■■■ 日刊IWJガイド「辺野古新基地建設、『和解』でも対立構図変わらず/野田元総理が野党共闘に冷水を浴びせる!/13時からは早稲田大学客員教授で国際ジャーナリスト、『仮面の日米同盟』の著者・春名幹男氏インタビュー!」2016.3.5日号~No.1269号~ ■■■
(2016.3.5 8時00分)
おはようございます。IWJでテキスト関連の業務を担当している平山と申します。
昨日3月4日(金)、非常に大きなニュースが飛び込んできました!
沖縄県辺野古での新基地建設をめぐる代執行訴訟で、国と沖縄県による「和解」が成立。辺野古での基地建設工事が一時中止されることになりました。ただ、政府は辺野古に新基地を建設する現行の計画を、「普天間飛行場の危険性を除去する唯一の解決策」だとする立場を崩しておらず、移設阻止を掲げる沖縄県側との協議に関して展望が開けたわけではありません。
詳細はこの後、ぎぎまき記者にレポートしてもらいますが、政府が辺野古での新基地建設を断念しない限り、この問題の解決はありません。むしろ、改憲を実現するために「今年夏の参院選で絶対に勝利する」という、自民党・安倍政権の執念が見て取れます。
さて、連日、安倍内閣の閣僚や自民党の議員から不祥事や問題発言が続出していますが、昨日も、閣僚から違法性すら問われる大失言が飛び出したというニュースが報じられました。
2013年12月6日に成立し、2014年12月10日に施行されてしまった”稀代の悪法”特定秘密保護法の違反者第1号は、なんと安倍政権の閣僚になるかもしれません。それがしかも、安全保障を司る防衛大臣の中谷元氏というのですから、信じられないお粗末さです。憲政史上最低最悪の内閣・安倍政権の劣化ぶりは、とどまることを知りません。
昨日の日刊ゲンダイが明らかにしたところによると、中谷大臣は、2月17日に行われた統合幕僚監部の創設10周年を記念して行われた記念式典後のレセプションパーティーにおいて、ハリス米太平洋軍司令官らの前で、2月7日の北朝鮮によるミサイル発射について、「米軍から衛星で集めた情報の提供を受けた」と内情をバラしてしまったのです。この情報は高度な軍事機密であると考えられ、北朝鮮情報に関する特定秘密である可能性があります。ハリス司令官はもちろん、防衛省幹部も顔がひきつっていたとか。
特定秘密保護法には、最長で懲役10年という罰則規定が盛り込まれています。「金銭授受疑惑」で民主党から証人喚問を要請されている甘利明前経済再生担当相を安倍総理は懸命に守ろうとしていますが、この中谷大臣の特定秘密保護法違反に関しても、ウヤムヤに片付けられることになるのでしょうか。
冗談ではありません。自分たちで強行採決して通した「悪法」の中身も、そもそも防衛機密の何たるかも自衛隊出身の中谷元氏(二等陸佐)が理解していなかった(理解できなかった?)という言い訳は許されません。緊張感が足りない、ですむ話ではありませんし、ひとつ間違えれば国がまるごと滅びます。
こんなうかつな人間が武力行使可能な実力組織の頂点に立っていること自体、日本の「存立危機事態」なのではないか、と言わざるをえません。IWJも、この問題は追いたいと思います。
ニッポンの劣化についてのニュースはまだ続きます。
正式決定まで揉めに揉めた2020年東京オリンピックのメーンスタジアムとなる新国立競技場に関して、昨日、また新たな問題が浮上。建築家の隈研吾氏が設計した現在の建設計画では、聖火台を競技場の上部に設置できないというのです。競技場は木材が使われる屋根で覆われる構造になっていることから、聖火台の設置には消防法上の問題があるといいます。
なんともお粗末な今回の事態発覚ですが、事業主体であるJSC(日本スポーツ振興センター)は「組織委から聞き取った要望の中に、聖火台を競技場内に置くという話はなく、公募時にも設置場所は想定しなかった」などと、メチャクチャな弁明を言い始めています。
責任回避の姿勢があからさまですが、それにしてもひどい言い草です。オリンピックのためにわざわざメーンスタジアムを建て直す、という話だったはずです。オリンピックといえば聖火。その聖火台のことが忘れられていたとはどういうことでしょうか。
JSCや大会組織委員会、そして遠藤利明五輪担当相は、この事態をどう説明するのか、厳しく注視しなければなりません。
高度成長期の幕開けとなった1964年の東京オリンピックの際に、こんなデタラメがまかり通ったなどという話はまったく聞きません。戦後の日本は世界から「何をやってもソツなくこなす国」とみなされていたのに、安倍政権下の日本は、何をやってもデタラメな国になりつつあります。「戦後レジームからの脱却」とは、国まるごとの劣化を目指していたようです。
そんな中、昨日夜、国会前で「#保育園落ちたの私だ」というプラカードを掲げたスタンディングデモが行われました。待機児童の問題を鋭く指摘したことで話題のブログ「保育園落ちた日本死ね!!!」が国会で取り上げられたことで、急遽行われた今回のデモ。IWJではその模様を中継し、詳細なテキスト付きで記事として緊急アップしましたので、ぜひ、ご覧ください。
※2016/03/04 #保育園落ちたの私だ ハッシュタグに続々と集まる怒りはついに国会前で生の声に!!0歳児も「落とされたのオレだ!」とデモに参加
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/290389
海外に目を向けると、やはり「スーパー・チューズデー」を終えた米大統領選の行方が気にかかります。現在、民主党はヒラリー・クリントン候補が、共和党はドナルド・トランプ候補が、それぞれ他の候補を引き離してリードしていますが、「暴言王」として世界中の注目を集めるトランプ氏に対して、共和党の中からも批判の声があがり始めました。
3月3日、2012年の米大統領選で共和党の候補だったミット・ロムニー氏が、自身の講演でトランプ氏を「偽物、ペテン師だ。大統領としての気質も判断力もない」と厳しく非難しました。これにトランプ氏は猛反発しており、共和党主流派との亀裂は深まりそうです。今後の米大統領選にどのような影響を及ぼすか、要注目です。
さて、本日の日刊IWJガイドでは、先述した辺野古新基地建設の「和解」から、野党共闘に冷水を浴びせかける野田佳彦元総理の発言、「ネトウヨ」化したケント・ギルバード氏をこぞって出演させるテレビ局の偏向ぶり、そして本日13時から行われる早稲田大学客員教授・春名幹男氏インタビューのお知らせなど、盛りだくさんの内容でお届けします!
