法政大学出版局様から『パレスチナの民族浄化 イスラエル建国の暴力』をご恵贈いただきました。
イスラエル人の歴史家である著者は、イギリスやイスラエルの軍事・外交文書や政治家の日記、パレスチナ人の証言など多彩な資料を余すところなく活用し、現代世界や中東情勢に影響を与え続ける組織的犯罪の真相を解明しています。
民族浄化計画が実行にうつされた1940年代後半、パレスチナ全土でどのように住民は殺され、郷土を追われたのか。なぜ世界はそれを黙認したのか。当時の緊迫した状況や錯綜する思惑、追いつめられる人々の姿を描き、現在の不条理に問題を投げかけます。
パレスチナにおける民族浄化は「戦争のなかの偶発的な悲劇」ではなく、組織的・計画的に遂行された“目的”であったと著者は主張。混迷する中東情勢の原点となる戦争犯罪を世に問うています。
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