■■■ 日刊IWJガイド 「『偏っている』から潰せ!という民主主義否定政権にジャーナリズムはどう抗うか~本日は渋谷でSEALDsが大規模街宣!謎の『超豪華ゲスト』とは…?そして『パンツ』問題の高木復興大臣と原発推進と稲田朋美氏を結ぶ『線』とは?」2015.10.18日号~No.1131号~ ■■■
(2015.10.18 8時00分)
おはようございます!IWJで記者をやっている佐々木隼也と申します。
今日は1本、ある記事を紹介させてください。
「記事が偏っているという批判が寄せられる。それには『ええ、偏っています』と答えるほかない」--。
これは、一昨日16日付の神奈川新聞の社説の書き出しです。続きをもうちょっとだけ紹介します。
「偏っているという受け止めが考えやスタンスの差異からくるのなら、私とあなたは別人で、考えやスタンスが同じではない以上、私が書いた記事が偏って感じられても何ら不思議ではない。つまり、すべての記事は誰かにとって偏っているということになる。
あるいは、やり玉に挙げられるのは安倍政権に批判的な記事だから、政権の悪口ばかり書くなということなのかもしれない。
これにも『でも、それが仕事ですから』としか答えようがない。権力批判はジャーナリズムの役割の一つだからだ。それは先の大戦で新聞が軍部や政権の片棒を担ぎ、非道で無謀な侵略と戦争を正当化し、美化した反省に基づくものでもある。
そして私たちはいま、権力の暴走を目の前で見せつけられるという歴史的瞬間のただ中にある」
ぜひ、続きは神奈川新聞の記事ページにてご覧いただきたいと思います。
・【カナロコ・オピニオン】「時代の正体」批判について(5)論を興し民主主義を体現する存在でありたい
http://www.kanaloco.jp/article/127964
我々IWJも、「偏っている」との批判をいただきます。最近こそ「IWJは極左メディアだ」「共産党チャンネルだ」などとネトウヨの方面からのご批判著しいですが、かつては「保守メディアだ!」「右寄りだ」との批判も多く受けていました。驚きですよね。
その間、岩上さんがIWJを設立した当初から、その主張は終始一貫、変わっていません。日本の自主独立、真の国民主権、真の民主主義の実現--。それを希求するうえで、自民党・安倍政権だけでなく、民主党政権時代は民主党を、維新の党や、時には共産党も、批判すべき時は批判してきました。その批判に対し、「偏っている」という批判をするのも自由で、それが民主主義だと思います。
しかし今の安倍政権下で公然と唱えられているのは、同党の会合に招かれたゲストの百田尚樹氏の「沖縄2紙は潰せ!」発言や、大西英男議員の「懲らしめろ」という発言にあからさまに現れているように、権力による直接的な弾圧を加えろ、という声高な主張です。これは、言論による批判や議論とは到底言えません。こんなファシスト然とした暴力的な主張を、若手の自民党議員がこぞって賛同しては持ち上げる。世も末の光景です。
・2015/07/02 「これは言論弾圧そのものだ」――“潰さなあかん”と名指しされた琉球新報、沖縄タイムス両編集局長が海外プレス向けに会見!
自民議員発言にブルームバーグ記者「背筋凍った」
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/251396
鳩山元首相への丸川珠代議員(現・環境大臣)の「ルーピー!」という国会における野次に喝采を送った自民党支持者らが、その口で、「安倍はやめろ」というSEALDsのコールに、「総理を呼び捨てにするとはなんだ、けしからん!」などと批判する。「やめろ」というのは、退陣を迫る要求で、そこに侮辱が込められているわけではない。「ルーピー」は明らかに侮辱であり、大きな違いがあります。
政治家が誤った政策の遂行や政治的決断を下していると主権者である国民が判断すれば、「やめろ!」と退陣を迫るのは当然の権利です。これに対する批判の自由も、中傷や恫喝、ヘイトスピーチでない限り尊重されるべきですが、しかしその言論の機関を、広告の引き上げなどの不正不当な手段を用いて潰せ!というのは、民主主義の否定であり、恐怖政治の始まりです。こうした煽動を行う政治家や知識人の暴言は、絶対に見逃してはならないと思います。
国会前で抗議デモを行っていたから、というだけの理由で、殺害予告を送る愚か者がいる。権力の暴走と、それに乗じる一部の人々の暴力が結託し、この国を民主主義の機能しない国、暗い横暴な権力に支配される独裁国家へと作り変えようとしています。基本的人権すら認められていなかった、男女平等でもなかった、生まれによる差別が厳然として残っていた、そんな明治憲法下の時代に戻るのはまっぴらゴメンです。
しかしそうは問屋が卸さない。安保法制の採決が暴力的に強行されてから、もう1カ月が経ちますが、安倍政権に対する抗議の声は、静まるどころか、高まり続けています。
ということで、IWJは今日、SEALDs主催の「安保法制に反対する渋谷街宣」を中継します!
