブログと、議員でありながら問題の本質を直視せず、「嫌なら日本から出ていけ!」などとのたまう独りよがりのブログ…一体どちらのブログが「便所の落書き」なのか、一目瞭然ですね。議員資格が問われる案件です。
昨日は、甘利明・前経済再生相の「金銭授受問題」で、都内の弁護士グループが千葉県の建設会社・薩摩興業と都市再生機構との補償交渉で口利きした見返りに現金を受け取ったとして、甘利氏と元公設秘書の男性をあっせん利得処罰法違反容疑で東京地検に刑事告発。そして当の甘利氏本人が、経済再生担当大臣を辞任したあと、「睡眠障害」を理由に、国会へまったく姿を見せなくなってからまる一ヶ月。まるで狙っていたかのような、そんなドンピシャのタイミングで、昨日、岩上さんが民主党・維新の党合同の「甘利前大臣疑惑追及チーム」座長・大西健介議員(民主)にロングインタビューし、甘利問題をゼロから詳しくお聞きしました!
この疑惑のそもそもの出発点がわかっていなかった人が 多いと思いますが、このインタビューを御覧になると、もろもろの疑惑が氷解します!中継を見逃した方、ぜひアーカイブをご覧ください!
※2016/03/16 甘利明・前経済再生相が雲隠れ!?「甘利問題」を風化させるな! 岩上安身による「甘利前大臣疑惑追及チーム」座長民主・大西健介衆議院議員インタビュー
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/292244
海の向こうに目を転じると、アルゼンチン当局は今月15日、沿岸警備隊が南大西洋で違法操業をしていた中国漁船を撃沈したと発表(!)。当局によると、沿岸警備隊は14日、同国の首都ブエノスアイレスの南1300キロにあるプエルトマドリンの沖合で中国漁船を発見し、停船を求めたが、漁船側はこれを無視して逃走。沿岸警備隊の船舶に繰り返し体当たりしようと試みたため、沿岸警備隊に射撃命令が出されたということです。乗組員は全員救助され無事だったということですが、大きな外交問題に発展しないか、注視が必要です。
ばーーーっと羅列しましたが、IWJはこれらの問題を継続的に取材していきますので、また詳報は別途お伝えします。それでは各記者から注目ニュースをお伝えしていきますので、よろしくお願いします!
┏━━【目次】━━━━━━━━━━━━
┠■【中継番組表】
┠■「IWJは昔も、今も、これからも、私にとって、欠かせないメディアです」~事務スタッフ・浅野から皆さまにIWJへご支援のお願い(浅野百衣)
┠■民主党京都府連が活動方針に「共産党とは共闘しない」を明記~IWJが日本共産党京都・渡辺委員長に直撃取材!「民主党京都府連はそういう傾向が強いのは分かっていたが・・・」(ぎぎまき)
┠■<★本日の配信★>「野党は共闘!」憲法学者・小林節氏と選挙ジョッキー・座間宮ガレイ氏の講演会を、本日18時30分~中継いたします!制服向上委員会の新曲発表も!(城石エマ)
┠■DVDやオリジナルTシャツを期間限定「50%OFF」で大セール中です!!在庫切れが続出しておりますので、皆さん、お早めにチェックしてください!!!(安道幹)
┠■『前夜』、『米国が隠す日本の真実』、『「今を伝える」ということ』も絶賛発売中!(安道幹)
┠■わとはぷ~What happened today?
