【声明文#23】安全保障関連法案に反対する絵本と紙芝居を愛する人

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 絵本や特に紙芝居は戦争を煽るプロパガンダ的な作品を国策で作らされた負の歴史が有る。

 だからこそ、強く平和と生命の喜びを豊かに次世代に伝えたいと願う、子どもの本の作家たちや、絵本と紙芝居を愛する人たちは、署名を集め戦争に向かう安保関連法案に反対し廃案を求める決議書を提出しました。

 呼びかけ人、飯野和好、ささめやゆき、日下部茂子、中川ひろたか、長野ヒデ子、まついのりこ、長谷川義史、和歌山静子らとともに。

長野ヒデ子


安全保障関連法案に反対し、次のことを表明します

 わたしたちは絵本と紙芝居を愛する人です。
 絵本と紙芝居を決して戦争の道具にしません。
 わたしたちは絵本と紙芝居を、平和で豊かな生活のために活かします。
 わたしたちは絵本と紙芝居で世界中の人と手をつなぎます。

 戦後70年、日本人は戦争で人を殺さず、殺されもしませんでした。
 先の大戦に向かう時、あらゆる文化が戦意高揚の道具にされました。
 紙芝居は特に「決戦下の思想戦の武器」としてプロパガンダの道具にされました。
 戦後、この負の歴史への深い反省のもと、平和と生命を大切にし、豊かに生きるよろこびを追い求める絵本と紙芝居を多様に発展させてきたことは、絵本と紙芝居を愛する人の誇りです。

 多くの憲法学者が「憲法違反だ」と言い、戦争体験者・文化人・地方議会・大学教職員など様々な分野の反対・廃案の声を無視して、7月15日「平和安全法制整備法案」は衆院特別委員会で強行採決の後、16日衆議院も強行採決されました。
 日本人は、戦争による唯一の被爆国民です。その恐ろしさを知っている戦争体験者が『あの戦争へむかっていった時代とそっくりだ』と声をそろえています。

 わたしたち絵本と紙芝居を愛する人は、これからも戦争をしない歴史を次世代に引き継ぎたいと強く願っています。地球を破壊し、人が人を殺し合う戦争に向かうことを強く拒否します。
 そのために、『安全保障関連法案』に断固反対し、廃案にすることを強く求めます。

2015年8月9日

安全保障関連法案に反対する絵本と紙芝居を愛する人
呼びかけ人一同(56名)

青山 友美(絵本作家)、とよた かずひこ(絵本・紙芝居作家)、青木 ひろえ(絵本作家) 内藤 三重子(アーティスト)、荒木 文子(紙芝居作家・実演家)、中川 ちひろ(翻訳家、絵本作家)、有吉 有巳子(保育士、子どもの村)、中川 ひろたか(シンガーソング絵本ライター)、飯野 和好(絵本作家)、長野 麻子(大学准教授、現代音楽研究家)、石津 ちひろ(詩人、翻訳家、作家)、長野 ヒデ子(絵本・紙芝居作家)、今村 葦子(児童文学作家)、中平 順子(子ども文化研究家)、いわむら かずお(絵本作家)、野坂 悦子(翻訳家、絵本・紙芝居作家)、内田 麟太郎(詩人、絵詞作家、紙芝居作家)、野間 成之(紙芝居実演家)、江森 隆子(紙芝居文化推進協議会事務局長)、長谷川 義史(絵本作家)、大西 よし子(紙芝居実演家)、浜田 桂子(絵本作家)、おびか ゆうこ(翻訳家)、ひろかわ さえこ(紙芝居・絵本作家) 、片岡 輝(詩人、子どもの文化研究所所長)、福田 岩緒(絵本・紙芝居作家)、鎌田 豊成(元長岡芸術大学学長)、藤本 四郎(画家、絵本・紙芝居作家)、岸本 和子(北海道子どもの本連絡会)、二俣 英五郎(絵本・紙芝居作家)、日下部 茂子(大学兼任講師、編集者)、堀川 真(絵本・紙芝居作家、専門学校講師)、小寺 卓矢(写真家)、本田 敬子(子ども文庫、絵本研究)、コヨセ ジュンジ(絵本作家)、松井 エイコ(壁画家、紙芝居作家) 、酒井 京子(童心社会長、紙芝居文化の会代表)、まつい のりこ(絵本・紙芝居作家)、ささめや ゆき(画家、絵本作家)、松本 猛(絵本学会会長、ちひろ美術館館長)、鈴木 孝子(子どもの文化研究所事務局長)、水谷 章三(児童文学、紙芝居作家)、たかお ゆうこ(絵本作家)、宮﨑 二美枝(元東京都小学校教員、紙芝居作家)、多賀 京子(翻訳家)、やべ みつのり(絵本・紙芝居作家)、高橋 洋子(ばらのおうち文庫)、山本 孝(絵本作家)、竹迫 裕子(安曇野ちひろ美術館)、山本 祐司(絵本・紙芝居作家)、たるいし まこ(画家、絵本作家)、和歌山 静子(絵本・紙芝居作家)、遠山 昭雄(介護紙芝居研究者)、わしお としこ(児童文学作家、紙芝居作家) 、ときわ ひろみ(紙芝居作家、絵本研究家)、渡辺 享子(画家、紙芝居作家)
 
※安保法制に反対する団体の声明文はこちら