もちろん固定カメラだけでなく遊軍カメラも出し、現場の様子をあまるところなく伝えます。スピーチをするのは、SEALDsや、高校生たちの主催するTeens
Sowlのほか、社民党、共産党、生活の党、民主党、維新の党など超党派の議員が「野党共闘」とばかりに結集します。
さらに、びっくりするような「豪華ゲスト」も登壇するということで、これは見逃せないですね…!
本日はほかにも、京都や愛知でも、反戦や安倍政治NO!を訴える集会・イベントが行われ、IWJももちろん中継します。
9月17日、特別委員会の委員長席を「人間かまくら」で囲み、「採決を強奪」した暴挙に対し、これをしれっと「可決」と報道したのは、NHKをはじめとする巨大メディアでした。安倍政権に対するまともな批判も口にできず、だんまりを決め込んでいるメディアばかりの今だからこそ、IWJは、メディア界において、まともな「民主主義」担当として、市民の声を、どんどん可視化していきたいと思います。
IWJは、吹けば飛ぶような脆弱な財政状況の零細メディアですが(飛んだとしても、気概だけは、天高く龍が翔ぶが如く、ですが)、政治介入の武器である「広告」に頼らずに、今後も市民のみなさまからのご支援だけで、活動し続けていきます。ぜひ、有料会員となり、またカンパやご寄付によって、直接、IWJの基盤を支えていただければと思います。
※会員登録はこちら!
https://iwj.co.jp/ec/entry/kiyaku.php
※ご寄付・カンパもどうぞお願いいたします!
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「偏っている」という方もぜひ、本日の中継をご覧ください。情報が自由に十二分に行き交うことがどれほど重要か。言論の自由がなくなるとは、「偏っているぞ」と発言する自由すら奪われることなのだと多くの人に気づいてもらいたいと思います。言論の自由、報道の自由なくして民主主義は成り立ちません。安倍政権やその支持者らが壊そうとしている民主主義を、市民みんなの手で取り返し、体現しましょう!
…(後半へ続く)
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◆中継番組表◆
本日のIWJの中継番組表をお送りします。
あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。
**2015.10.18 Sun.**
【Ch4】13:00~「SEALDs主催・安保法制に反対する渋谷街宣 ー固定カメラ」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=4
※SEALDs主催の、「安保法制に反対する渋谷街宣」を中継します。Ch4は固定カメラです。
【Ch5】13:00~「SEALDs主催・安保法制に反対する渋谷街宣 ー固定カメラ」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=5
※SEALDs主催の、「安保法制に反対する渋谷街宣」を中継します。Ch5は遊軍カメラです。
【IWJ_AICHI1】13:30~「安倍政治を許さない政党・政治団体と市民との討論会」
視聴URL: http://www.ustream.tv/channel/iwj-aichi1
※「政治を考える市民の会」が主催の「安倍政治を許さない政党・政治団体と市民との討論会」を中継します。
【IWJ_KYOTO】13:30~「第9回反戦・反貧困・反差別共同行動in京都変えよう!日本と世界」
視聴URL: http://www.ustream.tv/channel/iwj-kyoto1
※円山野外音楽堂で行われる、「第9回反戦・反貧困・反差別共同行動」を中継します。
【IWJ_OSAKA1】14:00~「チッソ水俣病関西訴訟 最高裁判決11周年」
視聴URL: http://www.ustream.tv/channel/iwj-osaka1
※チッソ水俣病関西訴訟原告団長の川上敏行氏ほかがお話予定。
【録画配信・Ch6】18:00~「学校に自由と人権を!10・17集会 子どもたちを戦場に送るな!」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=6
※昨日行われた、「10・17集会実行委員会(10・23通達関連裁判訴訟団・元訴訟団14団体)」主催の「学校に自由と人権を!10・17集会 子どもたちを戦場に送るな!」を録画配信します。
【録画配信・IWJ_AICHI1】20:00~「安倍政治を許さない政党・政治団体と市民との討論会」
視聴URL: http://www.ustream.tv/channel/iwj-aichi1
※同日行われる、「政治を考える市民の会」が主催の「安倍政治を許さない政党・政治団体と市民との討論会」を録画配信します。
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◆明日の中継番組表◆
あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。
**2015.10.19 Mon.**
【Ch未定】17:00~「『さぁ、安倍政治を終らせよう』10・19院内集会『野党はオルタナティブを提示できるか――路上から議会へ』中野晃一上智大学教授」
※「立憲フォーラム」、「戦争させない1000人委員会」が主催の院内集会。中野晃一・上智大学教授が発言予定。
【Ch2】17:30~「東京電力 定例会見」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=2
※東京電力による定例会見を中継します。
【IWJ_KYOTO】18:15~「10.19 戦争アカン!京都・おんなのレッドアクション 戦争法反対デモ&スピーチ」
視聴URL: http://www.ustream.tv/channel/iwj-kyoto1
※同志社大学教授の岡野八代氏がスピーチ予定。デモコースは、京都市役所→河原町南下の予定。
【Ch未定】18:30~「私たちはあきらめない!戦争法廃止!安倍内閣退陣!国会正門前集会」
※国会議事堂正門前で行われる、「戦争させない・9条壊すな!総がかり行動実行委員会」が主催の抗議集会を中継予定。
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(前半の続き)…
(前半の続き)…
■「下着泥棒」×「原発推進」×「福井県選出」=???
「パンツ泥棒(犯罪者)」だった過去が指摘されている高木毅新復興大臣。記者のぶら下がり会見で「お答えを控えさせていただく」と、事実を否定しなかったことで「マジだったのか!?」と、火に油を注ぐように波紋を呼びまくっています。
この問題について、IWJの青木浩文記者がまとめた追及記事、もうご覧になりましたでしょうか?
・2015/10/16 父親の高木孝一元敦賀市長が「50年後、100年後に生まれた子どもが片輪になるかもしれない」が「原発は金になる」と言い放った約30年前、息子は女性宅に侵入して下着を盗んでいた!
~「パンツ泥棒」スキャンダルに狼狽する高木毅新復興大臣に被災地復興の重責が担えるのか!?
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/270810
この記事では、高木大臣の「パンツ」問題だけでなく、その父・高木孝一元敦賀市長の「50年後、100年後に生まれた子どもが片輪になるかもしれない」が「原発は金になる」という「暴言」と、その原発推進というルーツについても問題視し、取り上げています。
原発推進と言えば、同じ福井県選出の稲田朋美氏(福井1区)も、原発推進議員の旗振り役の一人としてよく知られていますね。
2014年5月27日に福井地裁が大飯原発3、4号機の再稼働差し止めの判決を言い渡した際に、稲田氏は定例会見でIWJの質問に対し、「国策である原子力発電所に、我が県がずっと貢献をしてきた側面も、これからの原発政策において、考えられるべきではないか」などと判決への不満を表明しています。
・2014/05/27 福井選出の稲田朋美規制改革担当相、大飯原発再稼働めぐり「我が県はずっと貢献」
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/142062
そして、この原発推進、安倍政権、福井県選出という点を一本の線でつなげるのが、「統一教会」というキーワードです。
IWJでは、統一教会と安倍政権の露骨なつながりについて、過去に2度、検証記事を出しています。
・特定秘密保護法、憲法改正、原発・・・ 自民党と統一教会、その「深い関係」に迫る (その1)
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/213536
・「自民党と統一教会は一卵性双生児」特定秘密保護法、憲法改正、原発・・・ 自民党と統一教会、その「深い関係」に迫る (その2)
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/213593
統一教会とは、教祖・文鮮明氏自ら、自分は再臨し「メシア」であると日本は「サタンの国」であると僭称して、全財産を献金せよと迫る「反日」カルトです。高額な壷を売りつける霊感商法や、集団結婚式がかつて社会問題になりましたね。
その統一教会は、シンパを自民党内に増やし、議員秘書を送り込んで選挙を支援し、長年にわたって政治的影響力を浸透させてきました。安倍総理とは、祖父の岸信介、父の安倍晋太郎の代からの深いつながりがあります。
そんな統一教会系の団体で、稲田氏は 過去に2度、講演を行っています。
そして、「パンツ泥棒」で問題となった高木大臣も、2006年、統一教会の集団結婚式に、当時は官房長官だった安倍総理と共に、祝電を送っているのです。
ちなみにこの時、現・文科大臣である馳浩氏も祝電を送っています。つまり、現安倍内閣の閣僚には、「祝電仲間」が3人もいることになります。