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◆中継番組表◆
**2016.3.17 Thu.**
あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。
【IWJ_HYOGO1】10:00~「原発なくし自然エネルギーを推進する兵庫の会の関電神戸支社への要請」
視聴URL: http://www.ustream.tv/channel/iwj-hyogo1
※「原発をなくし自然エネルギーを推進する兵庫の会」による関電神戸支社への要請を中継します。
【Ch4】14:40~「民主党 蓮舫代表代行 定例会見 」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=6
※民主党 蓮舫代表代行の定例会見を中継します。
【録画配信・Ch6】16:00~「山中恒講演会『子どもの本のねがい ―児童読物作家として』」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=6
※3月6日に収録した「町田市民文学館ことばらんど」主催の講演会を中継します。講師は児童読物作家の山中恒氏。
【Ch2】17:30~「東京電力 定例会見」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=2
※東京電力による定例会見を中継します。
【IWJ_SAITAMA1】18:30~「座間宮ガレイ勉強会part2及び憲法学者・小林節氏を招いての講演会」
視聴URL: http://www.ustream.tv/channel/iwj-saitama1
※「埼玉市民選挙対策委員会」主催のイベントを中継します。
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◆中継番組表◆
**2016.3.18 Fri.**
あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。
【Ch未定】18:30~「立憲デモクラシー講座『市民社会と公共圏』ー講師 齋藤純一氏(早稲田大学教授、政治学)」
※「立憲デモクラシーの会」主催の連続講義「立憲デモクラシー講座」を中継します。
【IWJ_HYOGO1】18:30~「非核『神戸方式』決議41周年のつどい」
視聴URL: http://www.ustream.tv/channel/iwj-hyogo1
※「非核『神戸方式』決議41周年記念集会実行委員会」主催の集会を中継します。記念講演の講師は関西学院大学教授の冨田宏治氏。
【IWJ_OSAKA1】18:30~「日本共産党3・18演説会『つくろう国民連合政府、とめよう安倍暴走政治』」
視聴URL: http://www.ustream.tv/channel/iwj-osaka1
※「日本共産党大阪府委員会」主催の演説会を中継します。弁士は志位和夫衆議院議員ほか、ゲストは慶應大名誉教授の小林節氏、元大阪市長の平松邦夫氏。
【Ch未定】18:50~「オールジャパン平和と共生『安倍政治を許さない!参院選総決起集会』」
※「【オールジャパン平和と共生】25%連帯運動」主催の参院選総決起集会を中継。岩上安身もスピーチします。
▲▽▲▽官邸前抗議関連 ▽▲▽▲
【Ch5】18:30~「再稼働反対!首相官邸前抗議」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=5
【IWJ_AOMORI1】17:45~「青森駅前金曜日行動」
視聴URL: http://www.ustream.tv/channel/iwj-aomori1
【IWJ_TOKYO8】 18:00~「原発反対八王子行動」
視聴URL: http://www.ustream.tv/channel/iwj-tokyo8
【IWJ_IBARAKI1】19:00~「第176回原電いばらき抗議アクション」
視聴URL: http://www.ustream.tv/channel/iwj-ibaraki1
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まずはIWJの事務スタッフ、浅野百衣(もえ)から、皆さまに大事なお願いをさせていただきたいと思います!
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■「IWJは昔も、今も、これからも、私にとって、欠かせないメディアです」~事務兼動画編集スタッフ・浅野から皆さまにIWJへご支援のお願い
おはようございます。IWJで事務兼動画編集をしている、岐阜県出身の浅野百衣と申します。IWJの芹沢あんず記者と同じ27歳です。今日はこの場をお借りして、皆さんに、IWJをどうかご支援いただけますよう、スタッフのひとりとして心よりお願い申し上げたいと思います。
IWJは私にとっても、とても大事なメディアです。
私がIWJで働くようになったのは、安保法案の審議が紛糾していた昨年の7月末からなので、まだ働き始めて9カ月弱。同時期にスタッフに加わった仲間に学生ながら記者として活躍中の城石エマさんがいます。私は事務仕事にはまだまだ不慣れで、ケアレスミスが多いため、毎日のように岩上さんにお叱りを受けていますが、何とか一人前になれるよう努力中です!
