みんなで語る「改憲への危機感」寄稿文 Vol.10 ヘイトスピーチ?? 会社員 garlicpepperさん

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Democracy-Tshirts

 最近、淀屋橋の大阪市役所前で、一人の若い男性がスピーチしているのを見かけた。在特会の主張と大差のない内容だったが、ドスの効いたよく通る声で畳み掛けるように訴えかけてくる。なかなかの熟練スピーカーだった。まわりに5、6人の警官がぴったりついて、他にスーツを着た連中、所属会の人間のほか、私服警官もいたかもしれない。

 聴衆は結構いた。ほぼ男性サラリーマン。スピーカーに対峙するのではなく、横向きにうつむき加減でしずかに聴いている。街宣車や護憲のスピーカーには無反応であっても、こういうスタイルだとしっくりくる人々がいる。

 在特会や「新しい歴史教科書をつくる会」に近いと伝えられる小池候補が当選すれば、東京でこういった光景が当たり前になるのかもしれない。

 小池氏の反対陣営の切り崩しにも、相当の官房機密費が充てられマスコミに流れているようだ。14年前の「淫行」を掘り出したりするのは、それを生業とするマスコミにとっては毎度の手口だが、それに便乗し「女性疑惑」を垂れ流す朝日や毎日などにはもうここまで来たか、という感がある。

 官房機密費は30数億円と言われるが、もっと莫大な税金が、大衆操作に必要な調査開発向けの民間委託に使われているかもしれない。少しここで煽れば、ガセであろうと世論は雪崩をうってその方向に行く、というふうに。

 あと10年が見通せるだろろうか?

 三本の矢はだれも信じないし、発案者も信じていない。第四の矢は危機を煽り海外に派兵して武器輸出でしのぐこと。

 しかし旧態依然の紙切れ増刷と軍備増強の先に何が見えるのか。最低の食糧自給率、54基の発電所、老齢化と貧困。

 希望の消えた大地で、私たちは、何のために誰のために戦争をするのだろうか。

 まだ遅くない。ささやかでも、本当にこのくにをよくしたいという想いと願いが少しづつでも伝われば。あきらめない志があれば、人の輪は広がると信じる。

(会社員 garlicpepperさん)