日刊IWJガイド・番組表「戦後最大のヘイトクライム「相模原殺傷事件」の特集ページ公開!/いよいよ築地市場の移転・決行延期の判断が!?/高江で設置された高さ3.5メートルのフェンス!「何の根拠があってフェンスを設置しているのか」!」2016.8.26日号~No.1442号~


■■■ 日刊IWJガイド・番組表「戦後最大のヘイトクライム『相模原殺傷事件』の特集ページ公開!/いよいよ築地市場の移転・決行延期の判断が!?/高江で設置された高さ3.5メートルのフェンス!『何の根拠があってフェンスを設置しているのか』!」2016.8.26日号~No.1442号~
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(2016.8.26 8時00分)

 おはようございます。IWJの佐々木隼也と申します。

 7月26日深夜、神奈川県相模原市にある障害者施設「津久井やまゆり園」で、植松聖容疑者による凄惨な殺傷事件が起きました。今日で、事件発生から1カ月。時間の経過とともに、事件そのものの報道は少なくなったとはいえ、その背景に迫る記事や報道はいまだに目にします。

 しかし、「これは障害者、弱者に対する差別や偏見に根ざしたヘイトクライム(憎悪犯罪)なのではないか」という分析の「その先」を、どの大手メディアも行おうとしていません。

 それは、この事件が「安倍政権下の現代日本」が生み出してしまった戦後最大の「ヘイトクライム(憎悪犯罪)」であり、かつてヒトラーが醸成した優生思想が今、再び蘇りつつある、という分析です。

 ナチス研究の第一人者・石田勇治・東大教授は、ご著書である『ヒトラーとナチ・ドイツ』のなかで、ナチスが優生思想に基いて行った弱者に対する虐殺政策『T4作戦』について、詳述しています。

 『T4作戦』とは、ナチスが障害者や治る見込みのない病人、挙げ句には同性愛者や反抗的な人間までをも「生きるに値しない人間」と位置づけ、結婚を禁止し、人権を剥奪し、ガス室や薬物注射、飢餓によってドイツ国内で約20万人、ヨーロッパ全体で約30万人を虐殺した政策です。この政策は、後の「ホロコースト」と呼ばれるユダヤ人虐殺の下敷きとなりました。

 この『T4作戦』については、『ヒトラーとナチ・ドイツ』の該当部分を、石田教授のご厚意でIWJのサイトに特別掲載させていただくこととなりました。近日中にもアップいたしますので、ぜひ、ご覧になってみてください。

 大手メディアの一部は、専門家や識者の言葉を借りて、国家的な弱者の虐殺までに至ったナチスの優生思想の危険性について触れています。意外なことですが、ナチスの恐るべき「T4作戦」の詳細や歴史的背景などを詳細に紹介しているのは、産経新聞だけです。

※相模原市19人刺殺事件はナチスのT4作戦だったのか?容疑者が感化されたヒトラーの歪んだ思想を紐解く(産経新聞)

http://www.sankei.com/premium/news/160808/prm1608080003-n1.html

 しかし、どの大手メディアの記事を見ても、「ナチスの優生思想と通底する差別思想が、現代日本のなかで、ある種の空気感として、または国家政策の帰結として醸成され、それが今回の事件の温床となったのではないか」という視点が欠けている、もしくは意識的か、無意識的にか、避けられているように思います。

 しかし、植松容疑者が過去に安倍総理や大島理森衆院議長に手紙で「賛同」を求めていた事実や、事件後に安倍総理や官邸が障害者に対し「心配ない。私たちが全力で守る」といった声明を一切発しない冷淡な姿勢、また遡ればこれまでの安倍政権の数々の弱者切り捨て政策や、これまで日本政府が行ってきた市場原理の導入による障害者福祉の切り詰め、国内のマイノリティーに対する嫌悪や憎悪の膨張への加担など、この事件からは、現代日本とナチスとの不気味で不吉な類似点が浮かび上がってきます。

