みんなで語る「改憲への危機感」寄稿文 Vol.45 憲法改悪はすでに始まっています 石井正之さん

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 よく知られているように、安倍政権は、2014年7月に集団的自衛権の行使を認める閣議決定を行い、それにもとづいて2015年5月に安全保障関連法案を閣議決定しました。この法案は、同年9月19日に国会で成立しました。

 これは、現在の憲法の核心の一つである第9条を骨抜きにするものです。

 さらに、2015年10月には、国会議員の四分の一以上の要求があったにもかかわらず、憲法第53条を無視して臨時国会を開きませんでした。明らかな憲法破壊です。

 生活保護受給者の制限、高齢者へのサービスの縮小などは、憲法第25条の「健康で文化的な最低限度の生活を営む権利」を破壊しています。

 とどめが「日本国憲法改正草案 自由民主党」(平成二十四年四月二十七日(決定))の「第九章 緊急事態」です。憲法の中に、憲法を破壊する条項を持ち込むものです。

 そして、その先に待っているのは、富める者はますます富み、貧しい者はますます貧しくなる社会、個人の尊厳が踏みにじられた社会だろうと思います。

 考えるだけでも身の毛のよだつ社会に変わってしまうでしょう。自民党による憲法改悪を絶対に許してはならないと思います。

(石井正之さん)