山崎雅弘様から『「天皇機関説」事件』をご恵贈いただきました。
「天皇機関説」とは、美濃部達吉をはじめとする昭和初期の憲法学者が唱えた憲法学説。「国家を法人と見なし、君主(天皇)はその法人の最高機関と位置付ける」ことと、「君主の権限(主権)は、憲法の制約を受ける」という解釈が中心に据えられていました。
「天皇機関説」事件は、この学説を主張する美濃部氏に対する、天皇を崇拝する退役軍人や右派政治家による攻撃が発端となります。1935年2月に始まり、約半年にわたる「機関説」排撃運動の中で、美濃部氏に対する政治的な弾圧が行われただけでなく、言論や学問の自由も奪われ、立憲主義が事実上停止しました。その結果、「権力の暴走」を止める安全装置が失われ、日本は破局的な戦争へと突き進むことになります。
著者が本書を書こうと思い立ったのは2016年の夏。「天皇機関説」事件について、ごくふつうの市民が理解できるような、わかりやすい概説書が必要な時期に来ているのではないかと考えによるものでした。複雑な側面をもつこの事件の全体像を俯瞰し、多様な視点を与えることによって、事件の発端と背景、主な登場人物の横顔、経過と顛末、そして事件が日本の進路にどのような変化を与えたかという大きな流れを浮かび上がらせています。
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