 IWJは、臆することなく、真正面からこのテーマで取材・報道をしたいと考えています。岩上さんも、この事件は今後も様々な問題をあぶり出すだろう、と予測しています。

 財政危機にあるIWJを今後どう建て直すのか、前期の決算、そして今後の見通しを立て、人事の見直しのために、スタッフ一人ひとりとミーティングを重ねるなど、この8月は、IWJという組織のリーダーとしての仕事に集中して取り組んできた岩上さんですが、この事件については、忙しい合間を縫って、記者に取材やリサーチなどを指示し続けてきました。

 岩上さんは7月に再度の心臓発作に襲われ、その後は横になっていても「世界が回っている」と感じるほどのめまいにも見舞われ、かかりつけの医師からは「仕事を控えないと本当に死ぬよ!」と強く注意を受けていました。これまでの激務が、心身に大きな負荷をかけていたことは間違いありません。

 この8月の1カ月、岩上さんのインタビューや単独の執筆記事がほとんどなかったことから、会員の皆様や視聴者の方からは、ご心配の声を多くいただいておりました。もちろん、毎日の日刊ガイドや記者が書いた記事のリライトや取材やリサーチの指示など、みなさまの目に見えない部分では日々忙しく仕事をこなしていたのですが、岩上さんが表舞台に立たないことには、IWJを支えてくださる皆様も落ち着かないことだと思います。

 9月は、みなさまの目に見える部分でも、岩上さんの姿を目にする機会が増えると思います。昨日は、朝から午後まで5時間ほど、ウォーキングやジムでのトレーニングができるほど、身体も足腰も、何より心肺機能と気力が回復。「復活」を印象づけました。

 日々、体調不良と戦いながら、「よりよく休む(良質な睡眠をとる)ためにも、体を動かして疲れさせる」ために、リハビリのように運動をし続けてきた成果がようやくあらわれてきたのだと思います。その「都心ウォーキング」の模様は、岩上さんのTwitterやインスタグラム、以下のツイ録記事で確認できます。

【岩上安身の「都心ウォーキング」】

http://iwj.co.jp/wj/open/archives/327750

 今後は、岩上さん自身がこの相模原殺傷事件について執筆。大手メディアがこの事件について触れなくなっても、IWJはこの事件の本質に迫る取材を続けていきますので、ぜひ、IWJの活動、そして岩上安身の取材活動をみなさまの力でお支えください!

※会員登録はこちら!

https://iwj.co.jp/ec/entry/kiyaku.php

 IWJの現状の取材活動は、残念ながら会員費だけでは成り立ちません。それは、IWJの財政規模を超えて、IWJが報じなければならない事件、ニュース、声なき声が増えているからです。しかし、この事態に食らいついていかなければいけません!どうか、今後もご寄付・カンパによって、IWJをご支援ください!

※ご寄付・カンパもどうぞよろしくお願いします!

http://iwj.co.jp/join/pleasehelpus.html

 相模原事件については、急ぎ特集ページを作成しました。今後、この事件に関連する記事をどんどん追加していきますので、定期的にのぞいてみていただければと思います。

・【特集】現代日本に蘇るナチスの優生思想~ 戦後史上最大のヘイトクライム・相模原殺傷事件を検証する

http://iwj.co.jp/wj/open/sagamihara

※日刊IWJガイドのフルバージョンは下記URLよりご覧ください。

http://iwj.co.jp/wj/member/nikkan-20160826

★本日の日刊IWJガイドは以下の内容でお届けします!

┏━━【目次】━━━━━━━━━━━━
┠■【中継番組表】
┠■<ニュース・フラッシュ!>大分県警の隠し撮りカメラの内容が公開!/自民党改憲「後」の世界描いた小説を弁護士が発表!/稲田新防衛相に様々な疑惑!(原佑介・岡田七海・佐々木隼也)
┠■<★新着記事★>いよいよ築地市場の移転・決行延期の判断が!?リオ五輪閉会式から帰国した小池百合子都知事の決断に要注目!市場関係者らへのヒアリングと市場視察の2記事をアップ!大人気「ドキュメント築地市場移転」DVDの動画を、サポート会員限定でアーカイブ化しました!(城石エマ)
┠■<★お知らせ★>安倍政権にも通じるナチス・ドイツの「プロパガンダ」の手法に迫る!東京大学教授・石田勇治氏インタビューのフルテキストを掲載した有料メルマガ「岩上安身のIWJ特報!」、まもなく発行!(平山茂樹)
┠■<★お知らせ★>高江で設置された高さ3.5メートルのフェンス!「何の根拠があってフェンスを設置しているのか」!~民主主義と憲法について話そう!寄稿文絶賛募集中です!コラボ企画の復刻版「TALK
ABOUT DEMOCRACY」Tシャツ、大好評発売中!(ぎぎまき)
┠■わとはぷ~What happened today?(青木浩文)
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◆中継番組表◆

