【献本御礼】笠原十九司著『日中戦争全史』(高文研)

記事公開日:2017.9.24 献本御礼(ブックレビュー)
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高文研の真鍋様から『日中戦争全史 上巻』『日中戦争全史 下巻』をご恵贈いただきました。

笠原十九司著
日中戦争全史
高文研 2017/7/18

 日中全面戦争とはどのような戦争だったのでしょうか。1937年(昭和12年)の盧溝橋事件から始まった日中全面戦争は、1941年(昭和16年)に始まったアジア太平洋戦争の中に吸収され、「主戦場」は太平洋戦域に移ったという認識が定着しているのではないでしょうか。

 しかし、多くの日本人は、中国大陸には宣戦布告もせずに百万の軍隊を送り込み、長期にわたる無差別戦略爆撃、国際法違反の生物兵器や毒ガス兵器を用いた化学戦を繰り広げた歴史事実を知らず、1941年の対英米戦争が始まって以降の中国戦線への認識が欠落しているとの厳しい批判もあります。

 本書の特徴は、これまでの歴史書にない海軍の謀略、宣戦布告無しの爆撃など海軍の動きを詳細に記し、日中全面戦争とアジア太平洋戦争を関連づけて全体像を描くために、日中戦争研究の第一人者である著者の笠原十九司氏が10年を費やし描いた労作となっています。

 日本の戦争指導者たちが踏み越えていった、数々の「戦争回避不能な段階」とは何か。昨今、隣国との緊張を政治家やマスコミが声高に訴えるなか、今を生きる人々が学ぶべき示唆に富み、日本人に欠落した歴史認識を埋める、日中戦争とアジア太平洋戦争の全体像を描いた大作です。

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