【安保法制反対 特別寄稿 Vol.16】「日本国憲法は日本国民主権」ドイツ在住の方より 2015.7.14

記事公開日:2015.7.14 テキスト
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 私を簡単に自己紹介させて頂きます。私は現在ドイツに身を置いております。ドイツに来たのは、第一に原発問題に関心があり、如何に民衆が原発政策を反対したか、またどのように今後考えているのか、といった事に興味があり身を移しました。

 身を移したモノの、毎日私の故郷で状況を追っていますが、自民党政権安倍総裁になってからは状況が悪くなるばかりです。

 私に出来る事は少しでも状況を把握する事や、署名に参加する事、そして僅かながらの人脈の中、私の知りうる限りの事を話す事しか出来ず、本当に心苦しく感じています。

 やはり、私の故郷は日本ですので、安倍政権の国民をおざなりにした数々の発言や態度、そして強行的な姿勢に怒りを覚えざるにはいられません。

 日本を取り巻く状況はもはやめまぐるしく変化しています。原発問題、経済的格差、ヘイトスピーチ、沖縄孤立の表面化、そして安保法案です。

 問題は他にもありますが、どれもこれも1本の線で繫がっている気がして止みません。個人的には、どの問題も心が貧しいばかりに起きている出来事の様に思います。

 さて、安全保障関連法案ならびに戦争法案は、戦後70年経ってから、築き上げてきた日本の平和への献身を愚弄する政策です。

 どれほど、日本が第二次世界大戦で疲れ果て、アジアへの侵略または沖縄本土上陸や原子力爆弾投下といった二度と起こすまいと決めたはずの悲劇を台無しにしてしまうのは簡単に予想出来ます。

 そして、多くの憲法学者や、さらには日本国民の多くが現在反対しているにも関わらず、7月15日付けで、衆議院での強行採決に踏み出す独裁政権。

 私はドイツに住んでいるので、どうしても現政権をナチスと結びつけてしまいます。非常に似通っています。

 麻生大臣が「ナチスに習え。」といった発言を、ここヨーロッパでしたらと考えると末恐ろしかったのですが、もはや言動だけでなく、その姿勢が瓜二つです。この政権下で日本の未来は絶望的かと思っていました。

 が、SEALsといった勇ましい若者達が立ち上がり、それまで声を上げる事を怖がっていた大人達に少なからず、勇気とそして知恵をもたらした様に思います。そしてIWJは何年も前から、勇ましく戦っている独立報道機関です。

 私に出来る事は限られていますが、私に出来る事はしていこうと思っている所存です。

 そして、最後に私から伝えたいのは、私自身の体験で、色々な国の人に話を聞きました。ドイツ人のみならず、日本と深く関わりのあるアメリカやイスラエルの方々にもです。

 少なからず日本の状況に関心のある人はいます。が彼らはやはりそこまで深く把握しきれていません。中には把握している人もいますが。が彼らにはどうする事も出来ません。選挙権がありませんし、他の国の事に口出しはしにくいのです。

 私達の国で起きている事は、私達で解決する様に持っていくしか無い様に思われます。私は何も他の国の協力が不必要だとは申し上げておりません。もちろん協力あってこそです。

 ただ憲法に記述の様に、日本国憲法は日本国民主権、なのです。

 この戦争法案を決して許せないので、この文章を書き連ねました。

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