**2016.8.26 Fri.**

あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

【ツイキャス・IWJ_OKINAWA1】6:00頃~「政府による高江での米軍ヘリパッド強行建設工事と市民による抗議・集会の模様」
視聴URL: http://twitcasting.tv/iwj_okinawa1
※沖縄県東村高江から現地の模様を中継します。

【Ch5】9:00~「女優・高畑淳子氏による俳優・高畑裕太容疑者逮捕に関する記者会見」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=5
※女優の高畑淳子氏による記者会見を中継します。

【Ch4】14:00~「小池百合子 東京都知事 定例記者会見」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=4
※小池百合子 東京都知事による定例記者会見を中継します。

【録画配信・Ch6】15:00~「選挙市民審議会 第5回第3部門審議会」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=6
※2016年7月収録の、「公正・平等な選挙改革にとりくむプロジェクト」主催で行われた選挙市民審議会を録画配信します。

【Ch4】17:30~「民進党『年金運用『5兆円』損失追及チーム』会議」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=4
※民進党による「年金運用『5兆円』損失追及チーム」会議を中継します。

【録画配信・IWJ_OKINAWA1】18:00~「緊急報告会『辺野古裁判で問われていること』(第2弾)」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=okinawa1
※8月24日収録の、「辺野古訴訟支援研究会」主催で行われた緊急報告会を録画配信します。

【SEALDsが残したデモクラシーの軌跡
特集7・再配信・Ch1】20:00~「『草の根で運動してきた人たちの結果が、SEALDsという形で表れた』――SEALDs
KANSAI寺田ともかさんに岩上安身がインタビュー!廃案を目指すこれからの運動の形とは」
UST視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=1
ツイキャス視聴URL: http://twitcasting.tv/iwakamiyasumi
※2015年9月、岩上安身がSEALDs KANSAIの寺田ともか氏にインタビューしました。その模様を再配信します。
[掲載記事はこちら] http://iwj.co.jp/wj/open/archives/265000

▲▽▲▽官邸前抗議関連 ▽▲▽▲

【Ch5】18:30~「再稼働反対!首相官邸前抗議」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=5

【IWJ_AOMORI1】17:30~「青森駅前金曜日行動」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=aomori1

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◆中継番組表◆

**2016.8.27 Sat.**

あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

【IWJ_OSAKA1】14:00~「なくすのやめて!府と市の衛生研究所 大阪市を残そう ―5.17後の『都構想』を考える市民集会 ―」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=osaka1
※「環科研・公衛研まもれネットワーク」主催の市民集会を中継します。藤井聡氏(京都大学大学院教授)の講演ほか。

【SEALDsが残したデモクラシーの軌跡
特集8・再配信・Ch未定】18:00~「SEALDsと学者の会主催のシンポジウムに1500人!山口二郎氏『彼らが新しい政治文化を開いてくれた』」
※2015年10月収録の、SEALDsと「安保法制に反対する学者の会」主催で開催されたシンポジウムを再配信します。
[掲載記事はこちら] http://iwj.co.jp/wj/open/archives/272070

【Ch未定】19:00~「AEQUITAS 生活苦しいヤツは声あげろ 貧困叩きに抗議する新宿緊急デモ」
※AEQUITAS主催の新宿緊急デモを中継します。

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■<★新着記事★>いよいよ築地市場の移転決行・延期の判断が!?リオ五輪閉会式から帰国した小池百合子都知事の決断に要注目!市場関係者らへのヒアリングと市場視察の2記事をアップ!大人気「ドキュメント築地市場移転」DVDの動画を、サポート会員限定でアーカイブ化しました!

