日刊IWJガイド 「本日20時より民主党・大西健介議員に岩上さんがインタビュー!うやむやにされた甘利元大臣の政治資金問題に迫ります!/またまた出ました、安倍総理とその『おなかま』による待機児童問題への無神経発言!/半月後に新卒として入社予定のIWJが経営の危機です!ご支援をお願いいたします!」2016.3.16日号~No.1280号~


■■■ 日刊IWJガイド 「本日20時より民主党・大西健介議員に岩上さんがインタビュー!うやむやにされた甘利元大臣の政治資金問題に迫ります!/またまた出ました、安倍総理とその『おなかま』による待機児童問題への無神経発言!/半月後に新卒として入社予定のIWJが経営の危機です!ご支援をお願いいたします!」2016.3.16日号~No.1280号~ ■■■
(2016.3.16 8時00分)

 おはようございます!IWJ学生記者の城石エマと申します。

 昨日、日銀が金融政策決定会合を開き、追加の金融緩和を見送りました。ちょうど1カ月ほど前に実施されたマイナス金利の効果を見極めるためとされています。

 日銀による景気の現状判断は、「緩やかな回復を続けている」から「基調としては緩やかな回復」に引き下げられました。引き下げは、消費税を引き上げた2014年4月以来、1年11カ月ぶりとなります。

 しかし、先日内閣府は「2015(平成27)年10-12月期GDP速報」を発表し、GDP成長率が実質年率マイナス1.1%であると発表しました。景気は「緩やかに回復」どころか、明らかに「後退」しているのです。

 日本経済の瀕する危機を作りだしたのは、まぎれもなくアベノミクスです。アベノミクスがまもなく迎えようとする「崩壊」については、以下の記事に緊急にまとめましたので、ぜひご参照ください!下記の記事内には、各先生方への岩上さんによるインタビューのリンクも貼ってあります!そちらもぜひ、ご参照ください!


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※2016/03/08 GDPマイナス成長で日本はますます「貧乏」に! もはやアベノミクスはKO寸前! 富岡幸雄氏、菊池英博氏、植草一秀氏の三専門家に直撃取材!
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/290957
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 一方、アメリカでは昨日、オハイオ・フロリダ・イリノイ・ノースカロライナ・ミズーリの5州で大統領選挙の予備選挙が行われる「ミニスーパーチューズデー」を迎えました。

 特に注目は、共和党のジョン・ケーシック氏が知事を務めるオハイオ州と、同じく共和党のマルコ・ルビオ上院議員の地元であるフロリダ州です。ここで両者がどこまで、現在トップを独走中のドナルド・トランプ氏に迫れるかどうかで、11月の大統領本選に影響が出てきそうです。

 選挙結果が出るのは、日本時間16日の午前とされています。昨日のCNN( http://goo.gl/q2K78P )によれば、オハイオ州ではケーシック氏がトランプ氏をリードしているとのこと。ただし、世論調査では、オハイオを除くすべての州で、トランプ氏がリードしているとのことで、目が離せません。ぜひ、今日中にも判明する大統領予備選の結果にご注目ください!

 一方で、暴言王・トランプ氏に反対する勢力の動きからも目が離せません。先日岩上さんがインタビューを行った、京都大学名誉教授の本山美彦氏は、米大統領選挙で、候補者の献金を受けつけるスーパーPAC(political action community―政治行動委員会)という組織に注目します。

 このスーパーPACは、それまでにも存在したPACと違い、献金額の上限が取り払われ、際限のない資金集めが可能となります。候補者に直接、選挙資金として献金することはできず、集めた資金で「勝手連」的に特定候補の応援キャンペーンをしたり、逆に対立候補のネガキャンを張ったりします。

 スーパーPACについての情報は、日本のメディアではほとんど報じられていません(おそらくは皆無)。裏取りのため、IWJスタッフが調べたところ、ネットでも、PACについての解説はあっても、スーパーPACはほとんど見当たらず、英文の記事などにあたって裏取りの確認をしました。最先端の情報を収集している本山氏の情報収集力の高さには脱帽です。

 本山氏は今、このスーパーPACに献金をするウォール街の金融関係者やシリコンバレーのIT経営者らが、トランプ氏の独走に脅威を感じ、トランプ氏の対抗候補に影響力を及ぼしているのでは、と見ています。

 注目すべきはそのスーパーPACに献金をする企業の創業者の面々です。名だたるIT企業の創業者が名前を連ねています。彼らは「果てしない富の追求の自由」を至上の価値とする「リバタリアン」であり、さらにいえば、ITの力でのし上がり、富をつかみ、今、権力まで握ろうとしている、本山氏が呼ぶところの「サイバー・リバタリアン」です。

 詳細は、以下の記事に急ぎまとめました。必読の記事になっていますので、ご一読ください!