「原発銀座」である福井県をめぐる、自民党と統一教会のつながりは、思った以上に深そうですね…。この問題は、「IWJブログ」等で詳細に報じる予定ですので、今しばらくお待ちください。
しかし日本会議に閣僚のほとんどが所属していたり…
・【IWJブログ】「法的安定性は関係ない」発言の礒崎総理補佐官、言い訳にならない言い訳の裏に日本会議の思惑?(日刊IWJガイド7月31日号より)
http://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/22330
・2015/07/16 安保法制「予定通り」の衆院突破
小林節氏が岩上安身のインタビューで「共産党を入れた野党連立」を提言!自民党を牛耳る日本会議は「おかしな人たち」
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/253214
極右的な思想の色濃い新興宗教として有名だった「生長の家」の創始者・谷口雅春氏の思想を学ぶ会で講演していたり…
・日刊IWJガイド「『せんそういかない!』『娘の未来に戦争が無いように』老若男女が国会前で、渋谷で、全国で『戦争法案』の抗議デモ!」2015.6.15日号
http://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/22330
パンツを盗んだり…!?
…いったい安倍政権とはなんなのでしょうか??
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■あらゆる経済指標が指し示す日本の「景気後退」と「アベノミクスの終わり」
アベノミクスで景気が向上した(する)というのは、今や誰が言っても信じてもらえない「おまじない」のようなものになりましたね。日本経済は「リセッション(景気後退)入りした」と海外で報じられ始めて、もう半年以上が経とうとしています。
その景気後退の実感を、多くの国民が痛感しきっている頃ではないでしょうか?
昨日は、「AEQUITAS(エキタス)」というグループが主催する「生活まもれ!上げろ最賃!!デモ」を、IWJは中継しました。彼らはステートメントで「低所得者のボトムアップとなる最低賃金が上がれば、必ず経済は上向きます」とし、最低賃金1500円を求め新宿の街を練り歩きました。
・2015/10/17 生活まもれ!「上げろ最低賃金デモ」(動画)
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/270823
いわゆる労組系のデモとは違い、サウンドカーが先導し、クールな音楽に乗せて「中小企業に税金まわせ
」などのコールが響きました。SEALDsのデモに似ていて、若者の姿も多くありました。
繰り返されるデモの力で、ニューヨークの最低賃金が15ドルまでアップしたことは記憶に新しいですが、日本でも同様の動きにつながるか…若年労働者の一人として、僕も当事者として注目しています。
現在、非正規労働者の割合は労働者の40%近くに達し、貧困率は約16%と、先進国中で最悪の水準となっています。これが安倍政権下での日本の現実です。こうした実質賃金の低下によって購買力が低下し、消費が低迷し、デフレの脱却もままならず、GDPも低迷している一方で、内部留保を蓄えた大企業は空前の利益をあげています。
直近の経済指標だけを見ても、内閣府が10月13日に発表した9月の消費動向調査では、消費者心理を示す一般世帯の消費者態度指数は前月比1.1ポイント低下の40.6。「暮らし向き」や「耐久消費財の買い時判断」など4つの意識指標が全て低下し、2カ月ぶりの低下に。さらに意識指標では「暮らし向き」が1.3ポイント低下したほか、「雇用環境」も1.4ポイント低下しました。
内閣府は消費者心理の基調判断を「足踏みがみられる」などと評価していますが、いやいや、これは足踏みどころか着実な「後ずさり」ですよね。
アベノミクスはもう終わった、つまりデフレ脱却もインフレも起こせない、という現実を、そろそろ国民も政府も受け入れなければならない時にきています。そうしないと…国が滅びます。
岩上さんも昨夜、ビジネスジャーナルの1月の記事を紹介しつつ、以下のようにツイートしていました。
「首都圏は郊外から住宅価格が崩落。千葉市で、2LDKで50平米弱。120万円。1200万円ではない。35 年ローンで『月々
3543円』。人口減少とともに空き家率は今後も高まる。不動産価格の崩落はデフレを促進。縮み、空洞化する日本」
【ビジネスジャーナル記事】
・100万円台でマンションが買える?すさまじい不動産相場崩壊、住宅はただの粗大ゴミに
http://biz-journal.jp/2015/01/post_8513.html
今、首都圏郊外から不動産の価格が暴落してきている「逆ドーナツ現象」が起きています。
人々の賃金の平均的な上昇と子育て支援によって、出生率が上昇し、人口減少が止まらない限り、デフレは止まりません。この「二重のデフレスパイラル」を岩上さんは、90年代の終わりからずっと警鐘を鳴らしてきました。