 おはようございます、記者の城石エマと申します!

 IWJを設立する前から、岩上さんが追及してきた築地市場移転問題が、いよいよ正念場を迎えます。

 土壌汚染、水質汚染、ついには大気汚染までが明らかになり、また施設の設計上の「欠陥」も次々問題視される豊洲市場への移転。実際に市場で働いている方々の中からは、移転に反対の声が多数挙げられています。一方で、完成間近を迎える豊洲新市場には、すでに多額の費用がつぎ込まれており、移転推進を求める声もあります。

 約3ヶ月後の11月7日に移転予定日の迫る中、小池百合子都知事の判断に今、注目が集まります。

 8月12日には、実際に築地市場で水産仲卸を営む移転反対派の人たちや、移転推進を求める業界代表者らにヒアリングを実施。小池知事は、「知事が直接関係者の方々にヒアリングをするのは初めてです」と、自らの積極姿勢をアピールしました。

 しかし、関係者らへのヒアリングの様子をメディアが取材することは許されませんでした。いったい小池知事がどのような話を聞き、何を語ったのか、ヒアリング後に行われた市場関係者らの囲み取材でしか、知ることができませんでした。

 「延期」とも「決行」ともはっきりしない小池知事に対し、反対派、推進派双方が何を求めたのか、ぜひ、先日アップしたばかりの以下の記事をご一読ください!

※オリンピックありき!? 小池百合子知事がまもなく決断!豊洲移転計画を「延期」か「決行」か?〜反対派と賛成派が都知事と初の意見交換会

http://iwj.co.jp/wj/open/archives/325229

 ヒアリングから4日後の8月16日、小池知事はリオ五輪の閉会式出席に訪れる直前の慌ただしさの中、築地市場と豊洲新市場を視察に訪れました。

 たくさんの報道陣が集まったものの、メディアが取材を許されたのはごく一部のみ。小池知事が市場内の何を見て、どのような言葉を発したのか、取材に行ったIWJもとらえることはできませんでした。

 視察後、知事を囲んでメディアはいっせいに「いつ移転の延期/決行の判断をするのか!?」と問い詰めました。「総合的な判断をします」とお茶を濁し続けていた小池知事は、ついに、次のように発言しました。

 「リオ五輪の閉会式から帰ってきたら結論を皆さまがたにお伝えする」

 小池知事は、ちょうど昨日、リオ五輪の閉会式から帰国しました。近いうちに、小池知事は移転問題に対し大きな判断をするはずです。どうぞ、ご注目ください!

 小池知事の視察の様子は、ぜひ、以下の記事をお読みください!

※「リオ五輪の閉会式から帰ってきたら結論をお伝えする」~築地市場・豊洲新市場を視察に訪れた小池知事百合子都知事が発言!ついに市場移転をめぐる決断か!?

http://iwj.co.jp/wj/open/archives/325862

 さらに今、築地市場移転問題が正念場を迎える中、岩上さんが取材し続けてきた築地市場移転問題取材の総集編、「ドキュメント築地市場移転」DVDの動画を、サポート会員限定でアーカイブ化しました!DVDの方は、おかげさまで売り切れとなり、現在品切れ状態となっています。

 今、このタイミングで改めてこのDVDを観たい、という問い合わせがIWJに寄せられています。「ドキュメント築地市場移転」DVDを、「買い損ねてしまった!」という方のために、急ぎアーカイブ化しました!ぜひ、この機会にIWJのサポート会員にご登録いただき、アーカイブからご視聴ください!

※2016.8.25 サポート会員限定 DVD全編公開!

http://iwj.co.jp/feature/tsukiji/archives/54

※IWJ定額会員へのご登録はこちらから

https://iwj.co.jp/ec/entry/kiyaku.php

 また、一般会員の皆さまにも、ぜひ、この機会にサポート会員へとお切り替えいただくことをおすすめします!IWJのアーカイブには1万7千本ものコンテンツがぎっしり詰まっており、キーワード検索でご興味のあるコンテンツを引き出すことが可能です!