★本日のラインナップはこちら!
┏━━【目次】━━━━━━━━━━━━
┠■【中継番組表】
┠■沖縄新基地建設をめぐる訴訟で国が「暫定的和解案」受け入れ!安倍総理が「埋め立て工事中止」を明言(ぎぎまき)
┠■野田佳彦前総理が連合の大会で特設リングに上がり民主党に喝!?寒すぎるその姿から発せられた言葉は「小沢さんは来ないで」という寒すぎるセリフだった!(佐々木隼也)
┠■「僕は改正する必要はないと思うな」と著していたケント・ギルバート氏が180度の変節! 護憲派のことを「アヤシイ新興宗教みたい」――「ネトウヨ文化人」とも称される同氏のTBS『ひるおび!』、NHK『日曜討論』の出演は「『視聴者の会』へのご機嫌取り」か!?(青木浩文)
┠■米国は日本を守らない!草の根の反核運動が米国の核攻撃を食い止めた~本日13時より、岩上さんによる早稲田大学客員教授・春名幹男氏へのインタビュー第2弾の模様を中継いたします!!(安道幹)
┠■今後の岩上さんのインタビュー予定をお知らせ!(平山茂樹)
┠■日刊ガイドリニューアルのおしらせ(平山茂樹)
┠■IWJ定額会員ご登録のお願いと、緊急のご寄付・カンパのお願い! IWJの財政が再びピンチです!(平山茂樹)
┠■わとはぷ~What happened today?(平山茂樹)
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◆中継番組表◆
本日のIWJの中継番組表をお送りします。
あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。
**2016.3.5 Sat.**
【Ch1】13:00~「『米国は日本を守らない!』日米新ガイドラインに施された翻訳上の仕掛けとは~『仮面の日米同盟』著者・春名幹男氏に岩上安身が直撃インタビュー(後編)」
Ustream視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=1
ツイキャス視聴URL: http://twitcasting.tv/iwakamiyasumi
※1月28日に行われた前回のインタビューの後編として、『仮面の日米同盟』著者・春名幹男氏に岩上安身がインタビューします。
【IWJ_MIE1】13:00~「三重県における野党共闘に向けた意見交換会 呼びかけ:SEALDs TOKAI」
視聴URL: http://www.ustream.tv/channel/iwj-mie1
※「SEALDs TOKAI」の呼びかけで開催される、三重県で野党共闘を進めるための、民主、共産、維新、社民党と三重県下の各市民団体との意見交換会。なお、会場が地下のため、電波状況により、録画収録となる場合がございます。何卒ご了承下さい。
【Ch4】13:30~「保育園落ちたの私だスタンディング」
視聴URL: http://www.ustream.tv/channel/iwj-kyoto1
※「保育園に落ちたの私だ」の声とともに呼びかけられた、国会前スタンディング行動を中継します。
【IWJ_HYOGO1】14:00~「九条の会.ひがしなだ戦争体験を語る会 『戦争と原爆』~今も続く放射能被害」
視聴URL: http://www.ustream.tv/channel/iwj-hyogo1
※「九条の会.ひがしなだ」主催の戦争体験を語る会を中継します。登壇者は千葉孝子氏(芦屋市原爆被害者の会会長)。
【IWJ_KYOTO1】14:00~「沖縄を知る辺野古を考える 川口真由美弾き語りライブ&トーク」
視聴URL: http://www.ustream.tv/channel/iwj-kyoto1
※「かもがわサロン」ほかが主催するイベントを中継します。
【録画配信・Ch6】18:00~「日本獣医生命科学大学名誉教授・松木洋一先生 × 中洞牧場・中洞正牧場長 講演会『アニマル・ウェルフェアの近未来 ー EU畜産業界の現状を踏まえて』」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=6
※2月26日に収録した「農業生産法人 株式会社 企業農業研究所」主催の講演会を録画配信します。講師は、日本獣医生命科学大学名誉教授の松木洋一氏、中洞牧場牧場長の中洞正氏。
【IWJ_OSAKA1】18:30~「戦争法廃止!豊中市民アクション講演会『民主主義ってなんだ!』~憲法が生きる社会をめざして~ ―お話 岡野八代・同志社大学教授」
視聴URL: http://www.ustream.tv/channel/iwj-osaka1
※「戦争法廃止!豊中市民アクション実行委員会」主催の講演会を中継します。登壇者は、同志社大学教授の岡野八代氏。
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◆明日の中継番組表◆
あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。
**2016.3.6 Sun.**
【IWJ_MIE1】13:00~「2016 3.6さようなら原発三重パレード」
視聴URL: http://www.ustream.tv/channel/iwj-mie1
※3.6さようなら原発三重パレード実行委員会が主催するパレードを中継します。集会ゲストは、希望の牧場 吉沢正巳さん、SEALDs TOKAI 岡美歩さん、馬場啓丞 弁護士、独立電源の家に住む 黒田誉喜さんら。
【IWJ_OSAKA1】13:30~「3.6戦争あかん!ロックアクション学習講演会『日本の外交、これでええの?』」
視聴URL: http://www.ustream.tv/channel/iwj-osaka1
※講師に孫崎享氏、エマニエル・パストリッチ氏を迎えておこなわれる学習講演会を中継します。
【IWJ_OSAKA2】14:00~「T-ns SOWL west × SEALDs KANSAI × SADL【安保法制の廃止を求める大阪デモ】」
視聴URL: http://www.ustream.tv/channel/iwj-osaka2
※SEALDs KANSAI、T-nsSOWL west、SADLの三団体によっておこなわれるデモの模様を中継します。集会のゲストスピーカーは、民主党 福山哲郎参議院議員、共産党 山下よしき参議院議員、社民党 川口洋一高槻市議。