そしてTPPも、間違いなくデフレ促進に寄与します。
TPPによって、安い労働力の流入や、大量生産が推進され安い労働力が重宝され、つまり賃金が下がるのは必至です。そして安い輸入品の大量流通により、確実に物価は下がります(これをTPPのメリットとする推進派もいますが、その同じ人間がアベノミクスのインフレターゲット策を支持していたりする。頭の中はどうなっているのでしょうね)。
何をどう考えても、TPPでデフレは加速します。デフレ脱却を目指すアベノミクスの一丁目一番地が今やTPPなのですから、この自己矛盾と倒錯状態を、安倍総理はどう自身のなかで整理するのでしょうか?
そんなTPPを「大筋合意した!」と、フライング報道を行い、しかも「朗報です!」などと、気でも違ったのかと思うような表現で伝える。TPP大筋合意歓迎!の大合唱で喝采する政府とマスメディア。そのTPPの正体が、単なる米国と多国籍資本による日本の富の収奪であることを、以下の動画記事で、専門家たちが明らかにしています。ぜひご覧下さい!
・2015/10/08 米国の狙いは最初から日本の富の収奪だった!「TPPは目くらましで日米並行協議が問題」
~TPPアトランタ閣僚会合出張報告で専門家、国会議員らが警告!
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/269513
このTPPの問題は、IWJはスタート当初から追い続けてきました。以下に特集としてまとめています。ぜひ、会員になってご覧いただくとともに、一人でも多くの人に、この問題の深刻さをお伝え願いたいと思います。
・【特集】IWJが追ったTPP問題
http://iwj.co.jp/wj/open/tpp
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■日本国憲法を現代語訳で!「戦争法案」に関する寄稿・コメントをお寄せください!
集団的自衛権行使容認にもとづく安全保障関連法案反対のデモや集会を取材していると、「法案は成立してしまったが、廃案まで声を上げ続ける」という声を非常にたくさん聞きます。IWJに届く、この安保法案に反対する寄稿を読んでも、それと同じような熱を感じます。
本日はその中から、「安全保障関連法案に反対する学者の会」賛同者である筒井純子さんの寄稿を紹介させてください。筒井さんは、「日本国民は、正当に選挙された国会における代表者を通じて行動し…」から始まる日本国憲法前文を、独自の「現代語訳」で、分かりやすく紹介されています。
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(日本国憲法前文)
未来の子どもたちのために、諸国との平和な協力関係をしっかり作り、自由のありがたさが国のすみずみまで確実に行き渡って国民の人権が保障されるようにし、国によって戦争という惨い災いを再び引き起こさせないようにすることを決意した。日本国民は、これらを実現するために、国の政治の在り方を決める力が国民にあることを宣言して、この憲法を作った。
そもそも国の政治は、国民が代弁者にそれぞれの思いを託して行われるものである。そのため、それは国民を源(みなもと)とするものであり、その権力は政治に携わる人々が国民の代弁者として行使するものであり、そこからもたらされる幸福や利益は国民が受けるものでなければならない。この民主主義の考え方は人類すべてに通用するものであり、この憲法も、この考えに基づく。私たちは、この考え方に反するあらゆる法を憲法を含めて一切認めない。
日本国民は、平和がいつまでも続くことを強く願い、隣人愛や信頼関係、平和的な共存関係のような人間同士の関係を支配する気高い理想がいかに大切かを十分に心に刻んだ。このことから私たちは、自分たちの安全と命を守る手段を武力に求めるのではなく、平和を愛する諸国の人々の公正さと約束を守る態度を信じることに求めることを決意した。
今や世界は、平和を維持し、国内では国民を奴隷のように扱う専制政治を、また国際社会では他国への圧迫と利己的な国家主義を、それぞれ地上から永遠になくそうと努力している。私たちも、さきの決意を実現していくことにより国際社会において名誉ある地位を占めたいと思う。
そう考えて私たちは武力を放棄したが、世界各国がこれにならうようになれば、世界中の人々が、紛争や暴力などの恐怖から逃れ、貧困や飢えなどの欠乏から逃れることができる。私たちは、世界すべての人々がそのような平和な環境の中で生きてく権力をもつことを確認する。
世界各国は、「自分の国さえよければ他の国はどうなってもいい」という利己的な国家主義に陥ってはならない。お互いが協力しあうルールこそが、世界のすべての国と人とを拘束するものである。他国に対して自国の独立性を主張し、対等な関係に立とうとする各国は、このルールに従う責務があると信じる。
日本国民は、国の名誉にかけて、この前文に記した気高い理想と目的を全力で達成することを誓う。
※寄稿全編はこちらでご覧下さい!