 また、「築地のDVD動画は観たいけど、『サポート』会員になるのはちょっとなぁ…」という方もいらっしゃるかもしれません。そんな皆さんのために、IWJでは、アーカイブ映像はどれも単体でも販売しておりますので、ぜひ記事ページでお買い求めください!

※一般会員向けアーカイブ購入ページはこちら

http://iwj.co.jp/feature/tsukiji/archives/54

 「築地DVDってそんなにすごいの…?」と訝しんでいらっしゃる方!岩上さんがこの問題を取材し始めたのは、2010年と、なんと今から6年も昔です。IWJを設立したのは2010年10月ですから、それ以前です。その時すでに、豊洲市場の土壌汚染の問題や液状化現象の問題など、今大きく取りざたされている問題にすでに鋭く切り込んでいました。今でも、築地問題を知るならこのDVDしかない!というイチオシなんです。

 「ほんとのほんとに~?」という超慎重派の方は、DVD動画のハイライト動画を作りましたので、ぜひ、こちらをご覧ください!

【「ドキュメント築地市場移転」ハイライト動画】

https://youtu.be/7DQI24n8kPk

 そして、「イイネ!」と思っていただけた方は、ぜひ、サポート会員にご登録いただいて、全編動画をご視聴くださいね!

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■<★お知らせ★>安倍政権にも通じるナチス・ドイツの「プロパガンダ」の手法に迫る!東京大学教授・石田勇治氏インタビューのフルテキストを掲載した有料メルマガ「岩上安身のIWJ特報!」、まもなく発行!

 おはようございます。IWJで主にテキスト関係の業務を担当している平山と申します。

 現在、月末に発行する予定の有料メールマガジン「岩上安身のIWJ特報!」の編集が佳境を迎えています!今月は先月に続き、ドイツ近現代史の専門家で、『ヒトラーとナチ・ドイツ』(講談社現代新書)の著者である東京大学教授・石田勇治氏への、岩上さんによるインタビューのフルテキストをお届けします。

 なぜ、世界で最も民主的と言われたヴァイマル憲法のもとで、ヒトラーの率いるナチス・ドイツが独裁体制を確立することができたのか。その謎のひとつは、先月号でお伝えしたように、「緊急事態条項」を利用するというものでした。

 ヒトラーは、1933年2月27日の「国会議事堂放火事件」をきっかけとして「緊急事態宣言」を発令。首都のベルリンが位置するプロイセン州だけで共産党員らを約5,000人も逮捕し、「反ヒトラー」の勢力に打撃を加えました。

 もうひとつ、ヒトラーが利用したのが、ヒンデンブルク大統領の「権威」です。ヒンデンブルク大統領は、第一次世界大戦において、タンネンベルクの戦いでロシア軍に対し大勝利をおさめて「国民的英雄」となりました。石田氏によれば、ヒトラーは1933年3月21日にポツダムの教会で行われた「ポツダムの日」という行事を政治利用したといいます。

 この行事でヒンデンブルク大統領とともに写真におさまったヒトラーは、フリードリッヒ大王やビスマルクといったドイツの英雄と並んだポスターや絵葉書を大量に発行し、自らを「英雄化」するイメージ戦略を行ったのだといいます。

 インタビューでは他にも、「国民啓蒙宣伝大臣」としてナチスによる「プロパガンダ」(政治的宣伝)を担ったゲッペルスの手法など、岩上さんが石田氏に詳しく聞きました。リオ・オリンピックの閉会式ではマリオに扮した安倍総理が登場しましたが、これもメディアを通じて、政治権力者を「英雄化」する「プロパガンダ」の一種ではないか、と指摘する声もあります。現在の日本では、「ナチスの手口」は着々と模倣され、実行に移されているように思われます。

 衆参ともに「改憲勢力」が3分の2議席を占め、改憲による「緊急事態条項」の創設がいよいよ現実のものになろうとし、安倍政権による「ファシズム化・独裁化」が進んでいる今、この岩上さんによる石田氏へのインタビューは必読です!ぜひ、ご購読ください!

 有料メルマガ「岩上安身のIWJ特報!」は、「まぐまぐ」でご購読いただけます!月額864円ですが、なんと初月は無料!下記URLよりお申し込みいただけますので、この機会にぜひご購読ください!