IWJは東日本大震災をきっかけに広く知られるようになったメディアですが、私は当時、京都の立命館大学に通う学生だったので、あまり震災や原発事故を身近なものと受け止めることができていませんでした。大学卒業後は、難民支援のNPOでインターンしようと思って上京したものの、母に「お金もないのにインターンなんてしてたら生活できないでしょ!」とたしなめられ、動画撮影関係の仕事をしながら生活していました。
ちゃんと社会問題に関心を持つキッカケとなったのは、「秘密保護法」です。国民の「知る権利」が強行採決で奪われたことに、「こんなダークなSFみたいな話が現実に起こるのか」と強いショックを受け、「日本の土台が崩れていく…」と不安を感じているうちに、Facebookで友達がIWJの記事をシェアしているのを見つけ、岩上さんとIWJの存在を知りました。
シェアされていた記事は、岩上さんによる、「死刑弁護人」安田好弘弁護士インタビューで、安田弁護士が実際に接してきた「凶悪犯」の実像が、報道されているイメージとまったく違うことに、とても驚きました。
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※2015/06/24 全体が“山谷”化した日本――事件は「貧困と裕福」の境目で起こる? 新宿西口バス放火事件、オウム事件…「死刑弁護人」安田好弘弁護士に岩上安身が「生きる権利」を訊く!
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/250390
※2016/01/31 「IWJ特報!」で「社会全体が『山谷』化している現代日本~山谷争議団事件と新宿西口バス放火事件から、差別と搾取の構造を問う 安田好弘弁護士インタビュー」を発行しました!(ePub版を発行!)
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/285406
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その後はIWJのUst中継を観て、記事も深掘りし、それまで接していた大手メディアの発信するニュースが、いかに本質から外れた表層的なものかを思い知らされました。そして、昨年の安保関連法案。私はそのころ動画撮影の仕事を辞め、本屋さんで働いていました。
当時、私も少しずつデモに参加するようになったのですが、ポロッと「デモに行ってきま~す」と日常会話のつもりで口にしたら、本屋の店長さんから「店でデモの話はするな」と言われてしまい、「今の日本では、知を扱う職場でさえも、こんな大事な社会問題に関心を持てないのか」と、絶望的な気持ちになりました。
それでも通った国会前デモ。現場には、いつもカメラを持って、一人ひとりの参加者にインタビューして駆けまわるIWJスタッフの姿がありました。仕事でデモに行けない日は、IWJに必ずアクセスしていました。
「IWJが報じている事は、すごい!私もIWJスタッフの一員になって、より多くの人と社会問題の距離を近づける仕事がしたい!IWJをもっと広めたい!」と考えてスタッフに応募し、晴れて採用していただくことに。昨年9月の安保法案成立直前には、参加者ではなく、今度はIWJの取材者として再び国会前に立ち、安倍政権の暴走を止めようとする皆さんの姿を世界中に伝えるためにカメラを回し続けました。
この日刊IWJガイドを読んでくださっている皆さんの中には、私と同じように、IWJの取材活動をさらに活発化させ、今以上に世の中に広め、これまで社会問題に関心のなかった人たちに関心を持ってもらいたい、と考えてくださっている方もいるかと思います。
私も一緒に働いている先輩や同期もそう思って、日々懸命に仕事に取り組んでいます。しかし、そのIWJが今、深刻な危機に直面しています。これまでIWJの運営をお支えいただいていた、ご寄付やカンパが今冬からガクンと減ってしまい、岩上さんによると、このままでは7月末の今期会計期末までに、最悪の場合で3000万円の大赤字を抱え込むかも知れないというのです。
経営の厳しさ、難しさは、私のような新米にはわかりません。わかってることは、年末から経理の責任者の不在が続いていて、社長の岩上さんでもまだ正確な収支が把握できていないということです。どうにか後任の方は決まったのですが、3月末まではそれまで働いていた職場を離れられず、本格始動は4月からになります。会計ソフトへの入力がまだ昨年の11月分が残っている状態で、支出の全体像が見えず、岩上さんによると、経営者としてはこの状態は「目隠しして運転しているような状態」で、非常に不安だそうです。
このままだと3000万円の赤字になるかもしれない、というのはざっくりとした、そして最後の状態のシミュレーションですが、正確な数字が整ったときにはもっと見通しが暗いかもしれず、逆に明るいかもしれず、もうしばらくはハラハラドキドキが続くと思われます。
スタッフになる以前も以後も、IWJは私にとって欠かせない大事なメディアなんです。報道されない真実を埋もれさせないためにも、どうか、ご寄付、カンパによるIWJへのご支援をよろしくお願いします。ありがたいことに、現在、たくさんの方からご支援をお寄せいただいています。そんなみなさまのご支援とともにお寄せいただいた、IWJへの心温まるご声援を一部、ご紹介いたします!
