【献本御礼】高橋幸春著『だれが修復腎移植をつぶすのか――日本移植学会の深い闇』(東洋経済新報社)

記事公開日:2015.7.21 献本御礼(ブックレビュー)
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 東洋経済新報社出版局の南翔ニ様から『だれが修復腎移植をつぶすのか――日本移植学会の深い闇』をご恵贈いただきました。

高橋幸春 著
だれが修復腎移植をつぶすのか――日本移植学会の深い闇
東洋経済新報社、2015.6

 日本経済新聞の連載小説『禁断のスカルペル』(久間十義)のモデルにもなり、再び注目を集める万波誠医師(宇和島徳洲会病院)らによる修復腎移植の真相に迫ったノンフィクション作品です。

 1000例を超える手術実績、海外からも高く評価される修復腎移植の技術を持ちながら、保険医登録抹消寸前まで追い込まれた万波誠医師ら「瀬戸内グループ」の移植医療の姿を、10年にわたる患者への取材で明らかにしています。

 移植の機会を奪ったとして患者団に訴えられた日本移植学会幹部への取材も収録。現在31万人を越え、年々1万人増加している透析患者による財政圧迫の問題(1人年間500万円を国が負担)、「2兆円市場」となった人工透析にからむ利権問題にも切り込んでいます。

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