【Ch未定】15:00~「帰ってきたプラカ隊 朝鮮学校攻撃のヘイトデモへのカウンター」
※銀座でおこなわれるヘイトスピーチ・デモに対するカウンター抗議の模様を中継します。呼びかけは、TQC(東京給水クルー)、C.R.A.C.。
【IWJ_NIIGATA1】16:00~「社民党・吉田忠智党首 街頭宣伝」
視聴URL: http://www.ustream.tv/channel/iwj-niigata1
※社民党・吉田忠智党首による街頭宣伝を中継します。
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■沖縄新基地建設をめぐる訴訟で国が「暫定的和解案」受け入れ!安倍総理が「埋め立て工事中止」を明言
おはようございます。IWJのぎぎまきです。
昨日3月4日、辺野古新基地建設をめぐり政府と沖縄県が争っている3つの裁判の一つ、「代執行訴訟」で大きな動きがありました。
政府が、福岡高裁那覇支部が今年1月末に示した「暫定的和解案」を受け入れる方針を固めたのです。昨日、安倍総理は記者団に対し、和解内容の一つである「埋め立て工事の中止」を実行すると語りました。
※辺野古訴訟和解へ 首相、受け入れ表明 新基地工事中止(沖縄タイムス、2016年3月4日【URL】http://bit.ly/1WZ2Cdd)
辺野古のキャンプ・シュワブゲート前や大浦湾海上で、身体を張って抗議を続けている市民の皆さんは、「明日はゆっくり寝られる・・・」と、今頃ほっと胸をなでおろしているのではないでしょうか。
もちろん、「どうせ選挙対策でしょっ!」という声は聞こえてきます。そして、それは大きな要素でしょう。工事は中止するものの、「辺野古への移設が唯一の選択肢との国の考え方に変わりはない」と安倍総理は強調し、新基地の建設計画は一歩も引くつもりはないと念押ししました。
それでも、翁長雄志沖縄県知事を先頭にした「オール沖縄」の闘いによって、政府がこの和解案を飲まざるを得ない状況に追い込まれたというのも確かなのではないでしょうか。また、安倍政権と沖縄県民の対立が激化するにつれ、米政府内の意見が割れ始めているといった指摘もあります。
さて、気になるのが、「暫定的和解案」の中身です。
福岡高裁那覇支部が、和解案の中身を公表しないよう県と国に求めていることから詳細は分かりませんが、概要は報じられています。
それによれば、(1)国は代執行訴訟と行政不服審査法による審査請求を取り下げ、埋め立て工事をただちに停止(2)国と県は違法確認訴訟などの他の手続きの判決まで円満解決に向けた協議を行う(3)別訴訟の判決が出た場合、国と県は結果に従う、ということです。
冒頭で3つの裁判が進行しているとお伝えしましたが、その3つとは「代執行訴訟」「係争委不服訴訟」「抗告訴訟」です。今回の和解成立は、その一つ、「代執行訴訟」に関わるものですが、そもそも、どの裁判の結果も出ていない中で工事だけは継続していたのがおかしな話だったのです。翁長知事も裁判が終わるまで工事を止めるよう、再三求めてきました。政府の譲歩は一見、評価すべきことにも見えますが、当然のことと言えば、当然なのです。
裏を返せば、これまで一切譲歩しなかった建設工事を一時断念するほど、今年夏の参院選は勝ちたいのだということなのでしょう。なんとしても参院選で勝って、3分の2議席を獲得して、改憲の発議を行い、緊急事態条項の導入をはかりたいのだと思います。沖縄に関心と共感を寄せる皆さん、この視点をぜひとも忘れないでほしいと思います。自民党改憲草案の緊急事態条項には、地方自治を空洞化させる「地方自治体の長に対して必要な指示をすることができる」という一節が書かれています。緊急事態条項が通れば、沖縄の抵抗はねじ伏せることが「合憲」となってしまうのです。
安倍政権からは、辺野古新基地建設も憲法改正もどうしても実現したいという執念を感じます。私たちも、どうしても断念させるという執念をもって、臨まなくては、と思います。
昨年10月13日、翁長知事は、辺野古沿岸部の公有水面埋立承認は「法的瑕疵」があるとし、取り消しを発表。翌日、沖縄防衛局はこれを不服とし、国土交通大臣に取り消しの執行停止と不服審査を請求しました。
行政不服審査法とは、本来、国民の権利を救済するために制定されたものであり、国が私人に化けて、行政処分の審査を請求することなど想定されていませんでした。これが、前代未聞の訴訟が3つも同時に行われる事態を生んだ、そもそもの発端でした。
そのおかしさについては、以前、行政法研究者である龍谷大学教授・本多滝夫氏に取材し、記事にまとめていますので、改めて、ご紹介します。
※94人の行政法研究者が声明を発表! 国が「私人」になりすます行政不服審査制度の濫用に抗議!――「辺野古埋立承認問題における政府の行政不服審査制度の濫用を憂う」声明文全文掲載
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/271924
また、本多教授もファシリテーターとして参加した緊急シンポジウム「辺野古裁判で、問われていること」では、辺野古訴訟弁護団長の竹下勇夫氏が辺野古訴訟の現状を詳しくお話しされているので、ぜひ、そちらの動画記事もご覧ください!
※2016/02/28 【沖縄】緊急シンポジウム「辺野古裁判で、問われていること」(動画)
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/289521
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ぎぎ記者、ありがとうございました。今回の「和解」に関しては、手放しで喜ぶのではなく、政権側の狙いを詳細に読み取る必要がありますね。そして忘れてはならないのは、絶対に参院選で改憲勢力に3分の2の議席を取らせず、緊急事態条項の導入の企みを入り口でシャットアウトすることですね!
さて、次は佐々木記者に、野党共闘の流れに冷水を浴びせかける「あの男」の発言について、報告してもらいます!
■野田佳彦前総理が連合の大会で特設リングに上がり民主党に喝!?寒すぎるその姿から発せられた言葉は「小沢一郎さんは来ないで」という寒すぎるセリフだった!
おはようございます! IWJで記者をしている佐々木隼也と申します。
どこまで野党共闘の足を引っ張れば気がすむのでしょうか?