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・わずかですがカンパ送りました。取材先で美味しいものでも食べてください。
横浜方面の取材の際は、カフェをやっていますので、ぜひお寄りください。
ごちそうしますよ。ぷかぷかのおいしいパンが食べ放題です。
・IWJは私にとって最も信頼できる情報源の一つです。
岩上さんはじめ、スタッフの皆さんのますますのご健康、ご活躍をお祈りしています。本日ゆうちょ銀行より心ばかりの寄付をさせていただきました。
・本日2万円カンパさせていただきました。
身体が資本ですので皆様くれぐれもご無理なさらずに。今後も節約してご寄付させて頂きますね。いつも応援しています。勇気と希望を有難う。
・本日6000円を郵便局から、カンパさせていただきました。
3000万円を5000名の会員で割ると、一人6000円。たくさん集まるといいですね。今こそIWJの存在が必要な時です。
・安倍政権になって、驚くほどにテレビも新聞も声が出せなくなり、そんな中で頑張っているキャスターや記者には頭が下がりますが風前の灯に。IWJは立派な「市民メディア」です。その社会的役割は大きく、何としても存続して欲しい。わたしのカンパが微力であっても支える礎として共に歩み続けたい。
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とても励みになるメッセージをいただき、本当にありがたく思います。これからも皆さんの期待を裏切らないように、走り続けたいと思いますので、どうか継続的なご支援をよろしくお願いします!
IWJでは毎月15日の時点で、会費が未納となっている方々を、いったん利用停止とさせていただき、有効会員数のカウントから外しています。お休みしていた方は、ぜひ会員の再開を、まだIWJの会員にご登録いただいていない方は、ぜひ、この機会にご登録ください!すでにご登録いただいている方は、一般会員の方はサポート会員への切り替えのご検討を、また、周りの方々にもIWJのことを広めていただきますようお願いいたします!
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※会員登録はこちら!
https://iwj.co.jp/ec/entry/kiyaku.php
※ご寄付・カンパもお願いします!
http://iwj.co.jp/join/pleasehelpus.html
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それでは最近の気になるニュースをIWJ記者が代わる代わるお伝えしていきます。まずは「野党共闘」に神経を尖らせているぎぎまき記者に登場願います!
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■民主党京都府連が活動方針に「共産党とは共闘しない」を明記~IWJが日本共産党京都・渡辺委員長に直撃取材!「民主党京都府連はそういう傾向が強いのは分かっていたが・・・」
おはようございます。IWJで記者をしている、ぎぎまきです。
3月15日にお届けした本ガイドで、民主党の京都府連が活動方針の中に、共産党とは「いずれの選挙でも共闘しない」という文言を盛り込んだことについて、「野党共闘は本当に大丈夫なのか!?」と問題提起しましたが、その件で、昨日16日、日本共産党京都府委員会の渡辺和俊委員長に電話で直撃取材をしたのでご報告します!
