福島第一原発の「ダクト」にたまった汚染水から、1リットルあたり48万2,000ベクレルの放射性セシウムが検出!(日刊IWJガイド2015年12月16日号より) 2015.12.16

記事公開日:2015.12.16 テキスト
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※本記事はIWJ会員向けの無料メルマガ「日刊IWJガイド12月16日号」より抜粋し、加筆修正したものです。

 おはようございます! IWJのぎぎまきです。

 2015年12月15日、福島原発事故から4年と9ヶ月が経ちました。未だに事故は収束せず、福島第一原発からは放射性物質が放出し続け、汚染被害は止まないままです。

 気になってはいても、時間の経過とともに、事故が風化しつつあるのも現実。しかし、まだまだ緊急事態の中にあることを突きつけられる驚きのニュースが先日、舞い込みました。

 福島第一原発の「ダクト」にたまった汚染水から、1リットルあたり48万2,000ベクレルの放射性セシウムが検出されたというのです。これは前年に比べて4000倍の濃度だといいます!

 4000倍です。考えられない数値です。東電は「外部への流出はない」としていますが、原因は今も分からないまま、調査が続けられています。

 「ダクト」とは、福島第一原発の「廃棄物処理建屋」周辺にある地下のトンネルのこと。津波で押し寄せられた海水などが汚染水となって今も400トンから500トンたまっていて、4000倍にもなる48万ベクレル以上の放射性セシウムと、ベータ線という放射線を出す放射性物質が50万ベクレルそれぞれ検出されました。

 ここで思い出されるのが、あれですよね。安倍総理の「アンダーコントロール」という噓八百のセリフです。

 安倍総理は2013年、2020年のオリンピック誘致のための最終のプレゼンで、福島原発の汚染水問題について「状況は完全に制御されている」「汚染水は福島第一原発の0.3平方キロメートルの港湾内に完全にブロックされている」と発言しました。

 その当時でさえ、安倍総理のこの発言が「デマ」であることは証明されていて、全くコントロールできていないどころか、汚染水は海に放出されている事実が指摘されていました。

 2013年9月13日、東京電力の山下和彦フェローは、「想定を超えてしまうことが起きていることは事実。今の状態はコントロールできていないと考えている」と述べ、原子力規制庁の小坂淳彦・地域原子力規制統括管理官も、汚染水の貯蔵タンクに関し、「管理できるところが管理できていなかった」と語るなど、東電幹部や規制委の専門家でさえ、安倍総理の噓を裏付けていたのです。

 そして、今度は4000倍にも及ぶ高濃度汚染水が発覚!

 ここで問題なのは、どこのマスメディアも安倍総理の過去の発言と結びつけて報じないこと。こんな「おもてなし」で、私たちは海外からの観光客を自信を持って受け入れることができるのでしょうか。。。

 もう一つ、福島県内の子どもたちに小児甲状腺がんが多発している問題は深刻です。

 12月11日の閉会中審査で、この件について、生活の党の山本太郎議員が政府を追及しました。小児甲状腺がん研究の権威である山下俊一氏が過去、「日本では年間100万人に1人」と語っていた小児甲状腺がんが、今、福島県では38万人中153人という異常に高い割合で見つかっている件を指摘し、たった10分という時間の中で、環境省に回答を迫りました。

 国会で「被曝」問題を追及する数少ない国会議員の一人である、山本太郎議員。質疑の全容をこちらの記事にまとめたので、ぜひご一読ください!

 またIWJではこれまで、<福島第一原発汚染水問題・徹底分析>特集をシリーズで掲載しましたので、ご紹介します!

<福島第一原発汚染水問題・徹底分析特集!>

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“福島第一原発の「ダクト」にたまった汚染水から、1リットルあたり48万2,000ベクレルの放射性セシウムが検出!(日刊IWJガイド2015年12月16日号より)” への 2 件のフィードバック

  1. @55kurosukeさん(ツイッターのご意見) より:

    福島第一原発の「ダクト」にたまった汚染水から、1リットルあたり48万2,000ベクレルの放射性セシウムが検出! http://iwj.co.jp/wj/open/archives/278887 … @iwakamiyasumi
    「ああ、またか」と慣れないでほしい。いま起きているのは非常事態。誰も他人事ではいられない。
    https://twitter.com/55kurosuke/status/676993937823911936

  2. 清沢満之 より:

    >2015年12月15日、福島原発事故から4年と9ヶ月が経ちました。未だに事故は収束せず、福島第一原発からは放射性物質が放出し続け、汚染被害は止まないままです。気になってはいても、時間の経過とともに、事故が風化しつつあるのも現実。
    >もう一つ、福島県内の子どもたちに小児甲状腺がんが多発している問題は深刻です。

    風化させないために、最新情報に常に耳を傾け、ネットも使って世間に啓蒙・啓発・周知するよりほかありません。
    福島県内の子供達のガンももちろんですが、県外での健康被害も、やはり起こり始めたようです。
    『最新:広瀬隆講演会』
    https://www.youtube.com/watch?v=8GFVeg4t8Go

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