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※「金融権力」と「サイバー・リバタリアン」そしてネオコンが「反トランプ」のネガティブキャンペーンを開始した!?~トランプ氏の集会が「中止」、その背景にあるものとは
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/292176

※2016/03/14 岩上安身が京都大学名誉教授・本山美彦氏に直撃インタビュー第2弾! 世界経済を牛耳る「金融権力」と「サイバー・リバタリアン」の正体とは~「トランプつぶし」で米大統領選への介入開始か!?
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/291942
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 IT長者たちが「サイバー・リバタリアン」としてのし上がり、今回のアメリカ大統領選挙にも影響を及ぼしている、そんな恐ろしいことが、トランプ氏の爆走とその陰りの裏にあるという、実にゾッとする話です。

★本日の日刊IWJガイドは以下の内容でお届けします!

┏━━【目次】━━━━━━━━━━━━
┠■【中継番組表】
┠■カンパ・ご寄付をくださったみなさま、会員にご登録いただいたみなさま、誠にありがとうございます!温かいご支援のメッセージをご紹介!会員更新もどうぞお忘れなくお願いいたします!(城石エマ)
┠■<★本日の配信★>甘利前経済再生担当相、睡眠障害の療養を2カ月延長!?本日18時半より、甘利前大臣疑惑追及チームの中核を担う民主・大西健介議員に岩上安身が単独インタビュー!(原佑介)
┠■<★本日の配信★>安倍政権・官僚・大手メディアが国民にひた隠すTPPの「売国的譲歩」!その「衝撃の事実」の数々を暴く山田正彦・元農水相ら「分析チーム」の報告集会を、本日Ch5で中継!(佐々木隼也)
┠■「勲章」をやるから悪環境でも働けということ!?待機児童改善に具体策を示さない安倍総理、「叙勲」にだけ積極姿勢!総理の「寿司トモ」時事通信解説委員の田崎史郎氏が「第一希望しか書かないから待機児童が増える」!?(城石エマ)
┠■わとはぷ~What happened today?――今日は「近代日本資本主義の父」渋沢栄一の誕生日!(城石エマ)
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◆中継番組表◆

**2016.3.16 Wed.**

あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

【Ch6】14:00~「第3回・民間『立憲』臨調記者会見」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=6
※「憲政の常道(立憲政治)を取り戻す国民運動委員会」(略称名「民間立憲臨調」)による記者会見を中継します。

【Ch3】14:30~「原子力規制委員会 田中俊一委員長 定例会見」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=3
※原子力規制委員会 田中俊一委員長による定例会見を中継します。

【Ch4】15:00~「民主党 枝野幸男幹事長 定例会見」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=4
※民主党の枝野幸男幹事長による定例会見を中継します。

【Ch5】16:30~「第2回 TPP協定の全体像とその問題点―市民団体による分析報告と国会議員との討議―」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=5
※「TPPテキスト分析チーム」主催の「TPP協定の全体像とその問題点」第2回を中継します。

【Ch1】20:00~「岩上安身による民主党・大西健介衆議院議員インタビュー」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=1
ツイキャス視聴URL: http://twitcasting.tv/iwakamiyasumi
※民主党・大西健介衆議院議員に岩上安身がインタビューします。

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◆明日の中継番組表◆

**2016.3.17 Thu.**

あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

【Ch2】17:30~「東京電力 定例会見」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=2
※東京電力による定例会見を中継します。

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■カンパ・ご寄付をくださったみなさま、会員にご登録いただいたみなさま、誠にありがとうございます!温かいご支援のメッセージをご紹介!会員更新もどうぞお忘れなくお願いいたします!