一昨日の3月3日、民主党の野田佳彦前総理が、維新の党との新党結成について、「大きな塊ができるよう頑張っていく。一番足を引っ張った元代表さえ来なければ、あとは全部のみ込もうと思っている」と語り、小沢一郎氏率いる「生活の党と山本太郎となかまたち」との合流に、改めて拒否反応を示しました。民主党の岡田克也代表と生活の党の小沢一郎代表は3月3日に東京都内で非公式の会談を行っており、この動きを牽制したものと思われます。
TPP参加への道筋を整え、国民の誰も容認していない消費税増税を勝手に3党合意でまとめあげ、尖閣を国有化して、中国との間で対立の火種を作り出した張本人でもあります。挙げ句のはて、国会での安倍晋三氏との丁々発止の「茶番劇」で解散総選挙、その結果としての自民党大勝を演出するなど、安倍政権誕生、その後の暴走の「立役者(戦犯)」である野田さんが、またも安倍政権に加勢しているわけです。
野田さんがこの発言を行ったのは、民主党最大の支持母体・連合の春闘決起集会でのことでした。プロレス好きだという野田さんは、会場の後楽園ホールの特設リングに意気揚々と上がり、「弱気が残る党内に檄を飛ばした」などと各紙は伝えています。安倍晋三氏との党首討論は、まさに「プロレス」そのもの。くさい田舎芝居でした。
連合といえば、神津里季生(こうづ りきお)会長が新年の交歓会で「(共産党とは)同じ受け皿には成り得ない」と挨拶するなど、共産党との共闘拒否の姿勢を打ち出しています。話を総合すると、民主党とその支持母体の連合には、共産党はNG、生活の党はNGという2つの勢力が、重なりあって、野党の幅広い結集に対して睨みをきかせているということです。
オール野党の結集がなれば、改憲勢力が参議院の議席の3分の2を占める事態もぎりぎりで防げるでしょう。要するに、共産党はNG、生活の党はNGと大声をあげている者たちは、味方のふりをして、自民党を中心とする改憲勢力のアシストをしているわけです。
連合の真意については、IWJは連合への取材を継続しています。「共産党は嫌だ」などと言っているあいだに、緊急事態条項の新設発議が可能となる3分の2議席を、今年夏の参院選で改憲勢力に形成されたら、いったいどうするつもりなのでしょうか? 取材報告を今しばらくお待ちください!
さらに野田さんは、「アベノミクスは間違っていた。底上げの経済政策、分配こそが最大の成長戦略だ」と、安倍政権批判を展開したなどとも報じられていますが、お笑いぐさですね。「分配」「底上げ」の最大の敵であるTPPや消費税増税を、自民党と平仄をあわせて推し進めたのは、いったいどこの誰でしょう。全国の国民から、「おまえが言うな!」というツッコミが飛んできそうです。民主党を支持した有権者の期待を裏切り、お膳立てして、安倍氏にバトンを渡したのは野田氏です。
まるでこの国の未来にやる気のない民主党上層部を尻目に、野党の若手議員たちや地方支部、市民の草の根レベルでは、野党共闘とそれをサポートする市民連合の動きは活発化しています。ぜひ、以下の記事より、その動きを確かめていただければと思います!
※2016/02/25 女優・吉永小百合さんと新党結成!? 野党幹部の前でぶち切れた小林節・慶應大名誉教授「野党がまとまっただけではダメ。ワクワクした政策と候補者を出さなければ浮動票は動かない」
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/288991
※2016/01/19 「共産党とは同席したくない」と言う民主党議員「でも安倍ちゃんよりいいでしょ」―慶大名誉教授・小林節氏、「絶対野党共闘!どこ見て政治やってるんだ」―SEALDs・本間信和氏
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/283129
※2016/02/12 【大阪】「委員長のポストが減るから」――民主党執行部が野党共闘に鈍い「理由」を同党の異端児・尾立源幸議員が暴露!小林節氏、白井聡氏は「新党」結成の可能性に言及!
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/287004
※2016/02/18 どうなる野党共闘! 夏の参院選に向けて「市民連合」が果たす役割とは?~立憲デモクラシー、学者の会、市民連合を支えるキーパーソン・上智大学教授中野晃一氏に岩上安身が直撃インタビュー!(動画)
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/287721
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佐々木記者、ありがとうございました! 次は青木記者に、「ネトウヨ」芸能人を堂々と出演させるテレビ局の偏向ぶりについて、レポートしてもらいます!
■「僕は改正する必要はないと思うな」と著していたケント・ギルバート氏が180度の変節! 護憲派のことを「アヤシイ新興宗教みたい」――「ネトウヨ文化人」とも称される同氏のTBS『ひるおび!』、NHK『日曜討論』の出演は「『視聴者の会』へのご機嫌取り」か!?
IWJで中継やテキスト関係のお手伝いをしながら報道現場の勉強をしています青木浩文です。
「お久しぶりですねえ! お会いするのは20年ぶりくらいですか? ケントさんを見ると、どうしても値段を当てたくなっちゃう(笑)」
TBSテレビ『ひるおび!』に初出演したタレントで弁護士のケント・ギルバート氏を、司会者の恵俊彰氏はこんな言葉で迎えました。「値段を当てたくなっちゃう」というのは、1983年から1990年まで放送されていた『世界まるごとHOWマッチ』のこと。世界の珍品、名品等の値段を予想するクイズ番組で、司会は大橋巨泉、解答者はビートたけしなど。ギルバート氏は外国人準レギュラー解答者として、この番組に出演し、人気者となりました。
今の若い世代はもしかしたら、テレビによく出ていた頃のギルバート氏を知らないかもしれません。私の世代(1960年生まれの55歳です)にとっては、ギルバート氏はなじみ深いタレントです。筋肉むきむきのチャック・ウィルソン氏、びっくりメガネのケント・デリカット氏などとともに、当時のケント・ギルバート氏は「二枚目(イケメン)で頭もいい」と特に女性に人気があり、80年代のバラエティ番組ではひっぱりだこでした。
ギルバート氏が著した『ボクが見た日本国憲法』(1988年、PHP研究所)も、とても印象に残っています。絵本のようなきれいな装丁で、憲法をテーマにした書物としては当時まだ珍しく、書店においてもひときわ異彩を放っていたのを覚えています。
同書の中で、ギルバート氏は「僕は改正する必要はないと思うな」「理想(憲法9条)は変えない方がいい」と語っていました。
しかし、それから27年後、保守系雑誌『VOICE』(PHP研究所)2015年 3月号では、こうした自らの考えを真っ向から否定し、次のように書いています。
「1988年に書いた『僕が見た日本国憲法』で、私は日本の憲法九条を称賛しました」「でも、いまは考えが180度変わり、すぐに改憲すべきだと思っています。理由は明白で、27年前といまでは日本を取り巻く情勢が大きく変わったからです」