京都3区は、不倫騒動で議員辞職をした自民党の宮崎謙介前衆議院議員の選挙区。来る、4月24日に補欠選挙が行われますが、与党が候補者擁立を見送っているため、不戦勝で民主党公認の泉健太氏の当選が有力視されています。
しかし、京都は共産党にとっても強い地盤の地域。宮崎前議員が辞職を表明した直後は、共産党も「勝てる候補者で勝ちにいく」と候補者擁立を表明。それが2月14日のことでした。
しかし、それから5日後の2月19日、中央では民主党の呼びかけで、共産党、維新の党、生活の党、社民党の5野党党首が会談し、「安保法制廃止」「安倍政権打倒」を掲げ、国政選挙において選挙協力をするという歴史的な合意を交わしたわけです。
・2016/02/19 野党5党が「選挙協力」「安倍政権打倒」で合意!沖縄選出・照屋議員「『オール沖縄』の戦いと共通のものがある」~民主・維新・共産・生活・社民が安保法廃止法案を共同提出
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/287888
この動きは、民主主義や立憲主義を守り、安保法制を廃止し、安倍政権退陣を願う市民を勇気づけた出来事でした。それから、全国的な選挙協力が展開され、今のところ、北海道、熊本、宮城、長野、高知・徳島の5選挙区で野党統一候補が実現しています。
しかし、京都においては、なぜ民主党はわざわざ、「(支持者の)拒否感の強い共産党組織とは一線を画す」「いずれの選挙でも共闘しない」ということを公式な場面で強調したのか。これは、「野党共闘」に水を差す行為なのか、それとも、いわゆる「共産党アレルギー」のハードルを下げ、幅広い票を獲得するために、表立っては手を結ばないが、水面下ではちゃんと合意が取れている「戦略」のひとつなのか。どちらにしても、すんなりとは納得行きませんよね。候補者を降ろす準備があるとい姿勢をすでに示していた共産党と選挙協力をすることは、民主党にとってメリットしかないのに。。
渡辺委員長にこれまでの経緯を確かめると、京都3区の選挙協力について、これまで民主党から何一つ申し入れはなかったといいます。
「京都の民主党は、『共産党とは一緒にやらない』という傾向が強いのは十分に認識していましたが、中央で、共産党と民主党を含めた野党間で話がまとまり、京都でも同じような選挙協力を成立させる立場で、私たちは臨んできました。しかし、民主党から事前の申し入れは一切ありませんでした」
京都では、共産党に一切掛け合うことなく、泉健太氏の擁立を決め、さらには、反共産党とも取れる立場を見せた民主党府連。共産党は、他党の候補者が「安保法制廃止」を掲げ、「選挙協力の意思があること」を推薦の条件にしています。しかし、選挙協力どころか、「共産党とは共闘しない」という真逆の立場を宣伝したわけですから、共産党としては泉氏を推薦することはできません。よって、「自主投票」へと踏み切ったわけです。
何の申し入れもなく、話し合いもなく、いわば、信頼関係がない中で、共産党としては一方的に候補者を降ろさなければいけない羽目になったわけですが、個人的には「おいおい、いくらなんでもそれは身勝手すぎるでしょう。結局、自分たちが良ければいいんじゃないの!?」と疑ってしまいます。「安倍政権打倒」という大義を前に、有権者の間に不信が広がっては与党に与するだけです。。
渡辺委員長によれば、京都府の共産党支持者からは、「党が一方的に候補者を降ろすのはいかがなものか」という不平、不満や戸惑いの声も聞かれるといいます。しかし、「それ以上に、全国的な野党協力の流れを潰さないという積極的な意味を理解してくれている支持者も沢山います」とも。
民主党京都府連と言えば、前原誠司議員、福山哲郎議員、山井和則議員という、党本部の幹部や幹部クラスに近い顔触れが揃っています。中央の決定に反するこの一連の行動について、民主党の京都府連に問い合わせましたが、まだ確認が取れていません。引き続き取材をし、続報をお知らせします。
渡辺委員長にはほかにも、民主党への苦言や今後の期待、「共産党アレルギー」を持つ世論についてもコメントをいただきましたので、近く掲載する記事をお待ちください!
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ぎぎまき記者でした!続いては城石エマ記者より、本日の重要中継のお知らせです!
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■<★本日の配信★>「野党は共闘!」憲法学者・小林節氏と選挙ジョッキー・座間宮ガレイ氏の講演会を、本日18時30分~中継いたします!制服向上委員会の新曲発表も!
おはようございます!IWJ学生記者の城石エマと申します。
多くの市民のみなさんが声を枯らすほど叫んできたのだから、そろそろあちらも耳にタコができている頃でしょうか?