 IWJは今、深刻な危機に瀕しています。これまでIWJの運営をお支えいただいていた、ご寄付やカンパがこの冬よりガクンと減ってしまい、岩上さんによると、このままでは7月末の今期会計期末までに最悪の場合、3000万円の大赤字を抱え込むかも知れない、というスタッフ全員、顔面蒼白の危機です。

 危機についてお伝えして以来、たくさんの方に、IWJが本当に危ないところにきていることをご理解いただき、ご支援を多数お寄せいただいています。今日は、そんなみなさまのご支援とともにお寄せいただいた、IWJへの心温まるご声援を一部、ご紹介いたします!

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 いつも貴重な情報をありがとうございます。

 今回の呼びかけ、私もIWJ様より更に小規模な超零細企業を経営する者として身につまされるものがあり、身内からは「他所様にかまっている場合か!」の声も聞こえてきそうではありますが、いても立ってもいられず些少ながらカンパさせていただきます。今、 IWJが無かったら我が国のメディア情況は窒息してしまいます。

 どうぞ、持ちこたえてください。岩上様、スタッフの皆様のご奮闘に感謝を込めて。
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 「T.Nさん」からのメッセージでした!本当にありがとうございました!

 IWJの経営難を見て、「会費に見合うよう活動規模を縮小せよ」というお言葉も頂戴いたしましたが、岩上さんは、IWJを存続させる上で、やはり意義のある報道を続けられるだけの規模を維持したいと考えているようです。もちろん、会社を潰すわけにはいかず、いざとなれば思い切った支出削減をしなければと、覚悟もしています(今現在できる努力はすでに始めています。DVDやTシャツ等の半額セールは、そのひとつです。ぜひ、皆さま、「買って応援」もよろしくお願いします!)。

 ですが、サーバー代のような固定費を別として、機材も今のところ一通り揃っており(消耗品は随時、購入しなければなりませんが)、大幅に削減できる支出は人件費と日々の取材経費ということになります。配信規模を縮小し、記事本数も減らした上で、人員を削減する、という話になります。

 ですが経営者である岩上さんとしては、一人ひとりのスタッフに対して思い入れもあります、また記者一人を育てるにも大変な時間がかかります。岩上さんが毎日個別指導をして育てているので、そうやって育ててきた人材はIWJの財産であり、手放すのは身を切られるような痛みを覚える、と言います。

 また、各地での市民運動取材や識者へのインタビューなど、マスメディアが報じない情報はこの世に山ほどあり(しかも日々、増えています)、IWJが報じなければ、その情報は存在しないことになってしまいます。

 我々がやるしかない!という思いと、しかし会員数もご寄付・カンパも現状では足りない、というジレンマに苛まれ、日々頭を抱える岩上さんは、会員のみなさまからのこのような温かいメッセージに非常に励まされています!もちろん、スタッフの私たちもです!

 今後も、みなさまからいただいたメッセージはこの日刊IWJガイドを通して、ご紹介させていただきたいと思います。お名前、肩書などは伏せて書かせていただきますので、どうぞご理解ください。また、この危機を乗り越えるため、ご寄付・カンパもどうぞよろしくお願いします!

※ご寄付・カンパもどうぞお願いいたします!
http://iwj.co.jp/join/pleasehelpus.html

 IWJをお支えいただいているのは、ご寄付・カンパだけでなく、会員のみなさまの会費が主たるものです。IWJの危機をお伝えして以来、ありがたいこととして、会員数がここのところ増え始め、3月15日現在、5913名にまで増えました!これは、過去に2015年11月14日に瞬間最大会員数を記録した5847名を大幅に上回る、過去最高の記録となりました!

 新しくご登録いただいた方、IWJをご紹介いただいた方、一般会員からサポート会員にお切り替えいただいた方、本当に本当にありがとうございます!6000人の大台は、もう目と鼻の先・・・!

 ・・・と思っていたのですが、IWJでは毎月15日の時点で、会費が未納となっている方々を、いったん利用停止とさせていただき、有効会員数のカウントから外します。昨日も、泣く泣く174名の方を利用停止にせざるをえず、3月15日夕方現在で、有効会員数は5739名にまで下がってしまいました。5913名の数字に舞い上がった直後だっただけに、スタッフはみな、非常に大きく落胆してしまいました。夢の6000人台目前の「5913名」は、瞬間記録に終わってしまうのでしょうか…。

 そこでお願いです!もし、「会費を納入するのを忘れていた!」という方がいらっしゃいましたら、ぜひ更新のお手続きをお願いいたします!更新方法は、以下のページをご参照ください。

※IWJ会員ご継続方法のご案内(ご利用再開のご案内)
http://iwj.co.jp/info/whatsnew/information/23022

 月ごとのお支払いにしていると、どうしても払い忘れてしまう、ということが起きてしまうと思います。ですのでこの機会に、便利でお得な1年おまとめでのお支払いをぜひ、ご検討ください!