また、2015年11月10年、日本武道館で開催された「今こそ憲法改正を!武道館一万人大会」でスピーチを行ったギルバード氏は、先述の自著に触れ、次のように語っています。
「27年前に、PHP研究所から『僕が見た日本国憲法』という本を出版いたしました。それほど売れませんでしたが。今、振り返って考えると『よくこんなこと書いたな』と思うんですけど、その中で『9条はそのままでも構わない』と書きました」「しかし、今は全然そう思いません」
さらに、護憲派のことを「アヤシイ新興宗教みたい」などと批判しています。よくもまあ、これだけ変節できるものです。
「今こそ憲法改正を!武道館一万人大会」の様子は、IWJのサイトでほぼ全編をご覧頂くことができます。ギルバード氏のスピーチは、全編動画の1:02:50頃から始まります。
※2015/11/10 今こそ憲法改正を!武道館一万人大会(動画)
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/274494
自らの考えや意見を、大転換するという経験は誰にでもあることだと思います。しかし、自身の内面に大きな葛藤や苦しみが生まれ、それを乗り越えていくためには大きなエネルギーが必要だと思います。
ところが、180度考えを変えた理由が、「日本を取り巻く情勢が大きく変わった」などというような、どこかの大臣の国会答弁のコピペのようなフレーズだとすると、あまりにも浅はかというか、実はこの大転換の裏には何か別の要因があるのではという疑念がふつふつと湧いてきます。
ニュースサイトの「Litera(リテラ)」は、ギルバート氏がこれまでさまざまな事業に失敗してきた事実を紹介しています。自らの名前を冠して1989年に開校した「ケント・ギルバート外語学院」は、所属講師2名が大麻取締法違反で逮捕され、95年に閉校。共同出資したタコスチェーン店は、経営不信で91年4月に解散。広告塔を勤めていたマルチ商法のビジネスは日本進出に失敗したとのこと。
※ネトウヨ化したケント・ギルバートの文章に“捏造”が発覚、回収へ! ゴーストライター任せの粗製濫造も明らかに
http://lite-ra.com/2016/02/post-1992.html
そんなギルバート氏が露骨なネトウヨ的主張を口にしはじめたのは、2014年の朝日新聞の従軍慰安婦をめぐる「誤報」問題から。自身のブログで朝日新聞を厳しく糾弾したところ、大反響を呼んだというのです。ネトウヨ的主張に、ビジネスチャンスを見出したのか、以降、ギルバート氏のネトウヨ化は急速に進んでいきます。
そのような中、雑誌『VOICE』(PHP研究所)15年12月号において、ギルバート氏の文章に「コメントの捏造」が発覚し、書籍が回収される事態が起きました。ギルバート氏は、原稿をゴーストライター任せにしただけでなく、内容のチェックも編集部に丸投げ。『VOICE』編集部と発行元のPHPは謝罪と訂正を行ったものの、当のギルバート氏は今に至るまで一切謝罪していません。
ギルバート氏の『ひるおび!』、NHKの『日曜討論』の出演については、安倍政権支持者によって構成される『視聴者の会』(放送法遵守を求める視聴者の会)に対する、テレビ局側のご機嫌取りとしか考えられません。
ギルバード氏も呼びかけ人として名を連ねている『視聴者の会』が、「『NEWS23』の安保報道が放送法に違反」と主張をした記者会見の様子は、こちらもIWJがしっかりと中継しています。全編をご覧になる場合には、会員登録が必要となります。
※2015/11/26 「放送法遵守を求める視聴者の会」記者会見(動画)
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/276421
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http://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/24358
他方、『視聴者の会』の攻撃対象となった『NEWS23』のアンカーを務める岸井成格氏は、鳥越俊太郎氏などテレビ放送関係者と、2016年2月29日に行われた高市早苗総務大臣の「電波停止」発言に抗議する記者会見を開いています。
この会見は、IWJは中継はもちろんのこと、最近、あちこちの会見で積極果敢に質問し、岩上さんから「質問君」とニックネームをつけられた高橋敬明記者が、鳥越俊太郎氏らに突撃インタビューを敢行しています。
この日、「質問君」こと高橋記者がぶつけたのは、「今の日本のテレビの作り方が、CM(企業スポンサー)や政府からの圧力に耐えられないというのであれば、いっそのこと一度ぶっこわしたほうがいいと思うが」という勢い溢れる質問でした。これに応えて、鳥越氏は笑顔を浮かべながらも力強い声で、「市場経済社会の中で逃れられない宿命を背負った民間テレビ局の中の志ある人間の闘い」について語りました。
続きはぜひ、IWJのサイトで! ハイライト動画をアップしていますが、鳥越氏のお話し全て視聴するには会員登録が必要です。
※2016/02/29 田原総一朗氏、鳥越俊太郎氏、金平茂紀氏、岸井成格氏、青木理氏、大谷昭宏氏らテレビ放送関係者が高市総務大臣の「電波停止」発言に「怒り」の抗議会見!(動画)
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/289637
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鳥越氏に関しては、現在、岩上さんによる単独インタビューを行う方向で、調整を進めています。こちらにも、ぜひ、ご注目いただければと思います。
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青木記者、ありがとうございました! 続いては安道幹記者から、明日の注目インタビューに関してお知らせです!
■米国は日本を守らない!草の根の反核運動が米国の核攻撃を食い止めた~本日13時より、岩上さんによる早稲田大学客員教授・春名幹男氏へのインタビュー第2弾の模様を中継いたします!!
おはようございます。IWJで記者をしております安(あん)と申します。
本日13時より、岩上さんが、ジャーナリストで早稲田大学客員教授の春名幹男氏にインタビューを行います。IWJではCh1でその模様を中継いたしますので、ぜひご覧ください!
※【IWJ・Ch1】はこちらから
http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=1
1月28日(木)に、新刊『仮面の日米同盟~米外交機密文書が明かす真実』を刊行したばかりの春名氏に、岩上さんがインタビューを行いました。今回のインタビューは、それに続く第2弾となります! 前回のインタビューの模様は、下記URLよりご覧いただけますので、ぜひ、チェックしてみてください!