※メルマガ「岩上安身のIWJ特報!」ご購読はこちらから!

http://www.mag2.com/m/0001334810.html

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■<★お知らせ★>高江で設置された高さ3.5メートルのフェンス!「何の根拠があってフェンスを設置しているのか」!~民主主義と憲法について話そう!寄稿文絶賛募集中です!コラボ企画の復刻版「TALK
ABOUT DEMOCRACY」Tシャツ、大好評発売中!

 はいさい!

 沖縄へのエールを込めて、おはようございます。IWJ記者のぎぎまきです。

 毎日、毎日、雨や汗で洗濯機を回しっぱなしの日々が続いています。Tシャツは何枚あっても足りませんね!ということで、もうお分かりだと思いますが、そうです!IWJの新作Tシャツのご紹介です!

 大好評をいただいたTシャツ、”TALK ABOUT DEMOCRACY”シリーズが待望のリバイバル!胸元に英語で書かれた、「TALK
Openly ABOUT DEMOCRACY…and CONSTITUTION for our FREEDOM and
FUTURE」は、「民主主義、そして憲法について、オープンに話そう私たちの自由と未来のために」という意味。

 色は2種類、サイズは5種類と豊富で、私の小学5年生の娘でも150は十分、着こなせます!今は意味は深くわからなくても、いつか、「あぁ、あのTシャツにはあんな意味が込められていたんだな」と子どもたちが振り返ることもあるかもしれません。大人だけではなく、子どもたちへのプレゼントとしてもぜひ、ご購入ください!

※復刻版!! Tシャツ TALK ABOUT DEMOCRACY 色:ヘザーグレー・ブラック

https://iwj.co.jp/ec/products/detail.php?product_id=256

※復刻版!! Tシャツ TALK ABOUT DEMOCRACY 色:バーガンディ・キナリ

https://iwj.co.jp/ec/products/detail.php?product_id=257

 さて、昨日、沖縄の高江で大きな動きがありました。

 朝、午前8時30分頃、沖縄防衛局が3.5メートルの高さにもなるフェンスを約50メートル、市民の目の前で設置したのです。高江という沖縄北部の森で、高江住民を追い囲むように建設されようとしているヘリパッド、そして、それに反対する市民らの行く手を阻むためのフェンス。岩上さんは、その状況を耳にして、まるで「パレスチナみたいじゃないか」と憤っていました。

 防衛省は22日、東京で開かれた政府交渉で福島みずほ議員に「N1ゲート」裏のテントを撤去する計画があるかと問われると、「今のところない」と回答しました。しかし、昨日。沖縄防衛局が突如、N1ゲート裏テントに大挙したのです。

 ダンプカーによる資材搬入を阻止するため、市民がテントを留守にしていたタイミングを見計らったのです。機動隊と防衛局がテント前でピケを張り、住民の進入を阻止。テントを撤去することはありませんでしたが、200メートル背後で、着々とフェンス設置工事を進めていたのです。市民からは「お前らは空き巣か!」と怒号が上がりました。

 それでも機動隊や防衛局の制止を潜り抜け、市民らはフェンス工事の現場に到着。工事を止めようとスクラムを組みましたが、反対側からも機動隊と防衛省が押し寄せる事態。次々とフェンスが設置されていきました。これを書いている25日午後4時ころも、まだ工事が続いているそうです。

 国会閉会中というこの時期を狙って、なりふり構わず工事を強行する政府の横暴。高江では「戒厳令」という言葉が当然のようにささやかれるようになりました。

 市民からも、「何の根拠があってフェンスを設置しているのか」という抗議の声があがりましたが、根拠のない車両の検問も通行止めもフェンス設置も、まさに、「国民の権利を保障した憲法・法律の一部の効力を停止」する、戒厳令にほかなりません。

 「アメリカ軍様とのお約束、米国様とのお約束で、『今年中に工事をやりますよ』と。その約束を守ることを何よりも優先している。その約束があるから、法律的な根拠がなくてもやっていい、なんてことは成り立たない。日本が法治国家ならば絶対に許されないですね」

 テントの強制撤去をめぐり、小口幸人弁護士がIWJのインタビューで語った言葉です。

※「東京も沖縄も法律は同じはずなのに」〜高江のN1テントと経産省前「脱原発テント」で政府の矛盾が浮き彫りに——小口幸人弁護士インタビュー 2016.8.5

http://iwj.co.jp/wj/open/archives/324738

 沖縄の異常な現状が改めてよく分かります。ぜひ、ご一読ください!