「野党は共闘!」
今日は、埼玉から市民のこの力強い呼び声が聴こえてきそうです。本日18時30分より、さいたま市民会館おおみやにて、憲法学者の小林節さんと、「選挙ジョッキー」でお馴染みの座間宮ガレイさんが初コラボをします!
主催は「市民のためのさいたま市民選挙対策委員会」。野党共闘を盛り上げるべく、また一つ、「市民勝手連」が立ち上がりました。
「市民勝手連」といえば、昨年末、全国に先駆けて「ミナセン(みんなで選挙) 東京」が立ち上がり、記者会見を行って注目を集めました。
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・2015/12/22 「ミナセン (みんなで選挙) 東京」発足記者会見(動画)
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/280010
・2016/01/22 「みんなで勝てる候補者を!」民主党・福山哲郎議員の訴えに、「それって共産党は黙って降りろってことだろ!?」と会場大ブーイング! 「ミナセン」市民選対勝手連シンポジウム
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/283716
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市民のこうした動きが影響を及ぼしているのか、今やっと、全国4区で参院選一人区での野党統一候補擁立が実現しています。熊本、宮城、長野、高知・徳島合区です。
参院選の一人区は、全部で32区あります。4区での擁立実現にはガッツポーズをしたいところですが、7月の参院選まであと4カ月と迫る中、残る28選挙区で統一を実現するには、野党が急ピッチで動いてくれなければ、話になりません!党名を「民進党」に改めました、だけでなく、その後の動きに市民は注目してるのですよ!!
本日は、注目の首都圏・埼玉での野党共闘をプッシュすべく、小林節さんと座間宮ガレイさんに加え、社民党の福島みずほ議員も駆けつけます。さらにさらに、制服向上委員会も登壇することが決定しました!新曲を披露してくれるそうです!
超ご多忙の小林さんと座間宮さんは、全国各地を駆けまわっており、講演の一つ一つすべてを拾うのは無理でしょ!?と思われるかもしれませんが、IWJはバッチリ中継します!IWJのサイトをご覧いただければ一目瞭然、小林さんと座間宮さんのアーカイブはたくさんあるんです!それだけ、IWJが市民に寄り添うこうした活動を重視しているということです。なぜなら、やっぱり政治は市民が動かすものですからね!
小林さん、座間宮さんのアーカイブは、ぜひ、以下よりご覧ください!全編ご覧いただくには、会員登録が必要です!
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・2016/01/19 「共産党とは同席したくない」と言う民主党議員「でも安倍ちゃんよりいいでしょ」―慶大名誉教授・小林節氏、「絶対野党共闘!どこ見て政治やってるんだ」―SEALDs・本間信和氏
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/283129
・2016/02/15 『みんなが聞きたい 安倍総理への質問』刊行記念イベント第二弾!〈政治〉こそ、山本太郎の天職だ! 小林節さん(慶應義塾大学名誉教授)VS 山本太郎さん(政治家) ―司会・進行 IWJ代表・岩上安身(動画)
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/287369
・2016/02/28 【奈良】奈良県民の選挙勉強会@生駒 ~市民が野党協力を後押しするために~ 講師 座間宮ガレイ氏(動画)
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/289519
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というわけで、本日さいたま市民会館おおみやへご参加の難しい方は、ぜひ、IWJの中継をご覧ください!チャンネルは埼玉1番です!
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城石エマ記者でした!続いては安道幹記者より「お買い得情報」のご紹介です!
■DVDやオリジナルTシャツを期間限定「50%OFF」で大セール中です!!在庫切れが続出しておりますので、皆さん、お早めにチェックしてください!!!
おはようございます! 記者の安(あん)と申します。
IWJでは現在、DVDやオリジナルTシャツなど、各種グッズを50%OFFにて販売中です!
IWJ閉店セールではありません!財政難に直面してのヤケクソの投げ売りセールでもありません!IWJの経営危機を乗り超えるために、皆様のお力添えをお願いしたい!でも、カンパだけお願いするのでは虫がよすぎる。皆様にもメリットを還元しよう、という「買って応援お願いします!」報恩感謝セールなのです!おかげさまで売れ行きは好調で、在庫切れが続出しております。皆さん、どうかお早めにラインナップをチェックしてみてください!