 まとめてお支払いいただくと、一般会員の方で1年に1万円、サポート会員の方で1年に3万円です。それぞれ、1ヶ月ごとですと1000円と3000円ですので、おまとめにするとお得になるんです!

 岩上さんの試算によれば、会員数が8000人(サポート会員が約3000人強、一般会員が5000人の場合)、あるいは1万人(サポート会員が約2000人強、一般会員が8000人の場合)になれば、現在の支出規模のまま、みなさまの会費だけでIWJの運営を維持することが可能になるそうです。

 目標は高い!まだまだ先になりそうです!お休みしていた方は、ぜひ会員の再開を、まだIWJの会員にご登録いただいていない方は、ぜひ、この機会にご登録ください!すでにご登録いただいている方は、一般会員の方はサポート会員への切り替えのご検討を、また、周りの方々にもIWJのことを広めていただきますようお願いいたします!

※IWJ定額会員へのご登録はこちらから
https://iwj.co.jp/ec/entry/kiyaku.php

 それでは、原佑介記者より本日最注目の配信を告知していただきます!

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■甘利前経済再生担当相、睡眠障害の療養を2カ月延長!?本日18時半より、甘利前大臣疑惑追及チームの中核を担う民主・大西健介議員に岩上安身が単独インタビュー!

 おはようございます。IWJ記者の原です。

 自民党幹部が昨日、睡眠障害に陥っているという甘利明・前経済再生担当相について、「さらに2カ月間の加療が必要になる」と記者団に明かしました。すでに1ヶ月の療養を続けていますが、まだ快方に向かわないということで、心よりお見舞い申し上げます。しかし、甘利氏の「政治とカネ」疑惑はまっっったく晴れていません。説明責任は必ず尽くしていただきたいと存じます。

 ちなみにIWJ代表の岩上安身も、甘利大臣と同じく「睡眠障害」であり、病院に通い、薬を服用しています。ずーっとその状態ですが、ずーっと休まず仕事をしています。容態は人それぞれですから、単純な比較はできませんが、甘利氏の場合、国会にも出られないほど重態であるのならば、よほどのこと。お辛いことと拝察いたします。無理はせずに、まずは国会議員をお辞めになり、治療と静養に専念されたほうがいいのでは…と、その身体と進退を案じてしまいます。もちろん、説明責任は必ず尽くしていただきたいと思いますけども。

 独立行政法人・都市再生機構(UR)の道路工事に対する補償金交渉で、千葉県の薩摩興業株式会社から甘利氏と秘書が「口利き」を依頼され、現金を受け取っちゃったとされる「口利き疑惑」。この問題は、民主・維新両党合同の「甘利前大臣疑惑追及チーム」が調査を継続し、安倍政権の責任を追及してきました。

 追及チームは、甘利氏の元秘書が薩摩興業総務担当に高級車の「レクサス」を要求していたこと、「20億円」の補償金をURに提示するよう持ちかけたと思われること等々を示す音声データを次々と公開。甘利大臣は、秘書は金額交渉に関与したことはない、と主張していましたが、もはや言い逃れできない状態にまで追い込まれています。

 自民党は甘利氏の「大臣辞任+睡眠障害」で幕引きを図りたがっているようですし、同時期には、なんとも「タイミングよく」元野球選手の清原和博さんの覚醒剤騒動が重なったこともあり、甘利問題に関する注目は薄れ始めているように思います。しかし、これはこのままうやむやにしていい問題ではありません。

 今日はIWJ代表・岩上安身が民主党の追及チームの中心的人物である、民主党の大西健介議員(通称・オニケン)に単独インタビューし、甘利問題の真相に迫り、再び火に油を注ぎたいと思います!

