選挙は当選するか落選するかで天と地ほども違う。選挙に出ようと考えたこともないので、選挙に出る人の心理をすべてわかるわけではないが、当落がわからない崖っぷちに立つ人の心は本当に揺れ動くもののようだ。
M氏があちこち歩いて回り、無所属を選んだ人に会って揺さぶっているらしい。実際に揺さぶられる人もいるようだ。驚くような待遇や条件が示されることもあるという。もちろん、確約の担保などない。奥歯に物が挟まっているので、具体的なことは言えない。
普通ならば、ありえないとして一蹴してしまうようなホラ話でも、微妙な心理状態の人はついついすがってしまう。弱いんですね、人間て。それを知っていて、どんなことでも吹き込める人は、凄いと言えばすごい。酷いといえばもちろん酷い。
10月11日午前11時半、共産党の副委員長の山下芳生氏にインタビュー。短時間ですが。その後、九州の鹿児島へ。もともと数ヶ月前から予定に入っていた講演とトークイベント。鹿児島では川内博史氏にもインタビュー。川内氏は、立憲民主党から出馬する。
鹿児島では、薩摩焼の窯元・15代沈壽官氏にも録画インタビュー。実は彼とは早実時代、同級生だった。高一の時、文字通り机を並べた隣同士だった。秀吉の朝鮮侵略戦争で大勢の朝鮮人が殺されるだけでなく、鼻や耳を削がれ、拉致されて日本へ連行された。
彼は今や世界的な陶芸家だが、そうした悲劇の歴史を担う一族の末裔でもある。19歳の時、鹿児島まで旅して彼の家に泊めてもらったことがある。日本と朝鮮半島の国々との歴史を振り返る話を、彼の父、14代沈壽官氏に教えていただいた。
この14代沈壽官氏は、司馬遼太郎のノンフィクション『故郷忘じがたく候』の主人公である。今回は15代目に、約40年前に訪れたあの窯に案内してもらう約束になっている。北朝鮮のミサイルに大騒ぎしているこんな時期だからこそ、ぜひ話を聴いてもらいたい。
その後、福岡へ。同地でもトークイベント。残席ありますので、ぜひ、ご予約の上ご来場を。せっかく九州へ行くので、川内さん以外にもお会いしたい候補者の方々はいたのだが、皆さん、選挙でお忙しいようなので今回はご遠慮する。
※2017年10月11日付けのツィートを並べ、掲載しています。