深刻な土壌汚染が解決されないまま豊洲へ移転されようとしている「築地市場」を描いたDVD「ドキュメント築地市場」では、岩上さんが各専門家や築地関係者へインタビューを行ない、この問題を多角的に理解できるようになっています!これが、なんと、半額の750円!?早い者勝ちですので、興味のある方は急いでください!!
また日本の戦後史から、日米関係、安全保障問題、3.11後の原発など、多岐にわたるテーマが縦横無尽に語り尽くされたDVD「孫崎享×岩上安身 Deep Night」シリーズの第1夜~第3夜もすべて半額の1000円です!(第4夜は、おかげさまで完売しました!残りも在庫はわずかです!)
オリジナルTシャツはどれも本当にかわいいです。個人的には「空撮Tシャツ」がおすすめです!昨年の安保法制で、12万人が結集した国会前の反対デモを空撮した写真が胸元にばっちり貼り付けてあります!
・【半額の1890円!!】Tシャツ 空撮
https://iwj.co.jp/ec/products/detail.php?product_id=12
また「IWJ」のロゴ入りTシャツも多数ご用意しております。これを着てデモや集会へ行けば、「IWJのスタッフの方ですか?」と声をかけられるかもしれませんが、「会員です!」と返答していただければOKです(笑) 本格的な春の到来に備えて、中にサラリと着こなしてみるのはいかがでしょうか。IWJも財政難の折、どうかご検討いただければと思います!
※セール対象のオリジナルグッズ一覧は以下のURLからご覧ください!
https://iwj.co.jp/ec/products/list.php?category_id=26
■『前夜』、『米国が隠す日本の真実』、『「今を伝える」ということ』も絶賛発売中!
緊急事態条項の危険性、そろそろお分かりいただけましたか?IWJはまだまだ叫び続けます!!
岩上さんが澤藤統一郎弁護士、梓澤和幸弁護士と12回にわたる鼎談を行ない、自民党改憲草案の怖ろしさについてじっくりと読み説いた『前夜~日本国憲法と自民党改憲案を読み解く』。また、安倍政権が今夏の参院選後に目指している明文改憲で、最初に手をつけると明言している「緊急事態条項」の危険性について、しっかりと言及されている「増補改訂版」。
気がつけば、「増補改訂版」が発刊されてもう3ヶ月が過ぎたんですね。私も、原稿の校正作業をお手伝いしましたが、連日の徹夜続きでつらかったのを思い出します。岩上さんは、そんなボロボロのスタッフたちを見かねて、最後の校了日、深夜に近所のお寿司屋に連れていってくれたのでした(泣)。岩上さん自身「回らない寿司屋に来たの、何年ぶりだろう…」と感慨深げでした。
今、この本が着実に皆さんのお手に届き、自民党改憲草案や緊急事態条項の危険性について理解を深めていただけていることを思うと、IWJのスタッフのひとりとしても「苦労した甲斐があったぁ~!」と感無量です。
今夏の参院選で改憲勢力に3分の2を取らせないためにも、まだまだ、できるだけ多くの方にこの本を読んで頂き、安倍政権のトンデモな思惑をしっかり理解していただきたいと思います!ぜひ、お買い求めください!
※【増補改訂版・岩上安身サイン入り】『前夜 日本国憲法と自民党改憲案を読み解く』
https://iwj.co.jp/ec/products/detail.php?product_id=171
※【増補改訂版】『前夜 日本国憲法と自民党改憲案を読み解く』
https://iwj.co.jp/ec/products/detail.php?product_id=169
その他、岩上さん、鹿児島大学教授の木村朗氏、政治経済学者の植草一秀氏、元衆議院議員の共著『米国が隠す日本の真実~戦後日本の知られざる暗部を明かす』も好評発売中です!戦後日本における数々の重大政策を「米国からの圧力」という視点で切り込んだ一冊となっています。
また岩上さんが母校の早稲田大学で行った講義「『王様は裸だ』と君は指摘する(できる)だろうか?―ネットメディア・市民ジャーナリズムの可能性、あるいは耐えがたい認知的不協和について」を収録した『「今を伝える」ということ』や、DVD『饗宴VI~「国民」非常事態宣言! 露わになった「ナチスの手口」/国家緊急権を阻止せよ!』なども好評発売中です! こちらも、ぜひ、あわせてお買い求めください!