 UR側が追及チームに開示した、甘利事務所秘書との面談記録には「率直な意見だが当該地から速やかに移転してもらった方が良いのではないか」「補償が満足いかない額だから上乗せをと考えているということか」「結局カネの話か」「少しイロを付けてでも地区外に出ていってもらう方がいいのではないか」「甘利事務所の顔を立ててもらえないか」「一体先方はいくらほしいのか」「私から先方に聞いてもよいが」…といった甘利事務所秘書の発言が記録されており、大西議員は衆院予算委員会で、たびたび「金銭交渉への介入そのもの」「辞任記者会見での甘利前大臣の説明は虚偽そのもの」などと厳しく断じてこられました。

 この問題に関しては、岩上さんが、衆院予算委員会の公聴会で「ストライクゾーンが狭く設定されたあっせん利得処罰法の処罰の対象の、まさにど真ん中のストライクに近い事案だ」と証言した郷原信郎弁護士にも詳しくお話をうかがっています。30分程度にまとめたハイライトもお作りしましたので、本日20:00からの大西議員インタビューの前に、チラッと予習がてらご視聴ください!

【IWJ Ch1】
http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=1
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※2016/02/28 おおさか維新・足立康史議員が「暴言」!? 甘利明氏「金銭授受疑惑」の真相に迫る! 岩上安身による郷原信郎弁護士インタビュー(動画)
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/289552
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 原記者、ありがとうございました!

 続きまして、IWJの「TPPウォッチャー」佐々木隼也記者より、本日注目の配信についてご紹介いたします!

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■安倍政権・官僚・大手メディアが国民にひた隠すTPPの「売国的譲歩」!その「衝撃の事実」の数々を暴く山田正彦・元農水相ら「分析チーム」の報告集会を、本日Ch5で中継!

 おはようございます!IWJでTPPをウォッチしてポイする担当の佐々木隼也と申します。

 もうすぐ4月から、TPPの国会審議が幕を開けますね。自民党・安倍政権は、世界で一番早くTPPの国会承認にこぎつけた国として、米国と多国籍企業に「よしよし」してもらいたいがため、何を指摘されても数の力で押し切るつもりでしょう。

 まさに、この6年間のTPPをめぐる最大の正念場です。「ん?それにしては報道も静かだし、誰も騒いでないね…?」と思った方、多いと思います。無理もありません。なにせ、今一番、報道合戦を繰り広げるべき大手メディアが、異常なほど「沈黙」しているのですから。

 安倍政権と官僚とそのコントロール下にある大手メディアは、政府がTPPで結んだあまりに不平等な内容、矛盾と嘘と歴史的譲歩に満ちた「極めて売国的」な内容を、とにかく国民に知らせずに、できる限り無風状態で国会を乗り切りたいと考えているからです。

 そんななか、山田正彦・元農水大臣やPARC事務局長の内田聖子さんらの「TPPテキスト分析チーム」が、公開されたTPP暫定協定文を独自分析!その衝撃的な事実の数々をレポートにまとめ、報告集会を行っています。もちろんIWJで中継・取材したので、以下の動画記事よりご覧ください!

※「TPP協定文の分析レポート」
http://www.parc-jp.org/teigen/2016/TPPtextanalysis_ver.2.pdf

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・2016/02/05 報告集会 TPP協定の全体像とその問題点 ―市民団体による分析報告―(動画)
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/286062

・2016/02/22 TPPフォーラム「日本の農業と食の安全、協同組合の行方―海外の専門家が指摘する影響と問題点とは―」(動画)
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/288357
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 さらに3月7日には、岩上さんが山田正彦さんにインタビュー!「TPPには、本来あるはずの農産品の関税撤廃の『除外』規定がなく、『聖域』を含めたすべての農産品がいずれ関税撤廃される可能性がある!」という事実や、「さらに日本だけは7年後に『再協議』に応じる義務を負い、そこでは『聖域』を含めた関税撤廃を迫られる!」という事実を明かしました。

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・016/03/07 「聖域もいずれ関税撤廃に」!? 日本農業新聞を含むほぼすべての大手メディアが取り上げないTPPの衝撃の真実!
岩上安身による山田正彦・元農水大臣インタビュー(動画)
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/290721
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 あまりに衝撃的です。結局は、すべての農産品が「関税撤廃」される可能性が高い、ということを日本側は正式に受け入れている、ということなのですから。

 この問題は、国会で民主党・福島伸享議員が取り上げ、政府を追及。石原伸晃TPP担当大臣は、「再協議には臨まないんだと思います」などと、真っ赤な「ウソ」を国民に披露しました。その場しのぎの、無責任もいいところの答弁です。