 さて、IWJでは現在、「みんなで語る『改憲への危機感』」というコーナーを設け、皆さんからいただいた寄稿をご紹介しています!本日は、現在はIWJのテキストスタッフとして働いている日本語教師の小川晶子記者が、まだIWJに入る前に寄稿した、『緊急事態条項と日本の現状に抗うために』を紹介します。沖縄・高江で起きている事態にも言及されています。

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 緊急事態条項には「前夜」を拝読したときから、「戒厳令」という言葉とともに恐ろしさを感じていました。重大な「緊急事態条項」を含む「改憲」を、選挙戦ではあえて隠してきた現政権の卑劣さには、言葉がありません。

 「緊急事態」を国が宣言したときには、「何人も法律の定めるところにより、当該宣言に係る事態において国民の生命、身体、及び財産を守るために行われる措置に関して発せられる国その他公的機関の指示に従わなければならない」とあります。

 これは、一見国が私たち国民を守ってくれるかのような錯覚を覚えますが、騙されてはいけないのだと思います。この宣言により、人権も自由も極端に制限され、体制側に都合の悪い人間は逮捕され、まさにナチス・ドイツがワイマール憲法下の「緊急事態宣言」を利用し行った行為が日本でも起こります。

 そして、「緊急事態」が続く間は、「衆議院は解散されない」とあります。独裁政権であってもそれがずっと続くというのです。それは、憲法に乗っ取っていても事実上の「無法状態」と言えるのではないでしょうか。

 今の沖縄県・高江の米軍ヘリパット建設に反対している150人の市民に対して、500人の警察機動隊が行っている行為は、男性を車で轢き、女性の首をロープで締め上げるという公権力による犯罪行為です。

 沖縄問題だけではありません。格差が広がるばかりの経済政策により、日本は貧困大国になりつつあります。昨年は戦争法案が通り、日本は先の大戦、朝鮮戦争、ベトナム戦争、イラク戦争への反省もないまま、「戦争ができる国」へと歩みを進めました。

 同時に日本は監視・密告社会になりつつあります。これら全てのことを私たち1人1人は、本当に望んでいるのでしょうか。沖縄で起こっていることを本土は見ないふりを続けることを、私たちは本当に望んでいるのでしょうか。

 改憲されれば、沖縄で起こっていることは、本土でも起きます。強者が弱者を食らうがごとき経済政策を、今後は医療もまともに受けられなくなり、遺伝子組み換え食品を選ぶしかない、そんな暮らしを、私たちは本当に望んでいるのでしょうか。戦争により、「殺し殺される側になる」ことを、私たちは本当に望んでいるのでしょうか。ジョージ・オーウェルが小説「1984年」で描き、アーサー・ミラーが戯曲「大司教の天井」で描いた非人間的な監視社会を、私たちは本当に望んでいるのでしょうか。

(つづく)

 小川晶子記者による『緊急事態条項と日本の現状に抗うために』の全文は、こちらでお読みいただけます!

http://iwj.co.jp/wj/open/consti-msg/1-032

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 まだまだ寄稿文は募集中です。みなさまからのご投稿を心よりお待ちしております!

※投稿フォームはこちらから

https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSc7bnfuZOlRy0S9o9HmEGQWgdgT7TYJJIth4J3GaWHMgUPAzw/viewform?c=0&w=1

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 そして、今日も一日IWJをよろしくお願いいたします。

※日刊IWJガイドのフルバージョンは下記URLよりご覧ください。

http://iwj.co.jp/wj/member/nikkan-20160826

IWJ 株式会社インディペンデント・ウェブ・ジャーナル
岩上安身サポーターズクラブ事務局
公式サイト 【 http://iwj.co.jp/


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