梓澤和幸様から『改憲 どう考える緊急事態条項・九条自衛隊明記』をご恵贈いただきました。
梓澤和幸 著 改憲 どう考える緊急事態条項・九条自衛隊明記
同時代社
2017/8/11
安倍首相が国会で民進党議員の質問に答えて、「読んでほしい」と答弁した2017年5月3日朝刊の「読売新聞」インタビューには、項を割いて「緊急事態条項」が触れられています。
本書の著者で弁護士である梓澤氏は、「緊急事態条項は内閣による独裁」「ヒトラーに全権を集中したナチスの全権委任法に似ている」と厳しく断じています。他方、メディアも野党議員も市民団体も皆、この緊急事態条項の危険性についての強調が足りないと著者は訴えます。
本書の中で著者は、緊急事態条項を憲法に書き込むことで、1)内閣が国会にとってかわり行政権に加えて立法権をもつ。2)内閣が作る法律(政令)は基本的人権を制約することができる。3)内閣に地方自治を奪う権限を与える、と解説。緊急事態条項の下では、三権分立が停止し、基本的人権が侵害されるとの見方を示しています。
その上で「権利の保障が確保されず、権力の分立が定められていない社会は憲法を持たない」というフランス人権宣言16条に照らして、「緊急事態条項を書き込んだ途端に日本国憲法は、憲法でなくなる」「独裁の時代、人権弾圧の時代が始まる」と警鐘を鳴らしています。
また、安倍首相が5月3日の改憲メッセージ・ビデオの中で語った「九条自衛隊明記」についても触れ、「ここに書き込まれる自衛隊は、専守防衛とはおよそ異なる、国防軍の別称といってよい」と明言。その論旨を九条三項加憲の法的、軍事的、政治的意味から、わかりやすく解説しています。
TBS「報道特集」キャスターである金平茂紀氏は、「強大な権力の暴走を停める拠り所こそが憲法だ。個人よりも国家を、自由よりも秩序を愛でる〈彼ら〉が、見よ、今、私たちの憲法を殺そうと突進している。戦争で逝った人々はじっとみている。梓澤さんが教えてくれた」との言葉を、本書の帯に寄せています。
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