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・【国会ハイライト:TPP】「しっかり守れた」と強弁する農産品も7年後にはすべて関税撤廃の可能性!?民主党・福島伸享議員が安倍政権が隠す驚きの譲歩内容を追及!石原伸晃TPP担当大臣の呆れた無責任答弁
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/286054
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 しかし、これは分析チームが明らかにした衝撃の事実の、一つに過ぎません。

 明日は、分析チームによる報告集会の「第2弾」が、16時半より衆議院第二議員会館で行われます。今回は、前回取り上げなかった「保険(共済含む)」「中小企業」「地域経済への影響」「政府調達」などの分野を中心に取り上げる予定で、前回報告のあった「農産品関税」「食の安心・安全」「医療」「サービス貿易」についても、追加報告が行われる予定です。

 IWJでは【Ch5】で中継します!本日、議員会館に行けない、という方はぜひ、Ch5をご視聴ください!

【Ch5】
http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=5

 TPPのはらむ問題の核心は、既存メディアではまったくと言っていいほど、報じられていません。実に残念なことに、TPPが菅直人政権下で急浮上してきたときから、IWJと伴走するようにTPP問題を報じてきた日本農業新聞すら、もはやTPP条約の真実に触れる記事を書かなくなってしまいました。IWJはタブーを破ることを怖れない独立メディアとして、これからも真実をお伝えしていきますので、どうぞご支援をよろしくお願いします!

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 佐々木記者、ありがとうございました!

 続きまして、再び城石エマに戻りお伝えいたします。

■「勲章」をやるから悪環境でも働けということ!?待機児童改善に具体策を示さない安倍総理、「叙勲」にだけ積極姿勢!総理の「寿司トモ」時事通信解説委員の田崎史郎氏が「第一希望しか書かないから待機児童が増える」!?

 「保育園落ちた日本死ね」のブログ以来、国会内でも注目を集める待機児童の問題。ブログが匿名であることにかこつけて、安倍総理が「匿名である以上、確認のしようがない」とノラリクラリ、脇から「そうだそうだ」「ちゃんと本人出せよ」と自民党の平沢勝栄議員が野次を飛ばし、国民の怒りは一気に燃え上がりました。

 1週間足らずで2万7682筆の署名が集まり、ブログ記事に共感した母親ら5人が、署名を3月9日に塩崎恭久厚労相へ提出しました。

 ところが、その後の3月11日には、安倍総理が参院予算委で「保育所」を「保健所」と言い間違え、国会は騒然、国民の猛烈な批判を呼び起こしました。

 内閣支持率への影響を懸念したのか、ここのところ安倍総理は「待機児童ゼロを必ず実現させていく」と勇ましい言葉を強調していますが、どうやらこれも、中身のない「口約束」のようです。

 3月14日の参院予算委員会で、新党改革の荒井広幸議員が、どのように待機児童の問題を解決していくのかを問いただしても、塩崎厚労相や、社会・援護局の担当者は、「ガイドラインを作成する」「今後検討する」としただけでした。具体案は示されなかったのです。

 荒井議員は、「今後今後は、いつなんですか。それを今後検討する、じゃあ落ちている方々、浮かばれませんよね。やっぱり今なんです」と、安倍政権の危機感の薄さを指摘しました。

 さらに荒井議員は、平成27年の「秋の叙勲」の大半が政治家に渡されていることに注目。416名もの政治家に叙勲が渡されていながら、介護職、保育士は合わせても49名にしかすぎないことをかんがみて、「保育士、介護職あるいは看護は、叙勲の面でもっと社会的評価のある方々じゃないですか」とといただしました。

 これを受けた安倍総理は、「時代の変化に対応した栄典の授与に関する有識者懇談会を開催しており、叙勲において、保育士や介護職員を積極的に評価していくことについても検討していきたい」と答えましたが、労働環境や報酬、施設増加の面ではほとんど進展を見せない安倍政権、「叙勲」という言葉にだけ積極姿勢を見せすぎです。

 荒井議員がなぜ、「叙勲」などと見当違いの質問をしたのか分かりません。もしかすると、安倍総理に「助け舟」を出したつもりかもしれませんが、そうだとしたら逆効果でした。