※2016/01/28 「米国は日本を守らない!」 日米新ガイドラインに施された翻訳上の仕掛けとは~『仮面の日米同盟』著者・春名幹男氏に岩上安身が直撃インタビュー
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/284665
前回のインタビューで春名氏は、2015年4月27日に発表された「日米新ガイドライン」の英語版と日本語版を詳細に分析し、外務省の官僚が「日米同盟重視」を掲げる安倍総理の意向を忖度して、「アメリカが日本を守ってくれる」ように読み取れるよう作為的な翻訳を施しているという驚愕の事実を説明しました。
ひとつ例を上げてみます。
例えば、海空の防衛作戦での自衛隊の役割について、新ガイドラインの日本語訳では、英語の原文は「The Self-Defense Forces will have primary responsibility for conducting…operations…to defend Japan」となっています。この部分に関して日本語版では、「自衛隊は、日本を防衛するため(略)作戦を主体的に実施する」と訳されています。
この部分に関して、「primary responsibility」が「主体的に」と訳されているのがポイントだ、と春名氏は指摘します。本来、「primary responsibility」は、「主たる責任」「第一次的な責任」と訳すのが、より正確だというのです。つまり、新ガイドラインでは「日本を防衛する第一次的な責任は日本にある」と書かれていることになります。訳文とニュアンスが随分違いますね。
米国は日本の防衛について、ガイドラインの改訂が行われるたびに少しずつ、米軍の関わりを薄めてきた。しかし、そのことは外務官僚による日本語への作為的な翻訳によって、私たち国民には巧妙に隠されたままになっていると春名氏は語ります。
春名氏は、「日米新ガイドライン」の日本語版ではなく英語版を字義通りに解釈すれば、日本が武力攻撃を受けた際に、日本本土を主体的に防衛するのは自衛隊であり、米軍の任務はあくまで「サブ」で、自衛隊を支援し補完するのみである、と説明しました。本当に驚きです。
今回のインタビュー続編では、沖縄返還や尖閣諸島の領有権問題をめぐる米国の思惑など、機密文書を徹底的に読み解きつつ、「米軍は、日本を決して守ってはくれない」という驚愕の事実に岩上さんが迫る予定です!
その中でもぜひ、注目していただきたいのが、1950年代、米軍によって5回にわたり検討された核兵器の使用に関して、米国側は日本における「反核運動」の高まりを「憂慮」し、使用を見送っていた、という事実です。
米国は戦後、朝鮮戦争やベトナム戦争に際し、5回にわたり核兵器の使用を真剣に検討しました。しかし、1958年にCIAが作成したレポートには、「(日本国民は)核兵器使用に対する深い感情的敵対心」を持っているため強く反発し、「おそらく在日米軍基地の使用を認めなくなるだろう」と記されていました。
広島と長崎に原爆を投下され、1954年3月1日にはビキニ環礁で漁船「第5福竜丸」が水爆実験に遭遇して被爆するなど、米軍から核被害を受けてきた日本では、「反核運動」が高まりを見せていました。東京の杉並区の主婦が始めた署名運動に3千万人を超える日本国民が署名。
米軍が極東において核兵器を使用した場合、日本が在日米軍基地の使用を認めなくなるだろうと米国政府トップは判断し、核兵器の使用を見送ったのです。まさに、日本の市民による運動が、米軍による核攻撃という暴挙を止めたのです。草の根の市民のパワーが、どれほど現実の政治に影響を与えうるか。これまで明らかにされてこなかった歴史の真実です!
安倍政権は、今年夏の参院選で改憲勢力が3分の2を占め、「緊急事態条項」を創設することを狙っています。しかし、この「緊急事態条項」は、基本的人権を停止させ、国民のあらゆる権利を公権力に従属させるという、途方もなく危険な条項です。草の根の市民による反核運動が米軍の核兵器使用を押しとどめたように、今こそ日本の市民は声をあげ、安倍政権の「暴走」にストップをかけるべき時ではないでしょうか。
緊急事態条項については、現在発売中の「饗宴VI」のDVDや『前夜・増補改訂版』で、たっぷりと議論されています。IWJサイトにて販売中ですので、是非、お買い求め下さい。
※【増補改訂版・岩上安身単独サイン入り】『前夜~日本国憲法と自民党改憲案を読み解く』
https://iwj.co.jp/ec/products/detail.php?product_id=171
※【増補改訂版】『前夜~日本国憲法と自民党改憲案を読み解く』
https://iwj.co.jp/ec/products/detail.php?product_id=169
※『饗宴VI~国民非常事態宣言! 露わになった「ナチスの手口」/国家緊急権を阻止せよ!』
https://iwj.co.jp/ec/products/list.php?category_id=25
また、緊急事態条項に関して、岩上さんが2015年12月19日に岩上さんがインタビューした永井幸寿弁護士が、新刊『憲法に緊急事態条項は必要か』(岩波ブックレット)を発売します。こちらもぜひ、お買い求めください!
本日の岩上さんによる春名さんへのインタビューでは、このような歴史的事実についてもお話をお聞きする予定ですので、どうぞご注目ください!
■今後の岩上さんのインタビュー予定をお知らせ!
IWJでは今後も、岩上さんによるスペシャルインタビューを続々と中継・配信します。いずれも必見の内容となること間違いありません! ぜひ、ご注目ください!
◆3月5日(土)13時~ 早稲田大学客員教授・春名幹男氏インタビュー 第2弾
最新刊『仮面の日米同盟~米外交機密文書が明かす真実』が話題の、ジャーナリストで早稲田大学客員教授の春名幹男氏にお話をうかがいます。1月28日に行われた前回のインタビューでは、日米新ガイドラインに施された外務省による意図的翻訳の仕掛けを解き明かしつつ、「日本は米国を守らない」という真実を明かしていただきました。今回のインタビューでは、「ニクソン・ショック」や沖縄返還協定、さらには尖閣諸島の領有権問題に至るまで、米国の隠された意図に関して、徹底的に掘り下げてお話をうかがう予定です。
前回のインタビューは、下記URLからご覧いただけますので、是非、定額会員にご登録いただき、動画アーカイブをご覧ください!
