【安保法制反対 特別寄稿 Vol.184】 神宮競技場の記憶を継承する 神宮外苑と国立競技場を未来へ手わたす会共同代表 森まゆみさん

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 これは友人の経済学者安富歩(東京大学教授)さんが私のために描いて送ってくださいました。

 神宮外苑の新国立競技場計画は白紙撤回になりましたが、私は前の東京オリンピックが行われた二代目競技場を直して使う事を提唱していました。

 神宮外苑は青山練兵場で、初代の競技場は大正13(1924)年に建ちました。ここで戦前、吉岡隆徳や南部忠平などが活躍しました。しかし日米が開戦されると兵力不足から学業半ばの若者が動員され、昭和18(1943)年10月21日にはここで出陣学徒壮行会が7万人の人を集めて開かれました。題して「競技場の活用例」。

 学徒だけではなく、農民も、漁民も、もっと先に戦争に駆り出されました。「戦争だけはしちゃダメだ」それは子供の頃、親や大人たちから何度聞かされた言葉だったでしょう。

 新国立も、安保関連法案も両方白紙撤回です!

(作家、神宮外苑と国立競技場を未来へ手わたす会共同代表 森まゆみ)

 
(編集部注)
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安倍政権の集団的自衛権にもとづく「安保法制」に反対するすべての人からのメッセージ