※【岩上安身単独サイン入】『米国が隠す日本の真実~戦後日本の知られざる暗部を明かす』
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※『米国が隠す日本の真実~戦後日本の知られざる暗部を明かす』
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※【岩上安身単独サイン入り!】『「今を伝える」ということ』
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※『「今を伝える」ということ』
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※DVD【岩上安身サイン入り】『饗宴VI~「国民」非常事態宣言! 露わになった「ナチスの手口」/国家緊急権を阻止せよ!』
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※DVD『饗宴VI~「国民」非常事態宣言! 露わになった「ナチスの手口」/国家緊急権を阻止せよ!』
https://iwj.co.jp/ec/products/detail.php?product_id=188
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安記者でした!
■わとはぷ~What happened today?
毎回2万字に届きそうという本ガイドを、今日も最後まで読んで下さったみなさま、本当にありがとうございます。スマホやPC画面を下にスクロールし続けて、目と指が疲れてきた頃ではないでしょうか。僕は、そういう時は、いったん電子機器から離れて、紙の本を読みます。
本日3月17日は、「漫画週刊誌の日」です。1959年のこの日、日本初の少年週刊誌として「週刊少年サンデー」「週刊少年マガジン」が創刊したことにちなむそうです。「ジャンプ派」の僕ですが、唯一、マガジンの連載漫画で読んだのが、不朽のボクシング漫画「あしたのジョー」です。
まさに「伝説」とも言ってよいこの漫画の魅力を、このコーナーで語り尽くそうなんて無謀なことはしません。しかし、僕はこの漫画全20巻を、2冊ずつ(計40冊)家に大事に大事に所蔵しています。僕の「ジョー」への思いのほどは、そこから察していただければ幸いです。ジョーのライバルである力石徹が、(ジョーと闘うために)鬼気迫る減量に挑み、ジョーに勝利したあと死んでしまうシーンでは、毎回静かに手を合わせます。と同時に、太りやすい体質の僕は、水絶ちまでして2階級も下げた力石の減量の凄まじさに思いを馳せ、もう一度手を合わせます。
その後のボクシング漫画は言うに及ばず、現実のボクシング界にも影響を与えたこの漫画。僕も最近、IWJキックボクシング部の創設をきっかけに、キックボクシングを始めたのですが、時折、「ジョー」の幻影が見えます。
仕事をしすぎて睡眠障害だけでなく、心臓発作にまで見舞われた、いわば「ジャーナリズム・パンチドランカー」である岩上さんも、徹夜明けや、数日間に及ぶ連続インタビューを終えた後などは、「灰のように真っ白になったジョー」のように見える時があります。しかしその時、岩上さんの顔に、ジョーのような「満足そうな笑み」が浮かぶことはありません。ジャーナリズムの世界には、「勝利」も「引退」もありませんし、「チャンピオン」もいないからだと思います。
ただひたすらに、権力の暴走や原発、TPPなど、次々降り掛かる問題にボコボコに打たれ続け、ふらふらになりながらも、カメラとペンで打ち返していく。ジャーナリズムはその繰り返し、終わりのない戦いです。今日も岩上さんとIWJは、勝者のいない報道ボクシングロードを、「意地」と「使命感」と「ファイティング・スピリット」で走り続けます。
そんなIWJに、本日もどうぞご声援をいただけたら幸いです!
IWJ 株式会社インディペンデント・ウェブ・ジャーナル
岩上安身サポーターズクラブ事務局
公式サイト 【 http://iwj.co.jp/ 】