 ネット上では、安倍総理の言葉だけ切り取る報道はおかしい、という批判も散見されます。しかしこの場合、安倍総理が「保育士、介護職、看護職の方々の報酬や労働環境の改善は、叙勲で解決される問題ではありません」と、正論で答えればよかっただけの話です。

 切り取り報道批判は、まったくお門違いであり、答弁をした安倍総理にやはり責任があります。

 「叙勲」とは天皇の名で授与される栄典のこと。日本国憲法に規定されたものですが、もし、安倍政権が「叙勲」を授与さえすれば待機児童の問題が解決すると考えているのだとしたら、勘違いもはなはだしいと言わなければなりません。

 それとも、オスプレイのようなガラクタ17機の購入のために3000億円以上も国民の血税を使ったのに、保育士や介護士や看護師の報酬をあげるためにはどうしても予算をとりたくないので、戦前の特攻隊よろしく保育士や介護職の人たちを英雄に仕立てあげ、薄給のまま、お国のために尽くさせ、尽くさせきって最期には散ってもらおう、という腹づもりなのでしょうか?

 また、昨日放送されたTBSの「ひるおび!」では、安倍総理の「寿司トモ」として知られる時事通信解説委員の田崎史郎氏が出演し、「東京都の3割の方は保育園の第一希望しか書いていない。いい小学校に入れる為に、人気の保育園に集中している。そこに入ろうとすると結果的に待機児童になってしまう」と、待機児童問題でもたつく安倍政権をかばおうとしてか、奇妙奇天烈な自説を披露。

 そもそも保育園は、小学校にあがる前の子どもを教育目的で通わせる「幼稚園」とは異なり、乳幼児を保護者に代わって預かる「児童福祉施設」です。「良い小学校に入れるために」通わせる場所ではありません。

 トンチンカン発言で有権者を困惑させる安倍総理も、「ジャーナリスト」を名乗りながら現実を無視したコメントをテレビで発言する安倍総理の「寿司トモ」も、そんなコメントをオンエアして恥じないTBS「ひるおび!」も、そんな「寿司トモ・ジャーナリスト」を「解説委員」にしておく時事通信も、いい加減、国会の外にある現実に、目を向けたらどうでしょうか?

 ちなみに、安倍総理がこうした記者たちと会食する際の費用は、「官費」で支払われています。つまり、国民の税金です。これは、昨年2015年の1月14日に、朝日新聞も報じています(「(Re:お答えします)首相の食事代、誰が支払う?」)。

 これについて、刑事法学者の高山佳奈子氏は、岩上さんのインタビューに答え、大手メディアが公然と行うこうした会食が、実は「業務妨害罪」「贈収賄罪」に当たるかもしれない、と衝撃の指摘をしています。ぜひ、以下の2つの記事をご参照ください!

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※【緊急アップ!】安倍総理とメディアの会食は「業務妨害罪」「贈収賄罪」の可能性!? 学者の会で刑事法学者・高山佳奈子氏が指摘!元共同通信・浅野健一氏も批判「御用メディアと闘わないといけない」
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/254388

※2016/02/23 岩上安身による高山佳奈子・京都大学教授インタビュー(動画)
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/288594
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 保育園問題は、イコール労働問題でもあります。IWJではこれらの問題を幅広く取材してきました。3月14日には、民主党の「待機児童緊急対策本部」での記者会見に、一児の母であるぎぎまき記者が取材に行っています。昨日記事をアップしましたので、ぜひご一読ください!

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※【最新アップ!】民主・岡田代表、蓮舫、山尾議員らが出席「待機児童緊急対策本部」第一回~母親6人からヒアリング「月24万円の保育園に通わせるはめに」!?
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/292183
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■わとはぷ~What happened today?

 本日3月16日は、実業家・渋沢栄一の誕生日です!

