亜紀書房様から『暗い時代の人々』をご恵贈いただきました。
「暗い時代」とは、満州事変勃発(昭和6年)から太平洋戦争終結(昭和20年)にいたるまでの時代のことであると、同書のまえがきで著者は記しています。
同書のタイトルは、ハンナ・アレントの有名な作品『暗い時代の人々』から取ったとのこと。これも、ファシズムが吹き荒れ、自由が著しく損なわれたヨーロッパの「暗い時代」の中で、「精神の自由」を守るために闘った人々を描いた人間論です。
日本のこの『暗い時代』を生きた人々は何を考えていたのか、どこが引き返せない岐路だったのだろうか。著者の視点は次の9名の人生に注がれます。
リベラルな保守主義者・斎藤隆夫、女性の権利擁護の運動に尽力した山川菊栄、治安維持法の改悪に反対したため刺殺され短い生涯を閉じた山本宣治、アメリカで恐慌を、ベルリンでナチスの台頭を見た竹久夢二、戸惑いながら懸命に生きたミス・ソシアリスト・九津見房子、民衆の生活に即した反ファシズムの新聞として多くの読者を得た文化新聞「土曜日」の創始者・斎藤雷太郎、その新聞を支える拠点となった喫茶店フランソアを開業した立野正一、マルクス主義哲学者の古在由重、戦時中はその自由主義的な発言と活動により弾圧を受けるが、自らの生き方を貫き通した西村伊作。
同書では、最も精神の抑圧されたこの時代に、「精神の自由」を掲げて戦ったこれら9名の姿に向き合い、彼らが点(とも)した「ちらちらゆれる、かすかな」光明について、著者が書き綴っています。
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