みんなで語る「改憲への危機感」寄稿文 Vol.11 闘いは、今から、これからだ 9条平和小杉の会代表 土井由三さん

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 参院選で、安倍首相は、憲法問題には口をつぐみ、争点隠しに終始した。したがって、安倍自民は、憲法改正について、国民に信を問うたことにはならない。これから国民・市民の側が真っ向勝負に出ることで、そのたくらみ・目論見を打ち砕くことができる。

 しかも、憲法審査会で論議するにあたって、何から始めるか、各党で一致しているわけでもない。予想されることの一つに、「緊急事態条項」がある。大災害やテロを口実に、権力を内閣に集中させる条項だ。国会を開かずに、内閣が発する政令を法律に変え、予算を組むことができる。全国の自治体を内閣の支配下に置き、国民の権利をはく奪する。その危険性は、「ナチスの手口」で明らかになっている。9条改憲以上の異常さだ。

 問題は、この事実を多くの国民が知っているわけではないことだ。大災害やテロを口実にすれば、国民に受け入れやすいとして、政権が大攻勢をかけてくることが予想される。これに、今のメディアが真正面から対峙するのだろうか、心配だ。むしろ、政権側に立って、煽り、そそのかす役割を担うのではないか。そんな気がしてならない。

 これに抗するのは、第一義的には、「九条の会」ではないか。全国の「九条の会」が先頭に立って、この危険性を多くの国民に知らせることが、急務だ。私も所属している「9条平和小杉の会」もその一群に入って、役割を果たさなければならない。

 手始めに、9月10日、富山国際大の彼谷環さんを招いて学習会を開く。メンバーがまず学ぶことから始めたい。闘いは、今から、これからだ。

(9条平和小杉の会代表 土井由三さん)