・【安保法案反対 特別寄稿 Vol.348】 戦後の日本国憲法とは 「安全保障関連法案に反対する学者の会」賛同者 筒井純子さん
http://iwj.co.jp/wj/open/anti-war-msg-00348
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…分かりやすい言い回しだと、この憲法前文の理想の高さと、素晴らしさが、より実感できますね。この理想を、70年間も変えることなく、時には米国からの参戦圧力に対する「言い訳」として、正当に使い続けてきた日本人に、誇りを持てます。
この憲法前文を体現し続ける国民でありたいと、心の底から思います。
ちなみに、この前文にある「世界各国は、『自分の国さえよければ他の国はどうなってもいい』という利己的な国家主義に陥ってはならない」(原文:いづれの国家も、自国のことのみに専念して他国を無視してはならないのであって…)をもって、「だからこその集団的自衛権だ」などという論を展開する人がいますが、そういう方は、もう一度、この前文を「最初から」読むことをオススメします。
安全保障関連法案は「可決・成立」してしまいましたが、IWJではまだまだ、学者の皆さん、市民の皆さんからの寄稿を募集しています。どうぞ、下記の宛先から寄稿をお寄せください。よろしくお願いいたします。
※【 宛先はこちら!】
office@iwj.co.jp
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■IWJスタッフ募集のお知らせ
IWJでは現在、スタッフを大募集中です!事務スタッフ、経理スタッフ、テキストスタッフを募集しています。すべてのセクションが、IWJの屋台骨であり、IWJそのものです。ぜひ、ふるってご応募を!!
<一般事務および会員管理スタッフ>
一般事務は、電話やメールでの外部の方との連絡、岩上さんのスケジュールを把握してのインタビューのアポ取りや、スケジュール管理、イベント開催の準備、ファイリングやその他、諸々発生する、庶務的なことなど、IWJの活動の軸となる重要なお仕事です。
会員管理事務のスタッフは、会員様からのお問い合わせなどの接点になりますので、人当たりのよい方(メール対応中心です!)、メールなど、PC操作に慣れている方(エクセルができるとありがたいです!)、募集しています!
それぞれあと1人ずつ、お願いしたいと思っています! ぜひ、よろしくお願いします。応募条件などは、下記を御覧下さい。
◆応募条件
※「【職種1】 -事務スタッフ-」を御覧下さい。
http://bit.ly/1ALJypQ
<経理・総務スタッフ>
IWJでは経理・総務スタッフも募集しています。応募条件などは、下記を御覧下さい。
◆応募条件
※「-経理・総務スタッフ-」を御覧下さい。
http://bit.ly/1ALJypQ
記者およびテキストスタッフも募集しています。これは「テキスト」全般に関わる仕事で、現場に出て取材をし、記事を書く、いわゆる「記者」だけにとどまりません。文字起こし、各種リサーチ、パワーポイントの作成、Twitterでの実況、原稿のリライトや注釈付けといった具合に、幅広い作業が含まれます。そのすべてを一人でこなせないといけない、というわけではありません。その人の適性や置かれた条件に合わせて、部分的に業務に携わっていただくことも可能です。
勤務形態は、在宅でも可能ですので、地方在住でもパソコンさえあれば、テキストスタッフとしてお手伝いいただくこともできます。
◆応募条件
※「【職種2】 -テキストスタッフ- (記者・ライター・リサーチャー・編集者etc)」を御覧下さい。
各募集スタッフのその他の詳細の項目に関しましては、以下のページよりご確認ください。上記の応募条件は、すべて当てはまっている必要はありません。ぜひ、ふるってご応募ください!