※2016/01/28 「米国は日本を守らない!」 日米新ガイドラインに施された翻訳上の仕掛けとは~『仮面の日米同盟』著者・春名幹男氏に岩上安身が直撃インタビュー
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/284665
◆3月7日(月)15時~ 山田正彦氏インタビュー
「TPP交渉差し止め・違憲訴訟の会」幹事長で、元農林水産大臣の山田正彦氏に、2月4日に署名式が行われ、現在国会でも論戦が行われているTPPに関してお話をおうかがいします。
山田氏はこの間、PARC(アジア太平洋資料センター)事務局長の内田聖子氏とともに分析チームを結成し、膨大な量のTPP協定文の分析を進めてきました。今回のインタビューでは、この分析を通して新たに判明したTPPの危険性を中心に岩上さんがお話をうかがう予定ですので、どうぞご注目ください!
◆3月10日(木)13時~ 海渡雄一弁護士インタビュー
今年で5年目を迎える「3.11」の前日にあたる3月10日、「福島原発告訴団」の代理人である海渡雄一弁護士に岩上さんがお話をうかがいます。
東電旧経営陣である勝俣恒雄・元会長、武黒一郎・元副社長、武藤栄・副社長の3人に対する強制起訴の行方や、高浜原発3、4号機の再稼働など、原発の問題を中心にじっくりとお話をうかがう予定ですので、どうぞご注目ください!
◆3月14日(月)14時~ 京都大学名誉教授・本山美彦氏インタビュー 第2弾
『金融権力~グローバル経済とリスク・ビジネス』、『人工知能と21世紀の資本主義~サイバー空間と新自由主義』など多数の著書がある京都大学名誉教授・本山美彦氏に、2月8日に引き続いて岩上さんがお話をうかがいます。
現在の日本、アメリカを中心に、世界中を席巻する新自由主義を、「金融権力」「サイバーリバタリアン」という観点から捉え返す本山氏。インタビューでは、日経平均株価の暴落などによって限界が露呈しているアベノミクスの弊害などについて、岩上さんが掘り下げる質問をしてくれるはずです!
前回のインタビューは、下記URLからご覧いただけますので、是非、定額会員にご登録いただき、動画アーカイブをご覧ください!
※2016/02/08 岩上安身による『金融権力―グローバル経済とリスク・ビジネス』著者 本山美彦・京都大学名誉教授インタビュー
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/286495
◆3月16日(水)17時30分~ 民主党・大西健介衆議院議員インタビュー
経済再生担当相を辞任した甘利明氏の金銭授受疑惑を追及する「甘利明前大臣疑惑追及チーム」で座長を務める民主党の大西健介衆議院議員に、お話をうかがいます。
民主党の追及チームは、現在までに、建設会社の総務担当者である一色武氏と甘利氏の元秘書との間で交わされた金銭授受の場面を録音したデータを公開しています。民主党は甘利氏と元秘書の証人喚問を要求していますが、与党側は甘利氏の「睡眠障害」を理由にこれに応じていません。インタビューでは、民主党が入手した音声データをはじめとする資料の内容について、お話をうかがいます。
IWJではこれまで、この「甘利明前大臣疑惑追及チーム」の会合を、中継し続けています。インタビューの予習として、ぜひ、下記URLからアーカイブ動画をご覧ください。
※2016/02/01 民主党・甘利前大臣疑惑追及チーム会合(動画)
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/285526
※2016/02/02 民主党・甘利前大臣疑惑追及チーム会合(動画)
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/285732
※2016/02/15 民主党・甘利前大臣疑惑追及チーム会合(動画)
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/287461
※2016/02/23 民主党・甘利前大臣疑惑追及チーム会合(動画)
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/288804
■「日刊IWJガイド」がリニューアルします! ぜひ、定額会員にご登録ください!
ここで、「日刊IWJガイド」に関して、重要なお知らせがあります!
これまでこの「日刊IWJガイド」は、IWJ定額会員(有料会員)の皆さま以外に、サポーターズクラブ(無料サポーター)に登録されている方にも配信してきました。
しかし、4月1日からは、定額会員の方のみに従来どおりの「日刊IWJガイド」の「フルバージョン」をお送りし、それ以外の方には、目次、中継番組表、岩上さんのインタビューや講演のお知らせ、IWJ物販の告知のみが掲載されたバージョンを配信することになりました。
当初、時候の挨拶と中継番組表のみだったこの「日刊IWJガイド」は、次第に記事の分量が増加し、今では、日刊のメルマガとしては他に類例のないボリュームを誇る媒体になりました。昨年末の「饗宴VI」では、会員の皆さまから、「とても読み応えがある」「毎朝、楽しみにしている」といったお声がけをいただきました。
お読みいただいている方にはお分かりのように、この「日刊IWJガイド」には、IWJのスタッフが、執筆者として代わる代わる登場しています。IWJ設立当初から参加している記者の原佑介とぎぎまき、福島第一原発事故直前に出入りするようになった佐々木隼也から、青木浩文、城石エマ、太田美智子、葦澤美也子、安道幹、山本愛穗といった新人記者まで、この「日刊IWJガイド」の編集には、毎号、とても多くのスタッフが携わっています。
無料サポーターの方で、今後も続けてこういったスタッフによる記事を読みたい、という方は、ぜひ、「フルバージョン」が届くIWJ定額会員にご登録ください! IWJの活動は、会員の皆さまからの会費およびご寄付によって成り立っています。IWJがこれからも活動を継続できるように、ぜひ、この機会にIWJの定額会員にご登録ください!
※※会員登録はこちらです!
https://iwj.co.jp/ec/entry/kiyaku.php
なお、リニューアルに際して、この「日刊IWJガイド」の名称を変更することになりました。つきましては、新しい名称を広く募集いたします。
IWJ事務所内では、現在、オーソドックスに「デイリーIWJ」「IWJデイリー」にしようといった意見から、明治時代の日刊紙「萬朝報」を意識して「IWJ朝報」にしようといった意見まで、様々な意見が出ています。ぜひ、皆さまのご意見も聞かせてください! どうぞよろしくお願いいたします。
※新メルマガの名称はこちらまでお寄せ下さい
office@iwj.co.jp
切り替えは、4月1日配信予定の日刊IWJガイドからです。無料サポーターの方、会費が未納付になっている方など、この機会に前向きにご検討いただき、ぜひ、定額会員へのご登録をお願いいたします!
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■IWJ定額会員ご登録のお願いと、緊急のご寄付・カンパのお願い! IWJの財政が再びピンチです!
