【献本御礼】エドワード・スノーデン著、青木理著、井桁大介著、金昌浩著、ベン・ワイズナー著、マリコ・ヒロセ著、宮下紘著『スノーデン 日本への警告』(集英社新書)

記事公開日:2017.4.27 献本御礼(ブックレビュー)
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 集英社新書編集部の伊藤様から『スノーデン 日本への警告』をご恵贈いただきました。

著者:エドワード・スノーデン、青木理、井桁大介、金昌浩、
ベン・ワイズナー、マリコ・ヒロセ、宮下紘
スノーデン 日本への警告
集英社新書 2017/4/14

 2001年9月11日のアメリカ同時多発テロ事件以降、テロ防止の名目で、アメリカ政府は技術発展の顕著なインターネットを用いた大規模な監視体制を構築しました。しかし監視対象となっていたのはテロリストだけではなく、全世界の一般市民すべてでした。

 2013年6月、米国元情報局員のスノーデン氏は、これらの事実を暴露。その上で、国家による際限のない監視が行われ、それが秘密にされるとき、権力の濫用と腐敗が始まると同氏は警鐘を鳴らしました。

 本書は、2016年6月4日に東京大学本郷キャンパスで行われた、公益社団法人自由人権協会(JCLU)70周年プレシンポジウム「監視の”今”を考える」を完全翻訳の上、加筆修正を行い、注釈と追加取材を加えて書籍化したものです。

 今起きている深刻な事態や権力を監視するための手立てを、スノーデン氏が日本人に向けてわかりやすく解説。後半はスノーデン氏の顧問弁護士であるベン・ワイズナー氏やムスリム違法捜査を追及する弁護士である金昌浩氏、公安事件に詳しいジャーナリストである青木理氏等、日米の精鋭が多様な角度から議論を深めています。

 共謀罪が取り沙汰される中で必読の、警世の一冊。

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