※【 スタッフ応募フォーム 】
http://bit.ly/1ALJypQ
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IWJでは、岩上さんがインタビューした有識者の方々の書籍を、著者のサイン入りで販売する新しいサービスを始めています!その名も「IWJ書店」。僕のオススメは、中国研究家である矢吹晋さんの、『チャイメリカ』です。
日本の報道だけだと、米国と中国が経済的にべったりで、激しく仲が良いなんて、分かりませんよね。そのイチャツキぶりときたら、とてもじゃないけど尖閣を守るため、日本のために米国と中国が喧嘩するなんて思えないほどです。そのベタベタぶりを、詳細で正確なデータをもとに解説しているのがこの本です。ぜひ、お買い求めください!今ならなんと、矢吹先生のサイン付きです!
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https://iwj.co.jp/ec/products/detail.php?product_id=152
【井筒高雄さんサイン入り】『日本と日本人を危うくする 安保法制の落とし穴』
https://iwj.co.jp/ec/products/detail.php?product_id=151
【山口二郎さんサイン入り】『徹底討論 日本の政治を変える―これまでとこれから』
https://iwj.co.jp/ec/products/detail.php?product_id=150
【山口二郎さんサイン入り】『いまを生きるための政治学』
https://iwj.co.jp/ec/products/detail.php?product_id=149
【森まゆみさんサイン入り】『異議あり! 新国立競技場――2020年オリンピックを市民の手に』
https://iwj.co.jp/ec/products/detail.php?product_id=125
【再入荷!】【矢吹普さんサイン入り】『尖閣問題の核心 日中関係はどうなる』
https://iwj.co.jp/ec/products/detail.php?product_id=99
【再入荷!】【矢吹普さんサイン入り】『チャイメリカ 米中結託と日本の進路』
https://iwj.co.jp/ec/products/detail.php?product_id=97
【再入荷!!】【矢吹普さんサイン入り】『尖閣衝突は沖縄返還に始まる 日米中三角関係の頂点としての尖閣』
https://iwj.co.jp/ec/products/detail.php?product_id=98
【水島朝穂さんサイン入り】『ライブ講義 徹底分析! 集団的自衛権』
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【笹山尚人さんサイン入り】『ブラック企業によろしく 不当な扱いからあなたを守る49の知識』
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【笹山尚人さんサイン入り】『パワハラに負けない!―労働安全衛生法指南』
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これらのサイン入り書籍は、IWJ定額会員(サポート会員・一般会員)の方のみご購入可能の商品です。IWJへの会員登録がまだの方は、この機会にぜひよろしくお願いします!
※会員登録はこちら!
