【献本御礼】足立昌勝著『「テロ等準備罪」にだまされるな !「計画罪」は「共謀罪」そのものだ』(三一書房)

記事公開日:2017.4.13 献本御礼(ブックレビュー)
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 三一書房様から『「テロ等準備罪」にだまされるな!「計画罪」は「共謀罪」そのものだ』をご恵贈いただきました。

足立昌勝著
「テロ等準備罪」にだまされるな !「計画罪」は「共謀罪」そのものだ
三一書房 2017/4/4

 犯罪を計画段階で処罰する「共謀罪」の構成要件を改め「テロ等準備罪」を新設する組織犯罪処罰法改正案が、2017年4月6日衆院本会議で審議入りしました。

 共謀罪の新設は、「刑法改正に匹敵する」ものであり「私たちが生活しているこの社会が変質」してしまうとして、著者は警鐘を鳴らしています。また「刑罰の重さは社会に与えた損害(侵害)の程度」に従い、「責任なければ刑罰なし」という「近代刑法が確立した原則」をも否定することになると解説しています。

 犯罪に至る過程は、「漠然とした考え」(無処罰)→「決意」(共謀罪)→「準備」(予備罪)→「実行に着手」(未遂罪)→「結果の発生」(既遂罪)。犯罪を行おうとする者は、最初にどのような犯罪を行うのかについて考え「決意」しますが、この段階では社会的損害とは無関係です。しかし、共謀罪の新設により「決意」だけで処罰が可能になると著者は強調します。

 そして、この共謀罪を摘発するためには、警察官は盗聴という新たな捜査手法を用いざるを得なくなると著者は推測。結果的に私たちの生活が日常的に監視されるような権限を、権力者に絶対渡してはならないと著者は訴えています。 本書の帯には、自由党・参議院議員山本太郎氏からのメッセージも紹介されています。 「相談しただけで、操作の対象…ガサ入れまで可能。実行もしていない、被害者もいないのに…『テロ等準備罪』成立後は範囲拡大、恣意的運用はお約束。全ての人々を潜在的犯罪者として監視し続ける社会に変えてはならない」

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