ここで改めて、IWJ定額会員のご登録と、緊急のご寄付・カンパのお願いをさせていただきたいと思います。
IWJは2010年12月1日の設立以来、日米関係を主軸に据えつつ、原発、TPP、陸山会事件、特定秘密保護法、集団的自衛権、沖縄の米軍基地問題、歴史認識など、日本が直面している様々な政治課題を正面から取り上げてきました。中継・配信体制は日本だけにとどまらず、ニューヨークやベルリン、ソウルなどにもチャンネルを開設するに至っています。
こうしたIWJの活動が継続できているのは、IWJ定額会員の皆さまからの会費の納入と、ご寄付・カンパのおかげです。改めて、厚く御礼を申し上げます。
私は2011年の9月にIWJに入ったのですが、その頃はまだ会員制がスタートしておらず、記事も岩上さんの個人サイトである「Web IWAKAMI」にUstreamの録画を貼り付けるだけだったりと、IWJという会社の設立は前年の2010年12月にスタートしていましたが、岩上さんのパーソナルなメディアから「チーム」としてのIWJというメディアへの「移行期」でした。難産の末に現在の9面の画面のIWJのサイトが誕生したのは2011年の12月でした!
しかし現在は、IWJの公式ホームページ上で毎日記事の更新が行われ、デイリーメディアとしてこの「日刊IWJガイド」を毎日発行したりと、取材成果を動画・テキスト化して幅広く配信する体制が整いつつあります。スタッフの人数も、私が入った頃の数倍の規模になりました。私も含め、ほとんどがプロの記者経験のない者ばかりでしたが、未熟者ぞろいのひよ子も、この数年で、ずい分と鍛えあげられたと思います。
しかし、規模が大きくなる一方で、財政状況は依然として厳しい状態が続いています。実は、ここ数ヶ月、ご寄付・カンパの額が大きく減少しています。昨年の秋の安保法制国会が終わったあと、多くの人の気持ちがゆるんだのかもしれません。あるいは、IWJは頑張っているから大丈夫だと買いかぶられているのかもしれません。
しかし、IWJは市民の皆さんのドネーション、即ちご寄付・カンパによって支えられてきたメディアです。市民の皆さんの支えなくして、活動することも、存続することもできません。IWJは、昨年8月から新しい期がスタートし、今年7月末に期末を迎えますが、あと残り5カ月をこの調子で推移していくと、大きな赤字が出てしまう可能性があります。
経理の柱だった方が、体調不良で退社し、見通しが立たなかったのですが、やっと落ち着いてきて、数字を見直したところ、見通しが厳しいことがわかったと、岩上さんから告げられました。経営の労苦は、岩上さんが一人で担っていて、他のスタッフではわかりません。財務の逼迫の窮状についての詳細は、岩上さんが近々、皆さまに直接、お知らせすることになると思います。ご心配をかけて申し訳ありませんが、どうぞお力添えをお願いいたします。
NHKをはじめ、日本の既存大手メディアは、自民党・安倍政権による一強体制の前に萎縮し、とてもではありませんが、権力を批判するジャーナリズムの使命をはたしているとは言えません。このような日本のメディア環境の中で、IWJは今後も、独立メディアとして、権力を正しく批判し、市民ひとりひとりの声を可視化する役割をはたしていきたいと考えています。
IWJがこれからも取材活動を続けられるよう、どうぞご支援をいただければと思います。今こそ、皆さまのお力添えが必要です。どうぞ、よろしくお願いいたします。
※ご寄付・カンパはこちらから受け付けております。
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■わとはぷ~What happened today?
本日は3月5日です。2009年のこの日、野球の世界一を決めるWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)の第2回大会が開幕しました。2006年の第1回大会で優勝した日本は、原辰徳・前巨人監督が代表監督を務め、松坂大輔、ダルビッシュ有、田中将大といった豪華投手陣に加え、イチロー、岩村明憲、青木宣親といったメジャーリーガーを揃えて大会に臨みました。この大会から野球日本代表は「SAMURAI JAPAN」(サムライ・ジャパン)の愛称で呼ばれるようになり、その戦いに日本中が注目しました。
東京ドームで行われた1次ラウンドでは、ライバル・韓国に1対0で惜敗し、2位通過。その後、アメリカに舞台を移した2次ラウンドでは強豪・キューバを下し、準決勝ではアメリカを圧倒しました。
そして、ドジャー・スタジアムで行われた決勝では、韓国と再戦。延長10回にイチローがセンター前に決勝タイムリーを放ち、日本が5対3で勝利、2連覇を飾りました。この延長10回のイチローの打席は、平日の午前中の放送だったにも関わらず、日本国民の多くがテレビの前で釘付けになりました。
このように、劇的な勝利で2連覇を飾った「SAMURAI JAPAN」でしたが、「ミスター赤ヘル」こと山本浩二氏が監督に就任した2013年の第3回大会では、準決勝でプエルトリコに3対1で惜敗。目標としていた3連覇は達成できませんでした。
この敗戦後、現役時代は福岡ソフトバンクホークスで4番を務めた「ミスター・ホークス」こと小久保裕紀氏が「SAMURAI JAPAN」の監督に就任。来年、2017年に行われるワールド・ベースボール・クラシック第4回大会では、小久保監督が指揮をとることになります。
現在の日本のプロ野球界には、160キロ超えの速球をポンポンと投げ込む大谷翔平(北海道日本ハムファイターズ)を筆頭に、昨年「トリプルスリー」(30本塁打、打率3割超え、30盗塁)を達成した山田哲人(東京ヤクルトスワローズ)と柳田悠岐(福岡ソフトバンクホークス)、抜群の長打力を誇る中田翔(北海道日本ハムファイターズ)と筒香嘉智(横浜ベイスターズ)など、逸材揃いです。これに、田中将大(ニューヨーク・ヤンキース)やダルビッシュ有(テキサス・レンジャース)といったメジャーリーグ勢を加えれば、優勝間違いないでしょう! 「SAMURAI JAPAN」の活躍に、今から期待が高まります!
IWJも「SAMURAI JAPAN」のように、世界で通用する「走・攻・守」揃ったメディアを目指しますので、どうぞ皆さま、応援をよろしくお願いします!
本日もよろしくお願いいたします!
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岩上安身サポーターズクラブ事務局
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