 生涯に約500もの企業設立に携わり、「近代日本資本主義の父」とも称される渋沢栄一は、1840年現在の埼玉県深谷市血洗島の農家に生まれました。

 渋沢は、27歳のときに江戸幕府の15代将軍・徳川慶喜の実弟・徳川昭武に随行して、パリの万国博覧会を見学し、ヨーロッパ諸国の産業や軍事力の発展ぶりに衝撃を受けました。特に、「株式会社」と「金融システム」に注目し、この2つがあれば、日本でも産業が発展するのではと考えました。

 日本へ帰国した後は、大蔵省へ入省し10年ほど勤めたのち、現在のみずほ銀行の前身となる第一国立銀行の総監役となります。銀行の総監役として、JFEスチールやIHI、理化学研究所、東京ガス、王子製紙やサッポロビール、アサヒビールなどの前身企業の設立に携わりました。現在名の知れた日本企業の多くに、渋沢が携わっているのですね。経団連や日本商工会議所の前身となる団体を作ったのも、渋沢でした。

 また、メディアの分野では、東洋経済新報社の設立に渋沢が支援をしています。この東洋経済新報社から、のちに首相となる石橋湛山が出ます。戦時中に朝鮮や満州などの植民地を放棄せよ、その方が経済合理性がある、と堂々と論陣を張った、気骨のジャーナリストでした。

 多くの企業を手がけ、その大半が現在に至るまで、分裂統合を繰り返しつつも大手の企業として生き残っていることは、驚くべきことです。まさに、この人なくして現在の日本経済はなかった、とも言われる人物です。

 そんな渋沢の経済観の支柱となっているのが、「道徳経済合一論」です。「道徳経済合一論」とは、「企業の目的が利潤の追求にあるとしても、その根底には道徳が必要であり、国ないしは人類全体の繁栄に対して責任を持たなければならない」( http://goo.gl/6qpUmM )とするものです。どんな手段を講じてでも会社の利益を増大させようとすることは、経済発展の阻害になる、とも言い換えることができそうです。

 これは、渋沢が幼少の頃から『論語』を読んでいたために影響を受けた儒教の思想だとされていますが、自己利益の追求だけを経済発展のエネルギーとする考えを否定し、「道徳」こそが経済発展を促す要素であるとは、18世紀イギリスの経済学者アダム・スミスも主張しています。「経済学の父」とも呼ばれるほど、スミスの「古典派経済学」は力を持ちました。

 洋の東西を問わず、経済発展が、企業の利益追求だけでなく、他者への共感や世間への責任を伴う場合にこそ可能であることが、認められてきたのですね。

 翻って、現在の日本企業はどうでしょうか?

 特に、経団連に属し、東証一部上場のいわゆる「大企業」と呼ばれる企業についてはどうでしょうか?

 どこの企業も、「社会貢献」や「世の中のため」を信条としていると語りますが、それらの言葉が口約束にすぎない企業も多いのではないでしょうか?

 原発を推進する経団連は、「原発再稼働は経済界の最大の関心事」として、早期の再稼働を求めています。避難者への補償もままならず、事故原因の究明も不十分な中で、国が「世界一厳しい」などと言い張る新規制基準を追認し再稼働を求める姿勢は、口が裂けても「社会貢献」しているとは言えませんね?

 「道徳」を重視した経済観は、いつから変わってしまったのでしょうか?先日岩上さんがインタビューをした京都大学名誉教授の本山美彦氏は、「新古典派経済学」による新自由主義の先鋭化の問題を指摘しています。

 古典派経済学と新古典派経済学は異なります。「道徳」を重視したのが古典派経済学であれば、現代の経済学の「主流派」をなしている新古典派経済学は「機会の自由」を最上の価値とする経済観を押し出し、新自由主義(ネオリベラリズム)、市場原理主義、自由至上主義(リバタリアニズム)の基礎をなしています。新古典派経済学こそが今、アメリカのIT長者たちの精神的支柱となっている概念です。

 そしてその新古典派経済学を信奉する人々は今、アメリカ大統領選予備選でも、恐るべき力を発揮しようとしている、と本山氏は言います。

 ぜひ、以下の記事をお読みになって、その現実を知ってください!

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※2016/03/14 岩上安身が京都大学名誉教授・本山美彦氏に直撃インタビュー第2弾! 世界経済を牛耳る「金融権力」と「サイバー・リバタリアン」の正体とは~「トランプつぶし」で米大統領選への介入開始か!?
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/291942
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 IWJが批判の矛先を向けるのは、政権や政治家だけではありません。人々の生活に、より直接的で絶大な影響を及ぼし、かつ集める関心も高いのは、むしろ経済産業界かもしれません。

 「近代日本資本主義の父」がまさに憂えたような、人々の信頼を裏切り、責任を取らないような企業を、今日もIWJは徹底して追及していきます!本日もどうぞ、よろしくお願いします!

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岩上安身サポーターズクラブ事務局
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