https://iwj.co.jp/ec/entry/kiyaku.php
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■会員の更新と継続に関するお知らせ
ここで、会員管理を担当しており、最近、色のついた眼鏡にはまっている、スタッフの中で一番のオシャレさん(コムデギャルソン出身)の、中山裕規より大事なお知らせがあります。
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IWJ事務局の中山裕規と申します。
会員様へ、ご更新時期やご継続のお手続きについて、私からご連絡をさせていただいております。
10月15日に、10月以降分の会費が未納であった268名の会員様へご利用を停止する手続きをとらせていただきました。
先日、IWJは過去最高の有効会員数を5722名様まで伸ばしましたが、15日の措置後、有効会員数は5474名様まで落ち込んでしまいました。
もし、ご継続のお手続きをお忘れでご利用が停止となってしまっておられましても、会費を納入いただけましたら、ご利用を再開していただけます。
下記URLから、ログイン後のMYページにて、ご自身の会員期限(更新時期)をご確認いただけます。
https://iwj.co.jp/ec/mypage/login.php
ログインID:ご登録メールアドレス
パスワード:(ご自身で設定されたもの)
MYページより、ご継続のお手続きにも進んでいただけますので、何卒、よろしくお願いいたします。
※ご入金方法によって、ご利用再開の時点が異なりますので、ご了承ください。
銀行振込の場合はご入金の確認ができ次第(口座の確認を銀行営業日の15時以降に行います)、クレジットカード決済の場合は、即時、会員情報の更新・ご利用再開となります。
また、こうして、日刊ガイドをご覧いただけている方には、直接の問題はございませんが、9月16日以降、IWJ日刊ガイドの配信の受信エラーが大量に発生し、不着のお問い合わせが相次いでおります。
※IWJ日刊ガイドの配信不着についてのご案内(2015年9月16日号以降)
http://iwj.co.jp/info/whatsnew/post/22730
ご更新時期やご継続のお手続きについても、同様の事例が発生しております。
お心当たりや、ご不明な点がございましたら、< shop@iwj.co.jp >まで、何なりとご連絡くださいませ。
また、月末でご更新をお迎えの会員様へは、当該月の中旬より、順次、ご更新・ご継続のお手続きについてのご案内メールをご登録いただいているメールアドレスへお送りしております。
対象の会員様へは、近日中にご案内メールをお送りいたしますが、お手続き方法をご存じの方は、ご案内のメールを待たずに、お手続きいただきましても、正しく会員情報を更新させていただきますので、どうかご確認のほど、よろしくお願いいたします。
お手続き方法についてなど、ご不明な点がございましたら、< shop@iwj.co.jp >まで、お気軽にお問い合わせください。
よろしくお願いいたします。
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■岩上さんのインタビューと講演のお知らせ
10月と11月に決定している、岩上さんのインタビューや講演情報をお知らせいたします。もちろん、これが全てではありません。まだまだインタビューアポ中の方はたくさんいます。もし決まったら、どんどんラインナップを更新していきますので、毎日、このコーナーにご注目ください!
【インタビュースケジュール】
・10月20日(火) 16:00~(2時間程度)
田中宇氏インタビュー(IWJ会員限定配信です! ご覧になりたい方は、ぜひ会員登録をよろしくお願いします!)
※会員登録はこちら!
https://iwj.co.jp/ec/entry/kiyaku.php
・10月27日(火)15:30~
澤藤統一郎、梓澤和幸、岩上安身『前夜』鼎談
・11月5日(木)15:00~
元自衛官・末延隆成氏インタビュー
・11月12日(木)14:30~
社民党党首・吉田忠智氏インタビュー
・11月24日(火)16:00~
共同通信編集委員・太田昌克氏インタビュー
・11月26日(木)15:00~
岡山大学大学院教授・津田敏秀氏インタビュー
【講演情報】
・10月25日(土) 17:30~(1時間程度)
独り芝居公演「おわりのはじまり」の後に単独講演
(場所:箱根湯本 箱根菜の花展示室)
http://owahajihakone25.peatix.com/
・11月06日(金)18:30~20:15(うち講演は90分)
これから日本はどこに向かうのか~改憲前夜~
※参加料無料
場所:北海道国際ホテル(北海道函館市大手町5-10)
主催:北海道教職員組合函館支部・平和運動フォーラム)
お問い合わせ先::htu-hakodate@bz01.plala.or.jp
0138-51-2254
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■わとはぷ~What happened today?
今日10月18日は、1967年にイギリスのモデル、ツイッギーが来日した日だそうです。
まずはこのツイッギーさんに、お礼を言わなければなりません。このツイッギー来日により、日本でミニスカートブームが起こったからです。
そして、ミニスカートはしばしば、スカートの丈と経済の好況不況が関連付けて論じられることもあります。つまり、景気が良いと、ミニスカが流行るという、真偽が定かでない論ですが、もしだとすれば、それだけで、現在の不況と作り出した小泉-竹中構造改革や、アベノミクスは糾弾されて然るべきかもしれません。
ちなみに、前出の、オシャレな会員管理班リーダーの中山裕規は、スリランカの民族衣装だとかいうスカートを履いて出社し、仕事をしています。自由すぎるIWJのドレスコードですが(そもそも社長が何も言わない)、中山裕規のスカートは、IWJの景気に何の影響も与えていません。
それでは今日も一日、IWJをよろしくお願い致します!
IWJ 株式会社インディペンデント・ウェブ・ジャーナル
岩上安身サポーターズクラブ事務局
公式サイト 【 http://iwj.co.jp/ 】
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